JP3908508B2 - 自動利得制御回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、受信機等に含まれる増幅器の利得を制御する自動利得制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
AM受信機やFM受信機等においては、受信電界強度に応じた出力音声レベルの変動を防止するためにAGC(自動利得制御)回路が用いられている。例えば、AM受信機に含まれる中間周波増幅回路にAGC回路が接続されており、AM検波出力に応じて中間周波増幅回路の利得が制御されている。これにより、中間周波増幅回路の利得が、弱電界地域では大きな値に、反対に強電界地域では小さな値に設定され、常にほぼ一定の音声出力が得られるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のAGC回路では、音声信号を平滑して直流レベルを検出する必要があり、大きな時定数のローパスフィルタが用いられる。すなわち、ローパスフィルタを構成するコンデンサあるいは抵抗の素子定数を大きな値に設定する必要があり、これらの素子による占有面積の増大を考慮すると、他の回路とともにAGC回路全体を半導体基板上に一体形成することができないという問題があった。
【0004】
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、半導体基板上に一体形成することができる自動利得制御回路を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の自動利得制御回路は、制御信号によって利得が調整可能な増幅器に接続されており、増幅器の出力電圧を所定の時定数で平滑する時定数回路と、時定数回路の出力電圧に基づいて制御信号を生成する制御信号生成回路とを有している。また、時定数回路は、コンデンサと、このコンデンサの端子電圧と入力電圧とを比較する電圧比較器と、端子電圧よりも入力電圧の方が相対的に高い状態を維持しているときにコンデンサを間欠的に充電する充電回路と、端子電圧の方が入力電圧よりも相対的に高い状態を維持しているときにコンデンサから間欠的に放電電流を放出する放電回路と、充電回路による充電速度と放電回路による放電速度を異ならせる充放電速度設定手段とを備えている。コンデンサに対して間欠的な充放電が行われるため、コンデンサの静電容量を小さくした場合であっても緩やかに端子電圧が変化し、等価的に大きな時定数を設定することができる。したがって、小さな静電容量のコンデンサを用いた場合であっても自動利得制御回路内の時定数回路に大きな時定数を設定することができ、自動利得制御回路全体を半導体基板上に一体形成することが可能となる。また、充放電速度設定手段を設けることにより、時定数回路内のコンデンサに対する充電速度と放電速度を異ならせることができるため、容易にアタック時間とリリース時間が異なる自動利得制御回路を実現することが可能になる。
【0006】
また、コンデンサに所定の充電電流を供給する電流供給部と、電流供給部による充電電流の間欠的な供給動作のタイミングを制御する第1のタイミング制御部とを含んで充電回路を構成するとともに、コンデンサから所定の放電電流を放出する電流放出部と、電流放出部による放電電流の間欠的な放出動作のタイミングを制御する第2のタイミング制御部とを含んで放電回路を構成することが望ましい。電流供給部による充電電流の供給動作のタイミングと電流放出部による放電電流の放出動作のタイミングを制御することにより、コンデンサの間欠的な放電動作を容易に制御することができる。
【0007】
また、上述した充放電速度設定手段は、第1および第2のタイミング制御部によって制御される充電電流の間欠的な供給時間と放電電流の間欠的な放出時間を異ならせることが望ましい。充放電動作が行われる時間そのものを異ならせることにより、容易に自動利得制御回路のアタック時間とリリース時間を異ならせることができる。
【0008】
また、第1および第2のタイミング制御部のそれぞれが、所定のデューティ比を有するパルス信号に基づいてタイミングの制御を行うスイッチを有している場合に、上述した充放電速度設定手段は、充電用のパルス信号のデューティ比と放電用のパルス信号のデューティ比を異ならせることが望ましい。これにより、充電時間と放電時間とを異ならせる制御が容易となる。
【0009】
また、上述した充放電速度設定手段は、電流供給部によって供給される充電電流と電流放出部によって放出される放電電流を異ならせることが望ましい。充電電流値と放電電流値とを異ならせることにより、容易に自動利得制御回路のアタック時間とリリース時間を異ならせることができる。
【0010】
また、電流供給部および電流放出部のそれぞれが、所定の基準電圧がゲートに印加されるトランジスタによって構成されている場合に、上述した充放電速度設定手段は、充電用のトランジスタと放電用のトランジスタのゲート寸法を異ならせることが望ましい。これにより、充電電流値と放電電流値とを異ならせる制御が容易となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した一実施形態のAGC回路について、図面を参照しながら説明する。
図1は、一実施形態のAGC回路が含まれるAM受信機の構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態のAM受信機は、高周波増幅回路11、混合回路12、局部発振器13、中間周波フィルタ14、中間周波増幅回路15、AM検波回路16、AGC回路17を含んで構成されている。アンテナ10によって受信したAM変調波信号を高周波増幅回路11によって増幅した後、局部発振器13から出力される局部発振信号を混合することにより高周波信号から中間周波信号への変換を行う。
【0012】
中間周波フィルタ14は、中間周波増幅回路15の前段に設けられており、入力される中間周波信号から変調波信号の占有周波数帯域幅に含まれる周波数成分を抽出する。中間周波増幅回路15は、中間周波信号を増幅する。AM検波回路16は、中間周波増幅回路15によって増幅された後の中間周波信号に対してAM検波処理を行って音声信号を出力する。AGC回路17は、AM検波回路16の出力信号(音声信号)の平均レベルがほぼ一定になるように中間周波増幅回路15の利得を制御する。
【0013】
図2は、中間周波増幅回路15の構成を示す図である。図2に示すように、本実施形態の中間周波増幅回路15は、複数段(例えば4段)の縦続接続された増幅器251〜254を備えている。増幅器251〜254のそれぞれは所定の利得を有しており、中間周波増幅回路15全体では各増幅器251〜254の利得を掛け合わせた利得を有する。また、これらの各増幅器251〜254の利得は、AGC回路17によって設定される。
【0014】
図3は、中間周波増幅回路15に含まれる各段の増幅器の詳細構成を示す回路図である。増幅器251〜254のそれぞれは同じ構成を有しており、以下では増幅器251について詳細に説明する。
図3に示すように、本実施形態の増幅器251は、定電流を生成するFET201、202、電流源203と、入力信号を差動増幅する2つのFET204、205と、これら2つのFET204、205の差動出力の利得を制御信号V+ 、V- に応じて可変する4つのFET206、207、208、209と、入力信号から直流成分を除去する2つのコンデンサ210、211と、2つの負荷抵抗212、213とを含んで構成されている。前段の回路(中間周波フィルタ14)からの入力信号(IN+ 、IN- )がFET204、205に入力され、AGC回路17からの制御信号(V+ 、V- )がFET206〜209に入力されている。この構成に含まれるFET201、202、206〜209は全てpチャネル型が用いられている。なお、コンデンサ210、211のそれぞれの一方端に接続された抵抗220、221は、これらのコンデンサ210、211とともにハイパスフィルタを構成しており、入力信号からフリッカーノイズ(1/fノイズ)が含まれる低域成分を除去する。また、抵抗212、213のそれぞれに並列に接続されたコンデンサ222、223は、これらの抵抗212、213とともにローパスフィルタを構成しており、出力信号から熱雑音が含まれる高域成分を除去する。
【0015】
図4は、AGC回路17の詳細構成を示す回路図である。図4に示すように、本実施形態のAGC回路17は、入力信号を所定の時定数で平滑する時定数回路100と、所定の電源電圧Vrを発生する電源300と、この電源電圧Vrを動作電圧として時定数回路100の出力電圧を増幅する増幅器301と、定電流を生成する2つのFET302、303、電流源304と、電源300で発生した電源電圧Vrおよび増幅器301の出力電圧を差動増幅する2つのFET305、306および2つの抵抗307、308とを含んで構成されている。
【0016】
時定数回路100では、AM検波回路16の出力信号を平滑するために、出力電圧が上昇する場合の応答時間(時定数)と反対に出力電圧が減少する場合の応答時間が異なる値に設定されている。例えば、電圧上昇時の応答時間が50msecに、電圧減少時の応答時間が300〜500msecに設定されている。増幅器301は、時定数回路100の平滑出力を増幅しており、出力電圧が0Vから電源電圧Vrまでの範囲で変化する。
【0017】
すなわち、AM検波回路16の出力信号の電圧レベルが小さい場合には、時定数回路100の出力電圧が低くなるため、増幅器301の出力電圧が0Vに近い小さな値となる。したがって、差動動作を行う2つのFET305、306に着目すると、一方のFET305のゲートに電源電圧Vrが、他方のFET306のゲートに0Vに近い低い電圧が印加され、それぞれのドレインからは大きな電位差を有する2つの制御信号(V+ 、V- )が出力される。この制御信号が上述した増幅器251に入力されると、2つのFET206、207あるいは2つのFET208、209によって差動動作が行われるため、増幅器251全体の利得が高くなり、大きな電位差を有する差動出力信号(OUT+ 、OUT- )が増幅器251から出力される。
【0018】
また、AM検波回路の出力電圧の電圧レベルが大きくなると、時定数回路100の出力電圧が高くなるため、増幅器301の出力電圧が電源電圧Vrに近い値となる。したがって、差動動作を行う2つのFET305、306に着目すると、一方のFET305のゲートに電源電圧Vrが、他方のFET306のゲートに電源電圧Vrあるいはこれに近い電圧が印加され、それぞれのドレインからはほとんど同じ電圧レベルの2つの制御信号(V+ 、V- )が出力される。この制御信号が上述した増幅器251に入力されると、2つのFET206、207あるいは2つのFET208、209によってほとんど差動動作が行われなくなるため、増幅器251全体の利得が低くなり、小さな電位差を有する差動出力信号(OUT+ 、OUT- )が増幅器251から出力される。
【0019】
図5は、時定数回路100の原理ブロックを示す図である。図5に示すように、本実施形態の時定数回路100は、コンデンサ110、電圧比較器112、充電回路114、放電回路116、充放電速度設定部118を備えている。電圧比較器112は、コンデンサ110の端子電圧と入力電圧とを比較し、この比較結果に応じて充電回路114あるいは放電回路116の動作を有効にする。充電回路114は、間欠的に充電電流を供給することによりコンデンサ110を充電する。例えば、この充電回路114は、定電流回路とスイッチとを含んで構成されており、スイッチがオン状態になったときに定電流回路からコンデンサ110に対して充電電流が供給される。また、放電回路116は、間欠的に放電電流を流すことによりコンデンサ110を放電する。例えば、この放電回路116は、定電流回路とスイッチとを含んで構成されており、スイッチがオン状態になったときにコンデンサ110から一定の電流が放出される。充放電速度設定部118は、充電回路114によるコンデンサ110の充電速度と放電回路116によるコンデンサ110の放電速度とを異ならせる設定を行う。この充放電速度設定部118が充放電速度設定手段に対応しており、具体的な内容については後述する。
【0020】
このように、本実施形態の時定数回路100は、コンデンサ110に対して間欠的な充放電動作を行っている。このため、コンデンサ110の静電容量を小さく設定した場合でも、緩やかにその両端電圧が変化し、大きな時定数を有する回路、すなわち大きな静電容量を有するコンデンサや大きな抵抗値を有する抵抗を使用した場合と同等の充放電特性を得ることができる。また、充電回路114や放電回路116では、所定の電流をコンデンサ110に供給、あるいはコンデンサ110から放出する制御を行うが、これらの供給、放出動作は間欠的に行われるため、その際の電流値をIC化に適したある程度大きな値に設定することができる。したがって、時定数回路100を含むAGC回路17全体を半導体基板上に形成してIC化することが可能になる。また、コンデンサ等の外付け部品が不要になるため、AGC回路17全体を大幅に小型化することができる。
【0021】
また、本実施形態の時定数回路100は、充放電速度設定部118によってコンデンサ110に対する充電速度と放電速度が異なるように設定されている。このため、AGC回路17のアタック時間とリリース時間を異ならせることが可能になる。
【0022】
図6は、時定数回路100の具体的な構成を示す回路図である。図6に示すように、時定数回路100は、コンデンサ110、定電流回路140、FET142、144、150、154、156、スイッチ146、152、電圧比較器160、アンド回路162、164、分周器170を含んで構成されている。
【0023】
2つのFET142、144によってカレントミラー回路が構成されており、定電流回路140から出力される定電流と同じ充電電流が生成される。また、この充電電流の生成タイミングがスイッチ146によって決定される。
スイッチ146は、インバータ回路1とアナログスイッチ2とFET3によって構成されている。アナログスイッチ2は、pチャネルFETとnチャネルFETの各ソース・ドレイン間を並列接続することにより構成されている。アンド回路162の出力信号が直接nチャネルFETのゲートに入力されているとともに、この出力信号の論理をインバータ回路1によって反転した信号がpチャネルFETのゲートに入力されている。したがって、このアナログスイッチ2は、アンド回路162の出力信号がハイレベルのときにオン状態になって、反対にローレベルのときにオフ状態になる。また、FET3は、アナログスイッチ2がオフ状態のときにFET144のゲート・ドレイン間を低抵抗で接続することにより、FET144による電流供給動作を確実に停止させるためのものである。
【0024】
スイッチ146がオン状態になると、定電流回路140が接続された一方のFET142のゲートと他方のFET144のゲートとが接続された状態になるため、一方のFET142に接続された定電流回路140によって生成される定電流とほぼ同じ電流が他方のFET144のソース・ドレイン間にも流れる。この電流が、充電電流としてコンデンサ110に供給される。反対に、スイッチ146がオフ状態になると、FET144のゲートがドレインに接続された状態になるため、この充電電流の供給が停止される。
【0025】
上述した定電流回路140および2つのFET142、144が電流供給部に対応する。スイッチ146、アンド回路162が第1のタイミング制御部に対応する。
また、上述したFET142と定電流回路140にFET150を組み合わせることにより、コンデンサ110の放電電流を設定するカレントミラー回路が構成されており、その動作状態がスイッチ152によって決定される。スイッチ152はスイッチ146と同じ構成を有している。このスイッチ152は、アンド回路164の出力信号の論理に応じてオンオフ状態が制御されており、この出力信号がハイレベルのときにオン状態に、ローレベルのときにオフ状態になる。
【0026】
スイッチ152がオン状態になると、定電流回路140が接続された一方のFET142のゲートと他方のFET150のゲートとが接続された状態になるため、定電流回路140によって生成される定電流とほぼ同じ電流が他方のFET150のソース・ドレイン間にも流れる。この電流が、コンデンサ110に蓄積された電荷を放出する放電電流になる。
【0027】
但し、FET150に流れる電流をコンデンサ110から直接取り出すことはできないため、本実施形態では、FET150のソース側にFET154、156によって構成される別のカレントミラー回路が接続されている。
2つのFET154、156はゲート同士が接続されており、FET154に上述した放電電流が流れたときに、同じ電流が他方のFET156のソース・ドレイン間にも流れるようになっている。このFET156は、ドレインがコンデンサ110の高電位側の端子に接続されており、FET156に流れる電流は、コンデンサ110に蓄積された電荷が放出されることによって生成される。
【0028】
上述した定電流回路140および4つのFET142、150、154、156が電流放出部に対応する。スイッチ152、アンド回路164が第2のタイミング制御部に対応する。
また、電圧比較器160は、プラス端子に印加されるコンデンサ110の端子電圧と、マイナス端子に印加される時定数回路100の入力電圧との大小比較を行う。この電圧比較器160は、非反転出力端子と反転出力端子を有しており、プラス端子に印加されるコンデンサ110の端子電圧の方がマイナス端子に印加される入力電圧よりも高い場合には反転出力端子からハイレベルの信号が出力され、非反転出力端子からローレベルの信号が出力される。反対に、プラス端子に印加されるコンデンサ110の端子電圧の方がマイナス端子に印加される入力電圧よりも低い場合には反転出力端子からローレベルの信号が出力され、非反転出力端子からハイレベルの信号が出力される。
【0029】
アンド回路162は、一方の入力端子に所定のパルス信号が入力され、他方の入力端子に電圧比較器160の非反転出力端子が接続されている。したがって、コンデンサ110の端子電圧の方が時定数回路100の入力電圧よりも低い場合に、アンド回路162から所定のパルス信号が出力される。
【0030】
また、アンド回路164は、一方の入力端子に分周器170から出力される所定のパルス信号が入力され、他方の入力端子に電圧比較器160の反転出力端子が接続されている。したがって、コンデンサ110の端子電圧の方が時定数回路100の入力電圧よりも高い場合に、アンド回路164から所定のパルス信号が出力される。上述した分周器170が充放電速度設定手段に対応する。
【0031】
分周器170は、アンド回路162の一方の入力端子に入力されたパルス信号を所定の分周比で分周して出力する。上述したように、この分周後のパルス信号は、アンド回路164の一方の入力端子に入力される。
時定数回路100はこのような構成を有しており、次にその動作を説明する。
【0032】
時定数回路100の動作開始時にコンデンサ110が充電されていない場合や、時定数回路100の入力電圧(AM検波回路16の出力電圧)が上昇傾向にある場合には、コンデンサ110の端子電圧の方が時定数回路100の入力電圧よりも低い状態にある。このとき、アンド回路162からパルス信号が出力され、アンド回路164からはパルス信号が出力されない。したがって、スイッチ146のみが間欠的にオン状態になり、このオン状態になるタイミングで所定の充電電流がコンデンサ110に供給される。この充電動作は、コンデンサ110の端子電圧が時定数回路100の入力電圧よりも相対的に高くなるまで継続される。
【0033】
また、この充電動作によってコンデンサ110の端子電圧が時定数回路100の入力電圧を超えた場合や、この入力電圧が下降傾向にあってコンデンサ110の端子電圧よりこの入力電圧の方が低い場合には、アンド回路164からパルス信号が出力され、アンド回路162からはパルス信号が出力されない。したがって、スイッチ152のみが間欠的にオン状態になり、このオン状態になるタイミングで所定の放電電流がコンデンサ110から放出される。この放電動作は、コンデンサ110の端子電圧が時定数回路100の入力電圧よりも相対的に低くなるまで継続される。
【0034】
また、上述した2つのアンド回路162、164から出力される2種類のパルス信号を比較すると、アンド回路162から出力されるパルス信号のデューティ比の方がアンド回路164から出力されるパルス信号のデューティ比よりも大きいため、2つのアンド回路162、164のそれぞれから同じ時間だけパルス信号が出力された場合を考えると、単位時間当たりの充電速度の方が放電速度よりも速くなる。このため、AGC回路17のアタック時間の方がリリース時間よりも短くなっている。
【0035】
なお、上述した時定数回路100では、2つのアンド回路162、164からデューティ比が異なるパルス信号を出力するために分周器170を用いたが、異なるデューティ比のパルス信号を別々に生成して2つのアンド回路162、164のそれぞれに入力するようにしてもよい。
【0036】
また、上述した時定数回路100では、コンデンサ110に対する充電速度と放電速度を異ならせるために、FET144、150のそれぞれがオン状態になる単位時間当たりの割合を異ならせたが、これらのFETのゲート寸法を異ならせることにより、充電電流と放電電流そのものを異ならせるようにしてもよい。
【0037】
図7は、時定数回路の変形例を示す回路図である。図7に示す時定数回路100Aは、図6に示した時定数回路100に対して、分周器170を削除するとともに、2つのFET144、150をゲート寸法を変更した2つのFET144A、150Aに変更した点が異なっている。
【0038】
図8は、MOS型のFET(FET)のゲート寸法を示す図である。ゲート電圧が同じであっても、ゲート幅Wとゲート長Lを変更することにより、チャネル抵抗が変化するため、ソース・ドレイン間を流れる電流は変化する。本実施形態では、充電電流を多くしてアタック時間を短くしたいため、FET144Aのゲート幅Wを大きな値に、ゲート長Lを小さな値に設定する。一方、放電電流を少なくしてリリース時間を長くしたいため、FET150Aのゲート幅Wを小さな値に、ゲート長Lを大きな値に設定する。このように、FET144A、150Aのそれぞれゲート寸法を異ならせることによってもAGC回路17のアタック時間とリリース時間を容易に異ならせることができる。この場合には、FET144A、150Aは、充電回路114と放電回路116の一部の構成をなすとともに、充放電速度設定手段としての機能を有する。
【0039】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、AM受信機に含まれる中間周波増幅回路15の利得を制御するAGC回路17について説明したが、FM受信機等に含まれる中間周波増幅回路あるいは他の各種の増幅回路の利得を制御するAGC回路について本発明を適用することができる。
【0040】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、コンデンサに対して間欠的な充放電が行われるため、コンデンサの静電容量を小さくした場合であっても緩やかに端子電圧が変化し、等価的に大きな時定数を設定することができる。したがって、小さな静電容量のコンデンサを用いた場合であっても自動利得制御回路内の時定数回路に大きな時定数を設定することができ、自動利得制御回路全体を半導体基板上に一体形成することが可能となる。また、充放電速度設定手段を設けることにより、時定数回路内のコンデンサに対する充電速度と放電速度を異ならせることができるため、容易にアタック時間とリリース時間が異なる自動利得制御回路を実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態のAGC回路が含まれるAM受信機の構成を示す図である。
【図2】中間周波増幅回路の構成を示す図である。
【図3】中間周波増幅回路に含まれる各段の増幅器の詳細構成を示す回路図である。
【図4】AGC回路の詳細構成を示す回路図である。
【図5】時定数回路の原理ブロックを示す図である。
【図6】時定数回路の具体的な構成を示す回路図である。
【図7】時定数回路の変形例を示す回路図である。
【図8】MOS型のFETのゲート寸法を示す図である。
【符号の説明】
15 中間周波増幅回路
16 AM検波回路
17 AGC回路
251、252、253、254 増幅器
100 時定数回路
110 コンデンサ
112、160 電圧比較器
114 充電回路
116 放電回路
140 定電流回路
142、144、150、154、156 FET
146、152 スイッチ
162、164 アンド回路
170 分周器

Claims (6)

  1. 制御信号によって利得が調整可能な増幅器に接続されており、前記増幅器の出力電圧を所定の時定数で平滑する時定数回路と、前記時定数回路の出力電圧に基づいて前記制御信号を生成する制御信号生成回路とを有する自動利得制御回路において、
    前記時定数回路は、
    コンデンサと、
    前記コンデンサの端子電圧と入力電圧とを比較する電圧比較器と、
    前記端子電圧よりも前記入力電圧の方が相対的に高い状態を維持しているときに、前記コンデンサを間欠的に充電する充電回路と、
    前記端子電圧の方が前記入力電圧よりも相対的に高い状態を維持しているときに、前記コンデンサから間欠的に放電電流を放出する放電回路と、
    前記充電回路による充電速度と前記放電回路による放電速度を異ならせる充放電速度設定手段と、
    を備えることを特徴とする自動利得制御回路。
  2. 請求項1において、
    前記充電回路は、前記コンデンサに所定の充電電流を供給する電流供給部と、前記電流供給部による充電電流の間欠的な供給動作のタイミングを制御する第1のタイミング制御部とを含んで構成されており、
    前記放電回路は、前記コンデンサから所定の放電電流を放出する電流放出部と、前記電流放出部による放電電流の間欠的な放出動作のタイミングを制御する第2のタイミング制御部とを含んで構成されていることを特徴とする自動利得制御回路。
  3. 請求項2において、
    前記充放電速度設定手段は、前記第1および第2のタイミング制御部によって制御される充電電流の間欠的な供給時間と放電電流の間欠的な放出時間を異ならせることを特徴とする自動利得制御回路。
  4. 請求項3において、
    前記第1および第2のタイミング制御部のそれぞれは、所定のデューティ比を有するパルス信号に基づいて前記タイミングの制御を行うスイッチを有しており、
    前記充放電速度設定手段は、充電用の前記パルス信号のデューティ比と放電用の前記パルス信号のデューティ比を異ならせることを特徴とする自動利得制御回路。
  5. 請求項2において、
    前記充放電速度設定手段は、前記電流供給部によって供給される充電電流と前記電流放出部によって放出される放電電流を異ならせることを特徴とする自動利得制御回路。
  6. 請求項5において、
    前記電流供給部および前記電流放出部のそれぞれは、所定の基準電圧がゲートに印加されるトランジスタによって構成されており、
    前記充放電速度設定手段は、充電用の前記トランジスタと放電用の前記トランジスタのゲート寸法を異ならせることを特徴とする自動利得制御回路。
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