JPH06304630A - 圧延機の自動板厚制御装置 - Google Patents

圧延機の自動板厚制御装置

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JPH06304630A
JPH06304630A JP5100861A JP10086193A JPH06304630A JP H06304630 A JPH06304630 A JP H06304630A JP 5100861 A JP5100861 A JP 5100861A JP 10086193 A JP10086193 A JP 10086193A JP H06304630 A JPH06304630 A JP H06304630A
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JP
Japan
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strip
plate
plate thickness
rolling mill
thickness control
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Pending
Application number
JP5100861A
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English (en)
Inventor
Hisayuki Matsumoto
久幸 松本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロールの局部変形等の外乱が無い場合には本
厚み計値により板厚制御を行い、外乱が有る場合には、
それを認識しうる自動板厚制御装置を提供すること。 【構成】 圧延機1の入側に設けられて板幅方向の板プ
ロフィールを検出する入側プロフィールメータ21と、
圧延機の出側に設けられて板幅方向の板プロフィールを
検出する出側プロフィールメータ31と、前記入側及び
出側プロフィールメータにより検出した入側及び出側の
板プロフィールを板移動量をパラメータとして同一測定
位置で比較してその設定値からの偏差量を演算し、その
偏差量により圧延機圧下制御装置6にその圧下制御信号
を出力する板厚制御手段7を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延機設備における板
厚制御に板プロフィールメータを用いることを特徴とす
る圧延機の自動板厚制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の圧延機における自動板厚制御装置
においては、図4(a)及び(b)のように板厚を計測
する板厚計を設置するが、その場合に板幅のある1点を
見るよう固定されている。例えば、入側板厚計2は、圧
延機1の入側の中央に設置され、その検出量に対し圧延
機1の圧下制御装置6を制御するフィードフォワード板
厚制御を行い、また、出側板厚計3も同圧延線上に設置
し、出側の板厚検出量に対しフィードバック板厚制御を
行っており、この設置位置は、圧延中移動させることは
ない。すなわち従来の圧延機における自動板厚制御装置
においては、前述のよう板厚計2,3は固定設置のた
め、その固定位置の板幅の1点についてのその検出量に
対し板厚制御を実施しており、幅方向に対する、即ち板
幅線方向に関す制御は実施されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の圧延機の自動板
厚制御装置にあっては、板厚を計測する板厚計は固定設
置してあるため、その検出点に対しての制御を行うもの
であるので、その位置の板厚により圧延機のロール線長
全てが制御されてしまうが、その位置の板厚が圧延機の
ロール局部変形による偏差である場合においてもその偏
差が認識なされず制御されてしまうという問題があっ
た。
【0004】また、従来のマスフロー板厚制御において
は、入側の板速度と板断面積の積と、出側の板速度と板
断面積の積は、同一時間には、等しいということ即ちマ
スフロー一定測という原理により、圧縮機のロール直下
の板厚を算出し、それを圧延機圧下制御量として圧下制
御装置を制御する。ところで、実際には板断面積の変わ
りに板厚を使っている。ところが前述のよう板厚は、板
幅方向1点しか検出しないため、板幅が、圧延機の入側
と出側で変った場合とか、圧延機の形状制御等により、
入側と出側の圧延断面が相似圧延されない場合には制御
偏差となり、更に実際の板厚を悪化させあるいは制御系
をハンチングさせてしまうという問題があった。
【0005】また、圧延機のロールが局部的に変形した
場合、もしその位置が固定厚み計位置であれば、そのロ
ールの変形量が、板厚に外乱となるが、それが、何の因
によるものかを認識されず、制御偏差として板厚制御さ
れてしまうという問題があった。
【0006】本発明の目的は、上記問題点を解決し、ロ
ールの局部変形等の外乱が無い場合には本厚み計値によ
り板厚制御を行い、外乱が有る場合には、それを認識し
うる自動板厚制御装置を提供することにある。
【0007】また、本発明の他の目的は、圧延機による
圧延によって板幅が変った場合、あるいは板断面積が変
った場合にもプロフィールメータにより断面積を演算し
本補正量を、マスフロー板厚制御に補正値として制御で
きる自動板厚制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、圧延機の入側に設けられて板幅方向の板プ
ロフィールを検出する入側プロフィール検出手段と、圧
延機の出側に設けられて板幅方向の板プロフィールを検
出する出側プロフィール検出手段と、前記入側及び出側
プロフィール検出手段により検出した入側及び出側の板
プロフィールを板移動量をパラメータとして同一測定位
置で比較してその設定値からの偏差量を演算し、その偏
差量により圧延機圧下制御装置にその圧下制御信号を出
力する板厚制御手段を備えたことを特徴とする圧延機の
自動板厚制御装置である。
【0009】前記圧延機の自動板厚制御装置において、
板厚制御手段は、前記検出された入側の板プロフィール
から求まる板断面積と入側の板速度との積が前記検出さ
れた出側の板プロフィールから求まる板断面積と出側の
板速度との積に等しいとするマスフロー板厚制御を行う
ものがよい。ここで、板厚制御手段は、圧延機のロール
直下での板の断面積をロールベンディング状態、圧下位
置及び板幅設定値より演算し、この演算値により前記マ
スフロー板厚制御における出側の板速度を補正するもの
がよい。
【0010】また前記圧延機の自動板厚制御装置におい
て、検出された入側及び出側の同一位置での板プロフィ
ールより圧延機の圧延ロールに局部変形があるか否かを
判定し、その結果を表示する表示手段を備えたものがよ
い。また、板厚制御手段は、圧延ロールの局部変形が認
識された場合、ロールの局部変形のない位置で板プロフ
ィールに基づいて自動板厚制御を行うものがよい。
【0011】
【作用】本発明に係る圧延機の自動板厚制御装置は、圧
延機の入側及び出側にプロフィールメータを設置するこ
とにより、入側の板プロフィールと出側のプロフィール
を、板移動量をパラメータとしてトラッキングし同一測
定位置で比較するので、板厚計検出位置にロールの局部
変形等の外乱があった場合に、それを確実に且つ容易に
検知でき、その外乱の影響を除去した自動板厚制御が可
能となる。更に表示手段によりその外乱を警報すること
ができる。
【0012】またマスフロー板厚制御においては、入側
のプロフィールより板断面積を演算しその時の入側板速
度との積と、圧延機のロール直下位置の板断積を圧延機
のロールベンディング状態、圧下位置等より演算された
板断面積と出側板速度との積により、出側板速度を補正
し、従来のマスフロー板厚制御に補正値として加えるこ
とができる。尚、ロール直下の演算された板断面積は、
出側のプロフィールメータ位置まで板移動量をパラメー
タとしてトラッキングされ、そのプロフィールメータ位
置での板プロフィールより演算された板断面積と比較し
オフセットがある時は、補正値としてロール直下の板断
面積に加えられる構成となっている。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照しながら説
明する。まず、マスフロー板厚制御における本発明の実
施例について説明するために、図2にプロフィールメー
タを備ていえないマスフロー板厚制御を示す。マスフロ
ー一定法測により入側板厚をHi、入側速度をve、出
側板厚をhi、出側速度をvdとすると、 Hi × ve=hi × vd……(1) が成り立つ制御は、圧延機1のロール直下の板厚hmに
対して行われるが、このhmは、(1)式により hm=ve/vd × Hi……(2) となる。尚、構成は、圧延機1と、その入側に入側板厚
計2、入側板速度計4を備え、出側には、出側板厚計
3、出側板速計5が備えられている。制御出力としては
下記により演算され圧延機圧下制御装置6に入力された
圧延機の圧下位置を制御した板厚制御を行う。
【0014】本制御出力ΔLは、 ΔL=C × (K+M)/M × (Δhm−μs)……(3) により演算される。ここで、hmは、マスフローから求
めたミル直下の板厚となるが、本値は入側板速度計4に
より検出されたve、出側板速度計5により検出された
vd、入側板厚計2により検出された入側板厚偏差値Δ
Hに、本入側板厚計2にセットされている入側板厚設定
値Hとの和Hi(=ΔH+H)を圧延機1までトラッキ
ングした値により上記(2)式で演算する。尚、本トラ
ッキングは、板厚トラッキング表8により行われる。ま
た、Cはマスフロー板厚制御ゲイン、K及びMは予備演
算により入力される圧延機バネ定数及び圧延材の塑性係
数である。Δhmは、圧延機1での板厚hmに対する偏
差となるが、 Δhm=ve/vd × {(ΔH+H)−h}……(4) で演算される。尚、hは、出側板厚設定値である。ま
た、μsは適応修正係数であり、 μs =(1−α)μ(i−1)+αμ(i)……(5) で、前回値μ(i−1)と今回値μ(i)との差を調整
係数αで表わす。また、μは、 μ=Δhm(x)−Δh(x)……(6) となるが、これは、Δhmを板厚トラッキング表9によ
り、出側厚み計3位置までトラッキングしたものとの偏
差、すなわちオフセット量として演算したものである。
またαはμsの調整係数であるが、これは板厚制御の調
整中に調整される。値としては0以上1以下の値をと
る。上記によりΔLを演算し、マスフロー板厚制御出力
として、圧下制御装置6に出力する。
【0015】上記が、通常のマスフロー板厚制御である
が、本発明のプロフィルメータを備えたマスフロー板厚
制御を図1を参照しながら説明する。図1のマスフロー
板厚制御は、板厚計2,3により検出した板厚により演
算されていたが、この場合には、圧延機1により、板幅
が変化する場合、又は板断面積が変化する場合等には、
本制御は、原理的には成り立たなくなる。従って、前述
の変化を検出するために圧延機1の入側に、入側プロフ
ィールメータ21と、出側に出側プロフィールメータ3
1を設置した。本発明でのマスフロー式は、入側板断面
積をSe、出側板断面積をSdとすると Se × ve=Sd × vd……(7) となる。従って、圧延機1のロール直下での板断面積を
Smとした場合、 vd=Se/Sm × ve……(8) となるが、Smは、プロフィール演算器14により、現
状のロールベンディング量RBと、圧下位置L、及び板
幅セット値Wより下記式で演算される。 Sm=f(RB,L,W)……(9) 本値により(8)式を演算し、演算器15により、出側
板速度計5で計測した出側板速度を補正する。従って、
(8)式により演算された出側補正速度vdを用いマス
フロー板厚制御を行う。尚Smは、出側プロフィールメ
ータ31まで、入側速度veと共に、プロフィールトラ
ッキング表81及び板速トラッキング表82によりトラ
ッキングされ、その偏差量をδとし、 δ=Sd−Sm……(10) で、オフセット量を演算する。尚、δは下記式にて、適
応修正係数δsにより、vdを補正する。 δs ={(1−β)δ(i−1)+δi}×D……(11) 上記式(11)で、δ(i−1)は前回値、δiは今回
値であるが、各々に調整係数を乗じて調整する。尚、β
は0以上1以下となる。Dは調整ゲイン値とする。
【0016】次に、本発明の他の実施例を図3(a)〜
(c)に基づいて説明する。圧延機1の入側プロフィー
ルメータ21により検出した入側プロフィールを、出側
プロフィールメータ31まで、板プロフィールトラキン
グ表81によりトラッキングする。ここで、出側プロフ
ィールメータ31により検出した出側プロフィールと比
較して、圧延機1のロールが、局部変形しているかを、
外乱検知器51により比較し検知する。同図(c)中の
パターン(1)のように局部変形がない場合は、そのま
ま圧延する。同図(c)中のパターン(2)のように厚
み計設置点に局部変形があった場合には、外乱検知器5
1により板厚制御上異常と判断し、表示手段52により
警報を発し、オペレータに対しアラーミングする。また
外部操作器具53の設定により、必要あれば、入側板厚
計2及び出側板厚計3の位置を調節する位置決め装置に
出力し、板幅方向で、ロールの局部変形のない位置に入
側板厚計2及び出側板厚計3の位置を位置調節する。
尚、本ロールの局部変形は、ロールの局部熱膨長等を因
としている。同図(c)中のパターン(3)のように片
側端部に局部変形がある場合は、その端部がトリミング
されてしまう場合はそのまま圧延を続行してもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明のプロフィールメータを用いた圧
延機自動板厚制御装置によれば、マスフロー板厚制御
が、本来のマスフロー一定測、即ち板速度と板断面積の
積で正しく演算されるため自動板厚制御の精度が良くな
る。
【0018】また、圧延機の入側と出側のプロフィール
の比較により、ロールの局部変形による板厚制御への外
乱としての認識が可能であるため外乱発生の場合オペレ
ータに教示するとともに、必要なら、板厚計を適当な位
置に再設定して自動板厚制御を継続することが可能であ
るため製品の歩留り向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマスフロー板厚制御の一実施例を
示す構成図である。
【図2】プロフィールメータを備えていないマスフロー
板厚制御の実施例を示す構成図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す構成図であり、
(a)はその概略側面図、(b)は同平面図であり、
(c)は外乱の有無による制御を説明する図である。
【図4】従来の板厚制御検出器の構成図であり、(a)
はその概略側面図、(b)は同平面図である。
【符号の説明】
1 圧延機 2 入側板厚計 3 出側板厚計 4 入側板速度計 5 出側板速度計 6 圧延機圧下制御装置 7 マスフローAGC制御装置 8,9 板厚トラッキング表 10〜13 演算器 14 プロフィール演算器 15〜17 演算器 21 入側プロフィールメータ 31 出側プロフィールメータ 51 外乱検知器 52 表示手段 53 外部操作器具 81 プロフィールトラッキング表 82 板速トラッキング表

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延機の入側に設けられて板幅方向の板
    プロフィールを検出する入側プロフィール検出手段と、
    圧延機の出側に設けられて板幅方向の板プロフィールを
    検出する出側プロフィール検出手段と、前記入側及び出
    側プロフィール検出手段により検出した入側及び出側の
    板プロフィールを板移動量をパラメータとして同一測定
    位置で比較してその設定値からの偏差量を演算し、その
    偏差量により圧延機圧下制御装置にその圧下制御信号を
    出力する板厚制御手段を備えたことを特徴とする圧延機
    の自動板厚制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の圧延機の自動板厚制御
    装置において、板厚制御手段は、前記検出された入側の
    板プロフィールから求まる板断面積と入側の板速度との
    積が前記検出された出側の板プロフィールから求まる板
    断面積と出側の板速度との積に等しいとするマスフロー
    板厚制御を行うものであることを特徴とする圧延機の自
    動板厚制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の圧延機の自動板厚制御
    装置において、板厚制御手段は、圧延機のロール直下で
    の板の断面積をロールベンディング状態、圧下位置及び
    板幅設定値より演算し、この演算値により前記マスフロ
    ー板厚制御における出側の板速度を補正するものである
    ことを特徴とする圧延機の自動板厚制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の自動板
    厚制御装置において、検出された入側及び出側の同一位
    置での板プロフィールより圧延機の圧延ロールに局部変
    形があるか否かを判定し、その結果を表示する表示手段
    を備えたことを特徴とする圧延機の自動板厚制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の圧延機の自動板厚制御
    装置において、板厚制御手段は、圧延ロールの局部変形
    が認識された場合、ロールの局部変形のない位置で板プ
    ロフィールに基づいて自動板厚制御を行うものであるこ
    とを特徴とする圧延機の自動板厚制御装置。
JP5100861A 1993-04-27 1993-04-27 圧延機の自動板厚制御装置 Pending JPH06304630A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100910491B1 (ko) * 2002-10-23 2009-08-04 주식회사 포스코 폭방향 두께 프로파일을 통한 소재의 목표형상 자동판정방법
JP2016131975A (ja) * 2015-01-15 2016-07-25 Jfeスチール株式会社 厚板圧延における板厚制御方法

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