JPH06314624A - トランス - Google Patents
トランスInfo
- Publication number
- JPH06314624A JPH06314624A JP5125484A JP12548493A JPH06314624A JP H06314624 A JPH06314624 A JP H06314624A JP 5125484 A JP5125484 A JP 5125484A JP 12548493 A JP12548493 A JP 12548493A JP H06314624 A JPH06314624 A JP H06314624A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- transformer
- winding
- coupling coefficient
- coil winding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 任意の結合係数を得ることができる構造のト
ランスを得る。 【構成】 トランス10は、磁性体材料で形成されたコ
ア12を含む。コア12の一端側には1次巻線14を形
成し、コア12の他端側には2次巻線16を形成する。
1次巻線14と2次巻線16とは、コア12の中央付近
で重ね巻きする。この重ね巻き部分の割合を調整するこ
とによって、トランス10の結合係数を設定する。
ランスを得る。 【構成】 トランス10は、磁性体材料で形成されたコ
ア12を含む。コア12の一端側には1次巻線14を形
成し、コア12の他端側には2次巻線16を形成する。
1次巻線14と2次巻線16とは、コア12の中央付近
で重ね巻きする。この重ね巻き部分の割合を調整するこ
とによって、トランス10の結合係数を設定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はトランスに関し、特に
たとえば、コアまたはボビンに2つの巻線を施したトラ
ンスに関する。
たとえば、コアまたはボビンに2つの巻線を施したトラ
ンスに関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のトランスの一例を示す断面
図解図である。トランス1は、たとえば磁 性体材料で
形成されたコア2を含む。コア2は棒状部を含み、その
両端に鍔状部が形成されている。コア2の棒状部には、
1次巻線3および2次巻線4が形成される。この場合、
1次巻線3はコア2の内側に巻回され、2次巻線4は1
次巻線3の上に重ねて巻回される。このようなトランス
1では、1次巻線3と2次巻線4との結合係数が0.7
〜0.99程度であり、大きい誘導結合を得ることがで
きる。
図解図である。トランス1は、たとえば磁 性体材料で
形成されたコア2を含む。コア2は棒状部を含み、その
両端に鍔状部が形成されている。コア2の棒状部には、
1次巻線3および2次巻線4が形成される。この場合、
1次巻線3はコア2の内側に巻回され、2次巻線4は1
次巻線3の上に重ねて巻回される。このようなトランス
1では、1次巻線3と2次巻線4との結合係数が0.7
〜0.99程度であり、大きい誘導結合を得ることがで
きる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、他の部品と
組み合わせて使用するとき、たとえば0.7以下の結合
係数を有するトランスがあれば便利な場合がある。
組み合わせて使用するとき、たとえば0.7以下の結合
係数を有するトランスがあれば便利な場合がある。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、任
意の結合係数を得ることができる構造のトランスを提供
することである。
意の結合係数を得ることができる構造のトランスを提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、1次巻線と
2次巻線とを含み、1次巻線の一部および2次巻線の一
部が重ね巻きされた、トランスである。
2次巻線とを含み、1次巻線の一部および2次巻線の一
部が重ね巻きされた、トランスである。
【0006】
【作用】1次巻線と2次巻線とが重ね巻きされた部分で
は大きい結合係数が得られ、重ね巻きされていない部分
では小さい結合係数が得られる。
は大きい結合係数が得られ、重ね巻きされていない部分
では小さい結合係数が得られる。
【0007】
【発明の効果】この発明によれば、結合係数の大きい部
分と結合係数の小さい部分とが併存しているため、1次
巻線と2次巻線とが重ね巻きされた部分の割合を変える
ことによって、トランス全体の結合係数を任意に設定す
ることができる。そのため、トランスを他の部品と共に
使用するとき、その使用目的に応じた結合係数を有する
トランスを得ることができる。
分と結合係数の小さい部分とが併存しているため、1次
巻線と2次巻線とが重ね巻きされた部分の割合を変える
ことによって、トランス全体の結合係数を任意に設定す
ることができる。そのため、トランスを他の部品と共に
使用するとき、その使用目的に応じた結合係数を有する
トランスを得ることができる。
【0008】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0009】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す斜視図であ
り、図2はその断面図解図である。トランス10は、コ
ア12を含む。コア12は、たとえば磁性体材料で形成
される。コア12は棒状部12aを含み、棒状部12a
の両端部に鍔状部12bが形成されている。コア12の
棒状部12aの一端側には、1次巻線14が形成され
る。1次巻線14は、コア12の中央付近で低くなるよ
うに段差をもって巻回される。さらに、コア12の棒状
部12aの他端側には、2次巻線16が形成される。2
次巻線16は、コア12の中央付近で、1次巻線14の
段差部に重ねて巻回される。
り、図2はその断面図解図である。トランス10は、コ
ア12を含む。コア12は、たとえば磁性体材料で形成
される。コア12は棒状部12aを含み、棒状部12a
の両端部に鍔状部12bが形成されている。コア12の
棒状部12aの一端側には、1次巻線14が形成され
る。1次巻線14は、コア12の中央付近で低くなるよ
うに段差をもって巻回される。さらに、コア12の棒状
部12aの他端側には、2次巻線16が形成される。2
次巻線16は、コア12の中央付近で、1次巻線14の
段差部に重ねて巻回される。
【0010】このようなトランス10においては、1次
巻線14と2次巻線16とが重ね巻きされた部分では、
これらの巻線14,16の結合係数kが大きい。また、
1次巻線14と2次巻線16とが重ね巻きされていない
部分では、これらの巻線14,16の結合係数kは小さ
い。したがって、トランス10全体としては、1次巻線
14と2次巻線16とを全て重ね巻きしたトランスに比
べて、結合係数kが小さくなる。そして、2つの巻線1
4,16の重ね巻きした部分の割合を変えることによっ
て、トランス10全体としての結合係数kを任意に設定
することができる。
巻線14と2次巻線16とが重ね巻きされた部分では、
これらの巻線14,16の結合係数kが大きい。また、
1次巻線14と2次巻線16とが重ね巻きされていない
部分では、これらの巻線14,16の結合係数kは小さ
い。したがって、トランス10全体としては、1次巻線
14と2次巻線16とを全て重ね巻きしたトランスに比
べて、結合係数kが小さくなる。そして、2つの巻線1
4,16の重ね巻きした部分の割合を変えることによっ
て、トランス10全体としての結合係数kを任意に設定
することができる。
【0011】たとえば結合係数kが1であるトランスを
フィルタの2次ディレイイコライザに用いる場合、図3
(A)に示すように、1次巻線14と2次巻線16との
間にコンデンサ20が接続される。さらに、1次巻線1
4と2次巻線16の共通部分にインダクタ22とコンデ
ンサ24との直列回路が接続される。ところが、この発
明のトランス10を使用すれば、結合係数kを適当に選
ぶことにより、図3(B)に示すように、インダクタ2
2を省略することができる。これにより、フィルタのサ
イズを20〜30%小型化でき、さらにコストダウンを
行うことができた。
フィルタの2次ディレイイコライザに用いる場合、図3
(A)に示すように、1次巻線14と2次巻線16との
間にコンデンサ20が接続される。さらに、1次巻線1
4と2次巻線16の共通部分にインダクタ22とコンデ
ンサ24との直列回路が接続される。ところが、この発
明のトランス10を使用すれば、結合係数kを適当に選
ぶことにより、図3(B)に示すように、インダクタ2
2を省略することができる。これにより、フィルタのサ
イズを20〜30%小型化でき、さらにコストダウンを
行うことができた。
【0012】なお、図4に示すように、非磁性体で形成
されたボビン30に、1次巻線14および2次巻線16
を形成してもよい。ボビン30は筒状部30aを含み、
筒状部30aに間隔を隔てて、複数の鍔状部30bが形
成される。これらの鍔状部30bによって、1次巻線1
4および2次巻線16が偏ることを防ぐことができる。
そして、筒状部30aには、磁性体材料で形成されたコ
ア32が挿通される。さらに、図5に示すように、ボビ
ン30自身を磁性体材料で形成し、ボビンとコアの両方
を兼用できるようにしてもよい。
されたボビン30に、1次巻線14および2次巻線16
を形成してもよい。ボビン30は筒状部30aを含み、
筒状部30aに間隔を隔てて、複数の鍔状部30bが形
成される。これらの鍔状部30bによって、1次巻線1
4および2次巻線16が偏ることを防ぐことができる。
そして、筒状部30aには、磁性体材料で形成されたコ
ア32が挿通される。さらに、図5に示すように、ボビ
ン30自身を磁性体材料で形成し、ボビンとコアの両方
を兼用できるようにしてもよい。
【0013】なお、上述の実施例では、予め1次巻線1
4を巻回したのちに2次巻線16を巻回して重ね巻きし
たが、1次巻線14と2次巻線16とを同時に巻回する
バイファイラ巻きによって重ね巻き部分を形成してもよ
い。また、1次巻線14と2次巻線16との重ね巻き部
分は、コアまたはボビンの中央部に形成する必要はな
く、コアまたはボビンの端部で重ね巻きとしてもよい。
4を巻回したのちに2次巻線16を巻回して重ね巻きし
たが、1次巻線14と2次巻線16とを同時に巻回する
バイファイラ巻きによって重ね巻き部分を形成してもよ
い。また、1次巻線14と2次巻線16との重ね巻き部
分は、コアまたはボビンの中央部に形成する必要はな
く、コアまたはボビンの端部で重ね巻きとしてもよい。
【図1】この発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示すトランスの断面図解図である。
【図3】(A)は結合係数1のトランスを用いた2次デ
ィレイイコライザの回路図であり、(B)は結合係数の
小さいトランスを用いた2次ディレイイコライザの回路
図である。
ィレイイコライザの回路図であり、(B)は結合係数の
小さいトランスを用いた2次ディレイイコライザの回路
図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す断面図解図であ
る。
る。
【図5】この発明のさらに他の実施例を示す断面図解図
である。
である。
【図6】従来のトランスの一例を示す断面図解図であ
る。
る。
10 トランス 12 コア 14 1次巻線 16 2次巻線 30 ボビン 32 コア
Claims (1)
- 【請求項1】 1次巻線と2次巻線とを含み、前記1次
巻線の一部および前記2次巻線の一部が重ね巻きされ
た、トランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5125484A JPH06314624A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5125484A JPH06314624A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | トランス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06314624A true JPH06314624A (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=14911236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5125484A Pending JPH06314624A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06314624A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005038831A1 (ja) * | 2003-10-20 | 2005-04-28 | Sumida Corporation | 高圧トランス |
JP2011096798A (ja) * | 2009-10-29 | 2011-05-12 | Tdk Corp | トランス |
JP2013165187A (ja) * | 2012-02-10 | 2013-08-22 | Railway Technical Research Institute | 一体化リアクトルおよび一体化リアクトルの作製方法 |
JP2016105464A (ja) * | 2014-11-20 | 2016-06-09 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 磁気部品、および、電力伝送装置 |
JP2016152352A (ja) * | 2015-02-18 | 2016-08-22 | Tdk株式会社 | コイル部品 |
CN106449054A (zh) * | 2016-11-23 | 2017-02-22 | 深圳Tcl数字技术有限公司 | Llc变压器及开关电源 |
-
1993
- 1993-04-28 JP JP5125484A patent/JPH06314624A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005038831A1 (ja) * | 2003-10-20 | 2005-04-28 | Sumida Corporation | 高圧トランス |
KR100791916B1 (ko) * | 2003-10-20 | 2008-01-04 | 스미다 코포레이션 | 고압 변압기 |
JP2011096798A (ja) * | 2009-10-29 | 2011-05-12 | Tdk Corp | トランス |
JP2013165187A (ja) * | 2012-02-10 | 2013-08-22 | Railway Technical Research Institute | 一体化リアクトルおよび一体化リアクトルの作製方法 |
JP2016105464A (ja) * | 2014-11-20 | 2016-06-09 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 磁気部品、および、電力伝送装置 |
JP2016152352A (ja) * | 2015-02-18 | 2016-08-22 | Tdk株式会社 | コイル部品 |
CN106449054A (zh) * | 2016-11-23 | 2017-02-22 | 深圳Tcl数字技术有限公司 | Llc变压器及开关电源 |
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