JPH06298215A - 紙巻き煙草の移送・蓄積装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】紙巻き煙草の蓄積物を収容するコンテナーを利
用することによって、大きな滞留能力を持ち、滞留紙巻
き煙草配送中の取り扱いを、従来よりも容易にするこ
と。 【構成】コンテナーマガジン11が、滞留ユニット18を形
成するために結合される。複数個のコンテナー12を収容
する。各コンテナーは、相当多数本の紙巻き煙草を収容
する。充填作用は底部壁17を介して発生する。滞留ユニ
ット18は、コンテナーマガジン11内で、昇降移動および
横断移動を行う。コンテナー12は、円滑な充填、排出を
保証するために特別に設計される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、紙巻き煙草を移送
し、これらを、隣り合って設けられて貯留ユニットを形
成しており、充填ステーションにおいて、充填部材によ
って、特に、その底部壁区域に形成された充填オリフィ
スを経て、充填される複数個のコンテナー内に蓄積する
（滞留させる）装置に関する。この発明はさらに、紙巻
き煙草を収容するコンテナーの取扱いと構造の細部に関
連する。

【０００２】

【従来の技術】紙巻き煙草は、それらの製造後であって
包装前における取扱いが、それらの包装に格別な問題を
生じさせる原因となる。紙巻き煙草製造機は、高出力、
例えば、１分間に16,000本の紙巻き煙草を製造する。相
当に多数本の紙巻き煙草が、都合よく包装機に供給され
なければならない。同時にまた、紙巻き煙草製造機と、
これに続く包装機の作動のバラツキも考慮しなければな
らない。したがって、製造と包装の２つの区画の中間域
に紙巻き煙草の滞留装置を置くのが従来の慣習となって
いる。製造出力の変動に応じて、紙巻き煙草が、この滞
留区画に運び込まれたり、滞留区画から配送されたりす
る。

【０００３】紙巻き煙草を蓄積し、移送するために、い
わゆるトレッスル(trestle) 、すなわち、両側面が開い
ており、紙巻き煙草の蓄積物を収容するコンテナーが知
られている。これらのトレッスルは、従来は、キャリッ
ジに載架されて使用位置に移動され、包装機の紙巻き煙
草のマガジン区画において傾動して中味が排出される。

【０００４】しかしながら、他方において、蓄積ユニッ
トを形成すべく連結されており、それぞれが紙巻き煙草
の蓄積物を収容する機能を持つ複数個の垂直コンテナー
を具備する「倉庫」も知られている。これらのコンテナ
ーは、上方から紙巻き煙草を充填され、下方の排出オリ
フィスを介して中味が排出される(DE 2,900,778)。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、この発明
出願前の上記技術水準から前進して、紙巻き煙草の蓄積
物を収容するコンテナーを利用することによって、通常
のものに比べて相当に大きな滞留能力を持ち、滞留紙巻
き煙草配送中の取り扱いを、従来よりも容易にする紙巻
き煙草の移送・蓄積装置を提案することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明の装置は、下記 a)-e)の特徴を備えてい
る。

【０００７】a) 垂直コンベヤーの区域において、上下
に積み重ねられ、また、互いに隣り合って設けられた複
数の滞留ユニットを収容する１つのコンテナーマガジ
ン， b) 前記コンテナーマガジンは、少なくとも２つの部分
マガジンからなる， c) 前記部分マガジンは、上下に配設された複数の滞留
ユニットを収容するために、それぞれが、少なくとも、
互いに向き合って配設された２組のベルトコンベヤーを
備える， d) 前記複数の滞留ユニットは、直交するコンベヤーに
よって、一方の部分マガジンから他方の部分マガジンへ
移送されることができる， e) 充填ステーションは、２つの部分マガジンの間の区
域に形成される。

【０００８】この発明の装置は、したがって、それぞれ
が、互いに隣り合って設けられる複数のコンテナーから
なる複数の滞留ユニットにその源を発する。このタイプ
の複数の滞留ユニットは、コンテナーマガジンに収容さ
れる。これらの滞留ユニットは、コンテナーマガジン内
に固定的に連結することができる。

【０００９】

【作用】コンテナーマガジンの区域においては、この発
明によれば、個々のコンテナーが、固定的に配設された
充填ステーションの区域において、好ましく充填および
／または排出される。各滞留ユニットのコンテナーは、
充填または排出ステーションに次々に移動する。この目
的で、コンテナーマガジンは、滞留ユニットを充填また
は排出ステーションに移送することを可能にする交差コ
ンベヤーを備えている。

【００１０】この発明の、別の主題は、個々のものまた
は滞留ユニットの一部として特定されたコンテナーの構
造および取扱いにある。

【００１１】この発明によれば、充填（または排出）段
階において、コンテナーの充填および／または排出を容
易にするために、紙巻き煙草の案内部材が、コンテナー
の少なくとも部分的に開放した側からコンテナー内に導
入され、充填または排出作用と同期して徐々にコンテナ
ーから除去される。これらの案内部材は、特に、これら
が、コンテナー内部において、紙巻き煙草が下方の中央
オリフィスに導かれるようなジョウゴ状の移動を行う断
面を形成するように設計される。これらの案内部材は、
静止の態様で設けられており、充填または排出ステーシ
ョンの区域においてのみ、特別な処理を経たコンテナー
に連通する。

【００１２】この発明のさらに別の特徴は、コンテナー
の充填および排出と関連する手段、すなわち、コンテナ
ーの充填オリフィスの開閉作用のための手段にある。こ
の目的は、この発明によれば、充填オリフィスが開いて
いるときには、紙巻き煙草の移送路の横方向の限界を形
成するコンテナーのフラップを閉じることによって達成
される。

【００１３】この発明のさらに別の細部は、コンテナー
マガジンおよび個々のコンテナー、そしてコンテナーの
充填、排出と関連する部材の設計に関する。

【００１４】この発明の模範実施例を添付図面を参照し
つつより詳細に説明する。

【００１５】

【実施例】図示した模範実施例は、紙巻き煙草10または
その他の細長い棒状物品の取り扱いに関する。その目的
は、紙巻き煙草製造機と包装機（どちらも図示しない）
の間の区域において、大量の紙巻き煙草10を滞留させる
こと、およびこれらを移送することである。

【００１６】図１、２は、高容量を持つ滞留装置の細部
を示す。この装置は、実質的に、大量のコンテナー12を
収容するのに適した１つのコンテナーマガジン11からな
っている。このコンテナーマガジン11は、比較的大量の
紙巻き煙草の蓄積物13を収容し、また、これらを配送す
る機能を有する。今の場合、コンテナー12は、大きな面
積を持つ前部壁14、幅の狭い垂直側壁15、16および底部
壁17からなる。図に示すように、コンテナー12は、その
上面を開放することができ、また、その代わりに閉鎖す
ることも可能である。

【００１７】複数個のコンテナー12が並んで配設され、
コンテナー12の固定した群すなわち滞留ユニット18を形
成する。複数個のコンテナー12は、それらの側壁15,16
が、共通の面内に延在するように配設される。前部壁14
は、両側壁とは直角の方向設けられ、それぞれが、隣の
コンテナーの開放面を閉鎖している。この構造が、隔壁
によって互いに分割された複数のセルまたは小室からな
るユニットを生じさせる。前記のセルまたは小室の幅
は、紙巻き煙草10の長さにほぼ対応する。今の場合は、
この構造を有する滞留ユニット18は、15個のコンテナー
12またはセルからなる。コンテナー12は、水平面上の投
影図に見られるように、長方形をなしている。上記コン
テナー１個は、ほぼ6,000 本の紙巻き煙草を収容する容
量を備える。

【００１８】複数個の滞留ユニット18が、コンテナーマ
ガジン11に収容される。現実施例の場合は、これは、２
つの部分マガジン19,20 からなる。部分マガジン19,20
のそれぞれには、滞留ユニット18用の垂直コンベヤーが
専用に配置されている。これらの垂直コンベヤーは、そ
れぞれ互いに向き合って配置された組をなすベルトコン
ベヤー21,22 からなっている。これらは、外側に駆動部
材または支持脚部23を備えている。互いに向き合って配
置されるベルトコンベヤー21,22 の移送ストランド24,2
5 は、支持脚部23が共通の水平面内に延在するように整
合される。滞留ユニット18は、それらの縁部の区域が支
持脚部23上に載置される。部分マガジン19,20 のベルト
コンベヤー21,22 が、互いの調整の下に駆動されること
によって、支持脚部23上に載置される滞留ユニット18
は、昇降移動を行うことが可能である。

【００１９】滞留ユニット18は、一方の部分マガジン19
から他方の部分マガジン20に移動することが可能であ
り、コンテナーマガジン11の内部では、これらの両部分
マガジン間の移動は互いに反対方向である。上記の目的
で、コンテナーマガジン11の下方区域には、交差コンベ
ヤー26が設けられる。このコンベヤーもまた、ここで
は、外側を向く駆動部材29を備える２つのコンベヤース
トランド27,28 からなっている。コンテナーマガジン11
内部を横断する移動を行うために、滞留ユニット11が、
交差コンベヤー26すなわち上部コンベヤーストランド上
にセットされる。コンベヤーストランド27,28 は、複数
の滞留ユニット18が、横方向に突出するように、互いに
距離を隔てて配設される。この突出部は、それぞれ、指
示脚部23の移動経路内に延在する。その結果、滞留ユニ
ット18は、交差コンベヤーから直接持ち上げることがで
き、部分マガジン19,20 のいずれか一方に持ち込まれ
る。これとは逆に、滞留ユニット18は、交差コンベヤー
上にセットすることが可能で、外側に向かって、または
他方の部分マガジン側に移動することができる。

【００２０】滞留ユニット18を一方の部分マガジンから
他方の部分マガジンに移動することもコンテナーマガジ
ン11の上部区域においては可能である。ここでは、滞留
ユニット18が、頂部コンベヤー30に収容され、詳細には
示さない部材によって可動状態に支持される。滞留ユニ
ット18は、現実施例の場合は、移送レール31,32 の長手
方向に可動であるスライド33によって、移送レール31,3
2 に沿って移動される。

【００２１】紙巻き煙草10または滞留ユニット18を自由
に取り扱うために、例えば、滞留ユニット18を他の包装
機に移送するために、特別なタイプの移送車が用意され
る。これは、複数個の、現模範実施例の場合には３個の
滞留ユニットを収容するコンテナーキャリッジ34であ
る。この目的で、このコンテナーキャリッジ34は、垂直
な支持フレーム35を備えている。図面で明らかなよう
に、この垂直な支持フレームは、車輪を備える下部フレ
ーム36上で、偏心的にすなわち横方向に装着される。テ
レスコープ状に可動な支持部材37が、支持柱としての動
きと同様に作用する支持フレーム35を昇降させるように
装着される。この支持部材37は、支持フレーム36上にお
いて前記スライドと同様に可動であり、例えば、圧力媒
体シリンダー（図示せず）または、チェーン駆動によっ
て移動できる。横方向に突出またはオーバーハングした
複数の支持アーム38は、支持部材37に対して互いに一定
の距離を置いて取り付けられる。支持アーム38は、今の
場合、フォーク状に、すなわち互いに一定の間隔を有
し、その上に滞留ユニット18が載置される２つの脚部を
備えるように形成される。

【００２２】このように設計されたコンテナーキャリッ
ジ34によって、複数個の滞留ユニット18が、同時に、コ
ンテナーマガジン11から排出され、または導入される。
支持アーム同士の間の距離は、ベルトコンベヤー21,22
の一連の支持脚部23の間の距離と一致する。オーバーハ
ングした支持アーム38によって、コンテナーキャリッジ
34が、支持アーム38に載置された滞留ユニット18が、正
しい位置で、互いに向き合って配置された組をなす支持
脚部23に移動されるか、またはこれらの支持アーム38か
ら離れて持ち上げられるように、コンテナーマガジン11
にまで持ち上げられる。セットを行うために、支持アー
ム38が、支持部材37の下降移動の結果として下降するの
で、滞留ユニット18が支持脚部23上でセットされる。滞
留ユニット18を排出するには、上記と逆行する手順で移
動が発生する。

【００２３】この実施例では、滞留ユニット18またはコ
ンテナー12の充填および排出が、コンテナーマガジン11
の区域内で起こる。この区域には、充填ステーション39
が具備される。充填部材40が、２つの部分マガジン19,2
0 の間の区域、特にコンテナーマガジン11の下方区域に
配設される。この装置は、コンテナー12が、下方から、
すなわち底部壁17を介して紙巻き煙草10で充填されるよ
うに構成される。コンテナー12の内容物の排出は、同様
に、下方に向かって、すなわち底部壁17を介して起こ
る。

【００２４】図示の模範実施例においては、コンテナー
12に内容物を充填し、排出するために、滞留ユニット18
が、交差コンベヤー25によって、充填ステーション39を
通過するか、または充填部材40の上部を通るか、越え
て、段階を追って移送される。それぞれのコンテナー12
は、充填部材40の上方の位置へ連続して搬入され、下方
から充填または排出される。交差コンベヤー26は、これ
と対応して間欠的に駆動される。

【００２５】紙巻き煙草10は、紙巻き煙草コンベヤー41
によりコンテナーマガジン11に供給される。これは公知
の態様で設計され、上下のコンベヤーストランドからな
っており、これらの間を紙巻き煙草の流れが連続的に移
送される。紙巻き煙草コンベヤー41は、配送ユニット42
へと連なる。ここでは、ブランチ43が、下方の滞留ユニ
ット18の移動面直下の区域と下方に連なっている。横断
方向のトラック44は、交差コンベヤー26の区域、すなわ
ち、その両ストランドの間に導かれ、今の場合は、上を
向くトラックである紙巻き煙草コンベヤーのトラックで
ある充填部材40に至る（図５、６参照）。

【００２６】紙巻き煙草コンベヤー、すなわち、排出コ
ンベヤー45は、配送ユニット42から包装機または別の紙
巻き煙草処理装置へと案内される。現実施例では、排出
コンベヤー45が、紙巻き煙草コンベヤー41の軸線を走行
する。

【００２７】さらにまた、配送ユニット42の区域には紙
巻き煙草用のバッファー46が設けられる。これは、紙巻
き煙草コンベヤーと同じように設計されており、補完的
な目的で、短時間に限られた量の紙巻き煙草を収容する
ことができる。紙巻き煙草用のバッファー46は、部分マ
ガジン19,20 の間の区域において排出コンベヤー45の上
方に延在する。

【００２８】コンテナー12を充填する間、紙巻き煙草コ
ンベヤー41によってい移送される紙巻き煙草は、配送ユ
ニット42の区域で、下方に向かうブランチ43へと転向さ
れ、次いで、横断方向のトラック44に移り、上方を向く
充填部材40を経て、最後に、対応して位置するコンテナ
ー12に至る。しかしながら、紙巻き煙草は、また、コン
テナーマガジン11をバイパスして、排出コンベヤー45を
経て包装機に移送することもできる。コンテナー12から
内容物を排出する間は、紙巻き煙草の流れは逆行する。

【００２９】各コンテナー12は、底部壁17の区域に、中
央充填オリフィス47を備えている。充填部材40は、コン
テナー12を充填し排出するために、このオリフィスと接
続する。

【００３０】コンテナー12の充填、排出作用をより容易
にするために、リーダー部材または案内部材48,49 が、
コンテナー12内に導入される。図３に示す模範実施例で
は、案内部材48,49 は、底部壁17を介してコンテナー12
の内側に移動される。このために、底部壁は、充填オリ
フィス47の外側の区域に、案内部材48.49 が通過する凹
部を備えている。図示の模範実施例では、底部壁17の長
手方向に延在するスロット50,51 が設けられている。案
内部材48,49 を形成するウエブ52は、これらのスロット
50,51 を通過する。

【００３１】図３に示す模範実施例では、主として、底
部に位置するコンテナー12の下部角部を充填する２つの
案内部材48,49 が設けられており、これらの両案内部材
は、前記の機能によって、紙巻き煙草10用のスペースに
制限を生じさせる。前記のスペースの制限は、ジョウゴ
の形をなすか、または充填オリフィス47に向かうに連れ
て収束する形状をなしている。２つの案内部材48,49 の
それぞれは、ここでは、関連する３つのスロット50,51
を通過する３つのウエブからなっている。上端位置にお
いて、充填オリフィス47から、ほぼ、側壁15,16 の上端
部に亘って延在する案内部材48,49 がコンテナー12内に
作り出される。したがって、コンテナー12は、充填、排
出作用を容易に行わせるジョウゴ形の自由な内部スペー
スを有することになる。案内部材48,49 は、徐々にコン
テナー12外、特に、底部壁17を通過して下方へ引っ込め
られ、それにつれてコンテナー12の充填割合が増加して
いく。これとは反対に、コンテナー12が、その内容物を
排出する間は、案内部材48,49 が、徐々にコンテナー12
内に導入される。位置決めを正確にするために、ウエブ
52の案内溝53が、側壁15,16 の側面内側に形成される。

【００３２】コンテナー12の有利な代替案においては、
案内部材が、底部壁17を経てコンテナー12内に導入され
るのではなく両側面から、すなわち両側壁15,16 を経て
コンテナー12内に導入される。この代替案では、対応す
るスロットまたは他の凹部が、両側壁15,16 内に配設さ
れている。水平方向に変位することができる案内部材
が、図３の部材と類似したように設計することができ
る。この代替案では、底部壁17は、充填オリフィス47を
例外として連続して、すなわち、スロット50,51 または
他のオリフィスを持たずに形成される。

【００３３】案内部材48,49 は、充填ステーション39の
区域に単に静止した態様で配設される。案内部材48,49
の付勢は、圧力媒体シリンダーまたは機械的歯車などの
適当な手段によって行われる。

【００３４】コンテナー12の充填、排出をより容易に行
うために、これらのコンテナー12は、紙巻き煙草の流れ
を充填ステーション47に向かう方向に案内するか、また
は、充填オリフィスとは反対の方向に排出する案内部材
として固定した組み込まれた部材を備えることが可能で
ある。

【００３５】図４は、特別に設計したコンテナー12に基
づく解決案を示す。これらのコンテナーは、ジョウゴ形
底部壁17、すなわち、（中央の）充填オリフィス47の方
向に向かう２つの壁脚54,55 を備えるように設計され
る。壁の両脚54,55 は、それらの両下方端部で充填オリ
フィス47を直接制限する。

【００３６】この代替案では、コンテナー12の上面が、
従来の態様で設計することが可能である。Ｖ字形の底部
壁17を有するコンテナー12の入れ子式の省スペース的な
位置決めとともに、その上面は、同じようにＶ字形に形
成されており、互いに対して収束する両上側面56,57 を
有する。コンテナー12はこの区域で閉鎖することができ
るが、少なくともＶ字形両脚部の上端部までコンテナ−
を充填することを可能にするグリッド状の蓋によってで
ある。

【００３７】図４の模範実施例では、両側壁15,16 は、
突出部58を備えている。これらの突出部は、横を向いて
おり、コンテナーマガジン11の垂直コンベヤーの支持脚
23にによって保持される。このように、たとえマガジン
12がＶ字形に設計されていても、コンテナーマガジン
は、記述の態様が可能である。この解決案では、下部の
交差コンベヤー26は、傾斜面に延在する２つのコンベヤ
ーストランド27,28 からなる。これらの上側の移送スト
ランドは、底部壁17の傾斜壁脚部54,55 と接している。
その結果、図４にしたがうコンテナ−12からなる滞留ユ
ニット18は、移動可能であり、図１、２の模範実施例と
同様に取り扱うことができる。上部滞留ユニット18を横
断方向に移送するために、この模範実施例では、上部コ
ンベヤー30が、一方の部分マガジンから他方の部分マガ
ジンへの変位を実行する圧力媒体シリンダーのピストン
ロッドとして示されている。

【００３８】諸種の実施例において、充填オリフィス47
の区域において、コンテナー12は特別な態様で設計され
る。このために、図５、６を参照されたい。これらに示
された細部は、図４による案のコンテナー12, すなわ
ち、両下端部によって充填オリフィス47を横方向に制限
する両壁脚部54,55 を持つ、ジョウゴ形またはＶ字形底
部壁17を備えるコンテナー12に関連する。

【００３９】充填オリフィス47は、閉鎖部材により閉鎖
することができる。図示の模範実施例では、この目的は
閉鎖フラップ、すなわち底部壁17の壁脚部54,55 の下方
両端部に装着された２つの閉鎖フラップ58,59 により遂
行される。閉鎖位置において、各閉鎖フラップ58,59
は、それぞれ、充填オリフィス47の1/2 を覆う。閉鎖フ
ラップ58,59 は、回動ボルト60によって底部壁17の回動
軸受61,62 に軸着される。付勢すなわち回動運動の伝達
は、例えば、適当な圧力媒体シリンダーが作用する横方
向の突起63を介して起こる。

【００４０】開放位置においては、閉鎖フラップ58,59
は、閉鎖位置にある場合と90度の開きが生じるように下
方に向けられる。開放位置（図５、６）においては、閉
鎖フラップ58,59 は、充填部材40によって充填オリフィ
ス47に移送される紙巻き煙草の流れ64のための横方向の
案内部材としての機能を果たす。

【００４１】充填部材40は、ここでは、互いに向き合っ
て設けられた垂直な無限コンベヤー65,66 からなる。各
無限コンベヤー65,66 それ自体は、並んで設けられた複
数の個別コンベヤー67,68,69および70からなる。各個別
コンベヤー67…70は、断面の丸い材料（ゴムまたはプラ
スチック）で作られた無限ベルトで形成される。各個別
ベルト67…70は、転向プーリー71を介して走行する。転
向プーリー71は、共通軸72に一定間隔ずつ離して設けら
れる。紙巻き煙草10は、横断方向と軸線方向に移送さ
れ、同時に、互いに対向する充填部材40の両側にある個
別コンベヤー67…70の移送ストランドと接する。

【００４２】充填部材40は、コンテナー12または充填オ
リフィス47から下方の一定距離のところで終わってい
る。形成された内部スペースにおいて、紙巻き煙草の流
れ64は、垂直位置に回動される閉鎖フラップ58,59 によ
って横方向に制限を受ける。これらは、個別コンベヤー
67…70の区域に広がる。

【００４３】図示の模範実施例では、閉鎖フラップ58,5
9 は、下方区域（垂直位置）において櫛状に構成され
る。フォーク状の突起73が、隣り合う個別コンベヤー67
…70の間の区域に侵入する。現模範実施例においては、
これらは、各個別コンベヤーの間の空隙の数と一致する
３つの突起73である。このことが、紙巻き煙草の流れ
を、その全高に亘って、充填オリフィスまで、無段階に
連続して案内することを可能にする。

【００４４】充填オリフィス47が閉鎖運動を行う間、底
部に位置する紙巻き煙草10を一時停止する停止部材が、
コンテナー12の内部であって充填オリフィス47の上部に
設けられる。図示した模範実施例においては、押圧プレ
ート74が、充填オリフィス47の区域に配設される。押圧
プレート74は、充填オリフィス47のほぼ全幅に亘って延
在する。押圧プレート74は、紙巻き煙草10のこれと向き
合った端面を押圧する。それによって、押圧プレート74
の寸法に見合う本数の紙巻き煙草10が、これと向き合う
前部壁14との間で把持されて停止する。これらの紙巻き
煙草10は、コンテナー12から下へは落下しない。閉鎖フ
ラップ58,59 は、次いで、閉鎖位置に移動する。押圧プ
レート74は、これに伴って、弛緩される。押圧プレート
74を付勢するために、横断方向の脚部75が、加圧プレー
ト74の下端部に設けられる。この横断方向の脚部75は、
コンテナー12から横方向に出現して押圧プレート74を付
勢する機能を果たす。さらに、押圧プレート74は、上下
に昇降可能であり、特定のコンテナー12を取り扱う充填
ステ−ション39にのみ存在する。

【００４５】複数本の紙巻き煙草10が、コンテナー12の
下部区域で停止するので、特別な閉鎖作用を実行するこ
とができる。コンテナー12を充填し、押圧プレート74で
紙巻き煙草を停止した後、無限コンベヤー65,66 を逆方
向に駆動することによって、紙巻き煙草の流れ64は、充
填部材40の内部で、閉鎖フラップ58,59 の移動範囲外の
レベルにまで、後退または下降する。センサー76により
励起される光障壁を介して制御が発生する。図５に示す
ように、紙巻き煙草の流れ64の下降位置において、閉鎖
フラップ58,59 は自由に動かされる。

【００４６】紙巻き煙草10をコンテナー12に充填し、こ
れらを排出すべく移送する代替案が、図７に示される。
それぞれのコンテナーマガジン11は、専ら２つの別体の
コンベヤーすなわちコンテナー12を充填するためだけの
第１のブランチ77と、コンテナー12の内容物を排出する
ためだけの第２のブランチ78に委ねられる。ブランチ7
7、78は、コンテナーマガジン11の向き合う両側面に、
それぞれ、設けられる。

【００４７】第１のブランチ77は、配送ユニット42か
ら、下部滞留ユニット18の平面移動経路の下方の区域に
導かれる。これに、充填部材40に至る第１の横断トラッ
ク79が後続する。第１のブランチ77によって、紙巻き煙
草10が下の方向にだけ移送される。第１の横断トラック
79によって、紙巻き煙草10は、ブランチ77からだけ、充
填部材40に移送される。ブランチ77および横断トラック
79は、したがって、紙巻き煙草10を充填部材40に供給す
るためにのみ、したがってまた、コンテナー12を充填す
るためにのみ機能する。それゆえに、ブランチ77および
横断トラック79のコンベヤーストランドは、１方向にの
み駆動される。

【００４８】第２のブランチ78は、下部滞留ユニット18
の移動面の下方の区域から、上方に向かい排出コンベヤ
ー45へと導かれる。第２の横断トラック80は、充填部材
40から第２のブランチ78に導かれる。第２の横断トラッ
ク80によって、紙巻き煙草10は、充填部材40からだけ第
２のブランチ78に移送される。第２のブランチ78によっ
て、紙巻き煙草10は、第２の横断トラック80から上に向
かい、排出コンベヤー45に移送される。第２のブランチ
78および第２の横断トラック80は、したがって、紙巻き
煙草10を充填部材から運び去り、したがって、コンテナ
ー12を排出することのみの機能を果たす。したがって、
２つのブランチ78と第２の横断トラック80も一方向にの
み回転することができる。

【００４９】今の場合もまた、充填部材40が、コンテナ
ー12を充填することと排出することの両方の機能を果た
す。充填部材40の無限ストランド65,66 は、したがっ
て、両方向に駆動することができる。

【００５０】

【発明の効果】この発明の紙巻き煙草の移送・蓄積装置
によって、紙巻き煙草の蓄積物を収容するコンテナーを
利用することによって、通常のものに比べて相当に大き
な滞留能力を持ち、滞留紙巻き煙草配送中の取り扱い
を、従来よりも容易にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】滞留ユニット、すなわちコンテナーマガジンを
備えた、紙巻き煙草を移送し滞留する装置の斜視底面
図。

【図２】図１による模範実施例のものと一致する、滞留
ユニットの移動装置を備えた、コンテナーマガジンの斜
視図。

【図３】紙巻き煙草の蓄積物のための個別コンテナーを
単純化した斜視図。

【図４】コンテナーマガジン内の紙巻き煙草のためのコ
ンテナーの１代替構造の一部側面を断面図で示す。

【図５】紙巻き煙草の蓄積物のための１コンテナーの
（下方）細部を極度に拡大して、その一部を断面で示す
図。

【図６】図５の細部を90度ずらして示す横断面図。

【図７】紙巻き煙草を、図４に示すコンテナーマガジン
に供給し、これらを運び去る１代替装置の一部側面を断
面図で示す。

【符号の説明】

１０…紙巻き煙草，１１…コンテナーマガジン，１２…
コンテナー，１７…底部壁，１８…滞留ユニット，１
９，２０…部分マガジン，２６…交差コンベヤー，３９
…充填ステーション，４０…充填部材，４７…充填オリ
フィス，５８，５９…閉鎖フラップ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハラルト・ゴーゼブルッフ ドイツ連邦共和国、デー − 27283 フ ェルデン、ビュルガーマイスター − ウ ルバーン − シュトラーセ 11 (72)発明者 ハンス − ユルゲン・ブレットハウアー ドイツ連邦共和国、デー − 28201 ブ レーメン、メッケルンシュトラーセ 62

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 下記の特徴 (a)-(e)を有し、 紙巻き煙草(10)を、 互いに隣り合って設けられて滞留ユニット(18)を形成
   し、充填ステーション(39)において、充填部材(40)によ
   って、特に、底部壁(17)の区域に形成された充填オリフ
   ィス(47)を介して、充填または排出することができる 複数個のコンテナー(12)で移送し、蓄積するための装
   置： (a) 垂直コンベヤー(21,22) の区域に、互いに上下に
   積み重ねて配設された複数個の滞留ユニット(18)を収容
   する１つのコンテナーマガジン(11)； (b) 前記コンテナーマガジン(11)は、少なくとも、２
   つの部分マガジン(19,20) からなる； (c) 前記複数個の部分マガジン(19,20) は、積み重ね
   られて配設された複数個の滞留ユニット(18)を収容する
   ために、それぞれが、互いに向き合って配置された、少
   なくとも２組のベルトコンベヤー(21,22) を有する； (d) 前記滞留ユニット(18)は、交差コンベヤー(26)に
   よって、一方の部分マガジン(19,20) から他方の部分マ
   ガジンに移動されることができる； (e) 前記充填ステーション(39)は、前記２つの部分マ
   ガジン(19,20) の間の区域に形成される；
2. 【請求項２】 前記交差コンベヤー(26)に加えて、前記
   コンテナーマガジン(11)の上部区域に、頂部コンベヤー
   (30)が設けられ、これによって、滞留ユニット(18)が、
   部分マガジン(19,20) の間を同様に往復移動を行うこと
   ができる請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】 紙巻き煙草(10)を、製造機から前記コン
   テナーマガジン(11)、または、充填ステーション(39)に
   移送し、さらに、包装機に移送するために紙巻き煙草(1
   0)を排出コンベヤー(45)に排出するための紙巻き煙草コ
   ンベヤー(41)が、 ２つの前記部分マガジン(19,20) の間の区域に設けら
   れ、 また他方、好ましくは２つの別体のコンベヤー、すなわ
   ち、コンテナー(12)を充填するだけの第１のブランチ(7
   7)およびコンテナー(12)の内容物を排出するだけの第２
   のブランチ(78)が、 滞留ユニット(18)の区域外にある紙巻き煙草コンベヤー
   (41)から、充填ステーション(39)にある上を向く紙巻き
   煙草用の充填部材(40)へと連なっており、 前記両ブランチ(77,78) が、それぞれ、コンテナーマガ
   ジン(11)の両側に配置される請求項１または２記載の装
   置。
4. 【請求項４】 前記充填オリフィス(47)と連絡し、下方
   に向かって収束するか、または、ジョウゴ形状で延在す
   る案内面が、前記コンテナー(12)の内側に形成される、 紙巻き煙草を、少なくとも、１つの垂直な前部壁(14)
   と、幅の狭い両側壁(15,16) と、紙巻き煙草(10)をコン
   テナー(12)内に充填し、排出する充填オリフィス(47)と
   を備える、少なくとも１つのコンテナー(12)で移送し、
   蓄積するための装置。
5. 【請求項５】 コンテナー(12)の底部壁(17)が、 底部壁(17)の両壁脚部(54,44) が、充填オリフィス(47)
   と連絡して、充填オリフィス(47)を制限するように、Ｖ
   字状またはジョウゴ形状をなし、 好ましくは、複数個のコンテナー(12)が、 上下に積み重ねられた複数個のコンテナー(12)が、特
   に、上下に積み重ねられた複数の滞留ユニット(18)とし
   て、互いに積極的に重なり合うように、全体としてその
   垂直断面がＶ字状をなす請求項４記載の装置。
6. 【請求項６】 コンテナー(12)を充填および／または排
   出する段階が行われる間、充填オリフィス(47)に向かっ
   て収束する傾斜案内面を備え、紙巻き煙草(10)の処理を
   対象とする複数の別体の三角形状の案内部材(48,49)
   が、 少なくとも、部分的に開放しているコンテナー(12)の１
   側面を介して、前記コンテナー(12)内に突出し、前記充
   填および／または排出作用に同調して、徐々にコンテナ
   ー(12)外へ移動する請求項４記載の装置。
7. 【請求項７】 前記充填オリフィス(47)が、閉鎖フラッ
   プ、特に、それぞれが、前記充填オリフィス(47)の1/2
   を覆う２つの閉鎖フラップ(58,59) によって閉鎖される
   ことができ、 前記閉鎖フラップ(58,59) が、その閉鎖位置と、垂直ま
   たは下方に向かう開放位置との間を、回動することによ
   って移動することができる、 紙巻き煙草を、少なくとも、１つの垂直な前部壁(14)
   と、幅の狭い両側壁(15,16) と、紙巻き煙草(10)をコン
   テナー(12)内に充填し、排出する充填オリフィス(47)と
   を備える、少なくとも１つのコンテナー(12)で移送し、
   蓄積するための装置。
8. 【請求項８】 開放位置において、前記閉鎖フラップ(5
   8,59) が、移送部材、すなわち、充填オリフィス(47)の
   直下の垂直な充填部材(40)の無限コンベヤー(65,66) と
   隣接して、充填部材(40)と充填オリフィス(47)の間を架
   橋しており、 前記閉鎖フラップ(58,59) が、 互いに一定の間隔で設けられ、無限コンベヤー(65,66)
   の個別コンベヤー(67,68,69,70) の間の中間スペース内
   に侵入する複数の突起(73)を備え、開放位置において、
   下方の区域を占めるフォーク状に形成される請求項７記
   載の装置。
9. 【請求項９】 充填オリフィス(47)を閉鎖するために、
   充填部材(40)内にある紙巻き煙草(10)、すなわち紙巻き
   煙草の流れ(64)が、 閉鎖フラップ(58,59) が閉鎖位置に自由に移動されるよ
   うに、下降され、 一方、コンテナー(12)の下方にある紙巻き煙草(10)が、 紙巻き煙草(10)がコンテナー(12)から落下しないよう
   に、圧力部材すなわち押圧プレート(74)によって、コン
   テナー(12)の前部壁(14)に抗して押圧されることができ
   る請求項７または８記載の装置。