JPH06303914A - 冷凍菓子の製造方法、そのための機械およびモールド組立体 - Google Patents

冷凍菓子の製造方法、そのための機械およびモールド組立体

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JPH06303914A
JPH06303914A JP6053940A JP5394094A JPH06303914A JP H06303914 A JPH06303914 A JP H06303914A JP 6053940 A JP6053940 A JP 6053940A JP 5394094 A JP5394094 A JP 5394094A JP H06303914 A JPH06303914 A JP H06303914A
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イゴール カテノ フィリップ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小さな冷凍菓子、特に楕円体に似た形状のア
イスキャンディーを製造する方法及びその装置を提供す
る。 【構成】 キャビティ半体を有し且つ上方へ向かって広
がる開いたマスターモールド型１１の中にマスターモー
ルド型と共にキャビティを形成するキャビティ半体を形
成された上部に開口を備えたカウンターモールド型１３
が配置される。モールド型はそれぞれ無端チェーン１
２、２１に取付けられて段階的に移動される。組合って
形成されたキャビティー内に冷凍菓子材料１４、１５を
導入して冷凍領域Ｘで冷却し、部分硬化した材料中に開
口を通してスティック１６が任意に挿入される。カウン
ターモールド型を加熱領域Ｙで加熱した後カウンターモ
ールド型をマスターモールド型から領域Ａで取出し、マ
スターモールド型を加熱領域Ｙで加熱した後、菓子を型
出ししてカウンターモールド型をマスターモールド型の
中に再配置し、清浄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は凸部を有する小さな冷凍
菓子、特に楕円体に似た形状のアイスキャンディーを製
造する方法、機械及びモールド組立体に関する。
【０００２】
【従来の技術】スティックの付いた又はスティックの無
い多くの小さな冷凍菓子は一般に金属製のモールド型で
モールド成形して作られている。これらのモールド型は
１つ又はそれ以上の部品で構成されており、多くの部品
で構成される場合はそのモールド型の各部品は菓子をモ
ールド型から取出すときに分離されるようになされねば
ならない。
【０００３】例えば楕円体の形状のように凸部を有する
アイスキャンディーを作るには、モールド型の上部に於
いて丸い形状が菓子に付与されねばならない。この作業
は一部品金属モールド型では実施できない。何故なら
ば、一部品金属モールド型では液状の冷凍材料を充填す
ることで必然的に平坦な上面を形成することになるから
である。更に、菓子製品をこれらのモールド型から取出
すためには、モールドキャビティは凹状の上部を有して
いてはならない。そうでないと製品をモールド型から取
出すことができない、即ち型出しできないからである。
【０００４】ＦＲ−Ａ−２５３５５８１号に於いて、２
つの対向する長手方向にヒンジ連結された付形された半
体シェル部材である金属製モールド型を使用して、いわ
ゆる「型出し不能」製品を作るうえでの問題点を解決す
る試みが成された。互いにしっかりと保持されてこれら
の半体シェル部材は、上部開口から冷凍材料を充填さ
れ、スティックが挿入された後、それらの充填された半
体シェル部材は冷気冷凍トンネル内で冷却され、次に加
熱されて、モールド形成した製品を解放するように最終
的にモールド型が開離するようになされる。
【０００５】ＦＲ−Ａ−２５０２４６７号に記載された
他の方法は、内部には丸められた形状を有するが外部に
は起伏が無く、マスターモールド型の中に長手方向に嵌
合されてそれとの接触状態を維持される半体シェル部材
を使用して成る。2 つの半体シェル部材を含むマスター
モールド型は冷却液体（塩水又はグリコール含有水）の
タンク内で冷却されるのであり、これはより高価なトン
ネル冷却よりも優れた利点を示す。しかしながら製品を
型出しするために、2 つの半体シェル部材はマスターモ
ールド型から垂直方向に取外された後に横方向に離型さ
れて製品を解放するようにされねばならない。これらの
作動は比較的複雑且つ扱い難い機械的な引張り型出し機
具の使用を必要とする。
【０００６】ＦＲ−Ａ−２２６５２８３号に記載された
他の方法は、製品を型出しするためにグローブのように
内側を外側に引っ繰り返せるゴムの薄く柔軟な壁を備え
たモールド型の使用を含む。しかしながらこの方法は、
比較的脆い柔軟なモールド型が冷却流体と接触する場合
に或る種の危険を伴う。
【０００７】他の方法である例えばＥＰ−Ａ−３９５１
１号に記載された型スタンピング方法は単一モールド型
を使用する。モールド型からの型出し後、キャンディー
は２つの型の間でカウンターモールド型を形成する２つ
のプレス部材の作用を受けて変形される。この方法は、
２つのカウンターモールド型の間の分離線に沿う鋳ばり
の存在を反映して特に正確な形状を製造できないという
欠点を有する。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明により対処され
る問題は周知の方法の何れの欠点も伴わない方法を提供
することである。
【０００９】
【課題を解決する為の手段】本発明による方法は、ベー
スがキャビティ半体を形成し且つ上部が上方へ向かって
広げられた開いた金属製マスターモールド型の中に、該
モールドを補完する形状をしており且つマスターモール
ド型に適合するように截頭円錐形の形状をしていて、マ
スターモールド型と共にキャビティを形成するような形
状に下方へ向けてキャビティ半体が凹状に形成され且つ
上部に開口を備えて形成されている固体金属部材で構成
されたカウンターモールド型を配置し、前記開口を通し
てキャビティ内に冷凍菓子材料を導入し、前記材料を冷
却し、部分硬化した材料の中に前記開口を通してスティ
ックを任意に挿入し、カウンターモールド型を加熱した
後該カウンターモールド型をマスターモールド型から取
出し、マスターモールド型を加熱した後、取出された菓
子をモールド型から取出し、カウンターモールド型をマ
スターモールド型の中に再配置し、そして洗浄ステーシ
ョンでマスターモールド型及びカウンターモールド型を
洗浄する諸段階を含む。
【００１０】好ましい実施例では、マスターモールド型
及びそれと接触されたカウンターモールド型は、カウン
ターモールド型の加熱の前の処理を通じて例えば塩水又
はグリコール含有水を通過されて冷却される。
【００１１】複合製品をもたらす特定の実施例に於い
て、冷凍材料を導入する段階の次に未だ液状の材料を吸
入によりキャビティ中央に引き入れてシェルを形成させ
る段階が続き、次に、アイスキャンディーの場合はステ
ィックを挿入する前に、空間に第二の冷凍材料を充填す
る第二充填段階が続けられる。空間内の吸入及び充填の
段階が数回繰り返されて層のある製品が製造される。
【００１２】アイスキャンディーの場合は、スティック
を挿入する段階の次に、開口に近い空間の最終充填が好
ましく続けられる。
【００１３】型出し後、製品は水に浸されて魅力的な保
護面を形成され、これらの面は又装飾目的にも使用でき
る。この代わりに、それらはチョコレートに浸されて被
覆を形成され得る。
【００１４】本発明は又小さな冷凍製品、特に楕円体に
似た形状の小さな冷凍菓子を製造する機械であって、マ
スターモールド型及び補完する形状のカウンターモール
ド型で構成されたモールド組立体、無端チェーンコンベ
ヤに固定されたマスターモールド型の支持バー、無端チ
ェーンコンベヤと同じ方向に移動され、型出しのために
次に戻りレベルにおいて無端チェーンコンベヤから離隔
されるように設計されたカウンターモールド型の支持バ
ー、モールド組立体を冷却する手段、冷凍材料をモール
ド組立体の中に導入する手段、部分硬化した冷凍材料の
中にスティックを挿入する任意手段、マスターモールド
型及びカウンターモールド型を加熱する手段、カウンタ
ーモールド型及びモールド製品を垂直方向に取出し、カ
ウンターモールド型を空のマスターモールド型の中に垂
直方向に再配置するユニット、モールド製品を取出す無
端チェーンコンベヤ、及びマスターモールド型及びカウ
ンターモールド型を洗浄する手段を含む機械にも係わ
る。
【００１５】１つの好ましい実施例に於いて、この機械
は未だ液状の冷凍材料を吸引により導入してシェルを形
成させる手段、及びこのように形成されたシェルの中に
他の冷凍材料を導入する手段も含んで構成される。
【００１６】他の好ましい実施例に於いて、この機械は
型出しした製品を表面仕上げして被覆する手段を付随的
に含む。
【００１７】本発明は又冷凍菓子をモールド成形する組
立体であって、製品に対して垂直下方へ型開きできる下
側キャビティ半体、上方へ向かって広がる上部壁及び前
記下側キャビティ半体と上部壁との間の環状ショルダー
を含んで構成されたマスターモールド型、及び製品に対
して垂直上方へ型開きでき、外側部がマスターモールド
型の上部内壁に完全に一致されることが好ましく、マス
ターモールド型と共にモールドキャビティを形成するよ
うに下方へ向かうキャビティ半体を凹状に形成された截
頭円錐形の固体金属部材で構成されており、また上部に
開口を形成されており、前記金属部材がマスターモール
ド型のショルダー上に係止する下部面取り及びその上部
のグリップバーを備えて構成されたマスターモールドの
補完形のカウンターモールド型を含んで成ることを特徴
とする組立体にも係わる。
【００１８】マスターモールド型はその下側キャビティ
半体の限界に位置するショルダーによりカウンターモー
ルド型を支持し、このようにしてカウンターモールド型
が菓子をカバーする。ショルダーは上方へ向かって広が
るように計算されたテーパー角度を有することが好まし
く、この角度はカウンターモールド型の下側面取りを補
完する傾斜に等しい一方、マスターモールド型とカウン
ターモールド型との間に或る間隙を形成する。
【００１９】この連続性により、マスターモールド型は
製品及びカウンターモールド型の両方を冷凍流体から離
隔する。更に、マスターモールド型の上部内壁とカウン
ターモールド型の外壁との接触は冷凍流体と製品との間
の熱伝達を保証する。
【００２０】本発明はその１つの例とする実施例を示す
添付図面を参照して以下に更に詳細に説明される。
【００２１】
【実施例】図１を参照すれば、この機械は冷凍領域Ｘ、
表面加熱領域Ｙ、及び冷凍手段及び加熱手段がない領域
Ｚを含んでいる。冷凍領域は冷却流体、例えば塩化カル
シウムを含有する塩水やグリコール含有水を収容したタ
ンクで構成される。図面の簡略化のために各領域Ｘ、Ｙ
及びＺに関して示された距離は適当な熱伝達に必要な実
際の距離に対応していない。更に、幾つかの部材は明瞭
化のために示されていない。例えば、マスターモールド
型の配列を担持するプレート及びカウンターモールド型
の対応する配列を支持するバーが実際に使用されるが、
唯１つのマスターモールド型及び唯１つのカウンターモ
ールド型が示されている。このようにマスターモールド
型のプレートは搬送用無端チェーンに枢動可能に連結さ
れてコンベヤを形成している。同様に、カウンターモー
ルド型のバーは平行な無端チェーンのリンクを形成し、
その戻りレベルの部分だけが示されている。「マスター
モールド型」及び「カウンターモールド型」の用語は以
下に於いてそれらの列を示すために使用される。第一の
形式の機械である図示の場合、取出しバーが占める空間
はモールド型の配列が占める空間と同じである。これは
簡略化した表示である。何故ならば取出バーが占める空
間がモールド型の配列の占める空間よりも広い第二の形
式の機械があるからであり、この場合（図１に示されて
いない）は昇降機構が２列のモールド型に対応する距離
を離されていなければならない。
【００２２】マスターモールド型１１は無端チェーン１
２の段階的な前進により矢印ｆ１の方向に左から右へ移
動し、この移動の段階は２つの連続するマスターモール
ド型の間の距離として定義されており、ステーション１
〜１０の下方に次々に到達する。
【００２３】ラインの最初で領域Ｘの外側であるステー
ション１に於いて、カウンターモールド型１３が例えば
ばねストップを備えたジャッキによりマスターモールド
型１１に対して垂直方向に確実に付与され、カウンター
モールド型の外面がマスターモールド型１１の上部内面
と完全に接触するようにされる。マスターモールド型１
１及びカウンターモールド型１３はモールド組立体を構
成し、この組立体は冷却流体と接触される。ステーショ
ン２に於いて、マスターモールド型とカウンターモール
ド型との間に形成されているキャビティがほぼ完全に冷
凍菓子材料１４を充填される。冷却流体の作用により、
この材料は凝固を始めてシェルの形成を開始し、中央部
分は液状に残る。この中央部分はステーション３で除去
される。ステーション４では他の冷凍菓子材料１５が中
心に導入される。ステーション５に於いて、中央部分は
スティック１６を差し込んで所定位置に保持することを
可能にするために必要な粘度に達する。ステーション６
に於いて、このキャビティの頂部を材料１４で充填する
ことが完了される。
【００２４】モールド組立体は次に冷凍領域Ｘを離れて
加熱領域Ｙに入る。ステーション７に於いて、カウンタ
ーモールド型は例えば蒸気及び（又は）高温空気のよう
な高温流体を付与するノズル１７により頂部から表面加
熱される（例えば輻射又は誘導により電気的に発生され
る熱供給も又この機能を遂行できる）。ステーション８
に於いて、水又は高温塩水のジェットがノズル１８によ
りマスターモールド型１１の表面に下部から当てられ
て、アイスキャンディー１９を型出しできるようにす
る。同時に、３つの昇降機構Ａ、Ｂ及びＣが、図２〜図
８を参照して以下に更に詳しく説明されるように、同時
にＡはカウンターモールド型を上昇し、Ｂはアイスキャ
ンディー１９を上昇し、そしてＣは無端チェーン２１に
固定されたグリッパー２０によりマスターモールド型中
のカウンターモールド型１３を交換する。チェーン２１
は１度に２段階を進み、アイスキャンディー１９をステ
ーション９に進め、そこでアイスキャンディーは昇降機
構Ｄによりチョコレート風味の被覆を付与するために通
常使用されるタンクでチョコレート風味の被覆材料、又
は例えば表面に光沢を与えるために冷水とされた仕上げ
材料２２の中に浸漬される。被覆されたアイスキャンデ
ィーは次に取出されて矢印ｆ４の方向に包装ステーショ
ンへ向けてコンベヤベルト２３で移動され、包装ステー
ションに於いて例えば移動パック（図示せず）の中に包
装される。
【００２５】冷気を収容した非冷凍領域Ｚに於いて、マ
スターモールド型１１及びカウンターモールド型１３を
含んで成るモールド組立体は矢印ｆ２の方向に移動する
チェーン１２の戻りレベルにて戻される。マスターモー
ルド型１１はレール２４に係止されるのに対して、カウ
ンターモールド型１３はレール２５に係止するバーで支
持されている。この位置において、チェーン１２に固定
されたマスターモールド型は組合わされるカウンターモ
ールド型１３を距離を保持したまま乗せる。ステーショ
ン１０に於いて、高温洗浄流体が好ましい洗浄流体がノ
ズル２６により上向きに噴射され、カウンターモールド
型１３及びマスターモールド型１１の両方をスプレーし
て単一動作で注意深く洗浄するようになす。
【００２６】ステーション８に於けるカウンターモール
ド型１３及びアイスキャンディー１９の取出し及び移送
シーケンスは、取出しバーの幅がそれらが２列のモール
ド型毎に備えられねばならない様にされた上述した第二
の形式の機械の場合を図解する図２〜図１３に詳細に示
されている。
【００２７】製造を開始する前に、モールド組立体は或
る方法で、即ち機械に備えられている全てのマスターモ
ールド型が３つ、即ちアイスキャンディー１９を取出す
昇降機構Ｂに対応する１つに加えてその各側の２つ、を
除いてそれらの補完形のカウンターモールド型１３を装
備して取付けられるようにして、予備配置されねばなら
ない。この理由は、アイスキャンディー１９がマスター
モールド型からここで型出しされることから、この位置
には障害となるカウンターモールド型１３があってはな
らないからである。機械が最初に運転開始されるとき、
これはカウンターモールド型１３のない３つのマスター
モールド型及び昇降機構Ｂの間のこの一致は手で確立さ
れねばならない。
【００２８】図２に於いて、チェーン１２は丁度１段階
を進められた。それは静止されている。昇降機構Ｂのレ
ベルにはカウンターモールド型１３が１つもない。同期
された昇降機構Ａ、Ｂ及びＣは降下しようとする位置に
ある。第一の製品は昇降機構Ａに到達している。昇降機
構Ｃはグリッパー２０を開くためのバー２７及びカウン
ターモールド１３のためのガイド２８を備えており、開
口バー２７及びガイド２８は固定されている。
【００２９】図３に示されるように、昇降機構Ａは降下
してカウンターモールド型１３を取る。同時に、昇降機
構Ｂは降下するが何もグリップしない。何故ならばこの
レベルには未だ製品が達していないからである。昇降機
構Ｃもまた同時に降下するが何も配置しない。何故なら
ばカウンターモールド型１３は対応するマスターモール
ド型１１に既に取付けられているからである。昇降機構
Ａ、Ｂ及びＣはそれらの上方位置に復帰する。
【００３０】図４に示されるように昇降機構Ａ、Ｂ及び
Ｃがそれらの上方位置に復帰すると、チェーン１２は１
段階を進み、チェーン２１は２段階を進んで図５に示さ
れる配置となる。アイスキャンディー１９は未だ昇降機
構Ｂの下方に配置されていないが、補完形のカウンター
モールド型１３は昇降機構Ｃのレベルに於ける所定位置
に移動されている。先行するマスターモールド型１１は
昇降機構Ｃのレベルにて懸架された補完形のカウンター
モールド型を有する。
【００３１】図６及び図７はカウンターモールド型１３
の取外し及び図４で取外されたカウンターモールド型の
再配置を示している。図６はカウンターモールド型１３
を開いて解放するために昇降機構Ｃが降下する間にグリ
ッパー２０のレバー２９に開口バー２７が如何に作用す
るかを示している。
【００３２】図８は１段階進んだ後のマスターモールド
型の配置及び２段階進んだ後のカウンターモールド型１
３の配置を示している。
【００３３】図９及び図１０は昇降機構Ａ、Ｂ及びＣの
降下を示しており、正常な製造運転状態の下でのカウン
ターモールド型１３及びアイスキャンディー１９の取外
し及びマスターモールド型１１内のカウンターモールド
型１３の配置を示している。
【００３４】チェーン１２は１段階進み、チェーン２１
は２段階進んで、図１１に示される状態となる。
【００３５】図１２及び図１３は新しいサイクルの開始
を示しており、製品は被覆及び包装ステーションへ向け
て搬送される。
【００３６】取外しバーの占める空間が１列のモールド
型の空間より狭い上述した第一形式の機械の場合、昇降
機構Ａ及びＢの間又は昇降機構Ｂ及びＣの間にモールド
型の列はない。従って図６、図７及び図８は余計とな
る。
【００３７】図１４に於いて、モールド組立体は製品に
対して垂直下方へ型開きできる下側キャビティ半体３０
と、上方へ向かって広がる上部壁３１と、下側キャビテ
ィ半体３０及び上部壁３１の間の環状ショルダー３２を
含んで成るマスターモールド型、及び製品に対して垂直
上方へ型開きでき、外側部がマスターモールド型１１の
上部内壁に完全に一致するカウンターモールド型１３を
含んで構成される。
【００３８】カウンターモールド型１３は、マスターモ
ールド型１１と共にモールドキャビティを形成するよう
に下方へ向かうキャビティ半体３３を凹状に形成され且
つまた上部に開口を形成された截頭円錐形の固体金属部
材で構成されており、金属部材はマスターモールド型１
１のショルダー３２上に係止する下部面取り３５及びそ
の上部の小さなグリップバー３６を含んで構成されてい
る。グリップバー３６はスティック１６よりも長く厚
い。厚いステンレス鋼ワイヤーで作られたバー３７は横
方向部材３８（マスターモールド型１１の移動方向に対
して）を含み、その間隔は、カウンターモールド型がチ
ェーン１２の戻りレベルにて戻された時にバー３７上に
係止され、且つまたチェーン１２がモールド組立体を乗
せる結果としてそこから完全に離れることのないように
組合わされるマスターモールド型から或る距離を保持さ
れるにも拘かわらずに、カウンターモールド型１３の上
部の厚さより大きくなる。
【００３９】カウンターモールド型１３及びスティック
１６をグリップする手段は固定部分３９及び可動ジョー
４０（枢動点４１のまわりで枢動するように設計され
た）を備えたグリッパー２０で構成され、これはバー３
６がスティック１６よりも厚いという事実によりカウン
ターモールド型１３が与えられるならば螺旋ばね４２の
作用でカウンターモールド型１３のバー３６のまわりを
先ずグリップする。カウンターモールド型１３が昇降機
構Ａで上昇される時、これはバー３７を乗せ、組立体は
チェーン２１により搬送され、カウンターモールド型１
３はレバー２９がバー２７と接触してグリッパー２０の
開口動作で解放された後に昇降機構Ｃにより対応するマ
スターモールド型１１の中に再配置され、バー３７はそ
のガイドレール上に再配置される。カウンターモールド
型１３が無ければ、即ち昇降機構Ｂのレベルでは、グリ
ッパーはスティック１６を取る。レバー２９は開口バー
（図示せず）に当たってグリッパー２０を開き、被覆さ
れた後にスティックが解放されて包装ステーションへ移
送するコンベヤ上に置かれるようにする。
【００４０】図１５に示されたアイスキャンディーは、
例えば黄色いレモン風味の水氷又は赤い苺風味の水氷又
はオレンジ色のオレンジ風味の水氷又は緑色のピスタチ
オ風味の水氷の外層４３を含み、この層４３が表面仕上
げの水を被覆されて構成され得る。この代わりに、アイ
スキャンディーはチョコレート層、例えばホワイトチョ
コレート又はミルクチョコレートで被覆され得る。中央
部分４４及び４５は、２風味キャンディーの場合に同じ
ミルクチョコレートアイスクリーム、又は３風味キャン
ディーの場合のホワイトチョコレートアイスクリーム又
はミルクチョコレートアイスクリーム４５と成し得る。
【００４１】本発明の方法は、１分間当たり１５〜２５
段階のチェーンの前進速度に関して例えば−３０〜−４
０℃の範囲の領域Ｘの低冷凍温度、ステーション８に於
ける水又は例えば１５〜２０℃の比較的冷たい加熱塩水
を使用し、例えば４〜６℃の出来るだけ計量と両立する
低い温度での冷凍菓子材料の計量により最適に実施され
得るのであり、領域Ｚは冷凍領域の近くであることから
例えば１４〜１５℃の比較的冷たい大気だけで形成され
る。このようにして、型開き損失は最少限に抑えられ、
冷凍時間は短縮される。
【００４２】前述の説明はアイスキャンディーの製造に
関係した。スティック無し冷凍菓子は同様に製造でき
る。この形式の菓子はポイント即ち小さなスパイク及び
その廻りにフォークが組合わされてスパイクに対して退
動できるようにされた工具を備えたグリッパーによって
グリップされ、排出されることができる。この場合、チ
ェーン２１はカウンターモールド型グリッパー１３及び
ポイント付きグリッパーを交互に含む。この形式の菓子
は例えばレモン、苺又はオレンジのような果物の形状に
モールド成形できる。
【００４３】前述はマスターモールド型１１及び組合わ
されるカウンターモールド型１３に基づいて説明され
た。これに関する説明は勿論のことながら、例えば４〜
１２個のマスターモールド型を含むプレート及びチェー
ン１２の戻りレベルに４〜１２個のカウンターモールド
型１３を支持するバーを含んで構成される配列の場合に
も有効である。本発明の範囲から逸脱せずに、冷凍菓子
が１つの製造ラインではなく上述した様なステーション
を備えた回転機械によって製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】楕円体に似た形状のアイスキャンディーの製造
に伴う様々なステーションを概略的に示す全体立面図。
【図２】昇降機構Ｂにのみカウンターモールド型が無い
状態を示す部分的な立面図。
【図３】昇降機構Ａ、Ｂ及びＣが降下した状態を示す部
分的な立面図。
【図４】昇降機構Ａ、Ｂ及びＣが上昇して昇降機構Ａが
カウンターモールド型を持ち上げた状態を示す部分的な
立面図。
【図５】チェーン２１が２段階進み、チェーン１２が１
段階進んだ状態を示す部分的な立面図。
【図６】昇降機構Ａ、Ｂ及びＣが降下して昇降機構Ｃが
カウンターモールド型をマスターモールド型の中に再配
置した状態を示す部分的な立面図。
【図７】昇降機構Ａ、Ｂ及びＣが上昇して昇降機構Ａが
カウンターモールド型を持ち上げた状態を示す部分的な
立面図。
【図８】チェーン２１が２段階進み、チェーン１２が１
段階進んだ状態を示す部分的な立面図。
【図９】昇降機構Ａ、Ｂ及びＣが降下して昇降機構Ｃが
カウンターモールド型をマスターモールド型の中に再配
置した状態を示す部分的な立面図。
【図１０】昇降機構Ａ、Ｂ及びＣが上昇して昇降機構Ａ
がカウンターモールド型を持ち上げ、昇降機構Ｂがアイ
スキャンディーを持ち上げた状態を示す部分的な立面
図。
【図１１】チェーン２１が２段階進み、チェーン１２が
１段階進んだ状態を示す部分的な立面図。
【図１２】昇降機構Ａ、Ｂ及びＣが降下して昇降機構Ｃ
がカウンターモールド型をマスターモールド型の中に再
配置した状態を示す部分的な立面図。
【図１３】昇降機構Ａ、Ｂ及びＣが上昇して昇降機構Ａ
がカウンターモールド型を持ち上げ、昇降機構Ｂがアイ
スキャンディーを持ち上げた状態を示す部分的な立面
図。
【図１４】モールド組立体を示す部分的な斜視図。
【図１５】製造されたアイスキャンディーを示す一部破
断した斜視図。
【符号の説明】
１〜１０ ステーション １１ マスターモールド型 １２、２１ チェーン １３ カウンターモールド型 １４、１５ 冷凍菓子材料 １６ スティック １７、１８ ノズル １９ アイスキャンディー ２０ グリッパー ２２ 装飾材料 ２３ コンベヤベルト ２７ バー ２８ ガイド ２９ レバー ３０ 下側キャビティ半体 ３１ 上壁部 ３２ ショルダー ３３ キャビティ半体 ３５ 面取り ３６ グリッパー ３７ バー ３８ 横方向部材 ３９ 固定部分 ４０ ジョー ４１ 枢動点 ４２ 螺旋ばね ４３ 外層 ４４、４５ 中央部分

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 凸部を有する小さな冷凍菓子、特に楕円
    体に似た形状のアイスキャンディーを製造する方法であ
    って、 ベースがキャビティ半体を形成し且つ上部が上方へ向か
    って広げられた開いた金属製マスターモールド型の中
    に、該モールドを補完する形状をしており且つマスター
    モールド型に適合するように截頭円錐形の形状をしてい
    て、マスターモールド型と共にキャビティを形成するよ
    うな形状に下方へ向けてキャビティ半体が凹状に形成さ
    れ且つ上部に開口を備えて形成されている固体金属部材
    で構成されたカウンターモールド型を配置し、 前記開口を通してキャビティ内に冷凍菓子材料を導入
    し、 前記材料を冷却し、 部分硬化した材料の中に前記開口を通してスティックを
    任意に挿入し、 カウンターモールド型を加熱した後該カウンターモール
    ド型をマスターモールド型から取出し、 マスターモールド型を加熱した後、取出された菓子をモ
    ールド型から取出し、 カウンターモールド型をマスターモールド型の中に再配
    置し、そして洗浄ステーションでマスターモールド型及
    びカウンターモールド型を洗浄する諸段階を含むことを
    特徴とする冷凍菓子の製造方法。
  2. 【請求項２】 マスターモールド型及びそれと接触され
    たカウンターモールド型が、カウンターモールド型の加
    熱の前の処理を通じて塩水又はグリコール含有水を通過
    されて冷却される請求項１に記載の冷凍菓子の製造方
    法。
  3. 【請求項３】 冷凍材料を導入する段階の次に未だ液状
    の材料を吸入してキャビティ中央に引き入れてシェルを
    形成させる段階が続き、次に、アイスキャンディーの場
    合はスティックを挿入する前に、空間に第二の冷凍材料
    を充填する第二充填段階が続くことを特徴とする複合製
    品を製造する請求項１に記載の冷凍菓子の製造方法。
  4. 【請求項４】 空間内に吸入し充填する段階が数回繰り
    返されて層のある製品を製造することを特徴とする請求
    項２に記載の冷凍菓子の製造冷凍菓子の製造方法。
  5. 【請求項５】 スティックを挿入する段階の次に開口に
    近い空間の最終充填が続くアイスキャンディーを製造す
    る請求項１に記載の冷凍菓子の製造方法。
  6. 【請求項６】 取出し後、製品を水に浸して魅力的な表
    面にすることを特徴とする請求項１から請求項５までの
    何れか１項に記載の冷凍菓子の製造方法。
  7. 【請求項７】 小さな冷凍菓子、特に楕円体に似た形状
    の冷凍菓子を製造する機械であって、 マスターモールド型及び補完する形状のカウンターモー
    ルド型で構成されたモールド組立体、 無端チェーンコンベヤに固定されたマスターモールド型
    の支持バー、 無端チェーンコンベヤと同じ方向に移動され、戻りレベ
    ルにおいて無端チェーンコンベヤから離隔されるように
    設計されたカウンターモールド型の支持バー、 モールド組立体を冷却する手段、 冷凍材料をモールド組立体の中に導入する手段、 部分硬化した冷凍材料の中にスティックを挿入する任意
    手段、 マスターモールド型及びカウンターモールド型を加熱す
    る手段、 カウンターモールド型及びモールド製品を垂直方向に取
    出し、カウンターモールド型を空のマスターモールド型
    の中に垂直方向に再配置するユニット、 モールド製品を取出す無端チェーンコンベヤ、及びマス
    ターモールド型及びカウンターモールド型を洗浄する手
    段を含むことを特徴とする冷凍菓子の製造機械。
  8. 【請求項８】 未だ液状の冷凍材料を吸引により導入し
    てシェルを形成させる手段、及びこのように形成された
    シェルの中に他の冷凍材料を導入する手段を含んで構成
    されたことを特徴とする請求項７に記載の冷凍菓子の製
    造機械。
  9. 【請求項９】 モールド型から取出した製品を表面仕上
    げする手段を付随的に含むことを特徴とする請求項７に
    記載の冷凍菓子の製造機械。
  10. 【請求項１０】 冷凍菓子をモールド成形する組立体で
    あって、 製品に対して垂直下方へ型開きできる下側キャビティ半
    体、上方へ向かって広がる上部壁及び前記下側キャビテ
    ィ半体と上部壁との間の環状ショルダーを含んで構成さ
    れたマスターモールド型、及び製品に対して垂直上方へ
    型開きでき、外側部がマスターモールド型の上部内壁に
    完全に一致されることが好ましく、マスターモールド型
    と共にモールドキャビティを形成するように下方へ向か
    うキャビティ半体を凹状に形成された截頭円錐形の固体
    金属部材で構成されており、また上部に開口を形成され
    ており、前記金属部材がマスターモールド型のショルダ
    ー上に係止する下部面取り及びその上部のグリップバー
    を備えて構成されたマスターモールドの補完形のカウン
    ターモールド型を含んで成ることを特徴とする冷凍菓子
    のモールド組立体。
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