JPH06298675A - ジメチルナフタレンの異性化方法 - Google Patents
ジメチルナフタレンの異性化方法Info
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Abstract
て、2,6−ジメチルナフタレン属を高選択率、高収率
を以て、長期にわたり安定的に製造しうる触媒を開発す
る。 【構成】水素型モルデナイトを触媒とし、溶媒の存在
下、気相にて反応を行うことを特徴とするジメチルナフ
タレンの異性化方法。
Description
カルボン酸の原料となる2,6−ジメチルナフタレンの
製造方法に関する。 2,6−ナフタレンジカルボン酸
は、優れた引っ張り強度と耐熱性を有するポリエチレン
ナフタレート繊維やフィルム等の製造に用いられる高性
能ポリエステル原料として工業的に重要な用途を持って
いる。
ルナフタレンをDMNと記す)は、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸の原料となるものであり、高純度であるこ
とが要求さている。DMNには2個のメチル基の位置に
より10個の異性体が存在する。この中から2,6−体
以外の異性体を実質的に含まない2,6−DMNを大量
且つ安価に製造する必要がある。 DMNの異性化を行
う場合、α−β間の異性化に比べ、β−β間の異性化、
環を越える異性化は起こり難いことが知られている。即
ち、DMNの異性化に関しては以下の四つの属に分けら
れ、各属内の異性化に比べ、属間の異性化は起こり難
い。 A属 1,5−、1,6−、2,6− B属 1,8−、1,7−、2,7− C属 1,4−、1,3−、2,3− D属 1,2−
レンやメチルナフタレンをメチル化後に異性化分離する
方法、タール留分や石油留分から分離する方法等があ
る。しかし、これら方法による留分や生成物は4属の異
性体のほとんどを含み、これを異性化して2,6−DM
Nを効率的に製造するには属間の異性化を起こす必要が
ある。 属間の異性化を行う方法としては、例えば特開
昭59−88433では主空洞の入口が酸素10員環か
ら成るゼオライトを用いる方法が示されているが、高温
を要し、異性化以外に不均化等の副反応が多く、有用な
2,6−体の収率は低いと云う結果である。即ち、DM
N混合物を異性化して2,6−DMNを製造する場合に
は、2,6−体になり難い異属のDMNが多く含まれる
ため、2,6−体の収率は低く、又多くの異性体混合物
からの分離操作が必要であり、工業的な2,6−DMN
製造法としては効率的ではない。
トキシレンとブタジエンからO-トリルペンテン-2を高収
率で得る方法が示されている。 特開昭50−8935
3ではO-トリルペンテン-2を環化して1,5−ジメチル
テトラリンを製造する方法が示され、特開昭48−76
852では1,5−ジメチルテトラリンを脱水素して
1,5−DMNを製造する方法が示されている。 1,
5−DMNは、2,6−DMNと同じ属であり、ここで
得られる1,5−DMNを原料とした場合には、困難な
属間の異性化によらずに2,6−体を製造できるという
利点を有する。1,5−DMNを異性化して2,6−D
MNを製造する方法としては多くの方法が提案されてい
る。 例えば、特公昭47−50622ではシリカアル
ミナを触媒として気相で異性化する方法が、特公昭58
−004008ではクロム等を含むモルデナイトを触媒
として液相で異性化する方法が示されている。 米国特
許4962260ではβゼオライトやY型ゼオライトを
触媒とする方法が示されている。
は、生成液に含まれる2,6−体濃度は高いが、2,6
−体とは属の異なる2,7−体,1,7−体の生成も多
いのに加えて、不均化によるモノメチルナフタレン、ト
リメチルナフタレンの副生量も多いと云う欠点がある。
特公昭58−004008では2,7−体の生成や不
均化等の副反応は少ないが2,6−体への異性化率が低
いと云う欠点がある。米国特許4962260では、不
均化等の副反応は少ないが、2,7−体等異属の異性体
の生成が多く、且つ2,6−体への異性化は不十分であ
る。即ち従来技術では、2,6−体と異なる属への異性
化や不均化等の副反応を抑制しつつ、2,6−体への高
い異性化率を得ることができないのが現状である。
異性化工程での2,6−体の収量を減らすのみでなく、
2,7−体が2,6−体との二者共晶混合物や2,6−
体と1,5−体との三者共晶混合物を形成するため、異
性化後の晶出分離工程での2,6−体の損失や純度の低
下をもたらすことになる。 又不均化等の副反応は、当
然のことながら2,6−体の収量を低下させることとな
る。本発明者らは、1,5−DMNを原料として2,6
−DMNへの高い異性化率を得る方法を開発すべく、
2,7−体等の異属DMNの生成や不均化などの副反応
を抑制する方法について鋭意検討を行い、本発明に到達
し完成させた。
質的に水素型から成るモルデナイトを用い、反応に対し
イナートな溶媒の共存下、気相で異性化することを特徴
とするDMNの異性化方法である。 芳香族炭化水素の
異性化には、各種の固体酸が触媒として有用であること
はよく知られている。先に述べたように、DMNの異性
化に固体酸を使用している例は非常に多い。しかしなが
ら従来技術によれば、DMNの異性化を無溶媒下あるい
は実質的に溶媒を共存させない状態において異性化反応
を行っている。これは、例えば特公昭58ー00400
8に記されているように、モノメチルナフタレン、トリ
メチルナフタレン等を共存させたときに、不均化、属外
異性化等が併発し易くなることから無溶媒の条件が選定
されたものとみられる。又、例えば特公昭55ー 037
533によれば、触媒寿命の点では気相よりも液相の方
が優れていると記載されている。 更に又溶媒を用いる
ときは、液相下で反応を行うためには系を加圧にする必
要があり、このことも公知法では無溶媒の条件が選定さ
れる一因になりうる。
つであり、これを触媒としてDMNの異性化を行ってい
る例も多いが、公知の方法においては全て無溶媒下気相
あるいは液相で異性化を行っており、反応温度としては
約300℃以上が採用されている。これら公知の方法で
は、2,7−体等の異属への異性化及び不均化等の副反
応を抑制し、且つ2,6−体への高い異性化率を得るこ
とはできていない。これに対して本発明者らは、実質的
にH型から成るモルデナイトを用い、低沸点の溶媒を共
存させて気相で反応させた場合に必要な反応温度が大幅
に低下し、200℃以下の低温でも十分異性化反応が進
行することを見出した。更に、このように低沸点の溶媒
を共存させて気相で反応させることにより、2,6−体
への高い異性化率が得られると共に、2,7−体等の異
属への異性化及び不均化等の副反応が抑制できることを
見出した。これが本発明の基礎となっている。
なるモルデナイトを用いる。本発明に使用するH型モル
デナイトのSiO2/Al2 O3 比については、この比が
高いほど高活性であり好ましく、SiO2/Al2 O3 比
=20以上、更には100以上が好ましい。一般のゼオ
ライトと同様、モルデナイトは塩酸等の鉱酸で処理する
ことによってSiO2/Al2 O3 比を高めることができ
る。しかし、処理条件を厳しくするとモルデナイト構造
が壊れるため、処理方法には注意が必要である。 通常
の処理方法では、モルデナイトのSiO2/Al2 O3 比
を約50以上に高めるのは難しい。本発明によれば、モ
ルデナイトのSiO2/Al2 O3 比により必要とされる
反応温度は異なるが、いずれも無溶媒での異性化に比べ
大幅に低い反応温度で異性化反応が進行し、従来技術に
比べ極めて低い反応温度で2,6−体への高い異性化率
を得ることができ、同時に2,7−体等の異属への異性
化、及び不均化等の副反応をほぼ完全に抑制することが
できる。
ト、超安定化Y型ゼオライト(以下USYと記す)、Z
SM5等のゼオライトが炭化水素の異性化に有効である
ことはよく知られており、これらをDMNの異性化に使
用した例も多い。しかし、H型モルデナイト以外のこれ
らゼオライトは、DMNの異性化活性が低く、また不均
化等副反応を起こし易く本発明の目的には不適当であ
る。 即ち、これらゼオライトを触媒とし、低沸点溶媒
を用いて気相でDMNの異性化を行うと、モルデナイト
を触媒とした場合に比べ高温を必要とし、しかも2,6
−DMNへの異性化率が高くないにもかかわらず2,7
−DMN等異属の異性体が生成し、また不均化等の副反
応が起こり、本発明の目的には不適当であることが判明
した。
等のものがあるが、本発明では実質的にH型から成るモ
ルデナイトを用いる。アルカリ金属あるいはアルカリ土
類金属を含むものは、活性が低く、本反応には適さない
為に、Na型あるいはCa型等のモルデナイトはH型に
変換する必要がある。Na型又はCa型等のモルデナイ
トをH型に変換する方法としては、NH4 型とした後、
加熱して脱NH3 する方法、塩酸等の鉱酸で処理する方
法がよく知られているが、塩酸等の鉱酸で処理する方法
が好ましい。これらの方法によりH型に変換されたモル
デナイト中のアルカリ金属、アルカリ土類金属の含有量
は低いほどよく、モルデナイト中の金属量として1重量
%以下、好ましくは0.5重量%以下、更に好ましくは
0.1重量%以下である。
応を行う。ジメチルナフタレンの沸点は異性体により異
なるが、260〜270℃であり、従来のモルデナイト
を用いてのDMN異性化技術では、触媒の活性が低いの
で実際の異性化反応を行う為にはDMNの沸点より高い
温度を必要とし、従ってこのような場合には、異性化反
応の成績は別として、気相となす為に溶媒を用いる必要
はなかった。ところで本発明者らは、モルデナイトのS
iO2/Al2 O3 比がDMNの異性化活性に非常に大き
な影響を及ぼし、この比が100以上のH型モルデナイ
トを用いた場合、無溶媒下液相の条件下、270℃以下
の反応温度でDMNの異性化が十分な速度で進行するこ
とを見出し、別途に特許の申請を行っている。
が100以上のH型モルデナイトを用いた種々の検討を
継続していたところ、DMNをベンゼン等の低沸点溶媒
に溶かして常圧下で異性化を行った場合には、120〜
150℃と云う極めて低い反応温度においても十分な反
応速度で異性化が進むことを見出すことができた。又、
従来使用されていたSiO2/Al2 O3 比の小さい低活
性なモルデナイトを用いた場合にも、ベンゼン等の低沸
点溶媒に溶かして異性化を行うと、この比が100以上
のH型モルデナイトに比べ高温とする必要はあるが、無
溶媒の場合に比べれば極めて低い200℃以下の反応温
度でも十分な反応速度で異性化が進むことを見出し、同
時に2、7−DMN等異属への異性化、不均化等の副反
応が大きく抑制され、高収率で2、6ーDMNが得られ
ることを見出した。
で反応系が気相になることにより初めてもたらされる。
例えば、SiO2/Al2 O3 比が100以上のH型モ
ルデナイトを用いた場合は、常圧下において、ベンゼン
溶媒では120〜150℃で十分な異性化速度が得られ
たのに対し、溶媒としてプソイドキュメンを用いた場合
には、150℃では異性化速度は極めて小さく、十分な
異性化速度を得る為には、常圧下、約200℃近い反応
温度が必要となる。これは、プソイドキュメンの沸点が
170℃と高く、反応系全体を気相とするにはベンゼン
溶媒の場合よりも高い温度が必要であることによる。
系を気相とする為、低沸点である必要がある。 又、反
応系内で変質しないものである必要があり、これらの点
から沸点150℃以下、好ましくは120℃以下の芳香
族炭化水素、飽和脂肪族炭化水素、飽和脂環式炭化水素
が用いられる。これらの内、飽和脂肪族炭化水素、飽和
脂環式炭化水素は不均化を助長する傾向があり、好まし
くは芳香族炭化水素を用いる。更に云えば芳香族炭化水
素の内、側鎖にアルキル基を有するものはやはり不均化
を助長する傾向があるので、溶媒としてはベンゼンが最
も好ましい。一般的には、異性化反応後において反応生
成液から結晶化法又は吸着法を適用することにより所望
のDMNが分離、精製されることになる。 したがっ
て、当初より溶媒を用いた異性化反応は、精製まで含め
た全体プロセスとして大いにその効力を発揮させること
ができる。DMNに対する溶媒の量比は、系を気相に保
つに十分な量である必要がある。その使用量は溶媒の種
類と反応温度により変化するが、一般的にはDMNの1
〜10倍重量である。 溶媒の用い方としては、予めD
MNを溶媒に溶かして反応器へ供給しても良いし、DM
Nと溶媒を別々に反応器へ供給しても良く、又両者を組
み合わせてもよい。
反応形式には特に制限はなく、回分式、流通式いずれの
方法も採用できるが、工業的には流通式が好ましい。流
通式には、固定床、移動床、流動床等の反応方式があ
り、いずれも採用できるが固定床流通式が一般的であ
る。固定床流通式にて実施する場合には、モルデナイト
を成型して用いることになる。一般にモルデナイトの成
型助剤としては、ベントナイト等の粘土、アルミナ、シ
リカ等が用いられるが、本発明の触媒に対する成型助剤
としてはアルミナが適している。 ベントナイト等の粘
土は各種金属を含んでおり、これを成形助剤とした場合
には異性化活性を損なう原因となる。 又、シリカを成
型助剤とするものは触媒寿命を低下させる。 これに対
して、アルミナを成形助剤とした場合には、異性化活性
を低下させることはなく、触媒寿命の面でも良い結果を
与える。成型助剤として用いるアルミナの量は極力少な
い方がよい。しかし、使用量を少なくすると強度的に十
分なものが得られない。使用量を多くすると、強度面で
は問題はないが触媒寿命の面で悪影響があり、アルミナ
使用量はこの点を勘案して決められる。本発明の触媒に
おける成形助剤としてのアルミナの使用量は、モルデナ
イト100重量部に対し5〜50重量部、好ましくは1
0〜30重量部である。
00〜200℃で実施されるが、好ましくは130〜2
00℃の範囲が推奨される。これより高温では異族への
異性化や不均化等の副反応が起こり易くなり、又これよ
り低温では異性化速度が小さくなり経済的ではない。本
発明方法による異性化を温度100〜200℃にて実施
した場合には、反応生成液中の2,6−DMNの2,6
−属内での濃度は50%以上とすることができる。同時
に2,7−DMN等異属異性体の生成および不均化等の
副反応はほとんど起こらない。本発明を流通法により実
施する場合のWHSVは、0.05〜5(h-1) 、好まし
くは0.1〜2(h-1) (h-1) である。WHSVを小さく
すると、低い反応温度にて異性化反応が進行するが、反
応器を大きくする必要があり経済的ではない。WHSV
を大きくすると、所望の異性化率を得る為には反応温度
を高くする必要があり、異属への異性化、不均化が起こ
り易くなる。本発明を回分式で実施する場合の触媒使用
量は、原料100重量部に対して0.1〜10重量部、
好ましくは0.3〜5重量部である。反応時間は、触媒
と原料との比、反応温度により変化するが、一般的には
10分から2時間で十分である。本発明の方法による異
性化反応を実施するにあたり反応に供して活性の低下し
た触媒は、空気酸化により完全に賦活されるので、反応
と再生を繰り返すことにより長期に亘る触媒寿命を確保
することができる。以上述べた如く、本発明の方法によ
るDMNの異性化反応の実施は、公知法に比べて非常に
低い反応温度で異性化反応を遂行することができ、副反
応や異属への異性化を実質的に抑制することができ、高
い異性化率を以て目的生成物2,6−DMNを得ること
ができる。
反応において反応温度を従来に比べ著しく低くすること
ができ、2,7−DMN等の異属への異性化及び不均化
などの副反応を極力抑制でき、2,6−DMNへの高い
異性化率を達成することができるものであり、その工業
的意義は非常に大きい。
を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。実施例1、2 SiO2/Al2 O3 =203(モル比)のH型モルデナ
イト(東ソー製)100gとアルミナゾル(触媒化成製
アルミナ70wt%)20gをステンレス製容器に採
り、純水を加えてよく練り合わせた。110℃で乾燥
後、空気中500℃で2時間焼成し、砕いて粒径1.0
〜2.0mmのものを集めて触媒とした。この触媒5g
を、内径13mmのステンレス製反応管に充填し、窒素
で十分置換した後、窒素雰囲気下所定温度に昇温し同温
度に保った。常圧下、反応管上部よりDMN原料を20
重量%含むベンゼン溶液を供給し、異性化反応を行っ
た。反応管下部より取り出した反応生成液を凝縮後、そ
の組成をガスクロマトグラフィーにより分析し異性化反
応の成績を算出した。 各実施例において、使用した原
料の組成、反応条件、反応成績を表1に示す。
ト(触媒化成製)を用いた以外は、実施例1と同様にし
て触媒を調製し、実施例1と同様に異性化反応を行っ
た。 結果を表1に示す。実施例4、5 実施例4はSiO2/Al2 O3 =16(モル比)のH型
モルデナイト(東ソー製)、実施例5はSiO2/Al2
O3 =20(モル比)のH型モルデナイト(東ソー製)
を用いた以外は、実施例2と同様にして触媒を調製し、
実施例1と同様に異性化反応を行った。 反応条件及び
結果を表2示す。
ト(東ソー製)を3規定の塩酸で処理し、SiO2/Al
2 O3 =113(モル比)のH型モルデナイトを得た。
このモルデナイトを用い、実施例2と同様に成型触媒を
調製し異性化反応を行った。 結果を表2に示す。実施例7 アルミナゾルの量を40gとした以外は、実施例1と同
様に成型触媒を調製し異性化反応を行った。 結果を表
3に示す。実施例8 実施例2で用いたと同じ触媒を用い、溶媒としてベンゼ
ンの代わりにオルトキシレンを用いた以外は、実施例2
と同様に反応を行った。反応条件及び結果を表3に示
す。 溶媒の沸点が高いため実施例2に比べ高温を必要
とする。 実施例2に比べると不均化等の副反応が多
い。
反応を行った以外は、実施例1と同様に反応を行った。
反応条件及び結果を表4に示す。実施例1に比べて
2,6−体濃度を上げる為には高温を必要とすることが
判る。 比較例2 SiO2/Al2 O3 =203(モル比)のH型モルデナ
イトの代わりに、SiO2/Al2 O3 =206(モル
比)のH型超安定化Y型ゼオライト(USY:東ソー
製)を用いた以外は、実施例2と同様に触媒を調製し異
性化反応を行った。 反応条件及び結果を表4に示す。
2,6−体濃度を上げる為には高温を必要とし、又2,
7−、1,7−DMNの生成、不均化等の副反応が著し
い。
ンの代わりにヘプタンを用いた以外は、実施例2と同様
に反応を行った。反応条件及び結果を表4に示す。 実
施例2に比べ2,7−、1,7−DMNの生成、不均化
等の副反応が多く、又触媒の活性低下が大きい。比較例4 アルミナゾル(触媒化成製アルミナ70wt%)20g
の代わりにシリカゾル(触媒化成製シリカ20wt%)
70gを用いた以外は、実施例2と同様に触媒を調製し
異性化反応を行った。 反応条件及び結果を表5に示
す。 シリカをバインダーとした場合は、触媒活性の低
下が大きい。
チルナフタレン。
チルナフタレン。
チルナフタレン。
チルナフタレン。
チルナフタレン。
Claims (6)
- 【請求項1】 ジメチルナフタレンの異性化反応を実施
するにあたり、触媒として実質的に水素型から成るモル
デナイトを用い、溶媒存在下、気相にて異性化すること
を特徴とするジメチルナフタレンの異性化方法。 - 【請求項2】 溶媒として芳香族炭化水素を用いる請求
項1記載の方法。 - 【請求項3】 溶媒としてベンゼンを用いる請求項1記
載の方法。 - 【請求項4】 モルデナイトとして、アルミナに対する
シリカのモル比が20以上のものを用いる請求項1記載
の方法。 - 【請求項5】 モルデナイトに対して50重量%以下の
アルミナを成型助剤として成型した触媒を用いる請求項
1記載の方法。 - 【請求項6】 異性化反応温度が200℃以下である請
求項1記載の方法。
Priority Applications (4)
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JP5091503A JP2921541B2 (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | ジメチルナフタレンの異性化方法 |
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EP (1) | EP0621251B1 (ja) |
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