JP2009088309A - 光半導体装置及びその製造方法と金属キャップ - Google Patents

光半導体装置及びその製造方法と金属キャップ Download PDF

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Abstract

【課題】不具合が発生することなく金属キャップをステムに安定して抵抗溶接できる光半導体素子装置を提供する。
【解決手段】光半導体素子40が実装されたステム10と、天板部の開口部23にガラス窓26が封着されたキャップ主要部22aとその外周底部から外部に屈曲して突き出たリング状のフランジ部22bとから構成され、かつステム10の上にフランジ部22bが抵抗溶接されて光半導体素子40を気密封止する金属キャップ20とを含み、キャップ主要部22aとフランジ部22bとを繋ぐフランジ屈曲部21の外面側に、周方向に一周する凹部CPが設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は光半導体装置及びその製造方法と金属キャップに係り、さらに詳しくは、光通信装置や光ディスク装置などに適用される半導体レーザ素子などが実装された光半導体装置及びその製造方法とそれに使用される金属キャップに関する。
従来、半導体レーザ素子などが気密封止された状態でパッケージに実装されて構成される光半導体装置がある。図1に示すように、従来の光半導体装置の製造方法の一例では、まず、アイレット100とその上に立設された素子実装部110とにより構成されるステム200を用意する。アイレット100には所要のリード120a,120bが装着されている。そして、ステム200の素子実装部110の実装側面に半導体レーザ素子250が実装され、半導体レーザ素子250はワイヤ220によってリード120aに接続される。
さらに、同じく図1に示すように、天板部の中央に開口部320aが設けられたキャップ本体部320と、その開口部320aの下側に低融点ガラス340によって封着されたガラス窓360とにより構成される金属キャップ300を用意する。
次いで、図2に示すように、凹部400aを備えた第1溶接電極400を用意し、第1溶接電極400の凹部400aの中に図1の金属キャップ300を上下反転させた状態で当接させて配置する。
さらに、中央に開口部500aを備えた第2溶接電極500を用意する。第2溶接電極500の上(図2では下)に、図1のステム200の下面を当接させて配置する。ステム200に装着された第1、第2リード120a、120bは、第2溶接電極500の開口部500aに挿入される。
次いで、第1溶接電極400及び第2溶接電極500によって金属キャップ300及びステム200を挟むことによってそれらを鍛圧した状態で、第1溶接電極400と第2溶接電極500を通して金属キャップ300及びステム200の間に電圧を印加する。
これにより、金属キャップ300のフランジ部320bの先端部がアイレット12に食い込むようにして抵抗溶接される。このようにして、素子実装部110に実装された半導体レーザ素子250が金属キャップ300の内部に気密封止される。
特許文献1には、頂部に低融点ガラスによって窓ガラスが接着されたキャップの上面の外周端にリング状の突起部を設けることにより、キャップをステムの上に抵抗溶接する際に、窓ガラスや低融点ガラスにクラックが発生することを防止することが記載されている。
特許文献2には、ステムの表面部分に小突起を設け、その上に電子部品を搭載することにより、ステムの上にキャップを抵抗溶接する際に、電子部品にクラックが発生することを防止することが記載されている。
特許文献3には、ステムの上に抵抗溶接されるキャップのフランジ部の溶接面に周方向に一周する突起を設け、突起の外側の溶接面と突起の先端部との離間間隔が、突起の内側の溶接面と突起の先端部の離間間隔よりも広く設けることにより、ステム上にキャップを確実に抵抗溶接することが記載されている。
また、特許文献4には、ヒートシンク及びステムの少なくとも一方にこれらの接合面からのはんだの流出を防止するための流出防止手段を形成し、両接合面間をはんだで接合することにより、ヒートシンクに曲げモーメントが加わらないように接合することが記載されている。
特開平9−283852号公報 特開平6−89943号公報 特開2007−73874号公報 特開昭62−214643号公報
上記し従来技術において、図3(図2のA部の拡大図)に示すように、アイレット100に金属キャップ300を抵抗溶接する際には、金属キャップ300の溶接位置精度を十分に確保し、かつ溶接を安定して行うために、金属キャップ300と第1溶接電極400の凹部400aとの間のクリアランス(隙間)は小さく設計されている。
さらには、同じく図3に示すように、第1溶接電極400の鍛圧面400cと凹部400aの側面とが交差する角部400bは略直角に研磨されている。そして、金属キャップ300のフランジ部320bの屈曲部外側の半円状の湾曲面(R面)320cに第1溶接電極400の角部400bを当接させて鍛圧することにより、第1溶接電極400と金属キャップ300とを安定して導通させている。
このため、抵抗溶接を繰り返し行うと、第1溶接電極400の角部400bが多数の金属キャップ300のフランジ部320bの湾曲面320cに当接して押圧されることから、その角部400bに磨耗が発生する。第1溶接電極400の角部400bが磨耗してくると、金属キャップ300のフランジ部320bの湾曲面320cに第1溶接電極400の角部400bが安定して接触しなくなるため、導通不良となって抵抗溶接が上手く行えなくなる。
従って、第1溶接電極400の角部400bが磨耗した際には、即座に、直角になるように角部400bを研磨する必要があり、メンテナンスの頻度が多く生産効率が悪い問題がある。
さらには、第1溶接電極400の角部400bが金属キャップ300のフランジ部320bの湾曲面320cを鍛圧するので、湾曲面320cの変形に伴って金属キャップ300のキャップ本体部320に応力がかかり、ガラス窓360を封着する低融点ガラス340に歪が生じてクラックが発生することがある。
本発明は以上の課題を鑑みて創作されたものであり、不具合が発生することなく金属キャップをステムに安定して抵抗溶接できる光半導体素子装置及びその製造方法と金属キャップを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は光半導体装置に係り、光半導体素子が実装されたステムと、天板部の開口部にガラス窓が封着されたキャップ主要部と、該キャップ主要部の外周底部から外部に屈曲して突き出たリング状のフランジ部とから構成される金属キャップであって、前記ステムの上に前記フランジ部が抵抗溶接されて前記光半導体素子を気密封止する前記金属キャップとを有し、前記キャップ主要部と前記フランジ部とを繋ぐフランジ屈曲部の外面側に、周方向に一周する凹部が設けられていることを特徴とする。

本発明の光半導体装置では、光半導体素子が実装されたステムの上に金属キャップが抵抗溶接されて光半導体素子が気密封止されている。金属キャップは、天板部に設けられた開口部にガラス窓が封着されたキャップ主要部と、その外周底部から外部に屈曲して突き出たリング状のフランジ部とから構成される。そして、キャップ主要部とフランジ部とを繋ぐフランジ屈曲部の外面側に周方向に一周する凹部が設けられている。
本発明の一つの好適な態様では、凹部は、フランジ部の付け根部分からその先端側に設けられ、凹部のキャップ主要部側の側面はキャップ主要部の側面と同一面を構成しており、凹部の外側に凹部の底面から上側に突出して周方向に一周する突出縁部が設けられている。
あるいは、凹部は、キャップ主要部の下部側面に設けられており、凹部の下側側面がフランジ部の外面と同一面を構成するようにしてもよい。
金属キャップをステムの上に抵抗溶接する際には、ステム及び金属キャップを溶接電極で挟んで鍛圧し、それらの間に電圧を印加して行われる。このとき、金属キャップのフランジ部の外面に溶接電極の鍛圧面が当接して鍛圧(押圧)する。
本発明では、金属キャップのフランジ屈曲部の外面側に周方向に一周する凹部を設けることにより、フランジ屈曲部の外面側に半円状の湾曲面(R面)が存在しないようにしている。
このため、従来技術と違って、溶接電極で金属キャップのフランジ部の外面を鍛圧する際に、溶接電極の金属キャップ側の角部は金属キャップのフランジ屈曲部の外面に食い込むことなくフリーな状態となる。従って、溶接電極の角部が磨耗することが防止されるので、溶接電極を研磨するメンテナンス工数が格段に削減され、溶接電極の高寿命化を図ることができる。
しかも、溶接電極の鍛圧面は金属キャップのフランジ部の平坦な外面を鍛圧するだけであり、フランジ屈曲部の外面には湾曲面がないので、溶接電極の角部がフランジ屈曲部の外面に食い込むこともない。従って、キャップ主要部側に応力がほとんど伝導されないので、ガラス窓を封着する低融点ガラスにクラックが発生することが防止される。
以上説明したように、本発明の光半導体装置は、ステムに金属キャップを抵抗溶接する際に、溶接電極の磨耗が防止される共に、低融点ガラスのクラックの発生が防止され、高歩留りで信頼性よく製造される。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図4〜図6は本発明の第1実施形態の光半導体装置の製造方法を示す断面図である。
本実施形態の光半導体装置の製造方法では、図4に示すように、まず、円板状の金属板からなるアイレット12とその上に立設する素子実装部14とにより構成されるステム10を用意する。アイレット12にはその厚み方向に貫通する貫通孔12aが設けられており、その貫通孔12aの中に第1リード16aがガラス13によって封着された状態で挿通して固定されている。また、アイレット12の下面には第2リード16bが溶接されている。
ステム10のアイレット12上には後述する金属キャップが抵抗溶接されるので、ステム10は抵抗溶接が容易な鉄(Fe)系の金属から形成される。例えば、ステム10がその全体にわたって鉄(Fe)から形成されるか、もしくはアイレット12が鉄(Fe)/銅(Cu)/鉄(Fe)からなるクラッド材から形成される。
素子実装部14の実装側面Sには半導体レーザ素子40(光半導体素子)が実装されており、半導体レーザ素子40はワイヤ42によって第1リード16aに接続されている。
さらに、同じく図4に示すような帽子状の金属キャップ20を用意する。金属キャップ20は、天板部の中央に開口部23が設けられた円筒形に類似したキャップ部22と、その開口部23の下側に低融点ガラス24によって封着されたガラス窓26とにより構成される。キャップ部22は、半導体レーザ素子40が収容される収容部Hを構成するキャップ主要部22aとその外周底部から外側に屈曲して突き出たリング状のフランジ部22bとによって構成される。
金属キャップ20のキャップ部22は抵抗溶接が容易な鉄(Fe)系の金属から形成され、例えば、42アロイ(鉄(Fe)/ニッケル(Ni)合金)やコバール(鉄(Fe)/ニッケル(Ni)/コバルト(Co)合金)が好適に使用される。
本実施形態の金属キャップ20の特徴の一つは、キャップ主要部22aとフランジ部22bとを繋ぐフランジ屈曲部の外面側に凹部を設けることにより、フランジ屈曲部の外面側に湾曲面(R面)が存在しないようにして、溶接電極の角部がフランジ屈曲部の外面に食い込まないようにすることにある。
図4にはその好適な形態が示されており、金属キャップ20のフランジ屈曲部21の外面側において、フランジ部22bのキャップ主要部22aとの付け根部分からその先端側に凹部CPが設けられ、その最外周側に凹部CPの底面から上側に突出する突出縁部22xが設けられている。そして、凹部CPのキャップ主要部22a側の側面はキャップ主要部22aの外面と同一面を構成している。凹部CP及び突出縁部22xは金属キャップ20の周方向を一周するようにして形成されている。
また、フランジ部22bの突出縁部22xの外面(上面)は水平面HSとなっている。水平面HSは、金属キャップ20がステム10に抵抗溶接されるときに、アイレット12やガラス窓26の基板面と平行面であることを意味する。
本実施形態に係る金属キャップ20のキャップ部22は、金型を使用する一連のプレス加工によって金属板を加工することにより形成される。フランジ部22bの凹部CPは、キャップ主要部22aの外周底部から屈曲するフランジ部22bを形成した後に、ポンチでフランジ部22bを加工することによって得られる。あるいは、キャップ主要部22aとフランジ部22bとの間の領域に予め凹部CPを形成しておき、その後にフランジ部22bを屈曲させてもよい。
次いで、図5に示すように、凹部32aを備えた第1溶接電極32を用意し、第1溶接電極32の凹部32aの中に図4の金属キャップ20を上下反転させた状態で当接させて配置する。
さらに、中央に開口部34aを備えた第2溶接電極34を用意する。第2溶接電極34の上(図5では下)に、図4のステム10の下面を当接させて配置する。ステム10に装着された第1、第2リード16a、16bは、第2溶接電極34の開口部34aに挿入される。
このとき、図6(図5のB部の拡大図)を加えて参照すると、第1溶接電極32のフラットな鍛圧面32bがフランジ部22bの突出縁部22xの水平面HSに当接すると共に、第1溶接電極32の角部32cがフランジ部22bの凹部CPの上(図6では下)に配置される。
そして、第1溶接電極32及び第2溶接電極34によって金属キャップ20及びステム10を挟むことによってそれらを鍛圧した状態で、第1溶接電極32と第2溶接電極34を通して金属キャップ20及びステム10の間に電圧を印加する。
これにより、金属キャップ20のフランジ部22bの先端部(アイレット12との当接部)で抵抗発熱が生じ、フランジ部22bの先端部がアイレット12に食い込むようにして合金層を作ってアイレット12に溶融接合する。抵抗溶接の条件としては、例えば、鍛圧が30〜70kgで、電圧が50〜100Vの条件が採用される。その後に、第1、第2溶接電極32,34が金属キャップ20及びステム10から取り外される。
このようにして、図7に示すように、ステム10のアイレット12の上に金属キャップ20のフランジ部22bが抵抗溶接される。これによって、ステム10と金属キャップ20とによって構成される収容部Hに半導体レーザ素子40が気密封止されて、本実施形態の光半導体装置1が得られる。
本実施形態では、図4〜図6に示したように、金属キャップ20のフランジ部22bでは、キャップ主要部22aとの付け根部分に凹部CPが設けられており、凹部CPの外側にその底部から上側に突出する突出縁部22xが設けられている。つまり、金属キャップ20のフランジ屈曲部21の外面側には半円状の湾曲面(R面)が存在しない。
このため、第1溶接電極32で金属キャップ20のフランジ部22bを鍛圧する際に、第1溶接電極32の角部32cはフランジ屈曲部21の外面に食い込むことなく、フランジ部22bの凹部CPの上(図5及び図6では下)に配置されてフランジ屈曲部21に対してフリーな状態となる。
従って、本実施形態では、従来技術と違って、第1溶接電極32の角部32cが金属キャップ20のフランジ屈曲部21の外面に当接して磨耗するおそれがない。さらには、第1溶接電極32の鍛圧面32bがフランジ部22bの突出縁部22xの水平面HSに当接して金属キャップ20を鍛圧するので、第1溶接電極32と金属キャップ20のフランジ部22bとの間で安定して導通をとることができる。
このように、本実施形態では、第1溶接電極32の角部32cの磨耗が防止されるので、第1溶接電極32を研磨するメンテナンス工数が格段に削減され、第1溶接電極32の高寿命化を図ることができる。
しかも、第1溶接電極32の角部32cは金属キャップ20のフランジ屈曲部21に対してフリーな状態となり、第1溶接電極32の鍛圧面32bが突出縁部22xの水平面HSを鍛圧するだけなので、金属キャップ20のキャップ主要部22a側に応力がほとんどかからない。このため、ガラス窓26を封着する低融点ガラス24にクラックが発生することが防止される。
図7に示すように、前述した製造方法で製造される光半導体装置1では、アイレット12とその上に立設する素子実装部14によってステム10が構成される。また、アイレット12には貫通孔12aが設けられており、その貫通孔12aの中に第1リード16aがガラス13によって封着された状態で挿通して固定されている。さらに、アイレット12の下面には第2リード16bが溶接されている。第1リード16aはガラス13によってステム10と電気的に絶縁されており、第2リードはステム10に電気的に接続されている。
ステム10の素子実装部14の実装側面Sにはサブマウント(不図示)を介して半導体レーザ素子40が実装されており、半導体レーザ素子40がワイヤ42によって第1リード16aに接続されている。また、半導体レーザ素子40はワイヤなどによってステム10を介してグランドリードである第2リード16bに接続されている。なお、素子実装部14は半導体レーザ素子40から発する熱を放熱する放熱部としても機能する。
半導体レーザ素子40の他に、素子実装部14の実装側面Sの前方のアイレット12の部分にへこみ部を設け、そこに受光素子を実装してもよい。受光素子は半導体レーザ素子40の下部からの出射されるモニタ光を受光して半導体レーザ素子40の出力を制御する。受光素子を実装する場合は、第1リード16aと同様な受光素子用のリードがさらに設けられ、受光素子がワイヤによってそのリードに接続される。
また、金属キャップ20のフランジ部22bがステム10のアイレット12の上に抵抗溶接によって接合されている。これにより、ステム10と金属キャップ20とで構成される収容部Hに半導体レーザ素子40が気密封止されて実装されている。半導体レーザ素子40はその上部の光出射部から光が放出され、その光がガラス窓26を通って外部に放出される。
金属キャップ20は、天板部の中央に開口部23が設けられたキャップ部22と、その開口部23の下側に低融点ガラス24によって封着されたガラス窓26とから構成される。また、キャップ部22は、キャップ主要部22aとその外周底部から外側に屈曲して突き出たフランジ部22bとにより構成される。
金属キャップ20のフランジ部22bの外面側では、その付け根部分に周方向に一周する凹部CPが設けられ、その最外周側に凹部CPの底面から上側に突出する突出縁部22xが設けられている。突出縁部22xの外面(上面)はアイレット12の基板方向と平行な水平面HSとなっている。
本実施形態の光半導体装置1は、そのような構造の金属キャップ20を使用するので、前述した理由によって生産効率よく高い歩留りで製造される。
図8には第1実施形態の変形例の光半導体装置の製造方法が示されている。前述した図4の金属キャップのフランジ部22bでは、凹部CPの幅が突出縁部22xの幅より狭く設定されており、最外周側に比較的広い幅の突出縁部22xが設けられている。
これに対して、変形例では、図8に示すように、フランジ部22bの凹部CPの幅が突出縁部22xの幅より広く設定されており、最外周側に比較的狭い幅の突出縁部22xが設けられている。
そして、前述した図5で示した抵抗溶接の方法と同様な方向により、金属キャップ20及びステム10を第1、第2溶接電極32,34で挟んで鍛圧し、両者に電圧を印加する。このとき、図9に示すように、変形例においても、第1溶接電極32の角部32cはフランジ部22bの凹部CPの上(図9では下)に配置されてフランジ屈曲部21に対してフリーな状態となり、第1溶接電極32の鍛圧面32bがフランジ部22bの突出縁部22xの水平面HSに当接して導通がとられる。
従って、前述した金属キャップ20(図4)を使用する場合と同様に、第1溶接電極32の角部32cの磨耗が防止されて高寿命化が図れると共に、キャップ主要部22a側に応力がかかりにくくなって低融点ガラス24のクラックの発生が防止される。
(第2の実施の形態)
図10及び図11は本発明の第2実施形態の光半導体装置の製造方法を示す断面図である。図10及び図11においては、第1実施形態と同一要素については同一符号を付してその詳しい説明を省略する。
図10に示すように、第2実施形態に係る金属キャップ20では、フランジ部22bの外面(上面)は全体にわたって水平面HSとなっており、キャップ主要部22aの下部側面(フランジ屈曲部21の外面の最上部)に内部に食い込む凹部CPが設けられている。そして、凹部CPの下側側面はフランジ部22bの外面(水平面HS)と同一面を構成している。
第2実施形態では、キャップ主要部22aの下部側面に内部に食い込む凹部CPを設けることにより、フランジ屈曲部21の外面側に半円状の湾曲面(R面)が存在しないようにしている。
そして、第1実施形態の図5と同様に、金属キャップ20及びステム10を第1、第2溶接電極32,34で挟んで鍛圧し、両者の間に電圧を印加する。このとき、図11に示すように、第1溶接電極32の鍛圧面32bがフランジ部22bの水平面HSに当接して導通がとられる。
金属キャップ20のフランジ屈曲部21の外面側には湾曲面(R面)が存在しないので、第1溶接電極32の角部32cは鍛圧面32bと共にフランジ部22bの水平面HSに当接して鍛圧するだけである。このため、第1溶接電極32の角部32cの磨耗が防止されると共に、キャップ主要部22aに鍛圧による応力が伝導しにくい。
従って、第1実施形態の図4の金属キャップ20を使用する場合と同様に、第1溶接電極32の高寿命化が図れると共に、キャップ主要部22aの天板部のガラス窓を封着する低融点ガラス24にクラックが発生することが防止される。
以上、第1及び第2実施形態で本発明の好適な実施形態を説明したが、第1溶接電極32の角部32cが金属キャップ20のフランジ屈曲部21の外面に食い込まないように、フランジ屈曲部21の外面側に周方向に一周する凹部CPが設けられていればよい。従って、図4、図8及び図10の例の他に、フランジ屈曲部21の外面側の中央部に斜め方向に凹部が設けられていてもよく、また凹部の形状は各種のものを採用することができる。
図1は従来技術の光半導体装置の製造方法を示す断面図(その1)である。 図2は従来技術の光半導体装置の製造方法を示す断面図(その2)である。 図3は図2のA部を拡大した部分拡大断面図である。 図4は本発明の第1実施形態の光半導体装置の製造方法を示す断面図(その1)である。 図5は本発明の第1実施形態の光半導体装置の製造方法を示す断面図(その2)である。 図6は図5のB部を拡大した部分拡大断面図である。 図7は本発明の第1実施形態の光半導体装置を示す断面図である。 図8は本発明の第1実施形態の変形例の光半導体装置の製造方法を示す断面図(その1)である。 図9は本発明の第1実施形態の変形例の光半導体装置の製造方法を示す断面図(その2)である。 図10は本発明の第2実施形態の光半導体装置の製造方法を示す断面図(その1)である。 図11は本発明の第2実施形態の光半導体装置の製造方法を示す断面図(その2)である。
符号の説明
1…光半導体装置、10…ステム、12…アイレット、12a…貫通孔、13…ガラス、14…素子実装部、16a…第1リード、16b…第2リード、20…金属キャップ、21…フランジ屈曲部、22…キャップ部、22a…キャップ主要部、22b…フランジ部、22x…突出縁部、23,34a…開口部、24…低融点ガラス、26…ガラス窓、32…第1溶接電極、32a,CP…凹部、32b…鍛圧面、32c…角部、34…第2溶接電極、40…半導体レーザ素子(光半導体素子)、42…ワイヤ、S…実装側面、HS…水平面。

Claims (9)

  1. 光半導体素子が実装されたステムと、
    天板部の開口部にガラス窓が封着されたキャップ主要部と、該キャップ主要部の外周底部から外部に屈曲して突き出たリング状のフランジ部とから構成される金属キャップであって、前記ステムの上に前記フランジ部が抵抗溶接されて前記光半導体素子を気密封止する前記金属キャップとを有し、
    前記キャップ主要部と前記フランジ部とを繋ぐフランジ屈曲部の外面側に、周方向に一周する凹部が設けられていることを特徴とする光半導体装置。
  2. 前記凹部は、前記フランジ部の付け根部分からその先端側に設けられ、前記凹部の前記キャップ主要部側の側面は前記キャップ主要部の側面と同一面を構成しており、前記凹部の外側に前記凹部の底面から上側に突出して周方向に一周する突出縁部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光半導体装置。
  3. 前記凹部は、前記キャップ主要部の下部側面に設けられており、前記凹部の下側側面が前記フランジ部の外面と同一面を構成していることを特徴とする請求項1に記載の光半導体装置。
  4. 光半導体素子が実装されたステムと、
    天板部に設けられた開口部にガラス窓が封着されたキャップ主要部と、該キャップ主要部の外周底部から外部に屈曲して突き出たリング状のフランジ部とから構成される金属キャップであって、前記キャップ主要部と前記前記フランジ部とを繋ぐフランジ屈曲部の外面側に周方向に一周する凹部が設けられた前記金属キャップとを用意する工程と、
    前記ステム及び前記金属キャップを溶接電極によって挟んで鍛圧した状態で電圧を印加することにより、前記金属キャップの前記フランジ部を前記ステムに抵抗溶接して前記光半導体素子を気密封止する工程とを有し、
    前記金属キャップの前記フランジ部の外面に前記溶接電極の鍛圧面が当接することを特徴とする光半導体装置の製造方法。
  5. 前記凹部は、前記フランジ部の付け根部分からその先端側に設けられ、前記凹部の前記キャップ主要部側の側面は前記キャップ主要部の側面と同一面を構成しており、前記凹部の外側に前記凹部の底面から上側に突出して周方向に一周する突出縁部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の光半導体装置の製造方法。
  6. 前記凹部は、前記キャップ主要部の下部側面に設けられており、前記凹部の下側側面が前記フランジ部の外面と同一面を構成していることを特徴とする請求項4に記載の光半導体装置の製造方法。
  7. 光半導体素子が実装されたステムの上に抵抗溶接されて前記光半導体素子を気密封止するための金属キャップであって、
    天板部に設けられた開口部にガラス窓が封着されたキャップ主要部と、該キャップ主要部の外周底部から外部に屈曲して突き出たリング状のフランジ部とから構成され、
    前記キャップ主要部と前記前記フランジ部とを繋ぐフランジ屈曲部の外面側に、周方向に一周する凹部が設けられていることを特徴とする金属キャップ。
  8. 前記凹部は、前記フランジ部の付け根部分からその先端側に設けられ、前記凹部の前記キャップ主要部側の側面は前記キャップ主要部の側面と同一面を構成しており、前記凹部の外側に前記凹部の底面から上側に突出して周方向に一周する突出縁部が設けられていることを特徴とする請求項7記載の金属キャップ。
  9. 前記凹部は、前記キャップ主要部の下部側面に設けられており、前記凹部の下側側面が前記フランジ部の外面と同一面を構成していることを特徴とする請求項7に記載の金属キャップ。
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