JP4389805B2 - エンジンの気筒判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、多気筒エンジンにおいて、クランク角センサ等の回転角センサから得られる信号に基づき、いずれの気筒が特定の行程にあるかを判別するエンジンの気筒判定装置に係り、特に、一つの回転角センサ又はセンサからの信号に異常が生じても気筒判定を可能ならしめるようにされたエンジンの気筒判定装置に関する。
エンジンは、その動作の1サイクルが、例えば2、又は4の複数の行程で成り立っており、このため2気筒以上の多気筒エンジンでは、点火時期や燃料噴射時期等の制御のために、いずれの気筒が特定の行程、例えば圧縮行程にあるかを識別する必要がある。このため、気筒判定装置が必要になる。
ところで、このような気筒判定装置は、通常、クランク角センサやカム角センサ等の回転角センサを備える。この回転角センサは、通常、シグナルプレート(円形回転部材)とこの外周に近接配置される検知器とからなっており、例えば、クランク軸等の回転部に装着されるシグナルプレートの外周部に多数の突起等(被検知部)を所定の配列状態で設け、前記検知器は、前記被検知部を検知する度に信号としてのパルスを発生するようにされ、この検知器から得られる信号に基づいて、所定気筒の所定のクランク角度位置を検出し、気筒判定を行う。よって、前記回転角センサ一つだけで気筒判定を行う場合は、前記センサから得られる信号が異常である場合には、気筒判定不能となり、点火時期や燃料噴射時期等の制御が行えず、始動不能となる。
かかる異常事態に対処すべく、下記特許文献1等に見られるように、三個の回転角センサから得られる信号を基に気筒判定を行うようにしたものがある。すなわち、一つのセンサからは、等間隔部分と不等間隔部分からなり、各気筒の所定行程において同一クランク角度位置をあらわす信号Aが得られるようにされ、残りの二つのセンサからは、不等間隔で各気筒の所定行程において異なるクランク角度位置をあらわす信号B,Cが得られるようにされ、前記信号Aが異常であるとき、異常でない二つの信号B,Cから、気筒判定を行うようになすことが提案されている。
特開2001−234795号公報
しかしながら、前記従来提案の気筒判定装置では、二つのセンサから得られる信号が異常である場合、気筒判定を行うことができない。つまり、複数のセンサから得られる信号に基づいて気筒判定を行う場合、正常な一つのセンサから得られる信号だけでは気筒判定を行うことができない。
本発明は、前記した従来の問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、一つのセンサから得られる信号が異常である場合に、残りの一つの正常なセンサから得られる信号だけで誤りなく気筒判定を行うことができて、点火時期や燃料噴射時期等の制御を支障なく適切に行えるようにされたエンジンの気筒判定装置を提供することにある。
上記課題は、エンジンの回転部と一体的に回転せしめられるシグナルプレート及び該シグナルプレートの外周に近接配置された検知器からなる一つ又は複数の回転角センサと、該センサから得られる信号に基づいて気筒判定を行う制御手段と、を備えたエンジンの気筒判定装置であって、
前記シグナルプレートの外周には、歯,突起,凹部,凸部,孔の少なくともいずれかからなる第1の被検知部が等角度間隔で所定角度範囲にわたって配列された等間隔部と、少なくとも2個の前記第1の被検知部が前記等間隔部より大きな角度間隔で配列された不等間隔部とが設けられて、前記検知器からは各気筒の所定工程における同一クランク角度位置をあらわす信号Aが得られるようにされると共に、
上記とは別に、前記シグナルプレートの外周には、歯,突起,凹部,凸部,孔の少なくともいずれかからなる複数の第2の被検知部が不等間隔で設けられて、前記検知器からは各気筒の所定工程における異なるクランク角度位置をあらわす信号Bが得られるようにされ、
前記信号Aの前記等間隔部より大きな角度間隔で配列された不等間隔部の検出周期を計測すると共に、
前記制御手段は、前記センサから得られる信号Bが異常と判断された場合に、所定気筒に、所定の燃料噴射量を前記信号Aを基準とした所定のタイミングで噴射し、所定の一つの気筒のみ前記信号Aを基準とした所定のタイミングで点火を行い、前記信号Aの前記等間隔部より大きな角度間隔で配列された不等間隔部の検出周期の変動が所定値より大きくなったとき、前記点火を行った所定の一つの気筒の爆発工程を判別することで気筒判定を行うことを特徴とするエンジンの気筒判定装置によって達成される。
また、上記課題はクランク角センサと、カム角センサと、これら両センサから得られる信号に基づいて気筒判定を行う制御手段と、を備えたエンジンの気筒判定装置であって、
前記クランク角センサは、クランク軸と一体的に回転せしめられるクランク軸用シグナルプレート及び該シグナルプレートの外周に近接配置されたクランク軸用検知器からなり、前記シグナルプレートの外周には、歯,突起,凹部,凸部,孔の少なくともいずれかからなる第1の被検知部が等角度間隔で所定角度範囲にわたって配列された等間隔部と、少なくとも2個の前記第1の被検知部が前記等間隔部より大きな角度間隔で配列された不等間隔部とが設けられて、前記検知器からは各気筒の所定工程における同一クランク角度位置をあらわす信号Aが得られると共に、
前記カム角センサは、カム軸と一体的に回転せしめられるカム軸用シグナルプレート及び該シグナルプレートの外周に近接配置されたカム軸用検知器からなり、前記カム軸用シグナルプレートの外周部には、歯,突起,凹部,凸部,孔の少なくともいずれかからなる複数の第2の被検知部が不等間隔で設けられて、前記検知器からは各気筒の所定工程における異なるクランク角度位置をあらわす信号Bが得られるようにされると共に、
前記信号Aの前記等間隔部より大きな角度間隔で配列された不等間隔部の検出周期を計測すると共に、
前記制御手段は、前記センサから得られる信号Bが異常と判断された場合に、所定気筒に、所定の燃料噴射量を前記信号Aを基準とした所定のタイミングで噴射し、所定の一つの気筒のみ前記信号Aを基準とした所定のタイミングで点火を行い、前記信号Aの前記等間隔部より大きな角度間隔で配列された不等間隔部の検出周期の変動が所定値より大きくなったとき、前記点火を行った所定の一つの気筒の爆発工程を判別することで気筒判定を行うことを特徴とするエンジンの気筒判定装置によっても達成される。
本発明に係る気筒判定装置は、一つの回転角センサから得られる信号が異常である場合に、残りの正常な回転角センサから得られる信号だけで誤りなく気筒判定を行うことができる。そのため、点火時期や燃料噴射時期等の制御を支障なく適切に行うことが可能となる。
以下、本発明のエンジンの気筒判定装置の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る気筒判定装置の一実施形態を、それが適用された車載用V型6気筒エンジンと共に示す概略構成図である。
図1において、エンジン1は、6つの気筒(#1〜#6)が設けられたシリンダ1aと各気筒に摺動自在に嵌挿されたピストン1bとを備え、ピストン1b上方の燃焼室1cには、点火プラグ(イグニッションコイル14に接続)16が設けられるとともに、吸気弁26及び排気弁27が設けられている。また、吸気系(吸気分岐管7を含む吸気通路)にはエアクリーナ31,吸入空気量を計測するエアフローセンサ2,吸入空気量を調整するスロットル弁5を備えたスロットルボディ4,スロットル弁5の開度を検出するスロットルセンサ6,アイドルスピードコントロールバルブ(ISCバルブ)3等が適宜に配置され、吸気分岐管7には、電子制御式の燃料噴射弁8が設けられている。また、排気系には、空燃比センサ15や排気浄化用触媒コンバータ等が設けられている。また、スロットル弁5は、モータ(図示せず)による駆動をすることにより、ISC機能も含めて制御するいわゆる電制スロットル制御装置であっても良い。
燃料タンク33の燃料は、燃料ポンプ32により吸い出され、燃料配管13を経てプレッシャーレギュレータ11で調圧されて前記燃料噴射弁8に導かれ、該燃料噴射弁8から吸気ポートに向けて噴射される。
また、エンジン1には、後で詳述するように、気筒判定に使用されるクランク角検出部18,カム角検出部29、及びコントロールユニット100が備えられている。
コントロールユニット100には、エアフローセンサ2,スロットルセンサ6,空燃比センサ15,水温センサ17,クランク角検出部18、及びカム角検出部29等からの信号が入力され、コントロールユニット100は、それらの信号に基づいて、燃料噴射弁8による燃料噴射制御、点火プラグ16による点火時期の制御等を行うようになっている。なお、図1において、符号21はバッテリー、符号22はコントロールユニット100に対するメインリレーを示している。
前記クランク角検出部18は、クランク軸と一体的に回転せしめられるクランク軸用シグナルプレート18a及び該シグナルプレート18aの外周に近接配置されたクランク軸用検知器18bからなる磁気式のものとされ、前記クランク軸用シグナルプレート18aの外周部には、歯,突起,凹部,凸部,孔等からなる多数の被検知部が等角度間隔(ここでは、10°CA)で所定角度範囲にわたって配列された等間隔部と、少なくとも2個の前記被検知部が前記等間隔部より大きな角度間隔(ここでは、30°CA)で配列された不等間隔部(歯欠け部)とが、エンジン1の気筒数の1/2(ここでは、3)だけ交互に設けられている(したがって、クランク軸が2回転する間に前記歯欠け部をあらわす信号が6回到来する)。
前記クランク軸用検知器18bは、前記被検知部がその真向かいを通過する毎に発生する磁界の変化をとらえ(被検知部を検知)、内部処理回路で信号としてのパルスを生成し、これをコントロールユニット100に供給する。したがって、前記クランク軸用検知器18b(クランク角検出部18)からは、図3に示される如くに、各気筒の所定工程における同一クランク角度位置をあらわす信号(基準信号)が得られる。
前記カム角検出部29は、カム軸と一体的に回転せしめられるカム軸用シグナルプレート29a及び該シグナルプレート29aの外周に近接配置されたカム軸用検知器29bからなる磁気式のものとされ、前記カム軸用シグナルプレート29aの外周部には歯,突起,凹部,凸部,孔等からなる複数の被検知部が不等間隔で設けられている。前記カム軸用検知器29b(カム角検出部29)は、前記被検知部がその真向かいを通過する毎に発生する磁界の変化をとらえ(被検知部を検知)、内部処理回路で信号としてのパルスを生成し、これをコントロールユニット100に供給する。したがって、カム角検出部29からは、図3に示される如くに、各気筒の所定工程における異なるクランク角度位置をあらわす信号が得られる。
図2はコントロールユニット100の内部構成を示したものである。コントロールユニット100は、入力回路191,A/D変化部192,中央演算部193,ROM194,RAM195、及び出力回路196を含んだマイクロコンピュータにより構成されている。入力回路191は、入力信号190がアナログ信号の場合(例えば、水温センサ17,スロットルセンサ6等からの信号)、概信号からノイズ成分の除去等を行い、当該信号をA/D変換部192に出力するためのものである。中央演算部193は、A/D変換結果を取り込み、ROM194等の媒体に記憶された燃料噴射制御プログラムやその他の制御プログラムを実行することによって、前記各制御及び診断等を実行する機能を備えている。なお、演算結果、及び、前記A/D変換結果は、RAM195に一時保管されるとともに、該演算結果は、出力回路196を通じて制御信号197として出力され、燃料噴射弁8、点火コイル14等の制御に用いられる。
一方、クランク角検出部18,カム角検出部29の信号は、入力回路191で信号の有無を識別し、High/Low信号として、信号線198により、中央演算部193へ送る。中央演算部193では、信号線198の電圧レベルが、LowからHighに変化したとき、つまり、図3及び図4のクランク角センサ信号、及びカム角センサ信号の立下りのタイミングで割り込み処理が行われる構成となっている。
図3及び図4は、本実施形態の気筒判定装置10により気筒判定を行う際の各部の動作状態、すなわち、各気筒(#1〜#6)の行程、クランク角センサ信号、及びカム角センサ信号の発生(到来)状態、及びクランク角センサ信号とカム角センサ信号の発生(到来)位置関係からの気筒判定データのビットパターン生成状態を示した図である。
以下に、図3,図4を参照しながらクランク角検出部18からの信号(以下、「クランク角センサ信号」と略記)とカム角検出部29からの信号(以下、「カム角センサ信号」と略記)が正常である場合の気筒判定について説明する。
まず、クランク角センサ信号到来毎に、クランク角センサ信号間の時間(間隔)を計測し、一回前のクランク角センサ信号間の時間(CRT2)と、二回前のクランク角センサ信号間の時間(CRT3)と今回のクランク角センサ信号間の時間(CRT1)から、
CRT2/CRT1>α、かつ、CRT2/CRT3>β(α,βは一定値)が成立した場合に、今回のクランク角センサ信号(歯欠け部が到来した直後の信号)をBTDC75°信号(基準信号)と認識する。また、このBTDC75°信号を認識後6回目に到来するクランク角センサ信号をBTDC15°信号(基準信号)と認識する。
次に、前記BTDC75°信号及び前記BTDC15°信号認識時に、気筒判定データ(CYLJDG)のデータを左に1ビットシフトし、カム角センサ信号カウンタ(CAMCNT)の値を、CYLJDGのデータの下位ビットに反映し、その後、CAMCNTの値をクリアする。なお、CAMCNTは、カム角センサ信号発生時にカウントアップする。
このようにして算出されたCYLJDGのデータのビットパターンを、図9に示される如くの予め定められたビットパターンと一致しているかのチェックを行い、どの気筒の
BTDC75°信号かを判定する。本判定により、BTDC15°信号においても、どの気筒のBTDC15°信号かが判定できる。本判定結果から、燃料を噴射すべき気筒、及び点火すべき気筒等を選択決定できる。
次に、コントロールユニット100が前記の如くの気筒判定を行う際に実行する処理
(ルーチン)を図10,図11,図12のフローチャートを参照しながら説明する。
図10はクランク角センサ信号入力毎に行うルーチンであり、ステップ101で一回前のクランク角センサ信号間の時間(CRT2)と、二回前のクランク角センサ信号間の時間(CRT3)と、今回のクランク角センサ信号間の時間(CRT1)から、CRT2/CRT1>α、かつ、CRT2/CRT3>βが成立したか否かを判断する。成立した場合は、ステップ102へ進み、今回のクランク角センサ信号をBTDC75°信号と認識する。認識後、ステップ103へ進み、気筒認識用カウンタ(REFCNT)をクリアし、本ルーチンを終了する。成立しない場合は、ステップ104へ進み、REFCNTをカウントアップする。その後、ステップ105でREFCNTの値が6であるか否かを判断する。REFCNTが6であった場合、ステップ106へ進み、今回のクランク角センサ信号をBTDC15°信号と認識し、本ルーチンを終了する。REFCNTが6でない場合は、そのまま本フローを終了する。
図11は、クランク角センサ信号をBTDC75°信号及びBTDC15°信号と認識した場合に実行するルーチンであり、まず、ステップ201でCYLJDGの値を1ビット左シフトする。その後、ステップ202へ進み、CAMCNTの値をCYLJDGの最下位ビットにセットし、ステップ203でCAMCNTの値をクリアし、本ルーチンを終了する。
図12は、クランク角センサ信号をBTDC75°と認識した場合に実行するルーチンである。ステップ301でCYLJDGの下位3ビットのパターンが1,0,1かどうかをチェックし、一致した場合は、ステップ302で第1気筒(#1)のBTDC75°信号と認識し、CYLCNTを0とする。パターンが一致しない場合は、ステップ303へ進み、パターンが0,0,1かどうかチェックし、一致した場合は、ステップ304で第2気筒(#2)のBTDC75°信号と認識し、CYLCNTを5とする。パターンが一致しない場合は、ステップ305へ進み、パターンが1,0,0かどうかチェックし、一致した場合は、ステップ306で第3気筒(#3)のBTDC75°信号と認識し、
CYLCNTを4とする。パターンが一致しない場合は、ステップ307へ進み、パターンが0,1,1かどうかチェックし、一致した場合は、ステップ308で第4気筒(#4)のBTDC75°信号と認識し、CYLCNTを3とする。パターンが一致しない場合は、ステップ309へ進み、パターンが1,1,0かどうかチェックし、一致した場合は、ステップ310で第5気筒(#5)のBTDC75°信号と認識し、CYLCNTを2とする。パターンが一致しない場合は、ステップ311へ進み、パターンが1,1,1かどうかチェックし、一致した場合は、ステップ312で第6気筒(#6)のBTDC75°信号と認識し、CYLCNTを1とする。パターンが一致しない場合は、ステップ313へ進み、CYLCNTを255とし、気筒判定をやりなおす。
図5及び図6はカム角検出部29からの信号が異常である場合に気筒判定を行う例を示した図である。カム角検出部29が異常で気筒判定できない場合、まず、クランク角検出部18のBTDC75°信号(基準信号)を基準に所定の気筒に所定のタイミングで燃料噴射を行う。本実施例では、前記基準信号のタイミングで第1気筒(#1)のみに燃料噴射した場合である。その後、クランク角検出部18の信号を基準に所定のタイミングで所定の一つの気筒に点火を行う。本実施例では、第1気筒(#1)のみに点火を行う。点火は、前記クランク角検出部18のBTDC75°信号(基準信号)認識毎に、クランク角検出部18の信号を基準に所定のタイミングで行いつづけることで、前記燃料を噴射した所定の気筒(実施例の場合は第1気筒(#1))に燃料が吸入され、圧縮工程で前記点火が行われると初爆(最初の爆発)が発生する。この初爆により、前記クランク角検出部
18のBTDC75°信号(基準信号)間の周期(TDATA)が短くなり、このTDATAの変化から気筒判定を行う。
図7及び図8は、前記初爆後の気筒判定の詳細と、気筒判定後の状態を示した図である。初爆発生時のTDATAをTDATAoldとすると、前記初爆後のTDATAは、
TDATAoldより短くなる。よって、この初爆後のTDATAをTDATAnewとすると、TDATAold/TDATAnewが所定値より大きくなった場合に、前記所定気筒(本実施例では第1気筒(#1))の燃焼工程が認識でき、予め、第1気筒(#1)から第6気筒(#6)までの各工程順序は決まっているため、前記第1気筒(#1)の燃焼工程の認識により、CYLCNT=3とし、第2気筒(#2)の燃料噴射及び第5気筒(#5)の点火が可能となる。その後は、前記クランク角検出部18のBTDC75°信号(基準信号)認識毎にCYLCNTをカウントアップしていくことで、気筒判定可能となる。
なお、本実施例の場合は、第1気筒(#1)のみに燃料噴射を行うため、第1気筒
(#1)の初爆発生後、再度爆発が発生するのは、気筒判定後最初に燃料噴射が行える第2気筒(#2)となる。このように、初爆から第2回目の爆発が発生するまでに約480°CAあるため、エンジンが温まってない状態等、エンジンのフリクションが大きい時は、第2回目の爆発まで回転持続できない場合が考えられる。そのため、図14に示すように、エンジンの冷却水温により、燃料噴射する気筒数を可変とし、例えば、図5及び図6の各気筒の工程から分かるように、第1気筒(#1)の排気工程もしくは吸入工程で、第5気筒(#5),第4気筒(#4),第3気筒(#3)にも燃料噴射することで、第1気筒(#1)の初爆による気筒判定後、第5気筒(#5),第4気筒(#4),第3気筒
(#3)においても吸入工程が終了するため、第5気筒(#5),第4気筒(#4)、第3気筒(#3)においても爆発が発生し、回転の持続が可能となり、エンジンの冷却水温が低い場合においても気筒判定が可能である。
燃料噴射量においても、エンジンが温まってない状態では、吸気管に燃料が付着し、吸入工程で燃焼室に燃料が入りにくいため、図13に示すように、エンジンの冷却水温が低い場合、燃料噴射量を多くし、燃焼室に燃料が入りやすくなるため、初爆の発生頻度が向上し、気筒判定の頻度が向上する。
また、初爆が発生しない場合は、再度燃料噴射を行う必要があるため、燃料噴射後のクランク角検出部18のBTDC75°信号(基準信号)の認識回数(REF75CNT)をカウントしておき、REF75CNTが所定の回数(k1)になったら、再度所定の気筒に燃料噴射を行う。気筒判定前では、燃料噴射を行うタイミングは所定気筒のどの工程か確定できないため、例えば、6気筒エンジンの場合、k1の値を7回とすることで、初爆が発生しなかった場合、燃料噴射を行うタイミングが、前回燃料噴射を行った所定気筒の工程から120°CA先の工程に変化するため、燃料を吸入できる工程での燃料噴射への移行が可能となり、初爆の発生頻度が向上し、気筒判定の頻度が向上する。前記したように、エンジンが温まってない状態では、吸気管に燃料が付着し、吸入工程で燃焼室に燃料が入りにくいため、図15に示すようにエンジンの冷却水温が低い時は、k1の値を4回もしくは1回とすることで、噴射回数を多くし、なおかつ、燃料噴射を行うタイミングを移行することが可能であり、初爆の発生頻度が向上し、気筒判定の頻度が向上する。
図16と図17は、クランク角検出部18のBTDC75°信号(基準信号)認識毎に、コントロールユニット100が実行するルーチンを示すフローチャートであり、図16のルーチンでは、ステップ401でカム角センサ信号が異常かどうかのチェックを行う。異常でない場合は、そのまま処理を終了する。異常である場合は、ステップ402へ進み、クランク角検出部18が異常かどうかのチェックを行う。クランク角センサが異常である場合は、そのまま処理を終了する。異常でない場合は、ステップ403へ進み、気筒判定が終了しているかのチェックを行う。気筒判定が終了していない場合は、ステップ407へ進み、クランク角検出部18のBTDC75°信号(基準信号)間の周期の変動
(TDATAold/TDATAnew>k)をチェックする。変動が大きい時
(TDATAold/TDATAnew>kが成立時)は、第1気筒(#1)の初爆の発生を認識し、ステップ408でCYLCNT=3とし、ステップ409で気筒判定終了とし、本ルーチンを終了する。変動が小さい時(TDATAold/TDATAnew>
kが不成立時)は、初爆が発生していないため、気筒判定はできず、ステップ410で
CYLCNT=255とし、本ルーチンを終了する。ステップ403で気筒判定終了が認識できれば、ステップ404へ進み、CYLCNTをカウントアップし、ステップ405へ進む。ステップ405では、CYLCNT=6かどうかチェックを行い、CYLCNT=6である場合は、ステップ406へ進み、CYLCNTをクリアする。CYLCNT=6でない場合は、そのまま本ルーチンを終了する。
以上により、カム角検出部29が異常であっても、前記初爆発生時にクランク角検出部18のBTDC75°信号(基準信号)間の周期の変動から、CYLCNTを確定し、その後、前記基準信号入力毎にCYLCNTをカウントアップすることで、気筒判定が可能であり、燃料を噴射すべき気筒,点火を行うべき気筒等が決定でき、エンジンの始動が可能となる。
図17は、燃料噴射に関するルーチンであり、ステップ501でREF75CNT=0かチェックを行い、REF75CNT=0である場合、ステップ502へ進み、図13から決定される所定の燃料噴射量を、図14から決定される気筒数に基づき所定の気筒に噴射する。その後、ステップ503へ進み、REF75CNT=1とし、本ルーチンを終了する。ステップ501でREF75CNT=0でなかった場合、ステップ504へ進み、REF75CNTをカウントアップする。その後、ステップ505へ進み、図15から決定されるREF75CNTの閾値(k1)にREF75CNTが一致したかどうかチェックし、REF75CNTが閾値(k1)に達していたら、ステップ506へ進みREF75CNTをクリアし、本ルーチンを終了し、次回の燃料噴射に備える。REF75CNTが閾値
(k1)に達していなければ、本ルーチンを終了する。
以上により、初爆に必要な燃料噴射量を適切なタイミングで、適切な気筒へ噴射可能とし、カム角検出部29が異常であっても気筒判定の頻度向上が可能である。
以上、本発明の一実施形態について、詳述したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱することなく、設計において種々の変更ができるものである。
本発明に係る気筒判定装置の一実施形態を、それが適用された車載用V型6気筒エンジンと共に示す概略構成図。 コントロールユニットの内部構成図。 カム角センサ(信号)正常時において、気筒判定を行う際の各部の動作状態を示す図(クランク角が0°〜330°の範囲)。 カム角センサ(信号)正常時において、気筒判定を行う際の各部の動作状態を示す図(クランク角が330°〜720°の範囲)。 カム角センサ(信号)異常時において、気筒判定を行う際の初爆にいたるまでの動作状態を示す図(クランク角が0°〜330°の範囲)。 カム角センサ(信号)異常時において、気筒判定を行う際の初爆にいたるまでの動作状態を示す図(クランク角が330°〜720°の範囲)。 カム角センサ(信号)異常時において、気筒判定を行う際の初爆後の動作状態を示す図(クランク角が0°〜330°の範囲)。 カム角センサ(信号)異常時において、気筒判定を行う際の初爆後の動作状態を示す図(クランク角が330°〜720°の範囲)。 ビットパターンと各気筒の基準位置の関係を示す図。 コントロールユニットが気筒判定を行う際に実行する一つのルーチンの例を示すフローチャート。 コントロールユニットが気筒判定を行う際に実行する他の一つのルーチンの例を示すフローチャート。 コントロールユニットが気筒判定を行う際に実行する別の一つのルーチンの例を示すフローチャート。 エンジンの冷却水温と燃料噴射量の関係を示す図。 エンジンの冷却水温と燃料噴射を行う気筒数の関係を示す図。 エンジンの冷却水温と初爆が認識できなかった場合に再度燃料噴射を行う周期の関係を示す図。 コントロールユニットがカム角センサ(信号)の異常に備えて気筒判定に際して実行する一つのルーチンの例を示すフローチャート。 コントロールユニットがカム角センサ(信号)の異常に備えて気筒判定に際して実行する他の一つのルーチンの例を示すフローチャート。
符号の説明
1…エンジン、#1〜#6…気筒、10…気筒判定装置、16…点火プラグ、18…クランク角検出部、18a…クランク軸用シグナルプレート、18b…クランク軸用検知器、29…カム角検出部、29a…カム軸用シグナルプレート、29b…カム軸用検知器、100…コントロールユニット。

Claims (5)

  1. 複数の気筒の各吸気管に燃料を噴射し、気筒内で点火プラグにより点火する内燃機関の気筒判別装置において、
    前記内燃機関は、
    各気筒の所定行程における同一クランク角度位置をあらわす信号Aを出力する検知器Aと、
    各気筒の所定行程における異なるクランク角度位置をあらわす信号Bを出力する検知器Bと、を有し、
    前記気筒判別装置は、前記信号Bが異常と判断された場合に、予め定められた気筒にのみ、所定の燃料噴射量を前記信号Aを基準とした所定の燃料噴射タイミングで噴射し、その後、前記予め定められた気筒にのみ前記信号Aを基準とした所定の点火タイミングで点火を行い、前記内燃機関の回転数変動に基づいて前記予め定められた気筒の行程を判定し、
    前記予め定められた気筒に所定の燃料噴射量を噴射後、気筒判別前に、前記信号Aの検出回数が所定回数になったとき、前記所定の燃料噴射タイミングを所定角度ずらして前記予め定められた気筒に、所定の燃料噴射量を噴射することを特徴とする気筒判定装置。
  2. 前記所定角度は、720度を気筒数で除した角度であることを特徴とする請求項1記載の気筒判定装置。
  3. 前記信号Aを基準とした所定タイミングでの点火は、前記内燃機関の回転数変動が所定値よりも大きくなるまで繰り返すことを特徴とする請求項1記載の気筒判別装置。
  4. 前記エンジンの状態に基づいて、前記所定の燃料噴射量を可変とすることを特徴とする請求項1記載の気筒判定装置。
  5. 前記内燃機関の回転数の変動は、前記信号Aの前回の周期を今回の周期で除すことにより検出することを特徴とする請求項1記載のエンジンの気筒判定装置。
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