JPH06316462A - 構造用非磁性セラミック材料 - Google Patents

構造用非磁性セラミック材料

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Publication number
JPH06316462A
JPH06316462A JP5103886A JP10388693A JPH06316462A JP H06316462 A JPH06316462 A JP H06316462A JP 5103886 A JP5103886 A JP 5103886A JP 10388693 A JP10388693 A JP 10388693A JP H06316462 A JPH06316462 A JP H06316462A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic material
structural
thermal expansion
zno
nio
Prior art date
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Pending
Application number
JP5103886A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Azumi
健 安積
Yasunobu Yoneda
康信 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP5103886A priority Critical patent/JPH06316462A/ja
Publication of JPH06316462A publication Critical patent/JPH06316462A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高磁束密度MnZn系フェライトと略同程度の
熱膨張係数を有し、機械的強度及び加工性に優れた構造
用非磁性セラミック材料を得ること。 【構成】 NiO10〜90モル%、残部実質的にMgO
からなる主成分100重量部に対してZnOを0.5〜
40重量%添加してなる焼結体を構造用非磁性セラミッ
ク材料の主成分とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は構造用非磁性セラミック
材料、具体的には、磁気ヘッドのスライダー、スペーサ
ー、基板等の材料として有用な非磁性セラミック材料に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の磁気ヘッド用非磁性材料
としては、CaO−TiO2系、MnO−NiO系及びMgO
−NiO系セラミック材料が用いられている。これらの
材料は、いずれも組成を適宜調製することにより熱膨張
係数を100〜120×10-7/℃の範囲で選定でき、
ビッカース硬さが750〜900Hvと適度で、緻密で
あり、平滑な研摩面を得ることができるという利点を有
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
記録密度を向上させるため磁気ヘッド材料として採用さ
れるようになった高磁束密度のMnZn系フェライトは、
熱膨張係数が130〜145×10-7/℃と大きいた
め、従来の非磁性セラミック材料では、熱膨張係数の差
に起因して磁気ヘッドの製造過程でクラックが生じた
り、残留熱応力により磁気特性の劣化を生じるという問
題があることが明らかとなった。
【0004】従って、本発明は、高磁束密度MnZn系フ
ェライトと略同程度の熱膨張係数を有し、機械的強度及
び加工性に優れた構造用非磁性セラミック材料を得るこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を達
成する手段として、NiO10〜90モル%、残部実質
的にMgOからなる主成分100重量部に対してZnOを
0.5〜40重量%添加してなる複合酸化物焼結体を構
造用非磁性セラミック材料の主成分として用いるように
したものである。
【0006】
【作用】焼結体の組成を前記範囲に限定したのは、次の
理由による。即ち、主成分中のNiOが10モル%より
少ない場合、熱膨張係数が120×10-7/℃より小さ
くなり、また、NiOが90モル%を越えると、硬度が
低くなり耐磨耗性が悪くなるからである。また、NiO
及びMgOからなる主成分に対してZnOを添加すると、
機械的性質を向上させると同時に、焼結温度を10〜5
0℃低くでき低温焼結が可能になるが、ZnOの添加量
が0.5重量%未満では十分にその効果が得られず、4
0重量%を越えると、熱膨張係数が120×10-7/℃
より小さくなるので、ZnOの添加量は0.5〜40重
量%とした。
【0007】
【実施例】原料として試薬特級の酸化ニッケル、炭酸マ
グネシウム、酸化亜鉛を用い、これらを秤量して第1表
に示す組成比で配合し、ボールミルを用いて湿式混合し
た後、乾燥し、900℃で2時間仮焼した。得られた各
仮焼物を微粉砕して造粒し、1.0t/cm2の圧力で直径
10mm、厚さ2mmに成形した後、1300〜1350℃
で2時間焼成してNiO−MgO−ZnO系セラミックの
試料を得た。
【0008】各試料について、熱膨張係数、ビッカース
硬さ及び抗折強度について測定した。その結果を表1に
示す。なお、表1中、試料番号に*印を付したものは本
発明の範囲外の組成のものである。
【0009】
【表1】 試料 主成分(mol%) ZnO 熱膨張係数 ビッカース硬さ 抗折強度 番号 NiO MgO (wt%) (×10-7/℃) (Hv) (kg/cm2) *1 5 95 10.0 115 698 3010 2 10 90 10.0 126 721 3080 3 10 90 20.0 123 743 3070 4 20 80 10.0 132 756 3110 5 30 70 10.0 134 725 2950 6 40 60 0.5 138 732 2380 7 40 60 10.0 133 732 2590 8 40 60 30.0 130 732 2620 9 40 60 40.0 127 732 2660 *10 40 60 45.0 113 732 2680 11 50 50 10.0 141 717 2570 12 70 30 10.0 143 650 2340 *13 90 10 0.2 144 406 1810 14 90 10 0.5 144 558 2080 15 90 10 1.0 144 606 2110 16 90 10 10.0 141 641 2210 17 90 30 30.0 138 661 2210*18 95 5 20.0 138 497 1870
【0010】表1の結果から明らかなように、本発明に
係る非磁性セラミック材料は、120〜145×10-7
/℃の範囲内の熱膨張係数を有し、優れた機械的強度及
び加工性を示す。他方、試料番号1、10の比較例のよ
うに、主成分中のNiOが10モル%未満のもの、ある
いはZnOの添加量が40重量%を越えるものでは、熱
膨張係数が120×10-7/℃よりも小さく、また、試
料番号13、18で示される比較例のようにZnOの添
加量が0.5重量%未満のもの、又は主成分中のNiO
が90モル%を越えるものでは、熱膨張係数は140×
10-7/℃と適当であるが、ビッカース硬さが500H
v以下と小さく、耐磨耗性が悪い。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、NiO
10〜90モル%とMgO90〜10モル%とからなる
主成分100重量部に対してZnOを0.5〜40重量
%添加してなる焼結体を構造用非磁性セラミック材料の
主成分として用いるようにしたので、機械的強度及び加
工性に優れ、高磁束密度MnZnフェライトとほぼ同じ熱
膨張係数を有するセラミック材料が得られ、従って、磁
気ヘッド構造体、例えば、スライダー、スペーサー、基
板等の熱膨張係数を120〜145×10-7/℃の範囲
で選定することができ、従って、高磁束密度MnZnフェ
ライトを用いて磁気ヘッドを製造する場合でも、磁気ヘ
ッド構造体にクラックが生じるのを防止でき、また、残
留熱応力を著しく低減できるため磁気ヘッドの磁気特性
の劣化を防止できるという優れた効果を奏する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NiO10〜90モル%、残部実質的に
    MgOからなる主成分100重量部に対してZnOを0.
    5〜40重量%添加してなる複合酸化物焼結体を主成分
    とする構造用非磁性セラミック材料。
JP5103886A 1993-04-30 1993-04-30 構造用非磁性セラミック材料 Pending JPH06316462A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006216805A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Idemitsu Kosan Co Ltd 亜鉛系複合酸化物及び熱電変換モジュール

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006216805A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Idemitsu Kosan Co Ltd 亜鉛系複合酸化物及び熱電変換モジュール

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