JPH06298702A - メタクリル酸メチルの製造方法 - Google Patents
メタクリル酸メチルの製造方法Info
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Abstract
小さくして行ってもメタクリル酸の転化率を高くするこ
とができる効率的なメタクリル酸メチルの製造方法を提
供することを目的とする。 【構成】 メタクリル酸とメタノールを強酸性イオン交
換樹脂の存在下に反応させてメタクリル酸メチルを製造
する方法において、強酸性イオン交換樹脂を含有する複
数の反応部と蒸留部からなる装置を用い、第一の反応部
にメタクリル酸を、第一の反応部より後段の反応部にメ
タノールを供給し、前段の反応液を順次後段の反応部
へ、後段の反応部から発生する蒸気を順次前段の反応部
へ送り、各反応部で反応蒸留を連続して行い、第一の反
応部から発生する蒸気を蒸留部で蒸留してメタクリル酸
メチルを分離することを特徴とする。
Description
ルからメタクリル酸メチルを製造する方法に関する。詳
しくはイオン交換樹脂を用いてエステル化する方法の改
良に関する。
ル酸メチルを製造する方法としては、硫酸又は強酸性イ
オン交換樹脂を触媒として用いる方法が知られている。
このうち、強酸性イオン交換樹脂を用いる方法は、硫酸
を用いる方法に比べてメタクリル酸の転化率は低くなる
ものの、油層に混入する硫酸の処理プロセスが不要とな
ること、反応器材質が低級材質で済むこと等から総合的
にみて有利な方法であると考えられる。
用いるメタクリル酸メチルの製造は、固定床反応器を用
いて行われている。しかしながら、このエステル化反応
には平衡が存在するため、固定床反応器で反応する場
合、反応器出口でのメタクリル酸の転化率を大幅にあげ
ることができない。平衡を生成側にずらすために、通
常、メタクリル酸に対するメタノールのモル比を大きく
して行われている(特公昭61−4378号)。この場
合未反応のメタクリル酸やメタノールは反応液と分離し
た後、反応器にリサイクルする方法がとられている(特
公昭48−1369号)。
用いた方法においては、メタノールのメタクリル酸に対
するモル比が1.2〜2.0で、メタクリル酸の転化率
が30〜90%で実施されており、大過剰のメタノール
を蒸留回収することになるため、回収エネルギーが大き
くなるという問題がある。また、原料中に含まれる不純
物やメタクリル酸の重合物が析出するため、反応液がイ
オン交換樹脂層の全体に均一に流れなくなったり、イオ
ン交換樹脂表面の汚染により触媒性能が劣化し、寿命が
極端に短くなるという問題があった。
槽として固定床の代わりに、イオン交換樹脂を常に流動
状態とするため攪拌槽又は流動床を用いることが考えら
れるが、必ずしも固定床を用いた方法に比べてメタクリ
ル酸転化率の大幅な上昇が達成できないこと、及び反応
しながら生成物であるメタクリル酸メチルと水を留去し
ようとしてもメタクリル酸メチルとメタノール共沸混合
物の沸点の方が低いため、水に較べてメタノールが優先
的に留出してしまい、平衡を生成側にずらすことが出来
ないだけでなく、留出液が分液しないため脱水操作がで
きなくなるという問題点があった。
交換樹脂を用いたメタクリル酸とメタノールからメタク
リル酸メチルを製造する方法について鋭意検討した結
果、連続する複数の反応部と蒸留部からなる装置を用い
て、多段で連続して反応蒸留することによって効率良く
メタクリル酸メチルを製造できることを見いだし、本発
明に達した。
クリル酸とメタノールを強酸性イオン交換樹脂の存在下
に反応させてメタクリル酸メチルを製造する方法におい
て、強酸性イオン交換樹脂を含有する複数の反応部と蒸
留部からなる装置を用い、第一の反応部にメタクリル酸
を、第一の反応部より後段の反応部にメタノールを供給
し、前段の反応液を順次後段の反応部へ、後段の反応部
から発生する蒸気を順次前段の反応部へ送り、各反応部
で反応蒸留を連続して行い、第一の反応部から発生する
蒸気を蒸留部で蒸留してメタクリル酸メチルを分離する
ことを特徴とするメタクリル酸メチルの製造方法であ
る。
くに限定されるものではなく、市販の強酸性イオン交換
樹脂を用いることができるが、強度や反応速度の面か
ら、デュオライト(商標登録)C-26C (ローム・アンド
・ハース社製)、ダイヤイオン(商標登録)SK-1B (三
菱化成工業社製)、ナフィオン(商標登録)NR-50 (デ
ュポン社製)などが好ましく用いられる。
有する複数の連続する反応部と蒸留部からなる装置とし
ては、棚段から構成され、強酸性イオン交換樹脂を含有
する複数の反応部と蒸留部からなる反応蒸留塔、又は強
酸性イオン交換樹脂を含有する2〜5槽から構成される
多段連続反応槽と蒸留塔からなる装置が挙げられる。
を含有する複数の反応部と蒸留部からなる反応蒸留塔を
用いる場合について以下に説明する。この場合、棚段か
ら構成され、強酸性イオン交換樹脂を含有する複数の反
応部と蒸留部からなる反応蒸留塔を用い、上段反応部の
棚段にメタクリル酸を下段反応部の棚段にメタノールを
供給し、反応蒸留塔のリボイラーで塔底液の一部を加
熱、蒸発させ、下段反応部から発生する蒸気を順次上段
の反応部へ、上段反応部の反応液を順次下段の反応部へ
送り、各反応部の棚段上にて下段反応部から上昇する蒸
気によって該イオン交換樹脂を流動化させると共に反応
蒸留を行い、これを多段で連続して行い、最上段の反応
部からの発生ガスを蒸留部で蒸留し、反応蒸留塔の塔頂
からメタクリル酸メチルを留出、分離してメタクリル酸
メチルを製造する。
塔であれば利用できるが、シーブトレーやリップルトレ
ーの場合にはトレーから強酸性イオン交換樹脂が洩れる
のを防ぐために、ステンレス製やテフロン製等の網を敷
くのが望ましい。
明する。反応蒸留塔1は複数の棚段を有し、この棚段の
部分が複数の反応部6となる。上段反応部の棚段にライ
ン9からメタクリル酸が、下段反応部の棚段にライン1
0からメタノールが供給される。メタノールおよび/ま
たはメタクリル酸は液体又はその一部又は全部を気体で
供給される。塔底液の一部を反応蒸留塔のリボイラー2
で加熱、蒸発させる。メタノールの供給位置の下部には
強酸性イオン交換樹脂を存在させた複数の反応部を設け
ている。
の棚段では、その上段反応部の棚段からダウンカマーを
経由して原料、生成物の混合液体が流下し、その下段反
応部の棚段から上昇する原料、生成物の混合蒸気によっ
て強酸性イオン交換樹脂が流動すると共に、反応と蒸留
が同時に行われる。これを多段で連続して行う。生成し
たメタクリル酸メチル及び水は順次上昇して行き、最上
段の反応部より留出する。
るのを防止するために最上段の反応部の上部に理論段数
3〜10段の蒸留部を設けることが好ましい。また、塔
底へのメタノール、水分等の低沸物が抜けるのを防止す
るために最下段の反応部の下部に理論段数2〜4段の蒸
留部8を設けることが好ましい。塔底液の残りは蒸発器
3で蒸発させ、高沸物はライン14から取り出し、主と
してメタクリル酸からなる蒸発成分はライン13から上
段反応部にリサイクルする。
メタクリル酸メチルと水からなる留出ガスは凝縮器4で
凝縮され、油水分離器5で油水分離され、水はライン1
1から抜き出される。油相(エステル相)の一部は塔頂
部に還流し、残りをライン12から製品メタクリル酸メ
チルとして取り出す。通常、これを更に蒸留等によって
精製して最終製品とする。
滞留時間を小さくすることができるが、多いほど良いわ
けではなく、約20段より多くしても実質上は無意味で
ある。これは反応部でメタノールかメタクリル酸のいず
れかの液中濃度が十分小さくなってしまうために、反応
速度がほぼ0になるためである。通常、約15〜20段
で行われる。
段よりも上部の方が好ましい。反応部が20段の場合、
メタクリル酸の供給段を1段目とすると、メタノールの
供給段は14〜17段目が好ましく、この段より前段に
フィードした場合は、最終段付近でメタノール含量が実
質的にゼロとなり、反応段として寄与しなくなるし、そ
の段より後段にフィードした場合は、最前段付近での反
応速度が小さくなり、全体の反応量が抑えられてしま
う。反応部が5段以上であれば、メタノールの最適供給
段が最終段以外に存在する。メタノールは2〜3箇所の
反応部に供給しても良い。
槽と蒸留塔からなる装置を用いる場合について以下に説
明する。この場合、強酸性イオン交換樹脂を流動化させ
た2〜5槽から構成される多段連続反応槽と蒸留塔から
なる装置を用い、第一の反応槽にメタクリル酸を、第一
の反応槽よりも後段の1〜4槽の反応槽にメタノ−ルを
供給し、第一の反応槽から順次後段の反応槽へ前段の反
応液を、後段の反応槽から発生した蒸気を順次前段の反
応槽へ送り、各反応槽で反応蒸留を行うと同時に、第一
の反応槽から発生する留出物を蒸留塔に供給し、塔底液
を第一の反応槽に循環し、塔頂からメタクリル酸メチル
を分離してメタクリル酸メチルを製造する。
塔および棚段塔等の通常用いられる蒸留塔の使用が可能
であり、これら塔形式に特に限定されるものではない。
反応槽についても、強酸性イオン交換樹脂を流動させ得
る装置を有する槽であれば、攪拌槽、流動槽など形式、
形状を問わず利用できる。攪拌槽においては、強酸性イ
オン交換樹脂の破砕を少なくするために、エッジが滑ら
かな攪拌翼、例えばガラスライニング製のアンカー翼、
ファウドラー翼などが好ましく用いられる。流動床は窒
素、空気等のイナートガスまたはメタノール蒸気、また
はポンプ循環流等により生じる上昇流によってイオン交
換樹脂を流動化させる方式のものであるが、その形式、
形状は限定されるものではない。
いて本発明を説明する。図2の場合は2槽の反応槽と蒸
留塔から構成されており、反応槽6a及び6bには攪拌
翼6a′、6b′を有している。反応槽6aには蒸留塔
7が接続され、反応槽6aにライン9からメタクリル酸
が、反応槽6bにライン10からメタノールが供給され
る。メタノール及び/又はメタクリル酸は液体又はその
一部又は全部を気体で供給される。反応槽には外部加熱
器又はジャケット2a、2b(図2においては外部加熱
器を示す。)を有し、反応液を所定の温度に加熱して沸
騰、蒸発させる。反応槽内は強酸性イオン交換樹脂を含
めた気液固の3相系であり、所定の動力を与えて攪拌に
より混合流動状態とする。
していない)を通して反応液のみが抜き出され、ライン
15により反応槽6bに送られる。このとき供給位置は
気相部であっても液相部であっても差しつかえない。一
方、反応槽6bで発生した蒸気は、ライン16を通って
ガス状で反応槽6aの液中に供給される。この2つの移
送を同時に行うことによって、2槽間で気液の向流接触
が図られる。反応槽6bの底部からは、フィルター(記
載していない)を通しライン17により所定の抜き出し
を行う。この抜き出し液は、原料のメタクリル酸と生成
物のメタクリル酸メチルが主成分であり、若干量の高沸
副生物を含有するため、高沸分をカットした後、残りは
反応槽6aにリサイクル(図示していない)される。
がガス状で蒸留塔7に供給される。蒸留塔の塔頂からメ
タクリル酸の留出を防止するため、蒸留塔の段数は理論
段で約3〜10段設け、還流比は1.0以上で運転する
ことが好ましい。塔頂から留出する生成物であるメタク
リル酸メチルと水を主成分とする留出ガスは、凝縮器4
で凝縮され、油水分離器5で油水分離され、水相はライ
ン11から抜き出される。油相(エステル相)の1部は
塔頂部に還流し、残りをライン12から製品メタクリル
酸メチルとして取り出す。通常これを更に蒸留などによ
って精製して最終製品とする。
間を小さくすることができるが多いほど良いわけではな
い。20槽より多くしても実質上は意味がない。なぜな
ら、反応槽で原料であるメタノール又はメタクリル酸の
いずれかの液中濃度が小さくなってしまうために、反応
速度がほぼ0になるためである。実際上は、設備コスト
を考慮した上で、通常、2〜5槽で行われる。図3には
4槽の反応槽と蒸留塔からなる装置の例を示す。
タクリル酸を供給する第一の反応槽よりも後段の1〜複
数の反応槽に供給する。メタノールを1個所に供給する
場合、最終段の反応槽がよいとは限らない。例えば反応
槽が5槽の場合、メタノールの供給位置は第一の反応槽
から4槽目が最も好ましい。これはメタノールの供給位
置によって系全体の反応速度に差が生じ、4槽目が最も
大きくなるからである。メタノールの供給は、蒸留塔と
接続した反応槽6aに行ってはいけない。なぜなら、反
応槽6aの液相がメタノール豊富な組成となり、ここか
ら発生する蒸気は最も沸点の低い、メタノール−メタク
リル酸メチルの共沸混合物となるため、系内から水を抜
くことができなくなるからである。従って、当然のこと
ながら、1槽のみで実施しても脱水を図ることはできな
い。また、最終段の反応槽の抜取液は、必要により高沸
物を除去した後、前段の反応槽にリサイクルされる。特
に限定されるものではないが、通常、メタクリル酸が供
給される第一の反応槽にリサイクルされる。
のではないが、通常、所定量のメタクリル酸及びメタノ
ールを供給し、蒸留塔の圧力を設定し、所定の炊き上げ
に必要な熱量を反応槽に調節しながら加え、各反応槽の
液面が一定になるよう各反応槽からの液の抜取量を制御
して行われる。留出量や液面の制御性を見ながら、メタ
クリル酸およびメタノールの供給量を適宜増減させる。
特に制限されるものではないが、通常、蒸留塔の塔頂に
圧力が約500Torr〜常圧、温度が約70〜90℃で、
反応部の温度が約80〜120℃で行われる。
メタノ−ルのモル比を1.01〜1.2という低モル比
で行ってもメタクリル酸の転化率を90〜99.9%ま
で上げることができ、効率的にメタクリル酸メチルを製
造することができる。
本発明はこれらに限定されない。
タノールからメタクリル酸メチルの製造を行った。反応
蒸留塔は内径0.1mであり、理論段数20段の反応部
と反応部の上部に5段、下部に2段の蒸留部を有し、反
応部の各段には強酸性イオン交換樹脂であるデュオライ
トC-26C (ローム・アンド・ハース社製)を0.1リッ
トル充填した。メタクリル酸1.0kg/hを上段から
6段目(反応部の1段目)、メタノール0.41kg/
hを19段目(反応部の14段目)に液体で供給し(メ
タクリル酸に対するメタノールのモル比は1.1)、塔
頂部の圧力が500Torr、温度が74℃、塔底部の圧力
が600Torr、温度86℃で反応蒸留を行った。なお、
塔底液の半分を蒸発して塔底部へ戻し反応蒸留の加熱を
行った。残りの塔底液は高沸物を除去した後、気相で反
応部の1段目に戻した。塔内は19段目が73℃と最も
低く、6段目が114℃と最も高い温度になった。な
お、反応部の液の滞留時間は0.43時間である。
塔内を上昇し強酸性イオン交換樹脂は流動状態となっ
た。塔頂からの蒸気を凝縮させると、その組成は水8.
9wt%、メタノール2.3wt%、メタクリル酸メチ
ル88.3wt%、メタクリル酸0.35wt%であっ
た。油水分離器で40℃で油相(エステル相)と水相に
分液した。水相は0.21kg/hで抜き出し、油相の
半分を蒸留部の上部に還流し、残り1.14kg/hは
製品として得た。
ノール1.9wt%、メタクリル酸メチル95.7wt
%、メタクリル酸0.36wt%であった。メタクリル
酸の実質残存量は塔頂から抜き出したエステル相に含ま
れるもののみであり、この反応蒸留におけるメタクリル
酸転化率は99.6%であった。
メタクリル酸とメタノールからメタクリル酸メチルの製
造を行った。ただし、反応槽内液はジャケットにより加
熱した。反応槽は2.2リットルのガラス製セパラブル
フラスコ2基を用いた。第一の反応槽6aにはメタノー
ル7.1g、水14g、メタクリル酸メチル500g、
メタクリル酸480gと強酸性イオン交換樹脂(ローム
・アンド・ハース社製デュオライト(商標登録)C-26C
:密度400dry-g/L)400gを仕込み、第二の反
応槽6bにはメタノール11g、水11g、メタクリル
酸メチル374g、メタクリル酸604gと同じイオン
交換樹脂400gを仕込んだ。蒸留塔3は内径30mmの
ガラスカラムに充填剤を充填した理論段5段の充填塔で
ある。
0.25kw/m3 にて攪拌した。メタクリル酸を283.
8g/hで蒸留塔を接続した反応槽6aに、メタノール
を116.2g/hで反応槽6bにそれぞれ液体で供給
し(メタクリル酸に対するメタノールのモル比は1.1
である)、エステル化反応を行った。
応を続けた。50時間後、蒸留塔の塔頂部の温度は80
℃、反応槽6aの液温度は95.6℃、反応槽6bの液
温度は102.8℃であった。このとき、反応槽6bか
らの内容液の抜き出し量は57.0g/h(滞留時間は
5.03h)、油水分離器からの水相は59.6g/h
で、油相の半分は蒸留塔の上部に還流し、残りの油相3
08.4g/hを製品として得た。
組成は、水9.2wt%、メタノール4.1wt%、メタク
リル酸メチル86.7wt%、メタクリル酸340ppm で
あった。また、油相の組成は、水2.3wt%、メタノー
ル3.3wt%、メタクリル酸メチル94.4wt%、メタ
クリル酸350ppm であった。メタクリル酸の転化率は
93.2%であった。
Claims (9)
- 【請求項1】 メタクリル酸とメタノールを強酸性イオ
ン交換樹脂の存在下に反応させてメタクリル酸メチルを
製造する方法において、強酸性イオン交換樹脂を含有す
る複数の反応部と蒸留部からなる装置を用い、第一の反
応部にメタクリル酸を、第一の反応部より後段の反応部
にメタノールを供給し、前段の反応液を順次後段の反応
部へ、後段の反応部から発生する蒸気を順次前段の反応
部へ送り、各反応部で反応蒸留を連続して行い、第一の
反応部から発生する蒸気を蒸留部で蒸留してメタクリル
酸メチルを分離することを特徴とするメタクリル酸メチ
ルの製造方法。 - 【請求項2】 強酸性イオン交換樹脂を含有する複数の
反応部と蒸留部からなる装置が、棚段から構成され、強
酸性イオン交換樹脂を含有する複数の反応部と蒸留部か
らなる反応蒸留塔、又は強酸性イオン交換樹脂を含有す
る2〜5槽から構成される多段連続反応槽と蒸留塔から
なる装置である請求項1記載のメタクリル酸メチルの製
造方法。 - 【請求項3】 メタクリル酸とメタノールを強酸性イオ
ン交換樹脂の存在下に反応させてメタクリル酸メチルを
製造する方法において、棚段から構成され、強酸性イオ
ン交換樹脂を含有する複数の反応部と蒸留部からなる反
応蒸留塔を用い、上段反応部の棚段にメタクリル酸を下
段反応部の棚段にメタノールを供給し、反応蒸留塔のリ
ボイラーで塔底液の一部を加熱、蒸発させ、下段反応部
から発生する蒸気を順次上段の反応部へ、上段反応部の
反応液を順次下段の反応部へ送り、各反応部の棚段上に
て下段反応部から上昇する蒸気によって該イオン交換樹
脂を流動化させると共に反応蒸留を行い、これを多段で
連続して行い、最上段の反応部からの発生ガスを蒸留部
で蒸留し、反応蒸留塔の塔頂からメタクリル酸メチルを
留出、分離することを特徴とするメタクリル酸メチルの
製造方法。 - 【請求項4】 反応蒸留塔の強酸性イオン交換樹脂を含
有する棚段からなる反応部の数が15〜20である請求
項3記載のメタクリル酸メチルの製造方法。 - 【請求項5】 反応部の上部及び/又は下部に蒸留部を
設けることを特徴とする請求項3記載のメタクリル酸メ
チルの製造方法。 - 【請求項6】 メタノールの供給位置より下部に強酸性
イオン交換樹脂を存在させた棚段からなる反応部を設け
ることを特徴とする請求項3又は請求項5記載のメタク
リル酸メチルの製造方法。 - 【請求項7】 メタクリル酸とメタノールを強酸性イオ
ン交換樹脂の存在下に反応させてメタクリル酸メチルを
製造する方法において、強酸性イオン交換樹脂を流動化
させた2〜5槽から構成される多段連続反応槽と蒸留塔
からなる装置を用い、第一の反応槽にメタクリル酸を、
第一の反応槽よりも後段の1〜4槽の反応槽にメタノー
ルを供給し、第一の反応槽から順次後段の反応槽へ前段
の反応液を、後段の反応槽から発生した蒸気を順次前段
の反応槽へ送り、各反応槽で反応蒸留を行うと同時に、
第一の反応槽から発生する留出物を蒸留塔に供給し、塔
底液を第一の反応槽に循環し、塔頂からメタクリル酸メ
チルを分離することを特徴とするメタクリル酸メチルの
製造方法。 - 【請求項8】 反応槽が攪拌槽又は流動床である請求項
7記載のメタクリル酸メチルの製造方法。 - 【請求項9】 メタクリル酸に対するメタノールのモル
比が1.01〜1.2である請求項1、請求項3、又は
請求項7記載のメタクリル酸メチルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24434993A JP3345985B2 (ja) | 1992-10-22 | 1993-09-30 | メタクリル酸メチルの製造方法 |
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JP28422892 | 1992-10-22 | ||
JP5-28886 | 1993-02-18 | ||
JP2888693 | 1993-02-18 | ||
JP24434993A JP3345985B2 (ja) | 1992-10-22 | 1993-09-30 | メタクリル酸メチルの製造方法 |
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