JPH06314434A - ミラー駆動装置 - Google Patents
ミラー駆動装置Info
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- JPH06314434A JPH06314434A JP11287993A JP11287993A JPH06314434A JP H06314434 A JPH06314434 A JP H06314434A JP 11287993 A JP11287993 A JP 11287993A JP 11287993 A JP11287993 A JP 11287993A JP H06314434 A JPH06314434 A JP H06314434A
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- JP
- Japan
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- mirror
- driving device
- coil
- movable member
- magnetic circuit
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 トラッキングアクチュエータの如きミラー駆
動装置で良好な周波数特性を得て、トラッキングサーボ
を安定に行なう。 【構成】 磁気回路を構成するコイル35a,35b及
びマグネット34a,34bで生ずる駆動力の作用中心
点とミラー30の回動中心点を一致させる様に構成す
る。
動装置で良好な周波数特性を得て、トラッキングサーボ
を安定に行なう。 【構成】 磁気回路を構成するコイル35a,35b及
びマグネット34a,34bで生ずる駆動力の作用中心
点とミラー30の回動中心点を一致させる様に構成す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はMO等の光情報記録媒体
上に形成したデータの記録再生並に消去を行なう、光ピ
ックアップのミラーアクチュエータに用いて好適なミラ
ー駆動装置に関する。
上に形成したデータの記録再生並に消去を行なう、光ピ
ックアップのミラーアクチュエータに用いて好適なミラ
ー駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から光情報記録媒体上のデータの記
録・再生並に消去等を行なう光ピックアップには種々の
構成のものが提案されている。図14は、この様な光ピ
ックアップの全体的構成を示す斜視図、図15は図14
のA−A′断面矢視図を示すものである。
録・再生並に消去等を行なう光ピックアップには種々の
構成のものが提案されている。図14は、この様な光ピ
ックアップの全体的構成を示す斜視図、図15は図14
のA−A′断面矢視図を示すものである。
【0003】図14及び図15で1はスピンドルモータ
で、図示していないシャーシ上に固定され、ディスクカ
ートリッジ等に回動自在に枢着されたMOディスク等の
ディスク担体3(図16参照)がリングマグネット2等
で保持されスピンドルモータ1によって回転駆動され
る。
で、図示していないシャーシ上に固定され、ディスクカ
ートリッジ等に回動自在に枢着されたMOディスク等の
ディスク担体3(図16参照)がリングマグネット2等
で保持されスピンドルモータ1によって回転駆動され
る。
【0004】4はリニアモータであり、略々矩形状に形
成された左右2個の第1のヨーク5L及び5Rはシャー
シ上に固定され、この第1のヨーク5L及び5R上に矩
形型の板状マグネット6L及び6Rが貼着され、更に、
スペーサを介して略々矩形状に形成された第2のヨーク
7L及び7Rが板上マグネット6L及び6Rの上面に接
しない様に第1のヨーク5L及び5Rと対向配置されて
いる。
成された左右2個の第1のヨーク5L及び5Rはシャー
シ上に固定され、この第1のヨーク5L及び5R上に矩
形型の板状マグネット6L及び6Rが貼着され、更に、
スペーサを介して略々矩形状に形成された第2のヨーク
7L及び7Rが板上マグネット6L及び6Rの上面に接
しない様に第1のヨーク5L及び5Rと対向配置されて
いる。
【0005】この第2のヨーク7L及び7Rには断面ロ
字状に構成したコイル8L及び8Rが第2のヨーク7L
及び7Rの長手方向に摺動自在に嵌挿されている。
字状に構成したコイル8L及び8Rが第2のヨーク7L
及び7Rの長手方向に摺動自在に嵌挿されている。
【0006】これらコイル5L及び5Rはアクチュエー
タ保持台15と一体に構成されたコイル保持腕9L及び
9Rに保持されている。アクチュエータ保持台15上に
はローラ軸を図15に示す様に植立し、このローラ軸に
ベアリング10a〜10dを回動自在に枢着し、リニア
モータ4を構成する2個の第1及び第2のヨーク5L,
5R及び7L,7R間に並設したガイド11L及び11
R上をベアリング10a〜10dの外周が接する様に摺
動させる。
タ保持台15と一体に構成されたコイル保持腕9L及び
9Rに保持されている。アクチュエータ保持台15上に
はローラ軸を図15に示す様に植立し、このローラ軸に
ベアリング10a〜10dを回動自在に枢着し、リニア
モータ4を構成する2個の第1及び第2のヨーク5L,
5R及び7L,7R間に並設したガイド11L及び11
R上をベアリング10a〜10dの外周が接する様に摺
動させる。
【0007】アクチュエータ保持台15上にはディスク
担体3の下面からデータを再生するための1軸のアクチ
ュエータ12がアーム13で片持ち保持されている。こ
のアクチュエータ12上には対物レンズ14を有し、フ
ォーカスサーボの為に対物レンズ14を上下動させる駆
動用の磁気回路及び入射光を上方に向けるミラー等を含
んでいる。
担体3の下面からデータを再生するための1軸のアクチ
ュエータ12がアーム13で片持ち保持されている。こ
のアクチュエータ12上には対物レンズ14を有し、フ
ォーカスサーボの為に対物レンズ14を上下動させる駆
動用の磁気回路及び入射光を上方に向けるミラー等を含
んでいる。
【0008】このフォーカスサーボ用のレーザ源からの
入射光及びディスク担体3での反射光は図15に示す様
に保持台15の中心に穿った透孔16を通じて往復す
る。
入射光及びディスク担体3での反射光は図15に示す様
に保持台15の中心に穿った透孔16を通じて往復す
る。
【0009】アクチュエータ保持台15上にはジンバル
17が片持ち保持され、ジンバル先端には磁気ヘッド1
8が配設され、この磁気ヘッド18はMOディスク等の
上面から磁力を付与して、記録時等に用いられる。
17が片持ち保持され、ジンバル先端には磁気ヘッド1
8が配設され、この磁気ヘッド18はMOディスク等の
上面から磁力を付与して、記録時等に用いられる。
【0010】即ち、1軸のアクチュエータ12はディス
ク担体3の上下面に磁気ヘッド18と対物レンズ14と
が対向して、輻方向にシーク或はアクセス可能と成され
る。
ク担体3の上下面に磁気ヘッド18と対物レンズ14と
が対向して、輻方向にシーク或はアクセス可能と成され
る。
【0011】18は固定光学系を内蔵するケーシングで
レーザ源及び再生データを検出するフォトディテクタを
有し、この固定光学系ケーシング18のレーザ源のレー
ザダイオード20から出射したレーザ光は図16に示す
様にコリメータレンズ21で平行と成し、ビームスプリ
ッタ22で直角に曲げられたレーザ光は偏光ビームスプ
リッタ23を透過して一部はAPC用のフォトダイオー
ド24に入射し、APCフォトダイオード24の出力で
レーザダイオードの出力をモニタする。更に偏光ビーム
スプリッタで反射したレーザ光はトラッキングミラーア
クチュエータ19を介して直角に反射され、図15で示
すアクチュエータ保持台15の透孔16を通って、アク
チュエータ12内に設けた45°ミラー或はプリズムで
直角に反射されて対物レンズ14を通してディスク担体
3に下面から照射される。
レーザ源及び再生データを検出するフォトディテクタを
有し、この固定光学系ケーシング18のレーザ源のレー
ザダイオード20から出射したレーザ光は図16に示す
様にコリメータレンズ21で平行と成し、ビームスプリ
ッタ22で直角に曲げられたレーザ光は偏光ビームスプ
リッタ23を透過して一部はAPC用のフォトダイオー
ド24に入射し、APCフォトダイオード24の出力で
レーザダイオードの出力をモニタする。更に偏光ビーム
スプリッタで反射したレーザ光はトラッキングミラーア
クチュエータ19を介して直角に反射され、図15で示
すアクチュエータ保持台15の透孔16を通って、アク
チュエータ12内に設けた45°ミラー或はプリズムで
直角に反射されて対物レンズ14を通してディスク担体
3に下面から照射される。
【0012】ディスク担体3で反射された反射光は対物
レンズ14→アクチュエータ12内の45°ミラー或は
プリズム→透孔16→トラッキングアクチュエータ19
→偏光ビームスプリッタ23→位相補償板や1/2波長
板25→集光レンズ26→マルチレンズ27等を介して
例えば6分割されたフォトダイオードA〜F上に集光
し、主信号やトラッキング信号の検出が成される。
レンズ14→アクチュエータ12内の45°ミラー或は
プリズム→透孔16→トラッキングアクチュエータ19
→偏光ビームスプリッタ23→位相補償板や1/2波長
板25→集光レンズ26→マルチレンズ27等を介して
例えば6分割されたフォトダイオードA〜F上に集光
し、主信号やトラッキング信号の検出が成される。
【0013】更に、トラッキングアクチュエータ19は
ガルバノミラー構成と成され、図16でミラーが上下で
あおられる様に揺動されディスク担体3の輻方向即ち、
トラッキングの位置調整を行なう様に成す。勿論このト
ラッキングミラーアクチュエータ19はシャーシ等に固
定されている。
ガルバノミラー構成と成され、図16でミラーが上下で
あおられる様に揺動されディスク担体3の輻方向即ち、
トラッキングの位置調整を行なう様に成す。勿論このト
ラッキングミラーアクチュエータ19はシャーシ等に固
定されている。
【0014】この様なトラッキングアクチュエータ19
の最も一般的な原理的構成を図13に示す。図17で3
0は略長方形の板状トラッキングミラーで断面L字状の
ミラーホルダ36上に固定されている。ミラーホルダ3
6の一端には板バネ32に固定され、この板バネ32の
他端は固定枠31に固定され、トラッキングミラー30
は片持ち保持されている。
の最も一般的な原理的構成を図13に示す。図17で3
0は略長方形の板状トラッキングミラーで断面L字状の
ミラーホルダ36上に固定されている。ミラーホルダ3
6の一端には板バネ32に固定され、この板バネ32の
他端は固定枠31に固定され、トラッキングミラー30
は片持ち保持されている。
【0015】ミラーホルダ36の他端には断面コ字状の
枠が形成され、該枠内に角柱状の棒型マグネット34が
固定されている。マグネット34は上下方向にN,Sと
着磁され、このマグネット34と対向配置されたコイル
35を有し、マグネット34とコイル35で磁気回路3
3を構成させ、コイル35に所定のトラッキングエラー
信号を供給することでミラーホルダ36を含むトラッキ
ングミラー30は板バネ32の中心にねじり変形又は曲
げ変形を起こして、トラッキングミラー30を回転させ
る様に成されている。
枠が形成され、該枠内に角柱状の棒型マグネット34が
固定されている。マグネット34は上下方向にN,Sと
着磁され、このマグネット34と対向配置されたコイル
35を有し、マグネット34とコイル35で磁気回路3
3を構成させ、コイル35に所定のトラッキングエラー
信号を供給することでミラーホルダ36を含むトラッキ
ングミラー30は板バネ32の中心にねじり変形又は曲
げ変形を起こして、トラッキングミラー30を回転させ
る様に成されている。
【0016】図18及び図19は上述の如き原理で回動
されるムービングマグネット型のトラッキングアクチュ
エータの実際の構成を示すもので、図18は分解斜視
図、図19は組立斜視図である。
されるムービングマグネット型のトラッキングアクチュ
エータの実際の構成を示すもので、図18は分解斜視
図、図19は組立斜視図である。
【0017】図18及び図19で30は長方形型の板状
のトラッキングミラーであり、このトラッキングミラー
30は略々箱型のミラーホルダ36によってミラー30
の上下左右側面並に背面が固定される。ミラーホルダ3
6の背面にはボス37,37が後方に向かって突出され
ている。
のトラッキングミラーであり、このトラッキングミラー
30は略々箱型のミラーホルダ36によってミラー30
の上下左右側面並に背面が固定される。ミラーホルダ3
6の背面にはボス37,37が後方に向かって突出され
ている。
【0018】板バネ32は第1及び第2の板バネ32a
及び32bより舌片状に構成され、夫々の板バネ32
a,32bには2つの透孔38a及び38b並に38c
及び38dが穿たれ、透孔38aと38dは略々コ字状
に構成した固定枠31の両脚部に植立したボス39,3
9に嵌挿し、ナット41,41等で固定される。又、板
バネ32a及び32bに穿たれた透孔38bと38cは
ミラーホルダ36に植立したボス37に挿通され、円盤
状に構成した二つのバランスウエイト40,40でミラ
ーホルダ36に固定される。
及び32bより舌片状に構成され、夫々の板バネ32
a,32bには2つの透孔38a及び38b並に38c
及び38dが穿たれ、透孔38aと38dは略々コ字状
に構成した固定枠31の両脚部に植立したボス39,3
9に嵌挿し、ナット41,41等で固定される。又、板
バネ32a及び32bに穿たれた透孔38bと38cは
ミラーホルダ36に植立したボス37に挿通され、円盤
状に構成した二つのバランスウエイト40,40でミラ
ーホルダ36に固定される。
【0019】マグネット34a及び34bは長方形の板
状と成され、その厚み方向にN,S,N,Sと着磁さ
れ、2つのバランスウエイト40の上下に固定される。
従って、2つのマグネット34a及び34bはトラッキ
ングミラー30及びミラーホルダ36と共に矢印F−
F′方向に揺動可能と成される。
状と成され、その厚み方向にN,S,N,Sと着磁さ
れ、2つのバランスウエイト40の上下に固定される。
従って、2つのマグネット34a及び34bはトラッキ
ングミラー30及びミラーホルダ36と共に矢印F−
F′方向に揺動可能と成される。
【0020】コイル35は楕円形状に巻回され、コ字状
に形成された固定枠31の脚部間の凹部に貼着等の方法
で固定させる。固定枠31にはベース42のL字状螺着
部42aに螺合する取付突部31aが上部の背面から後
方に突出形成されている。
に形成された固定枠31の脚部間の凹部に貼着等の方法
で固定させる。固定枠31にはベース42のL字状螺着
部42aに螺合する取付突部31aが上部の背面から後
方に突出形成されている。
【0021】又、ベース42の底板からは固定枠31の
左右脚部の側面に固定させる為の取付片42b,42c
が立ち上げられ、図19に示す様に組み立てられる。こ
の様なトラッキングアクチュエータを図14に示してあ
る。
左右脚部の側面に固定させる為の取付片42b,42c
が立ち上げられ、図19に示す様に組み立てられる。こ
の様なトラッキングアクチュエータを図14に示してあ
る。
【0022】図20及び図21はムービングコイル型の
トラッキングアクチュエータの構成を示すもので、図1
8及び図19との対応部分には同一符号を付して重複説
明を省略する。
トラッキングアクチュエータの構成を示すもので、図1
8及び図19との対応部分には同一符号を付して重複説
明を省略する。
【0023】本例の場合は固定枠31は略々長方形状で
中央部に同じく長方形状の座ぐり部31bが形成され、
左右脚部にはボス39,39が植立されて、第1及び第
2の板バネ32a,32bが片持ち的に挿通固定され、
座ぐり部31bの上下にマグネット34a及び34bが
固定され、コイル35はミラーホルダ36の後部に突出
したボス37に嵌着した2つのバランスウエイト40,
40の周囲を囲繞する様に可動可能に枢着されてムービ
ングコイル型のトラッキングアクチュエータを構成して
いる。この様なトラッキングアクチュエータは図21に
示す様に組み立てられている。
中央部に同じく長方形状の座ぐり部31bが形成され、
左右脚部にはボス39,39が植立されて、第1及び第
2の板バネ32a,32bが片持ち的に挿通固定され、
座ぐり部31bの上下にマグネット34a及び34bが
固定され、コイル35はミラーホルダ36の後部に突出
したボス37に嵌着した2つのバランスウエイト40,
40の周囲を囲繞する様に可動可能に枢着されてムービ
ングコイル型のトラッキングアクチュエータを構成して
いる。この様なトラッキングアクチュエータは図21に
示す様に組み立てられている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上記したトラッキング
アクチュエータ19の構成によるとムービングマグネッ
ト型並にムービングコイル型では共に磁気回路を構成す
るマグネット34a,34b或はコイル35は図22の
側面図に示す様にバランスウエイト40の上下面で且
つ、ミラーホルダ36の後方に配設されているので駆動
力の作用中心点はボス37の突出方向の真中である0点
であり、トラッキングミラー30の回転中心(可動部全
体の重心位置)は0′であり、ミラーの回転中心0′と
駆動力の作用中心点0との間の距離はDで示す様に極め
て大きな値となる。
アクチュエータ19の構成によるとムービングマグネッ
ト型並にムービングコイル型では共に磁気回路を構成す
るマグネット34a,34b或はコイル35は図22の
側面図に示す様にバランスウエイト40の上下面で且
つ、ミラーホルダ36の後方に配設されているので駆動
力の作用中心点はボス37の突出方向の真中である0点
であり、トラッキングミラー30の回転中心(可動部全
体の重心位置)は0′であり、ミラーの回転中心0′と
駆動力の作用中心点0との間の距離はDで示す様に極め
て大きな値となる。
【0025】この様に距離Dが大きく、駆動力F,F′
の与え方が対称とならない場合には図23の周波数特性
曲線に示す様にトラッキングミラーアクチュエータ19
の周波数特性上に山、谷44,43を生じ、周波特性曲
線に乱れを発生する問題があった。
の与え方が対称とならない場合には図23の周波数特性
曲線に示す様にトラッキングミラーアクチュエータ19
の周波数特性上に山、谷44,43を生じ、周波特性曲
線に乱れを発生する問題があった。
【0026】即ち、一般に光情報記録再生装置における
一軸デバイスによるトラッキング追従は、低域をリニア
モータ、高域をミラーで追従させる系となり二つのアク
チュエータの伝達特性を加算したものがトラッキング制
御系の一巡伝達特性となる。このとき、トラッキングミ
ラーアクチュエータ19に求められる特性は、高域での
位相余裕、ゲイン余裕が確保されていることである。こ
の条件が満たされない場合、トラッキングの追従ができ
なくなってしまう。然し実際のトラッキングミラーアク
チュエータ19では、図24Aに示す様な1次共振モー
ド(共振周波数150〜200Hz)よりも高い第2及
び第3次共振モード(2次共振モード300〜750H
z,3次共振モード700Hz〜1.36kHz)が存
在し、図24A及び図24Bに示す様な高次モードをも
っているため、図24Bの様にトラッキングミラー30
がミラー面に対し並行する様に振動したり、図24Cの
様にトラッキングミラー30の略々縦方向の中心線を中
心に共振したりする振動成分を含み、これら共振モード
がトラッキングミラー30の重量のバランスや、作用す
る駆動力のアンバランスによって大きく左右されて共振
峰43,44を生ずることになり、特にトラッキングミ
ラー30の回転中心に対し、駆動力の与え方が対称にな
らない場合は共振峰の現れ方が著しく大きくなる弊害が
あった。
一軸デバイスによるトラッキング追従は、低域をリニア
モータ、高域をミラーで追従させる系となり二つのアク
チュエータの伝達特性を加算したものがトラッキング制
御系の一巡伝達特性となる。このとき、トラッキングミ
ラーアクチュエータ19に求められる特性は、高域での
位相余裕、ゲイン余裕が確保されていることである。こ
の条件が満たされない場合、トラッキングの追従ができ
なくなってしまう。然し実際のトラッキングミラーアク
チュエータ19では、図24Aに示す様な1次共振モー
ド(共振周波数150〜200Hz)よりも高い第2及
び第3次共振モード(2次共振モード300〜750H
z,3次共振モード700Hz〜1.36kHz)が存
在し、図24A及び図24Bに示す様な高次モードをも
っているため、図24Bの様にトラッキングミラー30
がミラー面に対し並行する様に振動したり、図24Cの
様にトラッキングミラー30の略々縦方向の中心線を中
心に共振したりする振動成分を含み、これら共振モード
がトラッキングミラー30の重量のバランスや、作用す
る駆動力のアンバランスによって大きく左右されて共振
峰43,44を生ずることになり、特にトラッキングミ
ラー30の回転中心に対し、駆動力の与え方が対称にな
らない場合は共振峰の現れ方が著しく大きくなる弊害が
あった。
【0027】本発明は叙上の問題点を解消するために成
されたもので、その目的とするところはトラッキングミ
ラーアクチュエータのミラー回転中心0′と磁気回路の
駆動力の作用中心点0との距離Dを一致或は極力小さく
出来る様な構造のミラー駆動装置とすることで、山、谷
のない良好な周波数特性曲線が得られる様にしたもので
ある。
されたもので、その目的とするところはトラッキングミ
ラーアクチュエータのミラー回転中心0′と磁気回路の
駆動力の作用中心点0との距離Dを一致或は極力小さく
出来る様な構造のミラー駆動装置とすることで、山、谷
のない良好な周波数特性曲線が得られる様にしたもので
ある。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明のミラー駆動装置
はその例が図1に示されている様に、光源からの光路偏
向等を行なうミラー駆動装置に於いて、上記光源からの
光が照射されるミラー30を可動可能に支持する可動部
材32a,32bとミラー30を駆動するコイル35
a,35b及びマグネット34a,34bより成る磁気
回路とを具備し、この磁気回路のコイル35a,35b
或はマグネット34a,34bのいずれか一方を可動部
材32a,32b側に、他方を固定部31側に配設し、
上記可動部材32a,32bの回転中心を磁気回路の駆
動中心位置に一致させるか又は近づく様に持ち来たして
成るものである。
はその例が図1に示されている様に、光源からの光路偏
向等を行なうミラー駆動装置に於いて、上記光源からの
光が照射されるミラー30を可動可能に支持する可動部
材32a,32bとミラー30を駆動するコイル35
a,35b及びマグネット34a,34bより成る磁気
回路とを具備し、この磁気回路のコイル35a,35b
或はマグネット34a,34bのいずれか一方を可動部
材32a,32b側に、他方を固定部31側に配設し、
上記可動部材32a,32bの回転中心を磁気回路の駆
動中心位置に一致させるか又は近づく様に持ち来たして
成るものである。
【0029】
【作用】本発明のミラー駆動装置によればミラー回転中
心0′と磁気回路の駆動力の作用点0を一致或は極力近
づける様に構成させ、更に駆動力発生部を回転中心に対
して対称となる様に成したので周波数特性曲線に山谷の
ないものが得られる。
心0′と磁気回路の駆動力の作用点0を一致或は極力近
づける様に構成させ、更に駆動力発生部を回転中心に対
して対称となる様に成したので周波数特性曲線に山谷の
ないものが得られる。
【0030】
【実施例】以下、本発明のミラー駆動装置として光ピッ
クアップのトラッキング用アクチュエータを説明する。
図1は本例の一実施例のムービングコイル型トラッキン
グアクチュエータの分解斜視図を示し、図2はその組立
状態の斜視図、図3は組立状態の側断面図を示してい
る。尚、図1乃至図3で従来構成で説明した図20乃至
図22に示したムービングコイル型トラッキングアクチ
ュエータとの対応部分には同一符号を付して重複説明を
省略する。
クアップのトラッキング用アクチュエータを説明する。
図1は本例の一実施例のムービングコイル型トラッキン
グアクチュエータの分解斜視図を示し、図2はその組立
状態の斜視図、図3は組立状態の側断面図を示してい
る。尚、図1乃至図3で従来構成で説明した図20乃至
図22に示したムービングコイル型トラッキングアクチ
ュエータとの対応部分には同一符号を付して重複説明を
省略する。
【0031】図1乃至図3で可動部と成る第1及び第2
の板バネ32a及び32bは第1のコイル35a及び第
2のコイル35bの集電電極と兼用される。
の板バネ32a及び32bは第1のコイル35a及び第
2のコイル35bの集電電極と兼用される。
【0032】そして、トラッキングミラー30が固定さ
れる箱型のミラーホルダ36の外周側の大きさより大き
い空芯の内径を有する様なコイル35aを略々矩形状に
巻回する。即ち第1のコイル35aをミラーホルダ36
の上下左右側面上に巻回させる。更にミラーホルダ36
の背面から後方に突出しているボス37の突出長さを従
来の略々半分の長さにし、バランスウエイト40は直径
方向に大きくして、全体的なバランスがとられる。
れる箱型のミラーホルダ36の外周側の大きさより大き
い空芯の内径を有する様なコイル35aを略々矩形状に
巻回する。即ち第1のコイル35aをミラーホルダ36
の上下左右側面上に巻回させる。更にミラーホルダ36
の背面から後方に突出しているボス37の突出長さを従
来の略々半分の長さにし、バランスウエイト40は直径
方向に大きくして、全体的なバランスがとられる。
【0033】第2のコイル35bは図3の側断面図に示
す様に並設した2つのバランスウエイトの周囲を囲繞す
る様に巻回しても良いし、第1のコイル35aと同径の
空芯コイルとし、第1及び第2のコイル35a及び35
bを接合させて一体化する様にしても良い。
す様に並設した2つのバランスウエイトの周囲を囲繞す
る様に巻回しても良いし、第1のコイル35aと同径の
空芯コイルとし、第1及び第2のコイル35a及び35
bを接合させて一体化する様にしても良い。
【0034】この第1及び第2のコイル35a及び35
bを合わせた幅方向の寸法は従来のコイル35の幅方向
の寸法と同一に選択され、第1及び第2のコイル35a
及び35bは互に直列に接続し、別々に巻回した一端を
第1及び第2の板バネ32a及び32bの一端に接続
し、第1及び第2の板バネを介してコイルに電流供給を
行なう様にしてもよい。
bを合わせた幅方向の寸法は従来のコイル35の幅方向
の寸法と同一に選択され、第1及び第2のコイル35a
及び35bは互に直列に接続し、別々に巻回した一端を
第1及び第2の板バネ32a及び32bの一端に接続
し、第1及び第2の板バネを介してコイルに電流供給を
行なう様にしてもよい。
【0035】これら第1及び第2のコイル35a及び3
5bは数十mA程度の電流が通電される、更に、固定枠
31の座ぐり孔31bの上下面に配設したマグネット3
4a及び34bは厚み方向にN,S,N,Sと着磁さ
れ、数10Kガウス程度のアルニコ、フェライト、希土
類等のマグネットが選択され、このマグネット34a及
び34bは図3に示す様に第1及び第2のコイル35a
及び35bと対向する等間隔位置の固定位置に配設され
る。尚、これら第1及び第2のマグネット34a及び3
4bの長手方向の長さは第1及び第2のコイル35a及
び35bの長辺の直線部分の長さに抑えられる。他の構
成は図20乃至図22と同様である。
5bは数十mA程度の電流が通電される、更に、固定枠
31の座ぐり孔31bの上下面に配設したマグネット3
4a及び34bは厚み方向にN,S,N,Sと着磁さ
れ、数10Kガウス程度のアルニコ、フェライト、希土
類等のマグネットが選択され、このマグネット34a及
び34bは図3に示す様に第1及び第2のコイル35a
及び35bと対向する等間隔位置の固定位置に配設され
る。尚、これら第1及び第2のマグネット34a及び3
4bの長手方向の長さは第1及び第2のコイル35a及
び35bの長辺の直線部分の長さに抑えられる。他の構
成は図20乃至図22と同様である。
【0036】本例の構成によると図3の組立状態側断面
図に示される様に、磁気回路で発生する駆動力の作用中
心0とトラッキングミラーアクチュエータの回転中心
0′との距離D1 は従来の距離Dに比べてD1 <Dとす
ることが出来る。即ち従来のミラーホルダ36の厚み分
とコイルの巻回幅WのW/2分だけ0点を0′点に近づ
けることが可能となる。
図に示される様に、磁気回路で発生する駆動力の作用中
心0とトラッキングミラーアクチュエータの回転中心
0′との距離D1 は従来の距離Dに比べてD1 <Dとす
ることが出来る。即ち従来のミラーホルダ36の厚み分
とコイルの巻回幅WのW/2分だけ0点を0′点に近づ
けることが可能となる。
【0037】更に、図4乃至図6について、本例の他の
構成のミラー駆動装置を説明する。この例では図18及
び図19で示したと同様のムービングマグネット型のト
ラッキングアクチュエータの構成を示すもので、図18
及び図19との対応部分には同一符号を付して重複説明
を省略する。
構成のミラー駆動装置を説明する。この例では図18及
び図19で示したと同様のムービングマグネット型のト
ラッキングアクチュエータの構成を示すもので、図18
及び図19との対応部分には同一符号を付して重複説明
を省略する。
【0038】図4はムービングマグネット型トラッキン
グアクチュエータの分解斜視図、図5はその組立状態の
斜視図、図6は組立状態の側断面図である。
グアクチュエータの分解斜視図、図5はその組立状態の
斜視図、図6は組立状態の側断面図である。
【0039】トラッキングミラー30が固定されるミラ
ーホルダ36の上下側面上に図6に示す様に第1及び第
2のマグネット34a及び34bが載置されて固定され
る。この為、図6の様にバランスウエイト40の直径を
ミラーホルダ36の高さと同一寸法と成すを可とする。
この様にすると従来の様にバランスウエイト40の上下
にバランスウエイトの厚さと同一寸法にマグネットが載
置されることなく、マグネット幅方向は一部がバランス
ウエイト40の厚み方向にオーバラップする様に成され
る。勿論、バランスウエイト40の直径は適宜選択し得
ることは明らかである。
ーホルダ36の上下側面上に図6に示す様に第1及び第
2のマグネット34a及び34bが載置されて固定され
る。この為、図6の様にバランスウエイト40の直径を
ミラーホルダ36の高さと同一寸法と成すを可とする。
この様にすると従来の様にバランスウエイト40の上下
にバランスウエイトの厚さと同一寸法にマグネットが載
置されることなく、マグネット幅方向は一部がバランス
ウエイト40の厚み方向にオーバラップする様に成され
る。勿論、バランスウエイト40の直径は適宜選択し得
ることは明らかである。
【0040】そしてコ字状のヨーク45の上下に巻回し
たコイル35c及び35dを第1及び第2のマグネット
34a及び34bから等間隔位置に対向配置される様に
固定枠31に取り付ける様に成されている。本例ではそ
の他ナット41がクリップ構成と成されている以外は図
18及び図19と同様の構成である。
たコイル35c及び35dを第1及び第2のマグネット
34a及び34bから等間隔位置に対向配置される様に
固定枠31に取り付ける様に成されている。本例ではそ
の他ナット41がクリップ構成と成されている以外は図
18及び図19と同様の構成である。
【0041】上述のコイル35は例えば略々矩形状に空
芯状態で巻回したコイルを断面コ字状に二つ折りにして
その長辺部をコ字状の上下コイル35c及び35dとな
る様に発電に有効な様に対向させ、短辺部は無効部分と
する様に成したものである。
芯状態で巻回したコイルを断面コ字状に二つ折りにして
その長辺部をコ字状の上下コイル35c及び35dとな
る様に発電に有効な様に対向させ、短辺部は無効部分と
する様に成したものである。
【0042】本例のムービングコイル型のミラー駆動装
置の更に他の構成を図7乃至図11で説明する。上述の
各実施例では可動部材であるミラー30の回動中心0′
(可動部のバランス中心)と駆動力の駆動中心0を極力
近づける様に成した場合を説明したが、図7乃至図9の
場合はミラー30の回動中心0′と駆動力の駆動中心0
とを完全に一致させた場合を示すものである。
置の更に他の構成を図7乃至図11で説明する。上述の
各実施例では可動部材であるミラー30の回動中心0′
(可動部のバランス中心)と駆動力の駆動中心0を極力
近づける様に成した場合を説明したが、図7乃至図9の
場合はミラー30の回動中心0′と駆動力の駆動中心0
とを完全に一致させた場合を示すものである。
【0043】この例では図1乃至図3で示したと同様の
ムービングコイル型のトラッキングアクチュエータの構
成を示すもので、図1乃至図3との対応部分には同一符
号を付して重複説明を省略する。
ムービングコイル型のトラッキングアクチュエータの構
成を示すもので、図1乃至図3との対応部分には同一符
号を付して重複説明を省略する。
【0044】図7はムービングマグネット型トラッキン
グアクチュエータの分解斜視図、図8はその組立状態の
斜視図、図9は組立状態の側断面図、図10及び図11
は板バネの組立状態説明図である。
グアクチュエータの分解斜視図、図8はその組立状態の
斜視図、図9は組立状態の側断面図、図10及び図11
は板バネの組立状態説明図である。
【0045】図8乃至図11で可動部と成る第1及び第
2の板バネ32a及び32bは上側コイル35c及び下
側コイル35dの集電電極として、図1乃至図3で説明
したと同様に兼用されるが、図10で示す様に予め第1
及び第2の板バネ32a及び32bの幅より狭い橋絡部
46で連結しておき1本の板バネ32としておく、この
バネ32の透孔38b及び38cにミラーホルダ36の
ボス37を挿入し、バランスウエイト40を取り付けた
サブアッセンブリ状態、或は固定枠31のボス39,3
9に板バネ32a及び32bの透孔38a,38dを挿
入し、ナット41,41で締付け後に橋絡部46を切断
して、集電電極兼用の第1及び第2の板バネ32a,3
2bとしている。
2の板バネ32a及び32bは上側コイル35c及び下
側コイル35dの集電電極として、図1乃至図3で説明
したと同様に兼用されるが、図10で示す様に予め第1
及び第2の板バネ32a及び32bの幅より狭い橋絡部
46で連結しておき1本の板バネ32としておく、この
バネ32の透孔38b及び38cにミラーホルダ36の
ボス37を挿入し、バランスウエイト40を取り付けた
サブアッセンブリ状態、或は固定枠31のボス39,3
9に板バネ32a及び32bの透孔38a,38dを挿
入し、ナット41,41で締付け後に橋絡部46を切断
して、集電電極兼用の第1及び第2の板バネ32a,3
2bとしている。
【0046】この様な板バネ32の実際のサブアッセン
ブリ状態を図11に示す。図で板バネ32は第1及び第
2の板バネ32a及び32bと切り取り部49で切断さ
れる前の状態を示している。この板バネ32の中心部に
は橋絡部46に対応する位置に溝孔47が穿設され、更
にミラーホルダ37の上下面方向に突出する突片48a
及び48bが設けられている。この突片48a及び48
bはミラーホルダ36とは電気的に絶縁されミラーホル
ダ36の上下側壁に固定され、この部分にコイル35の
巻回始端及び終端の両端を接続すると共に切り取り部4
9で切断した第1及び第2の板バネの両端32e,32
fからコイル電流を供給する端子とする様に成されてい
る。
ブリ状態を図11に示す。図で板バネ32は第1及び第
2の板バネ32a及び32bと切り取り部49で切断さ
れる前の状態を示している。この板バネ32の中心部に
は橋絡部46に対応する位置に溝孔47が穿設され、更
にミラーホルダ37の上下面方向に突出する突片48a
及び48bが設けられている。この突片48a及び48
bはミラーホルダ36とは電気的に絶縁されミラーホル
ダ36の上下側壁に固定され、この部分にコイル35の
巻回始端及び終端の両端を接続すると共に切り取り部4
9で切断した第1及び第2の板バネの両端32e,32
fからコイル電流を供給する端子とする様に成されてい
る。
【0047】そして、トラッキングミラー30をミラー
ホルダ36に固定し、ミラーホルダ36のボス37,3
7に板バネ32a及び32bからなる一体化された板バ
ネ32の透孔38b及び38cに挿通し、バランスウエ
イト40,40で板バネ32を一体化した状態でコの字
状のコイル35の上側のコイル35c及び下側のコイル
35dを図9に示す様にミラーホルダ36及びミラー3
0の上下の厚み方向にまたがる様に固定させて、コイル
35c及び35dの巻回始終端を突片48a及び48b
に接続させて、板バネ32を正しく基準線上に配置した
後に溝孔47の図11に示す切り取り部49で切り離す
様にしているので、板バネ32を正しく基準線上に取り
付けることが出来ると共に、板バネ32a及び32bを
集電端子と兼用し得るものが得られる。
ホルダ36に固定し、ミラーホルダ36のボス37,3
7に板バネ32a及び32bからなる一体化された板バ
ネ32の透孔38b及び38cに挿通し、バランスウエ
イト40,40で板バネ32を一体化した状態でコの字
状のコイル35の上側のコイル35c及び下側のコイル
35dを図9に示す様にミラーホルダ36及びミラー3
0の上下の厚み方向にまたがる様に固定させて、コイル
35c及び35dの巻回始終端を突片48a及び48b
に接続させて、板バネ32を正しく基準線上に配置した
後に溝孔47の図11に示す切り取り部49で切り離す
様にしているので、板バネ32を正しく基準線上に取り
付けることが出来ると共に、板バネ32a及び32bを
集電端子と兼用し得るものが得られる。
【0048】更にコイル35は例えば突芯で略々矩形状
に巻回し、コイル35の長辺部を上側のコイル35c及
び下側のコイル35dとし互いに対向して並行になる様
にコの字状に折り曲げることで、コイルの矩形状短辺部
の左右側のコイル35e及び35fは発電に寄与しない
が、コイル全体のマスを軽くすることが出来るだけでな
く、一つのコイル35を折り曲げて上及び下側のコイル
35c及び35dとマグネット34a及び34bの共動
により、駆動力を発生しているので二つのコイルを用い
ている場合に比べて、スペースが節約出来、コイルのタ
ーン数やインピーダンスのバラツキのないのが得られ
る。
に巻回し、コイル35の長辺部を上側のコイル35c及
び下側のコイル35dとし互いに対向して並行になる様
にコの字状に折り曲げることで、コイルの矩形状短辺部
の左右側のコイル35e及び35fは発電に寄与しない
が、コイル全体のマスを軽くすることが出来るだけでな
く、一つのコイル35を折り曲げて上及び下側のコイル
35c及び35dとマグネット34a及び34bの共動
により、駆動力を発生しているので二つのコイルを用い
ている場合に比べて、スペースが節約出来、コイルのタ
ーン数やインピーダンスのバラツキのないのが得られ
る。
【0049】この様なコイル35は図9で説明した様に
コの字に曲げられたコイル35の駆動力中心0(長辺部
の上下側のコイル35c及び35dの幅方向の真中位置
を通る垂直直線内)位置に板バネ32を配し、この可動
部の慣性中心0′とが一致する様にしている。従って0
=0′となり、駆動力中心0はこの回転中心0′に回転
力を極めて効率よく与えるものが得られる。他の固定枠
31へのマグネット34a及び34bの取付け及び固定
枠31のペース42への取り付け等は図1と同一である
ので詳細な説明を省略する。
コの字に曲げられたコイル35の駆動力中心0(長辺部
の上下側のコイル35c及び35dの幅方向の真中位置
を通る垂直直線内)位置に板バネ32を配し、この可動
部の慣性中心0′とが一致する様にしている。従って0
=0′となり、駆動力中心0はこの回転中心0′に回転
力を極めて効率よく与えるものが得られる。他の固定枠
31へのマグネット34a及び34bの取付け及び固定
枠31のペース42への取り付け等は図1と同一である
ので詳細な説明を省略する。
【0050】図12に示したものは更にムービングマグ
ネット型のミラー駆動装置を示すものであり空芯でO型
に巻回したコイル35g及びコイル35hをマグネット
34a及び34bの固定枠31側に配設し駆動力を増大
させた場合である。
ネット型のミラー駆動装置を示すものであり空芯でO型
に巻回したコイル35g及びコイル35hをマグネット
34a及び34bの固定枠31側に配設し駆動力を増大
させた場合である。
【0051】上述の様なムービングマグネット或はムー
ビングコイル型のトラッキングアクチュエータ19によ
れば磁気回路の駆動力の作用中心点0とミラー30の回
動中心0′間の距離D1 又はD2 は元のDに比べD1 ≦
D,D2 ≦Dとすることが出来る。
ビングコイル型のトラッキングアクチュエータ19によ
れば磁気回路の駆動力の作用中心点0とミラー30の回
動中心0′間の距離D1 又はD2 は元のDに比べD1 ≦
D,D2 ≦Dとすることが出来る。
【0052】この様に磁気回路を発生する駆動力の作用
中心0とトラッキングミラー30の回転中心を一致させ
る様に成した場合には図13の周波数特性曲線に示す様
に山谷のあばれがなく、平坦な特性を得ることが出来
る。図13の周波数特性曲線でRC=90HZ=11.
3739dBは点線で示すピーク位置の値である。
中心0とトラッキングミラー30の回転中心を一致させ
る様に成した場合には図13の周波数特性曲線に示す様
に山谷のあばれがなく、平坦な特性を得ることが出来
る。図13の周波数特性曲線でRC=90HZ=11.
3739dBは点線で示すピーク位置の値である。
【0053】上述の各実施例では光ピックアップ用のト
ラッキングアクチュエータとしてのミラー駆動装置を説
明したがレーザ光、光等を偏向するために用いるガルバ
ノミラー等に本例を適用し得ることは明らかである。
ラッキングアクチュエータとしてのミラー駆動装置を説
明したがレーザ光、光等を偏向するために用いるガルバ
ノミラー等に本例を適用し得ることは明らかである。
【0054】
【発明の効果】本発明のミラー駆動装置に依れば、トラ
ッキングミラーの回転中心と駆動力中心(或は可動部重
心)を一致或はより近づける様にしたのでトラッキング
アクチュエータとして良好な周波数特性を得ることが出
来て、安定なトラッキングサーボが可能と成る。
ッキングミラーの回転中心と駆動力中心(或は可動部重
心)を一致或はより近づける様にしたのでトラッキング
アクチュエータとして良好な周波数特性を得ることが出
来て、安定なトラッキングサーボが可能と成る。
【図1】本発明のミラー駆動装置の一実施例を示す分解
斜視図である。
斜視図である。
【図2】本発明のミラー駆動装置の一実施例を示す組立
斜視図である。
斜視図である。
【図3】本発明のミラー駆動装置の一実施例を示す組立
側断面図である。
側断面図である。
【図4】本発明のミラー駆動装置の他の実施例を示す分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図5】本発明のミラー駆動装置の他の実施例を示す組
立斜視図である。
立斜視図である。
【図6】本発明のミラー駆動装置の他の実施例を示す組
立側断面図である。
立側断面図である。
【図7】本発明のミラー駆動装置の更に他の実施例を示
す分解斜視図である。
す分解斜視図である。
【図8】本発明のミラー駆動装置の更に他の実施例を示
す組立斜視図である。
す組立斜視図である。
【図9】本発明のミラー駆動装置の更に他の実施例を示
す組立側断面図である。
す組立側断面図である。
【図10】本発明のミラー駆動装置に用いる板バネの説
明図である。
明図である。
【図11】本発明のミラー駆動装置に用いられる板バネ
のサブアッセンブリ状態図である。
のサブアッセンブリ状態図である。
【図12】本発明のミラー駆動装置の更に他の実施例を
示す組立側断面図である。
示す組立側断面図である。
【図13】本発明のミラー駆動装置によって得られる周
波数特性図である。
波数特性図である。
【図14】従来の光ピックアップの全体的構成図であ
る。
る。
【図15】図14のA−A′断面に沿う矢視図である。
【図16】従来の固定光学系と1軸アクチュエータの光
路図である。
路図である。
【図17】従来のミラー駆動装置の原理的構成図であ
る。
る。
【図18】従来のムービングマグネット型のミラー駆動
装置の分解斜視図である。
装置の分解斜視図である。
【図19】従来のムービングマグネット型のミラー駆動
装置の組立斜視図である。
装置の組立斜視図である。
【図20】従来のムービングコイル型のミラー駆動装置
の分解斜視図である。
の分解斜視図である。
【図21】従来のムービングコイル型のミラー駆動装置
の組立斜視図である。
の組立斜視図である。
【図22】従来のムービングコイル型のミラー駆動装置
の組立側断面図である。
の組立側断面図である。
【図23】ミラーの共振モード説明図である。
【図24】従来のミラー駆動装置の周波数特性図であ
る。
る。
【符号の説明】 30 トラッキングミラー 32,32a,32b 板バネ 34a,34b マグネット 35,35a〜35f コイル 40 バランスウエイト
Claims (9)
- 【請求項1】 光源からの光路偏向等を行なうミラー駆
動装置に於いて、 上記光源からの光が照射されるミラーを可動可能に支持
する可動部材と、 上記ミラーを駆動するコイル及びマグネットより成る磁
気回路とを具備し、 上記磁気回路のコイル或はマグネットのいずれか一方を
上記可動部材側に、他方を固定部側に配設し、上記可動
部材の回転中心を磁気回路の駆動中心位置に一致させる
様にして成ることを特徴とするミラー駆動装置。 - 【請求項2】 光源からの光路偏向等を行なうミラー駆
動装置に於いて、 上記光源からの光が照射されるミラーを可動可能に支持
する可動部材と、 上記ミラーを駆動するコイル及びマグネットより成る磁
気回路とを具備し、 上記磁気回路のコイル或はマグネットのいずれか一方を
上記可動部材側に、他方を固定部側に配設し、上記可動
部材の回転中心を磁気回路の駆動中心位置に近づく様に
持ち来して成ることを特徴とするミラー駆動装置。 - 【請求項3】 前記可動部材側に前記磁気回路のコイル
を配設したムービングコイル型であることを特徴とする
請求項1又は請求項2記載のミラー駆動装置。 - 【請求項4】 前記可動部材側に前記磁気回路のマグネ
ットを配設したムービングマグネット型であることを特
徴とする請求項1又は請求項2記載のミラー駆動装置。 - 【請求項5】 前記可動部材は前記ミラーを保持するミ
ラー支持部材と、該ミラー支持部材を可撓可能に保持す
る板バネとより成ることを特徴とする請求項1乃至請求
項4記載のいずれか1項記載のミラー駆動装置。 - 【請求項6】 前記ミラーはトラッキング用であること
を特徴とする請求項1乃至請求項5記載のいずれか1項
記載のミラー駆動装置。 - 【請求項7】 前記固定部側或は可動部側に設けたコイ
ルは予め空芯楕円形状に巻回し、該楕円形状コイルの長
手方向が互いに対向する様にコ字状に折り曲げられて成
ることを特徴とする請求項1乃至請求項4記載のいずれ
かが1項記載のミラー駆動装置。 - 【請求項8】 前記可動部材のミラー支持部材を保持す
る板バネは該可動部材組立時は一体化されて固定部に支
持する様に成され、組立後は二つに切断して、可動部と
成すことを特徴とする請求項5記載のミラー駆動装置。 - 【請求項9】 前記可動部材のミラー支持部材を保持す
る板バネはコイルの集電端子に兼用されて成ることを特
徴とする請求項5又は請求項7記載のミラー駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11287993A JPH06314434A (ja) | 1993-03-02 | 1993-05-14 | ミラー駆動装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4138793 | 1993-03-02 | ||
JP5-41387 | 1993-03-02 | ||
JP11287993A JPH06314434A (ja) | 1993-03-02 | 1993-05-14 | ミラー駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06314434A true JPH06314434A (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=26380992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11287993A Pending JPH06314434A (ja) | 1993-03-02 | 1993-05-14 | ミラー駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06314434A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100704373B1 (ko) * | 2005-09-20 | 2007-04-06 | 삼성전기주식회사 | 진동형 틸팅장치 |
CN1327440C (zh) * | 1999-10-21 | 2007-07-18 | 三星电子株式会社 | 微致动器 |
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1993
- 1993-05-14 JP JP11287993A patent/JPH06314434A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN1327440C (zh) * | 1999-10-21 | 2007-07-18 | 三星电子株式会社 | 微致动器 |
KR100704373B1 (ko) * | 2005-09-20 | 2007-04-06 | 삼성전기주식회사 | 진동형 틸팅장치 |
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