JP2016211375A - 吸気圧センサ異常検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸気圧センサのみで吸気圧センサの異常を容易に検出する。【解決手段】エンジンユニット100の吸気通路部110には、サージタンクが設けられておらず、エンジンユニット100のサイクルに合わせて脈動する吸気圧を検出する吸気圧センサ151が設置されている。エンジン本体130のクランク軸134には、クランク軸134の回転角度を検出する回転角度センサ152が設置されている。吸気圧センサ異常検出装置に相当するECU150は、回転角度センサ152からの信号と、エンジンユニット100のサイクルにおける1つまたは複数の所定のタイミングに検出された吸気圧センサ151の信号に基づいて、吸気圧センサ151の異常を判定する。【選択図】図1
Description
本発明は、吸気圧センサ異常検出装置に関する。
従来、エンジンユニットの制御を行うために、エンジンユニットには、エンジンユニットの吸気通路部内における吸気圧を検出する吸気圧センサ、大気圧を検出する大気圧センサ、筒内圧力を検出する筒内圧センサ等の圧力系センサが複数備えられている。また、エンジンユニットには、吸気圧センサと、その他の圧力系センサと組み合わせることで、吸気圧センサの性能の劣化を含めた吸気圧センサの異常を検出する吸気圧センサ異常検出装置が備えられている。
例えば、特許文献1に記載された吸気圧センサ異常検出装置は、吸気圧センサで検出される吸気圧と筒内圧センサで検出される筒内圧との圧力差と所定の閾値とを比較して、吸気圧センサの感度劣化の異常を判定している。特許文献2に記載された吸気圧センサ異常検出装置は、吸気圧センサで検出される吸気圧と大気圧センサで検出される大気圧の圧力差と、予め算出した推定圧力差とを比較して、吸気圧センサまたは大気圧センサの異常を検出している。
ここで、特許文献1及び特許文献2に記載された吸気圧センサ異常検出装置では、吸気圧センサの異常を検出するために、吸気圧センサ以外の圧力系センサと組み合わせなければならず、制御が複雑になる。
本発明では、吸気圧センサの異常を、他の圧力系センサと組み合わせることなく吸気圧センサのみで容易に検出することができる吸気圧センサ異常検出装置を提供することを目的とする。
本願発明者は、上述の特許文献1及び2に記載された吸気圧センサ異常検出装置について、吸気圧センサの異常を検出するために、吸気圧センサと吸気圧センサ以外の圧力系センサと組み合わせる理由について検討した。
上述の特許文献1及び2に記載されるエンジンユニットの吸気通路部には、サージタンクが設けられており、サージタンクより上流の吸気通路部内の圧力が均一化される。従って、吸気通路部のサージタンクより上流側に設置された吸気圧センサで検出される吸気圧は、単位時間当たりの変動が小さい。そのため、上述の特許文献1及び2に記載された吸気圧センサ異常検出装置では、吸気圧センサで検出される吸気圧の変動を利用して、吸気圧センサの異常を検出することが難しい。従って、吸気圧センサの異常を検出するために、吸気圧センサと吸気圧センサ以外の圧力系センサとを組み合わせる必要があることが分かった。
ここで、本願発明者は、吸気通路部からサージタンクを取り外して吸気圧センサを設置する、または、吸気通路部のサージタンクから下流側に吸気圧センサを設置すれば、吸気圧センサで検出される吸気圧の変動を大きくできることに気付いた。また、吸気通路部からサージタンクを取り外し、吸気圧の変動を大きくすると、吸気圧が、エンジンユニットの複数の行程からなるサイクルに依存して脈動(周期的に変動)することに気付いた。
そこで、本願発明者は、吸気圧の脈動を利用して、エンジンユニットのサイクルに合わせたタイミングに吸気圧センサの信号を検出し、吸気圧センサのみで吸気圧センサの異常を検出することを思いついた。
本発明の吸気圧センサ異常検出装置は、エンジンユニットの吸気通路部に設けられ、前記吸気通路部内の吸気圧を検出する吸気圧センサの異常を検出する吸気圧センサ異常検出装置であって、前記吸気圧センサは、前記吸気通路部において、前記エンジンユニットの複数の行程を含むサイクルに依存して前記吸気圧が脈動する位置に設置され、前記エンジンユニットの1つまたは複数のサイクルにおける所定のタイミングに検出された前記吸気圧センサの信号に基づいて、前記吸気圧センサの異常の有無を判定する異常判定部を備えることを特徴とする。
この構成によると、エンジンユニットの吸気通路部内の吸気圧を検出する吸気圧センサは、吸気通路部において、エンジンユニットの複数の行程を含むサイクルに依存して吸気圧が脈動する位置に設けられている。即ち、吸気圧センサは、エンジンユニットの1サイクルを1周期として、検出される信号が周期的に変動する位置に設けられている。そして、異常判定部は、エンジンユニットの1つまたは複数のサイクルにおける所定のタイミングに検出された吸気圧センサの信号に基づいて、吸気圧センサの異常の有無を判定している。つまり、本発明では、エンジンユニットのサイクルに依存する吸気圧の脈動を利用して、吸気圧センサの異常を検出する。従って、吸気圧センサ以外の他の圧力系センサの信号を用いなくても、吸気圧センサのみで吸気圧センサの異常を容易に検出することができる。
また、本発明においては、前記吸気圧センサは、前記吸気通路部に設けられたサージタンクよりも下流側に設けられることが好ましい。
この構成によると、吸気通路部にサージタンクが設けられている。サージタンクより上流側の吸気通路部は、エンジンユニットのサイクルに依存する吸気圧の脈動が小さいが、サージタンクより下流側の吸気通路部は、エンジンユニットのサイクルに依存する吸気圧の脈動が大きい。そして、サージタンクより下流側の吸気通路部に吸気圧センサが設けられているため、吸気圧センサで検出される信号は、エンジンユニットのサイクルに依存して、周期的に大きく変動する。従って、異常判定部では、大きく脈動する吸気圧を利用して、吸気圧センサのみで吸気圧センサの異常を容易に検出することができる。
また、本発明においては、前記吸気通路部にはサージタンクが設けられていないことが好ましい。
この構成によると、吸気通路部にサージタンクが設けられていない。そのため吸気通路部内の吸気圧が、均一化されることがなく、エンジンユニットのサイクルに依存して、大きく脈動する。そして、吸気通路部に配置された吸気圧センサで検出される信号は、エンジンユニットのサイクルに依存して、周期的に大きく変動する。従って、異常判定部では、大きく脈動する吸気圧を利用して、吸気圧センサのみで吸気圧センサの異常を容易に検出することができる。
また、本発明においては、前記所定のタイミングは、前記エンジンユニットの1つのサイクル内の2つのタイミングであり、前記異常判定部は、前記2つのタイミングに検出された、2つの前記吸気圧センサの信号の差と、所定の閾値とを比較して、前記吸気圧センサの異常の有無を判定することが好ましい。
吸気圧が脈動するため、エンジンユニットの1つのサイクルにおいて、吸気圧の差が生じる。そこで、この構成では、所定のタイミングを、1つのサイクル内の2つのタイミングとする。そして、これら2つのタイミングに検出された吸気圧の差を検出して、想定される吸気圧の差として予め設定した閾値と比較することにより、吸気圧センサの異常を判定している。従って、1サイクル内に検出された2つのタイミングで検出される吸気圧を利用するので、吸気圧センサの異常を迅速に検出することができる。
また、本発明においては、前記2つのタイミングは、前記吸気圧が最大となるタイミングと、前記吸気圧が最小となるタイミングであることが好ましい。
吸気圧がサイクルに依存して脈動するため、エンジンユニットの1つのサイクルにおいて、吸気圧が最大となるタイミングと、吸気圧が最小となるタイミングとが存在する。そこで、この構成では、1つのサイクル内の2つのタイミングを、吸気圧が最大となるタイミングと吸気圧が最小となるタイミングとする。そして、これら2つのタイミングに検出された吸気圧の差を求めることで、脈動する吸気圧の振幅を検出する。そして、検出された吸気圧の振幅を、想定される吸気圧の振幅として予め設定した閾値と比較することにより、吸気圧センサの異常を判定している。従って、吸気圧の脈動を利用して、吸気圧センサの異常を精度よく検出することができる。
また、本発明においては、前記所定のタイミングは、前記エンジンユニットの異なる2つのサイクルにおいて前記行程の状態が同じとなる2つのタイミングであり、前記異常判定部は、前記2つのタイミングに検出された、2つの前記吸気圧センサの信号の差と、所定の閾値とを比較して、前記吸気圧センサの異常の有無を判定することが好ましい。
エンジンユニットの1サイクルを1周期として、吸気圧が周期的に変化しているため、異なる2つのサイクルにおいて、吸気圧が同じように変化している。すなわち、吸気圧センサが正常であれば、エンジンユニットの異なる2つのサイクルにおいて行程の状態が同じ2つのタイミング(例えば、排気行程において吸気圧が最大となるタイミングや、吸気行程において吸気圧が最小となるタイミング)に検出される吸気圧センサの信号は、ほぼ同じであると考えられる。そこで、この構成では、所定のタイミングを、エンジンユニットの異なる2つのサイクルにいて行程の状態が同じ2つのタイミングとする。そして、これら2つのタイミングに検出された吸気圧の差と、所定の閾値とを比較することにより、吸気圧センサの異常を判定している。従って、異なるサイクル同士で吸気圧センサの異常を検出するため、より正確に吸気圧センサの異常を検出することができる。
また、本発明においては、前記異常判定部は、前記所定のタイミングを、前記エンジンユニットが備えるクランク軸の回転角度に基づいて決定することが好ましい。
1サイクルでクランク軸が回転する回転数、即ち回転角度が決まっており、例えば4ストロークエンジンの場合は720度である。そして、クランク軸の回転角度と、サイクルに依存する吸気圧の脈動とが連動している。そこで、この構成によると、所定のタイミング(例えば、1サイクル内の吸気圧が最大となるタイミングや、吸気圧が最小となるタイミング)を、目標とするクランク軸の回転角度に基づいて決定することができる。従って、エンジンユニットのサイクルと連動するクランク軸の回転角度に基づいて所定のタイミングを決定することにより、エンジンユニットのサイクルにおいて目標とする所定のタイミングに確実に吸気圧センサの信号を検出することができる。
また、本発明において、前記エンジンユニットは、4ストロークエンジンであることが好ましい。
この構成によると、エンジンユニットのサイクルが4行程ある4ストロークエンジンに設置される吸気圧センサの異常を検出する。従って、4つの行程に依存して吸気圧が脈動する4ストロークエンジンに設置された吸気圧センサの異常を、正確に判定することができる。
また、本発明において、前記異常判定部は、更に、前記吸気圧センサで検出された信号と、予め設定した正常範囲とを比較して、前記吸気圧センサの異常を判定することが好ましい。
吸気圧センサが正常であれば、エンジンユニットの運転時には、エンジンユニットのサイクルに依存する吸気圧の脈動に従って、吸気圧センサで検出される信号は、所定の正常範囲内で変動する。また、エンジンユニットの停止時には、吸気圧センサで検出される圧力は大気圧となる。そこで、この構成では、エンジンユニットの運転時または停止時に吸気圧センサで検出された信号と、予め設定した正常範囲とを比較することにより、吸気圧センサの異常を判定する。従って、吸気圧センサの異常をより精度よく検出することができる。
また、本発明において、前記異常判定部は、更に、前記エンジンユニットのサイクルにおいて前記吸気圧が最大となるタイミングに前記吸気圧センサで検出された信号と、予め設定した前記正常範囲とを比較して、前記吸気圧センサの異常を判定することが好ましい。
吸気圧センサが正常であれば、エンジンユニットのサイクルにおいて吸気通路部内の吸気圧が最大となるタイミングに吸気圧センサで検出された信号は、運転状況によらず、大気圧に近い。そこで、この構成では、吸気圧が最大となるタイミングに検出された信号を、大気圧と推定して、大気圧に基づいて予め設定した正常範囲と比較することにより、吸気圧センサの異常の有無を判定する。従って、吸気圧センサの異常を判定する精度を高くすることができる。
また、本発明において、前記異常判定部は、更に、エンジン運転時に検出された前記吸気圧センサの信号と、エンジン停止時に検出された前記吸気圧センサの信号との差と、所定の閾値とを比較して、前記吸気圧センサの異常の有無を判定することが好ましい。
吸気圧センサが正常であれば、エンジン停止時に検出された吸気圧センサの信号は、大気圧となる。そこで、この構成では、エンジン運転時に検出された吸気圧センサの信号と、大気圧と推定されるエンジン停止時に検出された吸気圧センサの信号との差と、所定の閾値とを比較することにより、吸気圧センサの異常の有無を判定する。従って、吸気圧センサの異常を判定する精度を高くすることができる。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について説明する。第1実施形態が適用されるエンジンユニット100について、図1を参照しつつ詳細に説明する。エンジンユニット100は、エンジン130の他、エンジン本体130に接続された吸気通路部110及び排気通路部120、ECU(Electronic Control Unit)150を有している。ここでは、後述の通り、本発明の吸気圧センサ異常検出装置はECU150に相当するが、ECU150と別に構成されてもよい。
以下、本発明の第1実施形態について説明する。第1実施形態が適用されるエンジンユニット100について、図1を参照しつつ詳細に説明する。エンジンユニット100は、エンジン130の他、エンジン本体130に接続された吸気通路部110及び排気通路部120、ECU(Electronic Control Unit)150を有している。ここでは、後述の通り、本発明の吸気圧センサ異常検出装置はECU150に相当するが、ECU150と別に構成されてもよい。
本実施形態のエンジンユニット100は、単気筒エンジンである。また、エンジンユニット100は、吸気行程、圧縮行程、膨張行程(燃焼行程)及び排気行程の4つの行程からなる1サイクルの間に後述のクランク軸134が2回転する4ストロークエンジンである。
エンジン本体130は、シリンダ131と、シリンダ131内に配置されたピストン132と、コネクティングロッド133を介してピストン132と接続されたクランク軸134とを有している。シリンダ131内には、ピストン132の外表面132aとシリンダ131の内壁面131aとで規定された燃焼室130aが形成されている。燃焼室130aは、吸気通路部110の内部空間110a及び排気通路部120の内部空間120aの両方と連通している。
吸気通路部110の内部空間110aと燃焼室130aの連通部には吸気バルブ141が設けられている。排気通路部120の内部空間110aと燃焼室130aの連通部には排気バルブ142が設けられている。エンジン本体130には吸気バルブ141及び排気バルブ142をクランク軸134と連動させる動弁機構が設けられている。この動弁機構は、カムシャフトやロッカーアーム、ロッカーシャフト等の部材を有している。これらの部材がクランク軸134の回転による動力を吸気バルブ141及び排気バルブ142に伝達する。これによって、吸気バルブ141及び排気バルブ142が、1サイクルを構成する4つの行程に応じたタイミングで吸気通路部110の内部空間110a及び排気通路部120の内部空間120aと燃焼室130aとの連通部を繰り返し開閉するように動作する。
動弁機構は、4つの行程において、下記の通り動作する。吸気工程では、吸気バルブ141を開き、且つ、排気バルブ142を閉じるようにして、吸気通路部110を通過する空気を燃焼室130aに供給しつつ、燃焼室130aの空気を排気通路部120から排出しないように動作する。圧縮行程では、排気バルブ142を閉じたまま、吸気バルブ141を閉じるようにして、吸気通路部110を通過する空気を燃焼室130aに供給しないようにしつつ、燃焼室130aの空気を排気通路部120から排出しないように動作する。膨張行程では、吸気バルブ141及び排気バルブ142を閉じたままの状態にして、吸気通路部110を通過する空気を燃焼室130aに供給しないようにしつつ、燃焼室130aの空気を排気通路部120から排出しないように動作する。排気行程では、排気バルブ142を開き、吸気バルブ141を閉じたままにして、吸気通路部110を通過する空気を燃焼室130aに供給しないようにしつつ、燃焼室130aの空気を排気通路部120から排出するように動作する。
燃焼室130aには、燃焼室130a内の混合気に点火する点火プラグ143の先端が配置されている。点火プラグ143はECU150と電気的に接続されている。ECU150は、点火プラグ143による点火動作を制御する。
吸気通路部110の一端において内部空間110aが燃焼室130aと連通している。吸気通路部110の他端はエアフィルター31に接続されている。エアフィルター31は外気を取り入れると共に、取り入れた外気を清浄化する。エアフィルター31によって清浄化された外気は吸気通路部110へと導入される。エアフィルター31から吸気通路部110に導入された空気は、吸気通路部110の一部を構成するスロットルボディ111を通過してエンジン本体130へと向かう。
スロットルボディ111は、スロットルバルブ112を変位可能に収容している。スロットルバルブ112は、その位置に応じてスロットルボディ111内の吸気通路部110の開度が変化するようにスロットルボディ111に支持されている。スロットルバルブ112の当該開度が変化するとスロットルボディ111を通過する空気の流量が変化する。スロットルボディ111には、スロットルバルブ112を変位させる電動モータが設けられている。この電動モータはECU150と電気的に接続されている。
ECU150は、電動モータがスロットルバルブ112を変位させる変位量を制御することで、エアフィルター31から吸気通路部110を通じてエンジン本体130へと流入する空気の量を調節する。なお、本実施形態ではこのように、電動モータによって駆動される電動式のスロットルバルブが採用されている。しかし、アクセルグリップの操作をバルブに伝達する伝達機構を介してバルブが動作する機械式のスロットルバルブが採用されてもよい。
吸気通路部110には、吸気通路部110内へ燃料を噴射する燃料噴射部144が設けられている。燃料噴射部144は燃料供給部33を介して燃料タンク14に接続されている。燃料噴射部144には、燃料タンク14から燃料供給部33を通じて燃料が供給される。燃料噴射部144はECU150と電気的に接続されている。ECU150は、燃料噴射部144による吸気通路部110への燃料の噴射動作を制御する。
排気通路部120の一端において内部空間120aが燃焼室130aと連通している。排気通路部120の他端はマフラー41に接続されている。エンジン本体130からの排気ガスは排気通路部120を介してマフラー41へと排出される。排気通路部120には、エンジン本体130から排気通路部120に流入した排気ガスを浄化する三元触媒が設けられている。この触媒によって浄化された排気ガスはマフラー41を通じて外部へと排出される。
スロットルボディ111には、吸気通路部110内の気圧の大きさである吸気圧を検出する吸気圧センサ151が設けられている。ここで、本実施形態では、エンジンユニット100の吸気通路部110にサージタンクが設けられていない。本実施形態では、吸気圧センサ151は、スロットルボディ111に設置してもよいし、吸気通路部110のスロットルボディ111以外の吸気通路部110に適宜設置しても良い。
クランク軸134には、クランク軸134の位置を検出する回転角度センサ152が設けられている。図3に示すように、クランク軸134には、ACMロータ20が取り付けられている。ACMロータ20の外周には、複数(本実施形態では11個)のリラクタ60〜70が所定間隔毎に設けられている。ここでは、リラクタ60とリラクタ70との間隔は60°であり、他のリラクタ同士の間隔は30°となっている。ACMロータ20の外周の近傍には、回転角度センサ152としてパルサコイル152が配置されている。クランク軸134が回転すると、各リラクタ60〜70がパルサコイル152の近傍を通過し、パルサコイル152の磁束が変化する。このことにより、回転角度センサ152で検出される信号として、図4に示すようなパルス信号が生成される。図4は、横軸が時間を示し、縦軸が、回転角度センサ152で検出される回転角度(パルス信号)を示している。本実施形態では、これらパルス信号に基づいてクランク軸134の回転角度が検出される。
エンジンユニット100には、吸気圧センサ151及び回転角度センサ152以外にも、各種のセンサが設けられている。例えば、スロットルボディ111には、スロットルバルブ112の開度を検出するスロットル開度センサ153が設けられている。各種のセンサは、ECU150に接続されている。吸気圧センサ151及び回転角度センサ152で検出された信号及び各種のセンサで検出された信号は、ECU150に送信される。
ECU150は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハードウェアと、ROMやRAMなどに記憶されたプログラムデータなどのソフトウェアとから構築されている。CPUは、プログラムデータなどのソフトウェアに基づいて各種の情報処理を実行する。ASICは、かかる情報処理の結果に基づいてエンジン本体130の各部を制御する。これにより、ECU150は、エンジンユニット100において、上記4つの行程が円滑に実行されるようにエンジン本体130の各部を制御する。ECU150には、後述する報知装置155が接続されている。また、図2に示すように、ECU150は、機能処理部として、エンジンユニット100の運転を制御するエンジン制御部140と、吸気圧センサ151の異常を検出する吸気圧センサ異常検出部160を有する。ECU150は、本発明の吸気圧センサ異常検出装置に相当する。
エンジン制御部140は、エンジン始動開始の指示がされると、エンジンユニット100を始動させる。エンジン制御部140は、センサ151〜153を含む各種センサの信号に基づいて燃料噴射部144を駆動し、噴射される燃料噴射量を制御する。また、エンジン制御部140は、センサ151〜153を含む各種センサの信号に基づいてスロットルバルブ112の開度を制御する。また、エンジン制御部140は、センサ151〜153を含む各種センサの信号に基づいて点火プラグ143への通電を制御し、それによって、点火時期を制御する。エンジン停止の指示がされると、エンジン制御部140は、点火プラグ143への通電を停止すると共に、燃料噴射部144からの燃料噴射を停止して、エンジンユニット100の運転を停止させる。
吸気圧センサ異常検出部160は、吸気圧センサ151で検出された信号と、回転角度センサ152で検出された信号とに基づいて、吸気圧センサ151の異常の有無を判定する異常判定部161を有する。異常判定部161により吸気圧センサ151の異常が検出されると、ECU150は、報知装置155に異常を報知させる。報知装置155で異常を報知する方法とは、例えば、ライトを点滅または点灯させたり、警告音を鳴らしたりすることである。
異常判定部161は、回転角度センサ152で検出された信号と、吸気圧センサ151で検出された信号に基づいて、吸気圧センサ151の異常を判定する。吸気圧センサ151が正常である場合の、回転角度センサ152で検出された信号と、吸気圧センサ151で検出された信号を、図5の上段及び中段に示すグラフに示す。また、図5の下段に、クランク軸134の回転角度に連動する上記4つの行程状態を表す。尚、図5の上段において、回転角度センサ152による検出結果を示すパルス信号に、リラクタ60〜70に相当する番号「0」〜「10」を示している。
エンジンユニット100の1サイクルの間にクランク軸134は2回転するため、回転角度センサ152では、1サイクルの間にリラクタ60〜70に相当する「0」〜「10」の各番号のパルス信号が2回検出される。回転角度センサ152では、クランク軸134の回転角度が0°から720°までを1サイクルとして検出する。本実施形態においては、番号「3」のパルス信号をクランク軸134の回転角度が0°として検出し、番号「9」のパルス信号をクランク軸134の回転角度が180°として検出する。同様に、2回目の番号「3」のパルス信号を、クランク軸134の回転角度が360°として検出する。また、2回目の番号「9」のパルス信号を、クランク軸134の回転角度が540°として検出する。そして、3回目の番号「3」のパルス信号を、クランク軸134の回転角度が720°、即ち0°として検出する。
吸気圧センサ151で検出された信号は、エンジンユニット100の1つのサイクルにおける吸気、圧縮、膨張、及び排気の4つの行程の状態に依存して脈動する吸気圧に従って、周期的に変動している。具体的には、吸気工程では、吸気バルブ141が開き、且つ、排気バルブ142が閉じているので、吸気通路部110を通過する空気が燃焼室130aに送り込まれる。そのため、吸気圧は低い状態である。圧縮行程では、排気バルブ142が閉じたまま、吸気バルブ141が閉じられ、吸気通路部110内の空気が燃焼室130aに送り込まれなくなる。圧縮工程の初期においては、先行する吸気行程の影響により、吸気圧は低いままである。そして、圧縮行程の後期にかけて、吸気通路部110に流入した空気が燃焼室130aに送り込まれずに吸気通路部110内に留まるため、徐々に吸気圧が高くなる。膨張行程では、吸気バルブ141及び排気バルブ142が閉じられており、吸気通路部110に流入した空気が燃焼室130aに送り込まれずに吸気通路部110内に留まる。そのため、吸気圧が更に高くなっていく。そして、排気行程では、排気バルブ142が開くが、吸気バルブ141が閉じているので、吸気通路部110に流入した空気が燃焼室130aに送り込まれずに吸気通路部110内に留まる。そのため、吸気圧が高いまま維持される。なお、この際の吸気圧は、大気圧とほぼ同じである。そして、排気工程から吸気行程に戻ると、吸気バルブ141が開き、且つ、排気バルブ142が閉じられ、吸気通路部110に留まっていた空気が燃焼室130aに送り込まれる。そのため、吸気圧が急激に低くなる。このように、吸気圧センサ151で検出された信号は、エンジンユニット100の1サイクルを1周期として、周期的に大きく変動している。従って、吸気圧センサ151で検出された信号は、異なる2つのサイクルにおいて、サイクル内の所定のタイミングにおいて、異なる2つのサイクルを比較すると、吸気圧はほぼ同じである。
異常判定部161は、1つのサイクルの第1タイミングに吸気圧センサ151で検出された第1吸気圧と、同じサイクルにおける第2タイミングに吸気圧センサ151で検出された第2吸気圧とを比較する。第1タイミング及び第2タイミングは、クランク軸134が所定の回転角度となるタイミングであって、任意に設定することができる。
吸気圧センサ151に異常がある場合の一例について、回転角度センサ152で検出された信号と、吸気圧センサ151で検出された信号を、図6の上段及び中段に示すグラフに示す。また、図6の下段に、クランク軸134の回転角度に連動する上記4つの行程状態を表す。尚、図6の吸気圧センサ151の信号を示すグラフにおいて、実線は吸気圧センサが正常である場合の吸気圧センサの信号であり、破線は吸気圧センサ151に異常がある場合の吸気圧センサの信号である。破線は、具体的には、吸気圧センサ151の感度が悪くなる等の理由で吸気圧センサ151の振幅が小さくなり、吸気圧を正しく検出できない異常が発生した吸気圧センサ151の信号を示している。図6に示す例では、第1タイミングを、吸気圧が最大となるタイミングとする。具体的には、第1タイミングを、回転角度がθ1となるタイミング、即ち、回転角度センサ152で番号「4」のパルス信号が検出されるタイミングとする。従って、回転角度がθ1となるタイミング、即ち、回転角度センサ152で番号「4」のパルス信号が検出されるタイミングで第1吸気圧を検出する。そして、第2タイミングを、吸気圧が最小となるタイミングとする。具体的には、第2タイミングを、回転角度がθ2となるタイミング、即ち、回転角度センサ152で番号「1」のパルス信号が検出されるタイミングとする。従って、回転角度がθ2となるタイミング、即ち、2回目に番号「1」のパルス信号が検出されるタイミングで第2吸気圧を検出する。図6のグラフ中、吸気圧センサ151が正常な場合の、第1タイミングで検出した第1吸気圧P1a、第2タイミングで検出した第1吸気圧P1bとする。また、吸気圧センサ151が異常である場合の、第1タイミングで検出した第1吸気圧P2a、次のサイクルの第2タイミングで検出した第1吸気圧P2bとする。
異常判定部161は、吸気圧センサ151で検出した第1吸気圧と第2吸気圧とを比較して、その差が所定の圧力幅(閾値)以下である場合に、吸気圧センサ151が異常であると判定する。図6に示す例では、吸気圧センサ151が正常である場合、1つサイクルで回転角度がθ1となる第1タイミングで検出した第1吸気圧P1aと、同じサイクルで回転角度がθ2となる第2タイミングで検出した第2吸気圧P1bとでは、大きな差が生じるため、所定の圧力幅A1は吸気圧の脈動に基づいて想定される差を設定する。そして、図6に示す例では、吸気圧センサ151が異常である場合、1つのサイクルで回転角度がθ1となる第1タイミングで検出した第1吸気圧P2aと、同じサイクルで回転角度がθ2となるタイミングで検出した第2吸気圧P2bとでは、あまり差が生じないため、所定の圧力幅A1以下となり、吸気圧センサ151の異常が有ると判定することができる。所定の圧力幅A1は、エンジンユニット100毎に異なる吸気圧の脈動の振幅に基づいて、事前に設定して、ROMに記憶する。
以上説明したように、エンジンユニット100の吸気通路部110内の吸気圧を検出する吸気圧センサ151は、吸気通路部110において、エンジンユニット100の複数の行程を含むサイクルに依存して吸気圧が脈動する位置に設けられている。即ち、吸気圧センサ151は、エンジンユニット100の1サイクルを1周期として、検出される信号が周期的に変動する位置に設けられている。そして、異常判定部161は、エンジンユニット100の1つまたは複数のサイクルにおける所定のタイミングに検出された吸気圧センサ151の信号に基づいて、吸気圧センサ151の異常の有無を判定している。つまり、本発明では、エンジンユニット100のサイクルに依存する吸気圧の脈動を利用して、吸気圧センサ151の異常を検出する。従って、吸気圧センサ151以外の他の圧力系センサの信号を用いなくても、吸気圧センサ151のみで吸気圧センサ151の異常を容易に検出することができる。
エンジンユニット100の吸気通路部110には、サージタンクが設けられていない。そのため、吸気通路部110内の吸気圧が、均一化されることがなく、エンジンユニット100のサイクルに依存して、大きく脈動する。そして、吸気通路部110に配置された吸気圧センサ151で検出する吸気圧は、エンジンユニット100のサイクルに依存して、周期的に大きく変動する。従って、異常判定部161では、大きく脈動する吸気圧を利用して、吸気圧センサ151のみで吸気圧センサ151の異常を容易に検出することができる。
また、吸気圧が脈動するため、エンジンユニット100の1つのサイクルにおいて、吸気圧の差が生じる。そこで、本実施形態では、所定のタイミングを、1つのサイクル内の2つのタイミングとする。そして、これら2つのタイミングに検出された吸気圧の差を検出して、想定される吸気圧の差として予め設定した閾値と比較することにより、吸気圧センサ151の異常を判定している。従って、1サイクル内に検出された2つのタイミングで検出される吸気圧を利用するので、吸気圧センサ151の異常を迅速に検出することができる。
また、吸気圧がサイクルに依存して脈動するため、エンジンユニット100の1つのサイクルにおいて、吸気圧が最大となるタイミングと、吸気圧が最小となるタイミングとが存在する。そこで、本実施形態では、1つのサイクル内の2つのタイミングを、吸気圧が最大となるタイミングと吸気圧が最小となるタイミングとする。そして、これら2つのタイミングに検出された吸気圧の差を求めることで、脈動する吸気圧の振幅を検出する。そして、検出された吸気圧の振幅を、想定される吸気圧の振幅として予め設定した閾値と比較することにより、吸気圧センサ151の異常を判定している。従って、吸気圧の脈動を利用して、吸気圧センサ151の異常を精度よく検出することができる。
また、1サイクルでクランク軸134が回転する回転数、即ち回転角度が決まっており、例えば4ストロークエンジンの場合は720度である。そして、クランク軸134の回転角度と、サイクルに依存する吸気圧の脈動とが連動している。そこで、所定のタイミング(例えば、1サイクル内の吸気圧が最大となるタイミングや、吸気圧が最小となるタイミング)を、目標とするクランク軸134の回転角度に基づいて決定することができる。従って、エンジンユニット100のサイクルと連動するクランク軸134の回転角度に基づいて所定のタイミングを決定することにより、エンジンユニット100のサイクルにおいて目標とする所定のタイミングに確実に吸気圧センサ151の信号を検出することができる。
エンジンユニット100のサイクルが4行程ある4ストロークエンジンに設置される吸気圧センサ151の異常を検出する。従って、4つの行程に依存して吸気圧が脈動する4ストロークエンジンに設置された吸気圧センサ151の異常を、正確に判定することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。但し、上記第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を用いて適宜その説明を省略する。本実施形態では、異常判定部161で吸気圧センサ151の異常の有無を判定する方法が、第1実施形態と異なっており、その他の構成は第1実施形態と同じである。以下、第1実施形態と異なる点だけを記載する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。但し、上記第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を用いて適宜その説明を省略する。本実施形態では、異常判定部161で吸気圧センサ151の異常の有無を判定する方法が、第1実施形態と異なっており、その他の構成は第1実施形態と同じである。以下、第1実施形態と異なる点だけを記載する。
異常判定部161では、吸気圧の脈動を利用して、エンジンユニット100の異なる2つのサイクルにおいて、行程の状態が同じ2つのタイミングに検出した吸気圧センサ151の信号に基づいて、吸気圧センサ151の異常の有無を判定する。以下、異常判定部161による吸気圧センサ151の異常の有無を判定する方法について説明する。
異常判定部161は、あるサイクルの第1タイミングに吸気圧センサ151で検出された第1吸気圧と、あるサイクルの次のサイクルにおける第1タイミングに吸気圧センサ151で検出された第2吸気圧とを比較する。第1タイミングは、クランク軸134が所定の回転角度となるタイミングであって、任意に設定することができる。第1タイミングは、エンジンユニット100毎に異なる吸気圧の脈動に基づいて、事前に設定して、ROMに記憶する。
吸気圧センサ151に異常がある場合の一例について、回転角度センサ152で検出された信号と、吸気圧センサ151で検出された信号を、図7の上段及び中段に示すグラフに示す。また、図7の下段に、クランク軸134の回転角度に連動する上記4つの行程状態を表す。尚、図7の吸気圧センサ151の信号を示すグラフにおいて、実線は吸気圧センサ151が正常である場合の吸気圧センサ151の信号であり、破線は吸気圧センサ151に異常がある場合の吸気圧センサ151の信号である。破線は、具体的には、図7における1つ目の吸気行程の終了時に、吸気圧センサ151に断線やショートが生じるなどして吸気圧センサ151の信号に変動がなくなり、吸気圧センサ151に異常が発生した場合の吸気圧センサ151の信号を示している。図7に示す例では、行程の状態が同じ2つのタイミングを、回転角度がθ1となるタイミング、即ち、回転角度センサ152で番号「4」のパルス信号が検出されるタイミングとする。したがって、あるサイクルで、回転角度がθ1となるタイミング、即ち、回転角度センサ152で番号「4」のパルス信号が検出されるタイミングで第1吸気圧を検出する。そして、次のサイクルで(即ち、あるサイクルで第1吸気圧を検出した後、クランク軸134が2回転して)、回転角度がθ1となるタイミング、即ち、2回目に番号「4」のパルス信号が検出されるタイミングで第2吸気圧を検出する。図7のグラフ中、吸気圧センサ151が正常な場合の、あるサイクルの第1タイミングで検出した第1吸気圧P1a、次のサイクルの第1タイミングで検出した第1吸気圧P1bとする。また、吸気圧センサ151が異常である場合の、あるサイクルの第1タイミングで検出した第1吸気圧P2a、次のサイクルの第1タイミングで検出した第1吸気圧P2bとする。
異常判定部161は、吸気圧センサ151で検出した第1吸気圧と第2吸気圧とを比較して、その差が所定の圧力幅(閾値)以上である場合に、吸気圧センサ151が異常であると判定する。図7に示す例では、吸気圧センサ151が正常である場合、あるサイクルで回転角度がθ1となる第1タイミングで検出した第1吸気圧P1aと、次のサイクルで回転角度がθ1となる第1タイミングで検出した第2吸気圧P1bとでは、あまり差が生じないため、所定の圧力幅A2は小さく設定する。図7に示す例では、吸気圧センサ151が異常である場合、あるサイクルで回転角度がθ1となる第1タイミングで検出した第1吸気圧P2aと、次のサイクルで回転角度がθ1となる第1タイミングで検出した第2吸気圧P2bとでは、大きな差が生じるため、所定の圧力幅A2以上となり、吸気圧センサ151の異常が有ると判定することができる。所定の圧力幅A2は、エンジンユニット100毎に異なる吸気圧の脈動に基づいて、事前に設定して、ROMに記憶する。
以上説明したように、本実施形態では、エンジンユニット100の1サイクルを1周期として、吸気圧が周期的に変化しているため、異なる2つのサイクルにおいて、吸気圧が同じように変化している。すなわち、吸気圧センサ151が正常であれば、エンジンユニット100の異なる2つのサイクルにおいて行程が同じ2つのタイミング(例えば、排気行程において吸気圧が最大となるタイミングや、吸気行程において吸気圧が最小となるタイミング)に検出される吸気圧センサ151の信号は、ほぼ同じであると考えられる。そこで、この実施形態では、所定のタイミングを、エンジンユニット100の異なる2つのサイクルにいて行程が同じ2つのタイミングとする。そして、これら2つのタイミングに検出された吸気圧の差と、所定の閾値とを比較することにより、吸気圧センサ151の異常を判定している。従って、異なるサイクル同士で吸気圧センサ151の異常を検出するため、より正確に吸気圧センサ151の異常を検出することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。但し、上記第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を用いて適宜その説明を省略する。本実施形態では、異常判定部161で吸気圧センサ151の異常の有無を判定する方法が、第1実施形態と異なっており、その他の構成は第1実施形態と同じである。以下、第1実施形態と異なる点だけを記載する。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。但し、上記第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を用いて適宜その説明を省略する。本実施形態では、異常判定部161で吸気圧センサ151の異常の有無を判定する方法が、第1実施形態と異なっており、その他の構成は第1実施形態と同じである。以下、第1実施形態と異なる点だけを記載する。
異常判定部161は、エンジンユニット100の運転時において、エンジンユニット100のサイクルに依存する吸気圧の脈動に従って、エンジンユニット100のサイクル内の所定のタイミングに吸気圧センサ151で検出された吸気圧と、予め設定された正常範囲とを比較して、吸気圧が正常範囲以外である場合に、吸気圧センサ151が異常であると判定する。ここで、所定のタイミングは、任意に設定することができるが、吸気圧が最大となるタイミングとすることが好ましい。所定のタイミングは、エンジンユニット100毎に異なる吸気圧の脈動に基づいて、事前に設定して、ROMに記憶する。
また、異常判定部161は、エンジンユニット100の停止時において、吸気圧センサ151で検出された吸気圧と、予め設定された正常範囲とを比較して、吸気圧が正常範囲以外である場合に、吸気圧センサ151が異常であると判定する。尚、正常範囲は、予め任意に設定することができるが、エンジンユニット100を通常使用する際に想定される大気圧の範囲と設定することが好ましい。正常範囲は、事前に設定して、ROMに記憶する。
以上説明したように、本実施形態では、吸気圧センサ151が正常であれば、エンジンユニット100の運転時には、エンジンユニット100のサイクルに依存する吸気圧の脈動に従って、吸気圧センサ151で検出される信号は、所定の正常範囲内で変動する。また、吸気圧センサ151が正常であれば、エンジンユニットの停止時には、吸気圧センサ151で検出される信号は大気圧となる。そこで、本実施形態では、エンジンユニット100の運転時または停止時に、吸気圧センサ151で検出された信号と、予め設定した正常範囲とを比較することにより、吸気圧センサ151の異常を判定する。従って、吸気圧センサ151の異常をより精度よく検出することができる。
また、エンジンユニット100のサイクルにおいて吸気通路部110内の吸気圧が最大となるタイミングに吸気圧センサ151で検出された信号は、運転状況によらず、大気圧に近い。そこで、吸気圧が最大となるタイミングに検出された信号を、大気圧と推定して、大気圧に基づいて予め設定した正常範囲と比較することにより、吸気圧センサ151の異常の有無を判定する。従って、吸気圧センサ151の異常を判定する精度を高くすることができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。但し、上記第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を用いて適宜その説明を省略する。本実施形態では、異常判定部161で吸気圧センサ151の異常の有無を判定する方法が、第1実施形態と異なっており、その他の構成は第1実施形態と同じである。以下、第1実施形態と異なる点だけを記載する。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。但し、上記第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を用いて適宜その説明を省略する。本実施形態では、異常判定部161で吸気圧センサ151の異常の有無を判定する方法が、第1実施形態と異なっており、その他の構成は第1実施形態と同じである。以下、第1実施形態と異なる点だけを記載する。
異常判定部161は、エンジンユニット100のエンジン運転時に検出された吸気圧センサ151の信号と、エンジンユニット100のエンジン停止時に検出された吸気圧センサ151の信号とを比較して、その差が予め設定された所定の閾値とを比較して、吸気圧センサ151が異常であると判定する。ここで、エンジン運転時及びエンジン停止時に吸気圧センサ151で信号を検出するタイミングは、任意に設定して、ROMに記憶する。また、所定の閾値は、予め任意に設定して、ROMに記憶する。
具体的には、エンジン運転時に吸気圧センサ151で信号を検出するタイミングを、エンジンユニット100のサイクルにおいて吸気通路部110内の吸気圧が最大となるタイミングとすることができる。吸気圧センサ151が正常であれば、エンジンユニット100のサイクルにおいて吸気通路部110内の吸気圧が最大となるタイミングに吸気圧センサ151で検出された信号は、運転状況によらず、大気圧に近い。一方、吸気圧センサ151が正常であれば、エンジン停止時に検出された吸気圧センサ151の信号は大気圧となる。そのため、吸気圧センサ151が正常であれば、エンジン停止時に検出された吸気圧センサ151の信号と、エンジンユニット100のサイクルにおいて吸気通路部110内の吸気圧が最大となるタイミングで検出された吸気圧センサ151の信号との間に、あまり差が生じないものと想定される。そこで、所定の圧力幅(閾値)を小さく設定する。そして、異常判定部161は、エンジンユニット100のエンジン運転時に検出された吸気圧センサ151の信号と、エンジンユニット100のエンジン停止時に検出された吸気圧センサ151の信号とを比較して、その差が予め設定された所定の圧力幅よりも大きい場合に、吸気圧センサ151が異常であると判定する。
また、エンジン運転時に吸気圧センサ151で信号を検出するタイミングを、エンジンユニット100のサイクルにおいて吸気通路部110内の吸気圧が最小となるタイミングとすることもできる。吸気圧センサ151が正常であれば、エンジンユニット100のサイクルにおいて吸気通路部110内の吸気圧が最大となるタイミングに吸気圧センサ151で検出された信号は、運転状況によらず、大気圧に近いため、吸気圧が最小となるタイミングに吸気圧センサ151で検出された信号は、大気圧よりも低いと想定される。一方、吸気圧センサ151が正常であれば、エンジン停止時に検出された吸気圧センサ151の信号は大気圧となる。そのため、吸気圧センサ151が正常であれば、エンジン停止時に検出された吸気圧センサ151の信号と、エンジンユニット100のサイクルにおいて吸気通路部110内の吸気圧が最小となるタイミングで検出された吸気圧センサ151の信号との間に、差が大きく生じるものと想定される。そこで、所定の圧力幅(閾値)を大きく設定する。そして、異常判定部161は、エンジンユニット100のエンジン運転時に検出された吸気圧センサ151の信号と、エンジンユニット100のエンジン停止時に検出された吸気圧センサ151の信号とを比較して、その差が予め設定された所定の圧力幅よりも小さい場合に、吸気圧センサ151が異常であると判定する。
また、エンジン停止時に吸気圧センサ151で信号を検出するタイミングを、エンジンユニット100の電源を入れてからエンジン運転を開始するまでの間のタイミングとすることができる。あるいは、エンジン停止時に吸気圧センサ151で信号を検出するタイミングを、エンジン運転を停止してからエンジンユニット100の電源を切るまでの間のタイミングとすることができる。
以上説明したように、本実施形態では、吸気圧センサ151が正常であれば、エンジン停止時に検出された吸気圧センサ151の信号は、大気圧となる。そこで、エンジン運転時に検出された吸気圧センサ151の信号と、大気圧と推定されるエンジン停止時に検出された吸気圧センサ151の信号との差と、所定の閾値とを比較することにより、吸気圧センサ151の異常の有無を判定する。従って、吸気圧センサ151の異常を判定する精度を高くすることができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態について説明する。但し、上記第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を用いて適宜その説明を省略する。本実施形態のエンジンユニット200は、3気筒エンジンであり、且つ、サージタンク32を有する点において、第1実施形態と異なっており、その他の構成は第1実施形態と同じである。以下、第1実施形態と異なる点だけを記載する。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。但し、上記第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を用いて適宜その説明を省略する。本実施形態のエンジンユニット200は、3気筒エンジンであり、且つ、サージタンク32を有する点において、第1実施形態と異なっており、その他の構成は第1実施形態と同じである。以下、第1実施形態と異なる点だけを記載する。
エンジンユニット200は、図8に示すように、3気筒を有する3気筒エンジンである。図8は、エンジン本体130の3気筒のうちの1気筒のみを表示し、残りの2気筒の表示を省略している。エンジンユニット200は、気筒ごとに、吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程の4つの行程からなる1サイクルの間に後述のクランク軸134が2回転する4ストローク1サイクルエンジンである。3気筒の膨張行程のタイミングは互いに異なっている。エンジンユニット200は、エンジン本体130の他、エンジン本体130に接続された吸気ユニット210及び排気ユニット220並びにECU150を有している。
吸気ユニット210は、その一端がエアフィルター31に接続された吸気通路部211と、この吸気通路部211の他端に接続されたサージタンク32と、一端がサージタンク32に接続された3つの分岐吸気通路部212を有する。分岐吸気通路部212は、他端がサージタンク32に接続されている点で、第1実施形態の吸気通路部110と異なるが、その他の構成は、第1実施形態の吸気通路部110と同じである。吸気通路部211の内部空間211aはサージタンク32の内部空間に連通されている。また、3つの分岐吸気通路部212の内部空間212aは、3気筒それぞれのエンジン本体130の燃焼室130aに連通されている。吸気通路部211の一端から吸入された空気は、サージタンク32に送られる。サージタンク32は、空気を一時的に蓄えて吸気通路部211内の空気の流量変動を緩和し、エンジン本体130が備える複数の気筒に対する空気の供給量を均等化する。サージタンク32で蓄えられた空気は、3つの分岐吸気通路部212(スロットルボディ111を含む)を通過して、3気筒それぞれのエンジン本体130に供給される。
また、排気ユニット220は、3つの独立排気通路部222と、3つの独立排気通路部222に一端が接続された集合排気通路部221と、集合排気通路部221の他端に接続されたマフラー41とを有する。3つの独立排気通路部222の内部空間222aは、燃焼室130aと連通している。また、3つの独立排気通路部222の内部空間222aは、集合排気通路部221の内部空間221aに連通している。3気筒の各エンジン本体130からの排気ガスは、独立排気通路部222及び集合排気通路部221を介してマフラー41へと排出される。独立排気通路部222及び集合排気通路部221の少なくとも一方には、エンジン本体130から独立排気通路部222及び集合排気通路部221に流入した排気ガスを浄化する三元触媒が設けられている。この触媒によって浄化された排気ガスはマフラー41を通じて外部へと排出される。
スロットルボディ111には、分岐吸気通路部212内の気圧の大きさである吸気圧を検出する吸気圧センサ151が設けられている。吸気圧センサ151を設ける位置は、吸気ユニット210に設けられるサージタンク32の下流側であれば、即ち、本実施形態では、サージタンク32に接続される3つの分岐吸気通路部212内であれば、スロットルボディ111に限定されない。
以上説明したように、本実施形態のエンジンユニット200には、吸気ユニット210にサージタンク32が設けられている。サージタンク32より上流側の吸気通路部211は、エンジンユニット200のサイクルに依存する吸気圧の脈動が小さいが、サージタンク32より下流側の分岐吸気通路部212は、エンジンユニット200のサイクルに依存する吸気圧の脈動が大きい。そして、サージタンク32より下流側の分岐吸気通路部212に吸気圧センサ151が設けられているため、吸気圧センサ151で検出される吸気圧は、エンジンユニット200のサイクルに依存して、周期的に大きく変動する。従って、異常判定部161では、大きく脈動する吸気圧を利用して、吸気圧センサ151のみで吸気圧センサ151の異常を容易に検出することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。また、後述する変更例は適宜組み合わせて実施することができる。なお、本明細書において「好ましい」という用語は非排他的なものであって、「好ましいがこれに限定されるものではない」ということを意味するものである。
上記実施形態では、エンジンユニット100が、4ストロークエンジンであるが、2ストロークエンジンであっても良い。
上記実施形態では、所定のタイミングを、エンジンユニット100が備えるクランク軸134の回転角度に基づいて決定したタイミングとしているが、エンジンユニット100の行程状態を検出できるタイミングとしても良い。エンジンユニット100の行程状態を検出できるタイミングとしては、例えば、吸気バルブ141及び排気バルブ142が開閉されるタイミング、点火プラグ143に通電されるタイミング、燃料噴射部144から燃料が噴射されるタイミング等がある。これにより、異常判定部161は、回転角度センサ152を用いることなく、容易に吸気圧センサ151の異常を判定することができる。
上記実施形態では、クランク軸134の回転角度を回転角度センサ152で検出しているが、光学式または電磁式のクランク角センサで検出してもよい。
上記第1実施形態では、第1タイミングと第2タイミングを、それぞれ、吸気圧が最大となるタイミングと吸気圧が最小となるタイミングとしているが、第1タイミングと第2タイミングは、適宜設定することができる。
上記第1実施形態では、異常判定部161が、エンジンユニット100の1つのサイクルの中の2つのタイミングで検出した吸気圧センサ151の信号に基づいて、吸気圧センサ151の異常の有無を判定している。異常判定部161では、第1実施形態の吸気圧センサ151の異常の有無を判定する方法に付加して、第3実施形態の吸気圧センサ151の異常の有無を判定する方法を行っても良い。即ち、異常判定部161が、吸気圧センサ151の信号と、予め設定された正常範囲とに基づいて、吸気圧センサ151の異常の有無を判定する。その後、異常判定部161が、エンジンユニット100の1つのサイクルの中の2つのタイミングで検出した吸気圧センサ151の信号に基づいて、吸気圧センサ151の異常の有無を判定しても良い。尚、異常判定部161における、吸気圧センサ151の異常の有無を判定する方法の順番を逆にしても良い。
上記第1実施形態では、異常判定部161が、エンジンユニット100の1つのサイクルの中の2つのタイミングで検出した吸気圧センサ151の信号に基づいて、吸気圧センサ151の異常の有無を判定している。異常判定部161では、第1実施形態の吸気圧センサ151の異常の有無を判定する方法に付加して、第4実施形態の吸気圧センサ151の異常の有無を判定する方法を行っても良い。即ち、異常判定部161が、エンジンユニット100のエンジン運転時に検出された吸気圧センサ151の信号と、エンジンユニット100のエンジン停止時に検出された吸気圧センサ151の信号とに基づいて、吸気圧センサ151の異常の有無を判定する。その後、異常判定部161が、エンジンユニット100の1つのサイクルの中の2つのタイミングで検出した吸気圧センサ151の信号に基づいて、吸気圧センサ151の異常の有無を判定しても良い。尚、異常判定部161における、吸気圧センサ151の異常の有無を判定する方法の順番を逆にしても良い。
上記第2実施形態では、異常判定部161が、あるサイクルの第1タイミングに吸気圧センサ151で検出された第1吸気圧と、あるサイクルの次のサイクルにおける第1タイミングに吸気圧センサ151で検出された第2吸気圧とを比較する。異常判定部161は、あるサイクルの第1タイミングに吸気圧センサ151で検出された第1吸気圧と、あるサイクルの次のサイクルではない別のサイクルにおける第1タイミングに吸気圧センサ151で検出された第2吸気圧とを比較してもよい。
上記第2実施形態では、異常判定部161が、吸気圧の脈動を利用して、エンジンユニット100の異なる2つのサイクルにおいて、行程が同じ2つのタイミングに検出した吸気圧センサ151の信号に基づいて、吸気圧センサ151の異常の有無を判定している。異常判定部161では、第2実施形態の吸気圧センサ151の異常の有無を判定する方法に付加して、第3実施形態の異常判定部161において吸気圧センサ151の異常の有無を判定する方法を行っても良い。即ち、異常判定部161が、吸気圧センサ151の信号と、予め設定された正常範囲とに基づいて、吸気圧センサ151の異常の有無を判定する。その後、異常判定部161が、エンジンユニット100の異なる2つのサイクルの間で、同じタイミングに検出した吸気圧センサ151の信号に基づいて、吸気圧センサ151の異常の有無を判定しても良い。尚、異常判定部161における、吸気圧センサ151の異常の有無を判定する方法の順番を逆にしても良い。
上記第2実施形態では、異常判定部161が、吸気圧の脈動を利用して、エンジンユニット100の異なる2つのサイクルにおいて、行程が同じ2つのタイミングに検出した吸気圧センサ151の信号に基づいて、吸気圧センサ151の異常の有無を判定している。異常判定部161では、第2実施形態の吸気圧センサ151の異常の有無を判定する方法に付加して、第4実施形態の異常判定部161において吸気圧センサ151の異常の有無を判定する方法を行っても良い。即ち、異常判定部161が、エンジンユニット100のエンジン運転時に検出された吸気圧センサ151の信号と、エンジンユニット100のエンジン停止時に検出された吸気圧センサ151の信号とに基づいて、吸気圧センサ151の異常の有無を判定する。その後、異常判定部161が、エンジンユニット100の異なる2つのサイクルの間で、同じタイミングに検出した吸気圧センサ151の信号に基づいて、吸気圧センサ151の異常の有無を判定しても良い。尚、異常判定部161における、吸気圧センサ151の異常の有無を判定する方法の順番を逆にしても良い。
上記第3実施形態では、異常判定部161が、吸気圧センサ151の信号と、予め設定された正常範囲とに基づいて、吸気圧センサ151の異常の有無を判定する。異常判定部161では、第3実施形態の吸気圧センサ151の異常の有無を判定する方法に付加して、第4実施形態の異常判定部161において吸気圧センサ151の異常の有無を判定する方法を行っても良い。即ち、異常判定部161が、エンジンユニット100のエンジン運転時に検出された吸気圧センサ151の信号と、エンジンユニット100のエンジン停止時に検出された吸気圧センサ151の信号とに基づいて、吸気圧センサ151の異常の有無を判定する。その後、異常判定部161が、吸気圧センサ151の信号と、予め設定された正常範囲とに基づいて、吸気圧センサ151の異常の有無を判定する。尚、異常判定部161における、吸気圧センサ151の異常の有無を判定する方法の順番を逆にしても良い。
上記第5実施形態では、エンジンユニット200が、3気筒エンジンユニットであるが、3気筒以外の多気筒エンジンであってもよい。
32 サージタンク
100 エンジンユニット
110 吸気通路部
130 エンジン本体
134 クランク軸
151 吸気圧センサ
152 回転角度センサ
150 ECU(吸気圧センサ異常検出装置)
161 異常判定部
200 エンジンユニット
211 吸気通路部
212 分岐吸気通路部(吸気通路部)
100 エンジンユニット
110 吸気通路部
130 エンジン本体
134 クランク軸
151 吸気圧センサ
152 回転角度センサ
150 ECU(吸気圧センサ異常検出装置)
161 異常判定部
200 エンジンユニット
211 吸気通路部
212 分岐吸気通路部(吸気通路部)
Claims (11)
- エンジンユニットの吸気通路部に設けられ、前記吸気通路部内の吸気圧を検出する吸気圧センサの異常を検出する吸気圧センサ異常検出装置であって、
前記吸気圧センサは、前記吸気通路部において、前記エンジンユニットの複数の行程を含むサイクルに依存して前記吸気圧が脈動する位置に設置され、
前記エンジンユニットのサイクルにおける所定のタイミングに検出された前記吸気圧センサの信号に基づいて、前記吸気圧センサの異常の有無を判定する異常判定部を備えることを特徴とする吸気圧センサ異常検出装置。 - 前記吸気圧センサは、前記吸気通路部に設けられたサージタンクよりも下流側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の吸気圧センサ異常検出装置。
- 前記吸気通路部にはサージタンクが設けられていないことを特徴とする請求項1に記載の吸気圧センサ異常検出装置。
- 前記所定のタイミングは、前記エンジンユニットの1つのサイクル内の2つのタイミングであり、
前記異常判定部は、前記2つのタイミングに検出された、2つの前記吸気圧センサの信号の差と、所定の閾値とを比較して、前記吸気圧センサの異常の有無を判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸気圧センサ異常検出装置。 - 前記2つのタイミングは、前記吸気圧が最大となるタイミングと、前記吸気圧が最小となるタイミングであることを特徴とする請求項4に記載の吸気圧センサ異常検出装置。
- 前記所定のタイミングは、前記エンジンユニットの異なる2つのサイクルにおいて前記行程が同じとなる2つのタイミングであり、
前記異常判定部は、前記2つのタイミングに検出された、2つの前記吸気圧センサの信号の差と、所定の閾値とを比較して、前記吸気圧センサの異常の有無を判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸気圧センサ異常検出装置。 - 前記異常判定部は、前記所定のタイミングを、前記エンジンユニットが備えるクランク軸の回転角度に基づいて決定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の吸気圧センサ異常検出装置。
- 前記エンジンユニットは、4ストロークエンジンであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の吸気圧センサ異常検出装置。
- 前記異常判定部は、更に、前記吸気圧センサで検出された信号と、予め設定した正常範囲とを比較して、前記吸気圧センサの異常を判定することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の吸気圧センサ異常検出装置。
- 前記異常判定部は、更に、前記エンジンユニットのサイクルにおいて前記吸気圧が最大となるタイミングに前記吸気圧センサで検出された信号と、予め設定した前記正常範囲とを比較して、前記吸気圧センサの異常を判定することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の吸気圧センサ異常検出装置。
- 前記異常判定部は、更に、エンジン運転時に検出された前記吸気圧センサの信号と、エンジン停止時に検出された前記吸気圧センサの信号との差と、所定の閾値とを比較して、前記吸気圧センサの異常の有無を判定することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の吸気圧センサ異常検出装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015092181A JP2016211375A (ja) | 2015-04-28 | 2015-04-28 | 吸気圧センサ異常検出装置 |
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ID=57550022
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JP (1) | JP2016211375A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021173272A (ja) * | 2020-04-30 | 2021-11-01 | 本田技研工業株式会社 | 異常検知装置 |
-
2015
- 2015-04-28 JP JP2015092181A patent/JP2016211375A/ja active Pending
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US20210339760A1 (en) * | 2020-04-30 | 2021-11-04 | Honda Motor Co., Ltd. | Abnormality detection device |
JP7097405B2 (ja) | 2020-04-30 | 2022-07-07 | 本田技研工業株式会社 | 異常検知装置 |
US11479261B2 (en) | 2020-04-30 | 2022-10-25 | Honda Motor Co., Ltd. | Abnormality detection device |
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