JPH0631174U - 厚膜セラミック多層基板のvia構造 - Google Patents
厚膜セラミック多層基板のvia構造Info
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- JPH0631174U JPH0631174U JP6686692U JP6686692U JPH0631174U JP H0631174 U JPH0631174 U JP H0631174U JP 6686692 U JP6686692 U JP 6686692U JP 6686692 U JP6686692 U JP 6686692U JP H0631174 U JPH0631174 U JP H0631174U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ペーストの突出やクラックがなく、かつVI
A形成面積を最少限に抑えた多層基板を提供する。 【構成】 少なくとも3層の積層数からなる多層基板3
の隣接層の各片側表面に形成されたVIAランド2を介
して各隣接層間をVIA4で短絡接続する多層基板のV
IA構造であって、各厚膜セラミック層(層基板)3の
積層方向の同一位置に設けたVIAランド2の面積範囲
内で、隣接層間の各接続用VIA11〜15をその互い
の重なり部が小さく又はなくなるように順次移動した位
置に設けたVIA構造。
A形成面積を最少限に抑えた多層基板を提供する。 【構成】 少なくとも3層の積層数からなる多層基板3
の隣接層の各片側表面に形成されたVIAランド2を介
して各隣接層間をVIA4で短絡接続する多層基板のV
IA構造であって、各厚膜セラミック層(層基板)3の
積層方向の同一位置に設けたVIAランド2の面積範囲
内で、隣接層間の各接続用VIA11〜15をその互い
の重なり部が小さく又はなくなるように順次移動した位
置に設けたVIA構造。
Description
【0001】
本考案は、例えばセラミック基板に形成した厚膜回路を有する厚膜セラミック 基板を積層した厚膜セラミック多層基板のVIA構造に関するものである。なお 、この場合の厚膜とは5〜20μmの厚さからなる単体膜又は複合膜のことであ る。
【0002】
図15,図16は厚膜セラミック多層基板(以下多層基板という)の従来の層 間接続用VIAを模式的に示す説明図であり、図15は垂直断面図、図16は図 15に示したA−Aに沿う水平断面図である。両図において、3は多層基板を構 成する層基板で、2は各層基板3の所定位置(この場合は同一位置)に設けたV IA用のランドで、4は複数の層基板3間を同一積層方向で各ランド2の中心部 で接続(短絡)する複数層間接続用VIAである。この従来例構造は複数の層基 板3間を垂直方向に1個の複数層間接続用VIA4で接続するVIA構造である 。
【0003】 図17,図18はもう1つの従来例を示す説明図であり、図17は垂直断面図 、図18は図17に示したB−Bに沿う水平断面図である。両図において、ラン ド2は最上層及び最下層の層基板3以外の中間の層基板3には2個設けられてい て、これらのランド2間はランド間接続ライン5で接続されている。11〜15 は隣接層間接続用VIAである。この従来例の場合、11は層基板3の上から1 層−2層間用、12は同じく2層−3層間用、13は3層−4層間用、14は4 層−5層間用、15は5層−6層間用のそれぞれ隣接層間接続用VIAである。 すなわち、この従来例では複数の隣接層間接続用VIAで各ランド2を介して接 続する構造となっており、その隣接層間接続用VIA11〜15及びランド2を 各隣接層間では互いに重なることなく配置することにより、3層以上層間を接続 するVIA構造となっている。
【0004】
先ず、図15,16の従来例に示したようなVIA4を3層以上の多層基板に 適用した場合には、図19の図示により説明する次のような問題点がある。すな わち、この多層基板は、それぞれ1層分の生セラミックシート(グリーンシート ともいう)にVIA用の穴をパンチングしたのち、VIA用のランド及び厚膜パ ターンなどの厚膜回路を印刷し、さらにこれらを積層した後、焼成を行うことに より作成している。このため、グリーンシート(層基板3の焼成前のシート)と VIAの穴に充填した例えば金ペースト(焼成後はVIA4になる)との焼成硬 化時の収縮率の差から、基板表面においてVIA(ペースト)4の突出や、VI Aのサイド部にクラック6が発生し、基板の平滑度4が低下したり、信頼性が低 下するという問題があった。
【0005】 これまで、この問題点を解決するためには、図17,18の従来例のように隣 接層間接続用VIA及びランド部を互いに重なることなく配置するようなVIA 構造とし、VIA部のペースト突出量の減少及びクラック防止を図るしか方法が なかった。しかし、このようにして多層基板の最上層から最下層まで貫通するV IAを作成するには、1つのランドの最少限約2倍を越える面積のVIA形成用 のスペースを必要とするという問題があった。
【0006】 本考案は上記のような問題点を解決するためになされたもので、ペーストの突 出やクラックがなく、かつVIA形成面積を最少限に抑えた多層基板を提供する ことを目的とするものである。
【0007】
本考案に係る多層基板は、少なくとも3層の積層数からなる多層基板の隣接層 の各片側表面に形成されたVIAランドを介して各隣接層間をVIAで短絡接続 する多層基板のVIA構造であって、各厚膜セラミック層(層基板)の積層方向 の同一位置に設けたVIAランドの面積範囲内で、隣接層間の各接続用VIAを その互いの重なり部が小さく又はなくなるように順次移動した位置に設けたもの である。
【0008】
本考案においては、層基板の上層から下層に向かって積層方向の各ランドの位 置を変えることなく隣接層間接続用VIA同士の重なりが小さく又はなくなるよ うにこれらのVIAのみをランドの面積範囲内で移動して配設してVIA構造を 形成しているから、先ず1つのランドの面積範囲内にランドの形成領域を限定で きる。また、各層間接続用VIAは互いにその重なりを最少にするような格好で ずれているから、ペーストの突出の累積による基板焼成後の大きな突出や同様の 原因によるVIA側面部のクラックが発生しない。
【0009】
本実施例においては、前述の従来例の場合と同様に厚膜セラミック基板すなわ ち層基板を5層積層した場合を例にとって説明する。 実施例1; 1は本考案による多層基板のVIA構造の一実施例を示す要部垂直断面図である 。また、図2〜図7は図1に示したそれぞれa−a〜f−fに沿う水平断面図で ある。図1〜図7において、2,3及び11〜15は図15〜図18の従来例で 説明した部分と同一又は相当部分を示すので、その説明は省略する。なお、この 部分符号は次の実施例2でも同様に使用する。
【0010】 図1〜図7にみられるように、本実施例においては層基板3の上層から下層に ゆくにしたがって、積層方向のランド2の位置を変えずに、かつこれらのランド の占有面積の範囲内で、隣接層間接続用VIA11〜15を螺旋状に移動して形 成している。このようにして得られたVIA構造は、隣接層間接続用VIA11 〜15をその互いの重なり部が可能な限り小さくなるように移動した位置に設け たものとなっている。
【0011】 このため、ランドの垂直方向の面積が拡大されることのない、つまり無駄スペ ースのないVIA構造の形成が可能となる。また、VIAの螺旋移動によってそ の位置がずれているので、焼成時のセラミックとペーストの収縮率の差によるペ ーストの突出やVIAサイドのクラック発生の防止が達成され、多層基板全体の 平滑度や信頼性が向上する。
【0012】 実施例2; 図8は本考案の他の実施例を示す要部垂直断面図であり、図9〜図14は図8 に示したそれぞれg−g〜l−lに沿う水平断面図である。これらの図にみられ るように実施例2では、同一面積のランド2を垂直方向の同じ位置に配置したこ とは実施例1と同様であるが、ランド2を隣接層間接続用VIA11〜15の4 個分が全く重なることなく形成できる大きさにしておき、図9〜図14のように 隣接層間接続用VIA11〜15のみを順次螺旋状に移動した位置に、相隣るV IAが互いにその一部も重なることなく形成したものである。このようなVIA 構造は、実施例1で達成された平滑度をさらに上回る平滑度の向上が達成される 利点がある。
【0013】 なお、以上の実施例において、上下のVIAが例えば実施例1の隣接層間接続 用VIA11,12のように近い位置に形成される場合、焼成.硬化時にペース トが斜め上のVIAに潜り込んで多層基板に歪みを生ずる恐れがあるときは、次 のような予備対策を講じてもよい。すなわち、焼成前に層基板のグリーンシート にパンチングによりVIA用の穴を開けたとき、穴に面取りをして応力の分散を はかると共に、膨脹したペーストの圧力を逃がすようにしてもよい。
【0014】
以上のように本考案によれば、多層基板を形成する層基板の上層から下層に向 かってランドの位置を変えずにランドの領域内で隣接層間接続用VIAを互いの 重なり部が小さくなる又はなくなるように螺旋状に移動した位置にVIAを形成 するので、ランド及びVIAの占有面積を広げることなく、多層基板の平滑度及 び信頼性の向上が達成できる。
【図1】本考案の一実施例を示す要部垂直断面図であ
る。
る。
【図2】図1のa−aに沿う水平断面図である。
【図3】図1のb−bに沿う水平断面図である。
【図4】図1のc−cに沿う水平断面図である。
【図5】図1のd−dに沿う水平断面図である。
【図6】図1のe−eに沿う水平断面図である。
【図7】図1のf−fに沿う水平断面図である。
【図8】本考案の他の実施例を示す要部垂直断面図であ
る。
る。
【図9】図8のg−gに沿う水平断面図である。
【図10】図8のh−hに沿う水平断面図である。
【図11】図8のi−iに沿う水平断面図である。
【図12】図8のj−jに沿う水平断面図である。
【図13】図8のk−kに沿う水平断面図である。
【図14】図8のl−lに沿う水平断面図である。
【図15】従来の多層基板のVIA構造を示す要部垂直
断面図である。
断面図である。
【図16】図15のA−Aに沿う水平断面図である。
【図17】従来の多層基板の他のVIA構造を示す要部
垂直断面図である。
垂直断面図である。
【図18】図17のB−Bに沿う水平断面図である。
【図19】図15の要部拡大図である。
2 ランド 3 層基板 4 複数層間接続用VIA 5 ランド間接続ライン 6 クラック 11 隣接層間接続用VIA(1層〜2層) 12 隣接層間接続用VIA(2層〜3層) 13 隣接層間接続用VIA(3層〜4層) 14 隣接層間接続用VIA(4層〜5層) 15 隣接層間接続用VIA(5層〜6層)
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも3層の積層数からなる厚膜セ
ラミック多層基板の隣接層の各片側表面に形成されたV
IAランドを介して前記各隣接層間をVIAで短絡接続
する厚膜セラミック多層基板のVIA構造において、 各厚膜セラミック層の積層方向の同一位置に設けた前記
VIAランドの面積範囲内で、前記隣接層間の各接続用
VIAをその互いの重なり部が小さく又はなくなるよう
に移動した位置に設けたことを特徴とする厚膜セラミッ
ク多層基板のVIA構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6686692U JPH0631174U (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | 厚膜セラミック多層基板のvia構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6686692U JPH0631174U (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | 厚膜セラミック多層基板のvia構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0631174U true JPH0631174U (ja) | 1994-04-22 |
Family
ID=13328217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6686692U Pending JPH0631174U (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | 厚膜セラミック多層基板のvia構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0631174U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006041241A (ja) * | 2004-07-28 | 2006-02-09 | Kyocera Corp | セラミック配線基板 |
JP2012253332A (ja) * | 2011-05-31 | 2012-12-20 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | チップ型コイル部品 |
WO2016052284A1 (ja) * | 2014-09-30 | 2016-04-07 | 株式会社村田製作所 | 多層基板 |
JP2016139786A (ja) * | 2015-01-27 | 2016-08-04 | サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. | コイル部品及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-09-25 JP JP6686692U patent/JPH0631174U/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006041241A (ja) * | 2004-07-28 | 2006-02-09 | Kyocera Corp | セラミック配線基板 |
JP2012253332A (ja) * | 2011-05-31 | 2012-12-20 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | チップ型コイル部品 |
JP2015019108A (ja) * | 2011-05-31 | 2015-01-29 | サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. | チップ型コイル部品 |
WO2016052284A1 (ja) * | 2014-09-30 | 2016-04-07 | 株式会社村田製作所 | 多層基板 |
JPWO2016052284A1 (ja) * | 2014-09-30 | 2017-06-22 | 株式会社村田製作所 | 多層基板 |
US10187970B2 (en) | 2014-09-30 | 2019-01-22 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Multilayer substrate |
JP2016139786A (ja) * | 2015-01-27 | 2016-08-04 | サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. | コイル部品及びその製造方法 |
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