JP2001061267A - 電磁アクチュエータ - Google Patents

電磁アクチュエータ

Info

Publication number
JP2001061267A
JP2001061267A JP11234341A JP23434199A JP2001061267A JP 2001061267 A JP2001061267 A JP 2001061267A JP 11234341 A JP11234341 A JP 11234341A JP 23434199 A JP23434199 A JP 23434199A JP 2001061267 A JP2001061267 A JP 2001061267A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
coil
mover
electromagnetic actuator
eddy current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11234341A
Other languages
English (en)
Inventor
Junya Kimoto
順也 木本
Nobutaka Tejima
信貴 手嶋
Kazuo Hanai
一生 花井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd filed Critical Aisan Industry Co Ltd
Priority to JP11234341A priority Critical patent/JP2001061267A/ja
Publication of JP2001061267A publication Critical patent/JP2001061267A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F7/00Magnets
    • H01F7/06Electromagnets; Actuators including electromagnets
    • H01F7/08Electromagnets; Actuators including electromagnets with armatures
    • H01F7/16Rectilinearly-movable armatures
    • H01F2007/1676Means for avoiding or reducing eddy currents in the magnetic circuit, e.g. radial slots

Landscapes

  • Magnetically Actuated Valves (AREA)
  • Electromagnets (AREA)
  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 漏れ磁束損失や渦電流損失の和を減少させて
磁束の立ち上がりを早くし、応答性を向上させた電磁ア
クチュエータを提供する。 【解決手段】 電磁アクチュエータ1は、角柱形状に形
成された第1コア2、第2コア4及び可動子20等によ
り構成されている。これにより、可動子の作用面積が大
きくなり、効率が向上する。第1コア2及び第2コア4
に巻回される第1コイル10a及び第2コイル11aの
ほぼ全周は、第1コア2及び第2コア4により覆われて
いる。また、第1コア2及び第4コア4のかど部にはス
リット3が形成されている。これにより、第1コア2及
び第2コア4の漏れ磁束損失及び渦電流損失が減少し、
応答性が向上する。さらに、可動子20のかど部にはス
リットが形成されている。これにより、可動子の渦電流
損失が減少し、応答性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンバルブ等
を駆動する電磁アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】電磁アクチュエータを用いてエンジンバ
ルブを駆動するエンジンバルブ駆動装置として、図1に
示すような構造のものが知られている。図1に示すエン
ジンバルブ駆動装置は、電磁アクチュエータ1とエンジ
ンバルブ27等を有している。電磁アクチュエータは、
第1コア、第1コアに巻回された第1コイル、第2コ
ア、第2コアに巻回された第2コイル、第1コイル及び
第2コイルの空間部内を移動可能に設けられた可動子
(アマチュア)等により構成されている。また、可動子
を一方向(例えば、エンジンバルブを開く方向)に付勢
する第1コイルばね、可動子を他方向(例えば、エンジ
ンバルブを閉じる方向)に付勢する第2コイルばねが設
けられている。第1コイルばね及び第2コイルばねの付
勢力と第1コイル及び第2コイルの電磁力によって、可
動子は一方向あるいは他方向に移動する。この可動子の
移動によって、エンジンバルブが開閉動作する。なお、
図1に示すエンジンバルブ駆動装置の構造及び動作につ
いては後述する。
【0003】電磁アクチュエータの第1コア及び第2コ
ア、第1コイル及び第2コイルを円筒形状に形成し、第
1コア及び第2コアにより第1コイル及び第2コイルの
全周を覆った場合には、可動子の作用面積(磁路面積、
吸引面積等)を大きく取ることができず、効率がよくな
い。そこで、可動子の作用面積を大きくとることができ
る電磁アクチュエータが開発されている。この従来の電
磁アクチュエータの主要部の斜視図を図9に示し、図1
0に図9のX−X線断面図を示す。従来の電磁アクチュ
エータ100は、第1コア102、第2コア104、可
動子120等により構成されている。第1コア102及
び第2コア104は、例えばケイ素鋼板を積層して形成
される。第1コア102には第1コイル110aが巻回
されたボビン110が装着され、第2コア104には第
2コイル111aが巻回されたボビン111が装着され
ている。第1コイル110a及び第2コイル111a
は、第1コア102及び第2コア104の一対の対向す
る端面からはみ出している。ボビン110とボビン11
1との間には、一対の永久磁石112a及び112bが
配設されている。第1コア102と第2コア104との
間には、一対の中間コア113a及び113bが配設さ
れている。なお、永久磁石112a及び112bは、可
動子120を一方位置あるいは他方位置に保持するのに
必要な磁力を発生する。可動子120は、第1コイル1
10a、第2コイル111a及び永久磁石112a、1
12bの空間部内を移動可能に収納されている。114
は、可動子120を一方向に付勢する第1コイルばねを
取り付けるためのばね用孔である。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】このような従来の電磁アクチュエータ10
0は、第1コア102及び第2コア104を通らない漏
れ磁束が発生する。図9及び図10に示す構造では、こ
の漏れ磁束が多く、漏れ磁束損失が多い。また、第1コ
ア102、第2コア104、可動子を流れる渦電流によ
る渦電流損失がある。これらの漏れ磁束損失及び渦電流
損失により磁束の立ち上がりが遅くなり、応答性がよく
ない。本発明は、このような従来技術の問題点を解決す
るために創案されたものであり、漏れ磁束損失や渦電流
損失等を減少させて磁束の立ち上がりを速くし、もって
応答性を向上させた電磁アクチュエータを提供すること
を解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】前記課題を解決するための本発明の第1発
明は、請求項1に記載されたとおりの電磁アクチュエー
タである。請求項1に記載の電磁アクチュエータを用い
れば、コア、コイル及び可動子が角柱形状に形成されて
いるため、可動子の作用面積を大きくすることができ、
効率が向上し、小型化を図ることができる。また、コア
がコイルの全周を覆っているため、漏れ磁束が少なくな
って漏れ磁束損失が減少し、応答性が向上する。また、
本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりの電
磁アクチュエータである。請求項2に記載の電磁アクチ
ュエータを用いれば、コアにスリットが形成されている
ため、コアに流れる渦電流、したがって渦電流損失が減
少する。これにより、応答性が向上する。また、本発明
の第3発明は、請求項3に記載されたとおりの電磁アク
チュエータである。請求項3に記載の電磁アクチュエー
タを用いれば、可動子から最も遠く、磁束の流れ難いコ
アのかど部にスリットが形成されている。これにより、
コアの渦電流損失を効率よく減少させることができ、応
答性が向上する。また、本発明の第4発明は、請求項4
に記載されたとおりの電磁アクチュエータである。請求
項4に記載の電磁アクチュエータを用いれば、コア、コ
イル及び可動子が角柱形状に形成されているため、可動
子の作用面積を大きくすることができ、効率が向上し、
小型化を図ることができる。また、可動子から最も遠
く、磁束の流れ難いコアのかど部に不連続部が形成され
ている。これにより、コアの渦電流損失を効率よく減少
させることができ、応答性が向上する。また、本発明の
第5発明は、請求項5に記載されたとおりの電磁アクチ
ュエータである。請求項5に記載の電磁アクチュエータ
を用いれば、可動子にスリットが形成されているため、
可動子に流れる渦電流、したがって渦電流損失が減少す
る。これにより、応答性が向上する。また、本発明の第
6発明は、請求項6に記載されたとおりの電磁アクチュ
エータである。請求項6に記載の電磁アクチュエータを
用いれば、スリットを可動子の最適な位置に形成したた
め、可動子の渦電流損失が減少し、応答性が向上する。
また、本発明の第7発明は、請求項7に記載されたとお
りの電磁アクチュエータである。請求項7に記載の電磁
アクチュエータを用いれば、コイルの全周がコアで覆わ
れているため、コアの漏れ磁束、したがって漏れ磁束損
失が殆どなくなる。また、コアにスリットが形成されて
いるため、コアの渦電流、したがって渦電流損失が減少
する。これにより、応答性が向上する。また、本発明の
第8発明は、請求項8に記載されたとおりの電磁アクチ
ュエータである。請求項8に記載の電磁アクチュエータ
を用いれば、可動子にスリットが形成されているため、
可動子の渦電流、したがって渦電流損失が減少する。こ
れにより、応答性が向上する。
【発明の実施の形態】
【0006】以下に、本発明の電磁アクチュエータを図
面を用いて説明する。電磁アクチュエータをエンジンバ
ルブを駆動する駆動源として用いたエンジンバルブ駆動
装置の縦断面図を図1に示す。なお、図1に示すエンジ
ンバルブ駆動装置で用いている電磁アクチュエータは、
永久磁石及びコイルによる磁力で可動子を移動させるも
のである。図1に示すエンジンバルブ駆動装置は、電磁
アクチュエータ1とエンジンバルブ27等により構成さ
れている。電磁アクチュエータ1は、第1コア2、第2
コア4、上板6、可動子(アマチュア)20等を有して
いる。第1コア2には第1ボビン10が取り付けられ、
この第1ボビン10に第1コイル10aが巻回されてい
る。第2コア4には第2ボビン11が取り付けられ、こ
の第2ボビン11に第2コイル11aが巻回されてい
る。第1ボビン10と第2ボビン11との間には永久磁
石12が設けられ、第1コア2と第2コア4との間には
中間コア13が設けられている。第1コア2、第2コア
4は、例えばけい素鋼板を積層して形成される。可動子
20は、これら第1コア10(第1コイル10a)、第
2コア(第2コイル11a)、永久磁石12により形成
される内部空間にエンジンバルブ27を開閉する方向
(図1では上下方向)に移動可能に収容されている。可
動子20は、例えばけい素鋼板を積層して形成される。
第1コア2にはばね用孔14が設けられている。このば
ね用孔14内には、可動子20の一端側(図1では上
側)をエンジンバルブ27が開く方向(図1ではエンジ
ンバルブ27が弁座32と離れる方向)に付勢する第1
コイルばね14aが収容されている。また、可動子20
の他端側(図1では下側)にはロッド22が取り付けら
れている。
【0007】ロッド22の下方には、エンジンバルブ2
7のステム25がバルブガイド26によってエンジンバ
ルブ27の開閉方向(図1では上下方向)に移動可能に
支持されている。ステム25の上端にはばね受け部材2
3が設けられており、このばね受け部材23にはステム
25をエンジンバルブ27が閉じる方向(図1ではエン
ジンバルブ27が弁座32と密着する方向)に付勢する
第2コイルばね24が設けられている。ロッド22とス
テム25は別体に構成されており、ステム25の長さ
は、エンジンバルブ27が弁座32に密着し、且つ可動
子20の上端面が第1コア2に密着したときに、ロッド
22とステム25の間に隙間が生じるように設定されて
いる。これにより、エンジンバルブ27を弁座32に確
実に密着させるために、エンジンバルブ27全閉時に、
可動子20の上端面と第1コア2との間に隙間を設定す
る必要がなくなる。このため、可動子20の上端面と第
1コアとの間に設定された隙間による効率低下を防止す
ることができる。
【0008】図1に示すエンジンバルブ駆動装置で用い
る電磁アクチュエータ1の第1の実施の形態の主要部の
斜視図を図2に示し、図2のIII−III線断面図を
図3に示す。第1コア2及び第2コア4は、角柱形状
(より詳しくは角筒形状)に形成されている。また、第
1ボビン10及び第2ボビン11、したがって第1コイ
ル10a及び第2コイル11aは、角柱形状(より詳し
くは角筒形状)に形成されている。また、可動子20
は、角柱状に形成されている。本実施の形態では、角柱
形状として四角柱形状が用いられている。このように、
第1コア2、第2コア4及び可動子(アマチュア)20
を角柱形状に形成することにより、可動子20の作用面
積(吸引面積、磁路面積等)を、円柱形状に形成した場
合に比して大きくすることができる。これにより、第1
コイル10aあるいは第2コイル11aに同一電流を流
した場合の可動子の駆動力が大きくなり、効率が向上す
る。したがって、第1コア、第2コア及び可動子を角柱
形状に形成すると、円柱形状に形成した場合に比して小
型化することができる。
【0009】第1コイル10a及び第2コイル11a
は、そのほぼ全周が第1コア2及び第2コア4により覆
われている。これにより、第1コア2及び第2コア4の
漏れ磁束、したがって漏れ磁束損失が減少する。第1コ
ア2及び第2コア4には、角柱形状のかど部から中心軸
方向に向けてスリット3が形成されている。この場合、
第1コア2及び第2コア4には、図3に矢印で示す渦電
流が流れるが、この渦電流は少ない。これにより、第1
コア2及び第2コア4の渦電流損失が減少する。なお、
スリットの数が多いほど渦電流損失は少なくなるが、ス
リットの数が多くなると漏れ磁束が多くなる。本実施の
形態では、第1コア2及び第2コア4のスリット3及び
5は、可動子20から最も遠く、磁束の流れにくいかど
部に形成している。すなわち、可動子20に有効に作用
する磁力を発生する部分はコアとして使用し、有効に作
用する磁束を発生しにくい部分は渦電流損失を減少させ
るために使用している。したがって、効率のよい磁気回
路を構成することができる。可動子20には、かど部か
ら中心軸方向に向けてスリット21が形成されている。
この場合、可動子20には、図3に矢印で示す渦電流が
流れるが、スリット21が形成されているため渦電流は
少ない。これにより、可動子20の渦電流損失が減少
し、効率が向上する。なお、第1コア2、第2コア4、
可動子20は、例えばけい素鋼板を積層した後スリット
を形成する方法や、スリットが形成されたコアあるいは
可動子に対応する形状のけい素鋼板を積層する方法等に
より製造することができる。
【0010】このようなエンジンバルブ駆動装置の作動
を説明する。エンジンキーがオフのときには、第1コイ
ルばね14aと第2コイルばね24の付勢力等によっ
て、可動子20は中立位置にある。この状態からエンジ
ンキーがオンされると、第1コイル10aに通電する。
これによって、可動子20と第1コア2との間に吸引力
が発生し、可動子20は第1コイルばね14aの付勢力
に抗してエンジンバルブ27を閉じる方向(図1では上
方向)に移動する。そして、エンジンバルブ27が弁座
32に当接した状態で第1コイル10aへの通電を停止
する。このとき、可動子20は、永久磁石12の磁力に
よって閉位置に保持される。これにより、エンジンバル
ブ27が全閉状態となり、吸排気通路31と燃焼室30
との間が遮断される。
【0011】この状態からエンジンバルブ27を全開に
するには、永久磁石12の磁力による吸引力を打ち消す
方向に第1コイル10aに通電する。これによって、永
久磁石12の磁力による吸引力が打ち消され、第1コイ
ルばね14aの付勢力によって可動子20はエンジンバ
ルブ27を開く方向(図1では下方向)に移動する。そ
して、第1コイル10aへの通電を停止し、第2コイル
11aに通電する。これによって、可動子20と第2コ
ア4との間に吸引力が発生し、可動子20は第2コイル
ばね24の付勢力に抗してさらに開方向に移動する。そ
して、エンジンバルブ27が開位置に達した状態で第2
コイル11aへの通電を停止する。このとき、可動子2
0は、永久磁石12の磁力によって開位置に保持され
る。
【0012】エンジンバルブ27を再び全閉にするに
は、永久磁石12の磁力による吸引力を打ち消す方向に
第2コイル11aに通電する。次いで、第2コイル11
aへの通電を停止し、第1コイル10aに通電する。そ
して、可動子20が閉位置に達した状態で第1コイル1
0aへの通電を停止する。このとき可動子20は、永久
磁石12の磁力による吸引力で閉位置に保持される。こ
のように、第1コイル10aおよび第2コイル11aへ
の通電を制御することによって、可動子20が移動し、
エンジンバルブ27が開閉制御される。
【0013】以上のように、本実施の形態では、図2及
び図3に示すように、第1コア2及び第2コア4、第1
コイル10a及び第2コイル11a、可動子20が、角
柱形状に形成されている。これにより、可動子20の作
用面積を大きくすることができ、効率を向上させること
ができる。また、第1コイル10a及び第2コイル11
aのほぼ全周を第1コア2及び第2コア4により覆って
いる。これにより、第1コア2及び第2コア4の漏れ磁
束、したがって漏れ磁束損失を減少させることができ
る。また、第1コア2及び第2コア4のかど部にスリッ
ト3を形成しているため、第1コア2及び第2コア4の
渦電流を少なくすることができる。これにより、第1コ
ア及び第2コア4の渦電流損失を減少させることができ
る。また、可動子20のかど部にスリット21を形成し
ているため、可動子20の渦電流を少なくすることがで
きる。これにより、可動子20の渦電流損失を減少させ
ることができる。これらの漏れ磁束損失や渦電流損失の
減少によって、磁束の立ち上がりが速くなり、応答性が
向上する。なお第1コア2及び第2コア4に形成するス
リット3、可動子20に形成するスリット21の形状、
長さ、数、配設位置等は、漏れ磁束損失や渦電流損失等
に応じて適宜変更することができる。また、角柱形状に
ついては、四角柱形状に限定されず種々の多角柱形状が
可能である。
【0014】次に、第2の実施の形態の電磁アクチュエ
ータ41の主要部の斜視図を図4に示し、図4のV−V
線断面図を図5に示す。第1コア42及び第2コア44
は、かど部が軸方向に切り欠かれた不連続部43及び4
5を有する角柱形状(より詳しくは角筒形状)に形成さ
れている。また、第1ボビン50及び第2ボビン51、
したがって第1コイル50a及び第2コイル51aは、
角柱形状(より詳しくは角筒形状)に形成されている。
第1コイル50a及び第2コイル51aは、不連続部4
3及び45の部分において第1コア42及び第2コア4
4からはみ出ている。また、可動子60は、角柱形状に
形成されている。このように、第1コア42、第2コア
44及び可動子60を角柱形状に形成することにより、
可動子の作用面積が大きくなり、効率が向上する。第1
コイル50a及び第2コイル51aは、第1コア42及
び第2コア44のかど部の不連続部43及び45からは
み出ている部分を除いたほぼ全周が第1コア42及び第
2コア44により覆われている。この場合、第1コア4
2及び第2コア44の不連続部で漏れ磁束が発生するた
め、本実施の形態の漏れ磁束損失は第1の実施の形態に
比して多い。第1コア42及び第2コア44、可動子6
0には、図5に矢印で示す渦電流が流れる。この場合、
第1コア42及び第2コア44に流れる渦電流による渦
電流損失は第1の実施の形態に比して多い。また、可動
子60にはスリットが形成されていないため、可動子6
0に流れる渦電流による渦電流損失は第1の実施の形態
より多い。本実施の形態では、第1コア42及び第2コ
ア44の不連続部43及び45は、可動子60から最も
遠く、磁束の流れにくいかど部に形成している。すなわ
ち、可動子60に有効に作用する磁力を発生する部分は
コアとして使用し、それほど有効に作用する磁力を発生
しにくい部分は渦電流損失を減少させるために使用して
いる。したがって、効率のよい磁気回路を構成すること
ができる。以上のように、第2の実施の形態では、従来
の電磁アクチュエータに比して、漏れ磁束損失及び渦電
流損失の和を減少させることができ、磁束の立ち上がり
が速くなって応答性が向上する。
【0015】なお、第2の実施の形態の電磁アクチュエ
ータにおいても、第1の実施の形態と同様に可動子60
にスリットを形成することもできる。この場合には、可
動子60の渦電流損失を減少させることができる。ま
た、第1コア42及び第2コア44のかど部に形成する
不連続部43及び45の形状、長さ、数等は、漏れ磁束
損失や渦電流損失等に応じて適宜変更することができ
る。また、角柱形状については、四角柱形状に限定され
ず、種々の多角柱形状が可能である。
【0016】次に、第3の実施の形態の電磁アクチュエ
ータ81の主要部の斜視図を図6に示し、図6のVII
−VII線断面図を図7に示す。第1コア72及び第2
コア74は、角柱形状(より詳しくは角筒形状)に形成
されている。また、第1コア72及び第2コア74に取
り付けられる第1ボビン及び第2ボビン(図示していな
い)、したがって第1ボビンに巻回される第1コイル8
0a及び第2ボビンに巻回される第2コイル81a(図
示していない)は、角柱形状(より詳しくは角筒形状)
に形成されている。また、可動子90は、角柱形状に形
成されている。このように第1コア72、第2コア74
及び可動子コイル90を角柱形状に形成することによ
り、可動子の作用面積が大きくなり、効率が向上する。
また、本実施の形態では、第1コイル80a及び第2コ
イル81aは、そのほぼ全周が第1コア72及び第2コ
ア74により覆われている。これにより、第1コア72
及び第2コア74の漏れ磁束、したがって漏れ磁束損失
がほとんどない。一方、第1コア72及び第2コア7
4、可動子90には、図7に矢印で示す渦電流が流れ
る。本実施の形態では、第1コア72及び第2コア74
にスリットあるいは不連続部が形成されていないため、
第1コア72及び第2コア74の渦電流損失は、第1の
実施の形態及び第2の実施の形態に比して多い。また、
可動子90にはスリットが形成されていないため、可動
子90に流れる渦電流による渦電流損失は第1の実施の
形態より多い。以上のように、第3の実施の形態では、
従来の電磁アクチュエータに比して漏れ磁束損失及び渦
電流損失の和を減少させることができ、磁束の立ち上が
りが速くなって応答性が向上する。なお、第3の実施の
形態の電磁アクチュエータにおいても、第1の実施の形
態と同様に可動子90にスリットを形成することもでき
る。この場合には、可動子90の渦電流損失を減少させ
ることができる。また、角柱形状については、四角柱形
状に限定されず、種々の多角柱形状が可能である。
【0017】以上の第1の実施の形態〜第3の実施の形
態の電磁アクチュエータについて、同じ磁束の立ち上げ
に要する消費電力を実験により求めた結果を図8に示
す。図8において、(A)は第3の実施の形態、(B)は第
2の実施の形態、(C)は第1の実施の形態を示してい
る。図8から理解できるように、第2の実施の形態は、
第3の実施の形態に比して約33%消費電力が少なくて
すむ。また、第1の実施の形態は、第3の実施の形態に
比して約78%消費電力が少なくてすむ。
【0018】以上のように、本発明の電磁アクチュエー
タは、漏れ磁束による漏れ磁束損失及び渦電流による渦
電流損失の和を少なくすることができるため、磁束の立
ち上がりを速くすることができ、応答性が向上する。な
お、以上では、本発明の電磁アクチュエータをエンジン
バルブの駆動源として用いたエンジンバルブ駆動装置に
ついて説明したが、本発明の電磁アクチュエータは、エ
ンジンバルブ以外の種々の部品の駆動源として用いるこ
とができる。また、永久磁石とコイルを用いた電磁アク
チュエータについて説明したが、永久磁石を省略してコ
イルのみを用いた電磁アクチュエータを構成することも
できる。また、スリットや不連続部の形状、大きさ、配
設位置等は漏れ磁束損失及び渦電流損失等を考慮して適
宜変更することができる。また、角柱形状に形成したコ
アや可動子を有する電磁アクチュエータについて説明し
たが、角柱形状以外の、例えば円柱形状に形成したコア
や可動子を有する電磁アクチュエータに適用することも
できる。この場合にも、コイルのほぼ全周をコアで覆う
とともに、コアにスリットを形成することにより、コア
の漏れ磁束損失及び渦電流損失の和を減少させることが
でき、応答性を向上させることができる。ただ、可動子
の作用面積は角柱形状に形成したコアや可動子を有する
電磁アクチュエータに比して少なくなるため、効率は少
し劣る。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
電磁アクチュエータを用いれば、可動子の作用面積が大
きくなって効率が向上するとともに、コアの漏れ磁束損
失が減少して応答性が向上する。また、請求項2に記載
の電磁アクチュエータを用いれば、コアの渦電流損失が
減少して応答性が向上する。また、請求項3に記載の電
磁アクチュエータを用いれば、コアの漏れ磁束損失及び
渦電流損失の和が減少して応答性が向上する。また、請
求項4に記載の電磁アクチュエータを用いれば、可動子
の作用面積が大きくなって効率が向上するとともに、コ
アの漏れ磁束損失及び渦電流損失の和が減少して応答性
が向上する。また、請求項5に記載の電磁アクチュエー
タを用いれば、可動子の渦電流損失が減少して応答性が
向上する。また、請求項6に記載の電磁アクチュエータ
を用いれば、可動子の渦電流損失が減少して応答性が向
上する。また、請求項7に記載の電磁アクチュエータを
用いれば、コアの漏れ磁束損失及び渦電流損失の和が減
少して応答性が向上する。また、コアの渦電流損失が減
少して応答性が向上する。また、請求項8に記載の電磁
アクチュエータを用いれば、可動子の渦電流損失が減少
して応答性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁アクチュエータを用いたエンジンバルブ駆
動装置の縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の電磁アクチュエー
タの主要部の斜視図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の電磁アクチュエー
タの主要部の斜視図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の電磁アクチュエー
タの主要部の斜視図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】第1〜第3の実施の形態の磁束の立ち上げに要
する消費電力を示す図である。
【図9】従来の電磁アクチュエータの主要部の斜視図で
ある。
【図10】図9のX−X線断面図である。
【符号の説明】
2、42、72、102 第1コア 3 スリット 4、44、74、104 第2コア 10a、50a、80a、110a 第1コイル 11a、51a、81a、11a 第2コイル 14a 第1コイルばね 20、60、90、120 可動子 24 第2コイルばね 27 エンジンバルブ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16K 31/06 385 F16K 31/06 385A H01F 7/16 H01F 7/16 R Fターム(参考) 3H106 DA07 DA25 DA26 DB02 DB12 DB22 DB32 DC02 DC17 DD03 EE04 EE16 GA13 GA15 KK17 5E048 AA08 AB01 AC05 AD02 5H633 BB07 BB10 GG02 GG04 GG05 GG07 GG09 GG13 HH02 HH13 HH18 JA02 JA08 JA10 JB05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルと、コイルが巻回されたコアと、
    コイルの空間部内を移動可能に設けられた可動子とを備
    える電磁アクチュエータであって、コア、コイル及び可
    動子は角柱形状に形成されており、コアはコイルの全周
    を覆っている電磁アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電磁アクチュエータで
    あって、コアにスリットが形成されている電磁アクチュ
    エータ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の電磁アクチュエータで
    あって、スリットはコアのかど部に形成されている電磁
    アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 コイルと、コイルが巻回されたコアと、
    コイルの空間部内を移動可能に設けられた可動子とを備
    える電磁アクチュエータであって、コア、コイル及び可
    動子は角柱形状に形成されており、コアはかど部に不連
    続部を有し、コイルはコアのかど部からはみ出している
    電磁アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の電磁ア
    クチュエータであって、可動子にスリットが形成されて
    いる電磁アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の電磁アクチュエータで
    あって、スリットは可動子のかど部に形成されている電
    磁アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 コイルと、コイルが巻回されたコアと、
    コイルの空間部内を移動可能に設けられた可動子とを備
    える電磁アクチュエータであって、コアは、コイルの全
    周を覆っているとともに、スリットが形成されている電
    磁アクチュエータ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の電磁アクチュエータで
    あって、可動子にスリットが形成されている電磁アクチ
    ュエータ。
JP11234341A 1999-08-20 1999-08-20 電磁アクチュエータ Pending JP2001061267A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11234341A JP2001061267A (ja) 1999-08-20 1999-08-20 電磁アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11234341A JP2001061267A (ja) 1999-08-20 1999-08-20 電磁アクチュエータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001061267A true JP2001061267A (ja) 2001-03-06

Family

ID=16969481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11234341A Pending JP2001061267A (ja) 1999-08-20 1999-08-20 電磁アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001061267A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010157730A (ja) * 2008-12-31 2010-07-15 Ls Industrial Systems Co Ltd シリンダ状双安定永久磁石アクチュエータ
JP2017204631A (ja) * 2016-03-04 2017-11-16 ジョンソン エレクトリック ソシエテ アノニム 磁気ラッチ式ソレノイドアクチュエータ用プランジャ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010157730A (ja) * 2008-12-31 2010-07-15 Ls Industrial Systems Co Ltd シリンダ状双安定永久磁石アクチュエータ
US8269588B2 (en) 2008-12-31 2012-09-18 Ls Industrial Systems Co., Ltd. Cylinder type bistable permanent magnetic actuator
JP2017204631A (ja) * 2016-03-04 2017-11-16 ジョンソン エレクトリック ソシエテ アノニム 磁気ラッチ式ソレノイドアクチュエータ用プランジャ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3629362B2 (ja) エンジンバルブ駆動用電磁バルブの駆動方法
JP3107855B2 (ja) 磁気装置
JP3715460B2 (ja) 機関弁の電磁駆動装置
US6763789B1 (en) Electromagnetic actuator with permanent magnet
JP3835024B2 (ja) 内燃機関の電磁駆動装置
JP3573263B2 (ja) 電磁アクチュエータ
JP2001061267A (ja) 電磁アクチュエータ
JP2007046499A (ja) 電磁駆動弁
JP3547115B2 (ja) 電磁駆動バルブ
JP2007224828A (ja) 燃料噴射弁
JP2001303915A (ja) 内燃機関の動弁装置
JP4475198B2 (ja) 電磁駆動弁
JP2007071186A (ja) 電磁駆動弁
JP3175204B2 (ja) エンジン吸排気用電磁駆動バルブ
JP2001008427A (ja) 電磁アクチュエータ
JP3373231B2 (ja) 電磁弁
JPS6340706Y2 (ja)
JPH1181939A (ja) 電磁駆動装置
JPH05332470A (ja) 電磁弁
JP2020057703A (ja) 電磁弁
JP3216223B2 (ja) 内燃機関の電磁駆動バルブ
JP3175265B2 (ja) エンジン吸排気用電磁駆動バルブ
JPH05280316A (ja) 電磁駆動バルブ
JPH0112364Y2 (ja)
JP2000074251A (ja) 電磁弁装置