JP3303624B2 - 電子楽器の鍵盤装置 - Google Patents

電子楽器の鍵盤装置

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JP3303624B2
JP3303624B2 JP24909295A JP24909295A JP3303624B2 JP 3303624 B2 JP3303624 B2 JP 3303624B2 JP 24909295 A JP24909295 A JP 24909295A JP 24909295 A JP24909295 A JP 24909295A JP 3303624 B2 JP3303624 B2 JP 3303624B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電子楽器の鍵盤装
置に関し、特に鍵の組立て性を考慮した押鍵動作のスト
ッパ部分の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子楽器の鍵盤装置が特公平7−
21708号公報に開示されている。この公報記載の鍵
盤装置は、鍵支持部材と、この鍵支持部材の上面側に上
下方向に揺動自在に支持される鍵とからなる電子楽器の
鍵盤装置において、鍵支持部材に各鍵に対応する開口部
を設けると共に、この開口部の少なくとも一部を覆うよ
うに可とう性部材を装着する。
【0003】さらに上記鍵には垂直部とその先端部から
水平方向に延びる水平部とをもつ上限位置規制用の突起
物を垂下突設し、上記可とう性部材は鍵支持部材の下面
側に装着され、上記開口部に延出して鍵に対する上限ス
トッパとなる部分を有する。そして、上記鍵の鍵支持部
材への取付け回動時には、その突起物が上記開口部に嵌
挿し、上記可とう性部材の延出した部分が弾性変形して
突起物を通過させた後復元し、その延出した部分を通過
した突起物は、その水平部が鍵の上方へのストッパとな
る部分に当接して係止されるようにしたものである。
【0004】上記構成により、各鍵をその基端部を介し
て鍵支持部材の上面側に上下方向に揺動自在に支持させ
た後もしくはその動作と同時に、その鍵を押鍵方向へ強
く回動させるだけで、その上限位置規制用の突起物が鍵
支持部材の開口部に嵌挿し、その際鍵支持部材の下面側
に装着された可とう性部材の延出した部分を下方あるい
は側方へ弾性変形させてその突起物が通過する。その通
過後、可とう性部材の延出した部分は自己の弾性で復元
して上記開口部の少なくとも一部をその下面側で覆う。
【0005】その可とう性部材の延出した部分を通過し
た突起物は、その水平部が鍵の上方への付勢力により回
動すると、可とう性部材の延出した上限ストッパとなる
部分に当接して係止される。このとき、可とう性部材の
上記開口部に対応する部分以外は鍵支持部材の下面に当
接しているので、その延出した上限ストッパとなる部分
も上方への弾性変形は殆どできず、上限位置規制用の突
起物の水平部を係止して鍵の抜けを防止するとともに、
上昇位置を揃える上限ストッパとしての役目を果す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報記載の従来技術においては、鍵を鍵支持部材に取付け
る際に、鍵に設けられた突起をこれに対応して鍵支持部
材側に設けられた開口部を挿通させて組立るため、金型
精度の点からこの突起と開口部の位置がずれると、嵌挿
が円滑に行われず、組立作業性の点で問題があるととも
に、鍵組付け後の演奏時において、該開口部縁部と突起
側面との間に擦れが発生し、演奏操作が円滑に行われな
い問題があった。
【0007】また、鍵に設けられた上限位置規制用の突
起に対応して、鍵支持部材側に小さな開口部を多数設け
る必要があるため、成型用の金型が複雑になり高価なも
のとなっていた。
【0008】この発明は上記従来技術の問題点に鑑みな
されたものであって、簡単な構造で組立て作業性もしく
は操作性の向上、あるいは部品点数の減少とともにコス
トの低減またはこれらすべてを図った電子楽器の鍵盤装
置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明では、鍵支持部材と、この鍵支
持部材の上面側に上下方向に揺動自在に支持された鍵
と、この鍵に並設されこの鍵の下面側に突設した垂直部
とその先端部から水平方向に屈曲して延びる水平部とか
らなる突起と、前記鍵の下側で前記鍵支持部材に設けら
れ、前記突起の水平部に対向する部分の鍵支持部材より
水平方向に突出し、この突出部が前記鍵の鍵支持部材へ
の取付け回動時に前記鍵と一体の突起の水平部先端との
最接近距離が所定の僅かなクリアランスとなるように設
定された押え部と、前記押え部に押えられ、この押え部
よりさらに水平方向に延出し、前記鍵に対する上限スト
ッパとなる部分を有した可撓性部材とからなり、前記所
定の僅かなクリアランスは、前記可撓性部材の延出部の
厚さと同じかそれより小さな寸法であり、前記鍵の鍵支
持部材への取付け回動時には、前記可撓性部材の延出部
が弾性変形して前記突起の水平部を通過させた後復元
し、この延出部を通過してその下側に位置した突起の水
平部は、鍵の上方への回動時に前記可撓性部材の延出し
た上限ストッパとなる部分に当接して係止されるように
構成したことを特徴とする電子楽器の鍵盤装置を提供す
る。
【0010】また、請求項2に係る発明では、前記鍵支
持部材に設けられた押え部は、硬質プリント基板により
構成されたことを特徴としている。
【0011】また、請求項3に係る発明では、鍵支持部
材と、この鍵支持部材の上面側に上下方向に揺動自在に
支持された鍵と、この鍵に並設されこの鍵の下面側に突
設した垂直部とその先端部から水平方向に屈曲して延び
る水平部とからなる突起と、前記鍵の下側で前記鍵支持
部材に設けられ、前記突起の水平部に対向する部分の鍵
支持部材より水平方向に突出した押え部と、鍵の動きを
規制する上限および下限ストッパとからなり、前記上限
および下限ストッパは、前記押え部により固定保持され
た同一部材からなることを特徴とする電子楽器の鍵盤装
置を提供する。
【0012】さらに請求項4に係る発明では、前記上限
および下限ストッパは、押出し成型による一体成形部材
からなることを特徴としている。
【0013】請求項1に係る発明では、前記押え部から
さらに延出する可撓性部材をこの押え部の下面側に設け
る。鍵の組立て装着時には、鍵側突起の水平部先端は押
え部より所定の僅かなクリアランスを隔てて押え部を通
過する。このときこの水平部は押え部より手前に延出し
ている可撓性部材に当接してこれを下方に弾性変形させ
ながらこの押え部を通過する。押え部を通過して充分下
方に位置すると、可撓性部材は弾性復帰して水平な位置
に戻る。これにより、可撓性部材の延出部は鍵の突起水
平部の上側に水平に配置されることになる。この状態
が、鍵が鍵支持部材に取付けられた組立て完了状態であ
る。押鍵後の離鍵時に鍵が上方に回動して復帰動作する
と、鍵側の突起水平部の上面が鍵支持部材側の押え部に
保持された可撓性部材の延出部の下面に当接して係止さ
れる。即ち、この可撓性部材の延出部が鍵の上限ストッ
パを構成する。この場合、この上限ストッパの厚さが、
突起水平部の先端と上限ストッパを保持する押え部先端
との間の最小隙間となるクリアランスと同じかまたはこ
れより大きいため、上限ストッパが上側に弾性変形して
も鍵の突起がこの押え部を通過して抜けることはない。
【0014】鍵の取付け作業時に、前述のように鍵の突
起水平部が可撓性部材を弾性変形させながら押え部を通
過するとき、従来の公報記載構成のように鍵側突起部が
鍵支持部材側の開口部を挿通する構造と異なり、突起が
鍵支持部材に対し鍵並び方向に多少位置ずれしても充分
円滑に回動取付け動作を行わせることができる。これに
より、鍵の取付け作業性が向上する。
【0015】また、鍵の組み付けを完了して楽器として
完成させた後、演奏時において、従来問題となってい
た、鍵側突起部が鍵支持部材側の開口部を移動するとき
に起こる擦れがないため、常に一定の感覚で押鍵および
離鍵動作が行われ、演奏操作性の向上が図られる。
【0016】また、鍵支持部材に多数の開口部を設ける
必要がないため、鍵支持部材の形状が簡素化し、モール
ド成型する場合、その金型形状が簡単になりコストの低
減が図られる。
【0017】請求項2に係る発明では、硬質プリント基
板により押え部が構成される。この硬質プリント基板
は、本来鍵盤装置の鍵支持部材側に設けられていた押鍵
動作を検出する接点ラバースイッチ等を搭載した制御用
のプリント基板を兼用する。鍵の組立て装着時に、可撓
性部材を先に鍵支持部材側に配置し、その後このプリン
ト基板を上から装着することにより、そのまま可撓性部
材の押え構造が完成する。これにより、部品点数の増加
や構造の複雑化を来すことなく、組立て工数が減少し鍵
取付けの作業性が向上する。
【0018】請求項3に係る発明では、押鍵動作を規制
する上限および下限ストッパを同一部材で一体形成す
る。これにより、上限および下限ストッパを別々に作成
する場合のような、部品点数の増加による部品管理や取
扱いの繁雑さがなくなる。また、組立て作業時に上下ス
トッパごとに別々に粘着剤を用いて張り付ける必要がな
くなり装着の手間が省け組立て作業性が向上する。さら
に、この一体成型された上限および下限ストッパを前記
請求項1の押え部で押えて保持する構成とすることがで
き、このような構成とすれば、鍵支持部材に対し粘着剤
等で張り付ける必要がなくなる。これにより、粘着剤の
材料費が節約され、また粘着工程およびその後の圧着工
程が削減され組立て工数の減少による作業性および生産
性の向上が図られるとともにコストの低減が達成され
る。
【0019】請求項4に係る発明では、上限および下限
ストッパは、押出し成型による一体成形部材により構成
される。これにより上限および下限ストッパが容易に連
続的に一体形成されるため、生産性が高まりコストの低
減が図られる。また、各ストッパの鍵側部材との当接部
の表面形状を、各鍵にわたって均一な連続波型の小突起
凹凸形状とすることが容易にできる。ストッパ表面をこ
のような波型形状とすることにより、鍵側部材がストッ
パに当接したときの衝撃力が円滑に吸収され、ストッパ
に当たったときのメカ的なノイズの発生が抑制され、ま
た跳ね返り動作が軽減し、なおかつ、どの鍵も同様なタ
ッチ感触(ストップ感)が得られ、演奏性の向上が図ら
れる。
【0020】
【実施例】図1は、本発明の実施例に係る鍵盤装置の断
面構成図である。鍵ユニット1は鍵支持部材2に装着さ
れる。この鍵ユニット1は、例えば1オクターブの鍵3
からなり、1つの黒鍵ブロックと2つの白鍵ブロックを
後端部(基端部)で3段に重ねて組合せた構成である。
各鍵3は、後端部のヒンジ部21によって、鍵支持部材
2に対し、揺動可能に構成される。各鍵3の下方には、
これと一体に、垂直部4およびその先端に屈曲して形成
された水平部5とからなる実質上L字形の突起6が設け
られる。鍵支持部材2には、この突起6に対応した位置
に段部2aが形成される。この段部2aの入口部には押
え部材7がネジ8により固定される。この押え部材7
は、例えばガラスエポキシ樹脂等からなる硬質のプリン
ト基板であり、その上に押鍵動作を検出するための2メ
イク式ゴム接点9が、そのベース部に設けられた係止用
突部91を介して、各鍵3に対応して搭載される。該押
え部材7は、前記鍵3側の突起6の水平部5に対向する
鍵支持部材2の段部2aの垂直壁部分より前方に突出し
た突出部14を備え、これにて後述の本発明の可撓性部
材20の一部を押える。
【0021】この押え部材7と鍵支持部材2との間に、
上限ストッパ10および下限ストッパ11とからなる可
撓性部材20が装着される。この可撓性部材20は、例
えば樹脂の押出し成形による一体成形部材からなり、各
ストッパ面には細かい並行な波状凹凸が押出しにより同
時形成される。可撓性部材20の上片側が前記押え部材
7により押えられて保持される。この可撓性部材20の
上片側には押え部材7よりさらに演奏者側に延設した延
出部15が形成され、この延出部15の下面側に上限ス
トッパ10が形成される。可撓性部材20の下片側は、
鍵支持部材2の段部2aの底部に嵌入され、その上面に
下限ストッパ11が形成される。
【0022】図2は、上記実施例を組立てる場合の、組
立て動作の説明図である。まず、上限ストッパ10と下
限ストッパ11との一体成形部材である可撓性部材20
を鍵支持部材2の段部2a内に嵌め込む。次に、押え部
材7(プリント基板)をこの可撓性部材の上側から押え
てネジ8で固定する。これにより、可撓性部材は粘着剤
等を用いることなく、鍵支持部材2の段部2a内に固定
保持される。次に、鍵ユニット1の後端部を鍵支持部材
2の後端の所定位置に配置して、鍵ユニット1を矢印S
のように、回動させる。このとき、鍵3側の突起6の水
平部5の先端と押え部材7の突出部の端部との間には、
所定の僅かなクリアランスD1が形成されるように、予
め形状や配置が設定されている。従って、鍵ユニット1
は、押え部材7の先端を通過して回動し、図2に示すよ
うに、可撓性部材の延出部15を下側に弾性変形させ
る。鍵ユニット1をさらに回動させて、可撓性部材の延
出部15より充分下方に位置させると、可撓性部材は弾
性復帰して延出部15は水平な位置に戻る。この後、各
鍵3が復帰スプリング(図示しない)、もしくはゴム接
点の弾性復帰力により、上方に回動すると、突起6の水
平部5の上面が上限ストッパ10に当接してこの上限位
置に保持される。このとき、上限ストッパ部分の可撓性
部材の延出部15の厚さD2をD1≦D2となるように
予め設定しておく。これにより、鍵ユニット1をさらに
上に回動して延出部15を上側に弾性変形させようとし
ても、弾性変形部(延出部15)の厚さD2がクリアラ
ンスD1より厚い(または等しい)ため、鍵の突起6が
押え部材7を越えて上側に外れることはない。
【0023】図3は、本発明の別の実施例の断面構成図
である。この実施例においては、可撓性部材20の下限
ストッパ11が、押え部材7の上面側に配置されて装着
される。この場合、押鍵動作によって、鍵3の下縁部3
aが下限ストッパ11に当接して押鍵ストロークの下限
位置が定まる。このように、上限ストッパ10と下限ス
トッパ11とを接近させて形成することにより、部品の
小型化が図られ取扱い性が向上するとともに材料の削減
ができコスト低減が図られる。その他の構成および作用
効果は、前述の実施例と同様である。
【0024】図4は、本発明のさらに他の実施例を側断
面図で表わしたものである。この実施例では、鍵復帰用
バネでもあるゴム接点(可動接点)9を一体的に備えた
可撓性部材200が、鍵支持部材2に一体的に形成した
押え部70と鍵スイッチの固定接点(図示せず)および
該スイッチ間の廻り込み防止ダイオード(図示せず)を
有するプリント基板71とで上下から挟み込まれるよう
にして構成される。このようなサンドウィッチ構造にお
いてプリント基板71の先端が押え部70の先端より短
く形成し、プリント基板71の先端から延出部15を突
出させるようにしているので、前実施例と同様に鍵挿入
方向(押鍵方向)に弾性変形しやすく、逆方向にほとん
ど変形しない構成にすることができる。
【0025】また、この実施例では、上記サンドウィッ
チ構造により、ゴム接点9をより確実に鍵支持部材2に
保持することができるとともに、押え部70とゴム接点
9とが一体構成なので、部品点数減少による組立作業性
がさらに向上する。その他の構成および作用効果は前実
施例と同様であるのでその説明を省略する。
【0026】図5は、本発明のさらに別の実施例の斜視
図である。上記図1〜3の実施例では可撓性部材20を
プリント基板等の押え部材により固定保持していたが、
この図4の実施例では、鍵支持部材2に押え部12を一
体形成して、この押え部12により可撓性部材20を固
定保持するように構成したものである。図示した例で
は、モールド成型により、各鍵3の位置にまたがって、
即ち隣接する2つの鍵3の突起6が係合する位置に、押
え部12が一体形成される。各鍵3の両側面に形成され
た突起6間の幅Aは、ほぼ鍵支持部材2の両押え部12
の中央部間の間隔に等しい。13はモールド成型する場
合の型抜き用の孔である。なお、金属プレート等を用い
て鍵支持部材2を構成する場合には、押え部12は切り
起こしにより形成することができる。
【0027】このような押え部12を一体形成した鍵支
持部材2を用いた場合、前述の各実施例と同様に、可撓
性部材20を鍵支持部材2の段部2a内に装着し、その
後、鍵3を上から回動させて(矢印P)、可撓性部材の
上限ストッパ10部分を弾性変形させ、これを乗越えて
通過させることにより鍵3と鍵支持部材2とを結合す
る。この場合、前述の実施例と同様に、押え部12の先
端と、鍵装着回動時の突起6の水平部5の先端との間に
は僅かなクリアランスD1が形成される。また、可撓性
部材20の上限ストッパ10部分の厚さD2は、D1≦
D2となるように形成される。その他の構成および作用
効果は前述の各実施例と同様である。
【0028】前記図1、図4、図5の各実施例にあって
は、取付けをさらに確実にするため下限ストッパ11に
ねじ止めもしくは接着剤止めを施してもよい。
【0029】さらに前記図1、図3の実施例にあって
は、ゴム接点9の固着を確実にするため、ゴム接点の上
から膨出部対応孔をあけたカバー板をかぶせ、その上か
らネジ8でプリント基板とともに鍵支持部材2に固着す
るようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、鍵の取付け作業時に、鍵の突起水平部が可撓性部材
を弾性変形させながら押え部を通過するとき、従来の公
報記載構成のように鍵側突起部が鍵支持部材側の開口部
を挿通する構造と異なり、鍵支持部材側の突出部よりさ
らに可撓性部材を突出させ、この突出部を弾性変形させ
るように構成しているため、鍵側の突起が鍵支持部材に
対し鍵並び方向に多少位置ずれしても充分円滑に回動取
付け動作を行わせることができる。これにより、鍵の取
付け作業性が向上する。
【0031】また、押え部材を別体で設けることができ
るため、鍵支持部材に多数の開口部を設ける必要がなく
なって、鍵支持部材の形状が簡素化し、モールド成型す
る場合、その金型形状が簡単になりコストの低減が図ら
れる。
【0032】請求項2に係る発明では、硬質プリント基
板により押え部が構成される。この硬質プリント基板
は、本来鍵盤装置の鍵支持部材側に設けられていた押鍵
動作を検出する接点ラバースイッチ(ゴム接点)等を搭
載したプリント基板を兼用することができる。このた
め、鍵の組立て装着時に、可撓性部材を先に鍵支持部材
側に配置し、その後このプリント基板を上から装着する
ことにより、そのまま可撓性部材の押え構造が完成す
る。これにより、部品点数の増加や構造の複雑化を来す
ことなく、組立て工数が減少し鍵取付けの作業性が向上
する。
【0033】請求項3に係る発明では、押鍵動作を規制
する上限および下限ストッパを同一部材で一体形成す
る。これにより、上限および下限ストッパを別々に作成
する場合のような、部品点数の増加による部品管理や取
扱いの繁雑さがなくなる。また、組立て作業時に上下ス
トッパごとに別々に粘着剤を用いて張り付ける必要がな
くなり装着の手間が省け組立て作業性が向上する。さら
に、この一体成型された上限および下限ストッパを、鍵
支持部材側の押え部で押えて保持する構成とすることが
でき、このような構成とすれば、鍵支持部材に対し粘着
剤等で張り付ける必要がなくなる。これにより、粘着剤
の材料費が節約され、また粘着工程およびその後の圧着
工程が削減され組立て工数の減少による作業性および生
産性の向上が図られるとともにコストの低減が達成され
る。
【0034】さらに、請求項4に係る発明では、上限お
よび下限ストッパは、押出し成型による一体成形部材に
より構成される。これにより上限および下限ストッパが
容易に連続的に一体形成されるため、生産性が高まりコ
ストの低減が図られる。また、各ストッパの鍵側部材と
の当接部の表面形状を、連続波型の小突起凹凸形状とす
ることが容易にできる。ストッパ表面をこのような波型
形状とすることにより、鍵側部材がストッパに当接した
ときの衝撃力が円滑に吸収され、ストッパに当たったと
きのメカ的なノイズの発生が抑制され、また跳ね返り動
作が軽減して演奏性の向上が図られる。
【0035】また、このような細かい波型形状は、各鍵
に対し均一に形成されるため、どの鍵に対しても同じよ
うなタッチ感触が得られ、演奏性および演奏感覚の向上
が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る鍵盤装置の断面構成図
である。
【図2】 図1の実施例の組立て動作説明図である。
【図3】 本発明の別の実施例に係る鍵盤装置の断面構
成図である。
【図4】 本発明のさらに別の実施例の断面構成図であ
る。
【図5】 本発明のさらに別の実施例の斜視図である。
【符号の説明】
1:鍵ユニット、2:鍵支持部材、3:鍵、4:垂直
部、5:水平部、6:突起、7:押え部材、8:ネジ、
9:ゴム接点、10:上限ストッパ、11:下限ストッ
パ、12:押え部、20:可撓性部材。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵支持部材と、 この鍵支持部材の上面側に上下方向に揺動自在に支持さ
    れた鍵と、 この鍵に並設されこの鍵の下面側に突設した垂直部とそ
    の先端部から水平方向に屈曲して延びる水平部とからな
    る突起と、 前記鍵の下側で前記鍵支持部材に設けられ、前記突起の
    水平部に対向する部分の鍵支持部材より水平方向に突出
    し、この突出部が前記鍵の鍵支持部材への取付け回動時
    に前記突起の水平部先端との最接近距離が所定の僅かな
    クリアランスとなるように設定された押え部と、 前記押え部に押えられ、この押え部よりさらに水平方向
    に延出し、前記鍵に対する上限ストッパとなる部分を有
    した可撓性部材とからなり、 前記所定の僅かなクリアランスは、前記可撓性部材の延
    出部の厚さと同じかそれより小さな寸法であり、 前記鍵の鍵支持部材への取付け回動時には、前記可撓性
    部材の延出部が弾性変形して前記突起の水平部を通過さ
    せた後復元し、この延出部を通過してその下側に位置し
    た前記突起の水平部は、鍵の上方への回動時に前記可撓
    性部材の延出した上限ストッパとなる部分に当接して係
    止されるように構成したことを特徴とする電子楽器の鍵
    盤装置。
  2. 【請求項2】 前記鍵支持部材に設けられた押え部は、
    硬質プリント基板により構成されたことを特徴とする請
    求項1に記載の電子楽器の鍵盤装置。
  3. 【請求項3】 鍵支持部材と、 この鍵支持部材の上面側に上下方向に揺動自在に支持さ
    れた鍵と、 この鍵に並設されこの鍵の下面側に突設した垂直部とそ
    の先端部から水平方向に屈曲して延びる水平部とからな
    る突起と、 前記鍵の下側で前記鍵支持部材に設けられ、前記突起の
    水平部に対向する部分の鍵支持部材より水平方向に突出
    した押え部と、 鍵の動きを規制する上限および下限ストッパとからな
    り、 前記上限および下限ストッパは、前記押え部により固定
    保持された同一部材からなることを特徴とする電子楽器
    の鍵盤装置。
  4. 【請求項4】 前記上限および下限ストッパは、押出し
    成型による一体成形部材からなることを特徴とする請求
    項3に記載の電子楽器の鍵盤装置。
JP24909295A 1995-09-27 1995-09-27 電子楽器の鍵盤装置 Expired - Fee Related JP3303624B2 (ja)

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