JPH10188727A - メンブレンスイッチ - Google Patents

メンブレンスイッチ

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JPH10188727A
JPH10188727A JP35148596A JP35148596A JPH10188727A JP H10188727 A JPH10188727 A JP H10188727A JP 35148596 A JP35148596 A JP 35148596A JP 35148596 A JP35148596 A JP 35148596A JP H10188727 A JPH10188727 A JP H10188727A
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JP
Japan
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resin sheet
fixed contact
membrane switch
substrate
thick
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JP35148596A
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English (en)
Inventor
憲市 ▲吉▼永
Kenichi Yoshinaga
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タッチ感がよく安定作動するメンブレンスイ
ッチを提供する。 【解決手段】 弾力性を有する樹脂製シート11とフレ
キシブル基板12でシート基板を構成する。樹脂製シー
ト11にドーム状の膨出部13を形成する。フレキシブ
ル基板12に固定接点16を形成する。膨出部13を平
坦面を有する厚肉部13bと、樹脂製シート11と同厚
みの立上り部13bとで構成する。肉厚部13aの平坦
面に可動接点14を形成する。操作子の押圧部21aで
膨出部13を押圧したとき、可動接点14と固定接点1
6の接触面積を大きくする。また、厚肉部13aが変形
せずに立上り部13bのみ変形して挫屈現象が確実に生
じるようにする。この挫屈現象でスナップ感触もしくは
クリック感を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器の操作パ
ネル内に配設するメンブレンスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器の操作パネルに用いられ
ているスイッチ装置として、例えば図9に示したものが
ある。このスイッチ装置は、基板100上にタクトスイ
ッチ200を備え、基板100と操作パネル300との
間に支持された操作子400を操作することにより、タ
クトスイッチが作動するようになっている。このような
タクトスイッチは、操作時にクリック感が得られるので
操作時の感触がよく、高級感が得られる。しかしなが
ら、このタクトスイッチは高価であり、特に操作パネル
に多くのスイッチを必要とする電子機器においては、こ
のスイッチのコストを低減することが要求されている。
【0003】ところで、基板上に樹脂製シートを備えた
メンブレンスイッチが開発されており、一例として、刊
行物である「日経メカニカル 1981.5.11(1
10頁,111頁)」に開示されたものがある。同刊行
物に示されているメンブレンスイッチ(110頁の (d)
図)は、基板と樹脂製シートとに接点を形成するだけで
スイッチが構成できるので構造も簡略化され、また、多
くのスイッチを樹脂製シートで一体に形成できるので組
み込み工数の減らすことができ、コストも下げることが
できるという利点がある。しかし、この種のメンブレン
スイッチは、本来、防塵、防水性やフレキシビリティを
目的としたものであり、その樹脂製シートは表面を覆う
機能だけに止まっているのが現状である。このため、こ
の種のメンブレンスイッチを用いると、スイッチの操作
子を操作したときのタッチ感が悪く、高級感を損なうこ
とにもなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、メンブレン
スイッチの樹脂製シートを改良することで構造を簡略化
してコストを低減するとともに、タッチ感がよく安定作
動するメンブレンスイッチを提供することを課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
メンブレンスイッチは、固定接点が形成された基板と、
該基板の上記固定接点側に対向して配置された弾力性を
有する樹脂製シートとを具備し、前記樹脂製シートの前
記固定接点に対応する部分を、前記固定接点から離間す
る側に膨出させた膨出部とし、該膨出部の中央部分を、
前記固定接点側に平坦面を有するとともに該平坦面に可
動接点が形成された厚肉部とし、該膨出部の該厚肉部の
外周部分を、前記樹脂製シートと同厚みの立上り部とし
たことを特徴とする。
【0006】上記のように構成された請求項1記載のメ
ンブレンスイッチによれば、操作子等により膨出部が押
圧されるとき、厚肉部は殆ど変形しないのでその平坦面
に形成された可動接点が平坦に保たれる。したがって、
固定接点との接触面積を広く保つことができるので安定
作動する。また、膨出部は厚肉部と立上り部とに明確に
分けられているので、膨出部が押圧されるとき、厚肉部
は殆ど変形せず立上り部のみが変形し、この立上り部の
みで挫屈現象が生じる。したがって、スナップ感触もし
くはクリック感が得られる。
【0007】本発明の請求項2記載のメンブレンスイッ
チは、固定接点が形成された基板と、該基板の上記固定
接点側に対向して配置された弾力性を有する樹脂製シー
トとを具備し、前記樹脂製シートは瞬時弾性回復力を有
し、前記樹脂製シートの前記固定接点に対応する部分
を、前記固定接点から離間する側に膨出させた膨出部と
し、該膨出部の中央部分を、前記固定接点側に平坦面を
有するとともに該平坦面に可動接点が形成された厚肉部
とし、該膨出部の該厚肉部の外周部分を、前記樹脂製シ
ートと同厚みの立上り部としたことを特徴とする。
【0008】上記のように構成された請求項2記載のメ
ンブレンスイッチによれば、請求項1に係る作用の説明
で記載したと同様に、安定動作するとともに、スナップ
感触もしくはクリック感が得られる。さらに、樹脂製シ
ートが有する瞬時弾性回復力とは、板バネの反発力のよ
うに、この樹脂製シートに加えられた応力を解放する
と、樹脂製シートが応力を加える前の状態に瞬時に回復
する能力である。この請求項2における樹脂製シートは
瞬時弾性回復力を有するので、膨出部押圧時にこの瞬時
弾性回復力に抗して立上り部が瞬時に変形し、また、押
圧力をなくすと、瞬時弾性回復力により立上り部の形状
が瞬時に回復する。これにより、より効果的なスナップ
感触もしくはクリック感を得ることができる。
【0009】なお、本発明の請求項3記載のメンブレン
スイッチのように、厚肉部の平坦面と反対側の外面を球
面状にすると、操作子等によって厚肉部を押圧するとき
斜め方向から押圧されても、可動接点と固定接点との接
触を確実にすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明のメンブレン
スイッチを適用した電子楽器の分解斜視図であり、この
電子楽器は、シート基板1、操作子マット2、上ケース
3、下ケース4、鍵盤5を備えている。上ケース3は、
各種スイッチの操作子を配置する操作子用透孔31やL
EDを点灯する表示孔(図示せず)などが形成された操
作パネル3aと、矩形に開口された鍵盤用開口部3bを
備えている。
【0011】操作子マット2には後述説明するように各
種スイッチの操作子が形成されており、この実施例の操
作子マット2はA部とB部とに分けられている。鍵盤5
は白鍵および黒鍵を枠体に一体に組み付けたものであ
り、各鍵の下部には、鍵操作に連動して鍵スイッチを開
閉するための鍵アクチュエータ51が形成されている。
【0012】シート基板1は本発明のメンブレンスイッ
チを一部に用いたものである。このシート基板1はA,
B,Cの各部を一体にしたフレキシブルなシート状にな
っており、操作子マット2の操作子に対応するメンブレ
ンスイッチと点灯表示用のLED(発光素子)をA部と
B部に備えている。また、この実施例では、鍵盤5に対
応する鍵スイッチとしてのメンブレンスイッチをC部に
備えている。
【0013】下ケース4は、シート基板1のA部とB部
にそれぞれ対応して内側底部を底上げした底上げ部4
a,4bを備えており、底上げ部4a内部は、その裏面
を開閉可能にすることにより電池ケース等に利用され
る。また、シート基板1のC部に対応する位置には溝部
41が形成されており、この溝部41内には鍵盤5の押
鍵時の鍵アクチュエータ51のストロークを吸収するた
めのフェルトあるいはウレタンゴム等の緩衝材42が配
設されている。さらに、下ケース4の側部内面には上ケ
ース3を固定するためのボス43が形成されている。
【0014】組立状態では、上ケース3の操作パネル3
aの裏面に操作子マット2のA部およびB部が配設さ
れ、その裏面にシート基板1のA部およびB部が、さら
に、その裏面に下ケース4の上げ底部4a,4bが配設
される。また、上ケース3の鍵盤用開口部3bに鍵盤5
が配設され、鍵盤5の裏面にシート基板1のC部が配設
され、さらに、このシート基板1のC部の裏面に下ケー
ス4の溝部41および緩衝材42の部分が配設される。
【0015】次に、各部の詳細を説明する。図2は操作
子マット2の一部斜視図、図3はシート基板1の一部斜
視図であり、図2は図1の(イ)の部分、図3は図1の
(ロ)の部分を示しており、図2の部分は図3の部分に
重なるようになる。また、図4は組立状態での各部の断
面図であり、図4(A) は図3のA−A線に沿う断面図、
図4(B) は図3のB−B線に沿う断面図、図4(C) は図
1のC−C線に沿う断面図である。
【0016】図2に示したように、操作子マット2は合
成ゴム等の弾性部材によって略シート状に形成されたも
ので、各種スイッチに対応する複数の操作子21が一体
に形成されている。なお、図4(A) に示したように、操
作子21の裏面中央には後述説明するメンブレンスイッ
チを押圧する下方に突出した押圧部21aが形成されて
いる。また、操作子マット2には、各操作子21に対応
するレンズ体挿入孔22が形成されている。操作子21
は、例えば図2の(ハ)で示した1つのデジタルボリュ
ームを構成する複数の操作子21など、所定組の操作子
毎に一群とされ、この一群の操作子21は板状の支持部
23を共通にし、この支持部23の裏面周囲には、破線
で示したように支持部23より肉厚のスペーサ24が形
成されている。
【0017】なお、スペーサ24の縁には一群毎に区分
する薄肉部25が形成されており、この薄肉部25で任
意の群を切り取ることができるようになっている。これ
により、ある機種で不要となる部分(群)はそれを切り
取り、例えば図1に示した操作子マット2のB部に用い
るなど、同機種の別の部分に用いたり、他機種の操作子
マットの一部として用いるようにすることが可能となる
ので、操作子マット2のコストを低減することができ
る。
【0018】すなわち、特に電子楽器においては、音色
スイッチやデジタルボリューム、あるいはアップダウン
スイッチなど、多数のスイッチを操作パネルに配設する
ことが必要であり、また、各スイッチの数は、機種に応
じて異なってくる。例えば、高級機種では音色数が多い
ので音色スイッチは多くなり、機能も多いのでデジタル
ボリュームやアップダウンスイッチなどの数も多くな
る。一方、廉価な機種では、これらのスイッチの数は少
なくなる。
【0019】しかし、このようにスイッチの数は異なっ
ていても、異なる機種間で類似のスイッチを同じ意匠と
することは設計コストを低減する上で効果的である。し
たがって、電子楽器の機種やそのロットを考慮して、製
造すべき操作子マットの全体形状を適宜設計すること
で、最小限の種類の操作子マットで多種類の電子楽器に
適用させることができ、製造コストを低減することがで
きる。
【0020】図3に示したように、シート基板1は樹脂
製シート11とフレキシブル基板12の2枚構成になっ
ている。樹脂製シート11はポリスチレン、ポリエステ
ル、ABS樹脂等を金型でシート状に成形したものであ
り、弾力性を有するとともに前記作用の項で説明した瞬
時弾性回復力を有している。この樹脂製シート11に
は、メンブレンスイッチ10の可動部としてフレキシブ
ル基板12の反対側に膨出させた薄型ドーム状の膨出部
13が形成され、この膨出部13の内面(フレキシブル
基板12側の面)の中央部には導電性部材の印刷等によ
り可動接点14が形成されている。
【0021】また、樹脂製シート11にはメンブレンス
イッチ10に対応するレンズ体として、略円錐状で先端
が丸められた中空の上突部15が形成されている。な
お、図3の(ニ)の部分は複数のスイッチを並べた1つ
のデジタルボリュームに対応しており、各スイッチにお
いて膨出部13と上突部15が対になっている。このよ
うに、上突部15は、LED表示を必要とするスイッチ
についてはその膨出部13と対になっている。
【0022】フレキシブル基板12には、樹脂製シート
11の膨出部13に対応する位置にメンブレンスイッチ
10の固定接点16が形成されるとともに、上突部15
に対応するLED17が配装固着されている。なお、図
3では固定接点16およびLED17を一組しか図示し
ていないが、各膨出部13と上突部15に対応して固定
接点とLEDが設けられている。
【0023】また、樹脂製シート11の前後の縁にはフ
レキシブル基板12側に突出した下突部18が形成され
るとともに、フレキシブル基板12には下突部18に対
応する嵌合孔19(図4(B) 参照)が形成されている。
なお、下ケース4の上げ底部4aにはこの下突部18お
よび嵌合孔19に対応する位置に係合孔44が形成され
ている。
【0024】以上の構成により図4のような組立状態と
される。すなわち、図4(A) に示したように、上ケース
3の操作パネル3aの操作子用透孔31内に、操作子マ
ット2の操作子21が填め込まれている。樹脂製シート
11の上突部15が操作子マット2のレンズ体挿入孔2
2を介して操作パネル3aの表示孔32に填め込まれ、
この上突部15の内部にフレキシブル基板12上のLE
D17が配設されている。また、樹脂製シート11の膨
出部13は操作子21の押圧部21aの下に配置され、
この膨出部13の内側にフレキシブル基板12上の固定
接点16が配置され、メンブレンスイッチ10が構成さ
れている。そして、上ケース3と下ケース4はボス43
(図1参照)の部分でねじ止め固定されるので、操作子
マット2と樹脂製シート11およびフレキシブル基板1
2は操作パネル3aと下ケース4の上げ底部4aによっ
て挟み付けて固定される。
【0025】また、図4(B) に示したように、樹脂製シ
ート11の下突部18はフレキシブル基板12の嵌合孔
19に嵌合されるとともに、この嵌合孔19を通した下
突部18は、上げ底部4aの係合孔44に係合された状
態となり、操作パネル3aと上げ底部4aによって固定
されている。
【0026】図4(C) は鍵スイッチとしてシート基板1
のC部に形成されたメンブレンスイッチの構造を示して
おり、このメンブレンスイッチは、樹脂製シート11に
形成された膨出部13′、この膨出部13′の内側に形
成された可動接点14、および、フレキシブル基板12
に形成された固定接点16で構成されている。また、こ
のメンブレンスイッチの下には、下ケース4に形成され
た溝部41、およびその中に埋設された緩衝部材42が
配置される。そして、このメンブレンスイッチの上に鍵
アクチュエータ51が配置される。
【0027】なお、この図4(C) のメンブレンスイッチ
は本発明のメンブレンスイッチとは異なり、膨出部1
3′は、操作子21に対応するメンブレンスイッチ10
の膨出部13のように平坦部を有する可動部を備えてお
らず、全体に樹脂製シート11と同厚みとなっている。
しかし、この場合は鍵盤5に対応するものであるのでス
イッチ自体の操作感は必要なく、また、鍵アクチュエー
タ51が一定の略垂直移動を行うので安定性も得られ
る。
【0028】以上の組立状態で、図4(A) において、操
作子21が押されると、支持部23が僅かに撓んで押圧
部21aがメンブレンスイッチ10の膨出部13を押下
し、この膨出部13の可動接点14が固定接点16に接
触してメンブレンスイッチ10がオンとなる。また、こ
のメンブレンスイッチ10がオンとなると、対応するL
ED17が点灯され、レンズ体としての上突部15で集
光されてその先端が主に発光し、LEDの点灯表示が行
われる。
【0029】また、図4(C) において、鍵盤5の操作に
より鍵アクチュエータ51でメンブレンスイッチの膨出
部13′が押下されると、可動接点14が固定接点16
に接触してメンブレンスイッチ(鍵スイッチ)がオンと
なって押鍵が検出される。このとき、押鍵力により鍵ア
クチュエータ51がメンブレンスイッチをさらに押し下
げても緩衝部材42により、そのストロークが吸収さ
れ、押鍵タッチをよくするとともにメンブレンスイッチ
の劣化防止の役割もする。
【0030】この実施例の電子楽器の組立作業は次のよ
うに行う。先ず、上ケース3を裏返しにし、鍵盤5を裏
返しにして鍵盤用開口部3bに装着して固定し、上ケー
ス3の操作パネル3aの内側に、操作子マット2を裏返
しにして装着する。このときは、操作子21に対応する
操作子用透孔31が操作パネル3aに形成されているの
で、操作子マット2を容易に位置決め装着することがで
きる。
【0031】次に、樹脂製シート11を裏返しにし、そ
の上突部15を操作子マット2のレンズ体挿入孔22に
挿入して 、 樹脂製シート11を操作子マット2の裏面
と鍵盤5の裏面に装着する。このとき上突部15の先端
は操作パネル3aの表示孔32内にも挿入されるが、上
突部15が弾力性を有するので、この表示孔32に僅か
な位置ずれがあっても容易に挿入することができる。
【0032】次に、フレキシブル基板12を裏返しに
し、このフレキシブル基板12に形成された嵌合孔19
を樹脂製シート11の下突部18(この時点では上を向
いている)に嵌合させ、同時に、LED17を樹脂製シ
ート11の上突部15内に填め込んで装着する。このと
き、LED17に僅かに位置ずれがあっても、上突部1
5が弾力性を有するのでその位置誤差を吸収することが
できる。また、樹脂製シート11の複数の下突部18と
フレキシブル基板12の対応する嵌合孔19とにより、
樹脂製シート11とフレキシブル基板12との位置決め
が容易に行える。そして、最後に、下ケース4を裏返し
てフレキシブル基板12(シート基板1の一部)に被
せ、ボス部44の位置にねじを通して上ケース3にねじ
止めする。
【0033】なお、上記の例では、樹脂製シート11を
操作子マット2および鍵盤5の裏面に装着してから、そ
の上にフレキシブル基板12を装着するようにしている
が、予め樹脂製シート11とフレキシブル基板12を別
途組み付けて一体のシート基板1とし、このシート基板
1を操作子マット2および鍵盤5の裏面に装着するよう
にしてもよい。この場合は、樹脂製シート11とフレキ
シブル基板12を仮止めしておくとよい。
【0034】図5は、実施例におけるメンブレンスイッ
チ10の構造と作用を説明する図である。図5(A) のよ
うに、膨出部13は外観がドーム状の形状をしており、
内面を平坦にした厚肉部13aと、この厚肉部13aの
周囲から樹脂製シート11の平坦部にかけて湾曲した球
殻状の立上り部13bとで構成されている。また、厚肉
部13aの平坦部に可動接点14が形成されている。そ
して、この膨出部13が立上り部13bと明確に分けら
れているので、操作子21の操作時には立上り部13b
のみが挫靴現象を生じ、スナップ感触やクリック感が得
られる。さらに、立上り部13bは瞬時弾性回復力を有
しているので、より確実なスナップ感触やクリック感が
得られる。
【0035】すなわち、図5(B) のように、操作子21
の押圧部21aが立上り部13bの弾性に抗して厚肉部
13aを押し下げると立上り部13bは変形し、立上り
部13bの屈曲部分が若干外周方向に伸ばされる状態と
なる。厚肉部13aをさらに押し下げると立上り部13
bの屈曲部分が若干内側に戻るようになるので、押圧部
21aで厚肉部13aを押し下げるときの力は、図5
(B) から図5(C) の状態にするときの方が図5(A) から
図5(B) の状態にするときよりも小さい力で済む。した
がって、この図5(B) の状態を超える瞬間にスナップ感
触やクリック感が得られる。また、操作子21を放して
厚肉部13aを解放すると、立上り部13bの瞬時弾性
回復力により、図5(C) の状態から図5(A) の状態に一
気に戻る。
【0036】また、厚肉部13aが立上り部13bより
厚みがるので、例えば図6に示したように、操作子21
の押圧部21aの押し込み角度が変化しても、厚肉部1
3aの平坦部が可動接点14を平坦に保ち、可動接点1
4が固定接点16に確実に接触されてスイッチ動作の安
定性が保たれ、例えば図7に示した肉厚部が無い場合の
ように接点接触が不安定になるようなことがない。さら
に、この実施例のように厚肉部13aの外周面を球面状
にすると、斜め方向から押圧されても、可動接点と固定
接点との接触を確実にすることができる。
【0037】図8は本発明の他の実施例を示す断面図で
ある。なお、前記実施例と同様な要素には同符号を付記
して詳細な説明は省略する。また、対応する要素には同
符号にダッシュ記号を付記してある。この実施例の操作
子21′は周囲に断面波状のヒンジ部23′が形成され
ており、前記実施例では、支持部23が僅かに撓むこと
によって操作子21を押下できるようになっているが、
この実施例ではヒンジ部23′が変形することにより操
作子21′を押下できるようになっている。すなわちこ
の実施例では操作子21′を押下したときにこの操作子
21′の近傍周囲のヒンジ部23′のみが変形するの
で、この操作子21′の操作による動きが操作子マット
2の他の部分に影響することがない。また、ヒンジ部2
3′は操作子21′の操作により挫屈現象を生じるので
膨出部13の作用に加えて、さらにスナップ感触やクリ
ック感を得ることができる。
【0038】なお、上記の実施例では基板としてフレキ
シブル基板を用いた例について説明したが、硬質基板で
もよい。また、上記の実施例は電子楽器を例に説明した
が、本発明のメンブレンスイッチは他の機器にも適用で
きる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
のメンブレンスイッチによれば、操作子等により膨出部
が押圧されるとき、厚肉部は殆ど変形しないのでその平
坦面に形成された可動接点が平坦に保たれ、固定接点と
の接触面積を広く保つことができるので、安定作動させ
ることができる。また、膨出部は厚肉部と立上り部とに
明確に分けられているので、膨出部が押圧されるとき立
上り部のみを変形させることができ、簡単な構成でスナ
ップ感触もしくはクリック感が得られる。
【0040】また、本発明の請求項2のメンブレンスイ
ッチによれば、樹脂製シートは瞬時弾性回復力を有して
いるので、立上り部も瞬時弾性回復力を有することにな
り、請求項1の効果に加えて、さらに確実なスナップ感
触もしくはクリック感が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメンブレンスイッチを適用した電子楽
器の分解斜視図である。
【図2】実施例における操作子マットの一部斜視図であ
る。
【図3】実施例におけるシート基板の一部斜視図であ
る。
【図4】実施例における組立状態での各部の断面図であ
る。
【図5】実施例におけるメンブレンスイッチの構造と作
用を説明する図である。
【図6】実施例におけるメンブレンスイッチが操作子で
斜め方向から押圧された状態を示す図である。
【図7】厚肉部が無いメンブレンスイッチが操作子で斜
め方向から押圧された状態を示す図である。
【図8】操作子マットの他の実施例を示す断面図であ
る。
【図9】タクトスイッチを用いた従来のスイッチ装置の
一例を示す図である。
【符号の説明】
10…メンブレンスイッチ、11…樹脂製シート、12
…フレキシブル基板、13…膨出部、13a…厚肉部、
13b…立上り部、14…可動接点、16…固定接点。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定接点が形成された基板と、該基板の
    上記固定接点側に対向して配置された弾力性を有する樹
    脂製シートとを具備し、 前記樹脂製シートの前記固定接点に対応する部分を、前
    記固定接点から離間する側に膨出させた膨出部とし、 該膨出部の中央部分を、前記固定接点側に平坦面を有す
    るとともに該平坦面に可動接点が形成された厚肉部と
    し、該膨出部の該厚肉部の外周部分を、前記樹脂製シー
    トと同厚みの立上り部としたことを特徴とするメンブレ
    ンスイッチ。
  2. 【請求項2】 固定接点が形成された基板と、該基板の
    上記固定接点側に対向して配置された弾力性を有する樹
    脂製シートとを具備し、 前記樹脂製シートは瞬時弾性回復力を有し、 前記樹脂製シートの前記固定接点に対応する部分を、前
    記固定接点から離間する側に膨出させた膨出部とし、 該膨出部の中央部分を、前記固定接点側に平坦面を有す
    るとともに該平坦面に可動接点が形成された厚肉部と
    し、該膨出部の該厚肉部の外周部分を、前記樹脂製シー
    トと同厚みの立上り部としたことを特徴とするメンブレ
    ンスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記厚肉部の前記平坦面と反対側の外面
    を球面状にしたことを特徴とする請求項1または請求項
    2記載のメンブレンスイッチ。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004253186A (ja) * 2003-02-18 2004-09-09 Polymatech Co Ltd 接点スイッチ
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