JPH06316927A - 大口径開端杭の施工方法 - Google Patents
大口径開端杭の施工方法Info
- Publication number
- JPH06316927A JPH06316927A JP10544693A JP10544693A JPH06316927A JP H06316927 A JPH06316927 A JP H06316927A JP 10544693 A JP10544693 A JP 10544693A JP 10544693 A JP10544693 A JP 10544693A JP H06316927 A JPH06316927 A JP H06316927A
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- JP
- Japan
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- pile
- auger screw
- diameter
- tip
- ground
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Piles And Underground Anchors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 大口径であっても十分な支持力を発現させ
る。 【構成】 大口径ドリル鋼管杭３の打設に先立って杭径
よりも小径のオーガスクリュー２によって基礎地盤１を
プレオーガし、掘削孔先端部分を拡大掘削してこの部分
にセメントミルクを注入し、杭径よりも大きい根固め部
４を形成する。
る。 【構成】 大口径ドリル鋼管杭３の打設に先立って杭径
よりも小径のオーガスクリュー２によって基礎地盤１を
プレオーガし、掘削孔先端部分を拡大掘削してこの部分
にセメントミルクを注入し、杭径よりも大きい根固め部
４を形成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物や土木構造物の
基礎用として使用される基礎杭のうち鋼管杭に代表され
る開端杭において、十分な先端支持力を発現させる杭施
工方法に関する。
基礎用として使用される基礎杭のうち鋼管杭に代表され
る開端杭において、十分な先端支持力を発現させる杭施
工方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】鋼管杭に代表される開端杭は、打撃、振
動、圧入等による通常の打ち込みあるいは回転貫入によ
って支持層まで貫入させて施工方法されるが、先端閉塞
杭に比較すると先端が開口しているだけに打設抵抗が少
なく、排土も少ないなどの利点がある反面、先端閉塞効
果が少ない分だけ先端支持力が少なく、小、中口径の場
合は、管内土のアーチ効果によって一応十分な支持力を
発現させているものの、直径 600mm程度以上の大口径と
なると先端部が十分閉塞せず、支持力が不足し、何らか
の対策を必要とする。
動、圧入等による通常の打ち込みあるいは回転貫入によ
って支持層まで貫入させて施工方法されるが、先端閉塞
杭に比較すると先端が開口しているだけに打設抵抗が少
なく、排土も少ないなどの利点がある反面、先端閉塞効
果が少ない分だけ先端支持力が少なく、小、中口径の場
合は、管内土のアーチ効果によって一応十分な支持力を
発現させているものの、直径 600mm程度以上の大口径と
なると先端部が十分閉塞せず、支持力が不足し、何らか
の対策を必要とする。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、大口径であ
っても十分な支持力を発現させることのできる施工方法
を提供することを目的とする。
っても十分な支持力を発現させることのできる施工方法
を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、杭の先端部に
相当する基礎地盤内に、杭の打設に先立って杭径よりも
小径のオーガスクリューによって基礎地盤をプレオーガ
し、掘削孔先端部分を拡大掘削してこの部分にセメント
ミルクを注入して杭径よりも大きい根固め部を形成する
ことを特徴とする大口径開端杭の施工方法である。
相当する基礎地盤内に、杭の打設に先立って杭径よりも
小径のオーガスクリューによって基礎地盤をプレオーガ
し、掘削孔先端部分を拡大掘削してこの部分にセメント
ミルクを注入して杭径よりも大きい根固め部を形成する
ことを特徴とする大口径開端杭の施工方法である。
【０００５】
【作 用】本発明によれば、杭先端部分の基礎地盤内に
セメントミルクを注入して杭径よりも大きい根固め部を
形成するから、大口径開端杭であっても十分な支持力を
発現させることができる。とくに、大口径開端杭のう
ち、本明細書において「ドリル鋼管杭」と称するものに
ついて、この効果が顕著である。ドリル鋼管杭とは、本
出願人の開発になるたとえば特開平1-127718号公報に示
されているような回転貫入杭で、図３、図４によりこれ
を説明すると、図３はドリル鋼管杭の外観図、図４は先
端部分の拡大図で、10はドリル鋼管杭、11は鋼管、12は
外面スパイラルリブ、13は内面スパイラルリブ、15はの
こ歯、16はバイトである。杭体である鋼管11の先端部外
面および内面に所定の長さにわたって高さ20mm以下のス
パイラルリブ12、13を付設したものであり、のこ歯15は
回転貫入の際の先端部の切り崩しを助け、バイト16はフ
リクションカッタとなっていずれも貫入性を改善させる
機能を持つ。
セメントミルクを注入して杭径よりも大きい根固め部を
形成するから、大口径開端杭であっても十分な支持力を
発現させることができる。とくに、大口径開端杭のう
ち、本明細書において「ドリル鋼管杭」と称するものに
ついて、この効果が顕著である。ドリル鋼管杭とは、本
出願人の開発になるたとえば特開平1-127718号公報に示
されているような回転貫入杭で、図３、図４によりこれ
を説明すると、図３はドリル鋼管杭の外観図、図４は先
端部分の拡大図で、10はドリル鋼管杭、11は鋼管、12は
外面スパイラルリブ、13は内面スパイラルリブ、15はの
こ歯、16はバイトである。杭体である鋼管11の先端部外
面および内面に所定の長さにわたって高さ20mm以下のス
パイラルリブ12、13を付設したものであり、のこ歯15は
回転貫入の際の先端部の切り崩しを助け、バイト16はフ
リクションカッタとなっていずれも貫入性を改善させる
機能を持つ。
【０００６】通常の開端杭では、プレオーガによって弛
んだ地盤に杭を打設しても、周面摩擦が低下している
が、ドリル鋼管杭の場合は外面スパイラルリブ12が周辺
土を締付けながら貫入して行くので、周面摩擦の低下が
ほとんど認められない。ただし、外面スパイラルリブ12
の取り付け長があまりに大であると、貫入時の所要トル
クをいたずらに増大させて貫入時間を増大させ、地盤攪
乱により周面支持力の回復に長時間を要するようになる
ので、3.0m程度が適当である。
んだ地盤に杭を打設しても、周面摩擦が低下している
が、ドリル鋼管杭の場合は外面スパイラルリブ12が周辺
土を締付けながら貫入して行くので、周面摩擦の低下が
ほとんど認められない。ただし、外面スパイラルリブ12
の取り付け長があまりに大であると、貫入時の所要トル
クをいたずらに増大させて貫入時間を増大させ、地盤攪
乱により周面支持力の回復に長時間を要するようになる
ので、3.0m程度が適当である。
【０００７】
【実施例】本発明の一実施例を図１により説明する。ま
ず（ａ）のごとく、杭打設位置の地盤１をオーガスクリ
ュー２により掘削（プレオーガ）して（ｂ）に示すよう
にオーガスクリュー２の先端が杭先端の予定深度に到達
するまで支持層1'に貫入させ、この深度でオーガスクリ
ュー２先端のヘッドを拡大させて杭先端深度の支持層部
分を拡大掘削する。先端部を拡大させる掘削装置は、さ
まざまな構造のものが場所打ち杭用等の拡底機として開
発されている。一例として、実開昭53-16601号公報記載
の拡底掘削機を図２に示す。50は拡底掘削機、51は主ビ
ット、52は拡底ビットである。
ず（ａ）のごとく、杭打設位置の地盤１をオーガスクリ
ュー２により掘削（プレオーガ）して（ｂ）に示すよう
にオーガスクリュー２の先端が杭先端の予定深度に到達
するまで支持層1'に貫入させ、この深度でオーガスクリ
ュー２先端のヘッドを拡大させて杭先端深度の支持層部
分を拡大掘削する。先端部を拡大させる掘削装置は、さ
まざまな構造のものが場所打ち杭用等の拡底機として開
発されている。一例として、実開昭53-16601号公報記載
の拡底掘削機を図２に示す。50は拡底掘削機、51は主ビ
ット、52は拡底ビットである。
【０００８】掘削ヘッドを拡大させたままオーガスクリ
ュー２を回転させて拡大掘削部分の支持地盤を攪拌す
る。（ｃ）のように、攪拌した部分にオーガスクリュー
２を通してセメントミルクを注入し、なお攪拌を続け、
周辺土と混合させてモルタル状とし、根固め部４を形成
する。根固め部４は、後に打設する杭の径（たとえば 6
00mm）よりも大きくすることが必要である。
ュー２を回転させて拡大掘削部分の支持地盤を攪拌す
る。（ｃ）のように、攪拌した部分にオーガスクリュー
２を通してセメントミルクを注入し、なお攪拌を続け、
周辺土と混合させてモルタル状とし、根固め部４を形成
する。根固め部４は、後に打設する杭の径（たとえば 6
00mm）よりも大きくすることが必要である。
【０００９】（ｄ）のようにオーガスクリュー２を逆転
させて引き上げ、（ｅ）のごとくこの位置にあらためて
鋼管杭３を打撃、圧入あるいは回転貫入により打設し、
根固め部４に到達させる。この時点で根固め部４のモル
タルは完全に硬化している必要はなく、むしろ未硬化状
態であれば杭３の先端が根固め部４内に侵入し、硬化と
ともに一体化するので都合がよい。
させて引き上げ、（ｅ）のごとくこの位置にあらためて
鋼管杭３を打撃、圧入あるいは回転貫入により打設し、
根固め部４に到達させる。この時点で根固め部４のモル
タルは完全に硬化している必要はなく、むしろ未硬化状
態であれば杭３の先端が根固め部４内に侵入し、硬化と
ともに一体化するので都合がよい。
【００１０】このようにして鋼管杭３の先端部は支持層
内に形成した根固め部４によって完全に閉塞され、支持
されるから、大口径の開端杭であっても十分な先端支持
力を発現させることができる。
内に形成した根固め部４によって完全に閉塞され、支持
されるから、大口径の開端杭であっても十分な先端支持
力を発現させることができる。
【００１１】
【発明の効果】本発明によれば、大口径の開端杭であっ
ても十分な先端支持力を発現させることができるから、
杭打設本数を削減でき、杭基礎工事が効率化されるとい
う効果を奏する。
ても十分な先端支持力を発現させることができるから、
杭打設本数を削減でき、杭基礎工事が効率化されるとい
う効果を奏する。
【図１】本発明の実施例を示す概念図である。
【図２】本発明に係わる拡底機の一例を示す断面図であ
る。
る。
【図３】本発明に係わるドリル鋼管杭の外観図である。
【図４】本発明に係わるドリル鋼管杭の先端部分の拡大
図である。
図である。
１ 地盤 ２ オーガスクリュー ３ 鋼管杭 ４ 根固め部 10 ドリル鋼管杭 11 鋼管 12 外面スパイラルリブ 13 内面スパイラルリブ 15 のこ歯 16 バイト 50 拡底機 51 主ビット 52 拡底ビット
フロントページの続き (72)発明者 橋本 正治 東京都千代田区内幸町２丁目２番３号 日 比谷国際ビル 川崎製鉄株式会社東京本社 内 (72)発明者 西澤 信二 東京都千代田区内幸町２丁目２番３号 日 比谷国際ビル 川崎製鉄株式会社東京本社 内 (72)発明者 佐藤 清治 東京都千代田区内幸町２丁目２番３号 日 比谷国際ビル 川崎製鉄株式会社東京本社 内
Claims (2)
- 【請求項１】 杭（３）の先端部に相当する基礎地盤
（１）内に、杭（３）の打設に先立って杭径よりも小径
のオーガスクリュー（２）によって基礎地盤（１）をプ
レオーガし、掘削孔先端部分を拡大掘削してこの部分に
セメントミルクを注入して杭径よりも大きい根固め部
（４）を形成することを特徴とする大口径開端杭の施工
方法。 - 【請求項２】 打設する大口径開端杭が、回転により貫
入させるドリル鋼管杭である請求項１に記載の大口径開
端杭の施工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10544693A JPH06316927A (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | 大口径開端杭の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10544693A JPH06316927A (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | 大口径開端杭の施工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06316927A true JPH06316927A (ja) | 1994-11-15 |
Family
ID=14407823
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10544693A Pending JPH06316927A (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | 大口径開端杭の施工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06316927A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002180462A (ja) * | 2000-12-11 | 2002-06-26 | Asahi Kasei Corp | 既製杭の埋設方法 |
| JP2002371549A (ja) * | 2001-06-14 | 2002-12-26 | Kawasaki Steel Corp | 杭基礎構造 |
| JP2003096769A (ja) * | 2001-09-20 | 2003-04-03 | Asahi Kasei Corp | 排土の少ない既製杭の埋設方法 |
| JP2010242466A (ja) * | 2009-04-10 | 2010-10-28 | Nippon Steel Corp | 鋼管杭及びその施工方法 |
| JP2010242464A (ja) * | 2009-04-10 | 2010-10-28 | Nippon Steel Corp | 基礎杭及びその施工方法 |
-
1993
- 1993-05-06 JP JP10544693A patent/JPH06316927A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002180462A (ja) * | 2000-12-11 | 2002-06-26 | Asahi Kasei Corp | 既製杭の埋設方法 |
| JP2002371549A (ja) * | 2001-06-14 | 2002-12-26 | Kawasaki Steel Corp | 杭基礎構造 |
| JP4706132B2 (ja) * | 2001-06-14 | 2011-06-22 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 杭基礎構造 |
| JP2003096769A (ja) * | 2001-09-20 | 2003-04-03 | Asahi Kasei Corp | 排土の少ない既製杭の埋設方法 |
| JP2010242466A (ja) * | 2009-04-10 | 2010-10-28 | Nippon Steel Corp | 鋼管杭及びその施工方法 |
| JP2010242464A (ja) * | 2009-04-10 | 2010-10-28 | Nippon Steel Corp | 基礎杭及びその施工方法 |
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