JPH06290528A - ディスクオートチェンジャー装置 - Google Patents

ディスクオートチェンジャー装置

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JPH06290528A
JPH06290528A JP7457793A JP7457793A JPH06290528A JP H06290528 A JPH06290528 A JP H06290528A JP 7457793 A JP7457793 A JP 7457793A JP 7457793 A JP7457793 A JP 7457793A JP H06290528 A JPH06290528 A JP H06290528A
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disc
disk
cartridge
turntable
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Kazuki Takai
一樹 高井
Yoshihiro Inoue
善宏 井上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で、スムーズなディスク選択および搬送
作業がおこなえるディスク装置を提供する。 【構成】 CDプレーヤのカートリッジ6に、ディスク
4を収容可能で、カートリッジ6に出し入れ可能な複数
枚のトレイ6dを設ける。トラバース2およびトレイ搬
送機構を所望のディスク4が収容されたトレイ6dに対
応する位置に移動可能に設ける。トレイ搬送機構に、ト
ラバース2およびトレイ搬送機構の移動により所望のデ
ィスク4が収容されたトレイ6dに係合し、カートリッ
ジ6とトラバース2との間を移動することによってトレ
イ6dを搬送する移動ラック13を設ける。トラバース
2に、移動ラック13により搬送したトレイ6d内のデ
ィスク4のチャッキングをおこなうディスクチャッキン
グ機構を設ける。トレイ搬送機構とディスクチャッキン
グ機構との同期をとるカムギア9、リンクプレート17
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のディスクが収納
されたカートリッジやディスクマガジンなどの収納部を
備えたディスク装置において、ディスクの記録再生をお
こなうために、収納部から所望のディスクを選択し、記
録再生部に搬送するディスクオートチェンジャー装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、CDプレーヤなどのディスク装置
には、複数枚のディスクを収納できる収納部を備えたも
のが多い。そして、この収納部のほとんどが、ディスク
を重層的に収納するカートリッジまたはディスクマガジ
ンである。カートリッジやディスクマガジンを備えたデ
ィスク装置は、スペース効率がよく、ディスクを1枚毎
に出し入れする必要がないので、便利である。また、通
常のディスク装置においては、ディスクの記録再生をお
こなう記録再生部が、収納部と分離して設けられている
ので、収納部から所望のディスクを選び出し、記録再生
部まで搬送するディスクオートチェンジャー装置を備え
る必要がある。
【0003】このようなディスク装置に備えられたディ
スクオートチェンジャー装置として、従来から以下に説
明するようなものが知られている。すなわち、まず、デ
ィスクの収納部は、箱状体の内部を水平な棚状に仕切っ
たカートリッジで、各棚の仕切り板は前後に出し入れ可
能なトレイとなっていて、このトレイ上に、ディスクが
収納されるようになっている。また、ディスクの記録再
生をおこなう記録再生部には、ディスクを乗せるターン
テーブルや、ディスクに記録された情報を検出する光学
ピックアップが設けられている。そして、ディスクオー
トチェンジャー装置は、トレイの水平方向の出し入れを
おこなう搬送部と、ターンテーブルを上下動可能に設け
られたホルダーから成る。
【0004】以上のようなディスク装置のカートリッジ
に収納されたディスクは、搬送部によりトレイ毎に引き
出され、ホルダーに乗せられる。ディスクの乗ったホル
ダーは、ターンテーブルまで降下して、ターンテーブル
にディスクを乗せる。そして、ターンテーブルで光学ピ
ックアップによって、ディスクの再生がおこなわれる。
【0005】さらに、ディスクをカートリッジに収納す
る作業は以下の通りである。すなわち、ターンテーブル
のディスクはホルダーによって持ち上げられる。また、
ディスクマガジンからは所定のトレイが水平に引き出さ
れる。そして、ホルダー上のディスクは引き出されたト
レイに乗せられ、このトレイが、元のように引き込むこ
とにより、ディスクがカートリッジ内に収納される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなディスクオートチェンジャー装置には、以下のよ
うな問題点があった。すなわち、ディスク装置はその内
部動作に高精度を要求されるが、ディスクをディスクマ
ガジンから引き出して、ターンテーブルまで搬送する作
業は、複雑な動きを必要とするため、部品点数が多く機
構が複雑になりやすい。また、このようなディスク装置
を車載用として用いる場合、防振ダンパー等の防振対策
用の部材が必要となる。このため、装置全体が大型化
し、近年の電子機器の小型化の要請にも沿わず、故障も
発生しやすい。
【0007】本発明は、以上のような課題を解決するた
めに提案されたものであり、その目的は、小型で、スム
ーズなディスク選択および搬送作業がおこなえるディス
クオートチェンジャー装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の本発明は、ディスク装置のシャー
シに設けられ、ディスクを支持するターンテーブルを備
えた記録再生部と、ディスクを複数枚収納可能な収納部
と、前記収納部に収納された所望のディスクを、前記収
納部と前記記録再生部との間で搬送する搬送部を有する
ディスクオートチェンジャー装置において、前記ディス
クを収容可能であるとともに、前記収納部に出し入れ可
能な複数枚のトレイを設け、前記記録再生部および前記
搬送部を所望のディスクが収容されたトレイに対応する
位置に移動可能に設け、前記搬送部に、前記記録再生部
および前記搬送部の移動により所望のディスクが収容さ
れたトレイに係合し、前記収納部と前記記録再生部との
間を移動することによって前記トレイを搬送する移動部
材を設け、前記記録再生部に、前記移動部材により搬送
したトレイ内の所望のディスクを、ディスクの記録再生
時にはターンテーブルに支持し、ディスクの収納時には
ターンテーブルから解放するチャッキング機構を設けた
ことを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載の本発明は、前記記録
再生時には、前記移動部材により搬送したトレイ内の所
望のディスクを、前記チャッキング機構により前記ター
ンテーブルに支持した後に、所望のディスクをターンテ
ーブルに残したままで、前記移動部材により前記トレイ
を前記収納部側に待避し、前記収納時には、前記チャッ
キング機構がディスクを解放する前に、前記移動部材に
より前記トレイを前記記録再生部側に搬送し、ターンテ
ーブルのディスクを前記トレイに収納するように、前記
搬送部と前記チャッキング機構との同期をとるリンク機
構を有することを特徴とする。
【0010】
【作用】上記の様な構成を有する本発明の作用は次の通
りである。すなわち、請求項1記載の本発明において
は、収納部内の所望のディスクを収容したトレイに対応
する位置に、記録再生部および搬送部を移動する。そし
て、搬送部の移動部材を所望のディスクを収容したトレ
イに係合させ、このトレイを記録再生部に搬送する。搬
送されたトレイ内のディスクはチャッキング機構によっ
て記録再生部のターンテーブル上に支持される。このよ
うに、所望のディスクが支持された状態で、このディス
クが収容されていたトレイを移動部材によって収納部側
に搬送して、退避させる。すると、トレイから所望のデ
ィスクが引き出されて、このディスクがターンテーブル
上で記録再生される。
【0011】つぎに、記録再生後、退避させていたトレ
イを移動部材によって記録再生部側に搬送して、ターン
テーブルに支持された状態のディスクを、トレイ内に収
容する。ディスクが収容された段階で、チャッキング機
構を解除して、ディスクをターンテーブル上から解放す
る。そして、移動部材によって、解放されたディスクを
収容したトレイを収納部側に搬送して、カートリッジに
収納する。
【0012】また、請求項2記載の本発明においては、
収納部内の所望のディスクを収容したトレイに対応する
位置に、記録再生部および搬送部を移動する。そして、
搬送部の移動部材を所望のディスクを収容したトレイに
係合させ、このトレイを記録再生部に搬送する。搬送部
による搬送後に、リンク機構によってチャッキング機構
を駆動させ、搬送されたトレイ内のディスクをチャッキ
ング機構により記録再生部のターンテーブル上に支持す
る。このように、所望のディスクが支持された状態で、
リンク機構により搬送部を駆動し、ディスクが収容され
ていたトレイを移動部材によって収納部側に搬送して、
退避する。すると、トレイから所望のディスクが引き出
され、このディスクがターンテーブル上で記録再生され
る。
【0013】つぎに、記録再生後、退避していたトレイ
を移動部材によって記録再生部側に搬送し、ターンテー
ブル上に支持された状態のディスクを、トレイ内に収容
する。ディスクをトレイに収容した段階で、リンク機構
によってチャッキング機構を駆動し、チャッキング機構
を解除して、ディスクをターンテーブル上から解放す
る。そして、リンク機構により搬送部を駆動し、移動部
材によって解放されたディスクを収容したトレイを収納
部側に搬送して、カートリッジに収納する。
【0014】
【実施例】本発明のディスクオートチェンジャー装置を
CDプレーヤに使用した実施例を、図面に従って以下に
説明する。なお、請求項1および請求項2記載の記録再
生部はトラバースおよびトラバース上に配設された部
材、搬送部はトレイ搬送機構、移動部材は移動ラック、
チャッキング機構はディスクチャッキング機構、請求項
2記載のリンク機構はカムギアおよびリンクプレートに
よって構成されるものとする。また、図中の方向と、C
Dプレーヤを基準とした方向との対応関係は、以下の通
りである。すなわち、図中右方をCDプレーヤの前方、
左方をCDプレーヤの後方とし、図中上方はCDプレー
ヤの右側面、下方はCDプレーヤの左側面とする。
【0015】(1)実施例の構成 本実施例の構成を以下に説明する。すなわち、図1に示
すように、CDプレーヤのシャーシ1上に、CDプレー
ヤの回路に接続されたモータ(図示せず)からの動力に
よって、上下にスライド移動可能なメインプレート1a
が設けられている。このメインプレート1aには、光学
ピックアップなどの記録再生用部材を備えたトラバース
2が設けられている。このトラバース2は、防振ダンパ
ー2aによって四方から支持され、メインプレート1a
から離れて防振ダンパー2aのみによって支持されるフ
ローティング位置と、メインプレート1aに固定される
ロック位置との間を移動可能に設けられている。また、
トラバース2には、回転軸を備えたターンテーブル3が
設けられている。そして、メインプレート1a後方(図
中左方)には、クランパーアーム5aの一端が上下に回
動可能に設けられている。このクランパーアーム5aの
他端には、ターンテーブル3との間でディスク4をチャ
ッキングするためのクランパー5が揺動可能に取り付け
られている。
【0016】また、シャーシ1の前方(図中右方)は、
図2に示すように、箱型のカートリッジ6の挿入部分と
なっていて、この挿入部分のシャーシ1底面には、カー
トリッジアタックアーム7が設けられている。このカー
トリッジアタックアーム7は、細長のプレートであり、
その一端部(図中下方端部)がシャーシ1底面の中央付
近に回動可能に設けられている。カートリッジアタック
アーム7の反対端部(図中上方端部)には、カートリッ
ジ6に当接するカートリッジアタックピン7aが設けら
れ、スプリング(図示せず)によりカートリッジ6を排
出する方向(図中右方向)に付勢されている。また、シ
ャーシ1底面のカートリッジ6挿入部分の左方(図中下
方)には、ロックアーム1bが前後(図中左右)にスラ
イド移動可能に設けられ、スプリングによって前方(図
中右方)に付勢されている。このロックアーム1bの左
方(図中下方)には、クランク状の切欠きであるロック
部1cが設けられ、右側縁後方(図中左上)には、テー
パー部1dが設けられている。そして、シャーシ1のカ
ートリッジ6挿入部分の右の(図中上方の)内側面に
は、スプリングにより内側に付勢されたカートリッジス
トッパー1eが設けられ、このカートリッジストッパー
1eの端部には隆起部1fが設けられている。さらに、
ロックアーム1bとカートリッジストッパー1eとの間
には、左右(図中上下)方向に長いカートリッジストッ
パーリンク1gが設けられている。このカートリッジス
トッパーリンク1gはスプリング(図示せず)により左
方(図中下方)に付勢されていて、一端はロック部1c
の右(図中上)側縁に当接し、反対端はカートリッジス
トッパ1eに接している。また、図示しないが、カート
リッジストッパーリンク1gの後方(図中左方)には、
カートリッジ6がそれ以上に挿入されることを阻止する
ために内側に隆起した停止部が形成されている。
【0017】そして、シャーシ1の正面側から装着され
るカートリッジ6の構成は、以下のようになっている。
すなわち、カートリッジ6は、図3に示すように、一側
面(図中左方側面)に開口部6aが設けられた箱型の部
材であり、その前方内側面(図中右方)には、プラグ状
のトレイスプリング6bが重層的に、各段に二つずつ設
けられている。また、カートリッジ6の右(図中奥)の
外側面には、シャーシ1のカートリッジストッパー1e
の隆起部1fに対応する窪み6cが設けられている。そ
して、カートリッジ6の内部にはトレイ6dが複数組重
層的に配設されている。各トレイ6dは、二枚の樹脂製
の板からなり、ディスク4を上下からクリアランスをも
って挟むようになっていて、三方に壁を設けることによ
り、開口部6a側からのみ水平にディスク4を出し入れ
することが可能となっている。また、図4に示すよう
に、開口部6a側の各トレイ6dの左端(図中左下端
部)には、切欠きがクランク状に形成されていて、トレ
イフック部6eとなっている。そして、各トレイ6dの
左右の(図中上下の)内側面には、ディスク4を両脇か
ら支持するように内側にくの字に屈曲した板バネ6fが
設けられている。さらに、各トレイ6dの前方外側面
(図中右方)には、カートリッジ6のトレイスプリング
6bに対応した二つのソケット穴6gが設けられてい
る。
【0018】なお、カートリッジ6内のトレイ6dの配
置およびトレイ6dの具体的寸法は、以下の通りであ
る。すなわち、通常のディスク装置の場合、カートリッ
ジ6内には、5枚のディスク4がトレイ6dによって収
納される。各ディスクの記録面の間隔は、図5に示すよ
うに、5.5mmに設定されている。これは、トラバー
ス2のフローティング状態とロック状態との間の垂直方
向の移動が、最大幅4mmなので、この幅をトラバース
2が移動してもターンテーブル3上にチャッキングされ
たディスク4に、カートリッジ6に収納された他のディ
スク4がぶつからないようにするためである。また、図
4に示すように、カートリッジ6内に収納されたディス
ク4の中心と、ターンテーブル3上のディスク4の中心
との距離は、85mmに設定されている。これは、トラ
バース2の水平方向の移動も最大幅4mmなので、この
幅をトラバース2が移動してもターンテーブル上にチャ
ッキングされたディスク4に、カートリッジ6に収納さ
れたディスク4がぶつからないようにするためである。
そして、カートリッジ6に収納されたトレイ6dの開口
部6a側は、ターンテーブル3上にチャッキングされた
ディスク4の中心から半径65mmの円弧で切り取られ
ている。これは、ターンテーブル3上にチャッキングさ
れたディスク4とトレイ6dとのオーバーラップ部分を
なくし、トレイ6dが85mm移動することによりトレ
イ6dとチャッキングされたディスク4とを完全に切り
離すためである。この円弧の半径65mmの値は、ディ
スクの半径60mmに,トラバース2の移動範囲4mm
とクリアランスをプラスしたものである。さらに、トレ
イ6dにおけるディスク4の中心部分に対応する位置
は、丸く切り抜かれているので、ディスク4の中心部付
近の上下の面は露出している。これは、ディスク4がト
レイ6dに収容された状態のままで、ディスク4の中心
部分を上下から挟んでチャッキングするためである。
【0019】一方、メインプレート1aの左側面には、
トレイ搬送機構およびディスクチャッキング機構が設け
られている。まず、トレイ搬送機構を説明する。すなわ
ち、図6に示すように、メインプレート1aの左側面
に、横長の長方形状の固定ラック8が固定されている。
固定ラック8の前方には、長方形状の穴が設けられてい
て、この穴の上辺部にはラックが設けられている。この
固定ラック8の後方には、円盤型のカムギア9がその中
心を軸として回転可能に設けられている。そして、カム
ギア9の左側面の円周付近には、細長のプレートである
連結アーム10の一端部が、回動可能に設けられてい
る。この連結アーム10の反対端部は、長方形状の移動
プレート11に回動可能に設けられている。移動プレー
ト11は、メインプレート1aの左側面前方に、前後に
スライド移動可能に設けられている。そして、移動プレ
ート11と連結アーム10との接続部には、移動ギア1
2が回転可能に設けられている。この移動ギア12は、
大小二つの円盤状ギアを重ね合わせたものであり、この
うちの小ギア12aは、固定ラック8のラックに係合し
ている。また、大ギア12bは、トレイ6dの搬送をお
こなう移動ラック13のラックに係合している。移動ラ
ック13は、シャーシ1の左側面前方に前後にスライド
移動可能に設けられた部材で、その上縁水平部にラック
が設けられ、このラックに大ギア12bが係合してい
る。そして、移動ラック13には、図2に示すように、
シャーシ1の内部側に突出したクランク状の移動ラック
フック13aが設けられている。この移動ラックフック
13aは、ロックアーム1bのロック部1cに係合して
いて、メインプレート1aの上下動により、各トレイ6
dのトレイフック部6eに係合する位置に設けられてい
る。なお、この移動ラック13のスライド力は、カート
リッジ6内に収納されたトレイ6dを保持するためのト
レイスプリング6bのバネ力、トレイ6d内に収納され
たディスク4を保持するための板バネ6fのバネ力より
も強くなるように設定されている。
【0020】つぎに、ディスクチャッキング機構の構成
を以下に説明する。すなわち、図7に示すように、メイ
ンプレート1aの左側面には、モードモータ(図示せ
ず)によって回転する駆動ギア14が設けられ、この駆
動ギア14にカムギア9周囲のギア溝が係合している。
カムギア9は、図8に示すように、そのギア溝が互いに
向かい合う二つの切欠部9aによって、二つの半円状の
ギア溝9b,9cに分けられた円盤状のギアである。こ
のカムギア9の一側面には、ギア溝9cの内側に沿って
半円周状の第1スライドプレート用カム溝9dが設けら
れている。そして、この第1スライドプレート用カム溝
9dの一端(図中右方端部)には、カムギア5の中心に
向かってクランク状に屈折部9eが設けられていて、さ
らにその先端には、カムギア5の中心の半周(図中上半
円周)を囲むように、半円状の湾曲部9fが設けられて
いる。また、第1スライドプレート用カム溝9dの内側
には、ほぼ360度に渡って伸びた円周状のリンクプレ
ート用カム溝9gが設けられている。そして、このリン
クプレート用カム溝9gの接近した両端のうち、一端
(図中右方端部)は、カムギア9の中心に向かって屈折
したくの字部9hが設けられている。
【0021】また、メインプレート1aの左側面には、
第1スライドプレート15および第2スライドプレート
16が前後にスライド移動可能に設けられている。第1
スライドプレート15は、図9に示すように、細長のプ
レートであり、その前後の端部には前後に伸びた後スラ
イドカム15a、前スライドカム15bが設けられ、こ
の前後のスライドカム15a,15bに、メインプレー
ト1aの側面に設けられたピン1hが挿通している。第
1スライドプレート15の後スライドカム15a付近に
は、駆動ギア4に対応した第1ラック15cが設けられ
ている。第1スライドプレート15の前スライドカム1
5bの下部には、図中斜め右に下降するよう(メインプ
レート1aから離れる方向に)に伸びたクランク状の第
1チャッキングカム15dが設けられている。この第1
チャッキングカム15dには、トラバース2の右側面前
方に設けられたフロントピン2bが挿通している。さら
に、第1スライドプレート15の中央部付近にはスライ
ドピン15eが設けられ、カムギア9の第1スライドプ
レート用カム溝9dに係合している。
【0022】そして、メインプレート1aの左側面後方
には、第2スライドプレート16が前後にスライド移動
可能に設けられている。第2スライドプレート16の後
方には前後に伸びたスライドカム16aが設けられてい
て、このスライドカム16aにはメインプレート1aに
設けられたピン1iが挿通している。第2スライドプレ
ート7のスライドカム16a付近には、駆動ギア14に
対応した第2ラック16bが設けられている。第2スラ
イドプレート16の前方には、第2チャッキングカム1
6cが設けられていて、この第2チャッキングカム16
cの前方端部には、シャーシ1から離れる方向(図中下
方)に屈曲した逃げ部16dが設けられている。また、
図示しないが、第2スライドプレート16の内側には、
第2スライドプレート16の前後動にしたがってトラバ
ース2のロックの開閉をおこなうトラバースロックアー
ムが接続されている。
【0023】さらに、メインプレート1aの左側面中央
には、第2スライドプレート7とカムギア9とのリンク
をおこなうリンクプレート17が設けられている。この
リンクプレート17は、図10に示すように、ユの字形
をしたプレートで、その上端に設けられた上リンクピン
17aは、第2チャッキングカム16cに係合してい
る。リンクプレート17下方の後方端部には、下リンク
ピン17bが設けられていて、この下リンクピン17b
はカムギア9の第2スライドプレート用カム溝9gに係
合している。リンクプレート17下方の前方端部は、ク
ランパーアーム9に設けられたクランプピン5b(図1
参照)に回動可能に設けられている。
【0024】なお、シャーシ1の図示しない位置にフォ
トセンサー等の検出手段が設けられていて、メインプレ
ート1aの上下動をおこなうモータおよび駆動ギア14
を回動させるモードモータに接続されている。この検出
手段は、上下動するメインプレート1aの位置、トラバ
ース2がフローティング位置にあるかロック位置にある
か、カートリッジ6はシャーシ1に装着されているか、
カートリッジ6が装着されているのならトレイ6dがカ
ートリッジ6内にあるか、トレイ6d内にディスク4は
あるかどうかを検出する手段である。
【0025】(2)実施例の作用 以上のような構成を有する本実施例の作用を、スタンバ
イ時、カートリッジ挿入時、ディスク選択およびディス
クローディング時、ディスクチャッキング時、ディスク
再生時、ディスクアンローディング時、カートリッジ排
出時に分けて説明する。
【0026】(a)スタンバイ時 CDプレーヤの回路を電源に接続し、検出手段によりメ
インプレート1aの位置、トラバース2およびクランパ
ー5の位置を検出し、モータを駆動させることによりそ
れぞれをスタンバイ状態にする。このスタンバイ状態と
は、メインプレート1がシャーシ1に最も近い位置にあ
り、トラバース2がロック状態で、ターンテーブル3か
らクランパー5が離れている状態をいう。このスタンバ
イ状態にあるときをスタンバイ時として以下に説明す
る。すなわち、図7に示すように、第1スライドプレー
ト15のスライドピン15eは、カムギア9の第1スラ
イドプレート用カム溝9dの湾曲部9f端部に位置して
いる。このとき、トラバース2のフロントピン2bは、
第1スライドプレート15のチャッキングカム15d後
方に位置している。チャッングカム15dの後方端部
は、シャーシ1に近付くように(図中上方に)設けられ
ているので、トラバース2は、シャーシ1側にロックさ
れたロック位置にある。また、クランパー5のクランプ
ピン5bに接続されたリンクプレート17は、その上端
の上リンクピン17aが、第2スライドプレート16の
第2チャッキングカム16cにおける逃げ部16dに位
置している。逃げ部16dは、シャーシ1から遠ざかる
方向(図中下方)に屈折しているので、クランパー5
は、図11および図1に示すように、リンクプレート1
7によってトラバース2およびターンテーブル3から離
されている。さらに、第2スライドプレート16は、シ
ャーシ1の後方にあり、この第2スライドプレート16
に接続されたトラバースロックアーム(図示せず)によ
っても、トラバース2がロックされている。
【0027】(b)カートリッジ挿入時 つぎに、シャーシ1の前方からカートリッジ6を挿入す
る時の本実施例の作用を図2〜図4により以下に説明す
る。まず、カートリッジ6にトレイ6dを装着する作業
から説明する。すなわち、トレイ6dにディスク4を挿
入すると、トレイ6d内の板バネ6fが押し広げられ、
さらにディスク4を挿入していくと、板バネ6fがディ
スク4の直径部を過ぎ、板バネ6fによってディスク4
がトレイ6d内に引き込まれて収納される。このよう
に、ディスク4を収納したトレイ6dを、カートリッジ
6の開口部6aから水平に挿入する。すると、トレイ6
dのソケット穴6gに、カートリッジ6のトレイスプリ
ング6bが押し縮められてはまり、カートリッジ6内に
トレイ6dが装着される。
【0028】つぎに、カートリッジ6をシャーシ1に挿
入する作業を以下に説明する。すなわち、カートリッジ
6の開口部6aを、シャーシ1に向けて挿入すると、カ
ートリッジ6の開口部6a側端部がロックアーム1bに
当接するので、ロックアーム1bは、後方(図中左方)
にスライド移動する。すると、ロックアーム1bのロッ
ク部1cには移動ラック13の移動ラックフック13a
が係合しているので、ロックアーム1bの移動ととも
に、移動ラック13が後方にスライド移動して、移動ラ
ックフック13aは、カートリッジ6のトレイ6dに設
けられたトレイフック部6eに対応する位置にくる。ま
た、カートリッジ6を挿入すると、カートリッジ6の開
口部6a側端部が、カートリッジアタックアーム7のカ
ートリッジアタックピン7aに当接するので、カートリ
ッジアタックアーム7は、後方に回動して逃げる。さら
に、カートリッジ6を挿入していくと、カートリッジ6
の開口部6a側端部が、シャーシ1に設けられた停止部
(図示せず)に当接し、それ以上の挿入が阻止される。
このとき、カートリッジストッパー1eの隆起部1fが
カートリッジ6側面の窪み6cに係合するので、カート
リッジ6がシャーシ1に装着される。
【0029】(c)ディスク選択およびディスクローデ
ィング時 カートリッジ6から所定のディスク4を選択して、ター
ンテーブル3まで搬送する作業を以下に説明する。すな
わち、モータを駆動させて、メインプレート1aを所望
のディスク4の収納位置までスライド移動させる。する
と、所望のディスク4を収納したトレイ6dのトレイフ
ック部6eと、移動ラック13の移動ラックフック13
aが係合する。
【0030】つぎに、図6に示すように、モードモータ
により駆動ギア14を図中時計回りに回動させると、駆
動ギア14にカムギア9のギア溝9bが係合しているの
で、カムギア9は反時計回りに回動する。すると、カム
ギア9に設けられた連結アーム10が後方に牽引される
ので、連結アーム10の端部に接続された移動プレート
は、後方にスライド移動する。移動プレート11が後方
に移動すると、移動プレート11に設けられた移動ギア
12も後方に移動する。移動ギア12が後方に移動する
と、移動ギア12の小ギア12aは固定ラック8に設け
られたラックに係合しているので、大ギア12bととも
に時計回りに回動する。大ギア12bは、移動ラック1
3のラックに係合しているので、大ギア12bの時計回
りの回動によって、移動ラック13が後方にスライド移
動する。
【0031】このとき、移動ラック13の移動ラックフ
ック13aは、所望のディスク4を収納したトレイ6d
のトレイフック部6eに係合しているので、移動ラック
13が後方にスライド移動すると、トレイ6dが引き出
されて後方にスライド移動する。そして、カムギア4が
さらに反時計回りに回動すると、トレイ4内のディスク
4がターンテーブル3とクランパー5との間にくる。
【0032】(d)ディスクチャッキング時 つぎに、ディスク4をクランパー5とターンテーブル3
とによって挟むディスクチャッキング作業を説明する。
すなわち、カムギア9を反時計方向に回動させると、図
12に示すように、カムギア9の切欠部9aによってギ
ア溝9bと駆動ギア14との係合が外れる。第1スライ
ドプレート15のスライドピン15eが第1スライドプ
レート用カム溝9dの湾曲部9fを通って屈折部9eに
移動するので、第1スライドプレート15が後方にスラ
イド移動する。第1スライドプレート15が後方に移動
すると、第1スライドプレート15の後方に設けられた
第1ラック15cが駆動ギア14に係合する。したがっ
て、この時点で第1スライドプレート15の駆動源はカ
ムギア9から駆動ギア14に代わり、この駆動ギア14
によって第1スライドプレート15がさらに後方に移動
する。この時、第1スライドプレート15前方の第1チ
ャッキングカム15dは後方に移動して、第1チャッキ
ングカム15dに挿通されたトラバース2のフロントピ
ン2bが第1チャッキングカム15dに沿ってメインプ
レート1aから離れる方向(図中下方)に移動する。し
たがって、トラバース2の第1チャッキングカム15d
によるロックは解除される。
【0033】また、第1スライドプレート15が後方へ
移動すると、図13に示すように、第1ラック15cが
駆動ギア14の後方に外れる。この時、スライドピン1
5eが第1スライドプレート用カム溝9dの屈折部9e
から外側の半円部分に移動する。そして、スライドピン
15によってカムギア9が付勢されるので、カムギア9
が反時計回りに回動し、ギア溝9cが駆動ギア14に係
合する。そして、さらに駆動ギア9によってカムギア9
が反時計回りに回動するので、切欠部9aによってギア
溝9cと駆動ギア9との係合が外れる。このとき、カム
ギア9のリンクプレート用カム溝9gに係合したリンク
プレート17の下リンクピン17bが、リンクプレート
用カム溝9g端部のくの字部9hにくる。そして、下リ
ンクピン17bがくの字部9hに当接すると、リンクプ
レート17がクランプピン5bを中心にして前方に回動
するので、上リンクピン17aが前方に傾く。すると、
上リンクピン17aが係合している第2チャッキングカ
ム16cの逃げ部16dが前方に付勢されて、第2スラ
イドプレート16が前方に移動するので、第2スライド
プレート16の後方に設けられた第2ラック16bが駆
動ギア14に係合する。よって、駆動ギア14によって
さらに第2スライドプレート16が前方にスライド移動
するので、リンクプレート17の上リンクピン17aが
逃げ部16dを外れて第2チャッキングカム16cの後
方に移動する。また、第2スライドプレート16が前方
に移動すると、トラバースロックアーム(図示せず)に
よるトラバース2のロックが解除される。
【0034】したがって、前記のようにトラバース2の
第1チャッキングカム15dによるロックと、トラバー
スロックアームによるロックが解除されるので、トラバ
ース2はメインプレート1aから離れるフローティング
状態となり、図中下方に移動するので、ターンテーブル
3とクランパー5の間で待機していたディスク4がチャ
ッキングされる。
【0035】(e)ディスク再生時 そして、チャッキングしたディスク4の再生をおこなう
作業を以下に説明する。すなわち、カムギア9が前記の
ように反時計方向に回動すると、図14に示すように、
連結アーム10が前方に移動するので、移動プレート1
1が前方にスライド移動する。すると、移動プレート1
1に設けられた移動ギア12も前方に移動するが、移動
ギア12の小ギア12aが固定ラック8のラックに係合
しているので小ギア12aが反時計回りに回動するとと
もに、大ギア12aが反時計回りに回動する。大ギア1
2aには移動ラック13のラックが係合しているので、
大ギア12aが反時計回りに回動すると、移動ラック1
3が前方にスライド移動する。移動ラック13の移動ラ
ックフック13aはディスク選択時に選び出したトレイ
6dのトレイフック部6eに係合しているのでトレイ6
dは前方に移動し、クランパー5とターンテーブル3と
の間にチャッキングされたディスク4を残して、トレイ
6dのみが再びカートリッジ6に収納される。このよう
な状態で、ターンテーブル3にチャッキングされたディ
スク4の再生をおこなう。
【0036】(f)ディスクアンローディング時 つぎに、再生を終えたディスク4を元のトレイ6dに収
容し、このトレイ6dをカートリッジ6に収納するディ
スクアンローディング作業を図13〜図14により以下
に説明する。すなわち、駆動ギア14をディスクローデ
ィング時とは逆の反時計回りに回動させると、駆動ギア
14に係合した第2スライドプレート16の第2ラック
16bが後方にスライド移動する。すると、第2スライ
ドプレート16前方の第2チャッキングカム15が後方
にスライド移動して、リンクプレート17の上リンクピ
ン17aが、第2チャッキングカム16cの逃げ部16
dに係合する。このとき、リンクプレート17は前方に
回動するが、下リンクピン17bがリンクプレート用カ
ム溝9gのくの字部9hに係合しているので、この下リ
ンクピン17bによってカムギア9が時計周りに回動す
るように付勢され、カムギア9のギア溝9cが、駆動ギ
ア14に係合する。すると、カムギア9が時計周りに回
動し、連結アーム10が移動プレート11を後方に牽引
するので、移動ギア12も後方に移動する。移動ギア1
2が後方に移動すると、小ギア12aが固定ラック8に
よって時計周りに回動するので、大ギア12bも時計周
りに回動し、大ギア12bに係合した移動ラック13が
後方にスライド移動する。移動ラック13の移動ラック
フック13aは、カートリッジ6内のトレイ6dのトレ
イフック部6eに係合しているので、移動ラック13の
移動に従ってトレイ6dが引き出され、引き出されたト
レイ6dの間にディスク4が収納される。また、第2ス
ライドプレート16が後方に移動すると、トラバースロ
ックアーム(図示せず)によりトラバース2がロックさ
れる。
【0037】そして、カムギア9がさらに時計回りに回
動すると、第1スライドプレート15のスライドピン1
5eが、カムギア9の第1スライドプレート用カム溝9
dの屈折部9eに入り、前方に移動する。すると、第1
スライドプレート15後方の第1ラック15cが駆動ギ
ア14の下方に係合するので、駆動ギア14の反時計周
りの回動によって第1スライドプレート15は、さらに
前方にスライド移動する。よって、第1スライドプレー
ト15前方の第1チャッキングカム15dに係合したフ
ロントピン2bが、第1チャッキングカム15dの後方
に移動するので、トラバース2はシャーシ1側にロック
されるロック位置にくる。また、第2スライドプレート
16の移動によりトラバースロックアーム(図示せず)
はトラバース2をロックしているので、トラバース2は
フローティング状態からロック状態となりメインプレー
ト1a寄りに移動するので、クランパー5からターンテ
ーブル3が離れ、ディスク4のチャッキングが解除され
る。このとき、ディスク4は、すでにトレイ6dに収納
されているので、カムギア9がさらに時計回りに回転す
ることによって、連結アーム10、移動ギア12および
移動ラック13を介して、トレイ6dが前方に移動して
カートリッジ6内にる。そして、トレイ6bのソケット
穴6gにカートリッジ6のトレイスプリング6bが差し
込まれることによって、トレイ6dがカートリッジ6に
収納される。
【0038】(g)カートリッジ排出時 さらに、シャーシ1に装着されたカートリッジ6を排出
する作業を図2,図3により以下に説明する。すなわ
ち、モーターによりトラバース2をメインプレート1a
側(スタンバイ状態)に戻すと移動ラック13aの移動
ラックフック13aがロックアーム1bのロック部1c
に係合する。この状態で駆動ギア14を回動させること
によりカムギア9および移動ギア12を介して移動ラッ
ク13を後方にスライド移動させると、ロックアーム1
bも後方に移動する。すると、ロックアーム1bに設け
られているテーパー部1dによってカートリッジストッ
パーリンク1gが右にスライド移動して、カートリッジ
ストッパー1eを右に付勢する。カートリッジストッパ
ー1eはその隆起部1fがカートリッジ6の窪み6cに
係合しているが、カートリッジストッパーリンク1gに
よって付勢されると、窪み6cから隆起部1fが外れ
る。カートリッジ6はカートリッジアタックアーム7の
カートリッジアタックピン7aによって前方に付勢され
ているので、窪み6cから隆起部1fが外れるとカート
リッジ6は前方に排出される。この後移動ラック13を
スタンバイ状態に戻す。
【0039】(3)実施例の効果 以上のような本実施例によれば、ディスク4を収納した
トレイ6dを搬送するトレイ搬送機構と、ターンテーブ
ル3上のディスク4をチャッキングするディスクチャッ
キング機構との同期をとるリンク機構が、カムギア9と
リンクプレート17から成るというシンプルな構成なの
で、部材数が少なく小形化に有利であり、故障もしにく
い。また、カートリッジ6に収納されたトレイ6dの開
口部6a側は、円弧状に切り取られているので、トレイ
6dの移送距離が短くても、ディスク4がぶつかりあう
ことがない。したがって、装置の小形化が容易に実現で
きる。
【0040】(4)その他の実施例 本発明は、以上のような実施例に限定されるものではな
く、各部材の形状および寸法は、適宜変更可能である。
たとえば、カートリッジ6のディスク4の収納枚数は、
5枚より多くても少なくても差支えない。また、ターン
テーブル3上のディスク4の中心と、カートリッジ6内
に収納されたディスク4の中心との距離は、本実施例で
は85mmとしたが、トラバース2にさらに小型のもの
を用いれば、さらに短くすることができ、装置全体をよ
り小形化することが可能となる。さらに、本実施例は、
トレイ6d内の板バネ6f形状を変えることによりシン
グルCDを使用することが可能であり、また本発明は、
LDプレーヤ、MDプレーヤにも適用可能である。
【0041】
【発明の効果】以上のような本発明によれば、カートリ
ッジ内のトレイを搬送する搬送機構と、ディスクをター
ンテーブル上に支持するチャッキング機構の同期をとる
リンク機構を設けるという簡単な構成によって、小型
で、スムーズなディスク選択および搬送作業がおこなえ
るディスクオートチェンジャー装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクオートチェンジャー装置の一
実施例を示す側面図
【図2】図1の実施例を示す上面図
【図3】図1の実施例におけるカートリッジを示す側面
【図4】図1の実施例におけるターンテーブルとトレイ
の位置関係を示す上面図
【図5】図3のカートリッジ内に収容されたトレイの位
置を示す側面図
【図6】図1の実施例におけるトレイ搬送機構のスタン
バイ状態を示す側面図
【図7】図1の実施例におけるディスクチャッキング機
構のスタンバイ状態を示す側面図
【図8】図1の実施例におけるカムギアを示す側面図
【図9】図1の実施例における第1スライドプレートを
示す側面図
【図10】図1の実施例におけるリンクプレートを示す
側面図
【図11】図1の実施例におけるリンク機構を示す側面
【図12】図1の実施例におけるディスクチャッキング
機構のディスクチャッキング時を示す側面図
【図13】図1の実施例におけるディスクチャッキング
機構のディスク再生時を示す側面図
【図14】図1の実施例におけるトレイ搬送機構のディ
スク再生時を示す側面図
【符号の説明】
1…シャーシ 1a…メインプレート 1b…ロックアーム 1c…ロック部 1d…テーパーブ 1e…カートリッジストッパー 1f…隆起部 1g…カートリッジストッパーリンク 1h,1i…ピン 2…トラバース 2a…防振ダンパー 2b…フロントピン 3…ターンテーブル 4…ディスク 5…クランパー 5a…クランパーアーム 5b…クランプピン 6…カートリッジ 6a…開口部 6b…トレイスプリング 6c…窪み 6d…トレイ 6e…トレイフック部 6f…板バネ 6g…ソケット穴 7…カートリッジアタックアーム 7a…カートリッジアタックピン 8…固定ラック 9…カムギア 9a…切欠部 9b,9c…ギア溝 9d…第1スライドプレート用カム溝 9e…屈折部 9f…湾曲部 9g…第2スライドプレート用カム溝 9h…くの字部 10…連結アーム 11…移動プレート 12…移動ギア 12a…小ギア 12b…大ギア 13…移動ラック 13a…移動ラックフック 14…駆動ギア 15…第1スライドプレート 15a…後スライドカム 15b…前スライドカム 15c…第1ラック 15d…第1チャッキングカム 15e…スライドピン 16…第2スライドプレート 16a…スライドカム 16b…第2ラック 16c…第2チャッキングカム 16d…逃げ部 17…リンクプレート 17a…上リンクピン 17b…下リンクピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク装置のシャーシに設けられ、デ
    ィスクを支持するターンテーブルを備えた記録再生部
    と、ディスクを複数枚収納可能な収納部と、前記収納部
    に収納された所望のディスクを、前記収納部と前記記録
    再生部との間で搬送する搬送部を有するディスクオート
    チェンジャー装置において、 前記ディスクを収容可能であるとともに、前記収納部に
    出し入れ可能な複数枚のトレイを設け、 前記記録再生部および前記搬送部を所望のディスクが収
    容されたトレイに対応する位置に移動可能に設け、 前記搬送部に、前記記録再生部および前記搬送部の移動
    により所望のディスクが収容されたトレイに係合し、前
    記収納部と前記記録再生部との間を移動することによっ
    て前記トレイを搬送する移動部材を設け、 前記記録再生部に、前記移動部材により搬送したトレイ
    内の所望のディスクを、ディスクの記録再生時にはター
    ンテーブルに支持し、ディスクの収納時にはターンテー
    ブルから解放するチャッキング機構を設けたことを特徴
    とするディスクオートチェンジャー装置。
  2. 【請求項2】 前記記録再生時には、前記移動部材によ
    り搬送したトレイ内の所望のディスクを、前記チャッキ
    ング機構により前記ターンテーブルに支持した後に、所
    望のディスクをターンテーブルに残したままで、前記移
    動部材により前記トレイを前記収納部側に待避し、前記
    収納時には、前記チャッキング機構がディスクを解放す
    る前に、前記移動部材により前記トレイを前記記録再生
    部側に搬送し、ターンテーブルのディスクを前記トレイ
    に収納するように、前記搬送部と前記チャッキング機構
    との同期をとるリンク機構を有することを特徴とする請
    求項1記載のディスクオートチェンジャー装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0843308A2 (en) * 1996-11-13 1998-05-20 Clarion Co., Ltd. Disk changer device
US6560171B2 (en) * 1996-11-13 2003-05-06 Clarion Co., Ltd. Disk changer device having a transport and a disk chucking mechanism seperately and selectively operated by a single driving source
EP1513146A3 (en) * 2003-09-02 2007-12-05 Sony Corporation Disc driving device and cam for disc driving device

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