JPH06311619A - 電線・ケーブル延焼防止被覆の剥離方法 - Google Patents

電線・ケーブル延焼防止被覆の剥離方法

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JPH06311619A
JPH06311619A JP8970993A JP8970993A JPH06311619A JP H06311619 A JPH06311619 A JP H06311619A JP 8970993 A JP8970993 A JP 8970993A JP 8970993 A JP8970993 A JP 8970993A JP H06311619 A JPH06311619 A JP H06311619A
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JP
Japan
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cable
spread prevention
fire spread
prevention coating
wire
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Pending
Application number
JP8970993A
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English (en)
Inventor
Norio Takahata
紀雄 高畑
Shigenobu Ishii
重信 石井
Kokichi Yasuda
光吉 安田
Takao Onishi
隆雄 大西
Shigeki Matsuyama
茂樹 松山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/82Recycling of waste of electrical or electronic equipment [WEEE]

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  • Removal Of Insulation Or Armoring From Wires Or Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】延焼防止被覆の剥離性に優れ、しかも、撤去ま
たは張り替えが行われない電線・ケーブルに対して悪影
響を及ぼさない電線・ケーブル延焼防止被覆の剥離方法
の提供。 【構成】電線・ケーブルの外周に設けられた延焼防止被
覆に、トリメチルホスフェート、トリオクチルホスフェ
ート及び増粘剤を含む剥離剤を塗布し、しかる後延焼防
止被覆を剥離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電線・ケーブル外周に
設けられた延焼防止被覆を効率的に剥離できる電線・ケ
ーブル延焼防止被覆の剥離方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電線・ケーブルは、発変電所、工場、ビ
ル、船舶、車両等において電力、通信、制御等に使用さ
れている。電線・ケーブルは事故発生時には火災の発生
源となり得るし、火災の伝播路ともなって火災の拡大を
促進する要因を持っている。
【0003】このような事態を回避するために、電線・
ケーブルの外周に延焼防止塗料を塗布し乾燥させてなる
延焼防止被覆が設けられてきている。延焼防止塗料は、
一般に、水性エマルジョンをベースに有機難燃剤、無機
充填剤、不燃性繊維、可塑剤等を含有したものであり、
この延焼防止塗料を電線・ケーブルのシース外周に塗布
し乾燥させると、シースと接着した延焼防止被覆が形成
させる。電線・ケーブルのシースとしては、ポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニル、クロロプレンゴム、シリコーンゴ
ム等が用いられているが、特に、ポリ塩化ビニルシース
と延焼防止塗料は良く接着する。
【0004】この延焼防止被覆は、電線・ケーブルのシ
ースと極めて良く接着しており、さらに、剛直で強固な
被覆であるため、電線・ケーブルに補修、撤去、増設、
リプレース等を施するには、延焼防止被覆の除去が大き
な問題となる。
【0005】一般に、電線・ケーブルは複数本がグルー
プとなって布設され、これらを一括して延焼防止被覆が
形成されているが、電線・ケーブルの補修、撤去、増
設、リプレース等の場合、全体の延焼防止被覆を剥離し
てから撤去または張り替えが行われ、再度、延焼防止被
覆が形成されることになる。
【0006】従って、延焼防止被覆の剥離に際しては、
撤去が行われずにそのまま継続して使用される電線・ケ
ーブルに対しては悪影響を及ぼさないように剥離する必
要があり、特開平2-299407号公報には、延焼防止被覆に
りん酸エステルを浸透させて当該被覆を膨潤させ、剥離
する方法が提案されている。ここにおいて、りん酸エス
テルとしてはトリメチルホスフェート、トリエチルホス
フェート、トリブチルホスフェート等があげられ、これ
らを各々単独で使用することにより延焼防止被覆を剥離
できることが記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発明者
等のその後の検討により次の事項が指摘されるに至っ
た。すなわち、トリメチルホスフェートは延焼防止被覆
への浸透性に優れているものの、延焼防止被覆を膨潤軟
化させる作用に劣り、剥離性の点で不十分であり、トリ
エチルホスフェートは延焼防止剤の剥離性においては優
れているものの、揮発しやすく、又、電線・ケーブルの
シースに対して悪影響を及ぼし易いということである。
【0008】一方、延焼防止被覆の剥離を良好に行うた
めには、塗布した剥離剤が流動滴下することなく延焼防
止被覆に十分な量付着することである。
【0009】本発明は、上記に基づいてなされたもの
で、延焼防止被覆の剥離性に優れ、しかも、撤去または
張り替えが行われない電線・ケーブルに対して悪影響を
及ぼさない電線・ケーブル延焼防止被覆の剥離方法の提
供を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、電線・ケーブ
ルの外周に設けられた延焼防止被覆に、トリメチルホス
フェート、トリオクチルホスフェート及び増粘剤を含む
剥離剤を塗布し、しかる後延焼防止被覆を剥離すること
を特徴とするものである。
【0011】本発明における延焼防止被覆は、水性エマ
ルジョンをベースに有機難燃剤、無機充填剤、不燃性繊
維及び可塑剤等を含有する塗料をポリ塩化ビニルシース
電線・ケーブルの外周に塗布し乾燥させて形成される。
【0012】水性エマルジョンとしては酢酸ビニル系エ
マルジョン、アクリル系エマルジョン等が、有機難燃剤
としては塩素化パラフィン、塩素化ナフタリン、デカブ
ロモジフェルオキサイド、ポリりん酸アンモニウム等
が、難燃助剤としては三酸化アンチモン、ほう酸亜鉛等
が、無機充填剤としては水和アルミナ、タンサンカルシ
ウム、含水ケイ酸マグネシウム、クレー、チタン白、タ
ルク等が、不燃性繊維としてはセラミック繊維、フェノ
ール繊維、ガラス繊維等が、可塑剤としてはトリス(β
−クロロエチル)ホスフェート、塩素化ビフェニル、フ
タル酸ジブチル等がそれぞれあげられる。
【0013】本発明の特徴の一つは、延焼防止被覆の剥
離剤として、トリメチルホスフェートとトリエチルホス
フェートの双方を含有したものを使用する点にある。
【0014】延焼防止被覆への浸透性は分子量の小さい
トリメチルホスフェートが良く、延焼防止被覆の膨潤軟
化性はトリエチルホスフェートが優れている。また、ト
リメチルホスフェートはトリエチルホスフェートに比べ
て揮散しやすいが、ケーブルシースに対する影響はトリ
エチルホスフェートの方が大きい。
【0015】本発明においては、トリメチルホスフェー
トとトリエチルホスフェートの相乗作用により優れた剥
離性が実現されると共に、電線・ケーブルシースへの悪
影響が防止される。
【0016】トリメチルホスフェートとトリエチルホス
フェートの含有割合は、トリメチルホスフェート50〜20
重量%に対してトリエチルホスフェートガ50〜80重量%
とすることが好ましく、この範囲において最も優れた効
果が実現される。
【0017】本発明のもう一つの特徴は、メチルホスフ
ェートとトリエチルホスフェートに加えて増粘剤を配合
して高粘度とすることにあり、電線・ケーブルの垂直布
設部、あるいは水平布設部の下面に塗布したときの流
動、滴下を防止でき、延焼防止被覆に十分な量付着させ
ることが可能になると共に、塗布作業性の向上をはかる
ことができる。
【0018】増粘剤としては、水溶性ポリマが適してい
る。水溶性ポリマとしては、セルロースエーテル、デン
プン、ポリスチレンオキシド、ポリアクリル酸、ポリス
チレンスルホン酸、マレイン酸無水物、カルボキシメチ
ルセルロース、ポリビニルアルコールその他が用いられ
る。特に、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロースが好
ましく、これらはメトロースの商品名(信越化学
(株))で上市されている。
【0019】水溶性ポリマの添加量は特に制限しない
が、トリメチルホスフェートとトリエチルホスフェート
の合計量100 重量部に対して3 〜20重量部が好ましい。
【0020】本発明においては、延焼防止被覆に剥離剤
を塗布した外周にシートを被せることにより、トリメチ
ルホスフェート及びトリエチルホスフェートの揮散を防
止できるとともに剥離剤の滴下を防止できる。このシー
トの材料は特に規定しないが、トリメチルホスフェート
やトリエチルホスフェートに侵されないこと、不浸透性
であること、取扱いが容易であること等があげられる。
このように、シートを被せることにより、トリメチルホ
スフェート及びトリエチルホスフェートの外気への揮散
が抑止され、延焼防止被覆に有効に吸収されて優れた軟
化、剥離性が実現される。
【0021】なお、本発明の剥離剤においては、上記成
分に加えて必要に応じて顔料その他の添加物を加えても
よい。
【0022】
【実施例1〜3、比較例1〜3】ポリ塩化ビニルシース
ケーブル(外径14mm、長さ1000mm)を幅600 mm、
長さ1000mmのケーブルラック上に25本並べて針金で軽
く固定し、その周上(ケーブルラック上部および下部)
に乾燥後の厚さが1.5 mmとなるように表1に示すよう
な配合成分の延焼防止塗料を塗布し、室温で120 時間乾
燥させて延焼防止被覆を形成した。
【0023】
【表1】
【0024】次に、表2に示すように6種類の剥離剤
a、b、c、d、e、fを調整し、ケーブルラックを水
平に置いた状態で剥離剤a、b、c、e、fについては
ケーブルラックの上面と下面に木製のヘラで厚さ4 mm
に塗布し、剥離剤dについてはハケ塗りにより塗布した
(塗布量はケーブル長さ20cm辺り14gとした)。
【0025】塗布性(剥離剤の滴下の有無)、延焼防止
被覆の剥離性(塗布後6時間放置)、ケーブルシースの
状態について評価したところ表3に示すような結果が得
られた。
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】
【実施例4】実施例1において剥離剤を塗布した外周
に、厚さ0.5 mmのアルミニウム箔とポリエチレンシー
ト(無機系難燃剤含有)との複合シートを被せた。
【0029】上記と同様、塗布性、延焼防止被覆の剥離
性、ケーブルシースの状態について評価したところ、い
ずれも良好な結果が得られた。特に、剥離剤は揮散する
ことなく十分な量延焼防止被覆に浸透するため、剥離性
は実施例1〜3よりも一層良好であった。
【0030】
【発明の効果】以上説明してきた通り、本発明によれ
ば、延焼防止被覆へ剥離剤を十分な量塗布できるため延
焼防止被覆の剥離が容易であり、しかも、ケーブルシー
スに悪影響を与えることなく延焼防止被覆を剥離するこ
とが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 隆雄 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 (72)発明者 松山 茂樹 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電線・ケーブルの外周に設けられた延焼防
    止被覆に、トリメチルホスフェート、トリオクチルホス
    フェート及び増粘剤を含む剥離剤を塗布し、しかる後延
    焼防止被覆を剥離することを特徴とする電線・ケーブル
    延焼防止被覆の剥離方法。
  2. 【請求項2】増粘剤は水溶性ポリマである請求項1記載
    の電線・ケーブル延焼防止被覆の剥離方法。
  3. 【請求項3】剥離剤の粘度は20,000cps 以上である請求
    項1記載の電線・ケーブル延焼防止被覆の剥離方法。
  4. 【請求項4】電線・ケーブルの外周に設けられた延焼防
    止被覆に、トリメチルホスフェート及びトリオクチルホ
    スフェートを含み、粘度が20,000cps 以上の剥離剤を塗
    布し、この外周にシートを被せた状態でトリメチルホス
    フェート及びトリオクチルホスフェートを延焼防止被覆
    に浸透させ、しかる後延焼防止被覆を剥離することを特
    徴とする電線・ケーブル延焼防止被覆の剥離方法。
JP8970993A 1993-04-16 1993-04-16 電線・ケーブル延焼防止被覆の剥離方法 Pending JPH06311619A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021114754A1 (zh) * 2019-12-11 2021-06-17 上海凯波特种电缆料厂有限公司 双层共挤绝缘led紫外光交联彩色低烟无卤阻燃电缆料及其制备方法

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WO2021114754A1 (zh) * 2019-12-11 2021-06-17 上海凯波特种电缆料厂有限公司 双层共挤绝缘led紫外光交联彩色低烟无卤阻燃电缆料及其制备方法

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