JPH06299033A - 融和性重合体ブレンドの製法 - Google Patents
融和性重合体ブレンドの製法Info
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- JPH06299033A JPH06299033A JP6054516A JP5451694A JPH06299033A JP H06299033 A JPH06299033 A JP H06299033A JP 6054516 A JP6054516 A JP 6054516A JP 5451694 A JP5451694 A JP 5451694A JP H06299033 A JPH06299033 A JP H06299033A
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- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポリフェニレンエーテルの一般的特性を失う
ことなく融和性が改善されたポリフェニレンエーテル−
ポリエチ共重合体ブレンドを提供する。 【構成】 A)ポリフェニレンエーテル40〜80重量
%、B)アクリル酸モノユニット4〜15重量%を含有
するC2-4オレフィン−(アルキル)アクリル酸ランダ
ム共重合体20〜60重量%、及びC)無水カルボン酸
0.1〜3.0重量%(A)及びB)の合計に対して)
を含有する混合物を反応溶融混合する。
ことなく融和性が改善されたポリフェニレンエーテル−
ポリエチ共重合体ブレンドを提供する。 【構成】 A)ポリフェニレンエーテル40〜80重量
%、B)アクリル酸モノユニット4〜15重量%を含有
するC2-4オレフィン−(アルキル)アクリル酸ランダ
ム共重合体20〜60重量%、及びC)無水カルボン酸
0.1〜3.0重量%(A)及びB)の合計に対して)
を含有する混合物を反応溶融混合する。
Description
【0001】本発明は、ポリフェニレンエーテル又はエ
ステル末端キャップドポリフェニレンエーテルをエチレ
ン−アクリル酸共重合体と反応溶融配合することによっ
て調製された新規なポリフェニレンエーテル−ポリエチ
レン共重合体ブレンドに係る。
ステル末端キャップドポリフェニレンエーテルをエチレ
ン−アクリル酸共重合体と反応溶融配合することによっ
て調製された新規なポリフェニレンエーテル−ポリエチ
レン共重合体ブレンドに係る。
【0002】ポリフェニレンエーテル(PPE)樹脂
は、比較的高い溶融粘度及び軟化点の如き顕著な特性を
有する一群の高性能ポリサーモプラスチックスを構成す
る(前記特性は、これらを多数の商業的用途に有用なも
のとする)。さらに正確には、PPE樹脂は高温抵抗性
を要求する多くの用途(フィルムの形成及び成形製品の
製造を含む)に好適である。
は、比較的高い溶融粘度及び軟化点の如き顕著な特性を
有する一群の高性能ポリサーモプラスチックスを構成す
る(前記特性は、これらを多数の商業的用途に有用なも
のとする)。さらに正確には、PPE樹脂は高温抵抗性
を要求する多くの用途(フィルムの形成及び成形製品の
製造を含む)に好適である。
【0003】最も重要なPPE樹脂の特性の中でも、加
水分解安定性、寸法安定性、ジン性、熱抵抗性及び誘電
特性に優れている。
水分解安定性、寸法安定性、ジン性、熱抵抗性及び誘電
特性に優れている。
【0004】一方、PPE樹脂は、上述の望ましい特性
を発揮するが、ある種の不満足な特性(かかる特性はこ
れらを多数の商業的用途に不向きなものとしている)も
有している。たとえば、フィルム及び繊維がポリフェニ
レンエーテル樹脂から溶融技術を利用して商業的規模で
製造されるが、PPE樹脂を軟化させるために必要な高
温(重合体の構造の不安定及び変化を生じさせる)のた
め溶融加工法が商業的に制限される。さらに、PPE重
合体は溶融加工の間に劣化し、暗色化する傾向がある。
を発揮するが、ある種の不満足な特性(かかる特性はこ
れらを多数の商業的用途に不向きなものとしている)も
有している。たとえば、フィルム及び繊維がポリフェニ
レンエーテル樹脂から溶融技術を利用して商業的規模で
製造されるが、PPE樹脂を軟化させるために必要な高
温(重合体の構造の不安定及び変化を生じさせる)のた
め溶融加工法が商業的に制限される。さらに、PPE重
合体は溶融加工の間に劣化し、暗色化する傾向がある。
【0005】さらに、PPE樹脂は、衝撃強さに乏し
く、引張り特性が限られるためもろく、また溶剤抵抗性
も乏しく、従って部品が化学物質(たとえばガソリン、
グリース及び清浄剤)にさらされる自動車工業用の如き
用途には使用されない。このため、PPEの不利な性質
(特にワーカビリティー及び耐溶剤性)の改善が絶えず
研究されている。
く、引張り特性が限られるためもろく、また溶剤抵抗性
も乏しく、従って部品が化学物質(たとえばガソリン、
グリース及び清浄剤)にさらされる自動車工業用の如き
用途には使用されない。このため、PPEの不利な性質
(特にワーカビリティー及び耐溶剤性)の改善が絶えず
研究されている。
【0006】成形特性及び衝撃強さを改善するため、ポ
リフェニレンエーテル樹脂とスチレン樹脂とのポリブレ
ンドが使用されている。米国特許第3,363,435
号は、PPEがあらゆる割合でポリスチレン(PS)と
混合され、各種の良好な特性及び改善された成形特性を
有するブレンドを形成することを開示している。しかし
ながら、PPE−PSブレンドの用途は耐溶剤性に乏し
いためなお制限される。すなわち、油及びガソリンに対
する抵抗性が要求される分野には適していない。
リフェニレンエーテル樹脂とスチレン樹脂とのポリブレ
ンドが使用されている。米国特許第3,363,435
号は、PPEがあらゆる割合でポリスチレン(PS)と
混合され、各種の良好な特性及び改善された成形特性を
有するブレンドを形成することを開示している。しかし
ながら、PPE−PSブレンドの用途は耐溶剤性に乏し
いためなお制限される。すなわち、油及びガソリンに対
する抵抗性が要求される分野には適していない。
【0007】PPEの乏しい耐溶剤性を解消するため、
ポリオレフィンとPPEとの多数の分野組成物が提案さ
れている。たとえば、米国特許第3,361,851号
は、少量(10%以下)のポリエチレン(PE)を含む
PPEブレンドを報告しているが、該ブレンドはPPE
の衝撃強さ及び耐溶剤性をわずかに改善するのみであ
る。
ポリオレフィンとPPEとの多数の分野組成物が提案さ
れている。たとえば、米国特許第3,361,851号
は、少量(10%以下)のポリエチレン(PE)を含む
PPEブレンドを報告しているが、該ブレンドはPPE
の衝撃強さ及び耐溶剤性をわずかに改善するのみであ
る。
【0008】米国特許第4,160,055号、特公昭
42−7069号、特開昭53−71158号及び特開
昭54−88960号には、PPE樹脂単独のものと比
較して良好な一連の特性を発揮する他のPPE−PEブ
レンドが開示されている。
42−7069号、特開昭53−71158号及び特開
昭54−88960号には、PPE樹脂単独のものと比
較して良好な一連の特性を発揮する他のPPE−PEブ
レンドが開示されている。
【0009】ポリオレフィン(特にポリエチレン(P
E))は、少量で添加される場合であってもPPEのい
くつかの特性を顕著に変化させることができ、従って、
PPEとの二元ブレンド及びPPE及びPS樹脂との三
元ブレンドにおける非常に安価な良好な構成成分とな
る。かかるブレンドにおけるPEの好適な量は1〜10
重量%(米国特許第3,361,851号;同第4,5
84,334号)であり、衝撃及び亀裂抵抗性の改善に
十分である。
E))は、少量で添加される場合であってもPPEのい
くつかの特性を顕著に変化させることができ、従って、
PPEとの二元ブレンド及びPPE及びPS樹脂との三
元ブレンドにおける非常に安価な良好な構成成分とな
る。かかるブレンドにおけるPEの好適な量は1〜10
重量%(米国特許第3,361,851号;同第4,5
84,334号)であり、衝撃及び亀裂抵抗性の改善に
十分である。
【0010】さらに、PEはPPE用の可塑化剤として
作用し、得られたブレンドには改善されたワーカビリテ
ィー及び良好な表面外観が付与されている(米国特許第
3,809,729号;独国特許第57,139,14
0号;米国特許第4,145,377号;同第4,58
4,334号)。
作用し、得られたブレンドには改善されたワーカビリテ
ィー及び良好な表面外観が付与されている(米国特許第
3,809,729号;独国特許第57,139,14
0号;米国特許第4,145,377号;同第4,58
4,334号)。
【0011】少量のPEの添加によって改善される他の
特性としては、溶融PPEブレンドの酸化抵抗性が最も
重要である。少量のポリエチレンを含有するPPE樹脂
は溶融加工の間に暗色に変色しない。
特性としては、溶融PPEブレンドの酸化抵抗性が最も
重要である。少量のポリエチレンを含有するPPE樹脂
は溶融加工の間に暗色に変色しない。
【0012】それにもかかわらず、PPE−PEブレン
ドは、ポリオレフィンの量が少なすぎるため又はPPE
及びPEがPE3〜5重量%を越える高配合割合で必ず
しも融和性ではないため、ポリオレフィンの本来の有機
溶剤抵抗性の利点を持つことができない。高分子量ポリ
オレフィンとのPPEブレンドにおいても同様の非融和
性が観察される。ポリフェニレンエーテル及び3〜5重
量%以上の高分子量ポリオレフィン又はポリオレフィン
でなる組成物では、2つの重合体は相互に均質に混合さ
れず、米国特許第4,460,743号によれば「シー
アイランド(sea−island)」構造を形成す
る。その結果、得られる組成物はもろく、機械特性及び
衝撃強さが低下している。射出成形する場合、2つの重
合体は、相互の融和性に乏しいため樹脂の流れ方向で凝
集する傾向があり、得られた成形製品は薄層状態で薄片
に裂け、従って実用には適さない。低分子量ポリオレフ
ィンの使用は非融和性の問題を解決しない。
ドは、ポリオレフィンの量が少なすぎるため又はPPE
及びPEがPE3〜5重量%を越える高配合割合で必ず
しも融和性ではないため、ポリオレフィンの本来の有機
溶剤抵抗性の利点を持つことができない。高分子量ポリ
オレフィンとのPPEブレンドにおいても同様の非融和
性が観察される。ポリフェニレンエーテル及び3〜5重
量%以上の高分子量ポリオレフィン又はポリオレフィン
でなる組成物では、2つの重合体は相互に均質に混合さ
れず、米国特許第4,460,743号によれば「シー
アイランド(sea−island)」構造を形成す
る。その結果、得られる組成物はもろく、機械特性及び
衝撃強さが低下している。射出成形する場合、2つの重
合体は、相互の融和性に乏しいため樹脂の流れ方向で凝
集する傾向があり、得られた成形製品は薄層状態で薄片
に裂け、従って実用には適さない。低分子量ポリオレフ
ィンの使用は非融和性の問題を解決しない。
【0013】これら欠点を解消し、PPE−PEブレン
ドにおける融和性PEの量を増大させる1つの方法は、
該ブレンドの融和剤(compatibilizer)
としてスチレン(共)重合体又はスチレンのブロック共
重合体及び共役ジエンを添加することである。特開昭6
0−76547号では、融和剤としてスチレン−ブタジ
エンブロック共重合体を使用する場合、PPEとPEと
の間の融和性がPE20重量%まで改善されることが確
認されている。同様の結果は、特開昭53−71158
号、特開昭54−88960号及び特開昭59−100
159号にも開示されている。
ドにおける融和性PEの量を増大させる1つの方法は、
該ブレンドの融和剤(compatibilizer)
としてスチレン(共)重合体又はスチレンのブロック共
重合体及び共役ジエンを添加することである。特開昭6
0−76547号では、融和剤としてスチレン−ブタジ
エンブロック共重合体を使用する場合、PPEとPEと
の間の融和性がPE20重量%まで改善されることが確
認されている。同様の結果は、特開昭53−71158
号、特開昭54−88960号及び特開昭59−100
159号にも開示されている。
【0014】これらの組成物は成形特性の改善を示す
が、組成物中におけるポリオレフィンの配合割合がなお
低すぎる又は連続相がPPE又はPPE−PSであると
の点からポリオレフィンに固有の有機溶剤抵抗性の利点
を有していない。さらに、スチレンのブロック共重合体
とのPPEブレンドは、剛さがある劣ること及び離層を
示す傾向にあるため使用が制限される(米国特許第4,
322,507号)。
が、組成物中におけるポリオレフィンの配合割合がなお
低すぎる又は連続相がPPE又はPPE−PSであると
の点からポリオレフィンに固有の有機溶剤抵抗性の利点
を有していない。さらに、スチレンのブロック共重合体
とのPPEブレンドは、剛さがある劣ること及び離層を
示す傾向にあるため使用が制限される(米国特許第4,
322,507号)。
【0015】PPEをPEによって融和させる第2の好
適な方法は、PPE−PE共重合体を使用することであ
る。ブレンド中に存在する場合、これらの共重合体は未
共重合化成分、すなわちPPE及びPE用の融和剤とし
て作用する(米国特許第5,010,144号;米国特
許第4,460,731号)。さらに、PPE−PE
(グラフトされた)共重合体はスチレン樹脂と配合され
て、完全に融和性の組成物を生ずることも示されている
(米国特許第4,460,743号)。
適な方法は、PPE−PE共重合体を使用することであ
る。ブレンド中に存在する場合、これらの共重合体は未
共重合化成分、すなわちPPE及びPE用の融和剤とし
て作用する(米国特許第5,010,144号;米国特
許第4,460,731号)。さらに、PPE−PE
(グラフトされた)共重合体はスチレン樹脂と配合され
て、完全に融和性の組成物を生ずることも示されている
(米国特許第4,460,743号)。
【0016】PPEとPEとの共重合体(又はグラフト
共重合体)を得るいくつかの方法も提案されている。米
国特許第4,460,743号には、グリシジル化PP
Eをアンヒドリッド基を有するポリオレフィンと反応さ
せることにより、又は逆にアンヒドリッド基を有するポ
リフェニレンエーテルをグリシジル化ポリオレフィンと
反応させることにより得られるポリフェニレンエーテル
−グラフトポリオレフィンが開示されている。米国特許
出願07/351905では、官能化オレフィン重合体
とエポキシクロロトリアジンにより予めキャップドされ
たPPEとの反応によってPPE−PE共重合体が得ら
れている。同じ共重合体を生成する同様の方法が米国特
許第5,010,144号に開示されている。
共重合体)を得るいくつかの方法も提案されている。米
国特許第4,460,743号には、グリシジル化PP
Eをアンヒドリッド基を有するポリオレフィンと反応さ
せることにより、又は逆にアンヒドリッド基を有するポ
リフェニレンエーテルをグリシジル化ポリオレフィンと
反応させることにより得られるポリフェニレンエーテル
−グラフトポリオレフィンが開示されている。米国特許
出願07/351905では、官能化オレフィン重合体
とエポキシクロロトリアジンにより予めキャップドされ
たPPEとの反応によってPPE−PE共重合体が得ら
れている。同じ共重合体を生成する同様の方法が米国特
許第5,010,144号に開示されている。
【0017】米国特許第4,914,153号には、か
なり煩雑ではあるが、PPE−PE共重合体又はグラフ
ト共重合体を得る方法が開示されている。この特許によ
れば、変性ポリフェニレンエーテル(無水マレイン酸に
よる)と変性ポリオレフィン(無水マレイン酸による)
とを結合剤(たとえばフェニレンジアミン)の存在下で
溶融混練することによってPPE−PEグラフト共重合
体が「その場」で得られる。
なり煩雑ではあるが、PPE−PE共重合体又はグラフ
ト共重合体を得る方法が開示されている。この特許によ
れば、変性ポリフェニレンエーテル(無水マレイン酸に
よる)と変性ポリオレフィン(無水マレイン酸による)
とを結合剤(たとえばフェニレンジアミン)の存在下で
溶融混練することによってPPE−PEグラフト共重合
体が「その場」で得られる。
【0018】PPEをPEによって融和させるために提
案されたいずれの方法も多少煩雑であり、高価であるこ
とが明らかである。
案されたいずれの方法も多少煩雑であり、高価であるこ
とが明らかである。
【0019】従って、顕著な耐溶剤性と共に良好な加工
性及び衝撃特性が付与された安定かつ融和性のPPE組
成物を得るとの問題点はなお存在している。
性及び衝撃特性が付与された安定かつ融和性のPPE組
成物を得るとの問題点はなお存在している。
【0020】さらに、成分間の融和性を失うことなく及
びかなりの量の融和剤(たとえばスチレン(共)重合体
又はブロック共重合体)を添加する必要なく、優れた特
性を発揮し得る量のPE重合体を含有するPPE樹脂を
得るとの問題点もなお存在する。
びかなりの量の融和剤(たとえばスチレン(共)重合体
又はブロック共重合体)を添加する必要なく、優れた特
性を発揮し得る量のPE重合体を含有するPPE樹脂を
得るとの問題点もなお存在する。
【0021】従って、本発明の目的は、これらの問題点
を解消し、成分の融合性を失うことなく顕著な耐溶剤性
及び溶融安定性と共に、優れた加工性を有するPPE組
成物を提供することにある。
を解消し、成分の融合性を失うことなく顕著な耐溶剤性
及び溶融安定性と共に、優れた加工性を有するPPE組
成物を提供することにある。
【0022】他の目的は、成形物又は他の溶融混合物に
対してせん断応力がかかる際にも離層及び機械的強さの
低減を生じないPPE組成物を提供することにある。
対してせん断応力がかかる際にも離層及び機械的強さの
低減を生じないPPE組成物を提供することにある。
【0023】本発明のさらに他の目的は、上記PPE組
成物を得る迅速な方法を提供することにある。
成物を得る迅速な方法を提供することにある。
【0024】この目的及び他の目的(本明細書から明ら
かになるであろう)は、「その場」で形成されたポリフ
ェニレンエーテル−ポリエチレン/アクリル酸(EP
P)グラフト共重合体(PPE−gPF)ブレンドを含
有する本発明のポリフェニレンエーテル組成物によって
達成される。
かになるであろう)は、「その場」で形成されたポリフ
ェニレンエーテル−ポリエチレン/アクリル酸(EP
P)グラフト共重合体(PPE−gPF)ブレンドを含
有する本発明のポリフェニレンエーテル組成物によって
達成される。
【0025】本発明の融合性PPE/EAA共重合体ブ
レンド(2つの重合体A)及びB)の反応溶融混合によ
って得られる)は2つの原料重合体成分のみから生成さ
れ、又はブレンドは他の重合体と共に存在しうる。最も
適した付加重合体はスチレン系重合体(たとえばポリス
チレン又は特開昭60−76547号のスチレン共重合
体)であり、本発明のブレンドのPPE成分との融合性
は優れている。他の重合体(たとえばPPE、PE又は
EAA)もブレンドの一部となりうる。ブレンド中にP
PE、PE又はEAAが一緒に存在する場合には、これ
らの融合性は本発明のPPE/EAAブレンドの存在に
よって改善される。
レンド(2つの重合体A)及びB)の反応溶融混合によ
って得られる)は2つの原料重合体成分のみから生成さ
れ、又はブレンドは他の重合体と共に存在しうる。最も
適した付加重合体はスチレン系重合体(たとえばポリス
チレン又は特開昭60−76547号のスチレン共重合
体)であり、本発明のブレンドのPPE成分との融合性
は優れている。他の重合体(たとえばPPE、PE又は
EAA)もブレンドの一部となりうる。ブレンド中にP
PE、PE又はEAAが一緒に存在する場合には、これ
らの融合性は本発明のPPE/EAAブレンドの存在に
よって改善される。
【0026】本発明による「その場」で形成された共重
合体ブレンドは、優れた耐溶剤性と共に高温抵抗性が付
与された熱可塑性樹脂としての使用に加えて、他の重合
体とのブレンドの形成において融和剤として使用され
る。
合体ブレンドは、優れた耐溶剤性と共に高温抵抗性が付
与された熱可塑性樹脂としての使用に加えて、他の重合
体とのブレンドの形成において融和剤として使用され
る。
【0027】本発明によるブレンドは高温抵抗性を要求
する多数の商業的用途(優れた表面外観を有するフィル
ム、繊維及び成形製品の製造を含む)に使用される。成
形製品の範囲は、家庭用品の部品及びハウジングから自
動車の内部及び外部の装飾用部品(自動車用部品、本体
パネル、電器電子製品の部品及びハウジングを含む)ま
ででる。さらに一般的には、本発明の組成物は、耐衝撃
性と耐熱性との間の良好なバランス、優れた外観及びモ
ルダビリティーが要求される各種のエンジニアリングプ
ラスチックの分野で使用される。
する多数の商業的用途(優れた表面外観を有するフィル
ム、繊維及び成形製品の製造を含む)に使用される。成
形製品の範囲は、家庭用品の部品及びハウジングから自
動車の内部及び外部の装飾用部品(自動車用部品、本体
パネル、電器電子製品の部品及びハウジングを含む)ま
ででる。さらに一般的には、本発明の組成物は、耐衝撃
性と耐熱性との間の良好なバランス、優れた外観及びモ
ルダビリティーが要求される各種のエンジニアリングプ
ラスチックの分野で使用される。
【0028】本発明によれば、A)PPE又はエステル
末端キャップドPPE40〜80重量%、好ましくは約
50〜70重量%、及びB)アクリル酸0.1〜5モル
%を有するエチレン−アクリル酸ランダム共重合体20
〜60重量%、好ましくは30〜50重量%の2種類の
重合体の混合物を、C)無水カルボン酸0.1〜3.0
重量%(重合体A)及びB)の合計重量に対して)と共
に反応溶融混合に由来の熱可塑性樹脂でなる組成物が提
供される。
末端キャップドPPE40〜80重量%、好ましくは約
50〜70重量%、及びB)アクリル酸0.1〜5モル
%を有するエチレン−アクリル酸ランダム共重合体20
〜60重量%、好ましくは30〜50重量%の2種類の
重合体の混合物を、C)無水カルボン酸0.1〜3.0
重量%(重合体A)及びB)の合計重量に対して)と共
に反応溶融混合に由来の熱可塑性樹脂でなる組成物が提
供される。
【0029】本発明の組成物は下記の如くして得られ
る。すなわち、所望の配合割合(すなわちA/Bの重量
比40/60〜80/20、好ましくは50/50〜7
0/30)のPPE又はエステル末端キャップドPPE
及びエチレン−アクリル酸共重合体を、ミキサー(たと
えばHAAKE−BUCHLERミキサー)内におい
て、すべての成分を溶融させるに充分に高い好適な温度
(好ましくは260〜310℃)で無水カルボン酸C)
と反応溶融配合する。
る。すなわち、所望の配合割合(すなわちA/Bの重量
比40/60〜80/20、好ましくは50/50〜7
0/30)のPPE又はエステル末端キャップドPPE
及びエチレン−アクリル酸共重合体を、ミキサー(たと
えばHAAKE−BUCHLERミキサー)内におい
て、すべての成分を溶融させるに充分に高い好適な温度
(好ましくは260〜310℃)で無水カルボン酸C)
と反応溶融配合する。
【0030】重合体A)は、構造 −[X]−pOH 又は −[X]pO−C(O)−Y [式中、Yはアルキル基、アリール基又はアラルキル基
であり;pは単量体の総数であり、20以上であり;X
は次の構造 (ここで置換基Z1、Z2、Z3及びZ4は後述の定義を有
する)である]を有する。
であり;pは単量体の総数であり、20以上であり;X
は次の構造 (ここで置換基Z1、Z2、Z3及びZ4は後述の定義を有
する)である]を有する。
【0031】共重合体B)は、構造 [−(CH2−CH2)m−CH2−CR(COOH)−] (式中、Rは水素又は炭素数1〜4のアルキル基、好ま
しくはメチル基であり;mはランダム共重合体における
アクリル酸ユニット当たりのエチレン単量体ユニットの
数であり、好ましくは20〜100の整数である)を有
する。
しくはメチル基であり;mはランダム共重合体における
アクリル酸ユニット当たりのエチレン単量体ユニットの
数であり、好ましくは20〜100の整数である)を有
する。
【0032】PPE及びエステル末端キャップドPPE
は公知の反応性重合体である。末端キャップドPPEは
米国特許第4,806,602号、同第4,048,1
43号及び同第3,375,228号に開示されてお
り、一般に、触媒の存在下、温度約170〜300℃に
おけるポリフェニレンエーテルと少なくとも1つの無水
カルボン酸との反応によって調製される。米国特許第
4,806,602号、同第4,048,143号及び
同第3,375,228号を、本発明で使用されるエス
テル末端キャップドPPEに関する開示のための参考と
してここに例示する。特にベンゾアート末端キャップド
PPEが好適である。
は公知の反応性重合体である。末端キャップドPPEは
米国特許第4,806,602号、同第4,048,1
43号及び同第3,375,228号に開示されてお
り、一般に、触媒の存在下、温度約170〜300℃に
おけるポリフェニレンエーテルと少なくとも1つの無水
カルボン酸との反応によって調製される。米国特許第
4,806,602号、同第4,048,143号及び
同第3,375,228号を、本発明で使用されるエス
テル末端キャップドPPEに関する開示のための参考と
してここに例示する。特にベンゾアート末端キャップド
PPEが好適である。
【0033】本発明のベンゾアート末端キャップドPP
Eは、クロロホルム中でPPEの末端ヒドロキシル基
(OH)を塩化ベンゾイルと反応させ、ついで末端キャ
ップド重合体にメタノールを添加して沈殿させることに
よって容易に調製される。代表的なベンゾイル末端キャ
ップドPPEは、ヒドロキシル基(OH)の30〜70
%がベンゾアート基として利用されている。本発明のベ
ンゾアート末端キャップドポリフェニレンエーテルを調
製する好適な方法は、たとえば米国特許第4,822,
836号(ベンゾアート末端キャップドPPEの調製法
に関する開示のための参考としてここに例示する)に開
示されている。
Eは、クロロホルム中でPPEの末端ヒドロキシル基
(OH)を塩化ベンゾイルと反応させ、ついで末端キャ
ップド重合体にメタノールを添加して沈殿させることに
よって容易に調製される。代表的なベンゾイル末端キャ
ップドPPEは、ヒドロキシル基(OH)の30〜70
%がベンゾアート基として利用されている。本発明のベ
ンゾアート末端キャップドポリフェニレンエーテルを調
製する好適な方法は、たとえば米国特許第4,822,
836号(ベンゾアート末端キャップドPPEの調製法
に関する開示のための参考としてここに例示する)に開
示されている。
【0034】ポリフェニレンエーテル樹脂は公知の重合
体である。これらは、一般に、好適な触媒の存在下、1
以上の異なるフェノールを酸化カップリングさせること
によって得られる。好適なポリフェニレンエーテル(P
PE)は一般式 (ここでZ、Z1、Z2及びZ3は同一又は相互に異なる
ものであって、それぞれ独立して水素、ハロゲン(C
l、Br、I、F)、炭素数1〜4の炭化水素基及びフ
ェニル基でなる群から選ばれる1日価の置換基であり;
pは単量体ユニットの総数であって、20以上の正の整
数である)を有する。好ましくは、置換基Z、Z1、Z2
及びZ3はC1-6アルキル基である。ユニット当たりのエ
ーテル系酸素は次の単量体ユニットのフェニル環に関連
する。
体である。これらは、一般に、好適な触媒の存在下、1
以上の異なるフェノールを酸化カップリングさせること
によって得られる。好適なポリフェニレンエーテル(P
PE)は一般式 (ここでZ、Z1、Z2及びZ3は同一又は相互に異なる
ものであって、それぞれ独立して水素、ハロゲン(C
l、Br、I、F)、炭素数1〜4の炭化水素基及びフ
ェニル基でなる群から選ばれる1日価の置換基であり;
pは単量体ユニットの総数であって、20以上の正の整
数である)を有する。好ましくは、置換基Z、Z1、Z2
及びZ3はC1-6アルキル基である。ユニット当たりのエ
ーテル系酸素は次の単量体ユニットのフェニル環に関連
する。
【0035】好適なポリフェニレンエーテルの代表的な
例は次のとおりである。ポリ(2,6−ジメチル−1,
4−フェニレン)エーテル;ポリ(2,6−ジエチル−
1,4−フェニレン)エーテル;ポリ(2−メチル−6
−エチル−1,4−フェニレン)エーテル;ポリ(2−
メチル−6−プロピル−1,4−フェニレン)エーテ
ル;ポリ(2,6−ジプロピル−1,4−フェニレン)
エーテル;ポリ(2,3,6−トリメチル−1,4−フ
ェニレン)エーテル;ポリ(2−クロロ−1,4−フェ
ニレン)エーテル;ポリ(2−ブロモ−1,4−フェニ
レン)エーテル;ポリ(2−フェニル−1,4−フェニ
レン)エーテル;及びポリ(2,6−ジクロロ−1,4
−フェニレン)エーテル。
例は次のとおりである。ポリ(2,6−ジメチル−1,
4−フェニレン)エーテル;ポリ(2,6−ジエチル−
1,4−フェニレン)エーテル;ポリ(2−メチル−6
−エチル−1,4−フェニレン)エーテル;ポリ(2−
メチル−6−プロピル−1,4−フェニレン)エーテ
ル;ポリ(2,6−ジプロピル−1,4−フェニレン)
エーテル;ポリ(2,3,6−トリメチル−1,4−フ
ェニレン)エーテル;ポリ(2−クロロ−1,4−フェ
ニレン)エーテル;ポリ(2−ブロモ−1,4−フェニ
レン)エーテル;ポリ(2−フェニル−1,4−フェニ
レン)エーテル;及びポリ(2,6−ジクロロ−1,4
−フェニレン)エーテル。
【0036】好ましくはポリ(2,6−ジメチル−1,
4−フェニレン)エーテルが使用できる。2,6−ジメ
チルフェノール/2,3,6−トリメチルフェノール共
重合体の如き共重合体も使用できる。
4−フェニレン)エーテルが使用できる。2,6−ジメ
チルフェノール/2,3,6−トリメチルフェノール共
重合体の如き共重合体も使用できる。
【0037】これらポリフェニレンエーテルの製法は公
知であり、たとえば米国特許第3,306,874号、
同第3,306,875号、同第3,257,357
号、同第3,257,358号に開示されている。これ
ら米国特許は、本発明で使用される好適なPPEに関す
る開示のための参考としてここに例示したものである。
知であり、たとえば米国特許第3,306,874号、
同第3,306,875号、同第3,257,357
号、同第3,257,358号に開示されている。これ
ら米国特許は、本発明で使用される好適なPPEに関す
る開示のための参考としてここに例示したものである。
【0038】さらに、本発明で使用されるPPE樹脂
は、式 (式中、Z、Z1、Z2、Z3、R及びpは上記と同意義
であり;Qはpと同一又は異なるものであって、カッコ
内の単量体ユニットの総数であり20以上の正の整数で
ある)で表される単量体ユニットを有する重合体を含
む。これらPPE樹脂は、たとえばDie Makro
molekulare Chemie,186,183
5−1853,(1985)に開示されている。上述の
構造に相当するものの中で最も頻繁に使用されるPPE
樹脂は、テトラメチルビスフェノール−Aと2,6−ジ
メチルフェノールとを反応させることによって得られた
共重合体である。
は、式 (式中、Z、Z1、Z2、Z3、R及びpは上記と同意義
であり;Qはpと同一又は異なるものであって、カッコ
内の単量体ユニットの総数であり20以上の正の整数で
ある)で表される単量体ユニットを有する重合体を含
む。これらPPE樹脂は、たとえばDie Makro
molekulare Chemie,186,183
5−1853,(1985)に開示されている。上述の
構造に相当するものの中で最も頻繁に使用されるPPE
樹脂は、テトラメチルビスフェノール−Aと2,6−ジ
メチルフェノールとを反応させることによって得られた
共重合体である。
【0039】好適なポリフェニリンエーテルは、重量平
均分子量10,000〜100,000を有している。
好適な分子量は30,000〜60,000の範囲であ
る。
均分子量10,000〜100,000を有している。
好適な分子量は30,000〜60,000の範囲であ
る。
【0040】エチレン−(アルキル)アクリル酸重合体
(EAA)のようなポリオレフィン(C2-4)−(アル
キル)アクリル酸ランダム共重合体はよく知られた重合
体であり、かつ一般的にラジカル重合を経て得られる。
これらの合成法を記載する特許は、独国特許第1,57
0,560号;独国特許第1,570,612号及び米
国特許第4,988,781号がある。米国特許第4,
988,781号は、ここでは本発明において使用する
ことができるエチレン−(アルキル)アクリル酸共重合
体のより管壁な記載のための参照として加入されてい
る。最も好適なエチレン−(アルキル)アクリル酸共重
合体は、含有量が約4重量%から約15重量%の(アル
キル)アクリル酸、より好適にはEAAに関して約5〜
10重量%を有し、重量平均分子量約100,000又
はそれ以上、好適には約100,000〜1,000,
000を有している。もしもポリオレフィン−(アルキ
ル)アクリル酸ランダム共重合体の酸含有量が約15重
量%より高いと、PPEと融和される共重合体の能力を
減少させるランダム共重合体の架橋が発生する。
(EAA)のようなポリオレフィン(C2-4)−(アル
キル)アクリル酸ランダム共重合体はよく知られた重合
体であり、かつ一般的にラジカル重合を経て得られる。
これらの合成法を記載する特許は、独国特許第1,57
0,560号;独国特許第1,570,612号及び米
国特許第4,988,781号がある。米国特許第4,
988,781号は、ここでは本発明において使用する
ことができるエチレン−(アルキル)アクリル酸共重合
体のより管壁な記載のための参照として加入されてい
る。最も好適なエチレン−(アルキル)アクリル酸共重
合体は、含有量が約4重量%から約15重量%の(アル
キル)アクリル酸、より好適にはEAAに関して約5〜
10重量%を有し、重量平均分子量約100,000又
はそれ以上、好適には約100,000〜1,000,
000を有している。もしもポリオレフィン−(アルキ
ル)アクリル酸ランダム共重合体の酸含有量が約15重
量%より高いと、PPEと融和される共重合体の能力を
減少させるランダム共重合体の架橋が発生する。
【0041】EAA共重合体のメルトインデックスは、
好適には190℃で10g/10分又はそれより少な
く、より好適には5g/10分又はそれより少ない(A
STMD−1238)。好適なエチレン−(アルキル)
アクリル酸共重合体は、エチレン及びC1-6アルキルア
クリル酸単量体から、好適にはアクリル酸及び/又はメ
タクリル酸から調製される。特に好適なエチレン/アク
リル酸は、ダウケミカル会社によって製造され、そして
PRIMACORの商標名で商品化されている。
好適には190℃で10g/10分又はそれより少な
く、より好適には5g/10分又はそれより少ない(A
STMD−1238)。好適なエチレン−(アルキル)
アクリル酸共重合体は、エチレン及びC1-6アルキルア
クリル酸単量体から、好適にはアクリル酸及び/又はメ
タクリル酸から調製される。特に好適なエチレン/アク
リル酸は、ダウケミカル会社によって製造され、そして
PRIMACORの商標名で商品化されている。
【0042】最も重要なPRIMACOR共重合体の特
性は以下に示されている。このような共重合体のどんな
ものでも本発明に使用できる。
性は以下に示されている。このような共重合体のどんな
ものでも本発明に使用できる。
【0043】 フィルムの押出し成形用として選ばれるPRIMACOR重合体の物理特性 PRIMACOR PRIMACOR PRIMACOR PRIMACOR 1320 1410-XT 1420 1430 共単量体、重量% 6.5 9.5 9.5 9.5 (ASTM D−4094) メルトインデックス、 2.5 1.5 3.0 5.0 d−g/分 (ASTM D−1238) 密度、g/cc 0.932 0.938 0.938 0.938 Vicat軟化点、℃(°F) 85(185) 81(178) 78(172) 78(172) (ASTM D−1525) 引張り強さ、psi 1200 1210 1385 1170 (ASTM D−638) 最大引張り強さ、psi 2825 3400 3580 3000 (ASTM D−638) 最大伸び率、% 620 585 510 545 (ASTM D−638) 本発明に適した好適なEAA共重合体は、残留する酸単
量体の含有量が低いものである。共重合体中に存在する
残留酸単量体は無水カルボン酸と反応して混合物中に存
在する無水カルボン酸の有効量を低減させ、それによっ
て、より高い粘度のEAAマトリックスにおけるPPE
の分散を妨げる。好適には、無水カルボン酸と酸単量体
との副反応を最少にするために、EAA共重合体は1重
量%より小さい残留酸単量体含量、0.5重量%より小
さい残留酸単量体含量を有しているべきである。
量体の含有量が低いものである。共重合体中に存在する
残留酸単量体は無水カルボン酸と反応して混合物中に存
在する無水カルボン酸の有効量を低減させ、それによっ
て、より高い粘度のEAAマトリックスにおけるPPE
の分散を妨げる。好適には、無水カルボン酸と酸単量体
との副反応を最少にするために、EAA共重合体は1重
量%より小さい残留酸単量体含量、0.5重量%より小
さい残留酸単量体含量を有しているべきである。
【0044】本発明の目的に適した無水カルボン酸C)
は、その分子構造に1又はそれ以上の官能基−CO−O
−CO−を有する有機化合物である。
は、その分子構造に1又はそれ以上の官能基−CO−O
−CO−を有する有機化合物である。
【0045】好適な無水カルボン酸は、C9-20芳香族、
C4-20脂肪族及び脂環式であり、そして、そのうちの半
分の無水物が芳香族でかつ他の半分の無水物が脂肪族又
は脂環式である、芳香族/脂肪族又は脂環式無水物の混
合されたものである。好ましい例は、無水安息香酸、ト
ルイル無水物及び2−ナフトエ無水物を包含する。
C4-20脂肪族及び脂環式であり、そして、そのうちの半
分の無水物が芳香族でかつ他の半分の無水物が脂肪族又
は脂環式である、芳香族/脂肪族又は脂環式無水物の混
合されたものである。好ましい例は、無水安息香酸、ト
ルイル無水物及び2−ナフトエ無水物を包含する。
【0046】このカルボン無水物は、反応の前にカルボ
ン無水物が揮散するのを防ぐために、好適には混合段階
における溶融反応の温度より高い沸点を有しているべき
である。酸副生物は溶融物から除去されるように充分な
揮発性でなければならない(これにより反応を完了の方
向に向かわせる)。
ン無水物が揮散するのを防ぐために、好適には混合段階
における溶融反応の温度より高い沸点を有しているべき
である。酸副生物は溶融物から除去されるように充分な
揮発性でなければならない(これにより反応を完了の方
向に向かわせる)。
【0047】特に好適な無水物は無水安息香酸である。
【0048】本発明の重合体ブレンドを形成するように
溶融ブレンドされる重合体(A)及び重合体(B)の相
対的な量(PPE/EAA)は40:60から80:2
0の範囲内である。エステル末端キャップドPPEをE
AAと溶融混合する時、エステル末端キャップドユニッ
トに対してアクリル酸ユニットが過剰のモル量で存在す
るようにEAAの量を選択することが好ましい。好適に
は、重合体(A)及び(B)の相対的な量は、50:5
0から70:30の中にある。
溶融ブレンドされる重合体(A)及び重合体(B)の相
対的な量(PPE/EAA)は40:60から80:2
0の範囲内である。エステル末端キャップドPPEをE
AAと溶融混合する時、エステル末端キャップドユニッ
トに対してアクリル酸ユニットが過剰のモル量で存在す
るようにEAAの量を選択することが好ましい。好適に
は、重合体(A)及び(B)の相対的な量は、50:5
0から70:30の中にある。
【0049】無水カルボン酸C)は、PPE及びEAA
重合体の合計重量を基準にして約0.1〜3.0重量%
の範囲内の量でPPE及びEAAに加えられ、好適には
約1〜2.5重量%、より好適には約1〜1.5重量%
である。
重合体の合計重量を基準にして約0.1〜3.0重量%
の範囲内の量でPPE及びEAAに加えられ、好適には
約1〜2.5重量%、より好適には約1〜1.5重量%
である。
【0050】成分A),B)及びC)の溶融混合の間
に、無水カルボン無水物C)とエチレン−(アルキル)
アクリル酸共重合体(B)との間の反応がおそらく起き
る。このような反応は、急速でかつ発熱を伴い、さらに
比較的低い温度で発生する。この反応は150〜175
℃のような低い温度でも迅速に発生する。この反応は実
際に利用する温度によっては制限されることはなく、む
しろ原料の成分を十分に混合するのに要する時間によっ
てのみ制限される。押出し材による加工は、当分野で公
知の如く伝統的な押出し機及び押出し条件を使用して行
われる。
に、無水カルボン無水物C)とエチレン−(アルキル)
アクリル酸共重合体(B)との間の反応がおそらく起き
る。このような反応は、急速でかつ発熱を伴い、さらに
比較的低い温度で発生する。この反応は150〜175
℃のような低い温度でも迅速に発生する。この反応は実
際に利用する温度によっては制限されることはなく、む
しろ原料の成分を十分に混合するのに要する時間によっ
てのみ制限される。押出し材による加工は、当分野で公
知の如く伝統的な押出し機及び押出し条件を使用して行
われる。
【0051】本発明の典型的な実施例において、PPE
及びEAAを無水カルボン酸と共に溶融ミキサー(27
0℃に予熱)の中で混合した後、反応温度は反応体の添
加からすばやく上昇しはじめる。270℃及びそれより
高い温度は混合の後、たった1分程度で到達する。混合
中に測定されるトルクもまた、均一化されてしまう前の
最初の1〜3分のうちにすばやく上昇する。対照的に、
無水カルボン酸の存在がないPPE及びEAAの溶融混
合は、270℃に到達するのにより長い時間を要する
(約4分)。無水カルボン酸が存在する状態でのPPE
とEAAとの間の反応は充分に迅速であり、約0.5〜
2分の滞留時間を有する伝統的な押出し機によって反応
を実施できる。この処理上の利点は生成された重合体の
連続処理及び押出しが可能であるため重要である。
及びEAAを無水カルボン酸と共に溶融ミキサー(27
0℃に予熱)の中で混合した後、反応温度は反応体の添
加からすばやく上昇しはじめる。270℃及びそれより
高い温度は混合の後、たった1分程度で到達する。混合
中に測定されるトルクもまた、均一化されてしまう前の
最初の1〜3分のうちにすばやく上昇する。対照的に、
無水カルボン酸の存在がないPPE及びEAAの溶融混
合は、270℃に到達するのにより長い時間を要する
(約4分)。無水カルボン酸が存在する状態でのPPE
とEAAとの間の反応は充分に迅速であり、約0.5〜
2分の滞留時間を有する伝統的な押出し機によって反応
を実施できる。この処理上の利点は生成された重合体の
連続処理及び押出しが可能であるため重要である。
【0052】無水カルボン酸も、EAAにおけるアンヒ
ドリッド結合及びPPEとEAAとの間の共有結合の形
成と同時に、PPEの「その場」での末端キャッピング
を提供するために信頼されるものである。たとえば、無
水安息香酸を使用して調製された重合体ブレンドにおい
て、本発明のブレンドのクロロホルム抽出物の赤外(I
R)スペクトルでは、1742cm-1にベンゾアートエ
ステルカルボニルバンドを示した。反応生成物の圧縮フ
ィルムのSEMホトミクログラフでは、EAAマトリッ
クスにおけるミクロン以下のPPEの分散を示す。
ドリッド結合及びPPEとEAAとの間の共有結合の形
成と同時に、PPEの「その場」での末端キャッピング
を提供するために信頼されるものである。たとえば、無
水安息香酸を使用して調製された重合体ブレンドにおい
て、本発明のブレンドのクロロホルム抽出物の赤外(I
R)スペクトルでは、1742cm-1にベンゾアートエ
ステルカルボニルバンドを示した。反応生成物の圧縮フ
ィルムのSEMホトミクログラフでは、EAAマトリッ
クスにおけるミクロン以下のPPEの分散を示す。
【0053】無水カルボン酸との反応によって得られた
ブレンドは熱可塑性挙動を保持し、圧縮成形及び射出成
形される。該ブレンドは、無水カルボン酸を使用しない
で調製された融和性PPE/EAAブレンドよりも明る
い色相を有する。押出し機で調製されたブレンドの機械
特性も、HAAKEミキサーにおいて加熱調製された均
等なブレンドよりも良好である。押出し機において無水
安息香酸を使用して得られたPPE/EAA(70重量
%/30重量%)ブレンドの曲げモジュラスは、たとえ
ば155,000〜160,000psiである。引張
り強さは約6,000psiであり、ノッチ付きIZO
D値は約1.0ft−lbsである。これらのブレンド
の耐溶剤性も良好である。
ブレンドは熱可塑性挙動を保持し、圧縮成形及び射出成
形される。該ブレンドは、無水カルボン酸を使用しない
で調製された融和性PPE/EAAブレンドよりも明る
い色相を有する。押出し機で調製されたブレンドの機械
特性も、HAAKEミキサーにおいて加熱調製された均
等なブレンドよりも良好である。押出し機において無水
安息香酸を使用して得られたPPE/EAA(70重量
%/30重量%)ブレンドの曲げモジュラスは、たとえ
ば155,000〜160,000psiである。引張
り強さは約6,000psiであり、ノッチ付きIZO
D値は約1.0ft−lbsである。これらのブレンド
の耐溶剤性も良好である。
【0054】無水カルボン酸の存在下におけるPPEと
EAAとの反応溶融混合は触媒を使用しても行われる。
EAAとの反応溶融混合は触媒を使用しても行われる。
【0055】触媒の使用は、EAA内に分散されるPP
E粒子の平均粒径を数μmから約0.5〜2μm、好ま
しくは0.5〜1μmに低減させる。さらに、触媒の使
用は溶融混合の間により大きいトルク値を生ずる。より
大きいトルク値は、より大きい分子量の化合物の生成及
び粘度の増大(これらは改善された融和性及び耐溶剤性
に関連する)を示すものである。
E粒子の平均粒径を数μmから約0.5〜2μm、好ま
しくは0.5〜1μmに低減させる。さらに、触媒の使
用は溶融混合の間により大きいトルク値を生ずる。より
大きいトルク値は、より大きい分子量の化合物の生成及
び粘度の増大(これらは改善された融和性及び耐溶剤性
に関連する)を示すものである。
【0056】触媒としては、未キャップドPPEの末端
基又は末端基キャップドPPEのエステル基のEAAの
COOH基でのエステル化反応に対して触媒作用を発揮
するいかなる化合物も使用することができる。知られて
いる好適な触媒の例としては、有機カルボン酸(すなわ
ちC1-10アルカン酸)の金属塩に加えて、たとえば硫酸
塩、チタン酸塩、スズ酸塩などの金属塩がある。特に、
アルカリ金属及びアルカリ土類金属カチオンを含有する
金属塩が好適である。
基又は末端基キャップドPPEのエステル基のEAAの
COOH基でのエステル化反応に対して触媒作用を発揮
するいかなる化合物も使用することができる。知られて
いる好適な触媒の例としては、有機カルボン酸(すなわ
ちC1-10アルカン酸)の金属塩に加えて、たとえば硫酸
塩、チタン酸塩、スズ酸塩などの金属塩がある。特に、
アルカリ金属及びアルカリ土類金属カチオンを含有する
金属塩が好適である。
【0057】金属塩は、無水塩として使用することがで
き、又は選択時に水和されていてもよい。特別に好適な
触媒は、酢酸マグネシウム四水和物である。しかしなが
ら、水和された触媒は、無水カルボン酸(C)の効果を
部分的に抑制する。水和触媒から遊離された水は無水カ
ルボン酸を加水分解し、反応中存在する無水物の有効濃
度を減ずる。水和触媒を使用して行われる溶融混合で
は、従って、触媒中の水和水による加水分解後に所望無
水物濃度が維持されるように比例した多量の無水物を使
用して行われることが必要とされる。
き、又は選択時に水和されていてもよい。特別に好適な
触媒は、酢酸マグネシウム四水和物である。しかしなが
ら、水和された触媒は、無水カルボン酸(C)の効果を
部分的に抑制する。水和触媒から遊離された水は無水カ
ルボン酸を加水分解し、反応中存在する無水物の有効濃
度を減ずる。水和触媒を使用して行われる溶融混合で
は、従って、触媒中の水和水による加水分解後に所望無
水物濃度が維持されるように比例した多量の無水物を使
用して行われることが必要とされる。
【0058】本発明で使用するのに適当な他の触媒は、
英国特許第2,150,580号に記載されている。
英国特許第2,150,580号に記載されている。
【0059】本発明によれば、PPE及びEAAを無水
カルボン酸の存在下で成形配合する際に生じる迅速な反
応により、別に反応溶融混合及び押出し段階を必要とす
ることなく押出し機において直接融和性ブレンドを調製
できる押出し機内での反応は、一般に、約260〜31
0℃の温度、好適には270〜295℃で行われる。2
60℃よりも実質的に低い温度では、PPEは非常に粘
稠になりすぎ、EAAマトリックス内では十分に分散さ
れない。配合は押出し機のダイスにおいて加圧の結果と
して実施される。たとえ押出し機内における滞留時間が
比較的短い、すなわち約0.5〜2分であっても、融和
性重合体ブレンドが生成される。押出し機内の低圧真空
区域は、未反応の単量体及び揮発性副生生物を取り除く
ことを可能にする。
カルボン酸の存在下で成形配合する際に生じる迅速な反
応により、別に反応溶融混合及び押出し段階を必要とす
ることなく押出し機において直接融和性ブレンドを調製
できる押出し機内での反応は、一般に、約260〜31
0℃の温度、好適には270〜295℃で行われる。2
60℃よりも実質的に低い温度では、PPEは非常に粘
稠になりすぎ、EAAマトリックス内では十分に分散さ
れない。配合は押出し機のダイスにおいて加圧の結果と
して実施される。たとえ押出し機内における滞留時間が
比較的短い、すなわち約0.5〜2分であっても、融和
性重合体ブレンドが生成される。押出し機内の低圧真空
区域は、未反応の単量体及び揮発性副生生物を取り除く
ことを可能にする。
【0060】特別な理論によるものではないが、無水カ
ルボン酸はEAA上の酸基と迅速に反応して混合無水物
を生成し、副生生物としてカルボン酸を形成すると考え
られる。反応が続くと、ついで混合無水物からの他の酸
基と反応して、EAAのアクリル酸部分を形成し、EA
Aのジアンヒドリッドを生成すると共に他の安息香酸酸
を遊離する。ジアンヒドリッドの形成によって、小滴と
してPPEの分散及び融和を可能にする溶融粘度の迅速
な増加が生じる。
ルボン酸はEAA上の酸基と迅速に反応して混合無水物
を生成し、副生生物としてカルボン酸を形成すると考え
られる。反応が続くと、ついで混合無水物からの他の酸
基と反応して、EAAのアクリル酸部分を形成し、EA
Aのジアンヒドリッドを生成すると共に他の安息香酸酸
を遊離する。ジアンヒドリッドの形成によって、小滴と
してPPEの分散及び融和を可能にする溶融粘度の迅速
な増加が生じる。
【0061】従って、融和がこれらの結合から生じるも
のと思われる。EAAが無水カルボン酸と反応すること
によって、EAAの粘度の極めて迅速な増大が生じる。
この粘度の迅速な増加はEAAのジアンヒドリッドの形
成によって生ずる。PPEは、この粘稠なEAAマトリ
ックスに小滴として分散される。EAA内へのPPEの
分散によって融和が生じる。この融和された形態は、P
PEの末端基(OH又はエステル)の一部分がEAA無
水物のアンヒドリッド結合と反応することによって固定
される。
のと思われる。EAAが無水カルボン酸と反応すること
によって、EAAの粘度の極めて迅速な増大が生じる。
この粘度の迅速な増加はEAAのジアンヒドリッドの形
成によって生ずる。PPEは、この粘稠なEAAマトリ
ックスに小滴として分散される。EAA内へのPPEの
分散によって融和が生じる。この融和された形態は、P
PEの末端基(OH又はエステル)の一部分がEAA無
水物のアンヒドリッド結合と反応することによって固定
される。
【0062】幾つかの又はすべてのEAAは、異なる重
合体、好適にはカルボン酸基又は酸無水物基を含有する
ポリオレフィンで置換される。好適な重合体は、マレイ
ン化ポリオレフィン(POLYBOND 3009)及
び商業的に入手し得るマレイン化ポリオレフィンから得
られる酸官能化ポリオレフィンである。適当な例として
は、無水マレイン酸単量体ユニット約0.25重量%を
含有するマレイン化エチレン−プロピレン−ジエン重合
体(EPDM)、マレイン化ポリエチレン及びマレイン
化ポリプロピレンがある。たとえば、EAAの一部分
を、マレイン化ポリエチレン、好適には高密度のポリエ
チレン(HDPE)、又は遊離カルボン酸基を有するポ
リエチレンの誘導体で置換することができる。好適な誘
導化重合体は、マレイン化ポリオレフィンをアミノ基含
有カルボン酸化合物と反応させることによって調製され
た重合体である。アミノ基は、無水マレイン酸単量体ユ
ニットと反応して、遊離カルボン酸官能基を有するマレ
イミド単量体ユニットを生成する。適当なアミノカルボ
ン酸化合物は、アミノ基で置換されたC3-30アルカン酸
を包含する。好適には、アルカン酸は、ω末端炭素原子
上でアミノ置換される。好適なアミノカルボン酸は、式 NH2(CH2)n−COOH (ここで、n=3〜30、好適には4〜8)を有する。
芳香族アミノカルボン酸もマレイン化ポリオレフィンを
誘導するために使用される。適当な芳香族アミノカルボ
ン酸化合物は、7〜20個の炭素原子、好適には7〜1
1個の炭素原子を含有し、たとえばp−アミノ安息香
酸、n−アミノ安息香酸及びアミノナフトエ酸がある。
マレイン化HDPEは、たとえばp−アミノ安息香酸と
反応して、p−マレイミド安息香酸ユニットを生成す
る。上述したマレイン化ポリオレフィン及びそのマレイ
ミド誘導体の両方は、無水物の存在下でPPEと一緒に
押出しされ、融和性重合体ブレンドを形成する。たとえ
ば、0.25〜2.0wt%の無水マレイン酸単量体ユ
ニットを含有するマレイン化ポリエチレンは商業的に入
手し得る。マレイン化ポリエチレンは、押出し機内にお
いて温度約150〜200℃でPABA0.5〜3重量
%、好ましくは約1〜2重量%と共に加熱/混合して
(好ましくは押出し)によってp−マレイミド安息香酸
ユニットに転化される。この反応により、無水マレイン
酸ユニットは下に示される式を有するp−マレイミド安
息香酸ユニットに転化する。 EAAの約25〜100重量%、好適には25〜75重
量%は、共重合可能な無水物又はカルボン酸含有重合体
と交換される。たとえば、EAAの一部分が誘導化HP
DEと交換されたときには、ブレンドのモジュラス値が
改良される。また、EAAの一部分が誘導化EPDMと
交換されたときには、得られたブレンドは改良された衝
撃強さを有する。好適には、EAAの一部分を交換する
ために使用される重合体は、少なくとも20,000、
好適には約100,000〜1,000,000の分子
量を有する。
合体、好適にはカルボン酸基又は酸無水物基を含有する
ポリオレフィンで置換される。好適な重合体は、マレイ
ン化ポリオレフィン(POLYBOND 3009)及
び商業的に入手し得るマレイン化ポリオレフィンから得
られる酸官能化ポリオレフィンである。適当な例として
は、無水マレイン酸単量体ユニット約0.25重量%を
含有するマレイン化エチレン−プロピレン−ジエン重合
体(EPDM)、マレイン化ポリエチレン及びマレイン
化ポリプロピレンがある。たとえば、EAAの一部分
を、マレイン化ポリエチレン、好適には高密度のポリエ
チレン(HDPE)、又は遊離カルボン酸基を有するポ
リエチレンの誘導体で置換することができる。好適な誘
導化重合体は、マレイン化ポリオレフィンをアミノ基含
有カルボン酸化合物と反応させることによって調製され
た重合体である。アミノ基は、無水マレイン酸単量体ユ
ニットと反応して、遊離カルボン酸官能基を有するマレ
イミド単量体ユニットを生成する。適当なアミノカルボ
ン酸化合物は、アミノ基で置換されたC3-30アルカン酸
を包含する。好適には、アルカン酸は、ω末端炭素原子
上でアミノ置換される。好適なアミノカルボン酸は、式 NH2(CH2)n−COOH (ここで、n=3〜30、好適には4〜8)を有する。
芳香族アミノカルボン酸もマレイン化ポリオレフィンを
誘導するために使用される。適当な芳香族アミノカルボ
ン酸化合物は、7〜20個の炭素原子、好適には7〜1
1個の炭素原子を含有し、たとえばp−アミノ安息香
酸、n−アミノ安息香酸及びアミノナフトエ酸がある。
マレイン化HDPEは、たとえばp−アミノ安息香酸と
反応して、p−マレイミド安息香酸ユニットを生成す
る。上述したマレイン化ポリオレフィン及びそのマレイ
ミド誘導体の両方は、無水物の存在下でPPEと一緒に
押出しされ、融和性重合体ブレンドを形成する。たとえ
ば、0.25〜2.0wt%の無水マレイン酸単量体ユ
ニットを含有するマレイン化ポリエチレンは商業的に入
手し得る。マレイン化ポリエチレンは、押出し機内にお
いて温度約150〜200℃でPABA0.5〜3重量
%、好ましくは約1〜2重量%と共に加熱/混合して
(好ましくは押出し)によってp−マレイミド安息香酸
ユニットに転化される。この反応により、無水マレイン
酸ユニットは下に示される式を有するp−マレイミド安
息香酸ユニットに転化する。 EAAの約25〜100重量%、好適には25〜75重
量%は、共重合可能な無水物又はカルボン酸含有重合体
と交換される。たとえば、EAAの一部分が誘導化HP
DEと交換されたときには、ブレンドのモジュラス値が
改良される。また、EAAの一部分が誘導化EPDMと
交換されたときには、得られたブレンドは改良された衝
撃強さを有する。好適には、EAAの一部分を交換する
ために使用される重合体は、少なくとも20,000、
好適には約100,000〜1,000,000の分子
量を有する。
【0063】本発明の熱可塑性樹脂は、良好な剛さ、優
れた加工性及び衝撃特性と共に優れた耐溶剤性を有する
PPEとEAAとの完全な融和性のブレンドを形成す
る。
れた加工性及び衝撃特性と共に優れた耐溶剤性を有する
PPEとEAAとの完全な融和性のブレンドを形成す
る。
【0064】本発明の熱可塑性重合体ブレンドは、他の
樹脂(たとえばPPE、PE、EAA又はスチレン樹
脂)約5〜25重量%と配合される。上述した成分に加
えて、種々の添加物を、これら添加物が本発明の効果、
特に主たる効果である成分の優れた融和性を損なわない
かぎり、添加することができる。最も重要な添加剤とし
ては、安定剤、酸化防止剤、離型剤、可塑剤、難燃剤、
フィラー、帯電防止剤及び着色剤がある。
樹脂(たとえばPPE、PE、EAA又はスチレン樹
脂)約5〜25重量%と配合される。上述した成分に加
えて、種々の添加物を、これら添加物が本発明の効果、
特に主たる効果である成分の優れた融和性を損なわない
かぎり、添加することができる。最も重要な添加剤とし
ては、安定剤、酸化防止剤、離型剤、可塑剤、難燃剤、
フィラー、帯電防止剤及び着色剤がある。
【0065】本発明のブレンドを形成するために重合体
ブレンドへの他の添加剤の配合は、重合体(A)及び
(B)を無水物(C)と反応溶融混合した後に行われ
る。添加剤は、1工程又は必要に応じて繰り返して混合
することによって2又はそれ以上の工程で添加される。
ブレンドへの他の添加剤の配合は、重合体(A)及び
(B)を無水物(C)と反応溶融混合した後に行われ
る。添加剤は、1工程又は必要に応じて繰り返して混合
することによって2又はそれ以上の工程で添加される。
【0066】たとえば、最初の酸化防止剤の添加は、第
1工程、すなわちA)、B)及びC)の反応溶融混合の間
に行われ、本発明の共重合混合物に生成する。成分(た
とえば離型剤及び可塑化剤)の第2の添加は、反応溶融
混合の後に行われる。この第2の添加工程の間に、他の
好適な樹脂も同様に添加される。
1工程、すなわちA)、B)及びC)の反応溶融混合の間
に行われ、本発明の共重合混合物に生成する。成分(た
とえば離型剤及び可塑化剤)の第2の添加は、反応溶融
混合の後に行われる。この第2の添加工程の間に、他の
好適な樹脂も同様に添加される。
【0067】配合は、樹脂を配合剤(たとえば安定剤及
び酸化防止剤)とブレンドするために一般に使用される
種々の方法で行われる。例えば、粉状、粒状、又はこれ
らの混合した(すなわち粉とペレットの混合)成分をミ
キサー(HENSCHELミキサー、HAAKE BUCHLERミキサー、
ツインシリンダー式ミキサー等)において均質に分散さ
せ(ただし、十分な滞留時間をおいて反応溶融配合を行
う)、ついで混合物をニーダー(たとえば、ロールミ
ル、BANBURYミキサー、BRABENDER PLASTOGRAPH等)によ
り溶融−混練する。このようにして得られた樹脂合成物
をペレット状で押出しする。
び酸化防止剤)とブレンドするために一般に使用される
種々の方法で行われる。例えば、粉状、粒状、又はこれ
らの混合した(すなわち粉とペレットの混合)成分をミ
キサー(HENSCHELミキサー、HAAKE BUCHLERミキサー、
ツインシリンダー式ミキサー等)において均質に分散さ
せ(ただし、十分な滞留時間をおいて反応溶融配合を行
う)、ついで混合物をニーダー(たとえば、ロールミ
ル、BANBURYミキサー、BRABENDER PLASTOGRAPH等)によ
り溶融−混練する。このようにして得られた樹脂合成物
をペレット状で押出しする。
【0068】本発明により得られた樹脂組成物は、通常
熱可塑性樹脂に応用される成形方法(たとえば、射出成
形、押出成形等)により容易に成形される。射出成形法
は特に好ましい。
熱可塑性樹脂に応用される成形方法(たとえば、射出成
形、押出成形等)により容易に成形される。射出成形法
は特に好ましい。
【0069】本発明の他の特徴は本発明を説明するため
に例示した好適な具体例に関する以下の記載(ただしこ
れに限定されない)より明らかになろう。
に例示した好適な具体例に関する以下の記載(ただしこ
れに限定されない)より明らかになろう。
【実施例1】HAAKEミキサーにおいて安息無水物とで作ったPP
E50重量%/EAA50重量%のブレンド 実験のため無水試薬を使用した。PPEを110℃で4
時間乾燥させた。EAAを真空炉内において70℃で一
晩中(約16時間)乾燥させた。Scientific
Polymer Products,Inc.(SP
2)からのポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル(PPE)22g(50重量%)と、Do
w Chemicalからのエチレン−アクリル酸共重
合体(EAA)(PRIMACOR1430ペレット
(9.5%アクリル酸,AA))22g(50重量%)
とを、安息無水物及びIRGANOX1076酸化防止
剤約0.25重量%と共に混合した。混合物をローラー
ブレードでもってHAAKE BUCHLER混合物
(容量6.9cc)に入れ、270℃まで予熱した。ス
クリューの速度を100rpmに設定した。この装置に
おけるマイクロコンピュータの設備は混合の変化を許容
する。トルク及び温度は時間の関数として監視した。安
息無水物、マグネシウムアセテートテトラ水和物(触
媒)、混合時間、初期及び最終トルク続取り値、最終融
解温度の量は表1の各列に示してある。実行時間の終り
では、溶融した材料を室及びスクリューから除去した。
冷却の後、材料を微粉化し、又は塊のままにしておくこ
とができる。ブレンドの粉末又は塊は250〜270℃
からの温度でCARVERプレスでもってフィルム状に
プレスするのに用いた。厚いフィルム(0.1〜1m
m)は走査電子顕微鏡(SEM)の顕微鏡写真を得るの
に用い、薄いフィルム(0.1mm)はフーリエ変換
(FT)のIRスペクトルを決定するのに用いた。PP
Eをクロロホルム抽出によってブレンドから除去した場
合、FTIR決定のためのフィルムはクロロホルム溶液
から鋳造した。
E50重量%/EAA50重量%のブレンド 実験のため無水試薬を使用した。PPEを110℃で4
時間乾燥させた。EAAを真空炉内において70℃で一
晩中(約16時間)乾燥させた。Scientific
Polymer Products,Inc.(SP
2)からのポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル(PPE)22g(50重量%)と、Do
w Chemicalからのエチレン−アクリル酸共重
合体(EAA)(PRIMACOR1430ペレット
(9.5%アクリル酸,AA))22g(50重量%)
とを、安息無水物及びIRGANOX1076酸化防止
剤約0.25重量%と共に混合した。混合物をローラー
ブレードでもってHAAKE BUCHLER混合物
(容量6.9cc)に入れ、270℃まで予熱した。ス
クリューの速度を100rpmに設定した。この装置に
おけるマイクロコンピュータの設備は混合の変化を許容
する。トルク及び温度は時間の関数として監視した。安
息無水物、マグネシウムアセテートテトラ水和物(触
媒)、混合時間、初期及び最終トルク続取り値、最終融
解温度の量は表1の各列に示してある。実行時間の終り
では、溶融した材料を室及びスクリューから除去した。
冷却の後、材料を微粉化し、又は塊のままにしておくこ
とができる。ブレンドの粉末又は塊は250〜270℃
からの温度でCARVERプレスでもってフィルム状に
プレスするのに用いた。厚いフィルム(0.1〜1m
m)は走査電子顕微鏡(SEM)の顕微鏡写真を得るの
に用い、薄いフィルム(0.1mm)はフーリエ変換
(FT)のIRスペクトルを決定するのに用いた。PP
Eをクロロホルム抽出によってブレンドから除去した場
合、FTIR決定のためのフィルムはクロロホルム溶液
から鋳造した。
【実施例2】HAAKEミキサーにおいて安息無水物を含む/含まな
いEAAの反応 安息無水物を含む又は含まない無水EAAパレット(I
RGANOX1076)44gを任意の所定温度でHA
AKEミキサー内に入れた。スクリューの速度を100
rpmに設定した。安息無水物、Mg(OAC)2・4
H2O、混合時間、設定温度、最終融解温度、及び初期
及び最終トルク測定値の量が表2に示してある。FTI
Rスペクトルは上述のようにプレスフィルムの製品で得
た。
いEAAの反応 安息無水物を含む又は含まない無水EAAパレット(I
RGANOX1076)44gを任意の所定温度でHA
AKEミキサー内に入れた。スクリューの速度を100
rpmに設定した。安息無水物、Mg(OAC)2・4
H2O、混合時間、設定温度、最終融解温度、及び初期
及び最終トルク測定値の量が表2に示してある。FTI
Rスペクトルは上述のようにプレスフィルムの製品で得
た。
【実施例3】PPE/EAAブレンドのLEISTRITZ押出し
(溶融物混合) PPE及びEAA重合体を真空炉内において60℃で2
2時間乾燥させた。代りとして、PPEを独立して11
0℃で4時間乾燥させ、PRIMACOR EAA及び
マイレン化高濃度ポリエチレン(POLYBOND30
09,MW=186,000)材料を真空炉内において
60〜70℃で一晩中24時間乾燥させた。押出し機
は、LEISTRITZ LSD1ポッパフィーダー及
び真空能力(800ミリバール)を備えたLEISTR
ITZ LSM30.34実験室ツイン押出し機とし
た。出力は2.5〜3.0kg/h(5.5〜6.6ポ
ンド/時)から運転した。1/8インチの2穴ダイを円
筒状シリンダーと同じ温度に加熱した。ストランドは水
溶を通過し、余分の水分は、回転ブレードを持ったCU
MBERLAND UTILIZERペレタイザーに入
る前に吹き飛ばされた。ペレット化されたPPEブレン
ドを強制空気炉内において約110℃で乾燥させた。ポ
リエチレンを真空中において60〜70℃で一晩中乾燥
させた。
(溶融物混合) PPE及びEAA重合体を真空炉内において60℃で2
2時間乾燥させた。代りとして、PPEを独立して11
0℃で4時間乾燥させ、PRIMACOR EAA及び
マイレン化高濃度ポリエチレン(POLYBOND30
09,MW=186,000)材料を真空炉内において
60〜70℃で一晩中24時間乾燥させた。押出し機
は、LEISTRITZ LSD1ポッパフィーダー及
び真空能力(800ミリバール)を備えたLEISTR
ITZ LSM30.34実験室ツイン押出し機とし
た。出力は2.5〜3.0kg/h(5.5〜6.6ポ
ンド/時)から運転した。1/8インチの2穴ダイを円
筒状シリンダーと同じ温度に加熱した。ストランドは水
溶を通過し、余分の水分は、回転ブレードを持ったCU
MBERLAND UTILIZERペレタイザーに入
る前に吹き飛ばされた。ペレット化されたPPEブレン
ドを強制空気炉内において約110℃で乾燥させた。ポ
リエチレンを真空中において60〜70℃で一晩中乾燥
させた。
【実施例3a】LEISTRITZ押出し機において安息無水物を含む
PRIMACOR1430EAA/PPEの反応 押出し条件及びモールド成形条件は表3及び10に要約
してある。特性は表4及び5に報告してある。LEIS
TRITZツイン押出し機における重合体の滞在時間は
約1〜2分である。安息無水物を含みながらツインスク
リュー押出し機を通った試料(試料71−38,71−
91−15及び71103−4)は、無水物を含まずに
ツインスクリュー押出し機で調製された溶融混合コント
ロール試料(試料71−35及び71−54)に対し優
れており、またHAAKEミキサーで調製された熱溶融
混合試料(試料71−29及び71−57)よりも良好
な機械特性を呈する。
PRIMACOR1430EAA/PPEの反応 押出し条件及びモールド成形条件は表3及び10に要約
してある。特性は表4及び5に報告してある。LEIS
TRITZツイン押出し機における重合体の滞在時間は
約1〜2分である。安息無水物を含みながらツインスク
リュー押出し機を通った試料(試料71−38,71−
91−15及び71103−4)は、無水物を含まずに
ツインスクリュー押出し機で調製された溶融混合コント
ロール試料(試料71−35及び71−54)に対し優
れており、またHAAKEミキサーで調製された熱溶融
混合試料(試料71−29及び71−57)よりも良好
な機械特性を呈する。
【実施例4】マレイン化HDPE(POLYBOND3009)のマ
レイミド安息香酸誘導体の調製 1%p−アミノ安息香酸(試料71−55E):HDP
E(2500g)を真空炉内において60℃で一晩中乾
燥させた。乾燥したHDPEをアミノ安息香酸25g
(1重量%)及びIRGANOX1076で酸化防止剤
と共に混ぜ合わせた。ブレンドを送り速度12rpmで
LEISTRITZ押出し機に供給し、この送り速度は
スクリュー速度70rpmで3.45kg/h(7.6
ポンド/時)の出力を与える。円筒状シリンダーの温度
を175℃に設定し、ダイを177℃に設定し、押出し
機は減圧領域で真空を与えた。押出し成形品を水浴を通
過させてストランド化した後、材料をペレット化し、こ
のペレットを真空中において60℃で一晩中乾燥させ
た。ペレットからフィルムをプレス成形し、FTIR曲
線を決定した。FTIRは、マレイミドカルボニル帯の
特性である1719cm-1及び1780cm-1で帯を示
した。1790cm-1での開始材料(マレイン化HDP
E)のマレイン化無水物カルボニル帯は大幅に減少した
が、いまだ存在している。また、製品には、1176c
m-1でCOOH群のC−O帯が存在した。酸性カルボニ
ル帯は1695cm-1で肩として現れた。 2%p−アミノ安息香酸(試料71−74−1):p−
アミノ安息香酸(PABA)44g(2重量%)を用い
ながら上述の流れを繰り返した。製品は、1重量%だけ
のPABAを用いた製品よりも幾分濃かった。プレス成
形フィルムのFTIRは、1790cm-1でのマレイン
化カルボニル帯がさらに減少しかつ1780cm-1での
帯が1790cm-1に対して相当強いことを明示した。
1176cm-1でのC−O帯の強さは試料71−55E
よりも試料71−74−1において約20%強かった。
レイミド安息香酸誘導体の調製 1%p−アミノ安息香酸(試料71−55E):HDP
E(2500g)を真空炉内において60℃で一晩中乾
燥させた。乾燥したHDPEをアミノ安息香酸25g
(1重量%)及びIRGANOX1076で酸化防止剤
と共に混ぜ合わせた。ブレンドを送り速度12rpmで
LEISTRITZ押出し機に供給し、この送り速度は
スクリュー速度70rpmで3.45kg/h(7.6
ポンド/時)の出力を与える。円筒状シリンダーの温度
を175℃に設定し、ダイを177℃に設定し、押出し
機は減圧領域で真空を与えた。押出し成形品を水浴を通
過させてストランド化した後、材料をペレット化し、こ
のペレットを真空中において60℃で一晩中乾燥させ
た。ペレットからフィルムをプレス成形し、FTIR曲
線を決定した。FTIRは、マレイミドカルボニル帯の
特性である1719cm-1及び1780cm-1で帯を示
した。1790cm-1での開始材料(マレイン化HDP
E)のマレイン化無水物カルボニル帯は大幅に減少した
が、いまだ存在している。また、製品には、1176c
m-1でCOOH群のC−O帯が存在した。酸性カルボニ
ル帯は1695cm-1で肩として現れた。 2%p−アミノ安息香酸(試料71−74−1):p−
アミノ安息香酸(PABA)44g(2重量%)を用い
ながら上述の流れを繰り返した。製品は、1重量%だけ
のPABAを用いた製品よりも幾分濃かった。プレス成
形フィルムのFTIRは、1790cm-1でのマレイン
化カルボニル帯がさらに減少しかつ1780cm-1での
帯が1790cm-1に対して相当強いことを明示した。
1176cm-1でのC−O帯の強さは試料71−55E
よりも試料71−74−1において約20%強かった。
【実施例5】POLYBOND/EAAブレンド 押出し条件: 試料71−91−3 1000gのPOLYBOND3009と1000gの
PRIMACOR1430EAAの混合物を一緒に混ぜ
合わせ、送り速度10rpmでLEISTRITZ押出
し機に供給した。円筒状シリンダーの温度を270℃に
設定した。押出し成形品をストランド化し、水浴を通過
させ、ペレット化させた。この押出しでは真空を用いな
かった。 試料71−91−4 充填物及び条件は、安息無水物44g(2重量%)を充
填物に添加しかつ押出しを真空を用いて実行した点を除
き、試料71−91−3と本質的に同じであった。 試料71−91−5 充填物及び条件は、POLYBOND30090をPO
LYBONDのアミノ安息香酸誘導体(試料071−5
5E)に置換した点を除き、上記の試料71−91−4
と同じであった。 モールド成形条件 上記押出し成形品からのペレットを真空中において60
℃で一晩中乾燥させた。POLYBOND又はそのp−
アミド安息香酸誘導体を含有する組成物の結果及びモー
ルドの成形条件が表6〜10に示してある。表6に示す
ように、50重量%のEAAをマレイン化ポリエチレン
(試料71−91−4)又はp−マレイミド安息香酸誘
導体(試料71−91−3)に置換した組成物は、マレ
イン化ポリエチレン(試料71−38)を含まない組成
物に比べ高い曲げモジュラス及び十分なタフネスを有す
る組成物を生成した。試料71−91−4及び71−9
1−3は、無水物を含まないPPE/EAA(50重量
%/50重量%)から作ったコントロール(試料71−
35)よりも相当良好な機械的性質を示す。表7はEA
Aの無水物を含まないマレイン化ポリエチレンへの置換
が、高いモジュラスを有する製品を生成することを示す
(試料71−54対試料71−91−10)。1重量%
の安息無水物の添加は機械的性質を改善する(試料71
−74−2対試料71−91−10)。マレイン化ポリ
エチレンのp−マレイミド安息香酸誘導体(試料71−
74−4)への置換も良好な機械的性質を有する製品を
提供する。マレイン化ポリエチレンの半分をEAA(試
料71−74−3)に置換することにより、引張り特性
の改善を得ることができる。マレイン化ポリエチレン
(試料71−74−3)をp−マレイミド安息香酸誘導
体(試料71−74−5)に置換すると、更なる改善が
得られる。2重量%の安息無水物の使用は一般に、1重
量%の安息無水物で調製した組成物に比べ、物理的性質
を有益的に高めることとなる(試料71−91−15,
71−108−5,71−103−3及び71−74−
8)。
PRIMACOR1430EAAの混合物を一緒に混ぜ
合わせ、送り速度10rpmでLEISTRITZ押出
し機に供給した。円筒状シリンダーの温度を270℃に
設定した。押出し成形品をストランド化し、水浴を通過
させ、ペレット化させた。この押出しでは真空を用いな
かった。 試料71−91−4 充填物及び条件は、安息無水物44g(2重量%)を充
填物に添加しかつ押出しを真空を用いて実行した点を除
き、試料71−91−3と本質的に同じであった。 試料71−91−5 充填物及び条件は、POLYBOND30090をPO
LYBONDのアミノ安息香酸誘導体(試料071−5
5E)に置換した点を除き、上記の試料71−91−4
と同じであった。 モールド成形条件 上記押出し成形品からのペレットを真空中において60
℃で一晩中乾燥させた。POLYBOND又はそのp−
アミド安息香酸誘導体を含有する組成物の結果及びモー
ルドの成形条件が表6〜10に示してある。表6に示す
ように、50重量%のEAAをマレイン化ポリエチレン
(試料71−91−4)又はp−マレイミド安息香酸誘
導体(試料71−91−3)に置換した組成物は、マレ
イン化ポリエチレン(試料71−38)を含まない組成
物に比べ高い曲げモジュラス及び十分なタフネスを有す
る組成物を生成した。試料71−91−4及び71−9
1−3は、無水物を含まないPPE/EAA(50重量
%/50重量%)から作ったコントロール(試料71−
35)よりも相当良好な機械的性質を示す。表7はEA
Aの無水物を含まないマレイン化ポリエチレンへの置換
が、高いモジュラスを有する製品を生成することを示す
(試料71−54対試料71−91−10)。1重量%
の安息無水物の添加は機械的性質を改善する(試料71
−74−2対試料71−91−10)。マレイン化ポリ
エチレンのp−マレイミド安息香酸誘導体(試料71−
74−4)への置換も良好な機械的性質を有する製品を
提供する。マレイン化ポリエチレンの半分をEAA(試
料71−74−3)に置換することにより、引張り特性
の改善を得ることができる。マレイン化ポリエチレン
(試料71−74−3)をp−マレイミド安息香酸誘導
体(試料71−74−5)に置換すると、更なる改善が
得られる。2重量%の安息無水物の使用は一般に、1重
量%の安息無水物で調製した組成物に比べ、物理的性質
を有益的に高めることとなる(試料71−91−15,
71−108−5,71−103−3及び71−74−
8)。
【実施例6】 (比較例)PPE50重量%/エチレン50重量%/アクリル酸共
重合体10重量%(SP2から得る;試料71−106
−1) 22gのPPE、22gのEAA(10重量%のAAを
含む)及び0.44g(1重量%)の安息無水物をHA
AKEミキサーにおいて270℃で6.5分間混練し
た。EAAの溶融粘度が非常に小さかったようで、化合
物がうまく混合できなかったため、トルクは非常に小さ
く零に近かった。FTIR及びDSCの測定のため、E
AAを100℃でフィルムにプレス成形した。FTIR
はPRIMACOR1430と同じ位置で帯を有した
が、一部の領域では高くかつ急速な吸収を有した。DS
Cにより決定された融解点は、PRIMACOR143
0で測定した97℃に比べ89℃であった。
重合体10重量%(SP2から得る;試料71−106
−1) 22gのPPE、22gのEAA(10重量%のAAを
含む)及び0.44g(1重量%)の安息無水物をHA
AKEミキサーにおいて270℃で6.5分間混練し
た。EAAの溶融粘度が非常に小さかったようで、化合
物がうまく混合できなかったため、トルクは非常に小さ
く零に近かった。FTIR及びDSCの測定のため、E
AAを100℃でフィルムにプレス成形した。FTIR
はPRIMACOR1430と同じ位置で帯を有した
が、一部の領域では高くかつ急速な吸収を有した。DS
Cにより決定された融解点は、PRIMACOR143
0で測定した97℃に比べ89℃であった。
【実施例7】PPE50重量%/プロピレン50重量%/アクリル酸
共重合体10重量% 22gのPPE、22gのプロピレン/アクリル酸(1
0重量%)共重合体,M.W.=100,000、0.
88g(2重量%)の安息無水物及び0.11g(0.
25重量%)のIRGANOX1076酸化防止剤をH
AAKEミキサーにおいて270℃で9分間混練した。
冷却後、得られた材料を微粉化した。このブレンドは熱
融解混合試料よりも良好な機械的性質を呈した。
共重合体10重量% 22gのPPE、22gのプロピレン/アクリル酸(1
0重量%)共重合体,M.W.=100,000、0.
88g(2重量%)の安息無水物及び0.11g(0.
25重量%)のIRGANOX1076酸化防止剤をH
AAKEミキサーにおいて270℃で9分間混練した。
冷却後、得られた材料を微粉化した。このブレンドは熱
融解混合試料よりも良好な機械的性質を呈した。
【実施例8】PPE50重量%/ポリメタクリル酸50重量% コントロール(試料71−110−2).22gのPP
E及び22gのポリメタクリル酸,M.W.=150,
000をHAAKEミキサーにおいて270℃で9分間
混練した。試料71−110.充填物は、安息無水物
0.44g(1重量%)を充填材に添加した点を除き、
試料71−110−2と同じであった。フィルムを30
0℃で両流れでプレス成形した。
E及び22gのポリメタクリル酸,M.W.=150,
000をHAAKEミキサーにおいて270℃で9分間
混練した。試料71−110.充填物は、安息無水物
0.44g(1重量%)を充填材に添加した点を除き、
試料71−110−2と同じであった。フィルムを30
0℃で両流れでプレス成形した。
【実施例9】ポリオレフィン/アミノ安息香酸及びポリオレフィンか
らの酸性共重合体/無水マレイン酸性共重合体 500mlの丸底フラスコ内に20g(146ミリモ
ル)のp−アミノ安息香酸、18.3g(146ミリモ
ル)のエチレン/無水マレイン酸共重合体(50重量
%)及び100mlの氷酢酸を加え、この混合物を11
6〜118℃の酢酸の沸点近くで攪拌した。2時間、混
合物を室温で一晩中冷却した。混合物は、吸引により瀘
過された固形材料及び氷水を添加され、水で洗浄され、
そして乾燥された。FTIRは1717cm-1及び11
76cm-1で帯を示し、マレイミド安息香酸誘導体(試
料71−11)として確認した。収率は28.14%で
あった。DSCは融点(112℃で始まる)までTgを
示さない製品で実行した。
らの酸性共重合体/無水マレイン酸性共重合体 500mlの丸底フラスコ内に20g(146ミリモ
ル)のp−アミノ安息香酸、18.3g(146ミリモ
ル)のエチレン/無水マレイン酸共重合体(50重量
%)及び100mlの氷酢酸を加え、この混合物を11
6〜118℃の酢酸の沸点近くで攪拌した。2時間、混
合物を室温で一晩中冷却した。混合物は、吸引により瀘
過された固形材料及び氷水を添加され、水で洗浄され、
そして乾燥された。FTIRは1717cm-1及び11
76cm-1で帯を示し、マレイミド安息香酸誘導体(試
料71−11)として確認した。収率は28.14%で
あった。DSCは融点(112℃で始まる)までTgを
示さない製品で実行した。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カヴィリパラヤン・エム・ナタラジャン アメリカ合衆国ニュージャージー州08902 ミドルセックス ノース・ブランスウィ ック オーバーヒル・ドライブ3
Claims (25)
- 【請求項1】融和性重合体ブレンドの製法において、
A)ポリフェニレンエーテル40〜80重量%、B)ア
クリル酸モノユニット4〜15重量%を含有するC2-4
オレフィン−(アルキル)アクリル酸ランダム共重合体
20〜60重量%、及びC)無水カルボン酸0.1〜
3.0重量%(A)及びB)の合計に対して)を含有す
る混合物を反応溶融混合することを特徴とする、融和性
重合体ブレンドの製法。 - 【請求項2】請求項1記載の製法において、前記ポリフ
ェニレンエーテル50〜70重量%及び前記オレフィン
−(アルキル)アクリル酸ランダム共重合体30〜50
重量%を反応溶融混合する、融和性重合体ブレンドの製
法。 - 【請求項3】請求項1記載の製法において、前記反応溶
融混合を0.5〜2分の時間で行う、融和性重合体ブレ
ンドの製法。 - 【請求項4】請求項1記載の製法において、前記反応溶
融混合を押出し機で行う、融和性重合体ブレンドの製
法。 - 【請求項5】請求項1記載の製法において、前記重合体
A)及びB)と前記無水カルボン酸C)1〜2.5重量
%を反応溶融混合する、融和性重合体ブレンドの製法。 - 【請求項6】請求項1記載の製法において、前記無水カ
ルボン酸がC9-20芳香族、C4-20脂肪族又は混合芳香族
/脂肪族の酸無水物である、融和性重合体ブレンドの製
法。 - 【請求項7】請求項1記載の製法において、前記反応溶
融混合によって生成された重合体が、エステル結合を介
して前記オレフィン−(アルキル)アクリル酸ランダム
の共重合体に共有結合したポリフェニレンエーテルでな
る、融和性重合体ブレンドの製法。 - 【請求項8】請求項1記載の製法において、前記反応溶
融混合をエステル化反応触媒の存在下で行う、融和性重
合体ブレンドの製法。 - 【請求項9】請求項1記載の製法において、前記ポリフ
ェニレンエーテルを、オレフィン−(アルキル)アクリ
ル酸ランダム共重合体及び無水安息香酸と反応溶融混合
する、融和性重合体ブレンドの製法。 - 【請求項10】請求項1記載の製法において、前記ポリ
フェニレンエーテルを、エチレン−アクリル酸ランダム
共重合体及び無水安息香酸と反応溶融混合する、融和性
重合体ブレンドの製法。 - 【請求項11】請求項1記載の製法において、前記オレ
フィン−(アルキル)アクリル酸ランダム共重合体がエ
チレン−アクリル酸ランダム共重合体である、融和性重
合体ブレンドの製法。 - 【請求項12】請求項1記載の製法において、前記オレ
フィン−(アルキル)アクリル酸ランダム共重合体がエ
チレン−(メタ)アクリル酸ランダム共重合体である、
融和性重合体ブレンドの製法。 - 【請求項13】請求項1記載の製法において、前記ポリ
フェニレンエーテルが前記オレフィン−(アルキル)ア
クリル酸ランダム共重合体中に平均粒径約0.1〜2μ
mを有する滴として分散されている、融和性重合体ブレ
ンドの製法。 - 【請求項14】請求項13記載の製法において、前記ポ
リフェニレンエーテルが、前記オレフィン−(アルキ
ル)アクリル酸ランダム共重合体中に平均粒径約0.5
〜1μmを有する滴として分散されている、融和性重合
体ブレンドの製法。 - 【請求項15】請求項1記載の製法において、前記ポリ
フェニレンエーテルがポリ(2,6−ジメチル−1,4
−フェニレンエーテル)である、融和性重合体ブレンド
の製法。 - 【請求項16】請求項1記載の製法において、前記オレ
フィン−(アルキル)アクリル酸ランダム共重合体の2
5〜100重量%の代わりに、カルボン酸基又は無水カ
ルボン酸基を含有する化学的に異なる重合体を使用す
る、融和性重合体ブレンドの製法。 - 【請求項17】請求項16記載の製法において、前記化
学的に異なる重合体が、無水マレイン酸単量体ユニット
0.25〜2重量%を含有するポリオレフィンである、
融和性重合体ブレンドの製法。 - 【請求項18】請求項1記載の製法において、前記オレ
フィン−(アルキル)アクリル酸ランダム共重合体の2
5〜100重量%の代わりに、マレイン化高密度ポリエ
チレンを使用する、融和性重合体ブレンドの製法。 - 【請求項19】請求項1記載の製法において、前記オレ
フィン−(アルキル)アクリル酸ランダム共重合体の2
5〜100重量%の代わりに、マレイン化高密度ポリエ
チレンをp−アミノ安息香酸0.5〜3重量%と共に加
熱することによって得られたp−マレイミド安息香酸基
含有重合体を使用する、融和性重合体ブレンドの製法。 - 【請求項20】請求項1記載の製法によって得られた重
合体ブレンド。 - 【請求項21】請求項18記載の製法によって得られた
重合体ブレンド。 - 【請求項22】請求項19記載の製法によって得られた
重合体ブレンド。 - 【請求項23】(1)請求項1記載の製法によって調製
した重合体ブレンド95〜75重量%、及び(2)ポリ
エチレン、ポリエチレン−アクリル酸共重合体、ポリフ
ェニレンエーテル、ポリスチレン又はこれらの混合物5
〜25重量%を含有してなる、重合体ブレンド。 - 【請求項24】マレイミド安息香酸単量体ユニット0.
25〜2重量%を含有するポリ(C2-4)オレフィンを
包含するマレイミド安息香酸含有重合体。 - 【請求項25】ポリフェニレンエーテル40〜80重量
%及びポリメタクリル酸20〜60重量%を反応溶融混
合することによって調製した重合体ブレンド。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/023,914 US5356992A (en) | 1992-06-15 | 1993-02-26 | Compatibilized blends of PPE/polyethylene copolymer |
US023,914 | 1993-02-26 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06299033A true JPH06299033A (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=21817898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6054516A Withdrawn JPH06299033A (ja) | 1993-02-26 | 1994-02-28 | 融和性重合体ブレンドの製法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5356992A (ja) |
EP (1) | EP0612809A3 (ja) |
JP (1) | JPH06299033A (ja) |
KR (1) | KR940019805A (ja) |
CA (1) | CA2116517A1 (ja) |
TW (1) | TW263515B (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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DE60042858D1 (de) * | 1999-05-26 | 2009-10-08 | Sumitomo Elec Fine Polymer Inc | Hitzebeständige Konstruktionsharzzusammensetzung und hieraus hergestellter geformter Artikel |
WO2015023381A1 (en) * | 2013-08-16 | 2015-02-19 | Exxonmobil Chemical Patents Inc. | Stabilized poly(arylene ether) compositions and methods of making them |
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US4590241A (en) * | 1984-12-13 | 1986-05-20 | The Dow Chemical Company | Polymer blends compatibilized with reactive polymers extended with miscible nonreactive polymers |
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-
1993
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-
1994
- 1994-02-25 EP EP94200481A patent/EP0612809A3/en not_active Withdrawn
- 1994-02-25 CA CA002116517A patent/CA2116517A1/en not_active Abandoned
- 1994-02-26 KR KR1019940003646A patent/KR940019805A/ko not_active Application Discontinuation
- 1994-02-28 JP JP6054516A patent/JPH06299033A/ja not_active Withdrawn
- 1994-03-28 TW TW083102804A patent/TW263515B/zh active
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---|---|
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EP0612809A3 (en) | 1995-08-30 |
KR940019805A (ko) | 1994-09-15 |
EP0612809A2 (en) | 1994-08-31 |
TW263515B (ja) | 1995-11-21 |
US5356992A (en) | 1994-10-18 |
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