JPH02151313A - 仕上圧延機の圧下制御方法 - Google Patents

仕上圧延機の圧下制御方法

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JPH02151313A
JPH02151313A JP63303389A JP30338988A JPH02151313A JP H02151313 A JPH02151313 A JP H02151313A JP 63303389 A JP63303389 A JP 63303389A JP 30338988 A JP30338988 A JP 30338988A JP H02151313 A JPH02151313 A JP H02151313A
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Japan
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rolling
wedge
stand
value
leveling
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JP63303389A
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Inventor
Akihiko Takeya
竹谷 昭彦
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、熱間圧延設備における仕上圧延機の圧下制
御方法に係り、とくに、ゲージメータ八〇C(八uto
matic Gauge Control )方式の改
良に関する。
〔従来の技術〕
従来、圧延設備における圧下量を制御する手法としては
、例えば特公昭5B−51771号及び特開昭60−6
214号公報記載のものが知られている。
これらの方法によると、形状検出器により板ずれの発生
となる伸び率差の振幅中心に関する非対称成分を検出し
、この検出した非対称成分を取り除くように、作業ロー
ルの振幅方向でのギャップを調整し、これにより、被圧
延材の蛇行を防止するようにしている。
〔発明が解決しようとした課題〕
しかしながら、上述した従来の各制御方法にあっては、
実際に蛇行が発生したり、蛇行発生前の被圧延材の伸び
率差の非対称成分が発生した状況をもって圧下制御を行
うため、圧下制御の高速度。
高応答性が要求されるが、高応答とされている油圧圧下
機構を用いても、レベリング圧下速度が不足し、被圧延
材に対する横曲がり(キャンバ−)防止やウェッジ率修
正制御が充分にできないという未解決の問題があった。
この発明は、このような従来方法の未解決の問題に着目
してなされたもので、仕上圧延機入側での被圧延材の片
ゲージ量が変化した場合でも、フィードフォーワード制
御に係る的確なレベリング圧下量制御としたことにより
、仕上圧延機通板時の横曲がりを防止することを、その
解決しようとした課題としている。
さらに、この発明は、仕上圧延機入側における被圧延材
のウェッジ率が大きい場合でも、ウェッジ率を小さく修
正し且つ横曲がりを防止した状態で仕上圧延を施せるよ
うにすることをもう一つの課題としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため、本発明の請求項1記載の方法
では、熱間圧延設備における粗圧延機出側又は仕上圧延
機入側の被圧延材の片ゲージ量を検出し、この片ゲージ
量に基づき当該被圧延材のウェッジ率を目標値として算
出し、しかる後、前記仕上圧延機の各スタンドのウェッ
ジ率が前記ウェッジ率目標値に等しくなる該スタンドの
レベリング圧下量を、予め求めている差荷重、圧延荷重
及びレベリング圧下量の関係式に基づき演算し、このレ
ベリング圧下量演算値をぐ先行した被圧延材につき求め
ていたレベリング圧下量と比較してレベリング圧下位置
修正量を演算し、このレベリング圧下位置修正量に応じ
て前記仕上圧延機のスタンドのレベリング圧下位置を各
々調整するとしている。
また、請求項2記載の方法では、請求項1記載の方法に
おいて、とくに、前記ウェッジ率目標値が許容値よりも
大きい所定ウェッジ状態であるか否かを判定し、所定ウ
ェッジ状態であると判定された場合、前記仕上圧延機の
所定上流側スタンドにおける前記ウェッジ率目標値に、
前記被圧延材の板厚に応じてキャンバ−曲率限界まで修
正した値を設定するとともに、残る下流側スタンドにお
ける前記ウェッジ率目標値を上流側最終段スタンドでの
修正された値に設定するとしている。
ここで、本発明の制御方法(請求項1に対応)を第5図
乃至第8図を参照して説明する。
第5図は差荷重Pdf(駆動側と作動側の荷重の差=P
w  Pa)と圧延荷重(駆動側と作業側の和荷重= 
p u + p n )の関係を、第6図は差荷重Pd
fとレベリング圧下量5df(駆動側と作業側の圧下位
置の差=Sw  So)の関係を、第7図は差荷重Pd
fと仮ウェッジ率hdf/hの関係を夫々異なる被圧延
材について示す。また、板ウニ’7ジ率hdf/hは、 hdf/ h= (ht、 −ha ’) /h   
 ・(1)’と定義される(第8図参照)。
実験結果を示す第5図乃至第7図のグラフでは、何れに
おいても実験点が直線上に並ぶことから、以下の関係式
が成立する。まず、第5図及び第6図より、 Pdf+ ’=f  (XINR7r  XWRi *
  hL +  w、 +に、)  ・P、・Sdf、
・・・ (1)が成立する。ここで、fは、中間ロール
シフト機構を有する圧延機の場合、中間ロールシフト量
Xl14.l、ワークロールシフト機構を有する圧延機
の場合、ワークロールシフト量X。R,スタンド出側板
厚り、スタンド出側板幅W、及び板の硬度を表すパラメ
ータにの関数である。また、下添え字iはスタンドNO
1を表す。
また、第7図より、 hdf五 / hL   =g  (X+s*正 + 
  XWR・ 、  h 五 。
Wi  、  ki  )  ・ Pdf、  ・・・
(2)が成立する。ここで、gは第(1)式と同様の関
数である。そこで、第(1)、 (2)式から、hdf
i /hi ”” f (X IHlli +  XWRi +  
h2.W、、に、)g (XIMRi r  XWRj
 r  h、 l w、 +  ki )P、−3df
i ”F (XIMRi +  XWRi +  hi +
 Wi +  ki )P 、  ・ Sdfi   
                    ・・・  
(3)が求まる。ここで、Fは関数fとgの積による新
たな関数である。
ところで、仮の曲がりの木質的原因は、圧延時の板幅方
向での板の伸び率が異なること、即ち、仮のウェッジ率
が板幅方向で変化することに依る。
つまり、仕上圧延機群入側でのwJ板のウェッジ率と同
じウェッジ率となるように、各仕上スタンドのレベリン
グ圧下量を調節すれば、鋼板の曲がりの無い状態での圧
延が可能となる。
そこで、いま、第(3)式で表される状態において、先
行材の曲がりの無い圧延が行われていたとし、仕上入側
での鋼板のウェッジ率がhdfR/hRであったとした
と、各スタンドで次式が成立することになる。
hdfR/h。
=F   (X+s*i   +   Xw*=   
+   )li   +   W=  +   k; 
  )P□ ・S df、            ・
・・ (4)ここで、h、l及びhdf++は、夫々、
仕上圧延機群入側での板厚及び片ゲージ量である。
次に、別の圧延条件において、仕上入側での次材のウェ
ッジ率がhdfR’ /ha+ ’ に変化した場合も
、やはり曲がりの無い次式に示す圧延状態が存在する。
hdfi ’ / hi =F (X+、*i  +  Xw*、   h、 、
W。
k、′)・P、  ・ (Sdfi +ΔSdf、 )
・・・(5)ここで、S dff +Δ5dfi −3
df、 ’である。
したがって、圧延条件及び鋼板の仕上入側ウェッジ率が
変化しても、次材以降において、ΔSdfまたけレベリ
ング圧下修正を行えば、鋼板の曲がりを変化させない状
態で圧延が可能となり、その修正量ΔSdf、は、 ΔSdf。
hdfi’  /h’ F  (X  IM*=   +  Xw*凰  、h
 五  + Wi’  l k i)  ・ P 、′
hdfi/h F(X11.IRi、X□i、  hi、Wi、ki)
・P。
・・・ (6) により与えられる。
〔作用〕
本発明の請求項I記載の方法においては、粗圧延機出側
又は仕上圧延機入側の被圧延材の片ゲージ量を検出し、
この片ゲージ量に基づき被圧延材のウェッジ率を目標値
として算出する。そして、仕上圧延機の各スタンドのウ
ェッジ率がウェッジ率目標値に等しくなる該スタンドの
レベリング圧下量を、予め求めている差荷重、圧延荷重
及びレベリング圧下量の関係式に基づき演算する。この
後、演算したレベリング圧下量と先行した被圧延材につ
き求めていたレベリング圧下量とを比較してレベリング
圧下位置修正量を演算し、このレベリング圧下位置修正
量に応じて仕上圧延機のスタンドのレベリング圧下位置
を前もって各々調整する。
このため、仕上圧延機の各スタンドでは、送り込まれる
被圧延材のウェッジ率と、各スタンドのワークロール間
隙のウェッジ率とが同じになり、圧延時の板幅方向にお
ける圧延長手方向への伸び率が夫々同じになって、被圧
延材の横曲がりが防止される。
また、請求項2記載の方法では、ウェッジ率目標値が許
容される値より大きい場合、上流側スタンドにおけるウ
ェッジ率目標値を、被圧延材の板厚に応じてキャンバ−
曲率限界まで修正した値を設定し、これに基づきレベリ
ング圧下量を制御する。また、この場合、残りの下流側
各スタンドにおけるウェッジ率目標値も上流側最終段ス
タンドでの修正された値に設定して制御する。これによ
って、仕上圧延機入側での被圧延材のウェッジ率が大き
い場合でも、ウェッジ率が小さく修正され且つ横曲がり
の生じない状態で圧延される。
〔実施例〕
(第1実施例) 以下、本発明の第1実施例を第1図乃至第3図を参照し
て説明する。
第1図及び第2図において、1は被圧延材としての鋼板
を示し、2は熱間圧延設備における仕上圧延機を示し、
4は仕上圧延機2に対するゲージメータAGC(八ut
omatic Gauge Control )方式に
よる圧下制御装置を示す。
仕上圧延機2は、第2図に示すように、所要数のスタン
ド2a、・・・、2aを有している。各スタンド2aの
各々は、ワークロール(作業ロール)6.6、中間ロー
ル8,8、及びバックアップロール(補強ロール)10
.10を有し、各ロールが上下で一対を構成している。
そして、ワークロール6.6間に鋼板1を挿通し、後述
する調整された片圧下量をもって圧延するようになって
いる。
圧下制御装置4は、第1図に示す如く、鋼板1に対する
上側ワークロール6の圧下位置を調整するもので、上側
バックアップロール10の作業側。
駆動側所定位置に配設された作業側、駆動側圧下位置調
整機構12.14を設けている。この作業側、駆動側圧
下位置調整機構12.14の各々は、油圧シリンダを含
んで構成され、制御部16からの制御信号Cu、Coに
基づき作動し、レヘリング可能に構成されるとともに、
圧下位置検出手段を含み、各圧下位置に応じた検出信号
S。、S。
を制御部14に夫々出力する。
また、ワークロール6の夫々にはワークロールシフト機
構18が、中間ロール8の夫々には中間ロールシフト機
構20が取りつけられ、制御部16からの制御信号SW
i  SIMI+により鋼板1の板幅方向にワークロー
ル6.6、中間ロール8.8を各々シフト可能になって
いる。また、各シフト装置18.20はシフト位置検出
手段を含み、各シフト位置に応じた検出信号XWR+ 
 XIMllを制御部16に各々出力する。
さらに、バックアップロールIQ、10の内、下側バッ
クアップロール10の作動側、駆動側所定位置には、作
業側、駆動側ロードセル22,24が配設されており、
これらのロードセル22゜24は、夫々の位置における
上下方向の荷重に応じた検出信号Pい+PDを制御部1
6に出力するようになっている。
一方、このような仕上圧延機2の入側には、仕上圧延機
2に挿通される鋼板1の片ゲージ量(第8図参照)を測
定する2台の片ゲージ量検出器26A、26Bが配設さ
れている。この片ゲージ量検出器26A、26Bは、本
実施例では、放射線を用いた厚み計で構成され、1台は
鋼板の中央部の厚さを測定する固定厚み計であり、もう
1台は板幅方向に移動して厚さを測定する移動厚み計で
あり、各検出器26A、26Bから片ゲージ量に対応し
た検出信号hA、h、を制御部16に夫々出力される。
なお、片ゲージ量検出器26A、26Bは超音波などに
よる形状検出器であってもよい。
制御部16は、本実施例では、マイクロコンピュータを
搭載して構成され、各検出信号に基づき後述する第3図
の処理を行ってレベリング圧下量を制御するようになっ
ている。また、制御部16は、前記第(4)〜(6)式
に応じた具体的な演算式を予め記憶しているとともに、
先行鋼板の第(4)式で示される関数の各パラメータを
その都度記憶している。
次に、本第1実施例の動作を第3図を参照しながら説明
する。
第3図のステップ■では、鋼板1が所定数のスタンドか
らなる粗圧延機により所定厚さまで圧延され、粗圧延機
から出てきたか否かを図示しないセンサを介して判断し
ながら待機する。そして、鋼板1が粗圧延機から出てき
たと判断すると、ステップ■に移行し、片ゲージ量検出
信号hA、ht+を読み込む。次いで、ステップ■にお
いて、ステップ■で読み込んだ片ゲージ量検出信号ha
、haに基づき板幅方向の端部のゲージ量を決め、この
各ゲージ量及び中央部のゲージ量から、前記第(1)′
弐によってウェッジ率目標値hdf*’/ha’を演算
する。
次いで、ステップ■に移行し、鋼板1が各スタンド2a
に到達したか否かを図示しないセンサを介して判断しな
がら待機し、鋼板1が任意のスタンド2aに到達した場
合にステップ■、■に移行する。ステップ■では、中間
ロールシフト機構20.20による各中間ロールシフト
IrXIMRi及びワークロールシフト機構18.18
による各ワークロールシフトMXWR4′を読み込む。
またステップ■では、作業側、駆動側ロードセル22゜
24からの荷重検出信号P、、P、を夫々読み込む。
次いでステップ■に移行し、前記第(5)式に基づいて
該当するスタンド2aのレベリング圧下1sdf’を、
該スタンドのロール間隙のウェッジ率がステップ■で求
めたウェッジ率目標値と一致するように、演算する。
次いでステップ■に移行し、既に圧延した先行材1に対
する当該スタンド2aのレベリング圧下量Sdfを記憶
装置から読み出し、ステップ■に移行する。このステッ
プ■では、当該スタンド2aのレベリング圧下位置修正
量ΔSdfを、Δ5df=Sdf’−3df、即ち前記
第(6)式に基づき演算する。
このとき、制御部16は圧下位置検出信号S、1゜S、
を読み込み、その値を参照する。
次いでステップ[相]に移行し、ステップ■で演算した
レベリング圧下l S df’を、次材の演算のための
レベリング圧下1sdfとして更新・記憶する。
この後、ステップ0に移行して、作業側、駆動側で互い
に反対方向の圧下修正を施すために、ステップ■の演算
値に基づいて±ΔSdf/2の演算を行い、ステップ@
に移行する。
このステップ@において、制御部16は、ステップ■の
演算値±ΔS df/ 2に応じて圧下位置を修正すべ
く、作業側、駆動側圧下位置調整機構12.14に制御
信号C4,coを出力する。これにより、圧下位置調整
機構12.14は与えられた制御信号C1,I、C,に
対応した分だけ、その圧下位置を応答性よく修正し、ワ
ークロール6.6によるロール間隙のウェッジ率を、ス
テップ■で演算したウェッジ早目標値、即ち鋼板1のウ
ェッジ率と同じ値に調整する。したがって、鋼板1が当
該スタンドを通過する際、板幅方向での板の伸び率が夫
々同じになることから、キャンバ−の無い状態で圧延さ
れる。
そして、ステップ■において各スタンド2aの圧下位置
修正終了か否かを判断する。この判断でrNOJの場合
にはステップ[相]で次のスタンドに制御対象を移行し
て、以下、ステップ■〜@の処理をスタンド毎に繰り返
し、rYEsJの場合にはステップ■に移行する。この
ステップ■では、制御終了か否かを判断し、rNo、の
場合にはステップ■〜■の処理を繰り返し、rYEs、
の場合には制御を終了する。
以上のように、所謂、フィードフォワード制御に係る圧
下位置修正制御を行うことにより、仕上圧延機2に入る
鋼板1の片ゲージ量が、鋼板1毎に変化する場合であっ
ても、仕上先端通板時のキャンバ−発生を的確に防止す
ることができる。
(第2実施例) 次に、第2実施例を第4図に基づき説明する。
この実施例は、前述した第1実施例と同様の構成を有す
るもので(このため、各構成要素については同一符号を
用いる)、制御部16は第4図に示す処理を行うように
なっている。
最初に、この第2実施例における基本的な考え方、即ち
この発明の請求項2記載の方法に係る考え方を説明する
。この方法は、前述した第1実施例の方法にウェッジ率
を極力小さくした状態で圧延する制御方法を付加したも
のである。つまり、第1実施例では、仕上圧延機2人側
での鋼板lのウェッジ率が大きい場合、最終製品の片ゲ
ージ量もそのまま大きい値となるので、これを更に改善
しようとしたものである。
鋼板1のキャンバ−曲率変化Δρ及びウェッジ率変化Δ
h df/ hの間には、比例定数をξとして、Δρ=
ξ・Δhdf/h     ・・・・・・ (7)の関
係式が成立する。ここで、比例定数ξは、ξ≦1.0で
あり、板厚が厚くなるほど板幅方向のメタルフローの効
果により小さな値をとる。即ち、板厚が厚くなるほどウ
ェッジ率の変化がキャンバ−曲率に及ぼす割合(キャン
バ−曲率に出る割合)が小さくなる。
次に第4図を説明する。同図の処理においては、前述し
た第3図のものにステップ■a〜■f、■a、@)bを
付加したものであり、以下、その付加した処理を中心に
説明する。
第4図のステップ■において演算したウニ・フジ率目標
値hdfi ’ / h R’ =WGに対して、次の
ステップ■aでは、WG≧WG、か否かを判断する。こ
こで、WGoはウェッジ率WGが許容可能な値か否かを
判定する基準値である。そこで、WG < W G o
の場合にはステップ■bに移行し、フラグFにウェッジ
率が許容値内であることを示す値「1」をセットし、以
下ステップ■以降の処理を第1実施例と同様に行う。
一方、ステップ■aにおいてWG≧WG0であると判断
されたときはステップ■C〜■fに移行する。まず、ス
テップ■Cでは鋼板1の該当するスタンド2aへの到達
を判断し、ステップ■dでは所定の上流側スタンド(例
えば上流側、3段目まで)2aか否を判断する。そして
、ステップ■dにおいてrYES、の場合にはステップ
■eに移行し、スタンド間の通根性を考慮しつつ、前記
第(7)式でキャンバ−曲率限界までウェッジ率を変化
させた目標値WG’ 、即ら修正値を演算する。
次いでステップ■rにおいてそれまで記憶していたウェ
ッジ率目標値WGを、修正された値WG′にセットする
。これによって、上流側スタンドでは、各段毎に通根性
を保持した形でウェッジ率をステップ状に変化させ、上
流側最終段のスタンド出側では所望のウェッジ率に修正
される。
以下、前述したステップ■以降の処理を繰り返す。また
、ステップ■dにおいてrNO,の場合もステップ■に
移行する。
さらに、ステップ0を次スタンド2aに制御を進めると
きは、ステップQaにおいてフラグF=1か否かを判断
し、rYES、の場合は最初からウェッジ率が許容範囲
内の状態であるとして、ステップ■に移行する。反対に
「NO」の場合は仕上圧延機入側のウェッジ率が大きい
状態であるとして前記ステップ■Cに移行する。
また、ステップ0においてrYESJの場合は、ステッ
プ@)bにおいてフラグF=Oとし、ステップ■に移行
する。その他の処理は、第1実施例と同様である。
このように第2実施例では、鋼板1のウェッジ率が許容
値内のときには第1実施例と同一に制御され、ウェッジ
率が許容値よりも大きいときには第(7)式の関係を利
用し、仕上圧延機2の所定上流側スタンド2aの夫々に
おいて、スタンド間の通根性を考慮した状態で、キャン
バ−曲率限界まで該スタンド2aのウェッジ率を暫時修
正して制御する。そして、下流側スタンド2aの夫々の
ウェッジ率目標値hdf’ /h’を上流側最終段スタ
ンドでのウェッジ率に設定して制御する。これにより、
鋼板1の仕上圧延機2人側でのウェッジ率が大きい場合
でも、ウェッジ率を小さくした状態で且つキャンバ−が
殆ど発生しない状態で所望の板厚に圧延できる。
なお、この発明は、前記各実施例における中間ロール2
0.20を有しない構造のものにも同様に適用できる。
また、片ゲージ量検出器は、板幅方向両端部に相当する
位置に夫々固定した検出器2個を用いてもよいし、これ
に中央部相当位置に固定した検出器1個を追加して合計
3個を用いてもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の請求項1記載の方法にあ
っては、熱間圧延設備における粗圧延機出側又は仕上圧
延機入側の被圧延材の片ゲージ量を検出し、この片ゲー
ジ量に基づき前記被圧延材のウェッジ率を目標値として
算出し、しかる後、前記仕上圧延機の各スタンドのウェ
ッジ率が前記ウェッジ率目標値に等しくなる該スタンド
のレベリング圧下量を、予め求めている差荷重、圧延荷
重及びレベリング圧下量の関係式に基づき演算し、この
レベリング圧下量演算値を、先行した被圧延材につき求
めていたレベリング圧下量と比較してレベリング圧下位
置修正量を演算し、このレベリング圧下位置修正量に応
じて前記仕上圧延機のスタンドのレベリング圧下位置を
各々調整するとしたため、仕上圧延機入側で被圧延材の
片ゲージ量に変化があっても、これに応じてレベリング
圧下位置が修正され、この結果、仕上圧延時の被圧延材
の横曲がり(キャンバ−)を確実に防止することができ
るという効果がある。
また、請求項2記載の方法にあっては、請求項1記載の
ウェッジ率目標値が許容値よりも大きい所定ウェッジ状
態であるか否かを判定し、所定ウェッジ状態であると判
定された場合、前記仕上圧延機の所定上流側スタンドに
おける前記ウェッジ率目標値に、前記被圧延材の板厚に
応じてキャンバ−曲率限界まで修正した値を設定すると
ともに、残る下流側スタンドにおける前記ウェッジ率目
標値を上流側最終段スタンドでの修正された値に設定す
るとしたため、ウェッジ率が小さく且つ横曲がりの無い
状態での仕上圧延ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す概略構成図、第2図
は第1図の仕上圧延機の各スタンドを示す説明図、第3
図は第1実施例の制御部における処理手順を示す概略フ
ローチャート、第4図は本発明の第2実施例を示す概略
構成図、第5図は差荷重と圧延荷重との関係を示すグラ
フ、第6図は差荷重とレベリング圧下量との関係を示す
グラフ、第7図は板ウエツジ率と差荷重の関係を示すグ
ラフ、第8図は仮ウェッジ率を示すグラフである。 図中、1は被圧延材としての鋼板、2は仕上圧延機、2
aは仕上圧延機の各スタンド、4は圧下制御装置、6は
ワークロール、10はバックアップロール、12.14
は作業側、駆動側圧下位置調整機構、16は制御部、1
8はワークロールシフト機構、22.24は作業側、駆
動側ロードセル、26A、26Bは片ゲージ量検出器で
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)熱間圧延設備における粗圧延機出側又は仕上圧延
    機入側の被圧延材の片ゲージ量を検出し、この片ゲージ
    量に基づき当該被圧延材のウェッジ率を目標値として算
    出し、しかる後、前記仕上圧延機の各スタンドのウェッ
    ジ率が前記ウェッジ率目標値に等しくなる該スタンドの
    レベリング圧下量を、予め求めている差荷重、圧延荷重
    及びレベリング圧下量の関係式に基づき演算し、このレ
    ベリング圧下量演算値を、先行した被圧延材につき求め
    ていたレベリング圧下量と比較してレベリング圧下位置
    修正量を演算し、このレベリング圧下位置修正量に応じ
    て前記仕上圧延機のスタンドのレベリング圧下位置を各
    々調整する仕上圧延機の圧下制御方法。
  2. (2)前記ウェッジ率目標値が許容値よりも大きい所定
    ウェッジ状態であるか否かを判定し、所定ウェッジ状態
    であると判定された場合、前記仕上圧延機の所定上流側
    スタンドにおける前記ウェッジ率目標値に、前記被圧延
    材の板厚に応じてキャンバー曲率限界まで修正した値を
    設定するとともに、残る下流側スタンドにおける前記ウ
    ェッジ率目標値を上流側最終段スタンドでの修正された
    値に設定することを特徴とした請求項1記載の仕上圧延
    機の圧下制御方法。
JP63303389A 1988-11-30 1988-11-30 仕上圧延機の圧下制御方法 Pending JPH02151313A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002178018A (ja) * 2000-12-15 2002-06-25 Kawasaki Steel Corp 熱間圧延方法及び熱間クロスロール圧延機のレベリング設定方法
JP2019123004A (ja) * 2018-01-18 2019-07-25 Jfeスチール株式会社 熱間圧延の粗圧延方法、熱間圧延の粗圧延装置、熱延鋼板の製造方法及び熱延鋼板の製造装置

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