JPH0631456A - 電子部品の製造方法 - Google Patents

電子部品の製造方法

Info

Publication number
JPH0631456A
JPH0631456A JP19117692A JP19117692A JPH0631456A JP H0631456 A JPH0631456 A JP H0631456A JP 19117692 A JP19117692 A JP 19117692A JP 19117692 A JP19117692 A JP 19117692A JP H0631456 A JPH0631456 A JP H0631456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
projection
electrode
component
shell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19117692A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Matsuzaki
利行 松崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP19117692A priority Critical patent/JPH0631456A/ja
Publication of JPH0631456A publication Critical patent/JPH0631456A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶接電流を溶接突部8に集中させ、溶接突部
8の部分での信頼性の高い安定したプロジェクション溶
接を行なう。 【構成】 第1の部品1と、第2の部品2とを備える。
第2の部品2は、フランジ部6の取付面7に溶接突部8
を突設し、取付面7の溶接突部8より外側部に、取付面
7よりも低い逃げ部を設ける。そして、第1の部品1と
第2の部品2の溶接突部8とを接合する。第1の部品1
に接合する第1の電極11と、第2の部品2のフランジ部
6の下面に接合する第2の電極12と間において、加圧状
態でプロジェクション溶接する。 【効果】 第2の電極12の上面の変形で、第2の部品2
のフランジ部6の外側部が上方に突出変形しても、逃げ
部21により第1の部品1への接触を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばブラウン管の電
子銃等の電子部品において、金属ケース等の複数の部品
をプロジェクション溶接する製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、例えばブラウン管の電子銃等の
電子部品において、金属ケースのハーメチックシールを
プロジェクション溶接で行なう場合の一般的な概略工程
を説明する説明図である。
【0003】金属ケースは、図6(a) に示すように、第
1の部品としてのステム1、第2の部品としてのシェル
2からなる。ステム1は、下面にシェル2の取付面3が
設けられている。シェル2は、円板部4の周縁部に筒状
の立上部5が立設されるとともに、この立上部5の上端
部から環状のフランジ部6が設けられ、このフランジ部
6のステム1との取付面7の中間位置に環状の溶接突部
8が突設されている。溶接突部8の取付面7からの突出
寸法はh1 である。
【0004】また、プロジェクション溶接を行なう溶接
機は、図6(b) に示すように、上下の環状の電極11,12
を有し、上側の電極11は下側の電極12に対して上下移動
し溶接時に加圧機構によって下方に加圧され、下側の電
極12は固定で上面にステム1およびシェル2の周縁を位
置決めする環状の位置決め部材13が設けられている。
【0005】そして、プロジェクション溶接を行なうに
は、まず、セット工程において、シェル2のフランジ部
6を下側の電極12の上面に接合してセットし、ステム1
を位置決め部材13の内側に挿入してシェル2の上部にセ
ットし、上側の電極11を下降させてステム1の上面に接
合させる。次に、通電加圧工程において、シェル2の溶
接突部8の先端部とステム1の取付面3との接触を均一
にするための初期加圧を加えた後、上下の電極11,12間
に通電を加えるとともに本加圧を加える。ステム1と溶
接突部8との接触部分に溶接電流が集中して流れ、プロ
ジェクション溶接される。
【0006】図6(c) は溶接後の製品の断面を示し、シ
ェル2の溶接突部8は若干の潰れが生じ、ステム1とシ
ェル2との間の間隙寸法bは溶接前の溶接突部8の突出
寸法h1 より狭くなる。
【0007】このようなプロジェクション溶接を行なう
にあたり、従来、図7に示すように、シェル2のフラン
ジ部6の取付面7は、溶接突部8の内外側部ともに同一
面に設けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プロジェク
ション溶接を繰返し行なっていくと、図8に示すよう
に、シェル2のフランジ部6が接合する下側の電極12の
上面が加圧力の作用および消耗により変形し、電極12の
内周側に下降傾斜する高さ寸法Hの凹部12a が生ずる。
【0009】このような電極12でプロジェクション溶接
を行なった場合、通電加圧工程において、シェル2のフ
ランジ部6が電極12の凹部12a の形状に沿って外周部が
上昇傾斜するように変形し、ステム1とシェル2との接
触部分が、溶接突部8の先端部だけでなく、フランジ部
6の外周部にも生じてしまう。
【0010】そのため、溶接電流は溶接突部8とフラン
ジ部6の外周部とに流れてしまい、溶接突部8に集中さ
せることができなくなり、結果的に溶接突部8の部分で
の安定した溶接が行なえなくなる。
【0011】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、電極の変形に対応でき、信頼性の高い安定した
プロジェクション溶接が行なえる電子部品の製造方法を
提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の部品
と、この第1の部品に取付けるフランジ部を設けるとと
もにこのフランジ部の第1の部品に臨む取付面の中間位
置に溶接突部を突設した第2の部品とを備え、前記第2
の部品のフランジ部には、取付面の溶接突部より外側部
に、取付面に対して取付面とは反対面側に逃げる逃げ部
を設け、前記第1の部品と第2の部品の溶接突部とを接
合し、第1の部品に接合する第1の電極と第2の部品の
フランジ部の取付面とは反対面に接合する第2の電極と
の間において加圧状態でプロジェクション溶接する。
【0013】
【作用】本発明では、第1の部品と第2の部品の溶接突
部とが接合する状態で、それらを第1および第2の電極
により加圧した状態で溶接電流を加え、第1の部品と溶
接突部と接触部分に溶接電流を集中させてプロジェクシ
ョン溶接する。
【0014】また、例えば、プロジェクション溶接の繰
返しにより、第2の部品のフランジ部が接合する第2の
電極面に加圧力の作用および消耗により変形が生じ、こ
の電極12でプロジェクション溶接を行なった場合に、第
2の部品のフランジ部の外側部が第1の部品の方向に突
出するように変形しても、その外側部には逃げ部が設け
られているため、外側部の第1の部品への接触が防止さ
れる。そのため、溶接電流を溶接突部に集中させること
ができ、溶接突部の部分での信頼性の高い安定したプロ
ジェクション溶接が行なえる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例の構成を図1および
図2を参照して説明する。
【0016】なお、本実施例は、図6に示したブラウン
管の電子銃等の金属ケースについての一般的なプロジェ
クション溶接の概要工程の説明で用いた符号と同一符号
を用いてその説明を省略する。
【0017】図において、金属ケースは、第1の部品と
してのステム1、第2の部品としてのシェル2からな
る。ステム1は、下面にシェル2の取付面3が設けられ
ている。シェル2は、円板部4の周縁部に筒状の立上部
5が立設されるとともに、この立上部5の上端部から環
状のフランジ部6が設けられ、このフランジ部6のステ
ム1との取付面7の中間位置に環状の溶接突部8が突設
されている。
【0018】シェル2の取付面7は、図2に示すよう
に、溶接突部8より外側部の面が溶接突部8より内側部
の面に対してh2 の寸法だけ低い逃げ部21を設定した段
差状に形成されている。
【0019】溶接突部8は、取付面7からh1 の寸法突
出し、例えばフランジ部6の下面側からプレス加工によ
って突出形成されている。
【0020】また、プロジェクション溶接を行なう溶接
機は、図1に示すように、第1および第2の電極である
上下の環状の電極11,12を有し、上側の電極11は下側の
電極12に対して上下移動し溶接時に加圧機構によって下
方に加圧され、下側の電極12は固定で上面にステム1お
よびシェル2の周縁を位置決めする環状の位置決め部材
13が設けられている。
【0021】そして、プロジェクション溶接を行なうに
は、まず、セット工程において、シェル2のフランジ部
6を下側の電極12の上面に接合してセットし、ステム1
を位置決め部材13の内側に挿入してシェル2の上部にセ
ットし、上側の電極11を下降させてステム1の上面に接
合させる。次に、通電加圧工程において、シェル2の溶
接突部8の先端部とステム1の取付面3との接触を均一
にするための初期加圧を加えた後、上下の電極11,12間
に通電を加えるとともに本加圧を加える。ステム1と溶
接突部8との接触部分に溶接電流が集中して流れ、プロ
ジェクション溶接される。
【0022】溶接後の製品は、シェル2の溶接突部8に
若干の潰れが生じ、ステム1とシェル2との間の間隙寸
法bは溶接前の溶接突部8の突出寸法h1 より狭くな
る。
【0023】ところで、前述したように、プロジェクシ
ョン溶接を繰返し行なっていくと、図1に示すように、
シェル2のフランジ部6が接合する下側の電極12の上面
が加圧力の作用および消耗により変形し、電極12の内周
側に下降傾斜する高さ寸法Hの凹部12a が生ずる。
【0024】このような電極12でプロジェクション溶接
を行なった場合、通電加圧工程において、シェル2のフ
ランジ部6が電極12の凹部12a の形状に沿って外周部が
上昇傾斜するように変形するが、その外周部には逃げ部
21が設けられているため、外周部のステム1への接触が
防止される。
【0025】そのため、溶接電流を溶接突部8に集中さ
せることができ、溶接突部8の部分での信頼性の高い安
定したプロジェクション溶接が行なえる。結果的にハー
メチックシールされた金属ケースの真空気密が保持で
き、信頼性の高い金属ケースを得ることができる。
【0026】次に、図3、図4および図5はそれぞれ逃
げ部21の他の実施例を示す。図3の実施例の逃げ部21
は、フランジ部6の取付面7の溶接突部8より外側部の
面を、角度αで斜めにカットしたように形成している。
図4の実施例の逃げ部21は、フランジ部6の上面外周角
部を直線状に面取形成している。図5の実施例の逃げ部
21は、フランジ部6の上面外周角部を円弧状に面取形成
している。いずれの実施例の場合においても、前記実施
例と同様の作用効果が得られる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、プロジェクション溶接
の繰返しにより、第2の部品のフランジ部が接合する第
2の電極面に加圧力の作用および消耗により変形が生
じ、この電極でプロジェクション溶接を行なった場合
に、第2の部品のフランジ部の外側部が第1の部品の方
向に突出するように変形しても、その外側部には逃げ部
が設けられているため、外側部の第1の部品への接触を
防止することができる。そのため、溶接電流を溶接突部
に集中させることができ、溶接突部の部分での信頼性の
高い安定したプロジェクション溶接を行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子部品の製造方法を適用したプロジ
ェクション溶接状態の断面図である。
【図2】同上実施例の第2の部品の一部を切り欠いた側
面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す一部の断面図であ
る。
【図4】本発明のさらに他の実施例を示す一部の断面図
である。
【図5】本発明のまたさらに他の実施例を示す一部の断
面図である。
【図6】金属ケースのハーメチックシールをプロジェク
ション溶接で行なう場合の一般的な概略工程を説明する
説明図である。
【図7】従来の第2の部品の一部の断面図である。
【図8】従来の製造方法を適用したプロジェクション溶
接状態の断面図である。
【符号の説明】
1 第1の部品としてのステム 2 第2の部品としてのシェル 6 フランジ部 7 取付面 8 溶接突部 11 第1の電極 12 第2の電極 21 逃げ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の部品と、この第1の部品に取付け
    るフランジ部を設けるとともにこのフランジ部の第1の
    部品に臨む取付面の中間位置に溶接突部を突設した第2
    の部品とを備え、 前記第2の部品のフランジ部には、取付面の溶接突部よ
    り外側部に、取付面に対して取付面とは反対面側に逃げ
    る逃げ部を設け、 前記第1の部品と第2の部品の溶接突部とを接合し、第
    1の部品に接合する第1の電極と第2の部品のフランジ
    部の取付面とは反対面に接合する第2の電極との間にお
    いて加圧状態でプロジェクション溶接することを特徴と
    する電子部品の製造方法。
JP19117692A 1992-07-17 1992-07-17 電子部品の製造方法 Pending JPH0631456A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19117692A JPH0631456A (ja) 1992-07-17 1992-07-17 電子部品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19117692A JPH0631456A (ja) 1992-07-17 1992-07-17 電子部品の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0631456A true JPH0631456A (ja) 1994-02-08

Family

ID=16270168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19117692A Pending JPH0631456A (ja) 1992-07-17 1992-07-17 電子部品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0631456A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08112675A (ja) * 1994-03-11 1996-05-07 Kiyousan Denki Kk プロジェクション溶接用接続中空パイプの成形形状
JP2009088309A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Shinko Electric Ind Co Ltd 光半導体装置及びその製造方法と金属キャップ
WO2015136730A1 (ja) * 2014-03-14 2015-09-17 オムロン株式会社 封止接点装置およびその製造方法
JP2019520518A (ja) * 2016-07-08 2019-07-18 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh 高圧燃料ポンプを製造する方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08112675A (ja) * 1994-03-11 1996-05-07 Kiyousan Denki Kk プロジェクション溶接用接続中空パイプの成形形状
JP2009088309A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Shinko Electric Ind Co Ltd 光半導体装置及びその製造方法と金属キャップ
WO2015136730A1 (ja) * 2014-03-14 2015-09-17 オムロン株式会社 封止接点装置およびその製造方法
US9552948B2 (en) 2014-03-14 2017-01-24 Omron Corporation Sealed contact device and method of manufacturing the same
JP2019520518A (ja) * 2016-07-08 2019-07-18 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh 高圧燃料ポンプを製造する方法
US10801454B2 (en) 2016-07-08 2020-10-13 Robert Bosch Gmbh Method for producing a high-pressure fuel pump

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2975928A (en) Method of joining two metal parts in a vacuum-tight manner and object manufactured by the use of such method
EP1304718B1 (en) Photomultiplier tube and production method therefor
JPH0631456A (ja) 電子部品の製造方法
US4203019A (en) Method for producing a sealed container by vacuum welding
JPS60133741A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US5189334A (en) Cathode ray tube having shadow mask
JPS6035953Y2 (ja) 防爆形陰極線管
JP3700509B2 (ja) パッケージ製造法
JPH08257652A (ja) かしめ作業装置
JP3056159B2 (ja) 半導体パッケージの気密封止方法及びそれを適用した抵抗溶接装置
JPS6160224A (ja) 金属薄板の成形方法
JP4042330B2 (ja) パッケージ製造法
KR0123999Y1 (ko) 새도우 마스크 성형장치
JP2623650B2 (ja) 薄肉パイプの浴接方法
KR100189413B1 (ko) 음극선관용 프레임과 마스크의 결합방법 및 장치
KR19990013842U (ko) 음극선관의 마스크 프레임 용접용 지그
JPH04149927A (ja) 電子銃電極の製造方法
JP3339739B2 (ja) 電子銃電極、電子銃電極の製造方法および製造装置
KR100208169B1 (ko) 음극선관용 음극구조체의 구조 및 제조방법
JP2002313246A (ja) 陰極線管の製造方法及び装置
JPS61114560A (ja) 半導体装置
JPH0139417Y2 (ja)
KR100227590B1 (ko) 연결구조를 개선한 음극선관의 방폭밴드 및 그 조립장치
GB2238423A (en) Shadow mask for a cathode-ray tube
JPH0629418A (ja) 電子部品用パッケージ