JPH1181939A - 電磁駆動装置 - Google Patents

電磁駆動装置

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JPH1181939A
JPH1181939A JP9249266A JP24926697A JPH1181939A JP H1181939 A JPH1181939 A JP H1181939A JP 9249266 A JP9249266 A JP 9249266A JP 24926697 A JP24926697 A JP 24926697A JP H1181939 A JPH1181939 A JP H1181939A
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JP
Japan
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stator
valve
air gaps
electromagnetic
armature
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Application number
JP9249266A
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English (en)
Inventor
Shinichi Isobe
晋一 磯部
Toshiaki Nakamura
俊晃 中村
Masahiro Kino
政博 城野
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁石の磁束の漏れを防止して起磁力の向上
を図り、電磁吸引力を高める。 【解決手段】 シリンダヘッド11の上面に固定された
ケーシング17の内部上下位置に設けられた環状の固定
コア24と、吸気弁13のバルブステム13bの上端部
に固定されて、固定子24に一対のエアギャップL1,
L2を介して対峙する円板状のアーマチュア20とを備
えている。前記固定コア24をL字形に形成する一方、
アーマチュア20の本体28の外周に筒状部29を一体
に設けて、筒状部29のL字形の上端部29a上面と固
定コア24の上壁部24b外端部下面との間に他方のエ
アギャップL2を配置形成して、一方のエアギャップL
1と対角線上に最も離れた位置に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用内
燃機関の吸気弁や排気弁を電磁吸引力によって開閉駆動
させる電磁駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知にように、自動車用内燃機関の吸気
弁や排気弁の開閉駆動を、カムシャフトのカム駆動に代
えて電磁石を用いた電磁駆動により行うものが提供され
ており、その一つとして、特開平7−332044号公
報に開示されているものがある。
【0003】図8に基づいて概略を説明すれば、機関の
シリンダヘッド1に摺動自在に設けられた吸気弁2と、
該吸気弁2を開閉駆動する電磁駆動装置3とを備えてい
る。
【0004】前記吸気弁2は、吸気ポート4の開口端を
開閉する傘部2aと、該傘部2aの上端部に一体に設け
られたバルブステム2bとを有している。
【0005】前記電磁駆動機構3は、シリンダヘッド1
上に固定されたケーシング5と、該ケーシング5内に挿
通されたバルブステム2bの上端部に固定された円板状
のアーマチュア6を有していると共に、ケーシング5の
内部上下位置に前記アーマチュア6を吸引して吸気弁2
を開閉作動させる閉弁用電磁石7及び開弁用電磁石8を
備えている。
【0006】前記電磁石7,8は、横断面ほぼコ字形状
の固定子7a,8aと該固定子7a,8aに巻装された
電磁コイル7b,8bとを備え、該固定子7a,8aの
各内外周部7c,7d、8c,8dがエアギャップL
1,L1、L2,L2を介してアーマチュア6の上下面
6a,6bに対向配置されている。
【0007】また、ケーシング5の上壁とアーマチュア
6の上面6aとの間には、吸気弁2を開方向へ付勢する
開弁側スプリング9が弾持され、一方、シリンダヘッド
1上面のシート溝底面とアーマチュア6の下面6bとの
間には、吸気弁2を閉方向へ付勢する閉弁側のスプリン
グ10が弾持されている。さらに、前記各電磁石7,8
は、夫々の図外のコイルに増幅器を介して電子制御ユニ
ットからの制御電流が出力されるようになっている。
【0008】この電子制御ユニットは、機関回転数セン
サや閉弁用電磁石7の温度検出センサからの検出信号に
基づいて両電磁石7,8の電磁コイル7b,8bへの通
電−非通電を制御するようになっている。
【0009】そして、前記2つのスプリング9,10の
ばね力と2つの電磁石7,8による吸引力とによって、
各スプリング9,10に蓄力して位置エネルギーとして
保持し、電磁力の開放,吸引を交互に繰り返すことによ
って吸気弁2を開閉駆動させるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の電磁駆動装置にあっては、便宜上、一方側の電磁石
7についていえば、固定子7aが横断面ほぼコ字形状に
形成され、その内外周部7c,7dをアーマチュア6の
上面6aとの間に有する一対のエアギャップL1,L2
が並列に隣接した位置に形成されているため、固定子7
aと各エアギャップL1,L2及びアーマチュア6とに
よって形成される矩形状の磁路Qを通る磁束φの漏れが
発生し易くなり、固定子7aの起磁力が低下してしまう
おそれがある。
【0011】すなわち、図9に示すように、両エアギャ
ップL1,L2が近接していると、固定子7aの内周部
7cから一方のエアギャップL1を通過してアーマチュ
ア6へ流れようとする磁束φはその一部(例えばφ)
が、通過しにくいエアギャップL1,L2を短絡して外
周部7d側へ直接リークしてしまい、固定子7aの起磁
力に寄与しなくなる。したがって、該固定子7aによる
アーマチュア6に対する吸引力が低下し、開弁側スプリ
ング10のばね力に打ち勝つ十分な吸引力が得られず、
この結果、吸気弁2の閉弁作用が不安定となるおそれが
ある。
【0012】この現象は、近時の機関高出力化等の要請
から1気筒当たり2つあるいは3つの吸気弁を備えたも
のにあってはさらに顕著になる。つまり、狭いスペース
に多数の吸気弁を設けると、電磁駆動装置の数もその分
多くなるため、各ケーシング5の外径を小さくせざるを
得ず、したがって、固定子7aの外径もできるだけ小さ
くしなければならないので、内外周部7c,7d間の長
さAをさらに短くする必要がある。したがって、内周部
7c側から外周部7dへの直接的な磁束φのリーク量が
多くなるのである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の電
磁駆動装置の技術的課題に鑑みて案出されたもので、請
求項1に記載の発明は、電磁コイルが巻装された固定子
と、該固定子に一対のエアギャップを介して対峙する可
動子とを備え、前記電磁コイルへの通電によって固定子
と両エアギャップ及び可動子との間に磁路を形成して固
定子の起磁力により可動子を吸引駆動させる電磁駆動装
置において、前記両エアギャップを、互いにほぼ最大に
離間した位置に形成したことを特徴としている。
【0014】請求項2記載の発明は、内燃機関の吸排気
ポートを開閉する機関弁のバルブステム端部側に設けら
れたケーシングと、該ケーシングの内部に設けられて、
電磁コイルが巻装された固定子と、前記バルブステムの
端部に固定されて、前記固定子に一対のエアギャップを
介して対峙する円板状の可動子とを備え、前記電磁コイ
ルへの通電によって固定子と前記両エアギャップと可動
子との間にほぼ矩形状の磁路を形成して固定子の起磁力
により可動子を吸引して機関弁を開閉駆動させる電磁駆
動装置において、前記一対のエアギャップをほぼ対角線
上に配置形成したことを特徴としている。
【0015】請求項3記載の発明は、前記固定子を横断
面ほぼL字形に折曲形成すると共に、可動子を固定子と
対称形状となるほぼL字形状に折曲して、固定子と可動
子とによってほぼ矩形状の磁路を形成すると共に、前記
両エアギャップをほぼ対角線上に配置したことを特徴と
している。
【0016】請求項4記載の発明は、前記両エアギャッ
プのすくなくとも一方を、可動子の吸引駆動方向である
電磁コイルのほぼ中央位置に形成したことを特徴として
いる。
【0017】前記構成の本発明によれば、一対のエアギ
ャップを対角線状の位置、つまり互いに十分に離間した
位置に配置形成することによって、可動子に対峙する固
定子の両端部の各端面が十分に離れた位置になる。した
がって、固定子の一端部からエアギャップを通って可動
子へ流れる磁束は固定子の他端部側へリークすることな
く、その全てが可動子へ流れる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の電磁駆動装置を内
燃機関の吸気弁に適用した第1の実施形態を示し、内燃
機関のシリンダヘッド11内に形成された吸気ポート1
2を開閉する吸気弁13と、該吸気弁13を開閉作動さ
せる電磁駆動機構14とから主として構成されている。
【0019】前記吸気弁13は、燃焼室に臨む吸気ポー
ト12開口端の環状バルブシート15に離着座して該開
口端を開閉する傘部13aと、該傘部13aの上面中央
に一体に設けられてバルブガイド16を介してシリンダ
ヘッド1内を摺動するバルブステム13bとを備えてい
る。また、この吸気弁13のバルブステム13bは、上
端部がシリンダヘッド11のアッパデッキ上面11aか
ら上方へ突出している。
【0020】前記電磁駆動機構14は、シリンダヘッド
11のアッパデッキ上面11aに設けられたケーシング
17と、該ケーシング17内の上下位置に一定の隙間を
介して対向配置された上側の閉弁用電磁石18及び下側
の開弁用電磁石19と、該両電磁石18,19間の隙間
内に配置された円板状の可動子であるアーマチュア20
と、該アーマチュア20の中央部上下面とケーシング1
7との間に弾装されて、アーマチュア20を介して吸気
弁13を開方向に付勢する開弁側スプリング21及び閉
方向へ付勢する閉弁側スプリング22とを備えている。
【0021】前記ケーシング17は、非磁性材でカップ
状に形成され、上壁17aの下面中央位置に開弁側スプ
リング21の上端部を保持するスプリングシート23が
設けられていると共に、底壁17bの中央に前記バルブ
ガイド6を挿通保持する保持孔17cが貫通形成されて
いる。
【0022】前記各電磁石18,19は、夫々横断面ほ
ぼL字形に形成された固定子である環状の固定コア2
4,25と、該各固定コア24,25の内周壁部24
a,25aに巻装された電磁コイル26,27とから構
成されている。前記固定コア24,25は、上壁部24
bと下壁部25bがケーシング17の上壁17a下面と
底壁17b上面に固定されている。さらに、前記電磁コ
イル26,27には、後述する電子制御ユニット30か
らの通電−非通電信号が出力されて励磁−消磁されるよ
うになっている。
【0023】前記アーマチュア20は、円板状の本体2
8と該本体28の外周側に一体に設けられた筒状部29
とからなり、本体28は、中央に貫通形成された固定用
孔に前記バルブステム13bの上端部がナット31によ
って固定されていると共に、上下面28a,28bが各
固定コア24,25の内周壁24a,25aの端面と一
方のエアギャップL1,L1を介して対向している。
【0024】前記筒状部29は、内周面の上下方向の中
央位置に本体28の外周が一体に固定されて、上端部2
9aと下端部29bが本体28に対してほぼL字形に折
曲された形になっている。また筒状部29は、外径が固
定コア24,25の上壁部24b及び下壁部25bとの
外径とほぼ同一に設定されていると共に、各上下端部2
9a,29bの各端面が上下壁部24b,25bの外端
側側端面24d,25dに他方のエアギャップL2,L
2を介して対向している。したがって、夫々のエアギャ
ップL1,L2、L1,L2は、各電磁コイル26,2
7を挟んだ対角線上に配置形成され、互いに最も離間し
た位置になっていると共に、アーマチュア20が例えば
上方に最大移動した際には図2Aに示すように最小隙間
巾C1が確保されるようになっている。
【0025】また、このアーマチュア20は、両電磁石
18,19の相対的な励磁,消磁によって上方向あるい
は下方向へ吸引されて、吸気弁13を開閉作動させるに
ようになっていると共に、両電磁石18,19への非通
電時(消磁時)には両開閉弁側スプリング21,22の
ばね力によって上下の中立位置に保持されている。
【0026】前記電子制御ユニット30は、機関のクラ
ンク角センサ,機関回転数センサ,閉弁用電磁石18の
温度を検出する温度検出センサ及び機関負荷を検出する
エアフローメータから夫々の検出値に基づいて、閉弁
用,開弁用電磁石18,19に通電−非通電を相対的に
繰り返し出力している。ここで、前記クランク角センサ
からの回転角検出値は、吸気弁13の開閉タイミングを
クランクシャフトの回転と同期制御するためのものであ
り、機関回転数検出センサからの検出値つまりクランク
シャフトの回転数の検出値は、該回転数によって変化す
る各電磁石18,19の吸引許容時間に対処するために
利用され、さらに、温度センサの検出値は、温度上昇に
よる閉弁用電磁石18の電磁コイル26の通電抵抗増大
に対処するためのものである。また、エアフローメータ
による機関負荷検出値は、機関回転数検出値とともに吸
気弁13の開閉タイミングを最適に制御するために利用
するものである。
【0027】以下、本実施形態の作用について説明すれ
ば、まず機関停止時には、両電磁石18,19の各電磁
コイル26,27に電子制御ユニット30から通電され
ず、消磁状態となっている。このため、アーマチュア2
0は、図1に示すように、両スプリング21,22の相
対的なばね力によって両電磁石18,19間のほぼ平衡
中立位置に保持され、したがって、吸気弁13もバルブ
シート15から若干離れた中立位置になっている。
【0028】機関が始動されて、電子制御ユニット30
から開弁用電磁石19に通電信号が出力されると、図2
Bに示すようにアーマチュア20が該固定コア25に吸
引されて、閉弁側スプリング22のばね力に抗して下降
する。したがって、吸気弁13もバルブステム13bを
介して下降し、つまり開弁する。このとき、閉弁用電磁
石18は非通電状態が維持されていることは勿論であ
る。
【0029】次に、電子制御ユニット30から開弁用電
磁石19に非通電信号が出力され、閉弁用電磁石18に
通電信号が出力されて励磁されると、図2Aに示すよう
にアーマチュア20が今度は該閉弁用電磁石18の吸引
力によって開弁側スプリング21のばね力に抗して上昇
し、吸気弁13が閉弁作動する。即ち、電子制御ユニッ
ト30から開弁用電磁石19に非通電信号が出力される
と、閉弁用スプリング22に蓄積されたばねエネルギー
により、アーマチュア20は開弁用スプリング21のば
ね力に抗して上昇する。次に、閉弁用電磁石18に通電
信号が出力されて励磁されると、アーマチュア20は閉
弁用電磁石19の吸引力によって所定位置まで上昇す
る。
【0030】そして、前記吸気弁13の開弁時及び閉弁
時に各電磁コイル26,27に相対的に通電されて固定
コア24,25と各エアギャップL1,L2、L1,L
2及びアーマチュア20との間にほぼ矩形状の磁路Qが
形成されるが、各エアギャップL1,L2、L1,L2
が互いに最も離れた位置になっているため、この磁束φ
の全てがアーマチュア20を必ず流動する。すなわち、
便宜上、図2に示す閉弁側を例にとって説明すれば、固
定コア24からアーマチュア20の本体28に向かう磁
路φは、そのほとんどが内周壁24aの端面24fから
一方のエアギャップL1を通って垂直に本体28の上面
28aに流れて該本体28から筒状部29側へ流れ、一
部の磁束φ2がエアギャップL1を避けて筒状部29寄
りの本体28上面28aに流れるが、この一部の磁束φ
2は、磁路Qの空隙有効磁路φと同じ方向のベクトル成
分を含んでいるため、有効に吸引力を発生する磁束φを
アシストすることになる。したがって、磁束φの全てが
内周壁24aからアーマチュア20へ流れて起磁力に寄
与するため、該起磁力が大きくなってアーマチュア20
電磁吸引力の低下が防止される。つまり、図3に示すよ
うに本実施形態の電磁吸引力は実線で示すようにエアギ
ャップL1,L2大きくなるにしたがって、従来例(破
線)に比較して十分大きな電磁吸引力が得られる。この
結果、吸気弁13の開弁,閉弁作用が常時安定かつ確実
となり、燃焼ガスの吹き抜けなどが防止されて機関性能
の低下が防止できる。
【0031】しかも、大きな起磁力が得られることによ
り、該起磁力をある程度小さくすることも可能になるか
ら、この分、電磁コイル26,27の巻線数を減少させ
ることができ、したがって、装置全体の小型化が図れる
と共に、消費電力を低減できる。
【0032】尚、本体28に流れた磁束φは、筒状部2
9から各エアギャップL1,L2を通って上下壁部24
b,25bに流動することは勿論である。
【0033】図4は本発明の第2の実施形態を示し、閉
弁側電磁石18側のみを説明すれば、固定コア24の上
壁部24bの外端部を第1の実施形態よりも短く形成す
る一方、筒状部29の上端部29aを上方向へ延長形成
して、該上端部29aの端部内側面29cと上壁部24
bの外端面とを他方のエアギャップL2を介して対向さ
せたものである。したがって、両エアギャップL1,L
2さらに互いに離れた位置に形成されることになり、第
1実施形態と同様な作用効果が得られる。
【0034】図5は第3の実施形態を示し、筒状部29
の上端部29aの長さを第1実施形態の場合よりも短く
形成する一方、固定コア24の上壁部24bの外端部2
4eを上端部29a方向へ下方に突設させて、この間に
他のエアギャップL2を設定した。好ましくは、電磁コ
イル26の上下方向中間位置にエアギャップL2を設定
する。この実施形態によれば、他方のエアギャップL2
が、起磁力源である電磁コイル26のほぼ中央に配置さ
れ、かつ空隙磁束φが主磁路方向に揃えられるので、こ
のエアギャップL2の吸引力が大きくなる。しかも、ア
ーマチュア20の筒状部29の上下方向の短尺化に伴い
軽量化が図れ、慣性質量が小さくなるため、移動応答性
が向上する。
【0035】図6は第4の実施形態を示し、固定子24
を第1実施形態などの場合と逆のL字形状に形成する一
方、アーマチュア20の本体28の上下面に突起部31
を設けて、固定子24の外周壁24fと本体28の上面
28a外周側との間に、一方のエアギャップL1を形成
し、突起部31の上面と上壁部24bの下面内端部との
間に他方のエアギャップL2を形成し、互いに対角線上
に配置したものである。したがって、第1の実施形態と
同様の作用効果が得られる。他、突起部31がアーマチ
ュア20中心側に設けられるから、アーマチュア20が
比較的たわみにくい。
【0036】図7は第5の実施形態を示し、外周に電磁
コイル26が巻装された固定コア24をほぼ円筒状に形
成し、下端部にフランジ状の下壁部32を一体に設けて
横断面ほぼL字形状に形成する一方、アーマチュア本体
28の外周端に筒状部29も形成して、全体を横断面ほ
ぼL字形状に形成し、固定コア24と矩形状に組み合わ
さるように配置したものである。この場合も、固定コア
24の下壁部32外周上面とアーマチュア20の筒状部
29下面との間に他方のエアギャップL2が形成され、
固定コア24の上面と本体28の内周下面との間に一方
のエアギャップL1が形成されて、互いに対角線上の最
も離れた位置に配置してある。したがって、この場合も
第1の実施形態と同様な作用効果が得られる。
【0037】本発明は前記実施形態の構成に限定される
ものではなく、例えば吸気弁ばかりか排気弁側にも適用
できると共に、かかる機関弁以外に他の機器類等に適用
することも可能である。
【0038】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
電磁駆動装置によれば、固定子と可動子との間に形成さ
れる一対のエアギャップの形成位置を互いに最も離れた
位置としたため、たとえ固定子の両端部間の距離が短く
なってもエアギャップを短絡した磁束の漏れが十分に防
止できる。この結果、磁束の全てが固定子の起磁力を寄
与できるため、可動子に対する電磁吸引力の低下を防止
できる。
【0039】したがって、吸気弁等の機関弁に適用した
場合は、該機関弁の開成及び閉止作用が安定かつ確実と
なり、機関性能の向上が図れると共に、各ケーシングの
が外径を小さくでき、シリンダヘッドへの搭載性が向上
し、特に1気筒当たり3弁以上の機関にも有効に適用で
きる。
【0040】また、エアギャップが大きいときの吸引力
を従来例と同じようにするならば、電磁コイルの巻数を
減少させることができ、この分、装置の小型化と消費電
力の低減化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す縦断面図。
【図2】A,Bは本実施形態の作用を示す要部拡大断面
図。
【図3】本実施形態と従来例の電力吸引力を比較して示
す特性図。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す要部拡大断面
図。
【図5】本発明の第3の実施形態を示す要部拡大断面
図。
【図6】本発明の第4の実施形態を示す要部拡大断面
図。
【図7】本発明の第5の実施形態を示す要部拡大断面
図。
【図8】従来の電磁駆動装置を示す縦断面図。
【図9】従来装置の要部拡大断面図。
【符号の説明】
11…シリンダヘッド 13…吸気弁 14…電磁駆動機構 17…ケーシング 18,19…開閉弁側電磁石 20…アーマチュア 21,22…開閉用スプリング 24,25…固定コア 26,27…電磁コイル 28…本体 29…筒状部 L1,L2…エアギャップ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁コイルが巻装された固定子と、該固
    定子に一対のエアギャップを介して対峙する可動子とを
    備え、前記電磁コイルへの通電によって固定子と両エア
    ギャップ及び可動子との間に磁路を形成して固定子の起
    磁力により可動子を吸引駆動させる電磁駆動装置におい
    て、 前記両エアギャップを、互いにほぼ最大に離間した位置
    に形成したことを特徴とする電磁駆動装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の吸排気ポートを開閉する機関
    弁のバルブステム端部側に設けられたケーシングと、該
    ケーシングの内部に設けられて、電磁コイルが巻装され
    た固定子と、前記バルブステムの端部に固定されて、前
    記固定子に一対のエアギャップを介して対峙する円板状
    の可動子とを備え、前記電磁コイルへの通電によって固
    定子と前記両エアギャップと可動子との間にほぼ矩形状
    の磁路を形成して固定子の起磁力により可動子を吸引し
    て機関弁を開閉駆動させる電磁駆動装置において、 前記一対のエアギャップをほぼ対角線上に配置形成した
    ことを特徴とする電磁駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記固定子を横断面ほぼL字形に折曲形
    成すると共に、可動子を固定子と対称形状となるほぼL
    字形状に折曲して、固定子と可動子とによってほぼ矩形
    状の磁路を形成すると共に、前記両エアギャップをほぼ
    対角線上に配置したことを特徴とする請求項2記載の電
    磁駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記両エアギャップのすくなくとも一方
    を、可動子の吸引駆動方向である電磁コイルのほぼ中央
    位置に形成したことを特徴とする請求項1記載の電磁駆
    動装置。
JP9249266A 1997-09-16 1997-09-16 電磁駆動装置 Pending JPH1181939A (ja)

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