JPH0630298B2 - 内燃機関のガス交換弁電磁制御装置 - Google Patents
内燃機関のガス交換弁電磁制御装置Info
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- JPH0630298B2 JPH0630298B2 JP61084861A JP8486186A JPH0630298B2 JP H0630298 B2 JPH0630298 B2 JP H0630298B2 JP 61084861 A JP61084861 A JP 61084861A JP 8486186 A JP8486186 A JP 8486186A JP H0630298 B2 JPH0630298 B2 JP H0630298B2
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- H01F3/10—Composite arrangements of magnetic circuits
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F7/00—Magnets
- H01F7/06—Electromagnets; Actuators including electromagnets
- H01F7/08—Electromagnets; Actuators including electromagnets with armatures
- H01F7/16—Rectilinearly-movable armatures
- H01F7/1638—Armatures not entering the winding
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は内燃機関におけるガス交換弁としての電磁弁
(切換要素)の制御装置に関する。
(切換要素)の制御装置に関する。
従来の技術 この種の電磁制御装置は西ドイツ公開特許出願第302410
9号公報に開示されており、この装置は、切換要素を振
動させるべく対向する2つの切換位置で往復移動するア
マチャーと、このアマチャーをそれぞれの切換位置にて
交互に保持する2つの切換用電磁石とを備えている。
9号公報に開示されており、この装置は、切換要素を振
動させるべく対向する2つの切換位置で往復移動するア
マチャーと、このアマチャーをそれぞれの切換位置にて
交互に保持する2つの切換用電磁石とを備えている。
アマチャーが一方の切換位置で励磁された一方の電磁石
によって吸着保持されている間に、他方の電磁石に既に
電動が通っている。切換位置の交替は、アマチャーを吸
着保持する電磁石が消磁され、このためアマチャーがば
ねの付勢力によって他方の電磁石の方向へ押されてこれ
により吸着保持されることによって行われる。この場
合、切換えの正確な時点は従って電磁石の消磁タイミン
グによって決定され、電磁石の通電タイミング(励磁タ
イミング)によってではない。
によって吸着保持されている間に、他方の電磁石に既に
電動が通っている。切換位置の交替は、アマチャーを吸
着保持する電磁石が消磁され、このためアマチャーがば
ねの付勢力によって他方の電磁石の方向へ押されてこれ
により吸着保持されることによって行われる。この場
合、切換えの正確な時点は従って電磁石の消磁タイミン
グによって決定され、電磁石の通電タイミング(励磁タ
イミング)によってではない。
発明が解決しようとする問題点 上記従来の構成において、磁場の解消が磁心の中に構成
された渦電流のために正確に決定できず、このためアマ
チャーが既に遮断された電磁石の磁心の磁極面から離れ
る正確なタイミングに関して不確実性があるという点で
問題があった。
された渦電流のために正確に決定できず、このためアマ
チャーが既に遮断された電磁石の磁心の磁極面から離れ
る正確なタイミングに関して不確実性があるという点で
問題があった。
問題点を解決するための手段 上記従来の問題点を解決するために、本発明は、内燃機
関におけるガス交換弁(18,20)を振動させるべく対向す
る2つの切換位置で往復移動するアマチャー(46)と、こ
のアマチャー(46)をそれぞれの切換位置にて交互に保持
する2つの切換用電磁石(62,64)(66,68)とを備えた電磁
制御装置であって、切換用電磁石(62,64)(66,68)からの
磁束がアマチャー(46)へと通過する圏内に磁気抵抗部(9
2,94)が形成されるように構成し、かつ弁開放位置に対
応する切換位置におけるアマチャー(46)と切換用電磁石
(66,68)との間の磁気抵抗部(94)の方が、弁閉鎖位置に
対応する切換位置におけるアマチャー(46)と切換用電磁
石(62,64)との間の磁気抵抗部(92)より大きいことを特
徴とする。
関におけるガス交換弁(18,20)を振動させるべく対向す
る2つの切換位置で往復移動するアマチャー(46)と、こ
のアマチャー(46)をそれぞれの切換位置にて交互に保持
する2つの切換用電磁石(62,64)(66,68)とを備えた電磁
制御装置であって、切換用電磁石(62,64)(66,68)からの
磁束がアマチャー(46)へと通過する圏内に磁気抵抗部(9
2,94)が形成されるように構成し、かつ弁開放位置に対
応する切換位置におけるアマチャー(46)と切換用電磁石
(66,68)との間の磁気抵抗部(94)の方が、弁閉鎖位置に
対応する切換位置におけるアマチャー(46)と切換用電磁
石(62,64)との間の磁気抵抗部(92)より大きいことを特
徴とする。
作用 本発明によれば、アマチャーとこれを吸引する磁心の磁
極面との間の磁束の中に、磁気抵抗部が形成されるよう
にしており、この中では磁線が強磁性の材料を通らない
ようにしてある。これによりアマチャー内部での渦電流
の発生と伝達は減少し、従って磁場は電流の遮断時に一
層急速に消滅する。
極面との間の磁束の中に、磁気抵抗部が形成されるよう
にしており、この中では磁線が強磁性の材料を通らない
ようにしてある。これによりアマチャー内部での渦電流
の発生と伝達は減少し、従って磁場は電流の遮断時に一
層急速に消滅する。
磁気抵抗部は、切換用電磁石にアマチャーが保持された
時に生ずる空隙又はアマチャー若しくは切換用電磁石の
磁極面に塗布した強磁性でない材料の層として構成する
ことができる。
時に生ずる空隙又はアマチャー若しくは切換用電磁石の
磁極面に塗布した強磁性でない材料の層として構成する
ことができる。
アマチャーの両側における磁気抵抗部の厚さは、必要条
件に応じて全く異ならせることができる。磁気抵抗部が
厚いほど、切換タイミングを一層正確に予め定めること
ができるが、しかし他方において電磁石がアマチャーを
保持するために必要とする力も一層大きくなる。従って
より正確なタイミング設定はエネルギー消費の上昇を犠
牲にして得られることになり、エネルギー消費を切換タ
イミングのより正確な制御のために上昇させることが、
それぞれの使用目的にとってどの程度正当化されるかを
考慮しなければならない。
件に応じて全く異ならせることができる。磁気抵抗部が
厚いほど、切換タイミングを一層正確に予め定めること
ができるが、しかし他方において電磁石がアマチャーを
保持するために必要とする力も一層大きくなる。従って
より正確なタイミング設定はエネルギー消費の上昇を犠
牲にして得られることになり、エネルギー消費を切換タ
イミングのより正確な制御のために上昇させることが、
それぞれの使用目的にとってどの程度正当化されるかを
考慮しなければならない。
本発明がたとえば内燃機関において吸気弁の制御のため
に使用される場合、閉鎖位置にある弁を開放する際にシ
リンダ内のピストンは上死点にあり、エンジンの吸入段
階が徐々に始まるため、吸気弁開放のタイミングは比較
的問題がない。しかし弁閉鎖タイミングがくるうと問題
があり、これは負圧のもとでの強い吸気過程においてど
の程度の正確なタイミングで吸気弁が閉じられるかによ
って、燃焼室の充填が著しく左右されるためである。こ
のため開放位置から閉鎖位置への交替を正確に決定でき
ることが重要であり、すなわちアマチャーと、弁を開放
位置に保持する電磁石との間の磁気抵抗が、アマチャー
の他方の側の電磁石との間の磁気抵抗部よりも大きく設
計されている。
に使用される場合、閉鎖位置にある弁を開放する際にシ
リンダ内のピストンは上死点にあり、エンジンの吸入段
階が徐々に始まるため、吸気弁開放のタイミングは比較
的問題がない。しかし弁閉鎖タイミングがくるうと問題
があり、これは負圧のもとでの強い吸気過程においてど
の程度の正確なタイミングで吸気弁が閉じられるかによ
って、燃焼室の充填が著しく左右されるためである。こ
のため開放位置から閉鎖位置への交替を正確に決定でき
ることが重要であり、すなわちアマチャーと、弁を開放
位置に保持する電磁石との間の磁気抵抗が、アマチャー
の他方の側の電磁石との間の磁気抵抗部よりも大きく設
計されている。
実施例 以下、本発明の実施例を添付図面を用いて説明する。
第1図において、参照番号(10)は内燃機関のシリンダヘ
ッドを示している。シリンダ室(16)から排気ポート(12)
が出ており、これは排気弁(18)により選択的に開閉する
ことができ、さらにシリンダ室(16)の中へ吸気ポート(1
4)が入っており、これは選択的に吸気弁(20)によって開
閉することができる。弁(18)(20)は電磁作動する制御装
置により制御され、これはケーシング(22)の中に収容さ
れている。吸気弁と排気弁は特別な条件にて設計され、
第1図においては吸気弁(20)のバルブヘッドが排気弁(1
8)のバルブヘッドより大きいことが識別できる。
ッドを示している。シリンダ室(16)から排気ポート(12)
が出ており、これは排気弁(18)により選択的に開閉する
ことができ、さらにシリンダ室(16)の中へ吸気ポート(1
4)が入っており、これは選択的に吸気弁(20)によって開
閉することができる。弁(18)(20)は電磁作動する制御装
置により制御され、これはケーシング(22)の中に収容さ
れている。吸気弁と排気弁は特別な条件にて設計され、
第1図においては吸気弁(20)のバルブヘッドが排気弁(1
8)のバルブヘッドより大きいことが識別できる。
寸法以外に基本的な相違はないため、以下吸気弁のため
の制御装置のみについて述べる。吸気弁(20)のバルブヘ
ッドからバルブステム(24)が上方に延びて、シリンダヘ
ッド(10)に取付けた弁スリーブ(26)の中を摺動する。バ
ルブステム(24)の上端は参照番号(28)で示され、これに
後述する当接部材(40)が当たる支点がある。バルブステ
ム(24)の上端部にはばね座としてのリング(30)が固定さ
れており、これに大きいコイルばね(32)と小さいコイル
ばね(34)から構成されるばね系の上端が接合されてい
る。両コイルばね(32)(34)は互いに同心状に配置されて
おり、ばね系の下端はシリンダヘッド(10)においてリン
グ(30)に対向して設けたばね座(36)に位置している。バ
ルブステム(24)は弁スリーブ(26)の中でばね系(32,34)
の力に抗して下方移動することができ、吸気弁(20)のバ
ルブヘッドはその場合座から離れて吸気ポート(14)を開
く。
の制御装置のみについて述べる。吸気弁(20)のバルブヘ
ッドからバルブステム(24)が上方に延びて、シリンダヘ
ッド(10)に取付けた弁スリーブ(26)の中を摺動する。バ
ルブステム(24)の上端は参照番号(28)で示され、これに
後述する当接部材(40)が当たる支点がある。バルブステ
ム(24)の上端部にはばね座としてのリング(30)が固定さ
れており、これに大きいコイルばね(32)と小さいコイル
ばね(34)から構成されるばね系の上端が接合されてい
る。両コイルばね(32)(34)は互いに同心状に配置されて
おり、ばね系の下端はシリンダヘッド(10)においてリン
グ(30)に対向して設けたばね座(36)に位置している。バ
ルブステム(24)は弁スリーブ(26)の中でばね系(32,34)
の力に抗して下方移動することができ、吸気弁(20)のバ
ルブヘッドはその場合座から離れて吸気ポート(14)を開
く。
バルブステム(24)の軸方向延長上には案内軸(38)が設け
られており、この案内軸(38)は、前述したように、その
下端にバルブステム(24)との接触のための当接部材(40)
を備えている。当接部材(40)の領域では案内軸(38)にリ
ング状のアマチャー(46)が接続しており、これは強磁性
材料からなっている。アマチャー(46)は同時に大きいコ
イルばね(42)と小さいコイルばね(44)からなるばね系の
下端が密接するばね座としても機能しており、これらの
コイルばね(42)(44)に相互にかつ案内軸(38)に対し同心
状に配置されている。このばね系(42,44)の上端はばね
座としてのリング状フランジ(48)によって受けられてい
るが、これについては後述する。
られており、この案内軸(38)は、前述したように、その
下端にバルブステム(24)との接触のための当接部材(40)
を備えている。当接部材(40)の領域では案内軸(38)にリ
ング状のアマチャー(46)が接続しており、これは強磁性
材料からなっている。アマチャー(46)は同時に大きいコ
イルばね(42)と小さいコイルばね(44)からなるばね系の
下端が密接するばね座としても機能しており、これらの
コイルばね(42)(44)に相互にかつ案内軸(38)に対し同心
状に配置されている。このばね系(42,44)の上端はばね
座としてのリング状フランジ(48)によって受けられてい
るが、これについては後述する。
横断面U字形の磁心(68)がリング状に配置されており、
リングの軸心はバルブステム(24)の軸心と一致する。磁
心(68)の内部にはコイル(66)があり、横断面U字形の磁
心(68)はアマチャー(46)の方向に開口している。
リングの軸心はバルブステム(24)の軸心と一致する。磁
心(68)の内部にはコイル(66)があり、横断面U字形の磁
心(68)はアマチャー(46)の方向に開口している。
同様に案内軸(38)は磁心(68)と類似の構成の磁心(64)に
囲まれており、この磁心(64)は内部にコイル(62)を備え
ている。アマチャー(46)は磁石のコイル(62)(66)を交互
に励起するごとに磁心(64)に吸着する位置と磁心(68)に
吸着する位置との間で往復移動する。
囲まれており、この磁心(64)は内部にコイル(62)を備え
ている。アマチャー(46)は磁石のコイル(62)(66)を交互
に励起するごとに磁心(64)に吸着する位置と磁心(68)に
吸着する位置との間で往復移動する。
さらに上方には磁心(58)とコイル(60)とからなる調節磁
石が備えられている。コイル(60)の励起の際には調整部
材(54)と結合しているアマチャーとしての強磁性要素(5
6)が吸引される。調節磁石のコイル(60)の励起により調
整部材(54)に働くこの運動は、カバー(52)を貫通するロ
ッド(50)を通じて、ばね系(42,44)の上端を支持するリ
ング状のフランジ(48)へと伝達され、この結果、両ばね
系(32,34)(42,44)間の平衡点が変位する。アマチャー(4
6)は弁(20)が閉鎖されている一方の切換位置においてコ
イル(62)への通電により励磁された磁心(64)に吸着保持
される。その他方の切換位置ではアマチャー(46)はコイ
ル(66)への通電により励磁された磁心(68)に吸着保持さ
れる。この時吸気弁(20)が開かれる。
石が備えられている。コイル(60)の励起の際には調整部
材(54)と結合しているアマチャーとしての強磁性要素(5
6)が吸引される。調節磁石のコイル(60)の励起により調
整部材(54)に働くこの運動は、カバー(52)を貫通するロ
ッド(50)を通じて、ばね系(42,44)の上端を支持するリ
ング状のフランジ(48)へと伝達され、この結果、両ばね
系(32,34)(42,44)間の平衡点が変位する。アマチャー(4
6)は弁(20)が閉鎖されている一方の切換位置においてコ
イル(62)への通電により励磁された磁心(64)に吸着保持
される。その他方の切換位置ではアマチャー(46)はコイ
ル(66)への通電により励磁された磁心(68)に吸着保持さ
れる。この時吸気弁(20)が開かれる。
第2図には、磁心(64)(68)、コイル(62)(66)、及びアマ
チャー(46)がさらに詳細に示されている。アマチャー(4
6)はスリーブ(86)の中をこれに接触することなく往復移
動することができる。第2図ではアマチャー(46)は弁(2
0)が閉じられている位置にある。断面で示したアマチャ
ー(46)は一様に構成されてはおらず、強磁性材料からな
る円板(90)を備えており、これは強磁性ではない、例え
ば常磁性又は反磁性材料からなる磁気抵抗層(92)で覆わ
れており、この層(92)は第2図に示された位置では磁心
(64)の磁極面に接触している。
チャー(46)がさらに詳細に示されている。アマチャー(4
6)はスリーブ(86)の中をこれに接触することなく往復移
動することができる。第2図ではアマチャー(46)は弁(2
0)が閉じられている位置にある。断面で示したアマチャ
ー(46)は一様に構成されてはおらず、強磁性材料からな
る円板(90)を備えており、これは強磁性ではない、例え
ば常磁性又は反磁性材料からなる磁気抵抗層(92)で覆わ
れており、この層(92)は第2図に示された位置では磁心
(64)の磁極面に接触している。
磁気抵抗層(92)は横断面U字形の磁心(64)の一方の磁極
から、強磁性材料からなる本体部(90)を通じて、磁心の
他方の磁極へと生ずる渦電流ができるだけ少なくなるよ
うにすると共に、また層(92)の領域での磁線が、強磁性
材料の本体部(90)における変化態様と異なって、常磁性
または反磁性の材料に典型的な変化態様を示すようにし
ている。従って、磁気作用と渦電流に関して磁気抵抗層
(92)は空隙と同様な働きをする。横断面U字形の磁心(6
4)の両磁極の間を通る磁線の場合、その磁線はアマチャ
ー(46)の強磁性本体部(90)の中へ磁心(64)の磁極からあ
る程度の間隔をおいて入り、アマチャー(46)は従って層
(92)も強磁性材料から構成した場合とは異なった力で磁
心(64)の磁極に保持されることになる。この結果、磁気
抵抗層(92)を介在させた分だけ切換用電磁石がより高い
磁力を生ずるように設計する必要がある。しかし他方に
おいて渦電流の誘導は減少するため、コイル(62)への給
電遮断時には磁心(64)は一層急速に消磁し、従ってアマ
チャー(46)はより正確に予め設定した時点にてより迅速
に解放される。
から、強磁性材料からなる本体部(90)を通じて、磁心の
他方の磁極へと生ずる渦電流ができるだけ少なくなるよ
うにすると共に、また層(92)の領域での磁線が、強磁性
材料の本体部(90)における変化態様と異なって、常磁性
または反磁性の材料に典型的な変化態様を示すようにし
ている。従って、磁気作用と渦電流に関して磁気抵抗層
(92)は空隙と同様な働きをする。横断面U字形の磁心(6
4)の両磁極の間を通る磁線の場合、その磁線はアマチャ
ー(46)の強磁性本体部(90)の中へ磁心(64)の磁極からあ
る程度の間隔をおいて入り、アマチャー(46)は従って層
(92)も強磁性材料から構成した場合とは異なった力で磁
心(64)の磁極に保持されることになる。この結果、磁気
抵抗層(92)を介在させた分だけ切換用電磁石がより高い
磁力を生ずるように設計する必要がある。しかし他方に
おいて渦電流の誘導は減少するため、コイル(62)への給
電遮断時には磁心(64)は一層急速に消磁し、従ってアマ
チャー(46)はより正確に予め設定した時点にてより迅速
に解放される。
第1図に見られるように、コイルばね(42)(44)の働きに
より、アマチャー(46)はこの時磁心(68)の方向に押さ
れ、この磁心(68)はこの時点で既にコイル(66)への通電
により励磁されていることができる。
より、アマチャー(46)はこの時磁心(68)の方向に押さ
れ、この磁心(68)はこの時点で既にコイル(66)への通電
により励磁されていることができる。
アマチャー(46)の下面に外周に沿って軸心方向の突起(9
6)を認めることができるが、これは横断面U字形の磁心
(68)の一方の磁極とにアマチャー(46)が接触する際に、
磁心(68)の磁極は突起(96)でのみアマチャー(46)と接触
し、その他の部分はアマチャー(46)の下面から磁気抵抗
空隙(94)によって隔てられる。この実施例では従ってア
マチャー(46)と接すべき磁心との間隙を被覆(92)によっ
て形成する代りに空隙(94)によって形成している。
6)を認めることができるが、これは横断面U字形の磁心
(68)の一方の磁極とにアマチャー(46)が接触する際に、
磁心(68)の磁極は突起(96)でのみアマチャー(46)と接触
し、その他の部分はアマチャー(46)の下面から磁気抵抗
空隙(94)によって隔てられる。この実施例では従ってア
マチャー(46)と接すべき磁心との間隙を被覆(92)によっ
て形成する代りに空隙(94)によって形成している。
突起(96)の代わりにアマチャー(46)の側方のスリーブ(8
6)の内周面から対応する突起を設けることができること
は直ちに明らかであり、これにアマチャー(46)が接触す
る。重要なのは磁心(68)の磁極からのアマチャー(46)の
絶縁間隔をとることである。
6)の内周面から対応する突起を設けることができること
は直ちに明らかであり、これにアマチャー(46)が接触す
る。重要なのは磁心(68)の磁極からのアマチャー(46)の
絶縁間隔をとることである。
実際面では一方において磁気抵抗用間隔による必然的な
切換用電磁石のより強い設計と、他方においては望まれ
る正確に予め設定できる一層短い切換時間との間に妥協
を求めなければならないであろう。両切換用電磁石(62,
64)(66,68)の一方が、正確で短い消磁時間を得る上で他
方よりも問題がある場合、この問題のある方の電磁石は
幾分強く設計すると共に、アマチャー(46)を吸着した際
に確保される磁気抵抗用間隔を拡大することができる。
あるいは完全に対称の構造を優先する場合、両電磁石の
設計は磁気抵抗用間隙を大きくとる必要のある方に合わ
せて行うことができる。
切換用電磁石のより強い設計と、他方においては望まれ
る正確に予め設定できる一層短い切換時間との間に妥協
を求めなければならないであろう。両切換用電磁石(62,
64)(66,68)の一方が、正確で短い消磁時間を得る上で他
方よりも問題がある場合、この問題のある方の電磁石は
幾分強く設計すると共に、アマチャー(46)を吸着した際
に確保される磁気抵抗用間隔を拡大することができる。
あるいは完全に対称の構造を優先する場合、両電磁石の
設計は磁気抵抗用間隙を大きくとる必要のある方に合わ
せて行うことができる。
発明の効果 以上述べたごとく、本発明の内燃機関のガス交換弁電磁
制御装置によると、弁開放位置に対応する切換位置にお
けるアマチャー(46)と切換用電磁石(66,68)との間の磁
気抵抗部(94)の方が、弁閉鎖位置に対応する切換位置に
おけるアマチャー(46)と切換用電磁石(62,64)との間の
磁気抵抗部(92)より大きくしたため、ガス交換弁の切り
換えタイミングを正確にして、内燃機関の性能を向上さ
せることができるものである。
制御装置によると、弁開放位置に対応する切換位置にお
けるアマチャー(46)と切換用電磁石(66,68)との間の磁
気抵抗部(94)の方が、弁閉鎖位置に対応する切換位置に
おけるアマチャー(46)と切換用電磁石(62,64)との間の
磁気抵抗部(92)より大きくしたため、ガス交換弁の切り
換えタイミングを正確にして、内燃機関の性能を向上さ
せることができるものである。
第1図は内燃機関に適用した本発明の一実施例を示す縦
断面図、第2図は第1図におけるA部の拡大図である。 (20)……吸気弁(切換要素)、(24)……バルブステム、
(32)(34)(42)(44)……コイルばね、(38)……案内軸、(4
6)……アマチャー、(48)……フランジ(支持部)、(56)
……強磁性要素、(58)……調整磁石の磁心、(60)……調
整磁石のコイル、(62)(66)……開閉用(切換用)磁石の
コイル、(64)(68)……開閉用(切換用)磁石の磁心、(9
0)……強磁性材の本体部、(92)……磁気抵抗層(磁気抵
抗部)、(94)……磁気抵抗空隙(磁気抵抗部)
断面図、第2図は第1図におけるA部の拡大図である。 (20)……吸気弁(切換要素)、(24)……バルブステム、
(32)(34)(42)(44)……コイルばね、(38)……案内軸、(4
6)……アマチャー、(48)……フランジ(支持部)、(56)
……強磁性要素、(58)……調整磁石の磁心、(60)……調
整磁石のコイル、(62)(66)……開閉用(切換用)磁石の
コイル、(64)(68)……開閉用(切換用)磁石の磁心、(9
0)……強磁性材の本体部、(92)……磁気抵抗層(磁気抵
抗部)、(94)……磁気抵抗空隙(磁気抵抗部)
Claims (3)
- 【請求項1】内燃機関におけるガス交換弁(18,20)を振
動させるべく対向する2つの切換位置で往復移動するア
マチャー(46)と、このアマチャー(46)をそれぞれの切換
位置にて交互に保持する2つの切換用電磁石(62,64)(6
6,68)とを備えた電磁制御装置であって、切換用電磁石
(62,64)(66,68)からの磁束がアマチャー(46)へと通過す
る圏内に磁気抵抗部(92,94)が形成されるように構成
し、かつ弁開放位置に対応する切換位置におけるアマチ
ャー(46)と切換用電磁石(66,68)との間の磁気抵抗部(9
4)の方が、弁閉鎖位置に対応する切換位置におけるアマ
チャー(46)と切換用電磁石(62,64)との間の磁気抵抗部
(92)より大きいことを特徴とする内燃機関の電磁制御装
置。 - 【請求項2】磁気抵抗部が切換用電磁石にアマチャー(4
6)が保持された時に両者間に生ずる空隙(94)によって構
成されることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
の内燃機関の電磁制御装置。 - 【請求項3】磁気抵抗部がアマチャー(46)又は切換用電
磁石の磁極面に塗布した強磁性でない材料の層(92)によ
って構成されていることを特徴とする特許請求の範囲第
1項に記載の内燃機関の電磁制御装置。
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