JPH06307280A - 内燃機関の回転位置検出装置 - Google Patents

内燃機関の回転位置検出装置

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JPH06307280A
JPH06307280A JP5102190A JP10219093A JPH06307280A JP H06307280 A JPH06307280 A JP H06307280A JP 5102190 A JP5102190 A JP 5102190A JP 10219093 A JP10219093 A JP 10219093A JP H06307280 A JPH06307280 A JP H06307280A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転体の基準位置を確実に検出する。 【構成】 内燃機関のクランクシャフト1の回転と同期
するNEセンサからのNEパルス信号と、カムシャフト
5の回転と同期するGセンサからのGパルス信号との入
力順序がCPU16のレジスタORDERに入力され
る。そして、このレジスタORDERに入力されたパル
ス入力順序パターンにより、NEパルサ2の基準位置を
示す欠歯部8を示すパルスが第1気筒に対する基準パル
スか、第6気筒に対する基準パルスか、あるいは誤判定
なのかを確実に検出できる。さらに、欠歯部8を示すパ
ルスの検出時点で、そのパルスが第1気筒を示すか、第
6気筒を示すものなのかを判別できるため、始動性が向
上する。また、NEセンサ、Gセンサの各々の基準位置
を各センサ毎で検出可能であるため、どちらかのセンサ
がフェイルしても、残ったセンサで機関の制御ができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の回転角度位
置を検出する回転位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一つの回転センサで回転角と特定
の位置を検出するため、回転センサに欠歯や余分歯を設
け、その位置を検出することにより、ある特定の位置に
クランク軸があると認識する技術が知られている。そし
て、その欠歯や余分歯を検出する方法として、入力され
る2パルス間のパルス幅と、その次に入力されるパルス
幅とを比べることにより欠歯や余分歯を認識するという
方法がある。(例えば、特公平2−46784号公報,
特表昭61−502557号公報等)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、エンジンは
常に一定にまわっているわけではなく、欠歯のないとこ
ろでも、今回のパルス幅が前回パルス幅に比べ、欠歯と
区別がつかなくなる程、長い幅になる場合がある。(こ
れは余分歯についても、同様のことが言える。)また、
解析によると、冷間時でのエンジン始動にみられる極低
速でのクランキング時には、エンジンの回転は極めて不
安定であり、上死点(以下、TDCと記す)近傍におい
て、前回パルス幅の数倍のパルス幅まで長くなる場合が
あることが分かった。
【0004】この様な場合、前述のようなパルス幅比較
だけでは(たとえ何らかのなましロジックの様なものを
入れていても)欠歯や余分歯位置を誤検出し、このよう
に誤検出した状態で内燃機関を制御することにより、運
転性の悪化を招くという問題点がある。本発明は上記問
題点に鑑み、回転体の基準位置を確実に検出することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために図1に示すように、内燃機関のクランクシャ
フトに同期して回転する第1回転体と、カムシャフトに
同期して回転する第2回転体と、前記第1回転体の外周
位置に等角度間隔をもって形成される複数の被検出部
と、前記第2回転体の外周位置に等角度間隔をもって形
成される複数の被検出部と、前記第1回転体の外周位置
の特定箇所に設けられる第1基準位置被検出部と、前記
第2回転体の外周位置の特定箇所に設けられる第2基準
位置被検出部と、前記第1回転体の前記被検出部の回転
軌跡近傍に設けられ、その被検出部が通過する毎にパル
スを発生する第1検出素子と、前記第2回転体の前記被
検出部の回転軌跡近傍に設けられ、その被検出部が通過
する毎にパルスを発生する第2検出素子と、前記第1検
出素子および前記第2検出素子から発生するパルスを入
力し、このパルスの入力順序パターンを検出するパルス
入力順序パターン検出手段と、前記パルス入力順序パタ
ーン検出手段で検出されたパルス順序パターンに基づい
て、前記第1回転体の第1基準位置および前記第2回転
体の第2基準位置を検出する基準位置検出手段とを備え
ることを特徴とする内燃機関の回転位置検出装置という
技術的手段を採用する。
【0006】
【作用】以上に述べた本発明の内燃機関の回転位置検出
装置の構成によると、パルス入力順序パターン検出手段
は、第1検出素子および第2検出素子で発生するパルス
の入力順序パターンが検出される。そして、このパルス
順序パターンに基づいて、基準位置検出手段は、第1基
準位置および第2基準位置を検出する。
【0007】上記のように入力パルス順序パターンに基
づいて基準位置検出手段が基準位置を検出する。このた
め、第1の回転体の第1基準位置および第2の回転体の
第2基準位置は確実に検出される。
【0008】
【実施例】以下、本発明を4サイクル6気筒ディーゼル
エンジンの制御装置に適用した実施例を図面に基づいて
説明する。図1は、本実施例の概略構成図であり、図2
は、本実施例のタイミングチャートである。
【0009】図1に示すように、クランクシャフト1に
第1回転体である円板状のNEパルサ2が固定される。
そして、このNEパルサ2外周には、15°クランク角
毎に被検出部である複数の突起3が形成される。この複
数の突起3のうちの、例えば第1気筒の上死点(TD
C)および第6気筒の上死点(TDC)を示す基準位置
に対応する部分に欠歯部4(第1基準位置被検出部)が
形成される。
【0010】一方、カムシャフト5は、クランクシャフ
ト1に同期して回転し、クランクシャフト1が2回転す
るにつき1回転する。カムシャフト5は、その同軸上に
第2回転体である円板状にGパルサ6が固定される。そ
して、Gパルサ6の外周に120°クランク角毎に、即
ちGパルサ6の外周に60°毎に被検出部である複数の
突起7が形成される。さらに、この複数の突起7は、各
気筒の上死点前45°クランク角位置に形成され、各気
筒の基準位置を示すように作用する。また、第1気筒の
上死点を示す基準位置に対応する突起7の直前に余分歯
8が形成される。なお、本実施例では余分歯8は第1気
筒の上死点前75°クランク角位置に形成される。
【0011】また、円板2、6の外周近傍には、それぞ
れ電磁ピックアップ10、12が設けられる。この電磁
ピックアップ10、12は、それぞれ波形成形回路15
を介して制御装置(CPU)16に接続される。ここ
で、上記円板2、電磁ピックアップ10等によって構成
されるセンサを以下NEセンサと称し、円板6、電磁ピ
ックアップ12等によって構成されるセンサを以下Gセ
ンサと称する。
【0012】そして、NEセンサの突起3が電磁ピック
アップ10を通過する毎に図2(b)に示すようなNE
パルス信号がCPU16へ入力される。一方、Gセンサ
の突起7および余分歯8が電磁ピックアップ12を通過
する毎に図2(a)に示すようなGパルス信号がCPU
16へ入力される。CPU16は、上記入力信号に基づ
いて気筒判別およびクランク角度を演算し、演算処理さ
れた結果に基づいて燃料噴射量制御、燃料噴射時期制
御、燃料圧制御等を実行する。
【0013】以下、図2のタイミングチャートおよび、
図3、4のフローチャートにより、CPU16で処理さ
れるNEセンサ、Gセンサに関する各種のカウンタ、フ
ラグ等の処理について説明する。ここでCPU16にて
正しくシステム制御を行うためには、それぞれ入力され
るNEパルス、Gパルスがどの気筒のTDCからどれだ
けの角度ずれているパルスなのかを正しく認識する必要
がある。
【0014】例えば、NEパルスについて1つのカウン
タを設け、欠歯部の次のパルスで正しく1をセットし後
は順次カウントアップしてやれば、そのカウンタの値を
CPU16がモニタすることにより、入力されるNEパ
ルスがどの気筒のTDCからどれだけの角度ずれている
パルスなのかを正しく認識できることになる。そこで、
本実験例ではCPU16内のRAM上にCNEカウンタ
23を設け、図2(C)の如くカウンタを駆動すること
とする。但し、カムシャフト5が1回転する間に、クラ
ンクシャフト1は2回転するため、カムシャフト5が1
回転する間にNEセンサの欠歯部は2回発生する。する
と、CNEカウンタ23はクランクシャフト1が1回転
するときに2度1から23の動きを行うこととなり、C
PU16はCNEカウンタをモニタするだけではそれが
第1気筒を始めとしてカウントされているのか第6気筒
を始めとしているのか区別ができない。そこでRAM上
にシリンダ認識のためのFCYLNフラグ24を設け図
2(d)の様にコントロールするものとする。
【0015】また、Gパルスについても1つのカウンタ
を設け、余分歯8の次のパルスで正しく1にセットし、
後は順次カウントアップしてやればそのカウンタをCP
U16がモニタすることにより、入力されるGパルスが
どの気筒のTDCからどれだけの角度ずれているパルス
なのかを正しく認識できることとなる。本実施例ではC
Gカウンタ25をRAM上に設け、図2(e)の如く駆
動すものとする。
【0016】なお、本実施例では、CPU16にNE,
Gパルスが正しく入力されている間はCNEカウンタ2
3,FCYLNフラグ24,CGカウンタ25を図2の
如くコントロールし、システムの制御はNEパルスを基
準として行わせるものとする。すなわち両パルス入力が
正常の間はCNEカウンタ23とFCYLNフラグ24
とにより入力されるNEパルスがどの気筒のTDCから
どれだけの角度ずれているパルスなのかを認識し、NE
パルスの入力時刻を基準に、さまざまなアクチュエータ
をタイミング制御するためのパルス出力をしたり、NE
パルスの入力時刻よりエンジン回転数などのその時点で
の各種システム情報を計算する。
【0017】また、Gパルスが断線やノイズ等により異
常な状態となった場合には、CNEカウンタ23とFC
YLNフラグ24のみを図2(c)、(d)の如くコン
トロールし、それらにより、上述と同様のNE基準制御
を行い、同時にGセンサ異常の状態を認識する。また逆
にNEパルスが断線やノイズにより異常な状態となった
場合には、CGカウンタ25のみを図2(e)の如くコ
ントロールし、システムの制御はGパルスを基準として
行わせるものとし、同時にNEセンサの異常の状態を認
識する。
【0018】以下、回転位置検出処理について図3,4
に示すフローチャートに基づいて説明する。これらの処
理は、NE,Gパルスの立上りタイミングにて実行され
る割込処理である。図3に示すNEパルス入力同期処理
について説明する。ステップ100にて、CPU16に
入力されたNEパルス,Gパルスの入力順序のパターン
を検出するための入力順序パターン認識処理を実行す
る。詳細には、図5に示すように順序パターンを示すレ
ジスタORDERを1ビット左へシフトした後、LSB
を0にする。ここで、レジスタORDERのビットの内
容が0の場合はNEパルスを示し、1の場合はGパルス
を示す。よって、レジスタORDERの内容を確認する
ことでNEパルスとGパルスの入力順序パターンを調べ
ることが可能である。
【0019】次にステップ110〜150で入力された
NEパルスが欠歯に続く基準パルスであるか否かを判断
する。ステップ110で前回のパルス幅TNEi−1に
比べ、今回のパルス幅TNEiがその3/2倍以上ある
か否かを判定する。Noであればステップ120でFL
ACKフラグを0にクリアする。なお、このFLACK
は入力されたNEパルスが基準パルスであるときは1に
セットされるフラグである。一方、Yesであれぱステ
ップ130でFGFAILフラグの判定を行う。このF
GFAILは、Gセンサが正常であれば0にクリアされ
ているが、Gセンサに異常がある場合には1にセットさ
れるフラグである。ここでFGFAIL=1即ちGセン
サが異常であればステップ150でFLACKをセット
する。これは、Gセンサが異常である時は、NEパルス
とGパルスとの順序パターンによる欠歯検出ができない
ためである。一方、FGFAIL=0即ちGセンサが正
常である場合は、ステップ140にて今回のNEパルス
が真の基準パルスであるかを、NEパルスとGパルスと
の入力順序によるパターンチェックにて判断する。詳細
には、今回のNEパルスが基準パルスである場合の入力
順序は「NE→G→NE」である。よって、レジスタO
RDERの下位3ビットのパターンが「010」である
か否かを判断する。パターンがマッチしている場合は今
回のNEパルスが基準パルスであると判断して、ステッ
プ150でフラグFLACKをセットする。一方、パタ
ーンがマッチしていない場合は今回のNEパルスは基準
パルスでないと判断して、ステップ120でフラグFL
ACKをクリアする。
【0020】次にステップ160で今回のパルス幅TN
Eiを前回のパルス幅TNEi−1にセットする。ステ
ップ170〜280でNEセンサの異常検出及び各種の
カウンタの処理を実行する。ステップ170でフラグF
LACKの状態により今回のNEパルスが基準パルスで
有るか否かを判断する。フラグFLACK=0即ちNE
パルスが基準パルスでない場合、ステップ180でNE
パルスをカウントするカウンタCNEが23以上か否か
を判断する。ここで、今回のNEパルスが基準パルスで
ない場合はカウンタCNEは23未満である。従って、
カウンタCNEが23以上の場合はNEセンサの異常と
判断してステップ190でNEセンサの異常を示すフラ
グFNEFAILをセットしステップ200に進む。一
方、カウンタCNEが23未満である場合はNEセンサ
は正常であると判断してステップ200に進む。ステッ
プ200にてカウンタCNEをインクリメントしてステ
ップ290に進む。
【0021】一方、ステップ170でフラグFLACK
=1即ち今回のNEパルスが基準パルスである場合、ス
テップ210でカウンタCNE=23であるか否かを判
断する。ここで、今回のNEパルスが基準パルスである
場合はカウンタCNEは23である。従って、カウンタ
CNEが23でない場合はNEセンサの異常としてステ
ップ220でフラグFNEFAILをセットしてステッ
プ240へ進む。一方、ステップ210でカウンタCN
Eが23の場合はステップ230に進む。ステップ23
0ではフラグFNEFAILをリセットすると共に基準
パルスが第1気筒か第6気筒かを示すフラグFCYLN
を反転する。ここで、FCYLN=0の場合は第1気筒
を示す。但し、目標燃料圧力PFINと実燃料圧力PC
との偏差の絶対値が所定値(例えば、10MPa)以上
の状態が所定時間(例えば、2sec)以上続いた場合
はフラグFCYLNが実際と異なっている、即ちCPU
16で認識している気筒と実際の気筒がずれているた
め、正常な燃料圧制御が実行されていないと判断してフ
ラグFCYLNの反転を実行しない。本実施例では燃料
圧によりフラグFCYLNの誤認識を検出したが、回転
数の変化等からも検出できる。
【0022】ステップ240〜280で今回のNEパル
スが第1気筒に対する基準パルスか第6気筒に対する基
準パルスかを判断すると共に各種のカウンタ処理を行
う。まず、ステップ240で今回のNEパルスが第1気
筒に対する基準パルスであるか否かを入力順序パターン
にて判断する。ここで、今回のNEパルスが第1気筒に
対する基準パルスである場合の入力順序は「NE→NE
→G→NE→G→NE」である。よって、レジスタOR
DERの下位6ビットのパターンが「001010」で
あるか否かを判断する。ここで、パターンがマッチして
いる場合は今回のNEパルスが第1気筒に対する基準バ
ルスであり、NEセンサ、Gセンサとも正常であると判
断して、ステップ250でフラグFNEFAILをクリ
ア、フラグFGFAILをクリア、フラグFCYLNを
クリアしてステップ280に進む。一方、パターンがマ
ッチしていない場合はステップ260で今回のNEパル
スが第6気筒に対する基準パルスであるか否かを入力順
序パターンにて判断する。ここで、今回のNEパルスが
第6気筒に対する基準パルスである場合の入力順序は
「NE→NE→NE→G→NE」である。よって、レジ
スタORDERの下位5ビットのパターンが「0001
0」であるか否かを判断する。ここで、パターンがマッ
チしている場合は今回のNEパルスが第6気筒に対する
基準パルスであり、NEセンサ、Gセンサとも正常であ
ると判断して、ステップ270でフラグFNEFAIL
をクリア、フラグFGFAILをクリア、フラグFCY
LNをセットしてステップ280に進む。一方、パター
ンがマッチしていない場合もステップ280へ進む。
【0023】ステップ280でカウンタCNEを1にセ
ットしてステップ290へ進む。ステップ290でNE
センサの異常の有無をフラグFNEFAILにより検出
する。フラグFNEFAILが1即ちNEセンサが異常
の場合は本処理を終了する。一方、フラグFNEFAI
Lが0即ちNEセンサが正常の場合はステップ300で
カウンタCNEとフラグFCYLNとにより、入力され
たNEパルスがどの気筒のどの角度位置なのかが認識さ
れ、各種の制御を実行して本処理を終了する。
【0024】次に図4に示すGパルス入力同期処理につ
いて説明する。ステップ500にて図3のステップ10
0と同様の入力パターン認識処理を実行する。詳細には
レジスタORDERを1ビット左へシフトした後、LS
Bを1にする。次に、ステップ510〜530で入力さ
れたGパルスが余分歯8に続く基準パルスであるか否か
の判断とGパルスの基準位置を示すフラグFEXTRの
処理を行う。ステップ510で今回のパルス幅TGiが
前回のパルス幅TGi−1の1/2倍に比べて小さいか
否かを判断する。Yesの場合はGパルスの基準パルス
であると判断してステップ520でフラグFEXTRを
セットする。Noの場合はGパルスの基準パルスでない
と判断してステップ530でフラグFEXTRをクリア
する。
【0025】次にステップ540で今回のパルス幅TG
iを前回のパルス幅TGi−1にセットする。ステップ
550〜620でGセンサの異常検出及び各種のカウン
タ処理を実行する。ステップ550でフラグFEXTR
の状態により今回のGパルスが基準パルスで有るか否か
を判断する。フラグFEXTR=0即ち今回のパルスが
基準パルスでない場合、ステップ560でGパルスをカ
ウントするカウンタCGが7以上か否かを判断する。こ
こで、今回のGパルスが基準パルスでない場合はカウン
タCGは7未満である。従って、カウンタCGが7以上
の場合はGセンサの異常と判断してステップ570でG
センサの異常を示すフラグFGFAILをセットしステ
ップ580に進む。一方、カウンタCGが7未満である
場合はGセンサは正常であると判断してステップ580
に進む。ステップ580にてカウンタCGをインクリメ
ントしてステップ630に進む。一方、ステップ550
でフラグFEXTR=1即ち今回のGパルスが基準パル
スである場合、ステップ590でカウンタCG=7であ
るか否かを判断する。ここで、今回のGパルスが基準パ
ルスである場合はカウンタCGは7である。従って、カ
ウンタCGが7でない場合はGセンサの異常と判断して
ステップ600でフラグFGFAILをセットしてステ
ップ620へ進む。一方、ステップ590でカウンタC
Gが7の場合はGセンサは正常であると判断してステッ
プ610でフラグFGFAILをクリアしてステップ6
20に進む。ステップ620でカウンタCGを1にセッ
トする。
【0026】ステップ630〜660でNEセンサ,G
センサの異常状態に応じた制御を行う。ステップ630
でNEセンサの異常有無をフラグFNEFAILにより
検出する。フラグFNEFAILが0即ちNEセンサが
正常の場合は本処理を終了する。即ち、各種の制御はカ
ウンタCNEとフラグFCYLNに応じて処理される。
一方、フラグFNEFAILが1即ちNEセンサが異常
の場合はステップ640でGセンサの異常の有無をフラ
グFGFAILにより検出する。フラグFGFAILが
1即ちNEセンサ,Gセンサが共に異常の場合はステッ
プ660へ進み、各種の制御を中止して本処理を終了す
る。一方、フラグFNEFAILが0即ちNEセンサが
異常でGセンサが正常の場合はステップ650でカウン
タCGにより入力されたGパルスがどの気筒なのかを認
識して各種の制御を実行する。
【0027】以上のように、NEセンサからのパルス幅
により欠歯を判定した時、それまでにCPU16に入力
されたNEセンサ,Gセンサの入力順序パターンにより
欠歯と判定したパルスが第1気筒に対する基準パルス
か、第6気筒に対する基準パルスか、または欠歯の誤判
定なのかを検出する。したがって、冷間始動時における
クランキング状態の様に回転速度の変動が大きい運転状
態においても欠歯を精度良く検出することができる。
【0028】また、始動時において、最初に欠歯が検出
された時点で、その欠歯が第1気筒に対するものか、第
6気筒に対するものかを検出できるため、始動性が向上
する。さらに、NEセンサに基準位置を特定するために
欠歯構造を設け、Gセンサに基準位置を特定するために
余分歯構造を設けたため、NEセンサ,Gセンサの内、
一方が異常となった場合でも他方のセンサのみで通常の
制御を行うことができる。
【0029】なお、本実施例では、図1に示した様な2
つのパルサを用いたが、特にそのパルサ形状を限定する
ものではなく、他の順序パターンを備えた様なパルサに
も有効である。また、本実施例において、図3のステッ
プ140,240,260のパターンチェックでは、そ
れぞれ過去3歯分、6歯分、5歯分の順序パターンを比
較しているが、何歯前まで、あるいは何歯後までの順序
パターンを問題にするかは、限定されるものではなく、
用意されたパルサ形状とそのシステム挙動により必要な
範囲を設定すれば良い。また、パターンの比較を行うト
リガは本実施例では、NE入力パルス幅が前回の入力パ
ルス幅の3/2倍以上になったこととしたが、パターン
マッチングを行うトリガは特にそれに限定されるもので
はない。
【0030】また、本実施例に示したプログラムによる
入力順序パターン認識の方法はレジスタORDERを用
いたものとしたが、その方法は限定されるものではな
く、結果的に入力順序パターンを認識していることにな
る方法であればいかなる方法でもよい。例えば、過去に
入力された各NEパルス幅の間にGパルスが何歯ずつあ
ったのかをカウンタで持つ方法等、さまざまな方法が提
案できる。
【0031】
【発明の効果】以上に述べた本発明の内燃機関の回転位
置検出装置の構成および作用によると、パルス順序パタ
ーン検出手段が第1検出素子および第2検出素子からの
発生パルス順序パターンを検出するため、第1基準位置
および第2基準位置を誤検出することなく確実に検出す
ることができる。したがって、基準位置を誤検出した状
態で内燃機関を制御することが防止されるため、運転性
の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の回転位置検出装置の概略構成図であ
る。
【図2】本実施例のタイミングチャートである。
【図3】NEパルス入力同期処理を示すフローチャート
である。
【図4】Gパルス入力同期処理を示すフローチャートで
ある。
【図5】NEパルス、Gパルスの入力順序パターン認識
処理を示す図である。
【符号の説明】
1 クランクシャフト 2 円板 3 突起 4 欠歯部 5 カムシャフト 6 円板 7 突起 8 余分歯 10 電磁ピックアップ 12 電磁ピックアップ 16 制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のクランクシャフトに同期して
    回転する第1回転体と、 カムシャフトに同期して回転する第2回転体と、 前記第1回転体の外周位置に等角度間隔をもって形成さ
    れる複数の被検出部と、 前記第2回転体の外周位置に等角度間隔をもって形成さ
    れる複数の被検出部と、 前記第1回転体の外周位置の特定箇所に設けられる第1
    基準位置被検出部と、 前記第2回転体の外周位置の特定箇所に設けられる第2
    基準位置被検出部と、 前記第1回転体の前記被検出部の回転軌跡近傍に設けら
    れ、その被検出部が通過する毎にパルスを発生する第1
    検出素子と、 前記第2回転体の前記被検出部の回転軌跡近傍に設けら
    れ、その被検出部が通過する毎にパルスを発生する第2
    検出素子と、 前記第1検出素子および前記第2検出素子から発生する
    パルスを入力し、このパルスの入力順序パターンを検出
    するパルス入力順序パターン検出手段と、 前記パルス入力順序パターン検出手段で検出されたパル
    ス順序パターンに基づいて、前記第1回転体の第1基準
    位置および前記第2回転体の第2基準位置を検出する基
    準位置検出手段とを備えることを特徴とする内燃機関の
    回転位置検出装置。
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