JPH0630726B2 - 塗装鋼材 - Google Patents
塗装鋼材Info
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- JPH0630726B2 JPH0630726B2 JP2259514A JP25951490A JPH0630726B2 JP H0630726 B2 JPH0630726 B2 JP H0630726B2 JP 2259514 A JP2259514 A JP 2259514A JP 25951490 A JP25951490 A JP 25951490A JP H0630726 B2 JPH0630726 B2 JP H0630726B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- curing agent
- steel material
- present
- coated steel
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は塗装鋼材に関し、更に、詳しくは、耐熱水性と
耐衝撃性に優れた塗装鋼材に関する。
耐衝撃性に優れた塗装鋼材に関する。
(従来の技術) 鋼材は、しばしば周囲の環境に対する防食手段を講ずる
こと無く、大気中、地中、海中などにさらされるとかな
り腐食する。この腐食対策として、化学的安定性の優れ
たエポキシ樹脂、ポリウレタンのような熱硬化性樹脂系
の塗装が施されている。近年、エネルギー需要の増大に
よる海底や極地の石油、重質油、地熱などの資源開発や
冷暖房の地域集約化が活発化するに伴い、鋼構造物、ラ
インパイプや鋼配管に被覆した塗装塗膜の高温接水環境
下での寿命が問題となっている。
こと無く、大気中、地中、海中などにさらされるとかな
り腐食する。この腐食対策として、化学的安定性の優れ
たエポキシ樹脂、ポリウレタンのような熱硬化性樹脂系
の塗装が施されている。近年、エネルギー需要の増大に
よる海底や極地の石油、重質油、地熱などの資源開発や
冷暖房の地域集約化が活発化するに伴い、鋼構造物、ラ
インパイプや鋼配管に被覆した塗装塗膜の高温接水環境
下での寿命が問題となっている。
一般に、エポキシ樹脂やポリウレタンは分子内に極性基
を有するため、鋼材の表面に対する接着性は良い。しか
しながら、海水や塩水などの電解質を含む環境や湿潤土
壌中に浸漬すると、常温近傍の温度下で短期間に接着強
度の低下を起こし、鋼材と被覆間に錆が発生する。この
ような課題に対して、例えば熱水配管の内面防食に対し
ては特開昭61-35942号公報に示される如く、鋼管の内面
にシリコン樹脂、エポキシ樹脂及び変性アミンを主成分
とする有機樹脂と含水ケイ酸マグネシウムおよび金属亜
鉛粒を主成分とする無機顔料とからなる複合塗料塗膜を
形成させた内面被覆鋼管、該複合塗料塗膜と鋼管の間に
クロメート被膜を介在させた内面被膜鋼管の提案があ
る。
を有するため、鋼材の表面に対する接着性は良い。しか
しながら、海水や塩水などの電解質を含む環境や湿潤土
壌中に浸漬すると、常温近傍の温度下で短期間に接着強
度の低下を起こし、鋼材と被覆間に錆が発生する。この
ような課題に対して、例えば熱水配管の内面防食に対し
ては特開昭61-35942号公報に示される如く、鋼管の内面
にシリコン樹脂、エポキシ樹脂及び変性アミンを主成分
とする有機樹脂と含水ケイ酸マグネシウムおよび金属亜
鉛粒を主成分とする無機顔料とからなる複合塗料塗膜を
形成させた内面被覆鋼管、該複合塗料塗膜と鋼管の間に
クロメート被膜を介在させた内面被膜鋼管の提案があ
る。
(発明が解決しようとする課題) この特開昭61-35942号公報で提案されたシリコン樹脂、
エポキシ樹脂及び変性アミンを主成分とする有機樹脂と
含水ケイ酸マグネシウムおよび金属亜鉛粒を主成分とす
る無機顔料とからなる複合塗料塗膜は、1年程度の地熱
還元熱水環境、温泉水環境あるいは塩水環境での使用で
は、ブリスタ、錆、塗膜剥離等の外観上の劣化は見られ
ない。しかしながら、該複合塗膜と鋼材の間の密着力が
徐々に低下し、2年程度の使用では塗膜剥離を起こして
防食性が損なわれる欠点がある。更に、該塗料を鋼管外
面の防食に利用する場合、塗膜の耐衝撃性が不十分なた
めに衝撃により塗膜が割れるという問題点がある。この
ような実状から、長期に渡り耐熱水性に優れた、かつ耐
衝撃性が十分な塗装鋼材の開発が望まれていた。
エポキシ樹脂及び変性アミンを主成分とする有機樹脂と
含水ケイ酸マグネシウムおよび金属亜鉛粒を主成分とす
る無機顔料とからなる複合塗料塗膜は、1年程度の地熱
還元熱水環境、温泉水環境あるいは塩水環境での使用で
は、ブリスタ、錆、塗膜剥離等の外観上の劣化は見られ
ない。しかしながら、該複合塗膜と鋼材の間の密着力が
徐々に低下し、2年程度の使用では塗膜剥離を起こして
防食性が損なわれる欠点がある。更に、該塗料を鋼管外
面の防食に利用する場合、塗膜の耐衝撃性が不十分なた
めに衝撃により塗膜が割れるという問題点がある。この
ような実状から、長期に渡り耐熱水性に優れた、かつ耐
衝撃性が十分な塗装鋼材の開発が望まれていた。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上述の問題点を解決すべく、熱水環境で
長期に渡って鋼材と塗料塗膜の密着力を保持でき、かつ
耐衝撃性に優れた防食塗料の開発を鋭意検討した。その
結果、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、分子鎖の末端に
シラノール基を有するシリコーンプレポリマー、有機チ
タネート、アミン系硬化剤またはジシアンジアミド系硬
化剤とイミダゾール系硬化剤の混合硬化剤、および無機
顔料を必須成分とする防食塗料を用いることによって、
前述の問題点を解決できる事を見出し、本発明に至っ
た。
長期に渡って鋼材と塗料塗膜の密着力を保持でき、かつ
耐衝撃性に優れた防食塗料の開発を鋭意検討した。その
結果、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、分子鎖の末端に
シラノール基を有するシリコーンプレポリマー、有機チ
タネート、アミン系硬化剤またはジシアンジアミド系硬
化剤とイミダゾール系硬化剤の混合硬化剤、および無機
顔料を必須成分とする防食塗料を用いることによって、
前述の問題点を解決できる事を見出し、本発明に至っ
た。
すなわち、本発明の要旨とするところは、下地処理を施
した鋼材の表面に、下記の(a),(b),(c),(d),(e)および
(f)の6成分の必須成分とする防食塗料被膜を塗装する
ことを特徴とする塗装鋼材にある。
した鋼材の表面に、下記の(a),(b),(c),(d),(e)および
(f)の6成分の必須成分とする防食塗料被膜を塗装する
ことを特徴とする塗装鋼材にある。
(a)エポキシ樹脂 (b)フェノキシ樹脂 (c)分子鎖の末端にシラノール基を有するシリコーンプ
レポリマー (d)有機チタネート (e)アミン系硬化剤または、ジシアンジアミド系硬化剤
とイミダゾール系硬化剤の混合硬化剤 (f)無機顔料 すなわち、本発明は第1図に示すごとく鋼材1の表面に
前記の(a),(b),(c),(d),(e)および(f)成分を必須成分と
する防食塗料塗膜2を塗装した塗装鋼材、第2図に示す
如く鋼材1の表面にクロメート被膜3、前記の(a),(b),
(c),(d),(e)および(f)成分を必須成分とする防食塗料塗
膜2を順次積層した塗装鋼材であって、いずれも熱水環
境で長期に渡って鋼材と防食塗料塗膜の密着力を保持し
て防食性に優れ、かつ耐衝撃性の優れた塗装鋼材に関す
るものである。
レポリマー (d)有機チタネート (e)アミン系硬化剤または、ジシアンジアミド系硬化剤
とイミダゾール系硬化剤の混合硬化剤 (f)無機顔料 すなわち、本発明は第1図に示すごとく鋼材1の表面に
前記の(a),(b),(c),(d),(e)および(f)成分を必須成分と
する防食塗料塗膜2を塗装した塗装鋼材、第2図に示す
如く鋼材1の表面にクロメート被膜3、前記の(a),(b),
(c),(d),(e)および(f)成分を必須成分とする防食塗料塗
膜2を順次積層した塗装鋼材であって、いずれも熱水環
境で長期に渡って鋼材と防食塗料塗膜の密着力を保持し
て防食性に優れ、かつ耐衝撃性の優れた塗装鋼材に関す
るものである。
以下、本発明につき詳細に説明する。
まず、本発明に用いる鋼材とは、炭素鋼、ステンレス鋼
等の合金鋼で出来た鋼管、形鋼、鋼板、棒鋼、及び鋼製
の成形品や構造物などで、屋外、地中、地上、海底など
で広く用いられるものを総称するものである。本発明に
用いる鋼材の表面に亜鉛、アルミニウム、クロム、ニッ
ケル等のメッキ層、亜鉛−鉄、亜鉛−ニッケル、亜鉛−
ニッケル−コバルト等の合金メッキ層、メッキ層あるい
は合金メッキ層中にシリカアルミナ、シリカ−アルミ
ナ、酸化チタン、シリコンカーバイド、窒化ホウ素等の
無機微粒子を分散させた分散メッキ層を設けた鋼材も使
用できる。
等の合金鋼で出来た鋼管、形鋼、鋼板、棒鋼、及び鋼製
の成形品や構造物などで、屋外、地中、地上、海底など
で広く用いられるものを総称するものである。本発明に
用いる鋼材の表面に亜鉛、アルミニウム、クロム、ニッ
ケル等のメッキ層、亜鉛−鉄、亜鉛−ニッケル、亜鉛−
ニッケル−コバルト等の合金メッキ層、メッキ層あるい
は合金メッキ層中にシリカアルミナ、シリカ−アルミ
ナ、酸化チタン、シリコンカーバイド、窒化ホウ素等の
無機微粒子を分散させた分散メッキ層を設けた鋼材も使
用できる。
次に、本発明の防食塗料塗膜の形成に用いる防食塗料と
は、(a)成分であるエポキシ樹脂100重量部に(b)成分
であるフェノキシ樹脂を5〜70重量部、(c)成分であ
る分子鎖の末端にシラノール基を有するシリコーンプレ
ポリマーを5〜70重量部、(d)成分である有機チタネ
ートを0.01〜5重量部、(e)成分であるアミン系硬化剤
または、ジシアンジアミド系硬化剤とイミダゾール系硬
化剤の混合硬化剤、と(f)成分である無機顔料を混合し
た防食塗料である。
は、(a)成分であるエポキシ樹脂100重量部に(b)成分
であるフェノキシ樹脂を5〜70重量部、(c)成分であ
る分子鎖の末端にシラノール基を有するシリコーンプレ
ポリマーを5〜70重量部、(d)成分である有機チタネ
ートを0.01〜5重量部、(e)成分であるアミン系硬化剤
または、ジシアンジアミド系硬化剤とイミダゾール系硬
化剤の混合硬化剤、と(f)成分である無機顔料を混合し
た防食塗料である。
上記の(a)成分であるエポキシ樹脂とは、フェノールノ
ボラック型のグリシジルエーテル、ビスイフェノール
A,ADまたはFのジグリシジルエーテルの単独又は2
種以上を混合したエポキシ樹脂である。フェノールノボ
ラック型のグリシジルエーテルとして利用できる市販品
としては、油化シェルエポキシ社製のエピコート15
2,エピコート154、東都化成社製のエポトートYDPN
−638,YDPN−601,YDPN−602、ダウケミカル
日本社製のDEN431,DEN438,DEN43
9,DEN485、チバガイギー社製のEPN1138,E
PN1139,XPY307などが挙げられる。ビスフェノ
ールAのジグリシジルエーテルとして利用できる市販品
として油化シェルエポキシ社製のエピコート827,エ
ピコート834,エピコート1001,エピコート1007,エ
ピコート1009、三井石油化学工業社製のエポミックR1
40,エポミックR140,エポミックR144,エポ
ミックR301,エポミックR302,エポミックR3
04,エポミックR307,エポミックR309、ダウ
ケミカル日本社製のDER317,DER330,DE
R331,DER333,DER383,DER38
7,DER662,DER664,DER667などが
挙げられる。また、ビスフェノールADのジグリシジル
エーテルとして利用できる市販品としては、三井石油化
学工業社製のエポミックR710、エポミックR710
H等が挙げられる。更に、ビスフェノールF型のジグリ
シジルエーテルとして利用できる市販品としては、油化
シェルエポキシ社製のエピコート807が挙げられる。
これらのエポキシ樹脂は長期の熱水浸漬後の鋼材と防食
塗膜の間の密着力の保持に必須である。尚、エポキシ樹
脂が常温で高粘度あるいは固形状態である場合、例え
ば、エピコート154を用いる場合には、溶剤で希釈す
るか、ビスフェノールFのジグリシジルエーテルで希釈
するか、あるいは、その他の従来公知の反応性希釈剤な
どで希釈することにより、低粘度化したものを用いるこ
ともできる。
ボラック型のグリシジルエーテル、ビスイフェノール
A,ADまたはFのジグリシジルエーテルの単独又は2
種以上を混合したエポキシ樹脂である。フェノールノボ
ラック型のグリシジルエーテルとして利用できる市販品
としては、油化シェルエポキシ社製のエピコート15
2,エピコート154、東都化成社製のエポトートYDPN
−638,YDPN−601,YDPN−602、ダウケミカル
日本社製のDEN431,DEN438,DEN43
9,DEN485、チバガイギー社製のEPN1138,E
PN1139,XPY307などが挙げられる。ビスフェノ
ールAのジグリシジルエーテルとして利用できる市販品
として油化シェルエポキシ社製のエピコート827,エ
ピコート834,エピコート1001,エピコート1007,エ
ピコート1009、三井石油化学工業社製のエポミックR1
40,エポミックR140,エポミックR144,エポ
ミックR301,エポミックR302,エポミックR3
04,エポミックR307,エポミックR309、ダウ
ケミカル日本社製のDER317,DER330,DE
R331,DER333,DER383,DER38
7,DER662,DER664,DER667などが
挙げられる。また、ビスフェノールADのジグリシジル
エーテルとして利用できる市販品としては、三井石油化
学工業社製のエポミックR710、エポミックR710
H等が挙げられる。更に、ビスフェノールF型のジグリ
シジルエーテルとして利用できる市販品としては、油化
シェルエポキシ社製のエピコート807が挙げられる。
これらのエポキシ樹脂は長期の熱水浸漬後の鋼材と防食
塗膜の間の密着力の保持に必須である。尚、エポキシ樹
脂が常温で高粘度あるいは固形状態である場合、例え
ば、エピコート154を用いる場合には、溶剤で希釈す
るか、ビスフェノールFのジグリシジルエーテルで希釈
するか、あるいは、その他の従来公知の反応性希釈剤な
どで希釈することにより、低粘度化したものを用いるこ
ともできる。
(b)成分であるフェノキシ樹脂としては、耐熱水性と耐
衝撃性の観点から、 の分子構造を有し、重合度nが82〜123(分子量が
25,000〜35,000)のフェノキシ樹脂を用いることが望ま
しい。該当する一般市販のフェノキシ樹脂としては、U
CC(ユニオン カーバイド コーポレーション)社製
の「UCARフェノキシ樹脂PKHC」,「UCARフェノキシ樹脂
RKHH」,「UCARフェノキシ樹脂PKHJ」等を用いることが
できる。これらのフェノキシ樹脂は、塗膜の耐熱水性と
耐衝撃性を向上させるのに著しい効果がある。
衝撃性の観点から、 の分子構造を有し、重合度nが82〜123(分子量が
25,000〜35,000)のフェノキシ樹脂を用いることが望ま
しい。該当する一般市販のフェノキシ樹脂としては、U
CC(ユニオン カーバイド コーポレーション)社製
の「UCARフェノキシ樹脂PKHC」,「UCARフェノキシ樹脂
RKHH」,「UCARフェノキシ樹脂PKHJ」等を用いることが
できる。これらのフェノキシ樹脂は、塗膜の耐熱水性と
耐衝撃性を向上させるのに著しい効果がある。
(c)成分である分子鎖の末端のシラノール基を有するシ
リコーンプレポリマーとは、分子鎖の末端に反応性に優
れたシラノール基を有する末端シラノールポリジメチル
シロキサン、末端シラノールポリジフェニルシロキサン
または末端シラノールポリジメチルジフェニルシロキサ
ンであって、長期の熱水浸漬後の鋼材と防食塗膜の間の
密着力の保持に極めて有効である。ここで言う末端シラ
ノールポリジメチルシロキサンとは の分子構造を有する両末端に反応性のシラノール基を有
するシリコープレポリマーであって、耐熱水性の面から
は分子量が700〜4200の範囲のものが望ましい。市販
品としてはチッソ社のPS 339.7,PS340,PS34
0.5 ,PS341等が用いられる。
リコーンプレポリマーとは、分子鎖の末端に反応性に優
れたシラノール基を有する末端シラノールポリジメチル
シロキサン、末端シラノールポリジフェニルシロキサン
または末端シラノールポリジメチルジフェニルシロキサ
ンであって、長期の熱水浸漬後の鋼材と防食塗膜の間の
密着力の保持に極めて有効である。ここで言う末端シラ
ノールポリジメチルシロキサンとは の分子構造を有する両末端に反応性のシラノール基を有
するシリコープレポリマーであって、耐熱水性の面から
は分子量が700〜4200の範囲のものが望ましい。市販
品としてはチッソ社のPS 339.7,PS340,PS34
0.5 ,PS341等が用いられる。
末端シラノールポリジフェニルシロキサンとは の分子構造を有する両末端に反応性の優れたシラノール
基を有するシリコーンプレポリマーであって、耐熱水性
の面からは分子量が1000〜1400の範囲のものが望まし
い。市販品としては、チッソ社のPS080等が用いら
れる。
基を有するシリコーンプレポリマーであって、耐熱水性
の面からは分子量が1000〜1400の範囲のものが望まし
い。市販品としては、チッソ社のPS080等が用いら
れる。
末端シラノールポリジメチルジフェニルシロキサンとは の分子構造を有する両末端に反応性の優れたシラノール
基を有するシリコーンプレポリマーであって、耐熱水性
の面からは分子量が950〜5000の範囲のものが望まし
い。市販品としては、チッソ社のPSO84,PS08
5,PS088等が用いられる。上記の分子類の末端に
シラノール基を有するシリコーンプレポリマーは末端に
有する反応性の極めて優れたシラノール基によって防食
塗料に配合して硬化させる過程でエポキシ樹脂とアミン
系硬化剤またはジシアンジアミド系硬化剤、イミダゾー
ル系硬化剤との架橋反応の際に一緒に塗膜の架橋構造に
取り込まれ一体化し塗膜の耐熱・熱水性の向上に甚大な
効果を発現する。分子鎖の末端にシラノール基を有する
シリコーンプレポリマーの配合量に関しては、エポキシ
樹脂100重量部に対する該シリコーンプレポリマーの
配合量が5〜70重量部の範囲になるように配合するこ
とが望ましい。該配合量が5重量部未満および70重量
部越では熱水浸漬後の鋼材との密着性が低下する傾向に
ある。
基を有するシリコーンプレポリマーであって、耐熱水性
の面からは分子量が950〜5000の範囲のものが望まし
い。市販品としては、チッソ社のPSO84,PS08
5,PS088等が用いられる。上記の分子類の末端に
シラノール基を有するシリコーンプレポリマーは末端に
有する反応性の極めて優れたシラノール基によって防食
塗料に配合して硬化させる過程でエポキシ樹脂とアミン
系硬化剤またはジシアンジアミド系硬化剤、イミダゾー
ル系硬化剤との架橋反応の際に一緒に塗膜の架橋構造に
取り込まれ一体化し塗膜の耐熱・熱水性の向上に甚大な
効果を発現する。分子鎖の末端にシラノール基を有する
シリコーンプレポリマーの配合量に関しては、エポキシ
樹脂100重量部に対する該シリコーンプレポリマーの
配合量が5〜70重量部の範囲になるように配合するこ
とが望ましい。該配合量が5重量部未満および70重量
部越では熱水浸漬後の鋼材との密着性が低下する傾向に
ある。
(d)成分である有機チタネートとしては、耐熱・熱水性
の面から、トリエタノールアミンチタネートが望まし
い。該トリエタノールアミンチタネートの市販品として
は、三菱瓦斯化学社の「有機チタネートTEAT」 等を用いることができる。有機チタネートはシリコーン
プレポリマーのシラノール基、エポキシ樹脂とアミン系
硬化剤またはジシアンジアミド系硬化剤、イミダゾール
系硬化剤との架橋反応を均一化・促進し、防食塗料塗膜
内の各成分を一体化して耐熱・熱水性を向上するのに必
須である。有機チタネートの配合量に関しては、エポキ
シ樹脂100重量部に配合する該有機チタネートの配合
量が0.01〜5重量部の範囲になるようにするのが望まし
い。該配合量が0.01未満および5越では熱水浸漬後の鋼
材との密着力が低下しがちである。
の面から、トリエタノールアミンチタネートが望まし
い。該トリエタノールアミンチタネートの市販品として
は、三菱瓦斯化学社の「有機チタネートTEAT」 等を用いることができる。有機チタネートはシリコーン
プレポリマーのシラノール基、エポキシ樹脂とアミン系
硬化剤またはジシアンジアミド系硬化剤、イミダゾール
系硬化剤との架橋反応を均一化・促進し、防食塗料塗膜
内の各成分を一体化して耐熱・熱水性を向上するのに必
須である。有機チタネートの配合量に関しては、エポキ
シ樹脂100重量部に配合する該有機チタネートの配合
量が0.01〜5重量部の範囲になるようにするのが望まし
い。該配合量が0.01未満および5越では熱水浸漬後の鋼
材との密着力が低下しがちである。
次に(e)成分であるアミン系硬化剤と、ジシアンジアミ
ド系硬化剤とイミダゾール系硬化剤の混合硬化剤につい
て説明する。アミン系硬化剤としては、耐熱水性の面か
ら、エピクロルヒドリンとm−キシレンジアミンの縮合
物である下記分子構造 を持ち、平均分子量が328以上(平均重合度nがn≧
1)である脂肪族変性ポリアミンが望ましい。該当する
市販品としては三菱瓦斯化学社製の「ガスカミンG32
8」,「ガスカミンG328S」(ガスカミンG328
から未縮合反応成分たるm−キシレンジアミンを除去も
の)を用いることができる。尚、塗装作業の面から、該
ポリアミンの分子量が増加すると粘度が高くなるので、
溶剤で希釈する方法、その他の従来公知の低粘度硬化剤
で希釈する方法を用いることができる。アミン系硬化剤
の配合に関しては、防食塗料組成物(アミン系硬化剤を
除く)のエポキシ当量とアミン系硬化剤の活性水素当量
の混合比で0.6 〜2.0 の範囲が望ましい。該混合比が0.
6 未満および2.0 越では熱水浸漬後の鋼材との密着力が
低下する傾向がある。
ド系硬化剤とイミダゾール系硬化剤の混合硬化剤につい
て説明する。アミン系硬化剤としては、耐熱水性の面か
ら、エピクロルヒドリンとm−キシレンジアミンの縮合
物である下記分子構造 を持ち、平均分子量が328以上(平均重合度nがn≧
1)である脂肪族変性ポリアミンが望ましい。該当する
市販品としては三菱瓦斯化学社製の「ガスカミンG32
8」,「ガスカミンG328S」(ガスカミンG328
から未縮合反応成分たるm−キシレンジアミンを除去も
の)を用いることができる。尚、塗装作業の面から、該
ポリアミンの分子量が増加すると粘度が高くなるので、
溶剤で希釈する方法、その他の従来公知の低粘度硬化剤
で希釈する方法を用いることができる。アミン系硬化剤
の配合に関しては、防食塗料組成物(アミン系硬化剤を
除く)のエポキシ当量とアミン系硬化剤の活性水素当量
の混合比で0.6 〜2.0 の範囲が望ましい。該混合比が0.
6 未満および2.0 越では熱水浸漬後の鋼材との密着力が
低下する傾向がある。
ジシアンジアミド系硬化剤とイミダゾール系硬化剤の混
合硬化剤とは、ジシアンジアミドまたはジシアンジアミ
ド変性物とイミダゾール化合物の混合物である。ジシア
ンジアミドとは の分子構造を有し、例えば油化シェルエポキシ社製のエ
ピキュアDICY-7,エピキュアDICY-15 などの一般市販の
ジシアンジアミドである。またジシアンジアミド変性物
としては例えば油化シェルエポキシ社製のエピキュア10
8FF 、日本チバガイギー社製のアラルダイトHT2844など
を用いることができる。本発明に用いる防食塗料にこれ
らのジシアンジアミド系硬化剤を用いると耐熱水性が向
上する。ジシアンジアミド系硬化剤の配合量に関して
は、前記のエポキシ樹脂(a)100重量部に対するジシ
アジアミド系硬化剤の添加量が3〜20重量部の範囲に
なるように添加する。該添加量が3重量部未満の場合お
よび20重量部越の場合には耐熱水性が低下しがちであ
る。イミダゾール系硬化剤とは、 なる分子構造を有するイミダゾールを変性した硬化剤
で、例えば第1表に示す様な一般市販のものである。こ
れらのイミダゾール系硬化剤は前記のジシアンジアミド
またはジシアンジアミド変性物と組合せて用いることに
よって、耐熱水性の向上に著しい効果がある。イミダゾ
ール系硬化剤とジシアンジアミドまたはジシアンジアミ
ド変性物の組合せに関しては、両硬化剤の種類の組合せ
は自由でも良好な結果が得られる。イミダゾール系硬化
剤の配合量に関しては、前記のエポキシ樹脂(a)100
重量部に対するイミダゾール系硬化剤の添加量が3〜2
0重量部の範囲になるように添加する。該添加量が3重
量部未満および20重量部越では、熱水浸漬後の鋼材と
の密着力が低下する傾向にある。
合硬化剤とは、ジシアンジアミドまたはジシアンジアミ
ド変性物とイミダゾール化合物の混合物である。ジシア
ンジアミドとは の分子構造を有し、例えば油化シェルエポキシ社製のエ
ピキュアDICY-7,エピキュアDICY-15 などの一般市販の
ジシアンジアミドである。またジシアンジアミド変性物
としては例えば油化シェルエポキシ社製のエピキュア10
8FF 、日本チバガイギー社製のアラルダイトHT2844など
を用いることができる。本発明に用いる防食塗料にこれ
らのジシアンジアミド系硬化剤を用いると耐熱水性が向
上する。ジシアンジアミド系硬化剤の配合量に関して
は、前記のエポキシ樹脂(a)100重量部に対するジシ
アジアミド系硬化剤の添加量が3〜20重量部の範囲に
なるように添加する。該添加量が3重量部未満の場合お
よび20重量部越の場合には耐熱水性が低下しがちであ
る。イミダゾール系硬化剤とは、 なる分子構造を有するイミダゾールを変性した硬化剤
で、例えば第1表に示す様な一般市販のものである。こ
れらのイミダゾール系硬化剤は前記のジシアンジアミド
またはジシアンジアミド変性物と組合せて用いることに
よって、耐熱水性の向上に著しい効果がある。イミダゾ
ール系硬化剤とジシアンジアミドまたはジシアンジアミ
ド変性物の組合せに関しては、両硬化剤の種類の組合せ
は自由でも良好な結果が得られる。イミダゾール系硬化
剤の配合量に関しては、前記のエポキシ樹脂(a)100
重量部に対するイミダゾール系硬化剤の添加量が3〜2
0重量部の範囲になるように添加する。該添加量が3重
量部未満および20重量部越では、熱水浸漬後の鋼材と
の密着力が低下する傾向にある。
(f)成分である無機顔料とは、酸化チタン(例えば、チ
タン工業社製のKR380,KR460など)、シリカ
(例えば、日本アエロジル社製のアエロジル200,ア
エロジル300、マイクロン社製のSR70,SRC1
8等)、シリカ・アルミナ(日本アエロジル社製のCO
K84,MOX80等)、タルク(林化成社製のタルカ
ンパウダーPK−P,ミクロンホワイト#5000等)、白
雲母(瀬戸窯業原料社製リブライトRD100,リブラ
イトRD200,リブライトRD300等)、スゾライ
トマイカ(クラレ社製150−K1,200−K1,3
25−K1等)、トリポリリン酸アルミニウム(帝国化
工社製K−ホワイト#82,K−ホワイト105等)、
酸化クロム(Cr2O3) 、リン酸第2クロム(CrPO4) 、リン
酸亜鉛(Zn3(PO4)2・s4H2O)、リン酸マグネシウム(MgH
PO4・3H2O)、リン酸アルミニウム(AlPO4)、合成酸化鉄
黄(チタン工業社製マピコイエロー等)、合成酸化鉄赤
(チタン工業社製マピコレッド等)、硫酸バリウム(BaS
O4) 、リン酸ジルコニウム(第一稀元素化学工業社製Z
SP100,ZSP110,セラホワイト等)、カーボ
ンブラック(三菱化成工業#3050,#3150,#3250,#
3750,#3970)、ケイ酸ジルコニウム(白水化学工業社
製ミクロパックス、ジルコニル、第一稀元素化学工業社
製 MZ1000B等)、酸化ジルコニウム(第一稀元素化学工
業社製BR−90G)、カオリンクレー(林化成社製の
SATINTONE-W )等の1種または2種以上の混合物であ
る。更に、エポキシ樹脂とのぬれ性を良くするために、
上記の顔料の表面にアルミ−シリカ処理、シランカップ
リング処理、リン酸処理等の化学処理を施すことも差し
支えない。上記の無機顔料の配合量は、耐熱塩水性の面
から前記の(a)の成分であるエポキシ樹脂100重量部
当り該無機顔料を1〜50重量部添加する事が望まし
い。尚、本発明の塗装鋼材に耐陰極剥離性が必要な場合
には、鋼材に下地処理として、クロメート処理を施す。
本発明に用いるクロメート処理剤としてはトウモロコシ
デンプンなどの有機質の還元剤で全クロムに対する6価
クロムの重量比が0.35〜0.65の範囲になるように部分還
元したクロム酸(CrO2)水溶液にシリカ微粉末を添加した
シリカ系クロメート処理剤あるいは、部分ケン化ポリ酢
酸ビニル、デンプンをアミログルコシダーゼ等の加水分
解酵素で部分加水分解したデキストリン等の高分子有機
質還元剤で全クロムに対する6価クロムの重量比を0.35
〜0.65の範囲になるように部分還元したリン酸とクロム
酸の混合水溶液にシリカ、シリカ・アルミナ等のシリカ
系微粉末を添加したリン酸−シリカ系クロメート処理剤
等を用いることが出来る。高温陰極剥離の面からは、該
リン酸−シリカ系クロメート処理剤が望ましい。
タン工業社製のKR380,KR460など)、シリカ
(例えば、日本アエロジル社製のアエロジル200,ア
エロジル300、マイクロン社製のSR70,SRC1
8等)、シリカ・アルミナ(日本アエロジル社製のCO
K84,MOX80等)、タルク(林化成社製のタルカ
ンパウダーPK−P,ミクロンホワイト#5000等)、白
雲母(瀬戸窯業原料社製リブライトRD100,リブラ
イトRD200,リブライトRD300等)、スゾライ
トマイカ(クラレ社製150−K1,200−K1,3
25−K1等)、トリポリリン酸アルミニウム(帝国化
工社製K−ホワイト#82,K−ホワイト105等)、
酸化クロム(Cr2O3) 、リン酸第2クロム(CrPO4) 、リン
酸亜鉛(Zn3(PO4)2・s4H2O)、リン酸マグネシウム(MgH
PO4・3H2O)、リン酸アルミニウム(AlPO4)、合成酸化鉄
黄(チタン工業社製マピコイエロー等)、合成酸化鉄赤
(チタン工業社製マピコレッド等)、硫酸バリウム(BaS
O4) 、リン酸ジルコニウム(第一稀元素化学工業社製Z
SP100,ZSP110,セラホワイト等)、カーボ
ンブラック(三菱化成工業#3050,#3150,#3250,#
3750,#3970)、ケイ酸ジルコニウム(白水化学工業社
製ミクロパックス、ジルコニル、第一稀元素化学工業社
製 MZ1000B等)、酸化ジルコニウム(第一稀元素化学工
業社製BR−90G)、カオリンクレー(林化成社製の
SATINTONE-W )等の1種または2種以上の混合物であ
る。更に、エポキシ樹脂とのぬれ性を良くするために、
上記の顔料の表面にアルミ−シリカ処理、シランカップ
リング処理、リン酸処理等の化学処理を施すことも差し
支えない。上記の無機顔料の配合量は、耐熱塩水性の面
から前記の(a)の成分であるエポキシ樹脂100重量部
当り該無機顔料を1〜50重量部添加する事が望まし
い。尚、本発明の塗装鋼材に耐陰極剥離性が必要な場合
には、鋼材に下地処理として、クロメート処理を施す。
本発明に用いるクロメート処理剤としてはトウモロコシ
デンプンなどの有機質の還元剤で全クロムに対する6価
クロムの重量比が0.35〜0.65の範囲になるように部分還
元したクロム酸(CrO2)水溶液にシリカ微粉末を添加した
シリカ系クロメート処理剤あるいは、部分ケン化ポリ酢
酸ビニル、デンプンをアミログルコシダーゼ等の加水分
解酵素で部分加水分解したデキストリン等の高分子有機
質還元剤で全クロムに対する6価クロムの重量比を0.35
〜0.65の範囲になるように部分還元したリン酸とクロム
酸の混合水溶液にシリカ、シリカ・アルミナ等のシリカ
系微粉末を添加したリン酸−シリカ系クロメート処理剤
等を用いることが出来る。高温陰極剥離の面からは、該
リン酸−シリカ系クロメート処理剤が望ましい。
次に、本発明に基づく塗装鋼材の製造法について、外面
塗装鋼管の場合を例にとり説明する。
塗装鋼管の場合を例にとり説明する。
外面塗装鋼管は、例えば第3図に示す製造法で得る事が
出来る。すなわちスケールなどを除去した鋼管1の外
面、塗装機4によって本発明の防食塗料を塗装し、加熱
装置5によって加熱硬化させる。上記の如き製造法の場
合、鋼管1の外面にクロメート処理剤を塗布し焼き付け
てからのち塗装機4によって本発明の防食塗料を塗装す
る方法などによって外面重防食被覆鋼管を得ることがで
きる。上記の防食塗料の塗布方法としてはスプレー塗装
機によるスプレー塗布、ロール塗布、しごき塗り、刷毛
塗り、流し塗りなど従来公知の方法の中から適宜選択し
て用いる。
出来る。すなわちスケールなどを除去した鋼管1の外
面、塗装機4によって本発明の防食塗料を塗装し、加熱
装置5によって加熱硬化させる。上記の如き製造法の場
合、鋼管1の外面にクロメート処理剤を塗布し焼き付け
てからのち塗装機4によって本発明の防食塗料を塗装す
る方法などによって外面重防食被覆鋼管を得ることがで
きる。上記の防食塗料の塗布方法としてはスプレー塗装
機によるスプレー塗布、ロール塗布、しごき塗り、刷毛
塗り、流し塗りなど従来公知の方法の中から適宜選択し
て用いる。
(発明の作用) 以上のようにして得た本発明による塗装鋼材の一部断面
は、第1図と第2図に示す通りのものであり、図中1
は、酢洗またはブラスト処理などによりスケールを除去
した鋼材、2は下記の(a),(b),(c),(d)および(e)の5成
分を必須の成分とする防食塗料被膜 (a)エポキシ樹脂 (b)フェノキシ樹脂 (c)分子鎖の末端にシラノール基を有するシリコーンプ
レポリマー (d)有機チタネート (e)アミン系硬化剤または、ジシアンジアミド系硬化剤
とイミダゾール系硬化剤の混合硬化剤 (f)無機顔料 3はクロメート被膜を各々示している。
は、第1図と第2図に示す通りのものであり、図中1
は、酢洗またはブラスト処理などによりスケールを除去
した鋼材、2は下記の(a),(b),(c),(d)および(e)の5成
分を必須の成分とする防食塗料被膜 (a)エポキシ樹脂 (b)フェノキシ樹脂 (c)分子鎖の末端にシラノール基を有するシリコーンプ
レポリマー (d)有機チタネート (e)アミン系硬化剤または、ジシアンジアミド系硬化剤
とイミダゾール系硬化剤の混合硬化剤 (f)無機顔料 3はクロメート被膜を各々示している。
また、図中2は1.0 〜10mmの厚み、3は全クロム重量
で250〜1200mg/m2の付着量を有していると良好な結
果が得られる。以下、実施例により、本発明を具体的に
説明する。
で250〜1200mg/m2の付着量を有していると良好な結
果が得られる。以下、実施例により、本発明を具体的に
説明する。
(実施例) 本発明の防食塗料の配合を第1表に、比較防食塗料の配
合を第2表に各々示す。
合を第2表に各々示す。
〔本発明の防食塗料の調合例(1)〕 撹拌装置のついたセパラブルフラスコにビスフェノール
Aのジグリシジルエーテルであるエピコート828(油
化シェルエポキシ社製)100重量部を入れ、80℃に
加温し撹拌しながら、UCARフェノキシ樹脂PKHCを50重
量部、末端シラノールポリジメチルシロキサンであるP
S340(チッソ社製)25重量部、トリエタノールア
ミンチタネート(三菱瓦斯化学社製)0.5 重量部、酸化
チタンであるKR380(チタン工業社製)20重量部
を順次添加し室温まで放冷したのち、m−キシレンジア
ミンとエピクロルヒドリンの縮合物であるガスカミンG
328(三菱瓦斯化学社製)27重量部を加え混合して
本発明による防食塗料1を得た。
Aのジグリシジルエーテルであるエピコート828(油
化シェルエポキシ社製)100重量部を入れ、80℃に
加温し撹拌しながら、UCARフェノキシ樹脂PKHCを50重
量部、末端シラノールポリジメチルシロキサンであるP
S340(チッソ社製)25重量部、トリエタノールア
ミンチタネート(三菱瓦斯化学社製)0.5 重量部、酸化
チタンであるKR380(チタン工業社製)20重量部
を順次添加し室温まで放冷したのち、m−キシレンジア
ミンとエピクロルヒドリンの縮合物であるガスカミンG
328(三菱瓦斯化学社製)27重量部を加え混合して
本発明による防食塗料1を得た。
〔本発明の防食塗料の調合例(2)〕 調合例(1) と同じ方法で、ビスフェノールAのジグリシ
ジルエーテルであるエピコート828を第3表のエポキ
シ樹脂に変えて本発明による防食塗料2〜13を調合し
た。
ジルエーテルであるエピコート828を第3表のエポキ
シ樹脂に変えて本発明による防食塗料2〜13を調合し
た。
〔本発明の防食塗料の調合例(3)〕 調合例(1)と同じ方法で、USARフェノキシ樹脂PKHCをUCA
Rフェノキシ樹脂PKHHとUCARフェノキシ樹脂PKHJに変え
て本発明による防食塗料14と15を調合した。
Rフェノキシ樹脂PKHHとUCARフェノキシ樹脂PKHJに変え
て本発明による防食塗料14と15を調合した。
〔本発明の防食塗料の調合例(4)〕 調合例(1)と同じ方法で、UCARフェノキシ樹脂PKHCの添
加量を変えて本発明による防食塗料16と17を調合し
た。
加量を変えて本発明による防食塗料16と17を調合し
た。
〔本発明の防食塗料の調合例(5)〕 調合例(1)と同じ方法で、末端シラノールポリジメチル
シロキサンであるPS340を第4表の分子鎖の末端に
シラノール基を有するシリコーンプレポリマーに変えて
本発明による防食塗料18〜24を調合した。
シロキサンであるPS340を第4表の分子鎖の末端に
シラノール基を有するシリコーンプレポリマーに変えて
本発明による防食塗料18〜24を調合した。
〔本発明の防食塗料の調合例(6)〕 調合例(1)と同じ方法で、分子鎖の末端にシラノール基
を有するシリコーンプレポリマーの配合量を変えて本発
明による防食塗料25〜27を調合した。
を有するシリコーンプレポリマーの配合量を変えて本発
明による防食塗料25〜27を調合した。
〔本発明の防食塗料の調合例(7)〕 調合例(1)と同じ方法で、有機チタネートの配合量を変
えて本発明による防食塗料28〜30を調合した。
えて本発明による防食塗料28〜30を調合した。
〔本発明の防食塗料の調合例(8)〕 調合例(1)と同じ方法で、ガスカミンG328 をガスカミ
ンG328Sに変えて本発明による防食塗料31を調合
した。
ンG328Sに変えて本発明による防食塗料31を調合
した。
〔本発明の防食塗料の調合例(9)〕 調合例(8)と同じ方法で、ガスカミンG 328の配合量を
変えて本発明による防食塗料32〜33を調合した。
変えて本発明による防食塗料32〜33を調合した。
〔本発滅の防食塗料の調合例(10)〕 調合例(1)と同じ方法で、ガスカミンG 328を第5表の
ジシアンジアミド系硬化剤と第7表のイミダゾール系硬
化剤の混合硬化剤に変えて本発明による防食塗料34〜
47を調合した。
ジシアンジアミド系硬化剤と第7表のイミダゾール系硬
化剤の混合硬化剤に変えて本発明による防食塗料34〜
47を調合した。
〔本発明の防食塗料の調合例(11)〕 調合例(10)と同じ方法で、ジシアンジアミド系硬化剤と
第6表のイミダゾール系硬化剤の添加量を変えて本発明
による防食塗料48〜49を調合した。
第6表のイミダゾール系硬化剤の添加量を変えて本発明
による防食塗料48〜49を調合した。
〔本発明の防食塗料の調合例(12)〕 調合例(1)と同じ方法で、酸化チタンであるKR380
を第7表の無機顔料に変えて本発明による防食塗料50
〜58を調合した。
を第7表の無機顔料に変えて本発明による防食塗料50
〜58を調合した。
〔本発明の防食塗料の調合例(13)〕 調合例(12)と同じ方法で、無機顔料の配合量を変えて本
発明による防食塗料59〜82を調合した。
発明による防食塗料59〜82を調合した。
特開昭61-35942号公報に該当する防食塗料として、下記
の配合割合からなる三重油脂化工社製の比較防食塗料1
を用いた。
の配合割合からなる三重油脂化工社製の比較防食塗料1
を用いた。
・エポキシ樹脂 30重量部 ・シリコン樹脂 50重量部 ・変性アミン 20重量部 ・含水ケイ酸マグネシウム 150重量部 ・亜鉛末 50重量部 ・溶剤 30重量部 〔防食塗料の比較調合例II〕 本発明の防食塗料の構成必須成分(a),(b),(c),(d),(e),
(f)のうち1成分を欠く比較防食塗料2〜5を比較調合
した。比較防食塗料の配合組成を第2表に示す。
(f)のうち1成分を欠く比較防食塗料2〜5を比較調合
した。比較防食塗料の配合組成を第2表に示す。
鋼材の下地処理に用いるクロメート処理剤として、下記
のIおよびIIを用いた。
のIおよびIIを用いた。
I.シリカ系クロメート処理剤である関西ペイント社製
のコスマー#100 II.下記の方法で調合したリン酸シリカ系クロメート処
理剤 まず、次の溶液,およびを調整した。
のコスマー#100 II.下記の方法で調合したリン酸シリカ系クロメート処
理剤 まず、次の溶液,およびを調整した。
リン酸と無水クロム酸の混合水溶液 蒸溜水 247.6gにリン酸49.2gと無水クロム酸76.8gを
溶解した。
溶解した。
5重量%デキストリン分散水溶液 平均分子量120000のデキストリン5gを蒸留水95gに
加えて撹拌分散し、5重量%デキストリン分散水溶液を
得た。
加えて撹拌分散し、5重量%デキストリン分散水溶液を
得た。
10重量%アエロジル200水溶液 シリカ系微粒子として日本アエロジル社製のアエロジル
200を用いた。アエロジル200を蒸留水に添加し、
高速ミキサー(回転数 3000rpm)で撹拌して分散し、ア
エロジル200を10重量%含む水溶液を調整した。
200を用いた。アエロジル200を蒸留水に添加し、
高速ミキサー(回転数 3000rpm)で撹拌して分散し、ア
エロジル200を10重量%含む水溶液を調整した。
次に、上記ののリン酸と無水クロム酸の混合水溶液 3
73.6gに、の5重量%デキストリン分散水溶液106
gを添加し、90℃に加温して6価のクロムを3価のク
ロムに還元した。該水溶液の全クロムに対する6価クロ
ムの重量比は0.60、全クロムに対するリン酸イオンの重
量比は1.16であった。次いで、この還元水溶液に前記
の10重量%アエロジル200水溶液の 516.6gを添加
して分散して、リン酸シリカ系クロメート処理剤IIを調
合した。
73.6gに、の5重量%デキストリン分散水溶液106
gを添加し、90℃に加温して6価のクロムを3価のク
ロムに還元した。該水溶液の全クロムに対する6価クロ
ムの重量比は0.60、全クロムに対するリン酸イオンの重
量比は1.16であった。次いで、この還元水溶液に前記
の10重量%アエロジル200水溶液の 516.6gを添加
して分散して、リン酸シリカ系クロメート処理剤IIを調
合した。
(実施例1) 鋼管(外径200A、板厚5.8mm 、管長1m)の外面を
グリットブラスト処理し、該鋼管の外面にクロメート処
理剤IまたはIIを全クロム付着量200mg/m2塗布し焼
き付けた。次いで、本発明による防食塗料1〜84を膜
厚が700μになるように吹付塗装した。吹付塗装はエ
アレス塗装機を用いた。塗装後120℃に加熱して防食
塗膜を硬化させ、本発明による外面塗装鋼管を得た。ま
た、本法で鋼管の外面にクロメート処理剤を塗布・焼付
けせずに、防食塗料を塗装・硬化させた本発明による外
面塗装鋼管を作製した。
グリットブラスト処理し、該鋼管の外面にクロメート処
理剤IまたはIIを全クロム付着量200mg/m2塗布し焼
き付けた。次いで、本発明による防食塗料1〜84を膜
厚が700μになるように吹付塗装した。吹付塗装はエ
アレス塗装機を用いた。塗装後120℃に加熱して防食
塗膜を硬化させ、本発明による外面塗装鋼管を得た。ま
た、本法で鋼管の外面にクロメート処理剤を塗布・焼付
けせずに、防食塗料を塗装・硬化させた本発明による外
面塗装鋼管を作製した。
比較材として、本発明による防食塗料の代わりに、特開
昭61-35942号公報に該当する比較防食塗料1または本発
明の防食塗料の構成必須成分(a),(b),(c),(d),(e),(f)
のうち1成分を欠く比較防食塗料2〜5を用いて製作し
た外面塗装鋼管を作製した。
昭61-35942号公報に該当する比較防食塗料1または本発
明の防食塗料の構成必須成分(a),(b),(c),(d),(e),(f)
のうち1成分を欠く比較防食塗料2〜5を用いて製作し
た外面塗装鋼管を作製した。
これらの外面塗装鋼管を切断し、塗装面を0℃で衝撃試
験「ASTM G14」し、塗膜の衝撃強度の測定と割れ発生の
有無を観察した。更に、これらの外面塗装鋼管の塗膜に
ドリルで10mmφの入口貫通疵をつけ、該管体にマグネ
シウム流電陽極を接続して埋設配管し、電気防食を施し
た。該埋設外面塗装鋼管の管内に100℃の加熱熱媒油
を流量200/分で循環通油して、そのまま5年間実
地配管試験を行なった。試験前と試験後、防食塗料塗膜
の観察「ふくれ、ブリスタの発生、塗膜剥離の有無の観
察」と密着力試験「碁盤目試験:JIS k5400 に従い、鋼
管に対する塗膜の密着力性を0〜10の評点(10点満
点)で表示」を行なった。また、試験後、人工貫通疵の
周囲の塗膜の剥離距離 の測定を行なった。試験結果を第8表に示す。尚、実地
配管使用試験前の塗膜は何れもふくれ、ブリスタの発
生、塗膜剥離は無く良好であった。試験結果を第8表に
示す。尚、第8表に記載の実地配管試験後の塗膜観察結
果で「異常なし」との記述は、ふくれ、ブリスタの発
生、塗膜剥離がいずれも見られなかったことを示す。
験「ASTM G14」し、塗膜の衝撃強度の測定と割れ発生の
有無を観察した。更に、これらの外面塗装鋼管の塗膜に
ドリルで10mmφの入口貫通疵をつけ、該管体にマグネ
シウム流電陽極を接続して埋設配管し、電気防食を施し
た。該埋設外面塗装鋼管の管内に100℃の加熱熱媒油
を流量200/分で循環通油して、そのまま5年間実
地配管試験を行なった。試験前と試験後、防食塗料塗膜
の観察「ふくれ、ブリスタの発生、塗膜剥離の有無の観
察」と密着力試験「碁盤目試験:JIS k5400 に従い、鋼
管に対する塗膜の密着力性を0〜10の評点(10点満
点)で表示」を行なった。また、試験後、人工貫通疵の
周囲の塗膜の剥離距離 の測定を行なった。試験結果を第8表に示す。尚、実地
配管使用試験前の塗膜は何れもふくれ、ブリスタの発
生、塗膜剥離は無く良好であった。試験結果を第8表に
示す。尚、第8表に記載の実地配管試験後の塗膜観察結
果で「異常なし」との記述は、ふくれ、ブリスタの発
生、塗膜剥離がいずれも見られなかったことを示す。
第8表の結果からも明らかなように、(a)エポキシ樹
脂、(b)フェノキシ樹脂、(c)分子鎖の末端にシラノール
基を有するシリコーンプレポリマー、(d)有機チタネー
ト、(e)アミン系硬化剤またはジシアンジアミド系硬化
剤とイミダゾール系硬化剤の混合硬化剤、(f)無機顔料
の5成分を必須成分とする本発明による防食塗料を用い
た外面塗装鋼管(第8表の本発明の1〜84)は、特開
昭61-35942号公報に該当するシリコン樹脂、エポキシ樹
脂、変性アミン、含水ケイ酸マグネシウム、金属亜鉛粒
を主成分とする防食塗料(第8表の比較例の1)および
本発明の(a)〜(f)の6つの必須成分のうち1つの成分を
欠く防食塗料(第8表の比較例2〜5)に比較して、鋼
材の下地処理の有無・種類に係わらず、衝撃試験で塗膜
に割れが発生せず衝撃強度も十分大きく、5年間の実地
配管使用試験後も外面防食塗膜のふくれ、ブリスタの発
生、塗膜剥離などが全くみられず、且つ塗膜密着力の低
下も非常に小さく、格段に優れた耐熱・熱水性を示し
た。これに対して、特開昭61-35942号公報に該当するシ
リコン樹脂、エポキシ樹脂、変性アミン、含水ケイ酸マ
グネシウム、金属亜鉛粒を主成分とする防食塗料(第8
表の比較例の1)を塗装した鋼管は衝撃試験で塗膜に割
れが発生し衝撃強度も小さく、かつ3年間の実地配管使
用試験後には塗膜のブリスタ発生と塗膜の剥離が見ら
れ、且つ塗膜の密着力は既になく、実用に供試難い。ま
た、本発明の(a)〜(f)の6つの必須成分のうち1つの成
分を欠く防食塗料(第8表の比較例2〜5)では、衝撃
試験で塗膜に割れが発生し衝撃強度も小さく、5年間の
実地配管使用試験後には塗膜のブリスタ発生と塗膜の剥
離が見られ、且つ塗膜の密着力は既になく、耐熱・熱水
性向上のためには5つの成分が必須である。更に、鋼材
の下地処理にリン酸シリカ系クロメート処理を施すと、
5年間の実地配管使用試験後も塗膜の密着力の低下が見
られない。
脂、(b)フェノキシ樹脂、(c)分子鎖の末端にシラノール
基を有するシリコーンプレポリマー、(d)有機チタネー
ト、(e)アミン系硬化剤またはジシアンジアミド系硬化
剤とイミダゾール系硬化剤の混合硬化剤、(f)無機顔料
の5成分を必須成分とする本発明による防食塗料を用い
た外面塗装鋼管(第8表の本発明の1〜84)は、特開
昭61-35942号公報に該当するシリコン樹脂、エポキシ樹
脂、変性アミン、含水ケイ酸マグネシウム、金属亜鉛粒
を主成分とする防食塗料(第8表の比較例の1)および
本発明の(a)〜(f)の6つの必須成分のうち1つの成分を
欠く防食塗料(第8表の比較例2〜5)に比較して、鋼
材の下地処理の有無・種類に係わらず、衝撃試験で塗膜
に割れが発生せず衝撃強度も十分大きく、5年間の実地
配管使用試験後も外面防食塗膜のふくれ、ブリスタの発
生、塗膜剥離などが全くみられず、且つ塗膜密着力の低
下も非常に小さく、格段に優れた耐熱・熱水性を示し
た。これに対して、特開昭61-35942号公報に該当するシ
リコン樹脂、エポキシ樹脂、変性アミン、含水ケイ酸マ
グネシウム、金属亜鉛粒を主成分とする防食塗料(第8
表の比較例の1)を塗装した鋼管は衝撃試験で塗膜に割
れが発生し衝撃強度も小さく、かつ3年間の実地配管使
用試験後には塗膜のブリスタ発生と塗膜の剥離が見ら
れ、且つ塗膜の密着力は既になく、実用に供試難い。ま
た、本発明の(a)〜(f)の6つの必須成分のうち1つの成
分を欠く防食塗料(第8表の比較例2〜5)では、衝撃
試験で塗膜に割れが発生し衝撃強度も小さく、5年間の
実地配管使用試験後には塗膜のブリスタ発生と塗膜の剥
離が見られ、且つ塗膜の密着力は既になく、耐熱・熱水
性向上のためには5つの成分が必須である。更に、鋼材
の下地処理にリン酸シリカ系クロメート処理を施すと、
5年間の実地配管使用試験後も塗膜の密着力の低下が見
られない。
(発明の効果) 実施例からも明らかな如く、下地処理を施した鋼材の表
面に(a)エポキシ樹脂、(b)フェノキシ樹脂、(c)分子鎖
の末端にシラノール基を有するシリコーンプレポリマ
ー、(d)有機チタネート、(e)アミン系硬化剤またはジシ
アンジアミド系硬化剤とイミダゾール系硬化剤の混合硬
化剤、(f)無機顔料の6成分を必須成分とする防食塗膜
を形成すれば、耐衝撃性が十分で、かつ長期に渡って耐
熱水性に優れた塗装鋼材が得られる。
面に(a)エポキシ樹脂、(b)フェノキシ樹脂、(c)分子鎖
の末端にシラノール基を有するシリコーンプレポリマ
ー、(d)有機チタネート、(e)アミン系硬化剤またはジシ
アンジアミド系硬化剤とイミダゾール系硬化剤の混合硬
化剤、(f)無機顔料の6成分を必須成分とする防食塗膜
を形成すれば、耐衝撃性が十分で、かつ長期に渡って耐
熱水性に優れた塗装鋼材が得られる。
第1図、第2図は、本発明による被覆装鋼材の1部断面
図である。又、第3図は本発明による塗覆装鋼材の製造
方法の1例である。 1:鋼材 2:下記の(a),(b),(c),(d),(e),及び(f)を必須成分と
する防食塗料塗膜 (a)エポキシ樹脂 (b)フェノキシ樹脂 (c)分子鎖の末端にシラノール基を有するシリコーンプ
レポリマー (d)有機チタネート (e)アミン系硬化剤または、ジシアンジアミド系硬化剤
とイミダゾール系硬化剤の混合硬化剤 (f)無機顔料 3:クロメート被膜 4:塗装機 5:加熱装置
図である。又、第3図は本発明による塗覆装鋼材の製造
方法の1例である。 1:鋼材 2:下記の(a),(b),(c),(d),(e),及び(f)を必須成分と
する防食塗料塗膜 (a)エポキシ樹脂 (b)フェノキシ樹脂 (c)分子鎖の末端にシラノール基を有するシリコーンプ
レポリマー (d)有機チタネート (e)アミン系硬化剤または、ジシアンジアミド系硬化剤
とイミダゾール系硬化剤の混合硬化剤 (f)無機顔料 3:クロメート被膜 4:塗装機 5:加熱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 59/68 NKL 8416−4J C09D 163/00 PJX 8830−4J PKB 8830−4J PKM 8830−4J
Claims (6)
- 【請求項1】下地処理を施した鋼材の表面に、下記の
(a),(b),(c),(d),(e)及び(f)の6成分を必須成分とする
防食塗料被膜を塗装したことを特徴とする塗装鋼材。 (a)エポキシ樹脂 (b)フェノキシ樹脂 (c)分子鎖の末端にシラノール基を有するシリコーンプ
レポリマー (d)有機チタネート (e)アミン系硬化剤または、ジシアンジアミド系硬化剤
とイミダゾール系硬化剤の混合硬化剤 (f)無機顔料 - 【請求項2】フェノキシ樹脂が下記の分子構造を有する
ことを特徴とする請求項1記載の塗装鋼材。 - 【請求項3】分子鎖の末端にシラノール基を有するシリ
コーンプレポリマーが末端シラノールポリジメチルシロ
キサン、末端シラノールポリジフェニルシロキサンまた
は末端ポリジメチルジフェニルシロキサンであることを
特徴とする請求項1記載の塗装鋼材。 - 【請求項4】有機チタネートがトリエタノールアミンチ
タネートであることを特徴とする請求項1記載の塗装鋼
材。 - 【請求項5】アミン系硬化剤がエピクロルヒドリンとm
−キシレンジアミンの縮合物であることを特徴とする請
求項1記載の塗装鋼材。 - 【請求項6】鋼材の下地処理としてクロメート処理を施
すことを特徴とする請求項1記載の塗装鋼材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2259514A JPH0630726B2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | 塗装鋼材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2259514A JPH0630726B2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | 塗装鋼材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04135674A JPH04135674A (ja) | 1992-05-11 |
JPH0630726B2 true JPH0630726B2 (ja) | 1994-04-27 |
Family
ID=17335162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2259514A Expired - Lifetime JPH0630726B2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | 塗装鋼材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0630726B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010002974A (ko) * | 1999-06-18 | 2001-01-15 | 김영 | 철근의 부식방지 및 접착력 향상을 위한 피막 도포방법 |
DE50103601D1 (de) | 2000-07-22 | 2004-10-21 | Goldschmidt Ag Th | Hitzestabile, korrosionsinhibierende Polyorganosiloxanharze |
JP4180269B2 (ja) * | 2001-11-19 | 2008-11-12 | 日本ペイント株式会社 | 鋼材用水性被覆剤、被覆方法及び被覆鋼材 |
CA2667480A1 (en) * | 2006-10-24 | 2008-05-02 | Akzo Nobel Coatings International B.V. | Non-stick coating composition |
WO2013091685A1 (en) * | 2011-12-21 | 2013-06-27 | Leibniz-Institut Für Neue Materialien Gemeinnützige Gmbh | Highly structured composite material and process for the manufacture of protective coatings for corroding substrates |
-
1990
- 1990-09-28 JP JP2259514A patent/JPH0630726B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04135674A (ja) | 1992-05-11 |
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