JPH08269970A - 基礎地盤の掘孔装置と基礎地盤の施工工法 - Google Patents
基礎地盤の掘孔装置と基礎地盤の施工工法Info
- Publication number
- JPH08269970A JPH08269970A JP9421595A JP9421595A JPH08269970A JP H08269970 A JPH08269970 A JP H08269970A JP 9421595 A JP9421595 A JP 9421595A JP 9421595 A JP9421595 A JP 9421595A JP H08269970 A JPH08269970 A JP H08269970A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- ground
- screw
- screw blade
- pile
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 基礎造成用としての杭孔を該全長にわたって
孔壁の崩壊を阻止しながら掘削すると共に地上への排土
量も最も少なくする。 【構成】 下方に先掘刃２を有したオーガーロッド５の
上部に、オーガー軸１の軸周面に回転方向に湾曲形成せ
るスクリュー羽根３とスクリュー羽根の上部に切欠部分
６を隔てて回転方向と逆方向に湾曲形成せるスクリュー
羽根４を夫々の湾曲方向が互いに異なるべく上下交互に
一体的に配設せしめる基礎地盤の掘孔装置であり、所定
の地盤を掘孔するにおいて先掘刃にて先端地盤を掘削掘
進に伴って上昇する削掘土壌をスクリュー羽根３の湾曲
スクリュー縁の作用により掘孔の孔周壁を削取すると共
にスクリュー羽根４の湾曲面の作用により掘削せる孔周
壁に掘削土壌を打叩圧締し強固な孔周壁を造成する作用
を連続的に繰り返しながら地中に基礎杭打設用の杭孔を
施工する。
孔壁の崩壊を阻止しながら掘削すると共に地上への排土
量も最も少なくする。 【構成】 下方に先掘刃２を有したオーガーロッド５の
上部に、オーガー軸１の軸周面に回転方向に湾曲形成せ
るスクリュー羽根３とスクリュー羽根の上部に切欠部分
６を隔てて回転方向と逆方向に湾曲形成せるスクリュー
羽根４を夫々の湾曲方向が互いに異なるべく上下交互に
一体的に配設せしめる基礎地盤の掘孔装置であり、所定
の地盤を掘孔するにおいて先掘刃にて先端地盤を掘削掘
進に伴って上昇する削掘土壌をスクリュー羽根３の湾曲
スクリュー縁の作用により掘孔の孔周壁を削取すると共
にスクリュー羽根４の湾曲面の作用により掘削せる孔周
壁に掘削土壌を打叩圧締し強固な孔周壁を造成する作用
を連続的に繰り返しながら地中に基礎杭打設用の杭孔を
施工する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は基礎造成用としての杭
孔を該全長にわたって孔壁の崩壊を阻止しながら掘削す
ると共に地上への排土量も最も少なくして作業の安全確
実性を容易に求め得ようとする基礎地盤の掘孔装置と基
礎地盤の施工工法に関する。
孔を該全長にわたって孔壁の崩壊を阻止しながら掘削す
ると共に地上への排土量も最も少なくして作業の安全確
実性を容易に求め得ようとする基礎地盤の掘孔装置と基
礎地盤の施工工法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、建築等基礎地盤を無騒音、無振動
にて施工しようとする工法のうち地中をスクリューオー
ガーにて所定深度に至る杭孔を掘削し、該掘削杭孔内に
モルタル充填と同時に基礎杭を打設する所謂オーガー工
法が種々開発されているがこれらの何れの工法も単に地
盤掘削を目的としているものであるから上記、地中掘孔
時に孔底及び孔周辺地盤を徒らに掘削し、特に杭施工時
中において孔壁が崩壊し爾後の作業を著しく困難化と
し、且つ上記地盤掘削と同時に地中の掘削土壌が地上に
揚土しその処理に相当な経費と労力を必要とする等の欠
点があった。
にて施工しようとする工法のうち地中をスクリューオー
ガーにて所定深度に至る杭孔を掘削し、該掘削杭孔内に
モルタル充填と同時に基礎杭を打設する所謂オーガー工
法が種々開発されているがこれらの何れの工法も単に地
盤掘削を目的としているものであるから上記、地中掘孔
時に孔底及び孔周辺地盤を徒らに掘削し、特に杭施工時
中において孔壁が崩壊し爾後の作業を著しく困難化と
し、且つ上記地盤掘削と同時に地中の掘削土壌が地上に
揚土しその処理に相当な経費と労力を必要とする等の欠
点があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】かかる欠点を解決する
ものとして数年前より、上記杭孔の掘削と同時に該掘削
孔壁をより強固に圧締し孔壁の崩壊を防止すると共に地
上への排土量をも最も僅少とする地盤の掘孔装置が業界
において要望されていたのである。上記、業界の要望に
期待するがために近時、種々のオーガー装置が発明され
るに至っている。その一例としてスクリュー翼片の周縁
に相当肉圧の圧土面を形成せる円錐形スクリューオーガ
ーを用いて地中掘削と同時に該掘削土壌を上記の円錐面
及び圧土面による矯合作用によって孔周壁をより強固に
圧密し強固な孔壁を造成すると共に地上への揚土量を極
力寡少とする地盤の掘孔装置（特許第１１３６１７７
号）が、またケーシングの円柱面に短冊型の帯状突条を
数条を該ケーシングの中心線に対して傾斜角が上下各異
なるべく等間隔に配設してなる基礎杭の施工装置（特公
平７−９０１号）等が開発され各地においてこれらの装
置が使用されている。しかるに上記夫々の掘孔装置は孔
壁を強固に圧締し、作業中における掘孔崩れを未然に防
止すると謂う至便な作用を有している反面、孔壁が強固
に圧締されているがために該強固な孔壁により先に掘進
せるオーガー先端のロッド部分を地上に抜扞行わしめる
ことが困難であるのみならず、特に後者の施工装置にお
いてはケーシングの円柱面に短冊型の帯状突条が傾斜角
が上下各異なるべく等間隔に配設してなる形状であるか
ら掘孔時において帯状突条の異方向に対する傾斜角の作
用により掘削負荷が上下互いに引っ張り合いこれがため
に相当な回転動力を必要とするは勿論、作業中に屡々空
転しオーガーを目的地盤にまで掘沈行わしめるに必要以
上の時間を要する等の欠点を有していることが実験の結
果判明した。この発明は上記、夫々の欠点を根本的に解
決しようとするものであって上記、孔周壁の圧締のみを
目的とするものとは異なり、該孔周壁の削孔と同時に先
に削孔せる孔周壁を特殊形状のスクリュー羽根の作用に
てより強固に打叩圧締する作用及び無排土の利点を有
し、オーガーによる掘進と併せて交互に行わしめんとす
る基礎杭の施工装置を提供しようとするもので、更にこ
の発明は硬、軟如何なる地盤層であっても該掘削地質に
即応出来得るは勿論、数本のオーガー軸の継柱によって
相当深部の地盤、孔壁も孔崩れの憂いのない強固な杭孔
を容易、確実に掘削行わしめることが出来得るのであ
る。
ものとして数年前より、上記杭孔の掘削と同時に該掘削
孔壁をより強固に圧締し孔壁の崩壊を防止すると共に地
上への排土量をも最も僅少とする地盤の掘孔装置が業界
において要望されていたのである。上記、業界の要望に
期待するがために近時、種々のオーガー装置が発明され
るに至っている。その一例としてスクリュー翼片の周縁
に相当肉圧の圧土面を形成せる円錐形スクリューオーガ
ーを用いて地中掘削と同時に該掘削土壌を上記の円錐面
及び圧土面による矯合作用によって孔周壁をより強固に
圧密し強固な孔壁を造成すると共に地上への揚土量を極
力寡少とする地盤の掘孔装置（特許第１１３６１７７
号）が、またケーシングの円柱面に短冊型の帯状突条を
数条を該ケーシングの中心線に対して傾斜角が上下各異
なるべく等間隔に配設してなる基礎杭の施工装置（特公
平７−９０１号）等が開発され各地においてこれらの装
置が使用されている。しかるに上記夫々の掘孔装置は孔
壁を強固に圧締し、作業中における掘孔崩れを未然に防
止すると謂う至便な作用を有している反面、孔壁が強固
に圧締されているがために該強固な孔壁により先に掘進
せるオーガー先端のロッド部分を地上に抜扞行わしめる
ことが困難であるのみならず、特に後者の施工装置にお
いてはケーシングの円柱面に短冊型の帯状突条が傾斜角
が上下各異なるべく等間隔に配設してなる形状であるか
ら掘孔時において帯状突条の異方向に対する傾斜角の作
用により掘削負荷が上下互いに引っ張り合いこれがため
に相当な回転動力を必要とするは勿論、作業中に屡々空
転しオーガーを目的地盤にまで掘沈行わしめるに必要以
上の時間を要する等の欠点を有していることが実験の結
果判明した。この発明は上記、夫々の欠点を根本的に解
決しようとするものであって上記、孔周壁の圧締のみを
目的とするものとは異なり、該孔周壁の削孔と同時に先
に削孔せる孔周壁を特殊形状のスクリュー羽根の作用に
てより強固に打叩圧締する作用及び無排土の利点を有
し、オーガーによる掘進と併せて交互に行わしめんとす
る基礎杭の施工装置を提供しようとするもので、更にこ
の発明は硬、軟如何なる地盤層であっても該掘削地質に
即応出来得るは勿論、数本のオーガー軸の継柱によって
相当深部の地盤、孔壁も孔崩れの憂いのない強固な杭孔
を容易、確実に掘削行わしめることが出来得るのであ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記、目的を達成する手
段としてこの発明に係る掘孔装置は、図面にてその一例
を示している如く、軸下方に適当形状の先掘刃２を付設
せるオーガーロッド５を連結すべく形成してなるオーガ
ー軸１の軸表面に一定長さを有し、且つ回転方向に湾曲
形成せるスクリュー羽根３を一体的に付設すると共に該
スクリュー羽根３の上部に切欠部分６を隔てて上記回転
方向に対して逆方向に湾曲形成せるスクリュー羽根４を
数枚、夫々の湾曲方向が上下各異なるべく交互に配設せ
しめたことを特徴とする。更にこの発明は、上記スクリ
ュー羽根３に代えて横断面三角形状がスクリュー状に捻
曲形成せる凸条部３ａ、４ａを、切欠部分６を隔てて該
回転方向に対して上下夫々の捻曲方向が互いに異なるべ
く各交互に配設せしめることも出来得る。
段としてこの発明に係る掘孔装置は、図面にてその一例
を示している如く、軸下方に適当形状の先掘刃２を付設
せるオーガーロッド５を連結すべく形成してなるオーガ
ー軸１の軸表面に一定長さを有し、且つ回転方向に湾曲
形成せるスクリュー羽根３を一体的に付設すると共に該
スクリュー羽根３の上部に切欠部分６を隔てて上記回転
方向に対して逆方向に湾曲形成せるスクリュー羽根４を
数枚、夫々の湾曲方向が上下各異なるべく交互に配設せ
しめたことを特徴とする。更にこの発明は、上記スクリ
ュー羽根３に代えて横断面三角形状がスクリュー状に捻
曲形成せる凸条部３ａ、４ａを、切欠部分６を隔てて該
回転方向に対して上下夫々の捻曲方向が互いに異なるべ
く各交互に配設せしめることも出来得る。
【０００５】
【作用】以下、この装置による基礎地盤の掘孔施工例を
説明すると、先ず装置全体を杭打機に吊設連結し、オ
−ガー軸１を駆動回転させ乍ら所定の地盤を掘孔するに
おいて先掘刃２にて先端地盤を掘削する、また該掘進に
伴って上昇する削掘土壌をオーガー軸１に付設せるスク
リュー羽根３の湾曲スクリュー縁３’の作用により掘孔
の孔周壁を削取し所定孔径の杭孔を削掘するが続進する
上記スクリュー羽根３と逆方向に湾曲形成せるスクリュ
ー羽根４の湾曲面４｀の作用により上記孔周壁に掘削土
壌を恰かも打叩状体に圧締し強固な孔周壁を造成する作
用を連続的に繰り返しながら地盤を掘進し地中に杭孔ａ
を掘孔する。 上記、掘削せる杭孔ａよりオーガー軸１を抜扞して
後に、または抜扞し乍ら該杭孔ａ内に先掘刃２先端に開
孔せるモルタル噴射孔よりモルタル等の凝結材を噴射充
填してモルタル柱ｂを形成し、該モルタル凝結前に該モ
ルタル柱ｂ内に既成杭、Ｈ鋼柱等の芯鋼ｅを芯杭として
打設行わしめることによって地中に強力な基礎地盤を容
易確実に施工造成することが出来得るのである。
説明すると、先ず装置全体を杭打機に吊設連結し、オ
−ガー軸１を駆動回転させ乍ら所定の地盤を掘孔するに
おいて先掘刃２にて先端地盤を掘削する、また該掘進に
伴って上昇する削掘土壌をオーガー軸１に付設せるスク
リュー羽根３の湾曲スクリュー縁３’の作用により掘孔
の孔周壁を削取し所定孔径の杭孔を削掘するが続進する
上記スクリュー羽根３と逆方向に湾曲形成せるスクリュ
ー羽根４の湾曲面４｀の作用により上記孔周壁に掘削土
壌を恰かも打叩状体に圧締し強固な孔周壁を造成する作
用を連続的に繰り返しながら地盤を掘進し地中に杭孔ａ
を掘孔する。 上記、掘削せる杭孔ａよりオーガー軸１を抜扞して
後に、または抜扞し乍ら該杭孔ａ内に先掘刃２先端に開
孔せるモルタル噴射孔よりモルタル等の凝結材を噴射充
填してモルタル柱ｂを形成し、該モルタル凝結前に該モ
ルタル柱ｂ内に既成杭、Ｈ鋼柱等の芯鋼ｅを芯杭として
打設行わしめることによって地中に強力な基礎地盤を容
易確実に施工造成することが出来得るのである。
【０００６】
【実施例】以下、この発明の実施例を詳細に説明する
と、１は適当長さを有したオーガー軸にて該軸周面に一
定長さを有し、且つ回転方向に湾曲形成せるスクリュー
羽根３と該スクリュー羽根３の上部に切欠部分６を設
け、該切欠部分６を隔てて上記オーガー回転方向に対し
て逆方向に湾曲形成せるスクリュー羽根４を一体的に付
設する。上記の如く上下のスクリュー羽根３、４夫々の
湾曲方向が互いに異なるべく交互にオーガー軸１周部に
掘削地盤、深度等により数枚を一定間隔毎に配設する。
図示中符号５は全体形状が略円錐形状のテーパ面を有し
且つ該テーパ面にスクリュー翼片７を付設してなるオー
ガーロッドにてその先端には適宜形状の先掘刃２が取付
けられている。またこの発明においては上記オーガーロ
ッド５に付設せるスクリュー翼片７及び上下スクリュー
羽根３、４の外径寸は上下同等径寸とすることが望まし
い。
と、１は適当長さを有したオーガー軸にて該軸周面に一
定長さを有し、且つ回転方向に湾曲形成せるスクリュー
羽根３と該スクリュー羽根３の上部に切欠部分６を設
け、該切欠部分６を隔てて上記オーガー回転方向に対し
て逆方向に湾曲形成せるスクリュー羽根４を一体的に付
設する。上記の如く上下のスクリュー羽根３、４夫々の
湾曲方向が互いに異なるべく交互にオーガー軸１周部に
掘削地盤、深度等により数枚を一定間隔毎に配設する。
図示中符号５は全体形状が略円錐形状のテーパ面を有し
且つ該テーパ面にスクリュー翼片７を付設してなるオー
ガーロッドにてその先端には適宜形状の先掘刃２が取付
けられている。またこの発明においては上記オーガーロ
ッド５に付設せるスクリュー翼片７及び上下スクリュー
羽根３、４の外径寸は上下同等径寸とすることが望まし
い。
【０００７】また他の実施例として図３、図４に示す如
く上記スクリュー羽根３、４に代えて横断面形状を三角
形状に形成したスクリュー状の捻曲凸条部３ａ、４ａを
切欠部分６を隔てて上記と同様に捻曲方向が回転方向に
対して上下互いに異なるべく数条の凸条部３ａ、４ａを
各交互に配設することも一考である。
く上記スクリュー羽根３、４に代えて横断面形状を三角
形状に形成したスクリュー状の捻曲凸条部３ａ、４ａを
切欠部分６を隔てて上記と同様に捻曲方向が回転方向に
対して上下互いに異なるべく数条の凸条部３ａ、４ａを
各交互に配設することも一考である。
【０００８】
【発明の効果】この発明は上記の如く、オーガー軸１の
軸周面に回転方向に湾曲形成せるスクリュー羽根３を一
体的に付設すると共に該スクリュー羽根３の上部に切欠
部分６を隔てて上記オーガー回転方向に対して逆方向に
湾曲形成せるスクリュー羽根４を上下スクリュー羽根
３、４の夫々の湾曲方向が互いに異なるべく交互にオー
ガー軸１周部に付設してなるものであるから、単に孔周
壁を削掘または圧締するものとは異なり、一方のスクリ
ュー羽根３にて掘削孔周の土壌を削取すると同時に続進
するスクリュー羽根４にて上記掘削孔周壁ｃの孔間にあ
る掘削土壌を内部より間欠的に打叩圧締し孔崩れの憂い
の無い強固な孔周壁ｃを確実に造成する。特にこの発明
による場合はオーガー軸１に上下互いに湾曲方向を異な
らしめてスクリュー羽根３、４が付設されているので一
方のスクリュー羽根３にて掘孔壁を削掘し、また該削掘
せる土壌をスクリュー溝の作用により自然的に上昇せし
めると共に該上昇土壌を続進する逆スクリュー羽根４の
湾曲面４｀の作用により孔周壁ｃに圧締する作用を有し
ているがために掘削土壌を殆ど地上に揚土することなく
掘削土壌を最も有益に利用行わしめる等顕著な効果を有
している。しかも揚土する地上への排土量も著しく寡少
とするは勿論、スクリュー羽根３，４の湾曲形状によっ
て、掘削時における摩擦抵抗も少なく円滑な掘削作業が
得られると共に上下スクリュー羽根３、４間に切欠部分
６が付設されているがためにオーガー周部と強固に圧締
せる孔周壁ｃ間の密接部分が上記、切欠部分６が空間部
分となり、かかる空間部分によって掘削杭孔ａ内に渋滞
せる空気はもとより該空間内に泥土、湧水等を誘導し、
孔内を泥状化し、これがオーガ回転時における回転負荷
を極力軽減すると共に抜扞時における孔内の吸引力をも
減少する作用をも有し孔壁の崩壊を未然に防止する等の
作用効果も併せ有している。
軸周面に回転方向に湾曲形成せるスクリュー羽根３を一
体的に付設すると共に該スクリュー羽根３の上部に切欠
部分６を隔てて上記オーガー回転方向に対して逆方向に
湾曲形成せるスクリュー羽根４を上下スクリュー羽根
３、４の夫々の湾曲方向が互いに異なるべく交互にオー
ガー軸１周部に付設してなるものであるから、単に孔周
壁を削掘または圧締するものとは異なり、一方のスクリ
ュー羽根３にて掘削孔周の土壌を削取すると同時に続進
するスクリュー羽根４にて上記掘削孔周壁ｃの孔間にあ
る掘削土壌を内部より間欠的に打叩圧締し孔崩れの憂い
の無い強固な孔周壁ｃを確実に造成する。特にこの発明
による場合はオーガー軸１に上下互いに湾曲方向を異な
らしめてスクリュー羽根３、４が付設されているので一
方のスクリュー羽根３にて掘孔壁を削掘し、また該削掘
せる土壌をスクリュー溝の作用により自然的に上昇せし
めると共に該上昇土壌を続進する逆スクリュー羽根４の
湾曲面４｀の作用により孔周壁ｃに圧締する作用を有し
ているがために掘削土壌を殆ど地上に揚土することなく
掘削土壌を最も有益に利用行わしめる等顕著な効果を有
している。しかも揚土する地上への排土量も著しく寡少
とするは勿論、スクリュー羽根３，４の湾曲形状によっ
て、掘削時における摩擦抵抗も少なく円滑な掘削作業が
得られると共に上下スクリュー羽根３、４間に切欠部分
６が付設されているがためにオーガー周部と強固に圧締
せる孔周壁ｃ間の密接部分が上記、切欠部分６が空間部
分となり、かかる空間部分によって掘削杭孔ａ内に渋滞
せる空気はもとより該空間内に泥土、湧水等を誘導し、
孔内を泥状化し、これがオーガ回転時における回転負荷
を極力軽減すると共に抜扞時における孔内の吸引力をも
減少する作用をも有し孔壁の崩壊を未然に防止する等の
作用効果も併せ有している。
【０００９】またこの発明においては、スクリュー羽根
３、４の湾曲面の交互の組み合わせによって施工地盤に
応じた最適な杭孔ａを地中に容易に施工出来得るは勿
論、オーガー軸１を現場にて容易に長短連結行わしめ地
盤深度に適応せる長さの杭孔をも容易に掘削施工出来得
るの等至便な発明である。
３、４の湾曲面の交互の組み合わせによって施工地盤に
応じた最適な杭孔ａを地中に容易に施工出来得るは勿
論、オーガー軸１を現場にて容易に長短連結行わしめ地
盤深度に適応せる長さの杭孔をも容易に掘削施工出来得
るの等至便な発明である。
【図１】 この発明に係る地盤掘孔装置の全体正面図
【図２】 同上、要部横断面図
【図３】 他の実施態様による同上正面図、
【図４】 同上、要部横断面図
【図５】 上記装置による地盤掘削説明図である。
１ オーガー軸 ２ 先掘刃 ３ スクリュー羽根 ４ スクリュー羽根 ５ オーガーロッド ６ 切欠部分 ７ スクリュー翼片（オーガーロッド）
Claims (3)
- 【請求項１】 下方に先掘刃２及びスクリュー翼片２を
を付設せるオーガーロッド５の上部に、軸周面に一定長
さを有し、且つ回転方向に湾曲形成せるスクリュー羽根
３及び該スクリュー羽根３の上部に切欠部分６を設け、
該切欠部分６を隔てて上記スクリュー羽根３の回転方向
と逆方向に湾曲形成せるスクリュー羽根４を、夫々のス
クリュー湾曲方向が上下互いに異なるべく交互に数枚を
配設してなるオーガー軸１を一体的に連結形成せしめた
基礎地盤の掘孔装置。 - 【請求項２】 横断面三角形状で且つ一定長さを有しス
クリュー状に捻曲形成せる凸条部３ａ、４ａを、切欠部
分６を隔てて該回転方向に対して夫々の捻曲方向が上下
互いに異なるべく上記、凸条部３ａ、４ａを各交互に配
設せしめたことを特徴とする請求項１項記載の基礎地盤
の掘孔装置。 - 【請求項３】 軸下方に適当形状の先掘刃２を付設し、
且つ軸周面に回転方向に湾曲形成せるスクリュー羽根３
を一体的に付設すると共に該スクリュー羽根３の上部に
切欠部分６を隔てて上記回転方向に対して逆方向に湾曲
形成せるスクリュー羽根４を数枚、夫々の湾曲方向が上
下各異なるべくオーガー軸１に交互に配設してなる請求
項１項記載の基礎杭の施工装置を杭打機に吊設連結し、
オ−ガー軸１を駆動回転させながら所定の地盤を掘孔す
るにおいて先掘刃２にて先端地盤を掘削する、また該掘
進に伴って上昇する削掘土壌をオーガー軸１に付設せる
スクリュー羽根３の湾曲スクリュー縁３’の作用により
掘孔の孔周壁を削取し所定孔径の杭孔を削掘するすると
共に続進する上記スクリュー羽根３と逆方向に湾曲形成
せるスクリュー羽根４の湾曲面４｀の作用により上記孔
周壁に掘削土壌を恰かも打叩圧締し強固な孔周壁を造成
する作用を連続的に繰り返しながら地盤を掘進し地中に
杭孔ａを掘孔する。かくして掘削せる杭孔ａよりオーガ
ー軸１を抜扞して後に、または抜扞しながら該オーガー
軸１内に貫設せるモルタル送注管を介して上記杭孔ａ内
にセメントミルクを充填してモルタル柱ｂを造成し、し
かる後に該モルタル柱ｂ内に芯鋼ｅを挿入し地中に基礎
杭を打設することを特徴とする基礎地盤の施工工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9421595A JPH08269970A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | 基礎地盤の掘孔装置と基礎地盤の施工工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9421595A JPH08269970A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | 基礎地盤の掘孔装置と基礎地盤の施工工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08269970A true JPH08269970A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=14104101
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9421595A Pending JPH08269970A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | 基礎地盤の掘孔装置と基礎地盤の施工工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08269970A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| RU2468155C1 (ru) * | 2011-05-18 | 2012-11-27 | Анатолий Никифорович Саурин | Навесной рабочий кран для устройства бетонных набивных свай |
| CN104389516A (zh) * | 2014-10-15 | 2015-03-04 | 武汉高铁桩工科技有限公司 | 一种挤扩钻孔灌注桩成孔方法 |
| CN110541421A (zh) * | 2019-09-10 | 2019-12-06 | 中建协和建设有限公司 | 一种土方开挖施工方法 |
| CN116398043A (zh) * | 2023-06-05 | 2023-07-07 | 临沂市政集团有限公司 | 一种低碳排放的建筑施工地基钻孔设备 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0546432A (ja) * | 1991-06-24 | 1993-02-26 | Nec Corp | プログラムデバツク機能の自動組込み制御装置 |
-
1995
- 1995-03-29 JP JP9421595A patent/JPH08269970A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0546432A (ja) * | 1991-06-24 | 1993-02-26 | Nec Corp | プログラムデバツク機能の自動組込み制御装置 |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| RU2468155C1 (ru) * | 2011-05-18 | 2012-11-27 | Анатолий Никифорович Саурин | Навесной рабочий кран для устройства бетонных набивных свай |
| CN104389516A (zh) * | 2014-10-15 | 2015-03-04 | 武汉高铁桩工科技有限公司 | 一种挤扩钻孔灌注桩成孔方法 |
| CN104389516B (zh) * | 2014-10-15 | 2016-08-17 | 武汉谦诚桩工科技股份有限公司 | 一种挤扩钻孔灌注桩成孔方法 |
| CN110541421A (zh) * | 2019-09-10 | 2019-12-06 | 中建协和建设有限公司 | 一种土方开挖施工方法 |
| CN110541421B (zh) * | 2019-09-10 | 2021-03-05 | 中建协和建设有限公司 | 一种土方开挖施工方法 |
| CN116398043A (zh) * | 2023-06-05 | 2023-07-07 | 临沂市政集团有限公司 | 一种低碳排放的建筑施工地基钻孔设备 |
| CN116398043B (zh) * | 2023-06-05 | 2023-08-29 | 临沂市政集团有限公司 | 一种低碳排放的建筑施工地基钻孔设备 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5045971B2 (ja) | 既製杭の埋設方法及び先端金具 | |
| KR940004906B1 (ko) | 강관말뚝, 그의 제조방법 및 말뚝박는 방법 | |
| JPH08269970A (ja) | 基礎地盤の掘孔装置と基礎地盤の施工工法 | |
| JPH11350473A (ja) | 鋼管杭の施工方法 | |
| JPS6342046B2 (ja) | ||
| JP2001311147A (ja) | ネジ込み式鋼管杭及びその施工方法 | |
| JPH06158971A (ja) | 地盤改良装置 | |
| JPS61146914A (ja) | 場所打杭工法 | |
| JP2631303B2 (ja) | 基礎杭の施工装置 | |
| JP2582724B2 (ja) | 基礎地盤の掘孔装置 | |
| JP3015935B2 (ja) | 基礎地盤の掘孔装置 | |
| JP3019988B2 (ja) | 硬質地盤掘削用オーガ | |
| JPH07116707B2 (ja) | 基礎地盤の掘孔工法とその装置 | |
| KR20190137293A (ko) | 회전 관입 말뚝의 시공방법 | |
| JP3035590B2 (ja) | 基礎地盤の掘孔装置 | |
| JPH06316927A (ja) | 大口径開端杭の施工方法 | |
| JPH09195274A (ja) | 既製杭打設工法および案内パイル | |
| JP2005127092A (ja) | アンカーの施工方法 | |
| JPH07109091B2 (ja) | 地盤改良装置 | |
| JPS6131246B2 (ja) | ||
| JPH0759873B2 (ja) | 杭穴の掘削方法及び装置 | |
| JP3015868B2 (ja) | 連繋孔の掘孔工法とその装置 | |
| JP2879135B2 (ja) | 基礎地盤の掘孔工法とその装置 | |
| JP2711357B2 (ja) | 建設用地盤の改良工法とその掘孔装置 | |
| JP2610555B2 (ja) | 基礎地盤の掘孔工法とその掘孔装置 |