JPH06303049A - Pwm増幅器 - Google Patents

Pwm増幅器

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JPH06303049A
JPH06303049A JP5087231A JP8723193A JPH06303049A JP H06303049 A JPH06303049 A JP H06303049A JP 5087231 A JP5087231 A JP 5087231A JP 8723193 A JP8723193 A JP 8723193A JP H06303049 A JPH06303049 A JP H06303049A
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JP
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signal
pwm
voltage
wave
capacitor
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JP5087231A
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Inventor
Masahiro Tsujishita
雅啓 辻下
Kenichi Taura
賢一 田浦
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歪を増やすことなく、入力信号の振幅が小さ
い時のPWM増幅器の電力損失を小さくする。 【構成】 2は三角波発生器、3は三角波信号を入力信
号でPWM変調をする電圧比較器、4はスイッチ駆動回
路、5,6はスイッチ駆動回路により駆動されPWM信
号を電力増幅するMOS型FET、7はPWM波から電
力増幅された信号を取り出すフィルタ、9は電力増幅さ
れたPWMの振幅を検出する信号レベル検出器で、三角
波発生器2は信号レベル検出器9を通して検出するPW
M波の変調度が低い(小信号時)ほど発振周波数が低く
なるよう制御され、これにより小信号時のスイッチング
損失が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声信号を2値のPW
M(パルス幅変調)波に変換し増幅するPWM増幅器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】PWM増幅器は原理的に高い効率を得る
増幅方式である。図6は例えば特開昭60−89109
号公報に示された従来のPWM増幅器の例である。な
お、この図6は上記公報のにおける従来例のものである
が、この公報における実施例もこの従来回路を用いてお
り後述する問題点を解決するものではないので、ここで
は図6の従来例で説明する。
【0003】1は増幅すべき音楽信号などの入力信号、
2は入力信号1をPWM変調するための搬送周波数の三
角波発生器、3は入力信号1と前記三角波との電圧比較
器、4は電圧比較器3の出力により下記パワースチッチ
ング素子をON/OFFさせるスイッチ駆動回路、5は
パワースイッチイング素子としてのNチャネルMOS型
FET、6はパワースイッチング素子としてのPチャネ
ルMOS型FET、7は復調出力を得るローパスフィル
タ、8は復調出力を音声化するスピーカである。
【0004】次に動作について説明する。図7に示すよ
うに入力信号1(図中のei)と三角波発生器2からの
搬送周波数の三角波信号(図中のec)とを電圧比較器
3で比較して、その電圧比較器3の出力に入力信号1
(ei)により変調されたPWM信号(図中es)を得
て、このPWM信号esをスイッチ駆動回路4に与え
る。スイッチ駆動回路4はFET5、6をオン、オフ
し、FET5、6の接点から電力変換されたPWM信号
es’を得る。このPWM信号es’をローパスフィル
タ7に通し搬送波および側波成分を取り除くことにより
入力信号eiとほぼ同一波形の復調出力eoを得る。
【0005】以上のとおりPWM増幅器の出力段はスイ
ッチ動作を行うため、このスイッチ動作が理想的に行わ
れるとすれば、出力スイッチ素子での電力損失が無く、
出力段での電力損失が避けられない通常の電力増幅器に
比べ本質的に低損失、高効率を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが実際のPWM
増幅器では大出力時の効率は良いものの、無信号時の損
失が大きく、また少出力時の効率が十分でないという欠
点がある。図8はスイッチング素子としてパワーMOS
FETを使用した出力対効率・損失の特性例である。図
より出力の増大に伴う損失の増加が比較的小さく、無信
号時にも発生する固定的損失が大きいことが分かる。図
9は、この損失を要因別に分析した図である。図9より
PWM変調器など少信号回路損失の他、出力段スイッチ
を駆動するための電力損失が大きいことが分かる。
【0007】また、図10は、搬送波周波数をパラメー
タとする出力対損失・効率の実測例である。これより搬
送周波数が低いほど効率が良くなること、また無信号時
の損失が小さくなることが明かである。但し、一方でP
WM増幅器の搬送周波数は、復調後の音声信号にPWM
変調信号の不要スペクトラムが許容レベル以上に混入し
ないための条件を満たす必要がある。
【0008】PWM波の変調度対側波スペクトラムレベ
ルの理論値は周知であり、これを図11に示す。なお図
11は正弦波により変調した場合を示している。図より
変調度が大きい程、側波スペクトラムレベル(相対振
幅)が大きくなることが分かる。また同じ相対振幅レベ
ルについて見ると変調度が大きいほどより高次の側波が
現れることが明かである。
【0009】この図に基づき、音声信号周波数域(20
Hz〜20kHz)に例えば−80dB以上の側波スペ
クトラムが入らない条件を満足する搬送周波数を求める
ことができる。変調周波数faを20kHzとするのが
最も厳しい条件となる。変調度が80%ではfc±6f
aの側波スペクトラムが−80dBに達するため、この
ときにfc−6faのスペクトラムが20kHz以下の
帯域に入らないための条件は、fcが140kHz以上
であることとなる。これが変調度がほぼ25%の時には
fc±4faの側波スペクトラムが−80dBに達する
ため、このときのfcは100kHz以上であれば音声
帯域に−80dB以上の側波スペクトラムが入ることは
無くなる。無信号時には変調度は0%となるから更にf
cを下げることが可能となる。
【0010】ここで、従来のPWM増幅器は搬送波周波
数がほぼ一定であり、PWM変調度が大なる場合(大出
力時)に音声帯域に入る側波スペクトラムレベルから決
まる歪みの条件から搬送波周波数が決定されており、無
信号時および小信号時には不要に高い周波数となってお
り不必要な電力損失を生じていた。
【0011】本発明は上記欠点を除去するためのもので
あり、無信号時および小信号時の電力損失を低減して、
より効率の高いPWM増幅器を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るP
WM増幅器は、信号の振幅を検出する信号レベル検出器
と、検出信号のレベルに応じて搬送波周波数を変化し得
る搬送波発振器を備えるものである。
【0013】請求項2の発明に係るPWM増幅器は、搬
送波発振器としてコンデンサを一定電流で繰り返し充放
電して三角波を発生する三角波発生器を備えるものであ
り、該三角波発生器が、前記コンデンサの充放電の動作
切り替えがコンデンサ端子に接続された固定幅のヒステ
リシスをもつ電圧比較器の出力により行われ、かつコン
デンサへの充放電電流値をほぼ同一電流値に保ちながら
同時に変化させるよう制御する充放電電流制御手段を備
えて構成されるものである。
【0014】
【作用】上記構成のPWM増幅器では、信号レベル検出
器にてPWM波の変調度を変調信号レベルの大小として
検出し、PWM波の変調度が大なる場合に発振周波数を
高くし、PWM波の変調度が小なる場合に発振周波数を
低くするよう搬送波発振器を制御する構成とすることが
できる。これによりPWM変調度の広い範囲にわたり側
波スペクトラムの音声帯域への妨害が問題とならない範
囲で搬送波周波数を下げ電力損失を低減することができ
る。
【0015】また、搬送波発振器として備える三角波発
生器では、電圧比較器の固定幅のヒステリシスにより規
定される一定振幅の三角波を発生し出力するが、この三
角波の周期は、コンデンサを上記の一定振幅まで一回充
放電するに必要な時間であり、コンデンサへの充放電の
速さは充放電電流値により決定される。本発明に係る三
角波発生器では充放電電流制御回路により、この充放電
電流を前記信号レベル検出器の出力に応じて変化させる
ため、出力される三角波の周期、即ち発振周波数がPW
M波の変調度に応じて制御されることとなる。
【0016】
【実施例】実施例1.第1図は本発明の実施例1を示す
ブロック回路図で、図6と同一符号はそれぞれ同一部分
を示している。図において、9はローパスフィルタ7の
復調出力信号の振幅を検出する信号レベル検出器であ
る。
【0017】上記の構成において、PWM波のピーク変
調度は変調音声信号のピーク値に対応するから、ローパ
スフィルタ7に接続された信号レベル検出器9の出力に
は、ほぼPWM波の変調度に対応する出力電圧が得られ
る。この信号レベル検出器9の出力は、三角波発生器2
の発振周波数制御端子に与えられ、発振周波数を制御す
る。この場合、PWM波の変調度が大で、信号レベル検
出器の出力電圧が高いほど発振周波数が高くなり、PW
M波の搬送周波数が高くなるよう構成されるから、PW
M波の側波成分の音声帯域への妨害(歪み)が問題とな
る大出力時には搬送周波数を十分高く設定し、且つ小出
力時あるいは無信号時には搬送周波数を下げて不必要な
電力損失を無くし、電力効率を高めることができる。
【0018】次に信号レベル検出器9の動作について具
体的に説明する。図2は信号レベル検出器9の回路構成
例であり、図において11はローパスフィルタ7出力に
接続される端子、12は三角波発生器の周波数制御入力
端子に接続される端子、14はコンデンサ、15はダイ
オード、16は抵抗器、17は増幅器である。
【0019】以上のように構成された信号レベル検出器
にて、端子11にコンデンサ14の端子電圧より大なる
正の信号が入力されるとダイオード15を通してコンデ
ンサが充電されその端子電圧はほとんど瞬時に入力電圧
のピーク値に等しくなる。また端子11の入力信号がコ
ンデンサ14の端子電圧に比べ小さい場合は、コンデン
サ14の電荷は抵抗器16を通して放電されるため、コ
ンデンサ14の端子電圧は、コンデンサ14の容量値お
よび抵抗器16の抵抗値により決まる時定数により徐々
に低下する。
【0020】このようにしてコンデンサ14の端子に
は、端子11に入力された信号の準ピーク検出電圧が得
られる。この電圧を増幅器17により緩衝増幅の後、端
子12に出力する。これにより端子12にはPWM波の
ピーク変調度に素早く応答するするとともに適当な時定
数をもった時間的に細かな変動の少ない信号を得ること
ができる。
【0021】次に三角波発生器2について説明する。図
3に三角波発生器の回路構成例をを示す。図において5
3はコンデンサ、54はこのコンデンサに接続される第
1のスイッチ手段、55は第1の定電流源、56は第2
のスイッチ手段、57は第2の定電流源、58は電圧比
較回路、60は第1の定電流源に接続された抵抗器、6
2は第2の定電流源に接続された抵抗器、63は第1お
よび第2のスイッチ手段に接続され、これらに適当な動
作電圧を与える分圧回路、68は第1の定電流源55と
定電流源55に接続された電流制御回路である。
【0022】まず、電圧比較器58について説明する。
説明の便宜上、R1,R2,R3およびR4の抵抗値は
すべて等しいrとし、R5,R6の抵抗値は等しく、か
つrに比べて十分大きいとし、電流源CS1,CS2の
電流値は等しいiとする。電圧比較回路58では、トラ
ンジスタQ1,Q2のベース電位を比較している。も
し、Q1のベース電位が高ければQ1はオン、Q2はオ
フとなるから、Q2のコレクタ電位はほぼ電源電圧Vc
cとなり、Q1のコレクタ電位は定電流源CS1の電流
が抵抗器R2を通して流れることによる電圧降下のため
にほぼ(Vcc−r×i)となる。このため、Q1,Q
2の各コレクタ電極に接続された2つのpnpトランジ
スタQ3,Q4は、Q3がオン、Q4がオフとなる。Q
4のコレクタ電位はほぼグランド電位となり、Q3のコ
レクタ電位は定電流源CS2が抵抗R3を通して流れる
ことにより、ほぼ(r×i)となる。この時のQ2のベ
ース電位VLは、ほぼ VL=Vcc/2−r×i/2 となる。したがってQ1のベース電位がVLより高けれ
ば一つの安定状態(以下、「第1の安定状態」と呼ぶ)
が維持されるが、Q1のベース電位がVLより少しでも
下がるとQ1がオフとなりはじめ、Q4がオンしてゆく
ことからQ2ベース電位は上昇してゆくという正帰還が
かかり、急速にもう一つの安定状態(以下、「第2の安
定状態」と呼ぶ)に移ることになる。
【0023】第2の安定状態すなわち、Q1よりQ2の
ベース電位が高い場合は、Q2がオン、Q1がオフとな
るから、Q1のコレクタ電位はほぼ電源電圧Vccとな
り、Q1のコレクタ電位は定電流源CS1の電流の抵抗
器R2で電圧降下のため、ほぼ Vcc−r×i となる。このため、Q3はオン、Q4はオフとなり、Q
4のコレクタ電位はほぼグランド電位、Q3のコレクタ
電位は定電流源CS2が抵抗R3を通して流れることに
より、ほぼ r×i となる。このときQ2のベース電位VUは、ほぼ VU=Vcc/2+r×i/2 となる。従ってQ1のベース電位がVUより低ければこ
の状態は維持されるが、Q1のベース電位がVUより少
しでも上がるとQ1がオンとなり始め、Q4がオフして
ゆくことからQ2ベース電位が下降してゆくという正帰
還がかかり急速にもう一つの安定状態に移ることにな
る。
【0024】結局、電圧比較回路58は、入力(この場
合Q1のベース電位)に対し、スレショルド電圧がV
L,VUとなるヒステリシスをもつことになる。図5に
この電圧比較回路58の入出力特性を示す。
【0025】定電流源55は、特性の揃った二つのpn
pトランジスタQ7,Q8で構成されるカレントミラー
回路であり、Q8のベース電極とコレクタ電極は結ばれ
ている。よく知られている通り、Q7のコレクタ電流は
Q8のコレクタ電流とほぼ等しくなる。この場合、Q8
のベース電流は無視しうるから、抵抗器60に流れるの
と同等の電流がQ7から供給されることになる。
【0026】また、定電流源57は、特性の揃った二つ
のnpnトランジスタQ11,Q12で構成されるカレ
ントミラー回路であり、Q12のベース電極とコレクタ
電極は結ばれていて、Q11のコレクタ電流は、Q12
のコレクタ電流とほぼ等しくなることから、Q11には
抵抗器62に流れると同等の電流が吸い込まれることに
なる。
【0027】スイッチ手段54は、特性の揃った二つの
pnpトランジスタQ5,Q6と、抵抗器R7,R8で
構成される電流切り換え回路である。Q6のベース電極
には分圧回路63から電圧比較回路63の二つの状態で
のQ2のコレクタ電位、Vccおよび(Vcc−r×
i)の間の適当な電圧が与えられるから、スイッチ手段
54は、Q2がオンの場合は定電流源55の電流をQ5
を通してコンデンサ53に向けて出力し、Q2がオフの
場合はQ5がオフとなって電流供給を停止するというス
イッチ動作をする。
【0028】また、スイッチ手段56は、特性の揃った
二つのpnpトランジスタQ9,Q10と抵抗器R9,
R10で構成される電流切り換え回路である。Q10の
ベース電極には分圧回路63から電圧比較回路58の二
つの状態でのQ3コレクタ電位、0および(Vcc−r
×i)の間の適当な電圧が与えらるから、スイッチ手段
56はQ3がオンの場合は定電流源57の電流をQ9を
通してコンデンサ53から吸い込み、Q3がオフの場合
はQ9がオフとなって電流吸い込みを停止するというス
イッチ動作をすることになる。
【0029】以上の構成で、まず電圧比較器58が第1
の安定状態にあったとすると、Q2がオフ、Q3がオン
であるから、コンデンサ53へのスイッチ手段54を通
して充電は行われず、スイッチ手段56を通して定電流
源57への放電のみが行われる。このため、コンデンサ
53の端子電圧、すなわちQ1ベース電位は、時間と共
に直線的に減少してゆく。こうしてコンデンサ53の端
子電圧が前期のVLに達すると、電圧比較器58は急速
に第2の安定状態に移る。
【0030】この第2の安定状態では、Q2がオン、Q
3がオフとなり、コンデンサ53へのスイッチ手段を通
して定電流55からの充電が行われ、スイッチ手段56
を通しての放電は停止される。このため、コンデンサ5
3の端子電圧、すなわちQ1ベース電位は、時間と共に
直線的に増加してゆく。こうしてコンデンサ53端子電
圧が前記のVUに達すると、電圧比較回路58は再び急
速に第1の安定状態に移る。
【0031】以上の動作が繰り返されるため、コンデン
サ53には、ほぼVUとVLを上・下限とし、時間と共
に直線的に増加・減少を繰り返す電圧波形つまり三角波
が得られることとなる。
【0032】ところで、三角波の周期Ttは、コンデン
サ53の電圧がVUからVLになり、さらにVLからV
Uに戻るのに必要な時間であり、これは、コンデンサ5
3に対する充電電流と放電電流を等しい電流値Imとし
たとき Tt=2×(VU−VL)×C/Im となる。よって、三角波の周波数ftは、 ft=1/Tt=Im/{2×(VU−VL)×C} ……(1) となる。このため、電流Imを大きくすればftが高く
なり、電流Imを小さくすればftが低くなることは明
白である。
【0033】ここに電流制御回路68は以下のように動
作する。まず、トランジスタ67のベース電圧Vbは、
端子13の電圧をVin、抵抗器65の抵抗値をR2
1、抵抗器66の抵抗値をR22とすると、式(2)で
示せる。 Vb=(R21×Vcc+R22×Vin)/(R21+R22) ……(2) よって、トランジスタ67のエミッタ電圧Veはベース
・エッミタ間電圧をVbe1 とすれば次式で示せる。 Ve=(R21×Vcc+R22×Vin)/(R21+R22)−Vbe1 ……(3)
【0034】ここで、定電流源57に流れ込む電流Im
1は抵抗器64に流れる電流であり、抵抗器64の抵抗
値をR23、トランジスタQ12のベース・エミッタ間
電圧をVbe2とすれば、 Im1=(Ve−Vbe2 )/R23 ……(4) である。
【0035】また、Im1はトランジスタ67のエミッ
タ電流であり、コレクタ電流とほぼ等しい。よって、定
電流源回路55に流れる電流もほぼIm1となる。従っ
て定電流源55と57にはVinにより制御される、ほ
ぼ同一の電流が流れる。これらの電流は既述のとおりコ
ンデンサ53への充放電電流Imにほぼ等しくなるか
ら、発振周波数が端子13への入力電圧Vinにより制
御されることとなる。
【0036】以上説明のとおり、この構成によればPW
M波の変調度が小さい場合に搬送周波数を下げ電力損失
を低減するという所期の目的を達し得ること明らかであ
る。
【0037】また以上の構成によればコンデンサ53へ
の充放電電流がほぼ同一の状態で同時に変化するため、
発振周波数の変化に対し三角波の対称性が保存されるこ
ととなり、PWM変調波の側波成分レベルを最小に抑え
ることができる。
【0038】次に、図4は三角波発生器のもう一つの構
成例を示す回路図であり、この場合定電流源55は三つ
の特性の揃ったPNPトランジスタQ7,Q8,Q14
で構成され、電流制御回路68は、NPNトランジスタ
Q15と抵抗器R23で構成される。この構成におい
て、トランジスタQ7およびQ8に流れる電流がほぼQ
14の電流に等しくなることは周知である。またQ12
およびQ11の電流がほぼこの電流値と等しくなること
は既にのべたとおりであり、結局Q14に流す電流値を
制御することでQ7およびQ15から与える、コンデン
サ53の充放電電流が制御できることは明らかである。
【0039】電流制御回路68は、この場合、制御端子
13入力電圧Vinに対し、以下の電流値Im2をQ1
4に対し流すよう動作する。 Im2=(Vin−Vbe2 )/r23 ここにVbe2はトランジスタQ15のベースエミッタ
間電圧、r23は抵抗器R23の抵抗値である。先に述
べたとおり、コンデンサ53の充放電電流Imは、この
Im2にほぼ等しくなるから、この三角波発生器の発振
周波数が制御電圧Vinにより制御可能であること明ら
かである。
【0040】なお、以上の説明では、PWM波の変調度
検出を増幅器の出力信号のレベルを検出して行うことと
しているが、この信号レベル検出を入力信号に対して行
っても同じ効果が得られることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】以上、本発明によるPWM増幅器は、P
WM波の変調度が小さいとき搬送周波数を下げるように
したので、小出力時のスイッチングによる電力損失を低
減でき、電力効率が改善されるという効果がある。
【0042】また、無信号時および小出力時の電力損失
が小さくなるため、電池を電源とするポータブル機器へ
の適用が容易となる。
【0043】更に、PWM波の搬送周波数が変調音声信
号レベルに応じて変動するため、PWM波のエネルギー
が周波数に対して分散し、特定周波数のラジオ放送など
への電磁妨害を起こしにくいという副次的効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるPWM増幅器の実施例1のブロ
ック回路図である。
【図2】実施例1における信号レベル検出器の構成例を
示す回路図である。
【図3】実施例1における三角波発生器の一構成例を示
す回路図である。
【図4】実施例1における三角波発生器の他の構成例を
示す回路図である。
【図5】実施例1の三角波発生器の動作説明図(電圧比
較器の入出力特性)である。
【図6】従来のPWM増幅器のブロック回路図である。
【図7】従来例の動作説明図(各部電圧波形)である。
【図8】従来例の出力対効率・損失特性の一例を示す図
である。
【図9】従来例の出力対電力損失要因の一例を示す図で
ある。
【図10】従来例の搬送波周波数をパラメータとする出
力対損失・効率特性の一例を示す図である。
【図11】従来例のPWM波の変調度対側波レベルの理
論値を示す図である。
【符号の説明】
2 三角波発生器(キャリア発生回路) 3 電圧比較器 4 スイッチ駆動回路 5 NチャネルMOS型FET 6 PチャネルMOS型FET 7 ローパスフィルタ 9 信号レベル検出器 14 コンデンサ 15 ダイオード 16 抵抗器 17 増幅器 53 コンデンサ 54 第1のスイッチ手段 55 第1の定電流源 56 第2のスイッチ手段 57 第2の定電流源 58 電圧比較回路 63 分圧回路 68 電流制御回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 増幅される信号の振幅を検出する信号レ
    ベル検出手段と、発振周波数可変の搬送波発振器とを備
    え、前記信号レベル検出手段の出力が該搬送波発振器に
    導かれており、信号の振幅が大なるほど搬送波周波数が
    高くなるよう構成されることを特徴とするPWM増幅
    器。
  2. 【請求項2】 搬送波発振器がコンデンサを、ほぼ一定
    の電流で繰り返し充放電する構成の三角波発振器であ
    り、前記コンデンサに対する充放電電流値を制御して発
    振周波数を可変とするものであることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載のPWM増幅器。
JP5087231A 1993-04-14 1993-04-14 Pwm増幅器 Pending JPH06303049A (ja)

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