JPH06309760A - ディスクプレーヤ装置及びそのディスクチェンジャー制御方法 - Google Patents

ディスクプレーヤ装置及びそのディスクチェンジャー制御方法

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JPH06309760A
JPH06309760A JP6025594A JP2559494A JPH06309760A JP H06309760 A JPH06309760 A JP H06309760A JP 6025594 A JP6025594 A JP 6025594A JP 2559494 A JP2559494 A JP 2559494A JP H06309760 A JPH06309760 A JP H06309760A
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disc
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JP6025594A
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Inventor
Toshiyuki Echigo
寿幸 越後
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクの再生要求が発してから実際にその
ディスク再生が開始までの待ち時間を、システム運用の
全般を通してトータル的に最小限に抑えることを目的と
する。 【構成】 ディスクのオートチェンジャー機構を備えた
ディスクプレーヤ装置において、各ディスクそれぞれの
再生要求回数FDをメモリに記憶しておき、再生要求回
数が多いディスクを再生要求回数の少ないディスクより
も、ディスク収納棚11の例えばプレーヤユニット12
に近い収納位置に集めるようにして収納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスクプレーヤ装置
に関し、特にディスクオートチェンジャーを有するディ
スクプレーヤ装置及びそのディスクチェンジャー制御方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オートチェンジャーを用いてコン
パクトディスクやレーザディスク等を自動的に交換しな
がら再生する様々な種類のディスクプレーヤ装置が知ら
れている。
【0003】図1はオートチェンジャーを備えた従来の
ディスクプレーヤ装置の構成を示す図である。同図に示
すように、このディスクプレーヤ装置10は、複数のデ
ィスクD、例えば100枚のディスクを収納するための
ディスク収納棚11、プレーヤユニット12、チェンジ
ャーユニット13及び図示しないコントローラを有して
構成される。コントローラ(図示せず)は、チェンジャ
ーユニット13を制御して、ディスク収納棚11から再
生要求があったディスクDを取り出しプレーヤユニット
12に移送する。
【0004】すなわち、チェンジャーユニット13はガ
イド軸14に沿って、ディスク収納棚11に収納された
各ディスクの配列方向に往復移動が自在であり、再生要
求が発生すると、目的のディスクが収納されている位置
までガイド軸14に沿って移動し、図示しないディスク
出し入れ機構を用いてその収納位置からディスクDを抜
き出すように構成されている。目的のディスクDを抜き
取った後、チェンジャーユニット13はプレーヤユニッ
ト12に対応する位置まで移動し、移動後、ディスクD
をプレーヤユニット12に装填する。この後、プレーヤ
ユニット12においてディスクDの再生が行われる。再
生終了後、チェンジャーユニット13はプレーヤユニッ
ト12からディスクDを抜き出し、ディスク収納棚11
の元の収納位置まで移動してそこにディスクDを戻す。
その後、コントローラはチェンジャーユニット13をプ
レーヤユニット12と対向する位置に当たる待機位置P
で待機するよう制御する。
【0005】また図2はオートチェンジャーを備えた他
の従来のディスクプレーヤ装置の構成を示す図である。
このディスクプレーヤ装置20は、プレーヤユニット2
2とチェンジャーユニット23とが一体でガイド軸14
に沿って矢印Y方向に移動するように構成されている。
このディスクプレーヤ装置20は一般にオーディオ用の
コンパクトディスク等の小型ディスクの再生に用いられ
る。そしてこのディスクプレーヤ装置20において、プ
レーヤユニット22及びチェンジャーユニット23の待
機位置Pは自由に設定可能である。例えば、ディスク収
納棚11の一方端に対応する位置、あるいは最後に再生
されたディスクの収納位置に対応する位置を待機位置P
として設定できる。
【0006】前述したようなオートチェンジャーの例と
しては、米国特許No.4599716,No.4601026,No.4633452
等にその詳細が記載されている。
【0007】ところで、これらのディスクプレーヤ装置
においては、ディスク再生要求の発生時からその要求に
対してディスク再生が実際に開始されるまでの待ち時間
を要している。そしてこの待ち時間は、チェンジャーユ
ニットの待機位置Pとディスク収納棚11内の要求ディ
スクの収納位置との間の相対的な距離に左右される。す
なわち、チェンジャーユニットの待機位置Pとディスク
収納棚11内の要求ディスクの収納位置との間の距離が
長くなればなるほど待ち時間は長くなる。したがって、
頻繁に要求されるディスクの多くがチェンジャーユニッ
トの待機位置Pから離れた位置に収納されている場合、
システムの全体的な待ち時間は過度に増長する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のディ
スクプレーヤ装置では、頻繁に再生が要求されるディス
クがチェンジャーユニットの待機位置から遠い位置に集
まっていればいるほど、ディスク再生要求が発してから
実際に再生が開始されるまでの待ち時間が全体的に長い
ものとなり、システムの運用効率が低下してしまうとい
った問題があった。 本発明はこのような課題を解決す
るためのもので、ディスクの再生要求が発してから実際
にそのディスク再生が開始までの待ち時間を、システム
運用の全般を通してトータル的に最小限に抑えることの
できるディスクプレーヤ装置及びそのディスクチェンジ
ャー制御方法の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のディスクプレー
ヤ装置は上記した目的を達成するために、個々の収納位
置に複数のディスクのそれぞれを収納したディスク収納
棚と、前記ディスクを再生するプレーヤ部と、前記ディ
スク収納棚からひとつのディスクを選択的に取り出して
前記プレーヤ部に搬送し、且つ、前記プレーヤ部から前
記ディスクを取り出して前記ディスク収納棚に戻すチェ
ンジャー機構と、前記ディスク収納棚に収納された個々
のディスクの再生要求回数をそれぞれ記憶する記憶手段
と、前記記憶手段に記憶された個々のディスクの再生要
求回数に基づいて、前記ディスク収納棚内の各ディスク
の基準位置に対する収納位置を変更するように前記チェ
ンジャー機構を制御する制御手段とを具備することを特
徴としている。
【0010】また本発明のディスクプレーヤ装置は上記
した目的を達成するために、個々の収納位置に複数のデ
ィスクのそれぞれを収納したディスク収納棚と、前記デ
ィスクを再生するプレーヤ部を内蔵し、前記ディスク収
納棚からひとつのディスクを選択的に取り出して前記プ
レーヤ部に装填し、且つ、前記プレーヤ部から前記ディ
スクを取り出して前記ディスク収納棚に戻すチェンジャ
ー機構と、前記ディスク収納棚に収納された個々のディ
スクの再生要求回数をそれぞれ記憶する記憶手段と、前
記記憶手段に記憶された個々のディスクの再生要求回数
に基づいて、前記ディスク収納棚内の各ディスクの基準
位置に対する収納位置を変更するように前記チェンジャ
ー機構を制御する制御手段とを具備することを特徴とし
ている。さらに本発明のディスクプレーヤ装置の及びそ
のディスクチェンジャー制御方法は上記した目的を達成
するために、個々の収納位置に複数のディスクのそれぞ
れを収納したディスク収納棚と、前記ディスクを再生す
るプレーヤ部と、前記ディスク収納棚からひとつのディ
スクを選択的に取り出して前記プレーヤ部に搬送し、且
つ、前記プレーヤ部から前記ディスクを取り出して前記
ディスク収納棚に戻すチェンジャー機構と、前記チェン
ジャー機構を制御する制御手段とを有するディスクプレ
ーヤ装置において、前記ディスク収納棚に収納された個
々のディスクの再生要求回数をそれぞれ記憶する工程
と、前記記憶された個々のディスクの再生要求回数に基
づいて、前記ディスク収納棚内の各ディスクの基準位置
に対する収納位置を変更するように前記チェンジャー機
構を制御する工程とを有することを特徴としている。
【0011】またさらに本発明のディスクプレーヤ装置
のディスクチェンジャー制御方法は上記した目的を達成
するために、個々の収納位置に複数のディスクのそれぞ
れを収納したディスク収納棚と、前記ディスクを再生す
るプレーヤ部を内蔵し、前記ディスク収納棚からひとつ
のディスクを選択的に取り出して前記プレーヤ部に装填
し、且つ、前記プレーヤ部から前記ディスクを取り出し
て前記ディスク収納棚に戻すチェンジャー機構と、前記
チェンジャー機構を制御する制御手段とを有するディス
クプレーヤ装置において、前記ディスク収納棚に収納さ
れた個々のディスクの再生要求回数をそれぞれ記憶する
工程と、前記記憶された個々のディスクの再生要求回数
に基づいて、前記ディスク収納棚内の各ディスクの基準
位置に対する収納位置を変更するように前記チェンジャ
ー機構を制御する工程とを有することを特徴としてい
る。
【0012】
【作用】本発明のディスクプレーヤ装置及びそのディス
クチェンジャー制御方法では、個々のディスクの再生要
求回数に基づいて、ディスク収納棚内の各ディスクの基
準位置に対する収納位置を変更するようにチェンジャー
機構を制御するので、再生要求回数の多いディスクをデ
ィスク収納棚の特定の位置に集中して収納することがで
きる。したがって、再生要求回数の多いディスクを、デ
ィスク収納棚において例えばプレーヤ部に近い収納位置
に集めて収納することによって、頻繁に再生が要求され
るディスクの再生をより迅速に開始することができ、全
体的な待ち時間を減少させることができる。
【0013】また、プレーヤ部とチェンジャー機構とを
一体に構成したものにおいても、再生要求回数の多いデ
ィスクをディスク収納棚の特定の位置、例えばチェンジ
ャー機構の待機位置に近い位置に集中して収納すること
で、頻繁に再生が要求されるディスクの再生をより迅速
に開始することができ、全体的な待ち時間を減少させる
ことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0015】図1は本発明に係る一実施例のディスクプ
レーヤ装置を示す図である。
【0016】同図に示すディスクプレーヤ装置10にお
いて、11はディスク収納棚である。このディスク収納
棚11には複数のディスクDがそれぞれ所定の間隔を置
き鉛直方向に重ねて収納されている。ここで、ディスク
Dを個々に収納する位置には個々のアドレスが設定され
ている。また、このディスクプレーヤ装置10はプレー
ヤユニット12、チェンジャーユニット13、図示しな
いコントローラを有する。チェンジャーユニット13は
ガイド軸14に沿って矢印Y方向に移動できるように支
持されている。すなわち、チェンジャーユニット13は
ディスク収納棚11内の各ディスクDの配列の方向に沿
って移動し得るものとなっている。一方、プレーヤユニ
ット12は、ディスク収納棚11の下方にこれとY方向
に沿って並んで配置されている。すなわち、チェンジャ
ーユニット13がその移動範囲の一方のほぼ末端に来た
とき、このチェンジャーユニット13とプレーヤユニッ
ト12とが対向状態で位置するようになっている。さら
にコントローラは、マイクロコンピュータと、ディスク
収納棚11の各ディスクの収納位置にそれぞれ対応する
管理情報を記憶するためのメモリとを有する。
【0017】図3はこのメモリに記憶される個々の収納
位置毎の管理情報の構成を示す図である。同図に示すよ
うに、管理情報はアドレスデータAD、ディスク番号D
N、ディスクの再生要求回数FD及び空フラグFGを含
んでいる。アドレスデータADは、ディスク収納棚11
内の個々の収納位置を示しており、例えばチェンジャー
ユニット13の待機位置Pからの距離が増大する順にA
1,A2,…,Anのように設定される。待機位置Pと
は、チェンジャーユニット13がプレーヤユニット12
と対向しこれらの間でディスクDの出し入れが可能にな
る位置のことである。ディスク番号DNは、ディスク収
納棚11内のアドレスデータADが示す収納位置に収納
されているディスクを識別するための情報である。ディ
スク再生要求回数FDは、アドレスデータADが示す収
納位置に収納されているディスクに対し再生が要求され
たトータル数を示している。空フラグFGは、アドレス
データADが示す収納位置に現在ディスクが収納されて
いるか否かを示している。コントローラは、ディスク再
生の期間中、この再生中のディスクの再生要求回数FD
に基づいて、このディスクを再生終了後どの収納位置に
戻すべきかを判定する。そしてディスク再生終了後、こ
のディスクを判定した収納位置に戻すようにチェンジャ
ーユニット13を制御する。したがって、この処理を通
じてディスク収納棚11内の各ディスクの並び(配列
順)は、ひとつのディスクの再生が終了する毎に時事刻
々と変更されて行くことになる。
【0018】次に、この各ディスクの並び変え処理の詳
細を図4のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0019】まずコントローラは、再生を終えたディス
ク(以下、これをディスクDaとする)を戻す先のディ
スク収納棚11内のアドレス(以下、これを戻りアドレ
スAmと呼ぶ。)が計算済みであるか否かを調べる(ス
テップS1)。もし、この戻りアドレスAmが計算済み
であれば後述のステップS6に移る。また、戻りアドレ
スAmが未決定であればステップS2に入る。このステ
ップS2において、コントローラは、ディスク収納棚1
1内の各アドレスに対応するディスク再生要求回数FD
に基づいて戻りアドレスAmを次のように求める(ステ
ップS2)。
【0020】すなわち、コントローラは、まずチェンジ
ャーユニット13の待機位置Pに最も近いアドレスA1
のディスクの再生要求回数FDがディスクDaの現在の
再生要求回数FD以下であるかどうかを判断する。この
結果、アドレスA1のディスクの再生要求回数FDがデ
ィスクDaの現在の再生要求回数FD以下でなけれけ
ば、次にコントローラは、待機位置Pに次に近いアドレ
スA2のディスクの再生要求回数FDがディスクDaの
現在の再生要求回数FD以下であるかどうかを判断す
る。以降、上記条件を満足するまで、比較対象となるア
ドレスを一つずつ更新し、その都度各ディスクの再生要
求回数FDの比較を行う。そして、コントローラは、上
記条件を満足する、つまりあるアドレスのディスクの再
生要求回数FDがディスクDaの現在の再生要求回数F
D以下であることを判断すると、そのアドレスを戻りア
ドレスAmとして決定する。
【0021】戻りアドレスAmの計算後、ステップS3
に移る。このステップS3においてコントローラは、デ
ィスクDaの再生要求回数FDを1加算して更新する
(ステップS3)。すると、ステップS4においてコン
トローラは、戻りアドレスAmに対応する空フラグBF
の内容を読むことによって、現在戻りアドレスAmに別
のディスクDbが収納されているかどうか判断する(ス
テップS4)。ここで、もしコントローラは、戻りアド
レスAmに現在ディスクDbが収納されていない事を判
断すると、後述するステップS6に移る。また、戻りア
ドレスAmに現在ディスクDbが収納されていることを
判断した場合はステップS5に入る。このステップS5
において、コントローラは、ディスクDaが再生のため
取り出される前に収納されていたアドレスにディスクD
bを移動させるようにチェンジャーユニット13を制御
すると共に、このディスクDbを収納するアドレスにつ
いての管理情報を更新する(ステップS5)。
【0022】この後、ステップS6において、コントロ
ーラはディスクDaの再生終了を待ち、ディスクDaの
再生終了を確認するとステップS7に移る。そしてステ
ップS7にて、コントローラはディスクDaを戻りアド
レスAmに戻すようにチェンジャーユニット13を制御
する(ステップS7)。そしてコントローラは、ステッ
プS8において、再生終了ディスクDaを収納する戻り
アドレスAmについての管理情報の更新を行う(ステッ
プS8)。
【0023】以上のステップによって、コントローラは
ディスクの並び変え処理を実行する。 図5から図8は
それぞれ図4に示した処理手順に従って実行されるディ
スクの並び変えの具体例を説明するための、各ディスク
の位置を示す図である。
【0024】これらの図において、横軸は各アドレスA
1…Anを示し、縦軸はディスクの再生要求回数FDを
示す。図5はディスクの並び変え処理前のディスク配置
の状態を示している。いまディスクDaの再生要求回数
FDは1であり、このディスクDaはディスク収納棚1
1のアドレスA8に収納されている。
【0025】ここでディスクDaの再生が要求されたと
する。するとディスクDaはディスク収納棚11のアド
レスA8から取り出され、プレーヤユニット12に供給
される。ディスクDaが再生されている間、コントロー
ラは前記の処理工程に従って最初のディスク並び変え処
理を次のように実行する。
【0026】まずコントローラは、再生要求回数FD
が、ディスクDaの現在の再生要求回数FD(この場合
1)以下であるアドレスを検索することによって、再生
中のディスクDaの戻りアドレスを算出する。この場
合、アドレスA6が戻りアドレスとして見付け出され
る。この戻りアドレスA6の算出後、コントローラはこ
のディスクDaの再生要求回数FDを2に更新する。
【0027】この時、コントローラは、アドレスA6に
現在別のディスクDbが収納されていることを判断し、
これによりコントローラはディスクDbをアドレスA8
に移すようにチェンジャーユニット13を制御する。さ
らにコントローラはディスクDaの再生が終了したこと
を確認すると、このディスクDaをアドレスA6に戻す
ようにチェンジャーユニット13を制御すると共に、こ
のアドレスA6に対応する管理情報を更新する。以上の
最初のディスク並び代え処理の終了後、各ディスクの配
置は図6に示す通りとなる。
【0028】次に、ディスクDaの2回目の再生が要求
された場合を想定する。この場合、ディスクDaがディ
スク収納棚11のアドレスA6から取り出され、プレー
ヤユニット12に供給される。ディスクDaが再生され
ている間、コントローラは2回目のディスクの並び変え
処理を次のように実行する。
【0029】まずコントローラは、再生要求回数FD
が、ディスクDaの現在の再生要求回数FD(この場合
2)以下であるアドレスを検索することによって、ディ
スクDaの戻りアドレスを算出する。この場合、アドレ
スA6が戻りアドレスとして見付け出される。この戻り
アドレスA6の算出後、コントローラはこのディスクD
aの再生要求回数FDを3に増加する。この時、コント
ローラは、アドレスA6に現在ディスクが収納されてい
ないことを判断する。さらにコントローラはディスクD
aの再生が終了したことを確認すると、アドレスA6に
ディスクDaを戻すようにチェンジャーユニット13を
制御すると共に、このアドレスA6に対応する管理情報
を更新する。以上の2回目のディスク並び変え処理の終
了後、各ディスクの配置は図7に示す通りとなる。
【0030】次に、ディスクDaの3回目の再生が要求
された場合を想定する。この場合、ディスクDaがディ
スク収納棚11のアドレスA6から取り出され、プレー
ヤユニット12に供給される。ディスクDaが再生され
ている間、コントローラは3回目のディスクの並び変え
処理を次のように実行する。
【0031】まずコントローラは、再生要求回数FD
が、ディスクDaの現在の再生要求回数FD(この場合
3)以下であるアドレスを検索することによって、ディ
スクDaの戻りアドレスを算出する。この場合、アドレ
スA2が戻りアドレスとして見付け出される。このこの
戻りアドレスA2の算出後、コントローラはこのディス
クDaの再生要求回数FDを4に増加する。この時、コ
ントローラは、アドレスA2に現在ディスクDcが収納
されていることを判断し、これによりコントローラはデ
ィスクDcをアドレスA8に移すようにチェンジャーユ
ニット13を制御する。さらにコントローラはディスク
Daの再生が終了したことを確認すると、このディスク
DaをアドレスA2に戻すようにチェンジャーユニット
13を制御すると共に、このアドレスA2に対応する管
理情報を更新する。以上の3回目のディスク並び変え処
理の終了後、各ディスクの配置は図8に示す通りとな
る。
【0032】以上のディスクの並び変え処理によって、
再生要求回数の多いディスクはこれより再生要求回数の
少ないディスクを収納したアドレスよりもチェンジャー
ユニット13の待機位置に近いアドレスに自動的に収納
される。この結果、頻繁に再生が要求されるディスクの
再生を迅速に開始することができ、全体的な待ち時間を
減少させることができる。
【0033】次に本発明の他の実施例を説明する。
【0034】図9はこの実施例のディスクプレーヤ装置
を示す図である。同図において、31はプレーヤユニッ
トである。このプレーヤユニット31はプレーヤ部32
及びチェンジャー部33を一体に備えて構成され、ガイ
ド軸34に沿ってY方向に移動し得るように構成されて
いる。
【0035】プレーヤ部32は、図10に示すように、
ターンテーブル35、このターンテーブル35を駆動す
るディスクモータ36及び光ディスクの記録信号を読み
取る光ピックアップ(図示せず)等を搭載したメカユニ
ット37を有している。またプレーヤユニット31はタ
ーンテーブル35との間でディスクDを挟み込んで保持
するためのクランパ38と、ディスク収納棚39から取
り出したディスクDをターンテーブル35とクランパ3
8とによって挟持可能な位置に位置決めするためのディ
スクポケット40を有している。そしてプレーヤ部32
はその全体が矢印Y方向に移動し得るように構成されて
いる。このプレーヤ部32のY方向への移動によって、
ディスクポケット40に位置決め配置されたディスクD
のセンター穴にターンテーブル35の突起部分が嵌入
し、クランパ38との間でディスクDが挟持される。な
お、クランパ38は、ターンテーブル35との間でディ
スクDを安定して挟持できるよう、プレーヤユニット3
1に弾性を有する支持構造を介して取り付けられてい
る。
【0036】一方、プレーヤユニット31のチェンジャ
ー部33は、図11に示すように、ディスク出し入れロ
ーラ41を有する。このディスク出し入れローラ41は
ディスクDの外周端と接触してこのディスクDをプレー
ヤユニット31内のディスクポケット40とディスク収
納棚39との間で搬送、出し入れする。またチェンジャ
ー部33には、ディスクDの出し入れの際に、プレーヤ
ユニット31のディスクポケット40内またはディスク
収納棚39内に収納されたディスクDを、その外周がデ
ィスク出し入れローラ29の周面と接触する高さまで持
ち上げるためのディスクリフタ42を有する。このディ
スクリフタ42は回動軸43を介してプレーヤユニット
本体31に回動自在に支持されており、図示しない駆動
機構によってこの回動軸43を支点として矢印R方向に
回動される。
【0037】一方、図9に示すように、ディスク収納棚
39の一方の最端に位置する収納位置は空ストッカー4
4として設定されている。この空ストッカー44は、プ
レーヤユニット31内に保持されている再生終了後のデ
ィスクDをディスク収納棚39の元の収納位置(アドレ
ス)以外の収納位置に戻す際の一時収納場所として利用
されるものである。
【0038】次に、この空ストッカー44を用いた本実
施例のディスク並び変え処理を図5及び図6を用いて説
明する。
【0039】これらの図において、横軸は各収納位置の
アドレスA1…Anを示し、縦軸はディスクの再生要求
回数FDを示す。ここで、アドレスはその値が小さいも
のほど空ストッカー44に近いものとする。本実施例で
は、空ストッカー44に近い収納位置ほど再生要求回数
FDが多いディスクが収納されるようにディスク並び変
えの処理が行われるようになっている。
【0040】図5のディスク配置状態において、ディス
クDaの再生要求回数FDは1であり、そしてこのディ
スクDaはディスク収納棚39のアドレスA8に収納さ
れている。ここでディスクDaの再生が要求されたとす
る。するとディスクDaはディスク収納棚39のアドレ
スA8から取り出され、プレーヤユニット31に供給さ
れる。ディスクDaが再生されている間、コントローラ
は図4に示した処理工程に従ってディスクDaの戻りア
ドレスを求める。この場合、アドレスA6が戻りアドレ
スとして見付け出される。この戻りアドレスA6の算出
後、コントローラはこのディスクDaの再生要求回数F
Dを2に更新する。
【0041】この後、コントローラは、戻りアドレスA
6に現在ディスクDbが収納されているか否かを空フラ
グの内容から判断し、収納されていない場合はディスク
Daの再生が終了した後、そのアドレスA6に対応する
位置までユニット31を移動してそこにディスクDaを
収納する。またディスクDbが収納されている場合、デ
ィスクDaの再生が終了した後、次のようにディスクの
並び変え処理を行うようにプレーヤユニット31を制御
する。
【0042】まずプレーヤユニット31を空ストッカー
44に対応する位置まで移動させた後、プレーヤユニッ
ト31内のチェンジャー部33を起動してプレーヤユニ
ット31内のディスクDaをディスク収納棚39の空ス
トッカー44に収納する。次にアドレスA6に対応する
位置にプレーヤユニット31を移動し、ディスク収納棚
39のアドレスA6からディスクDbを取り出す。続い
て、アドレスA8に対応する位置までプレーヤユニット
31を移動し、このアドレスA8にディスクDbを収納
する。この後、プレーヤユニット31を再び空ストッカ
ー44の位置まで移動させ、この空ストッカー44から
ディスクDaを取り出し、プレーヤユニット31を戻り
アドレスA6の位置まで移動してこのアドレスA6にデ
ィスクDaを収納する。そして、アドレスA6及びアド
レスA8の各管理情報を更新する。以上のディスク並び
変え処理の結果、各ディスクの配置は図6に示す通りと
なる。その後、2回目、3回目にディスクDaの再生が
要求された場合のディスクの並び変えは、先の実施例と
同様に、図7及び図8に示すように行われる。
【0043】このように、本実施例では、空ストッカー
44に近い収納位置ほど再生要求回数FDが多いディス
クが収納されるようにディスクの並び変えが行われるの
で、プレーヤユニット31の待機位置を空ストッカー4
4の近くに設定しておけば、頻繁に再生が要求されるデ
ィスクの再生をより少ないプレーヤユニット31の移動
量で迅速に開始することができる。再生要求が発生して
からの全体的な待ち時間を少なくすることができる。
【0044】なお、この実施例において、ディスク収納
棚39の空ストッカー44の位置はどこに設定しても構
わない。例えば、ディスク収納棚の中央の位置、その他
でもよい。また、空ストッカー44をディスク収納棚3
9の各両端等、複数設けてもよい。
【0045】次に本発明のさらに他の実施例を説明す
る。
【0046】図12はこの実施例のディスクプレーヤ装
置を示す図である。同図に示すように、このディスクプ
レーヤ装置は、図9の実施例で説明したプレーヤユニッ
ト31と同じ構造のプレーヤユニット51A、51Bを
複数例えば2つ備えて構成される。各プレーヤユニット
51A、51Bはそれぞれ共通のガイド軸54に沿って
矢印Y方向に往復移動可能であり、ディスク収納棚59
に収納されたすべてのディスクDを共に再生の対象とし
ている。
【0047】このディスクプレーヤ装置においては、デ
ィスク並べ変え時のプレーヤユニット51A、52Bの
移動の際に他方のユニットがその障害となることを避け
るため、ディスク収納棚59から外れた位置に各ユニッ
ト専用の退避位置が設けられている。
【0048】本実施例のディスクプレーヤ装置は、この
ように同じ構造のプレーヤユニット51A、52Bを2
つ備えてなる。したがって、ディスクの並び変え時に一
方のユニットを並び変え対象となるディスクの一時収納
場所として利用可能である。次に、このように2つのプ
レーヤユニット51A、51Bを用いた本実施例のディ
スク並び変えの動作を図5及び図6を用いて説明する。
【0049】図5及び図6において、ディスク収納棚5
8の所定のアドレス、例えば一方端に位置するアドレス
を基準位置として、この基準位置から遠ざかる方向にア
ドレスはA1,A2,…,Anのように設定されてい
る。そして本実施例では、基準位置に近いアドレスほど
再生要求回数FDが多いディスクが収納されるようにデ
ィスク並び変えの制御が行われるようになっている。
【0050】図5のディスク配置状態において、ディス
クDaの再生要求回数FDは1であり、そしてこのディ
スクDaはディスク収納棚58のアドレスA8に収納さ
れている。ここでディスクDaの再生が要求されたとす
る。すると一方のプレーヤユニット例えばプレーヤユニ
ット51Aがディスク収納棚59のアドレスA8に対応
する位置まで移動し、このアドレスA8からディスクD
aを取り出して、その再生を行う。なお、プレーヤユニ
ット51Aが移動している間、他方のプレーヤユニット
51Bは図12中右側の退避位置に位置している。
【0051】ディスクDaが再生されている間、コント
ローラは図4に示した処理工程に従ってディスクDaの
戻りアドレスを求める。この場合、アドレスA6が戻り
アドレスとして見付け出される。この戻りアドレスA6
の算出後、コントローラはこのディスクDaの再生要求
回数FDを2に更新する。
【0052】この後、コントローラは、戻りアドレスA
6に現在ディスクDbが収納されているか否かを空フラ
グの内容から判断し、収納されていない場合はディスク
Daの再生が終了した後、そのアドレスA6に対応する
位置までユニット51Aを移動してそこにディスクDa
を収納する。また、他のディスクDbが収納されている
場合は、ディスクDaの再生が終了した後、次のように
ディスクの並び変えを行うように各プレーヤユニット5
1A、51Bを制御する。
【0053】まず、プレーヤユニット51Aを図12中
左側の退避位置まで移動して退避させる。次にプレーヤ
ユニット51BをアドレスA6に対応する位置まで移動
し、ディスク収納棚59のアドレスA6からディスクD
bを取り出す。続いて、アドレスA8に対応する位置ま
でプレーヤユニット51Bを移動し、このアドレスA8
にディスクDbを収納する。この後、退避させていたプ
レーヤユニット51AをアドレスA6に対応する位置ま
で移動してディスク収納棚59のアドレスA6にディス
クDaを収納する。そして、アドレスA6及びアドレス
A8の各管理情報を更新する。以上のディスク並び変え
処理の結果、各ディスクの配置は図6に示す通りとな
る。その後、2回目、3回目にディスクDaの再生が要
求された場合のディスクの並び変えは、先の実施例と同
様に、図7及び図8に示すように行われる。
【0054】なお、2つのプレーヤユニット51A、5
1Bの役割分担の設定の選択は自由であるが、例えば、
ディスクの再生要求が発生した場合に、その要求ディス
クが収納されたアドレスに自身の専用退避位置が近い方
のユニットがそのディスクを取りに行き、他方のユニッ
トが退避動作を行うように構成するのが好適である。こ
のように、本実施例では、ディスク収納棚59の基準位
置側のアドレスほど再生要求回数FDが多いディスクが
収納されるようにディスクの並び変えが行われるので、
頻繁に再生が要求されるディスクの再生をより少ないプ
レーヤユニット51A、51Bの移動量で迅速に開始す
ることができる。再生要求が発生してからの全体的な待
ち時間を少なくすることができる。また本実施例では、
2つのプレーヤユニット51A、51Bを用いてディス
クの並び変えが行われるので、並び変え作業の時間も短
縮化できる。
【0055】次に本発明のさらに他の実施例を説明す
る。
【0056】図13はこの実施例のディスクプレーヤ装
置を示す図である。同図に示すディスクプレーヤ装置
は、プレーヤユニット61のチェンジャー部63の構成
に特徴を持つ。すなわち、本実施例のプレーヤユニット
61のチェンジャー部63は、図14に示すように、デ
ィスクDをプレーヤユニット61内の定位置に位置決め
して保持するためのディスクポケット部70、71を2
つ並設してなる。一方の第1のディスクポケット部70
は図10で説明したように、ディスクDをターンテーブ
ル65とクランパ68との間で挟持可能な位置に保持す
るためのものである。他方の第2のディスクポケット部
71はディスクDの並び変え処理専用である。プレーヤ
ユニット61とディスク収納棚69との間でディスクD
を搬送する機構は図11に示したものとほぼ同じであ
る。すなわち、ディスク出し入れローラをディスクDの
外周端と接触させることによって、プレーヤユニット6
1内の各ディスクポケット部70、71とディスク収納
棚69との間でディスクDの搬送、出し入れを選択的に
行う構成となっている。
【0057】図14は各ディスクポケット70、71と
ディスク収納棚69との間でディスクDを出し入れする
際のプレーヤユニット61の様子を示す図である。同図
の(a)は第1のディスクポケット70に対してディス
クDの出し入れを行う時、(b)は第2のディスクポケ
ット71に対してディスクDの出し入れを行う時の状態
をそれぞれ示している。図中の一点鎖線S−Sはディス
ク出し入れローラ72によるディスクDの出し入れ位置
である。同図に示すように、プレーヤユニット61内の
チェンジャー部63は、ディスクDの出し入れ位置S−
Sに第1のディスクポケット70または第2のディスク
ポケット71のいずれかの位置を選択的に整合させるこ
とができるよう距離Rの範囲で移動し得るように構成さ
れている。
【0058】次に、このように2つのディスクポケット
70、71を有するプレーヤユニット61を用いた本実
施例のディスク並び変えの動作を図5及び図6を用いて
説明する。
【0059】これらの図において、ディスク収納棚68
の所定のアドレス、例えば一方端に位置するアドレスを
基準位置として、この基準位置から遠ざかる方向にアド
レスはA1,A2,…,Anのように設定されている。
そして本実施例では、基準位置に近いアドレスほど再生
要求回数FDが多いディスクが収納されるようにディス
ク並び変えの制御が行われるようになっている。
【0060】図5のディスク配置状態において、ディス
クDaの再生要求回数FDは1であり、そしてこのディ
スクDaはディスク収納棚69のアドレスA8に収納さ
れている。ここでディスクDaの再生が要求されたとす
る。するとプレーヤユニット61がディスク収納棚69
のアドレスA8に対応する位置まで移動し、このアドレ
スA8からディスクDaを取り出して、その再生を行
う。この時、図15(a)に示すように、プレーヤユニ
ット61内の第1のディスクポケット70の位置がディ
スク取り出し位置S−Sと整合するようにチェンジャー
部63はユニット61内で位置固定されている。したが
って、ディスク収納棚69のアドレスA8から取り出さ
れたディスクDaは第1のディスクポケット71に収納
保持され、この後、ターンテーブル65とクランパ68
との間でディスクDaが挟持され、回転駆動されること
でそのディスク再生が行われる。
【0061】ディスクDaが再生されている間、コント
ローラは図4に示した処理工程に従ってディスクDaの
戻りアドレスを求める。この場合、アドレスA6が戻り
アドレスとして見付け出される。この戻りアドレスA6
の算出後、コントローラはこのディスクDaの再生要求
回数FDを2に更新する。
【0062】この後、コントローラは、戻りアドレスA
6に現在ディスクDbが収納されているか否かを空フラ
グの内容から判断し、収納されていない場合はディスク
Daの再生が終了した後、そのアドレスA6に対応する
位置までユニットを移動してそこにディスクDaを収納
する。また、アドレスA6に他のディスクDbが収納さ
れている場合は、ディスクDaの再生が終了した後、次
のようにディスクの並び変えを行うようにプレーヤユニ
ット61を制御する。
【0063】まず、プレーヤユニット61をアドレスA
6に対応する位置まで移動し、ディスク収納棚69のア
ドレスA6からディスクDbを取り出し、これを第2の
ディスクポケット71に収納する。この時、図15
(b)に示すように、プレーヤユニット61内の第2の
ディスクポケット71の位置がディスク取り出し位置S
−Sと整合するようにチェンジャー部63をユニット6
1内で移動する。これにより、ディスク収納棚69のア
ドレスA6から取り出されたディスクDbは第2のディ
スクポケット71に収納保持される。この後、アドレス
A8に対応する位置までプレーヤユニット61を移動
し、このアドレスA8に第2のディスクポケット71内
のディスクDbを収納する。
【0064】続いて、プレーヤユニット61を戻りアド
レスA6に対応する位置まで移動すると共に、プレーヤ
ユニット61内の第1のディスクポケット70の位置が
ディスク取り出し位置S−Sと整合するようにチェンジ
ャー部63をユニット61内で図15(a)に示す状態
に移動する。そしてディスク収納棚69のアドレスA6
に第1のディスクポケット70内のディスクDaを収納
する。その後、アドレスA6及びアドレスA8の各管理
情報を更新する。以上のディスク並び変え処理の結果、
各ディスクの配置は図6に示す通りとなる。その後、2
回目、3回目にディスクDaの再生が要求された場合の
ディスクの並び変えは、先の実施例と同様に、図7及び
図8に示すように行われる。
【0065】なお、以上の各実施例においては、ディス
クの再生が終了する毎にディスクの並べ変え処理を行う
ように構成したが、ディスクの再生要求回数を記録して
おき、システムが休止状態になったとき、各ディスクの
再生要求回数に基づいてまとめてディスクの並べ変えを
行うように構成してもよい。例えば、あるディスク再生
が終了してから次の再生要求が生じるまでの時間を計る
タイマーを設け、その計時時間が一定の時間を越えたと
きをシステムの休止状態と判断して、ディスクの並べ変
えを開始するように構成してもよい。また、システムの
主電源が投入された直後、あるいはシステムの主電源が
投入されてから一定時間が経過した後にディスクの並べ
変え処理を起動させるようにしてもよい。さらに、この
ディスクプレーヤ装置を遠隔操作できるように構成した
場合、ディスクプレーヤ装置本体の主電源をオンにした
まま遠隔操作装置側のメインスイッチがオフされた直
後、あるいはメインスイッチがオフされてから一定時間
が経過した後にディスク並べ変え処理を起動させるよう
にしてもよい。また、ある時刻、例えば深夜等のシステ
ムが運用されない時刻を設定しておき、この時刻になっ
た時、ディスク並べ変え処理を行うように構成すること
も可能である。さらに、ディスク並べ変え処理のための
専用スイッチを設け、管理者が任意にこのスイッチを押
したときだけディスクの並べ変えが行われるように構成
しても構わない。
【0066】また、各実施例の共通した効果として、再
生要求の頻度が高いディスクを一か所にまとめられると
同時に、頻度の極めて低いディスクも別の位置にまとめ
てディスク収納棚に収納されるので、定期的なディスク
交換を行うに際して、使用頻度の低いディスクのみを新
しいものに交換する場合の作業が極めて簡単になること
が挙げられる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明のディスクプ
レーヤ装置及びそのディスクチェンジャー制御方法によ
れば、再生要求回数の多いディスクをディスク収納棚の
特定の位置に集中して収納することができる。したがっ
て、再生要求回数の多いディスクを、ディスク収納棚に
おいて例えばプレーヤ部に近い収納位置に集めて収納す
ることによって、頻繁に再生が要求されるディスクの再
生をより迅速に開始することができ、全体的な待ち時間
を減少させることができる。
【0068】また、プレーヤ部とチェンジャー機構とを
一体に構成したものにおいても、再生要求回数の多いデ
ィスクをディスク収納棚の特定の位置、例えばチェンジ
ャー機構の待機位置に近い位置に集中して収納すること
で、頻繁に再生が要求されるディスクの再生をより迅速
に開始することができ、全体的な待ち時間を減少させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例のディスクプレーヤ装置
及び従来のディスクプレーヤ装置の基本的な構成を示す
図である。
【図2】従来の他のディスクプレーヤ装置の基本的な構
成を示す図である。
【図3】図1の実施例のディスクプレーヤ装置で用いら
れる管理情報の構成を示す図である。
【図4】図1の実施例のディスクプレーヤ装置における
ディスク並び変え処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図5】図4に示すディスク並び変え処理の具体例を説
明するための、ディスク収納棚内でのディスクの配置状
態を示す図である。
【図6】図5のディスクの配置状態から1回目のディス
ク並び変えを行った後のディスク配置状態を示す図であ
る。
【図7】図6のディスクの配置状態から2回目のディス
ク並び変えを行った後のディスク配置状態を示す図であ
る。
【図8】図7のディスクの配置状態から3回目のディス
ク並び変えを行った後のディスク配置状態を示す図であ
る。
【図9】本発明の他の実施例のディスクプレーヤ装置の
構成を示す図である。
【図10】図9のディスクプレーヤ装置におけるプレー
ヤユニットの構成を示す図である。
【図11】図10に示すプレーヤユニットのチェンジャ
ー部の構成を示す図である。
【図12】本発明のさらに他の実施例のディスクプレー
ヤ装置の構成を示す図である。
【図13】本発明のさらに他の実施例のディスクプレー
ヤ装置の構成を示す図である。
【図14】図13に示すディスクプレーヤ装置のプレー
ヤユニットの構成を示す図である。
【図15】図14に示すプレーヤユニット内のチェンジ
ャー部の動作を示す図である。
【符号の説明】
10…ディスクプレーヤ装置、11…ディスク収納棚、
12…プレーヤユニット、13…チェンジャーユニッ
ト、14…ガイド軸、D…ディスク、AD…アドレスデ
ータ、FD…ディスクの再生要求回数、DN…ディスク
番号、FG…空フラグ。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個々の収納位置に複数のディスクのそれ
    ぞれを収納したディスク収納棚と、 前記ディスクを再生するプレーヤ部と、 前記ディスク収納棚からひとつのディスクを選択的に取
    り出して前記プレーヤ部に搬送し、且つ、前記プレーヤ
    部から前記ディスクを取り出して前記ディスク収納棚に
    戻すチェンジャー機構と、 前記ディスク収納棚に収納された個々のディスクの再生
    要求回数をそれぞれ記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された個々のディスクの再生要求回
    数に基づいて、前記ディスク収納棚内の各ディスクの基
    準位置に対する収納位置を変更するように前記チェンジ
    ャー機構を制御する制御手段とを具備することを特徴と
    するディスクプレーヤ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディスクプレーヤ装置に
    おいて、 前記制御手段は、再生要求回数が多いディスクを再生要
    求回数の少ないディスクより前記基準位置に近い収納位
    置に収納するように、前記ディスク収納棚内の各ディス
    クの基準位置に対する収納位置を変更すべく前記チェン
    ジャー機構を制御することを特徴とするディスクプレー
    ヤ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のディスクプレーヤ装置に
    おいて、 前記制御手段は、前記ディスク収納棚の第1の収納位置
    から第1のディスクを取り出してこれを前記プレーヤ部
    に移送し、各ディスクそれぞれの再生要求回数に対する
    前記第1のディスクの再生要求回数に基づいて前記第1
    のディスクの戻り先の収納位置を求め、前記戻り先の収
    納位置に第2のディスクが収納されているか否かを判断
    し、前記戻り先の収納位置に前記第2のディスクが収納
    されていることを判断した場合、前記第1の収納位置に
    前記第2のディスクを移動し、前記戻り先の収納位置に
    前記第1のディスクを戻すように前記チェンジャー機構
    を制御することを特徴とするディスクプレーヤ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のディスクプレーヤ装置に
    おいて、 前記制御手段は、再生要求回数が前記第1のディスクの
    現在の再生要求回数以下であるディスクが収納された収
    納位置を前記第1のディスクの戻り先の収納位置として
    求めることを特徴とするディスクプレーヤ装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のディスクプレーヤ装置に
    おいて、 前記記憶手段は、前記ディスク収納棚内の各収納位置に
    現在ディスクが収納されているか否かを示すフラグをさ
    らに記憶してなり、前記制御手段は、前記戻り先の収納
    位置に対応する前記フラグを読むことによって前記戻り
    先の収納位置に前記第2のディスクが収納されているか
    否かを判断することを特徴とするディスクプレーヤ装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載のディスクプレーヤ装置に
    おいて、 前記基準位置は、前記プレーヤ部の近傍位置であること
    を特徴とするディスクプレーヤ装置。
  7. 【請求項7】 個々の収納位置に複数のディスクのそれ
    ぞれを収納したディスク収納棚と、 前記ディスクを再生するプレーヤ部を内蔵し、前記ディ
    スク収納棚からひとつのディスクを選択的に取り出して
    前記プレーヤ部に装填し、且つ、前記プレーヤ部から前
    記ディスクを取り出して前記ディスク収納棚に戻すチェ
    ンジャー機構と、 前記ディスク収納棚に収納された個
    々のディスクの再生要求回数をそれぞれ記憶する記憶手
    段と、 前記記憶手段に記憶された個々のディスクの再生要求回
    数に基づいて、前記ディスク収納棚内の各ディスクの基
    準位置に対する収納位置を変更するように前記チェンジ
    ャー機構を制御する制御手段とを具備することを特徴と
    するディスクプレーヤ装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のディスクプレーヤ装置に
    おいて、 前記制御手段は、再生要求回数が多いディスクを再生要
    求回数の少ないディスクより前記基準位置に近い収納位
    置に収納するように、前記ディスク収納棚内の各ディス
    クの基準位置に対する収納位置を変更すべく前記チェン
    ジャー機構を制御することを特徴とするディスクプレー
    ヤ装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のディスクプレーヤ装置に
    おいて、 前記ディスク収納棚はディスクを一時的に収納するため
    の一時収納位置を有し、 前記制御手段は、前記ディス
    ク収納棚の第1の収納位置から第1のディスクを取り出
    してこれを前記プレーヤ部に装填し、各ディスクそれぞ
    れの再生要求回数に対する前記第1のディスクの再生要
    求回数に基づいて前記第1のディスクの戻り先の収納位
    置を求め、前記戻り先の収納位置に第2のディスクが収
    納されているか否かを判断し、前記戻り先の収納位置に
    前記第2のディスクが収納されていることを判断した場
    合、前記一時収納位置に前記第1のディスクを収納した
    後、前記第2のディスクを前記第1の収納位置に移動
    し、次いで前記第1のディスクを前記戻り先の収納位置
    に移動するように前記チェンジャー機構を制御すること
    を特徴とするディスクプレーヤ装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載のディスクプレーヤ装置
    において、 前記チェンジャー機構を少なくとも2つ有し、 前記制御手段は、前記ディスク収納棚の第1の収納位置
    から第1のディスクを取り出してこれを前記プレーヤ部
    に装填するように前記一方のチェンジャー機構を制御
    し、各ディスクそれぞれの再生要求回数に対する前記第
    1のディスクの再生要求回数に基づいて前記第1のディ
    スクの戻り先の収納位置を求め、前記戻り先の収納位置
    に第2のディスクが収納されているか否かを判断し、前
    記戻り先の収納位置に前記第2のディスクが収納されて
    いることを判断した場合、前記第2のディスクを前記第
    1の収納位置に移動するように前記他方のチェンジャー
    機構を制御し、次いで前記第1のディスクを前記戻り先
    の収納位置に移動するように前記一方のチェンジャー機
    構を制御することを特徴とするディスクプレーヤ装置。
  11. 【請求項11】 請求項8記載のディスクプレーヤ装置
    において、 前記チェンジャー機構は前記プレーヤ部とは独立してデ
    ィスクを一時的に保持するためのディスク保持部を有
    し、 前記制御手段は、前記ディスク収納棚の第1の収納位置
    から第1のディスクを取り出してこれを前記プレーヤ部
    に装填するように前記チェンジャー機構を制御し、各デ
    ィスクそれぞれの再生要求回数に対する前記第1のディ
    スクの再生要求回数に基づいて前記第1のディスクの戻
    り先の収納位置を求め、前記戻り先の収納位置に第2の
    ディスクが収納されているか否かを判断し、前記戻り先
    の収納位置に前記第2のディスクが収納されていること
    を判断した場合、この戻り先の収納位置から前記第2の
    ディスクを取り出して前記ディスク保持部に一旦これを
    保持して前記第1の収納位置に移動し、次いで前記第1
    のディスクを前記戻り先の収納位置に移動するように前
    記チェンジャー機構を制御することを特徴とするディス
    クプレーヤ装置。
  12. 【請求項12】 個々の収納位置に複数のディスクのそ
    れぞれを収納したディスク収納棚と、前記ディスクを再
    生するプレーヤ部と、前記ディスク収納棚からひとつの
    ディスクを選択的に取り出して前記プレーヤ部に搬送
    し、且つ、前記プレーヤ部から前記ディスクを取り出し
    て前記ディスク収納棚に戻すチェンジャー機構と、前記
    チェンジャー機構を制御する制御手段とを有するディス
    クプレーヤ装置において、 前記ディスク収納棚に収納された個々のディスクの再生
    要求回数をそれぞれ記憶する工程と、 前記記憶された個々のディスクの再生要求回数に基づい
    て、前記ディスク収納棚内の各ディスクの基準位置に対
    する収納位置を変更するように前記チェンジャー機構を
    制御する工程とを有することを特徴とするディスクプレ
    ーヤ装置のディスクチェンジャー制御方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のディスクプレーヤ装
    置のディスクチェンジャー制御方法において、 前記制御工程は、再生要求回数が多いディスクを再生要
    求回数の少ないディスクより前記基準位置に近い収納位
    置に収納するように、前記ディスク収納棚内の各ディス
    クの基準位置に対する収納位置を変更すべく前記チェン
    ジャー機構を制御することを特徴とするディスクプレー
    ヤ装置のディスクチェンジャー制御方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のディスクプレーヤ装
    置のディスクチェンジャー制御方法において、 前記制御工程は、前記ディスク収納棚の第1の収納位置
    から第1のディスクを取り出してこれを前記プレーヤ部
    に移送し、各ディスクそれぞれの再生要求回数に対する
    前記第1のディスクの再生要求回数に基づいて前記第1
    のディスクの戻り先の収納位置を求め、前記戻り先の収
    納位置に第2のディスクが収納されているか否かを判断
    し、前記戻り先の収納位置に前記第2のディスクが収納
    されていることを判断した場合、前記第1の収納位置に
    前記第2のディスクを移動し、前記戻り先の収納位置に
    前記第1のディスクを戻すように前記チェンジャー機構
    を制御することを特徴とするディスクプレーヤ装置のデ
    ィスクチェンジャー制御方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載のディスクプレーヤ装
    置のディスクチェンジャー制御方法において、 前記制御工程は、再生要求回数が前記第1のディスクの
    現在の再生要求回数以下であるディスクが収納された収
    納位置を前記第1のディスクの戻り先の収納位置として
    求めることを特徴とするディスクプレーヤ装置のディス
    クチェンジャー制御方法。
  16. 【請求項16】 請求項14記載のディスクプレーヤ装
    置のディスクチェンジャー制御方法において、 前記制御工程は、前記ディスク収納棚内の各収納位置に
    現在ディスクが収納されているか否かを示すフラグを記
    憶する工程と、前記戻り先の収納位置に対応する前記フ
    ラグを読むことによって前記戻り先の収納位置に前記第
    2のディスクが収納されているか否かを判断する工程と
    をさらに有することを特徴とするディスクプレーヤ装置
    のディスクチェンジャー制御方法。
  17. 【請求項17】 個々の収納位置に複数のディスクのそ
    れぞれを収納したディスク収納棚と、前記ディスクを再
    生するプレーヤ部を内蔵し、前記ディスク収納棚からひ
    とつのディスクを選択的に取り出して前記プレーヤ部に
    装填し、且つ、前記プレーヤ部から前記ディスクを取り
    出して前記ディスク収納棚に戻すチェンジャー機構と、
    前記チェンジャー機構を制御する制御手段とを有するデ
    ィスクプレーヤ装置において、 前記ディスク収納棚に収納された個々のディスクの再生
    要求回数をそれぞれ記憶する工程と、 前記記憶された個々のディスクの再生要求回数に基づい
    て、前記ディスク収納棚内の各ディスクの基準位置に対
    する収納位置を変更するように前記チェンジャー機構を
    制御する工程とを有することを特徴とするディスクプレ
    ーヤ装置のディスクチェンジャー制御方法。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至11記載のいずれかのデ
    ィスクプレーヤ装置において、 前記制御手段は、前記ディスクプレーヤ装置が休止状態
    にある期間に、前記記憶手段に記憶された個々のディス
    クの再生要求回数に基づいて、前記ディスク収納棚内の
    各ディスクの基準位置に対する収納位置を変更するよう
    に前記チェンジャー機構を制御することを特徴とするデ
    ィスクプレーヤ装置。
  19. 【請求項19】 請求項12乃至17記載のいずれかの
    ディスクプレーヤ装置のディスクチェンジャー制御方法
    において、 前記制御工程は、前記ディスクプレーヤ装置が休止状態
    にある期間に、前記記憶手段に記憶された個々のディス
    クの再生要求回数に基づいて、前記ディスク収納棚内の
    各ディスクの基準位置に対する収納位置を変更するよう
    に前記チェンジャー機構を制御することを特徴とするデ
    ィスクプレーヤ装置のディスクチェンジャー制御方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009529739A (ja) * 2006-03-13 2009-08-20 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 自動化データ・ストレージ・ライブラリ、自動化データ・ストレージ・ライブラリの多カートリッジ・セルにおけるデータ・カートリッジの管理のための方法、プログラム

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JP2009529739A (ja) * 2006-03-13 2009-08-20 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 自動化データ・ストレージ・ライブラリ、自動化データ・ストレージ・ライブラリの多カートリッジ・セルにおけるデータ・カートリッジの管理のための方法、プログラム
JP4646336B2 (ja) * 2006-03-13 2011-03-09 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 自動化データ・ストレージ・ライブラリ、自動化データ・ストレージ・ライブラリの多カートリッジ・セルにおけるデータ・カートリッジの管理のための方法、プログラム

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