JP2001306075A - 鍵盤装置 - Google Patents

鍵盤装置

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JP2001306075A
JP2001306075A JP2000125160A JP2000125160A JP2001306075A JP 2001306075 A JP2001306075 A JP 2001306075A JP 2000125160 A JP2000125160 A JP 2000125160A JP 2000125160 A JP2000125160 A JP 2000125160A JP 2001306075 A JP2001306075 A JP 2001306075A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鍵本体部の後部上方に生じるデッドスペース
を有効に利用して楽器全体の小型化を図る。 【解決手段】 押鍵操作される鍵本体部10の後端部に
弾性変形部11を介して連結固定部12が形成され、こ
の連結固定部12が鍵盤シャーシ部4上に固定される鍵
盤装置において、連結固定部12の上部に円弧状の凸曲
面部40を形成し、この凸曲面部40における鍵本体部
10側に位置する端部に、凸曲面部40上にスイッチ基
板32を当接させて係止する係止フック部41を形成し
た。従って、凸曲面部40上にスイッチ基板32をその
傾きに応じて当接させ、この状態でスイッチ基板32の
端部を係止フック部41で係止することができ、このた
めスイッチ基板32を簡単に取り付けることができ、か
つスイッチ基板32を鍵本体部10側に近付けて設置で
き、これにより鍵本体部10の後部上方に生じるデッド
スペースを有効に利用して楽器全体の小型化を図ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子ピアノなど
の電子鍵盤楽器の鍵盤装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子ピアノなどの電子鍵盤楽器に
おいては、楽器ケース内の鍵盤シャーシ上に複数の白鍵
および複数の黒鍵を並列に配置した鍵盤装置を備えてい
る。この鍵盤装置は、低コスト化を図るために、複数の
白鍵を一体に成形した白鍵鍵盤と、複数の黒鍵を一体に
成形した黒鍵鍵盤とを組み合わせて鍵盤シャーシ上に一
度に組み付けるように構成されている。図7はその一例
を示した図である。この電子鍵盤楽器は、楽器ケース1
が下ケース2と上ケース3とからなり、下ケース2に鍵
盤シャーシ部4が形成され、この鍵盤シャーシ部4上に
鍵盤装置5が配設された構成になっている。
【0003】この鍵盤装置5は、鍵盤シャーシ部4上に
白鍵鍵盤6と黒鍵鍵盤7を組み合わせて取り付けた構造
になっている。すなわち、白鍵鍵盤6は複数の白鍵を並
列に配置した状態で一体に形成されており、黒鍵鍵盤7
は、複数の黒鍵を並列に配置した状態で一体に形成され
ている。そして、白鍵鍵盤6と黒鍵鍵盤7とは、上下に
組み合わされることにより、複数の白鍵と複数の黒鍵と
が並列に配置された状態で、鍵盤シャーシ部4上に取り
付けられている。
【0004】この場合、白鍵鍵盤6は、押鍵操作される
中空状の鍵本体部10と、この鍵本体部10の後端部
(図7では右端部)にその後方に向けてほぼ水平に突出
形成され、かつ押鍵操作時に弾性変形する薄肉形状の弾
性変形部11と、この弾性変形部11の後端部に形成さ
れて鍵盤シャーシ部4上に固定される白鍵用の連結固定
部12とからなり、これらが合成樹脂により一体に形成
されている。すなわち、白鍵用の連結固定部12は、鍵
本体部10の配列方向に沿って連続して形成され、複数
の鍵本体部10が並列に配置された状態で、その各弾性
変形部11の後端部がそれぞれ連結形成されている。な
お、この白鍵鍵盤6は、実際には鍵本体部10を1つ置
きに並列に配置した状態で一体成形し、これを2組作成
して組み合わせた構造になっている。
【0005】また、黒鍵鍵盤7は、押鍵操作される鍵本
体部13の形状、つまり鍵本体部13の長さおよび高さ
が白鍵鍵盤6の鍵本体部10と異なり、これ以外はほぼ
同じ構造になっている。すなわち、黒鍵鍵盤7は、鍵本
体部13の後端部に薄肉形状の弾性変形部14が後方に
向けてほぼ水平に突出形成され、この弾性変形部14の
後端部に黒鍵用の連結固定部15が形成された構造にな
っている。この黒鍵用の連結固定部15も、白鍵用の連
結固定部12と同様、鍵本体部13の配列方向に沿って
形成され、複数の鍵本体部13が並列に配置された状態
で、その各弾性変形部14の後端部がそれぞれ連結形成
されている。
【0006】そして、白鍵用および黒鍵用の連結固定部
12、15は、図7に示すように、黒鍵用の連結固定部
15上に白鍵用の連結固定部12を重ね合わせ、この状
態で鍵盤シャーシ部4上に配置されてビス16により固
定されている。なお、白鍵鍵盤6および黒鍵鍵盤7の各
鍵本体部10、13の内部には、それぞれ2つの押圧部
17が各鍵本体部10、13の下側に突出して形成され
ている。また、白鍵鍵盤6および黒鍵鍵盤7の各前部側
(図7では左部側)には、それぞれL字状のストッパ片
18が各鍵本体部10、13の下側に突出して形成され
ている。
【0007】一方、鍵盤シャーシ部4は、図7に示すよ
うに、楽器ケース1の下ケース2における手前側(同図
では左側)の箇所に一体に形成されている。この鍵盤シ
ャーシ部4の下面には、回路基板20が設けられてお
り、この回路基板20上には、2つのゴムスイッチ21
が鍵盤シャーシ部4の開口部22を通して上方に突出し
て設けられている。これら2つのゴムスイッチ21は、
白鍵鍵盤6および黒鍵鍵盤7の各鍵本体部10、13が
押鍵操作されたときに、鍵本体部10、13に形成され
た2つの押圧部17によってそれぞれ押圧され、これに
よりスイッチ信号を出力するように構成されている。
【0008】また、鍵盤シャーシ部4の前側(図7では
左側)の下面には、白鍵鍵盤6および黒鍵鍵盤7の各鍵
本体部10、13が押鍵されない通常状態のときに、ゴ
ムスイッチ21および弾性変形部11、14の各弾性力
により各鍵本体部10、13が押し上げられることによ
り、鍵盤シャーシ部4のストッパ孔4aに挿入された各
ストッパ片18の先端上部が当接して鍵本体部10、1
3を上限位置に規制する上限ストッパ23が設けられて
いる。さらに、白鍵鍵盤6および黒鍵鍵盤7の各鍵本体
部10、13にそれぞれ対応する箇所の鍵盤シャーシ部
4上には、各鍵本体部10、13の内面をそれぞれ上下
方向にガイドして各鍵本体部10、13の横振れを防ぐ
鍵ガイド部24が上方に突出して形成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、楽器ケース
1は、図7に示すように、下ケース2上に上ケース3が
鍵盤装置5の各鍵本体部10、13を露出させた状態で
取り付けられている。すなわち、上ケース3は、鍵盤装
置5の後端部分、つまり鍵盤装置5の各弾性変形部1
1、14、各連結固定部12、15、およびビス16を
覆い隠した状態で下ケース2上に取り付けられている。
この場合、上ケース3は、各連結固定部12、15の後
方に位置する内面にボス部25が設けられ、このボス部
25の下端面が鍵盤シャーシ部4の後部上面に当接し、
この当接した箇所の鍵盤シャーシ部4に設けられた取付
孔26を通してビス27がボス部25のねじ孔に螺着す
ることにより、鍵盤シャーシ部4上に取り付けられてい
る。
【0010】また、この上ケース3には、操作釦部30
などの部品が設けられている。例えば、部品である操作
釦部30は、演奏中に操作するリズム制御系などのスイ
ッチ部であり、図7に示すように、上ケース3の内面に
設けられたボス31にスイッチ基板32がビス33によ
り取り付けられ、このスイッチ基板31上に釦部34が
上ケース3の釦孔35から外部に突出した状態で配置さ
れている。この場合、ボス31は、図7ではスイッチ基
板32の前部側に位置する箇所のみが示されているが、
実際にはスイッチ基板32の後部に対応する箇所にも設
けられている。このような操作釦部30は、演奏者によ
る操作性の向上を図るために、鍵盤装置5にできるだけ
近付けて設置することが望ましい。
【0011】しかしながら、このような鍵盤装置5で
は、白鍵鍵盤6および黒鍵鍵盤7の後部に設けられた各
弾性変形部11、14および各連結固定部12、15を
避けて、その後方に上ケース3のボス部25や操作釦部
30などを設置しなければならない。このため、図7に
示すように、鍵盤装置5の各鍵本体部10、13の後部
上方にデッドスペースが生じ、このデッドスペースによ
って操作釦部30が鍵盤装置5から後方に遠く離れて設
置されるため、上ケース3の奥行きが長くなり、楽器全
体が大型化するという問題がある。
【0012】この発明の課題は、鍵本体部の後部上方に
生じるデッドスペースを有効に利用して楽器全体の小型
化を図ることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、押鍵操作される鍵本体部と、この鍵本体部の後端部
に形成されて前記鍵本体部の押鍵操作に応じて弾性変形
する弾性変形部と、この弾性変形部の後端部に形成され
て鍵盤シャーシ上に固定される連結固定部とを備えた鍵
盤装置において、前記連結固定部の上部には、ほぼ円弧
状の凸曲面部が形成され、この凸曲面部における前記鍵
本体部側に位置する端部には、前記凸曲面部上に部品を
当接させて係止する係止部が形成されていることを特徴
とする。この発明によれば、連結固定部の上部に凸曲面
部を形成し、この凸曲面部の鍵本体部側に位置する端部
に係止部を形成したので、ほぼ円弧状の凸曲面部上に部
品をその傾きに応じて当接させ、この状態で部品の端部
を係止部によって係止することができ、このため部品を
簡単に取り付けることができるとともに、部品を鍵本体
部側に近付けて設置することができ、これにより鍵本体
部の後部上方に生じるデッドスペースを有効に利用して
楽器全体の小型化を図ることができる。
【0014】請求項2に記載の発明は、押鍵操作される
鍵本体部と、この鍵本体部の後端部に形成されて前記鍵
本体部の押鍵操作に応じて弾性変形する弾性変形部と、
この弾性変形部の後端部に形成されて鍵盤シャーシ上に
固定される連結固定部とを備えた鍵盤装置において、前
記連結固定部には、その上部にほぼ円弧状の凸曲面部が
形成されているとともに、取付ねじが上下方向に挿入す
る貫通孔が設けられ、前記鍵盤シャーシには、前記貫通
孔に対応する取付孔が設けられ、この取付孔の縁部に位
置する前記鍵盤シャーシの下面には、前記取付ねじの傾
きを規制する傾き規制部が形成されていることを特徴と
する。
【0015】この発明によれば、連結固定部の貫通孔お
よび鍵盤シャーシの取付孔に取付ねじを挿入させて連結
固定部を鍵盤シャーシ上に固定するときに、連結固定部
のほぼ円弧状の凸曲面部上に部品をその傾きに応じて当
接させて固定することができるとともに、鍵盤シャーシ
の下面に形成された傾き規制部により、取付ねじが鍵盤
シャーシに対し傾いていてもガタ付くことなく、確実に
取付ねじを締め付けて固定することができ、このため部
品を安定させた状態で取り付けることができるととも
に、部品を鍵本体部側に近付けて設置することができ、
これにより鍵本体部の後部上方に生じるデッドスペース
を有効に利用して楽器全体の小型化を図ることができ
る。この場合、請求項3に記載のごとく、前記傾き規制
部は、下方に向けて凸となる球状曲面部であってもよ
く、また所定の傾斜角度で傾斜した傾斜部であっても良
いが、球状曲面部であれば、取付ねじを任意の傾きに応
じて固定することができる。
【0016】請求項4に記載の発明は、押鍵操作される
鍵本体部と、この鍵本体部の後端部に形成されて前記鍵
本体部の押鍵操作に応じて弾性変形する弾性変形部と、
この弾性変形部の後端部に形成されて鍵盤シャーシ上に
固定される連結固定部とを備えた鍵盤装置において、前
記連結固定部の後部側に位置する箇所の前記鍵盤シャー
シ上には、その上方に突出して前記連結固定部上を乗り
越えて前記連結固定部の前側に到達する支持部が設けら
れ、前記連結固定部の前側に位置する前記支持部の先端
には、部品を係止する係止部が形成されていることを特
徴とする。
【0017】この発明によれば、鍵盤シャーシ上に設け
られた支持部が連結固定部上を乗り越えてその前側に到
達し、この支持部の先端に部品を係止する係止部が形成
されているので、部品を連結固定部の上方に位置させた
状態で、その部品の端部を係止部によって係止すること
ができ、このため部品を簡単に取り付けることができる
とともに、部品を鍵本体部側に近付けて設置することが
でき、これにより鍵本体部の後部上方に生じるデッドス
ペースを有効に利用して楽器全体の小型化を図ることが
できる。
【0018】この場合、請求項5に記載のごとく、前記
連結固定部の上部には、ほぼ円弧状の凸曲面部が形成さ
れ、前記支持部は連結固定部の上部に対応する箇所が前
記凸曲面部に対応するほぼ円弧状の凸曲面部に形成さ
れ、前記係止部は前記部品を前記支持部の前記凸曲面に
当接させて係止する構造であれば、請求項1に記載の発
明と同様、支持部の凸曲面部上に部品をその傾きに応じ
て当接させ、この状態で部品の端部を係止部によって係
止することができるので、部品を簡単に取り付けること
ができるほか、特に、鍵盤シャーシ上に設けられた支持
部によって連結固定部を鍵盤シャーシ上に挾み付けて固
定することができ、このためビスなどの締結部材を用い
ずに、連結固定部を簡単に鍵盤シャーシ上に固定するこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、図1〜図
3を参照して、この発明の鍵盤装置を電子鍵盤楽器に適
用した第1実施形態について説明する。なお、図7に示
された従来例と同一部分には、同一符号を付して説明す
る。この電子鍵盤楽器は、白鍵鍵盤6の白鍵用の連結固
定部12と黒鍵鍵盤7の黒鍵用の連結固定部15とのう
ち、最上部に位置する白鍵用の連結固定部12の形状、
および鍵盤シャーシ部4に対する白鍵用と黒鍵用の各連
結固定部12、15の取付構造が従来例と異なり、これ
ら以外は従来例とほぼ同じ構造になっている。
【0020】この場合、黒鍵用の連結固定部15の上に
配置される白鍵用の連結固定部12は、白鍵鍵盤6の鍵
本体部10を1つ置きに一体成形したものを2つ組み合
わせるものであり、実際には上下2段の連結固定部から
なっている。この白鍵用の連結固定部12の上部には、
図1および図2に示すように、上方に向けて凸となる凸
曲面部40が形成されている。この凸曲面部40は、そ
の内部が中空状に形成され、上端面がほぼ円弧状に形成
された中空状のほぼ蒲鉾形状に形成されている。また、
この凸曲面部40における鍵本体部10側の一端部に
は、図1に示すように、操作釦部30のスイッチ基板3
2の一端部側(同図では左端部側)を凸曲面部40の上
面に当接させた状態で、そのスイッチ基板32の一端部
を係止する係止フック部41が一体に形成されている。
【0021】この係止フック部41は、鍵本体部10側
に位置する凸曲面部40の一端部(図1では左端部)か
らほぼ法線方向に向けて延び、その上部が凸曲面部40
の上面に沿って後方(図1では右方)に延び、その先端
が凸曲面部40の上面の中間部分に位置し、これにより
全体が上下方向に弾性変形し、凸曲面部40の上面との
間にスイッチ基板32の一端部を弾力的に挾み付けるよ
うに構成されている。この場合、係止フック部41の先
端部には、スイッチ基板32に設けられた係合凹部32
aに係合する係止突起41aが形成されている。また、
この係止フック部41は、図3に示すように、白鍵用の
連結固定部12の長手方向、つまり鍵本体部10の配列
方向に所定間隔で形成されている。なお、図3は、白鍵
用の鍵本体部10を1つ置きに配置して一体に形成した
最上部の白鍵鍵盤6を示している。
【0022】また、白鍵用および黒鍵用の各連結固定部
12、15には、図2に示すように、取付ねじであるビ
ス42が上下方向に挿通する貫通孔43が形成されてい
る。この貫通孔43は、鍵本体部10、13の長手方向
に長い長孔で、図3に示すように、係止フック部41の
間に位置する箇所に所定間隔で設けられている。また、
白鍵用および黒鍵用の各連結固定部12、15が取り付
けられる箇所の鍵盤シャーシ部4には、取付孔44が各
貫通孔43に対応して設けられている。これら取付孔4
4の縁部に位置する鍵盤シャーシ部4の下面には、ビス
42の傾きを規制する傾き規制部45がそれぞれ形成さ
れている。これら傾き規制部45は、下方に向けて凸と
なる球状曲面部に形成されている。
【0023】なお、白鍵用の連結固定部12の凸曲面部
40上に配置されるスイッチ基板32には、ビス42が
挿入する挿入孔46が凸曲面部40の貫通孔43に対応
して形成されている。また、上ケース3の内面には、ね
じ孔を有するボス部47が凸曲面部40の貫通孔43に
対応して設けられている。このボス部47は、上ケース
3が下ケース2上に配置されたときに、ボス部47の下
端面が凸曲面部40の上面に載置されたスイッチ基板3
2の上面に当接し、この状態で上ケース3を下ケース2
に対して固定するとともに、スイッチ基板32を上ケー
ス3の上面とほぼ平行な状態に傾けて固定するように構
成されている。
【0024】次に、このような電子鍵盤楽器を組み立て
る場合について説明する。まず、白鍵鍵盤6の連結固定
部12と黒鍵鍵盤7の連結固定部15とを重ね合わせて
各鍵本体部10、13を並列に組み合わせ、この状態で
鍵盤シャーシ部4上に配置し、白鍵用および黒鍵用の各
連結固定部12、15の貫通孔43を鍵盤シャーシ部4
の取付孔44に対応させる。このときには、黒鍵用の連
結固定部15上に白鍵用の連結固定部12を配置し、こ
の状態で黒鍵鍵盤7の連結固定部15を鍵盤シャーシ部
4上に配置する。
【0025】そして、図1に示すように、白鍵用の連結
固定部12の上部に形成された円弧状の凸曲面部40上
に操作釦部30のスイッチ基板32の一端部側(同図で
は左端部側)をその傾きに応じて当接させ、この状態で
スイッチ基板32の一端部を凸曲面部40の各係止フッ
ク部41に差し込む。これにより、スイッチ基板32の
一端部が係止フック部41により弾力的に挾み付けら
れ、スイッチ基板32の係合凹部32aに係止フック部
41の係止突起41aが係合し、スイッチ基板32が係
止フック部41によって凸曲面部40上に取り付けられ
る。このときには、白鍵用および黒鍵用の各連結固定部
12、15の貫通孔43にスイッチ基板32の挿入孔4
6が対応する。
【0026】この後、下ケース2上に上ケース3を取り
付ける。このときには、図2に示すように、下ケース2
の鍵盤シャーシ部4上に配置された鍵盤装置5の後端部
分、つまり鍵盤装置5の各弾性変形部11、14、各連
結固定部12、15、および係止フック部41を上ケー
ス3で覆い隠すとともに、上ケース3の内面に形成され
たボス部47の下端面をスイッチ基板32の挿入孔46
に対応する箇所の上面に当接させる。この状態で、鍵盤
シャーシ部4の下側からビス42を、鍵盤シャーシ部4
の取付孔44、各連結固定部12、15の貫通孔43、
およびスイッチ基板32の挿入孔46に挿入させて上ケ
ース3のボス部47のねじ孔に螺着する。
【0027】これにより、上ケース3が下ケース2に固
定されるとともに、上ケース3のボス部47と白鍵用の
連結固定部12の凸曲面部40との間にスイッチ基板3
2が挾み付けられた状態で固定される。このときには、
鍵盤シャーシ部4の下面に傾き規制部45が形成され、
この傾き規制部45が下方に向けて凸となる球状曲面部
に形成されているので、ビス42が鍵盤シャーシ部4に
対し傾いていても、その傾きに応じてビス42の頭部が
傾き規制部45の球状曲面部に沿って移動し、これによ
りビス42の頭部を任意の角度に傾けることができる。
このため、上ケース3の上面の傾斜角度に応じてボス部
47が傾き、これに伴ってビス42が鍵盤シャーシ部4
に対し傾いていても、傾き規制部45の球状曲面部によ
りガタ付くことなく、確実にビス42を締め付けて固定
することができる。
【0028】このような電子鍵盤楽器では、白鍵用の連
結固定部12の上部に円弧状の凸曲面部40を形成し、
この凸曲面部40における鍵本体部10、13側に位置
する端部に係止フック部41を形成したことにより、凸
曲面部40上にスイッチ基板32の一端部側をその傾き
に応じて当接させ、この状態でスイッチ基板32の一端
部を係止フック部41によって係止することができ、こ
れによりスイッチ基板32を簡単に取り付けることがで
きる。また、白鍵用および黒鍵用の各連結固定部12、
15の貫通孔43、鍵盤シャーシ部4の取付孔44、ス
イッチ基板32の挿入孔46にビス42を挿入させて上
ケース3のボス部47に螺着することにより、白鍵用お
よび黒鍵用の各連結固定部12、15を鍵盤シャーシ部
4上に固定するときに、白鍵用の連結固定部12の凸曲
面部40上にスイッチ基板32をその傾きに応じて当接
させた状態で固定することができ、これによりスイッチ
基板32を安定させた状態で固定することができる。
【0029】このように、この電子鍵盤楽器によれば、
スイッチ基板32を白鍵用の連結固定部12の凸曲面部
40上に配置させることができるので、操作釦部30を
鍵本体部10、13側に近付けて設置することができ、
これにより鍵本体部10、13の後部上方に生じるデッ
ドスペースを有効に利用することができ、楽器全体の小
型化を図ることができる。
【0030】なお、上記第1実施形態では、白鍵用およ
び黒鍵用の各連結固定部12、15が配置される箇所、
つまり取付孔44の縁部に位置する箇所の鍵盤シャーシ
部4の下面に、下向きに凸となる球状曲面部の傾き規制
部45を形成した場合について述べたが、これに限ら
ず、例えば、図4に示すように、取付孔44の縁部に位
置する箇所の鍵盤シャーシ部4の下面に、上ケース3の
上面とほぼ平行な角度で傾斜した傾斜部からなる傾き規
制部48を形成した構造であっても良い。このような構
造であっても、第1実施形態と同様、上ケース3の上面
の傾斜に応じてビス42が鍵盤シャーシ部4に対し傾い
ても、傾斜部からなる傾き規制部48によりビス42を
ガタ付くことなく確実に締め付けて固定することができ
る。
【0031】[第2実施形態]次に、図5を参照して、
この発明の鍵盤装置を電子鍵盤楽器に適用した第2実施
形態について説明する。この場合には、図1〜図3に示
された第1実施形態と同一部分に同一符号を付して説明
する。この電子鍵盤楽器は、楽器ケース1内に組み込ま
れる部品がフロッピディスク駆動装置50で、これに伴
って白鍵用の連結固定部12の上部の凸曲面部51、お
よび上ケース52の構造が第1実施形態と異なり、これ
ら以外は第1実施形態とほぼ同じ構造になっている。こ
の場合、フロッピディスク駆動装置50は、その前面
(図5では左側の側面)からフロッピディスク(図示せ
ず)が挿脱可能に差し込まれ、この状態でデータの読み
出し、書き込みを行うものである。
【0032】白鍵用の連結固定部12の凸曲面部51
は、その連結固定部12の上方に突出し、この突出した
上部がほぼ円弧状に形成され、この円弧状の上端面が黒
鍵鍵盤7の鍵本体部13の上面とほぼ同じ高さに形成さ
れている。上ケース52は、その内部にフロッピディス
ク駆動装置50を収容するために、その高さが第1実施
形態の上ケース3よりも高く形成されている。この上ケ
ース52の内面には、凸曲面部51の上面に当接するボ
ス部53と、フロッピディスク駆動装置50の取付板5
5が取り付けられる取付ボス部54とが形成されてい
る。この場合、凸曲面部51に当接するボス部53は、
取付ボス部54よりもフロッピディスク駆動装置50の
ほぼ厚さ分だけ、下方に長く形成されている。また、上
ケース52の前面(図5では左側面)には、フロッピデ
ィスク駆動装置50の前端部が挿入する開口部56が形
成されている。
【0033】この場合、白鍵用および黒鍵用の各連結固
定部12、15には、第1実施形態と同様、ビス42が
上下方向に挿通する貫通孔43が上ケース52のボス部
53に対応して設けられており、これら各連結固定部1
2、15が配置される箇所の鍵盤シャーシ部4には、貫
通孔43に対応する取付孔44が設けられている。そし
て、この取付孔44の縁部に位置する鍵盤シャーシ部4
の下面には、ビス42の傾きを規制する傾き規制部45
が形成されている。この傾き規制部45は、第1実施形
態と同様、下方に向けて凸となる球状曲面部に形成され
ている。
【0034】このような電子鍵盤楽器を組み立てる場合
には、予め、上ケース52の前面の開口部56内にフロ
ッピディスク駆動装置50の前端部を挿入させ、この状
態で上ケース52の取付ボス部54にフロッピディスク
駆動装置50の取付板55をビス57で取り付けること
により、上ケース52にフロッピディスク駆動装置50
を所定角度に傾斜させた状態で固定する。この状態で、
第1実施形態と同様、白鍵鍵盤6と黒鍵鍵盤7とを組み
合わせて鍵盤シャーシ部4上に配置し、白鍵用および黒
鍵用の各連結固定部12、15の貫通孔43を鍵盤シャ
ーシ部4の取付孔44に対応させる。
【0035】この後、図5に示すように、上ケース52
を下ケース2上に配置する。このときには、第1実施形
態と同様、鍵盤シャーシ部4上に配置された鍵盤装置5
の後端部分、つまり鍵盤装置5の各弾性変形部11、1
4、各連結固定部12、15を上ケース52で覆い隠す
とともに、上ケース52に固定されたフロッピディスク
駆動装置50の下面および上ケース52のボス部53の
下端面を白鍵用の連結固定部12の凸曲面部51の上面
に当接させる。この状態では、凸曲面部51の上面にフ
ロッピディスク駆動装置50がその傾きに応じて当接
し、またボス部53が各連結固定部12、15の貫通孔
43に対応する。
【0036】そして、鍵盤シャーシ部4の下側からビス
42を鍵盤シャーシ部4の取付孔44、各連結固定部1
2、15の貫通孔43に挿入させて上ケース52のボス
部53に螺着する。これにより、上ケース52が下ケー
ス2に固定されるとともに、上ケース52に取り付けら
れたフロッピディスク駆動装置50が白鍵用の連結固定
部12の凸曲面部51上に載置された状態で固定され
る。このときにも、鍵盤シャーシ部4の下面に傾き規制
部45が形成されているので、ビス42が鍵盤シャーシ
部4に対し傾いていても、傾き規制部45の球状曲面部
によりガタ付くことなく、確実にビス42を締め付けて
固定することができる。
【0037】このように、この電子鍵盤楽器では、白鍵
用および黒鍵用の各連結固定部12、15の貫通孔4
3、鍵盤シャーシ部4の取付孔44にビス42を挿入さ
せて上ケース3のボス部53に螺着し、これにより各連
結固定部12、15を鍵盤シャーシ部4上に固定すると
きに、白鍵用の連結固定部12の凸曲面部51上にフロ
ッピディスク駆動装置50をその傾きに応じて当接させ
て固定することができるとともに、鍵盤シャーシ部4の
下面に形成された傾き規制部45により、ビス42が鍵
盤シャーシ部4に対し傾いていてもガタ付くことなく、
確実にビス42を締め付けて固定することができる。こ
のため、フロッピディスク駆動装置50を楽器ケース1
内に安定させた状態で確実に固定できるとともに、フロ
ッピディスク駆動装置50を鍵本体部10、13に近付
けて設置することができ、これにより鍵本体部10、1
3の後部上方に生じるデッドスペースを有効に利用して
楽器全体の小型化を図ることができる。
【0038】[第3実施形態]次に、図6を参照して、
この発明の鍵盤装置を電子鍵盤楽器に適用した第3実施
形態について説明する。この場合にも、図1〜図3に示
された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説
明する。この電子鍵盤楽器は、鍵盤シャーシ部4に対す
る白鍵用および黒鍵用の各連結固定部12、15の固定
構造、および部品である操作釦部30のスイッチ基板3
2の取付構造が第1実施形態と異なり、これら以外は第
1実施形態とほぼ同じ構造になっている。この場合、黒
鍵用の連結固定部15上に配置される白鍵用の連結固定
部12の上部には、第1実施形態と同様、ほぼ円弧状の
凸曲面部40が形成されている。
【0039】鍵盤シャーシ部4には、図6に示すよう
に、白鍵用および黒鍵用の各連結固定部12、15の後
部側(同図では右側)に位置する箇所に支持部60が形
成されている。この支持部60は、鍵盤シャーシ部4か
ら上方に突出し、白鍵用の連結固定部12上を乗り越え
てその前側(同図では左側)に到達するように形成され
ている。この場合、支持部60は、白鍵用の連結固定部
12の上部に対応する箇所が、連結固定部12の上部の
凸曲面部40に対応するほぼ円弧状の凸曲面部61に形
成され、この凸曲面部61の下面に連結固定部12の凸
曲面部40の上面が密接した状態で、鍵盤シャーシ部4
上に互いに重ね合わされた白鍵用と黒鍵用の各連結固定
部12、15を弾力的に挾み付けるように構成されてい
る。
【0040】また、この支持部60の先端、つまり連結
固定部12の前側に位置する支持部60の先端には、図
6に示すように、スイッチ基板32の一端側(同図を左
端部側)を支持部60の凸曲面部61の上面に当接させ
た状態で、そのスイッチ基板32の一端部を係止する係
止フック部62が一体に形成されている。この係止フッ
ク部62は、第1実施形態の係止フック部41と同様、
支持部60の凸曲面部61の一端部(同図では左端部)
からほぼ法線方向に向けて延び、その上部が凸曲面部6
1の上面に沿って後方(同図では右方)に延びて凸曲面
部61の中間部分に位置し、これにより全体が上下方向
に弾性変形して、凸曲面部61の上面との間にスイッチ
基板32の一端部を弾力的に挾み付けるように構成され
ている。この場合にも、係止フック部62の先端部に
は、スイッチ基板32に設けられた係合凹部32aに係
合する係止突起62aが形成されている。また、この係
止フック部62は、白鍵用の連結固定部12の長手方
向、つまり鍵本体部10の配列方向に所定間隔で形成さ
れている。
【0041】このような電子鍵盤楽器では、黒鍵用の連
結固定部15上に白鍵用の連結固定部12を重ね合わせ
て白鍵鍵盤6と黒鍵鍵盤7とを組み合わせ、この状態で
鍵盤シャーシ部4上に取り付けるときに、図6に示すよ
うに、重ね合わされた各連結固定部12、15を鍵盤シ
ャーシ部4と支持部60との間に前側(同図では左側)
から押し込む。このときには、支持部60が弾性変形し
て上方に広がった後に弾性復帰することにより、支持部
60の凸曲面部61が白鍵用の連結固定部12の凸曲面
部40を覆って密着する。これにより、各連結固定部1
2、15が重ね合わされた状態で鍵盤シャーシ部4上に
固定される。
【0042】この状態で、支持部60の円弧状の凸曲面
部61上にスイッチ基板32の一端部側(図6では左端
部側)をその傾きに応じて当接させ、この状態でスイッ
チ基板32の一端部を支持部60の各係止フック部62
に差し込む。これにより、スイッチ基板32の一端部が
係止フック部62により弾力的に挾み付けられ、スイッ
チ基板32の係合凹部32aに係止フック部62の係止
突起62aが係合し、スイッチ基板32が係止フック部
62によって支持部60の凸曲面部61上に係止され
る。この後、下ケース2上に上ケース3を取り付ける。
【0043】このように、この電子鍵盤楽器によれば、
白鍵用および黒鍵用の各連結固定部12、15の後部側
に位置する箇所の鍵盤シャーシ部4上に、各連結固定部
12、15上を乗り越えてその前側に到達する支持部6
0を形成し、かつ白鍵用の連結固定部12の上部に対応
する箇所の支持部60を円弧状の凸曲面部61に形成
し、この支持部60の先端に係止フック部62を形成し
たので、第1実施形態と同様、凸曲面部61上にスイッ
チ基板32の一端部側をその傾きに応じて当接させ、こ
の状態でスイッチ基板32の一端部を係止フック部62
によって係止することができ、これによりスイッチ基板
32を簡単に取り付けることができるとともに、スイッ
チ基板32を鍵本体部10、13側に近付けて設置する
ことができるので、鍵本体部10、13の後部上方に生
じるデッドスペースを有効に利用して楽器全体の小型化
を図ることができる。
【0044】また、この電子鍵盤楽器によれば、鍵盤シ
ャーシ部4上に形成された支持部60が各連結固定部1
2、15上を乗り越えてその前側に到達するように形成
され、かつ白鍵用の連結固定部12の上部に対応する箇
所の支持部60が連結固定部12の凸曲面部40に対応
する円弧状の凸曲面部61に形成されているので、白鍵
用および黒鍵用の各連結固定部12、15を重ね合わせ
た状態で鍵盤シャーシ部4上に取り付けるときに、各連
結固定部12、15を鍵盤シャーシ部4と支持部60の
間に押し込むことにより、各連結固定部12、15を支
持部60で弾力的に挾み付けて固定することができ、こ
のためビスなどの締結部材を用いずに連結固定部12、
15を鍵盤シャーシ部4上に簡単に固定することができ
る。
【0045】なお、上記第1〜第3実施形態では、黒鍵
鍵盤7の連結固定部15上に白鍵鍵盤6の連結固定部1
2を重ね合わせ、この白鍵用の連結固定部12の上部に
凸曲面部40、51を形成した場合について述べたが、
これに限らず、白鍵鍵盤6の連結固定部12上に黒鍵鍵
盤7の連結固定部15を重ね合わせ、この黒鍵用の連結
固定部15の上部に凸曲面部40、51を形成した構造
でも良い。このような構造でも、上記第1〜第3実施形
態と同様の作用効果がある。
【0046】また、上記第1〜第3実施形態では、鍵盤
シャーシ部4が下ケース2に一体に形成されている場合
について述べたが、これに限らず、下ケース2と別に鍵
盤シャーシを形成して下ケース内に組付けるようにして
も良い。この場合、鍵盤シャーシは、合成樹脂製でも、
金属製でも良いが、金属製の場合には、傾き規制部4
5、48をプレス加工により形成し、また支持部60お
よびその係止フック部61を切り起しにより形成する
か、あるいは別部品として形成して鍵盤シャーシ上に取
り付ければ良い。さらに、上記第1〜第3実施形態で
は、楽器ケース1に組み込まれる部品として、操作釦部
30とフロッピディスク駆動装置50とについて述べた
が、これに限らず、他の部品であっても良い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、押鍵操作される鍵本体部の後端部に弾性
変形部を介して連結固定部が形成され、この連結固定部
が鍵盤シャーシ上に固定される鍵盤装置において、連結
固定部の上部にほぼ円弧状の凸曲面部を形成し、この凸
曲面部の鍵本体部側に位置する端部に係止部を形成した
ので、ほぼ円弧状の凸曲面部上に部品をその傾きに応じ
て当接させ、この状態で部品の端部を係止部によって係
止することができ、このため部品を簡単に取り付けるこ
とができるとともに、部品を鍵本体部側に近付けて設置
することができ、これにより鍵本体部の後部上方に生じ
るデッドスペースを有効に利用して楽器全体の小型化を
図ることができる。
【0048】請求項2に記載の発明によれば、連結固定
部の上部にほぼ円弧状の凸曲面部を形成するとともに、
この連結固定部に取付ねじが上下方向に挿入する貫通孔
を設け、かつ鍵盤シャーシに貫通孔に対応する取付孔を
設け、この取付孔の縁部に位置する鍵盤シャーシの下面
に取付ねじの傾きを規制する傾き規制部を形成したの
で、連結固定部の貫通孔および鍵盤シャーシの取付孔に
取付ねじを挿入させて連結固定部を鍵盤シャーシ上に固
定するときに、連結固定部の凸曲面部上に部品をその傾
きに応じて当接させた状態で固定することができるとと
もに、鍵盤シャーシの下面に形成された傾き規制部によ
り、取付ねじが鍵盤シャーシに対し傾いていてもガタ付
くことなく確実に取付ねじを締め付けて固定することが
でき、このため部品を安定させた状態で確実に取り付け
ることができるとともに、部品を鍵本体部側に近付けて
設置することができ、これにより鍵本体部の後部上方に
生じるデッドスペースを有効に利用して楽器全体の小型
化を図ることができる。
【0049】請求項4に記載の発明によれば、連結固定
部の後部側に位置する箇所の鍵盤シャーシ上に連結固定
部上を乗り越えてその前側に到達する支持部を設け、こ
の支持部の先端に部品を係止する係止部を形成したの
で、部品を連結固定部の上方に位置させた状態で、その
部品の端部を係止部によって係止することができ、この
ため部品を簡単に取り付けることができるとともに、部
品を鍵本体部側に近付けて設置することができ、これに
より鍵本体部の後部上方に生じるデッドスペースを有効
に利用して楽器全体の小型化を図ることができる。
【0050】この場合、連結固定部の上部にほぼ円弧状
の凸曲面部が形成され、連結固定部の上部に対応する箇
所の支持部が連結固定部の凸曲面部に対応するほぼ円弧
状の凸曲面部に形成され、係止部が部品を支持部の凸曲
面部に当接させて係止する構造であれば、請求項1記載
の発明と同様、支持部の凸曲面部上に部品をその傾きに
応じて当接させ、この状態で部品の端部を係止部によっ
て係止することにより、部品を簡単に取り付けることが
できるほか、特に、鍵盤シャーシ上に設けられた支持部
によって連結固定部を鍵盤シャーシ上に固定することが
でき、このためビスなどの締結部材を用いずに連結固定
部を鍵盤シャーシ上に簡単に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の鍵盤装置を電子鍵盤楽器に適用した
第1実施形態における係止フック部に対応する箇所の断
面図。
【図2】図1の第1実施形態における白鍵用および黒鍵
用の各連結固定部の貫通孔に対応する箇所の断面図。
【図3】図1および図2における白鍵用および黒鍵用の
各連結固定部の最上部に位置する白鍵鍵盤を示した平面
図。
【図4】第1実施形態の変形例を示した白鍵用および黒
鍵用の各連結固定部の貫通孔に対応する箇所の断面図。
【図5】この発明の鍵盤装置を電子鍵盤楽器に適用した
第2実施形態における白鍵用および黒鍵用の各連結固定
部の貫通孔に対応する箇所の断面図。
【図6】この発明の鍵盤装置を電子鍵盤楽器に適用した
第3実施形態における係止フック部に対応する箇所の断
面図。
【図7】従来の鍵盤装置を用いた電子鍵盤楽器の断面
図。
【符号の説明】
4 鍵盤シャーシ部 6 白鍵鍵盤 7 黒鍵鍵盤 10、13 鍵本体部 11、14 弾性変形部 12、15 連結固定部 32 スイッチ基板 40、51、61 凸曲面部 41、62 係止フック部 42 ビス 43 貫通孔 44 取付孔 45、48 傾き規制部 50 フロッピディスク駆動装置 60 支持部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】押鍵操作される鍵本体部と、この鍵本体部
    の後端部に形成されて前記鍵本体部の押鍵操作に応じて
    弾性変形する弾性変形部と、この弾性変形部の後端部に
    形成されて鍵盤シャーシ上に固定される連結固定部とを
    備えた鍵盤装置において、 前記連結固定部の上部には、ほぼ円弧状の凸曲面部が形
    成され、この凸曲面部における前記鍵本体部側に位置す
    る端部には、前記凸曲面部上に部品を当接させて係止す
    る係止部が形成されていることを特徴とする鍵盤装置。
  2. 【請求項2】押鍵操作される鍵本体部と、この鍵本体部
    の後端部に形成されて前記鍵本体部の押鍵操作に応じて
    弾性変形する弾性変形部と、この弾性変形部の後端部に
    形成されて鍵盤シャーシ上に固定される連結固定部とを
    備えた鍵盤装置において、 前記連結固定部には、その上部にほぼ円弧状の凸曲面部
    が形成されているとともに、取付ねじが上下方向に挿入
    する貫通孔が設けられ、 前記鍵盤シャーシには、前記貫通孔に対応する取付孔が
    設けられ、この取付孔の縁部に位置する前記鍵盤シャー
    シの下面には、前記取付ねじの傾きを規制する傾き規制
    部が形成されていることを特徴とする鍵盤装置。
  3. 【請求項3】前記傾き規制部は、下方に向けて凸となる
    球状曲面部、または所定の傾斜角度で傾斜した傾斜部で
    あることを特徴とする請求項2に記載の鍵盤装置。
  4. 【請求項4】押鍵操作される鍵本体部と、この鍵本体部
    の後端部に形成されて前記鍵本体部の押鍵操作に応じて
    弾性変形する弾性変形部と、この弾性変形部の後端部に
    形成されて鍵盤シャーシ上に固定される連結固定部とを
    備えた鍵盤装置において、 前記連結固定部の後部側に位置する箇所の前記鍵盤シャ
    ーシ上には、その上方に突出して前記連結固定部上を乗
    り越えて前記連結固定部の前側に到達する支持部が設け
    られ、 前記連結固定部の前側に位置する前記支持部の先端に
    は、部品を係止する係止部が形成されていることを特徴
    とする鍵盤装置。
  5. 【請求項5】前記連結固定部の上部には、ほぼ円弧状の
    凸曲面部が形成され、前記支持部は、前記連結固定部の
    上部に対応する箇所が前記凸曲面部に対応するほぼ円弧
    状の凸曲面部に形成され、前記係止部は、前記部品を前
    記支持部の前記凸曲面部の上面に当接させて係止する構
    造であることを特徴とする請求項4に記載の鍵盤装置。
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