JP2879135B2 - 基礎地盤の掘孔工法とその装置 - Google Patents
基礎地盤の掘孔工法とその装置Info
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- JP2879135B2 JP2879135B2 JP7269167A JP26916795A JP2879135B2 JP 2879135 B2 JP2879135 B2 JP 2879135B2 JP 7269167 A JP7269167 A JP 7269167A JP 26916795 A JP26916795 A JP 26916795A JP 2879135 B2 JP2879135 B2 JP 2879135B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は建設等基礎地盤をきわ
めて容易確実に掘孔すると同時に、特に該掘孔内の孔周
壁をより強固に圧締形成し、掘孔掘削時に生じる孔周壁
の崩壊を未然に防止すると共にオーガー抜杆時に吸引力
により必生する孔内の崩壊をも阻止行わしめんとする基
礎地盤の掘孔方法とその装置に関するものである。
めて容易確実に掘孔すると同時に、特に該掘孔内の孔周
壁をより強固に圧締形成し、掘孔掘削時に生じる孔周壁
の崩壊を未然に防止すると共にオーガー抜杆時に吸引力
により必生する孔内の崩壊をも阻止行わしめんとする基
礎地盤の掘孔方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築等基礎地盤造成工法で地中に
所定径寸の杭孔の掘削と同時に該掘削孔壁をより強固に
圧締し孔壁の崩壊を防止すると共に地上への排土量を少
なくしようとする地盤掘孔工法とその装置が既に開発さ
れている。
所定径寸の杭孔の掘削と同時に該掘削孔壁をより強固に
圧締し孔壁の崩壊を防止すると共に地上への排土量を少
なくしようとする地盤掘孔工法とその装置が既に開発さ
れている。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】その一例として発明者
は先に地中掘進と同時にスクリュー翼片の周縁に形成せ
る圧土縁と円錐形オーガーヘッドによって孔周壁を圧密
しながら強固な孔壁を造成すると共に地上への揚土量を
もすこぶる寡少な無排土の地盤掘孔装置を開発し現在も
使用されているが、かかる工法は掘孔後において上記掘
削せる孔周壁とオーガー間に多数個の密着部分及び該密
着部分間に真空部分が多数にわたって形成し空気の逃げ
場がなくこれが原因にて抜杆時に急激な吸引力が発生し
折角、強固に圧締せる孔壁が崩壊する等の憂いが生じて
いた。発明者はかかる欠点を解決するものとして、先に
図1の如く数枚のスクリュー翼片Sを上下に有してなる
オーガーヘッドAの該スクリュー翼片Sの前後面または
前後左右面に平坦切欠面Bを凹設形成してなる基礎地盤
の掘孔装置(特公平7−116707)を発明し、掘削
土壌を掘孔周部に拡開押圧し無排土で強固な孔壁を造成
すると共にオーガ抜杆時に発生する空気の逃げ場として
の空隙を積極的に形成して逆吸引力を発生させ孔内が崩
壊する等の懸念の全くない掘孔装置を求めることが出来
得たのであるが、該発明によるスクリュー翼片Sに切欠
面Bを形成設けることは技術的、強度的において問題が
あつたので該欠点を根本的に解消しより強固な支持地盤
を造成しようとする地盤掘孔装置を提供することにあ
る。
は先に地中掘進と同時にスクリュー翼片の周縁に形成せ
る圧土縁と円錐形オーガーヘッドによって孔周壁を圧密
しながら強固な孔壁を造成すると共に地上への揚土量を
もすこぶる寡少な無排土の地盤掘孔装置を開発し現在も
使用されているが、かかる工法は掘孔後において上記掘
削せる孔周壁とオーガー間に多数個の密着部分及び該密
着部分間に真空部分が多数にわたって形成し空気の逃げ
場がなくこれが原因にて抜杆時に急激な吸引力が発生し
折角、強固に圧締せる孔壁が崩壊する等の憂いが生じて
いた。発明者はかかる欠点を解決するものとして、先に
図1の如く数枚のスクリュー翼片Sを上下に有してなる
オーガーヘッドAの該スクリュー翼片Sの前後面または
前後左右面に平坦切欠面Bを凹設形成してなる基礎地盤
の掘孔装置(特公平7−116707)を発明し、掘削
土壌を掘孔周部に拡開押圧し無排土で強固な孔壁を造成
すると共にオーガ抜杆時に発生する空気の逃げ場として
の空隙を積極的に形成して逆吸引力を発生させ孔内が崩
壊する等の懸念の全くない掘孔装置を求めることが出来
得たのであるが、該発明によるスクリュー翼片Sに切欠
面Bを形成設けることは技術的、強度的において問題が
あつたので該欠点を根本的に解消しより強固な支持地盤
を造成しようとする地盤掘孔装置を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明に係る掘
孔装置は先掘刃2を先端部に有したオーガヘッド1のの
同軸上部にオーガー軸周面の前後面を縦軸方向に一定の
深さに凹欠して切欠面4を形成せる円棒形オーガーケー
シング3を一体的に連設せしめた構成をその特徴とし地
中に崩壊のない強固な地盤を造成しようとするを主な目
的としている。
孔装置は先掘刃2を先端部に有したオーガヘッド1のの
同軸上部にオーガー軸周面の前後面を縦軸方向に一定の
深さに凹欠して切欠面4を形成せる円棒形オーガーケー
シング3を一体的に連設せしめた構成をその特徴とし地
中に崩壊のない強固な地盤を造成しようとするを主な目
的としている。
【0005】
【作用】次に上記、装置による基礎地盤の掘孔施工例を
説明すると、先ず先端にスクリューを有したオーガーヘ
ッド1を一体的に連接してなる円棒形オーガーケーシン
グ3を杭打機にセットして所定地上に定置し、しかる後
に動力を回転駆動するにおいてオーガーヘッド1先端の
先掘刃2が回転し先端地盤を攪乱しながら掘進する。ま
た上記、掘進と同時にスクリューの外周面とオーガーヘ
ッド1の円錐面の作用により上記、掘削せる土壌を上方
に押し上げながらこれを孔周壁面に拡開圧締する。かか
る回転掘進と同時にオーガーヘッド1と追従する円棒形
オーガーケーシング3の周面に凹設せる切欠面4の一方
の角縁部分4aが図3の如く矢印方向に回転しながら上
記先掘せる孔周壁b面をより径大に切削すると同時に該
切欠面4の一方側の角縁部分4bが先に切削せる余剰の
土礫を恰もコテ面の如く孔周壁b面に強固に擦りつけ状
に圧締する、かかる切削、圧締の交互の繰り返し作用に
よってオーガーケーシング3の掘進に伴って孔周の全長
にわたって強固な圧密孔壁面を有した杭孔を確実に掘孔
行わしめることが出来得るのである。 しかも通常のオー
ガー掘孔時による場合にその殆どがオーガー面と孔壁面
が土圧により密着するがために、該掘孔内に空気の逃げ
場がなく孔内に渋滞充満し、これが原因にてオーガー抜
杆時に孔内に吸引力が発生し孔周壁が崩壊する等の事態
が必生するが、この発明は上記の如く通常の円棒形オー
ガー軸面に切欠面4,4が切欠設けたことによってオー
ガ面と孔壁間に空隙c部分が形成し、該空隙cが空気の
逃げ場となり上記吸引力の発生を未然に防止し孔周壁の
崩壊を抑制する作用を有している。
説明すると、先ず先端にスクリューを有したオーガーヘ
ッド1を一体的に連接してなる円棒形オーガーケーシン
グ3を杭打機にセットして所定地上に定置し、しかる後
に動力を回転駆動するにおいてオーガーヘッド1先端の
先掘刃2が回転し先端地盤を攪乱しながら掘進する。ま
た上記、掘進と同時にスクリューの外周面とオーガーヘ
ッド1の円錐面の作用により上記、掘削せる土壌を上方
に押し上げながらこれを孔周壁面に拡開圧締する。かか
る回転掘進と同時にオーガーヘッド1と追従する円棒形
オーガーケーシング3の周面に凹設せる切欠面4の一方
の角縁部分4aが図3の如く矢印方向に回転しながら上
記先掘せる孔周壁b面をより径大に切削すると同時に該
切欠面4の一方側の角縁部分4bが先に切削せる余剰の
土礫を恰もコテ面の如く孔周壁b面に強固に擦りつけ状
に圧締する、かかる切削、圧締の交互の繰り返し作用に
よってオーガーケーシング3の掘進に伴って孔周の全長
にわたって強固な圧密孔壁面を有した杭孔を確実に掘孔
行わしめることが出来得るのである。 しかも通常のオー
ガー掘孔時による場合にその殆どがオーガー面と孔壁面
が土圧により密着するがために、該掘孔内に空気の逃げ
場がなく孔内に渋滞充満し、これが原因にてオーガー抜
杆時に孔内に吸引力が発生し孔周壁が崩壊する等の事態
が必生するが、この発明は上記の如く通常の円棒形オー
ガー軸面に切欠面4,4が切欠設けたことによってオー
ガ面と孔壁間に空隙c部分が形成し、該空隙cが空気の
逃げ場となり上記吸引力の発生を未然に防止し孔周壁の
崩壊を抑制する作用を有している。
【0006】また上記、切欠面4,4を円棒形オーガー
ケーシング3の軸面上下全体に形成設けることなく該切
欠面4部分を同軸上に適宜の間隔毎に数カ所に切り欠け
設けるることによって、切欠面4を形成していない円棒
形面にてオーガー掘進時に摩 擦抵抗の最も少ない状体に
て孔周壁の削落を防止しながら垂直方向に地中を掘進し
ながら次隣の切欠面4の回転掘削によって上記による切
開及び圧締作用を交互に繰り返しながら如何なる軟硬地
盤であるも効果的に掘進することが出来得るのである。
更に、施工目的とする地盤層が図4の如く軟質地盤
ア、硬質地盤イ等の異質地層が積層している地盤層の場
合には夫々の地質層においては上記切欠面4,4による
切削、圧締の作用強度が軟硬異なるがために孔周壁面を
上下全体にわたって略一定の強度に圧締行わしめること
が不可能と考えられるも、その反面、掘孔孔周壁面が軟
硬各層の強度により凸凹状に切削、圧締が行われている
がために、かかる掘孔内にモルタルdを充填し、該モル
タル柱内に杭柱Pを打設行わしめることによって上記凸
凹面に充填されたモルタルdが杭柱P周面に大小凸凹形
状の鍔節d`が一体的に付着し、恰かも鍔付き杭を打設
したごとく地中に強固な支持杭を容易確実に施工行わし
めることが出来得る。 またオーガーケーシング3による
地中への圧入負荷あるいは打設速度を軟、硬地盤の地質
に応じて強弱調整しながら圧入行わしめることによって
上記と同様により効果的に鍔節d`を形成出来得ること
は謂うまでもない。
ケーシング3の軸面上下全体に形成設けることなく該切
欠面4部分を同軸上に適宜の間隔毎に数カ所に切り欠け
設けるることによって、切欠面4を形成していない円棒
形面にてオーガー掘進時に摩 擦抵抗の最も少ない状体に
て孔周壁の削落を防止しながら垂直方向に地中を掘進し
ながら次隣の切欠面4の回転掘削によって上記による切
開及び圧締作用を交互に繰り返しながら如何なる軟硬地
盤であるも効果的に掘進することが出来得るのである。
更に、施工目的とする地盤層が図4の如く軟質地盤
ア、硬質地盤イ等の異質地層が積層している地盤層の場
合には夫々の地質層においては上記切欠面4,4による
切削、圧締の作用強度が軟硬異なるがために孔周壁面を
上下全体にわたって略一定の強度に圧締行わしめること
が不可能と考えられるも、その反面、掘孔孔周壁面が軟
硬各層の強度により凸凹状に切削、圧締が行われている
がために、かかる掘孔内にモルタルdを充填し、該モル
タル柱内に杭柱Pを打設行わしめることによって上記凸
凹面に充填されたモルタルdが杭柱P周面に大小凸凹形
状の鍔節d`が一体的に付着し、恰かも鍔付き杭を打設
したごとく地中に強固な支持杭を容易確実に施工行わし
めることが出来得る。 またオーガーケーシング3による
地中への圧入負荷あるいは打設速度を軟、硬地盤の地質
に応じて強弱調整しながら圧入行わしめることによって
上記と同様により効果的に鍔節d`を形成出来得ること
は謂うまでもない。
【0007】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明すると、1は
周部に上下略同一径寸巾のスクリュー翼片2を有し、且
つ全体形状を円錐形状に形成してなるオーガーヘッド1
で該同軸上に適当な連結座5を介して円棒形のオーガー
ケーシング3を一体的に連結すると共に該ケーシング3
の周面に縦軸方向に対して前後または左右面に一定深さ
に凹欠せる平坦な切欠面4、4を切り欠け設けてなるも
のである。
周部に上下略同一径寸巾のスクリュー翼片2を有し、且
つ全体形状を円錐形状に形成してなるオーガーヘッド1
で該同軸上に適当な連結座5を介して円棒形のオーガー
ケーシング3を一体的に連結すると共に該ケーシング3
の周面に縦軸方向に対して前後または左右面に一定深さ
に凹欠せる平坦な切欠面4、4を切り欠け設けてなるも
のである。
【0008】また、他の実施例として上記切欠面4をオ
ーガー軸の全長にわたって前後に形成することなく、そ
の掘孔目的とする地盤、地質等に応じて上記切欠面4、
4をオーガー軸面の数箇所部分に適宜の間隔を隔てて形
成設ける。 更に図5に示めす如く、全長にスクリュー凸
条8を付設してなるスクリューケーシング7の前後面に
上記と同様に切欠面4、4を切欠設けた部分と、該切欠
面 4、4を付設しない部分とを適宜の間隔毎に交互に形
成することも出来得る。図面においては省略しているが
オーガーヘッド1ならびにオーガーケーシング3の軸内
にはモルタル送注管を縦貫配設し、その先端下方はヘッ
ド先端に開孔せるモルタル噴射孔6に連通連結されてい
る。
ーガー軸の全長にわたって前後に形成することなく、そ
の掘孔目的とする地盤、地質等に応じて上記切欠面4、
4をオーガー軸面の数箇所部分に適宜の間隔を隔てて形
成設ける。 更に図5に示めす如く、全長にスクリュー凸
条8を付設してなるスクリューケーシング7の前後面に
上記と同様に切欠面4、4を切欠設けた部分と、該切欠
面 4、4を付設しない部分とを適宜の間隔毎に交互に形
成することも出来得る。図面においては省略しているが
オーガーヘッド1ならびにオーガーケーシング3の軸内
にはモルタル送注管を縦貫配設し、その先端下方はヘッ
ド先端に開孔せるモルタル噴射孔6に連通連結されてい
る。
【0009】
【発明の効果】この発明に係る基礎地盤の掘孔装置は上
記の如くオーガーケーシング3の周面の前後面に一定の
深さの切欠面4を形成してなるもので該装置をオーガー
ヘッド1の上部に一体的に連設してなるものであるから
回転掘進に伴って掘削と同時に上記切欠面4の両側角縁
部分4a、bの作用により孔周壁bを切開と圧締する作
用を連続的に繰り返し行わしめることによって如何なる
地盤層であっても地中に排土も殆ど無く無振動にて強固
な圧密孔壁を有した杭孔を容易確実に施工出来得る効果
がある。しかも、この発明においてはオーガーケーシン
グ3の周面に単に切欠面4を凹欠するという極めて簡単
な構造を有するものであって、前掲せるスクリュー部分
を凹欠するものとは異なり、装置全体としては強固で破
損する等の懸念も毛頭なく安価に提供出来得る等の効果
も併せ有している。特にこの発明は円棒形オーガーケー
シング3の周面全長に切欠面4を設けたことによって、
掘進時におけるケーシング全体面における土圧等による
摩擦抵抗を寡少とし、使用エネルギーを大巾に節減出来
得るは勿論、オーガーケーシング3の下進に伴ってオー
ガ面と孔壁間に点在状に空隙c部分が形成し、かかる空
隙cの形成によって上記オーガーと孔壁間に渋滞せる空
気を始めとして泥土等が自然的に該空隙c内に導入し、
これが抜杆時に必成する孔内の吸引力を自然的に抑制し
以てオーガー抜杆時における孔内の吸引による崩壊を未
然に阻止すると共に上記空隙c内にモルタルdを充填行
わしめることによって該モルタルdが杭柱Pの周面に一
体的に付着し剛強な基礎地盤を容易に施工することが出
来得る。 また軟、硬混合の地盤層の場合には該掘孔孔周
壁面が一定の圧締を求めることが困難であるがその反
面、投入せるモルタルdが杭柱Pの周面に凸凹形状に付
着し、従来の鍔付き杭と同様の支持杭を容易に求めるこ
とが出来得るのである。
記の如くオーガーケーシング3の周面の前後面に一定の
深さの切欠面4を形成してなるもので該装置をオーガー
ヘッド1の上部に一体的に連設してなるものであるから
回転掘進に伴って掘削と同時に上記切欠面4の両側角縁
部分4a、bの作用により孔周壁bを切開と圧締する作
用を連続的に繰り返し行わしめることによって如何なる
地盤層であっても地中に排土も殆ど無く無振動にて強固
な圧密孔壁を有した杭孔を容易確実に施工出来得る効果
がある。しかも、この発明においてはオーガーケーシン
グ3の周面に単に切欠面4を凹欠するという極めて簡単
な構造を有するものであって、前掲せるスクリュー部分
を凹欠するものとは異なり、装置全体としては強固で破
損する等の懸念も毛頭なく安価に提供出来得る等の効果
も併せ有している。特にこの発明は円棒形オーガーケー
シング3の周面全長に切欠面4を設けたことによって、
掘進時におけるケーシング全体面における土圧等による
摩擦抵抗を寡少とし、使用エネルギーを大巾に節減出来
得るは勿論、オーガーケーシング3の下進に伴ってオー
ガ面と孔壁間に点在状に空隙c部分が形成し、かかる空
隙cの形成によって上記オーガーと孔壁間に渋滞せる空
気を始めとして泥土等が自然的に該空隙c内に導入し、
これが抜杆時に必成する孔内の吸引力を自然的に抑制し
以てオーガー抜杆時における孔内の吸引による崩壊を未
然に阻止すると共に上記空隙c内にモルタルdを充填行
わしめることによって該モルタルdが杭柱Pの周面に一
体的に付着し剛強な基礎地盤を容易に施工することが出
来得る。 また軟、硬混合の地盤層の場合には該掘孔孔周
壁面が一定の圧締を求めることが困難であるがその反
面、投入せるモルタルdが杭柱Pの周面に凸凹形状に付
着し、従来の鍔付き杭と同様の支持杭を容易に求めるこ
とが出来得るのである。
【0010】また請求項3項記載の如く、上記切欠面
4,4を円棒形オーガーケーシング3の全長にわたって
形成設けることなく、同軸上に適宜の間隔を隔てて該切
欠面4を切欠行わしめることによって切欠面4,4によ
る孔周壁bの切開、圧締する作用をオーガーの掘進に伴
って間欠的に行わしめ、上記の切開、圧締効果をより効
果的とするは勿論、更に上記ケーシング3面にスクリュ
ー凸条8を付設すると共に該オーガー面に上記の如く適
宜の間隔毎に切欠面4を切欠設けたスクリューケーシン
グ7を用いることによって如何なる硬、軟質等の施工地
盤であるも摩擦抵抗をより良好確実に遮断し、円滑良好
な回転掘削が求め得られる等の効果を有している。
4,4を円棒形オーガーケーシング3の全長にわたって
形成設けることなく、同軸上に適宜の間隔を隔てて該切
欠面4を切欠行わしめることによって切欠面4,4によ
る孔周壁bの切開、圧締する作用をオーガーの掘進に伴
って間欠的に行わしめ、上記の切開、圧締効果をより効
果的とするは勿論、更に上記ケーシング3面にスクリュ
ー凸条8を付設すると共に該オーガー面に上記の如く適
宜の間隔毎に切欠面4を切欠設けたスクリューケーシン
グ7を用いることによって如何なる硬、軟質等の施工地
盤であるも摩擦抵抗をより良好確実に遮断し、円滑良好
な回転掘削が求め得られる等の効果を有している。
【図1】 従来の基礎地盤掘孔装置の正面図、
【図2】 この発明に係る基礎地盤の掘孔装置の正面
図、
図、
【図3】 同上、横断切断面図、
【図4】 同上、 この発明装置による地盤の掘削状体
図、軟、硬地盤層における鍔節の形成状体図、
図、軟、硬地盤層における鍔節の形成状体図、
【図5】 他の実施例による掘孔装置の正面図である。
1 オーガーヘッド 2 先掘刃 3 オーガーケーシング 4 切欠面 5 連結座 6 モルタル噴射孔 7 スクリューケーシング 8 スクリュー凸条 a 杭孔 b 孔周壁 c 空隙 d モルタル
Claims (3)
- 【請求項1】 先掘刃2を先端部に有したオーガーヘッ
ド1の同軸上部に縦軸方向に前後または左右面を一定の
深さに凹欠して切欠面4を形成せる円棒形オーガーケー
シング3を一体的に連設し形成してなる地盤掘孔装置を
用いて地盤を掘削しようとするもので、上記装置を杭打
機に吊設して所定地盤に仮打ちし、しかる後に該装置を
動力及び荷重を負荷させながら回転駆動させ地盤を掘孔
するにおいて、上記先掘刃2にて地盤を掘進すると同時
に該掘孔装置のオーガーケーシング3面に形成せる前後
の切欠面4の回転作用によって先掘刃2にて掘孔せる杭
孔aの孔周壁bを掘進に伴って削落及び打叩を交互に繰
り返し強固に圧密された孔周壁bを築造し、且つまた上
記切欠面4による孔周壁bとの空隙cの形成により、オ
ーガ抜杆時に発生する吸引作用による孔周壁bの崩壊現
象を阻止し、地中垂直方向に剛強な掘孔を掘削行わしめ
ることを特徴とする基礎地盤の掘孔工法。 - 【請求項2】 先掘刃2を先端部に有したオーガヘッド
1の同軸上部に、円棒形オーガー軸周面の前後面を縦軸
方向に一定の深さに凹欠して切欠面4を形成せるオーガ
ーケーシング3を一体的に連結せしめたことを特徴とす
る基礎地盤の掘孔装置。 - 【請求項3】 上記請求項2項記載の軸周面の前後面に
一定の深さに凹欠せる切欠面4,4を形成設けてなる円
棒形オーガーケーシング3において、上記切欠面4,4
をオーガーケーシング3全長に付設することなく、一定
の間隔を隔てて適宜数を切欠設けたことを特徴とする基
礎地盤の掘孔装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7269167A JP2879135B2 (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 基礎地盤の掘孔工法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7269167A JP2879135B2 (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 基礎地盤の掘孔工法とその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0988062A JPH0988062A (ja) | 1997-03-31 |
JP2879135B2 true JP2879135B2 (ja) | 1999-04-05 |
Family
ID=17468621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7269167A Expired - Fee Related JP2879135B2 (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 基礎地盤の掘孔工法とその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2879135B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6588797B2 (ja) * | 2015-10-23 | 2019-10-09 | 地研テクノ株式会社 | 杭造築用掘削注入ロッド及びそれを用いた杭造築方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2631303B2 (ja) * | 1988-04-21 | 1997-07-16 | 株式会社ジオトップ | 基礎杭の施工装置 |
JP2948448B2 (ja) * | 1993-09-06 | 1999-09-13 | ローム株式会社 | 素子駆動用の集積回路装置及び発光装置 |
-
1995
- 1995-09-21 JP JP7269167A patent/JP2879135B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0988062A (ja) | 1997-03-31 |
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