【発明の詳細な説明】
物品取扱い装置
発明の分野
本発明は、物品取扱い装置、さらに詳しくは、物品群を、逆転した姿勢の別の
物品群と続けて集合させる装置に関する。
発明の背景
ペースト形態の医薬製品は、そのペーストを、チューブの出口ノズルから出す
目的で絞り出しまたは握り潰すことができる、手により圧縮可能なチューブに入
れて販売されるのが通例である。かかるチューブは、断面が略正方形であって、
カートンから側方に伸びる当該カートンの壁の１つと同一平面上にある平面フラ
ップまたは延設部を有する伸長したカートンに通常入れられている。一般に、該
フラップの幅および長さの寸法は、カートン壁の幅および長さの寸法に対応して
いる。チューブをかかるカートニングに梱包する機械はよく知られているが、本
明細書に開示する発明の一部を構成するものではない。
チューブを含むカートンがチューブ梱包機を出るにつれて、カートンの容器部
が次の隣接する先導カートンに当接し、後方カートンのフラップが当該次ぎの隣
接する先導カートンの容器部と重なるように、それらは通路に沿って一般的に移
動される。チューブを含有するカートンを、船積み容器に入れる前に１の透明な
箔ラップで包装されるユニット、例えば１/２ダースのユニットに詰め込むこと
が一般に製薬会社の要望である。大部分の先導カートン上のフラップは、透明な
包装箔が隣接カートンによって利用できる空間の占有を妨げるであろうために、
船積みカートン中の空間の実質的な無駄を生じる。
従って、本発明の目的は、一連の製品を含有するカートンを操作して、それら
を、先導カートンのフラップが逆転されて次に続くカートンの容器部に重なるか
その逆になるように配置する物品取扱い装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、１の梱包機からもう１つの当該梱包機へ容易に輸送
されて、物品取扱い装置を種々の環境で利用できるようにし、またチューブ梱包
機を出て行く異なった大きさの梱包等を取り扱うことができるようにする前記し
たごとき物品取扱い装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、選択した複数のカートンの全フラップが同時に逆転
され、かくして次ぎに続く複数のカートンの容器部にそのフラップが重なるよう
に、複数のかかるカートンを取扱い、また操作できる前記したごとき物品取扱い
装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、操作すべきカートンを効率的に取扱い、それにより
当該物品取扱い装置の操作速度を向上させるための構造を含む前記したごとき該
物品取扱い装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、チューブ梱包機の出口位置と、複数のかかるカート
ンを含有するユニットを船積みカートンに入れることができる領域への入口との
間に容易に配置できる前記したごとき物品取扱い装置を提供することにある。
発明の概要
一般に、本発明の目的は、同一に一列に並べた複数の物品を含む供給通路に沿
って装置に入る他端よりも厚い１端を有する同一の物品群を取り扱う物品取り扱
い装置であって、各物品の先導端部が同一の厚さである当該物品取扱い装置を提
供することによって達成される。入口通路は、供給通路からの同一に一列に並べ
た物品群の単一の連続流を受容させるために設置されている。入口通路から側方
に離れている出口通路は、物品群を一緒に集合させた対の単一で間欠的な流れを
受容するために設置されており、ここに、該物品群の第３のものの先導端は該物
品群の第一のものの先導端に対して逆転されている。物品逆転手段は、入口通路
における第一の互いに隣接する物品の先導端に対して第二の物品群の先導端の姿
勢を逆転させるために、入口通路と出口通路との中間に位置させる。該物品逆転
手段は、第二の物品群を受容するための入口手段と第三の物品群が外へ出るのを
容易にするための出口手段とを有し、該第三の物品群の先導端の姿勢は、第三の
物品が出口手段を離れるに際し、第二の物品が同時に入口手段に入ると共に第二
の物品の先導端の姿勢からすでに逆転されている。シャトル手段が、少なくとも
第一および第二の物品群を入口通路から側方にシフトさせ、かつ少なくとも１個
の
第三の物品を逆転手段の出口手段から側方にシフトさせるのを同時に行うために
設置されている。第一および第三の物品群は出口通路に直接移動されるが、第二
の物品群は逆転手段の入口手段に直接移動される。制御手段は、第一および第三
の物品群が出口通路に沿って装置を出て行く間に、第二の物品の先導端姿勢の逆
転を行うために設置されている。
図面の簡単な説明
本発明のさらなる目的は、以下の詳細な説明を読み添付図面を参照すれば、こ
の一般的な型の装置に精通する者に明らかとなるであろう。
ここに：
図１は本発明を具体化した物品取扱い装置の等角図であり；
図１Ａ-１Ｇは、一連のカートンのフラップが次に隣接する一連のカートンに
対して姿勢が逆転されるように、その上にフラップを有する複数のカートンを操
作するための発明的物品取扱い装置で起こる工程の模式図であり；
図２は図１に同様な等角投影図であるが、装置上に位置する操作すべきカート
ンを示しており；
図３は異なった位置にシフトされたカートンの等角図であり；
図４はさらに異なる位置にシフトされたカートンに関する以外は図３と同様の
等角図であり；
図５さらにその異る位置にシフトさせたカートンに関する以外は図４と同様の
等角図であり；
図６は図２の上面図であり；
図７は図３の上面図であり；
図８は図４の移動セクションの先導カートンがストップ部に係合している点以
外は、図４と同様の上面図であり；
図９は移動セクションに入るカートンが図５に示した位置にまだ達していない
以外は、図５と同様の上面図であり；および
図１０は図１の線１０−１０に沿った断面図である。
発明の詳細な説明
参照の便宜のためだけにある種の技術用語を以下の説明で用いるが、限定的な
ものではない。「上方へ」、「下方へ」、「右方」および「左方」なる語は、参
照する図面中の方向を示す。「前方へ」および「後方へ」なる語は、装置を通し
ての物品の動きの方向を示し、「前方へ」は該装置への入口から該装置からの出
口への物品の動きの正常な方向である。「中に」および「外に」なる語は、各々
、装置の幾何学中心およびその命名部品に向けての方向、およびそれから離れる
方向を示す。かかる技術用語には、上記に特別に言及した用語、その派生語およ
び同様に導入した用語が含まれるであろう。
本発明を具体化した物品取扱い装置１０には、入口セクション１１、物品移動
セクション１２、物品逆転セクション１３および出口セクション１４が含まれる
。図２に示すごとく、物品取扱い装置１０は、複数の脚１８上に設けられた基板
１７を含むフレーム１６上に支持されており、該脚の下端は床係合車輪１９を有
する。１の位置から他の位置に向けてフレーム１６の操作が容易に行え、かつ他
の構造に対してフレーム１６の位置を固定するためにロックできるように車輪は
脚輪多様性を有するのが好ましい。
入口セクション１１には、基板１７の上部表面に設けられた台２２に支持され
ているプラットホーム２１が含まれる。側方に間隔の空いた一対の直立案内レー
ル２３および２４が、プラットホーム２１の上部表面に設置されている。案内レ
ール２４はプラットホーム２１に対して固定的に留められているが、案内レール
２３は、プラットホーム２１および案内レール２３の隣接端２７の両方に固定的
に留められている直立ポスト２６によって、該プラットホーム２１の上部表面に
、その一端でつなぎ留められている。かくして、端部２７から離れた案内レール
２３の端部２８は、矢印Ａ１の方向に対応する方向で前後に動くことができる。
上記の前後動を達成するために、往復アクチュエーター２９が基体フレーム１７
の上部表面に設けられており、アクチュエーター２９の往復運動が矢印Ａ１によ
り規定される進路に沿うロッド３１および案内レール２３の端部２８の対応する
運動を引き起こすように、その直立ロッド３１が、その端部２８に隣接する案内
レール２３端部に固定されている。すなわち、直立ロッド３１は、直立姿勢にあ
る間は、矢印Ａ１によって規定される経路と略平行の方向でアクチュエーター２
９の長手方向に動くであろう。物品取扱い装置１０によって操作すべき物品群は
、入口セクション１１に入り、案内レール２３および２４の間を、概略矢印Ａ２
によって示される方向に移動する。
物品シャトリングセクションまたは移動セクション１２には、いくつかのプラ
ットホーム３２、３３および３４が含まれ、これらは互いに同一平面上にある。
各プラットホーム３２、３３および３４は、３６、３７および３８の脚構造によ
り基体フレーム１７の頂部から離されている。プラットホーム表面３２および３
３は、その間にギャップ３９を有しており、該ギャップ３９の最左端は開口して
いるが、該ギャップ３９の最右端は拡がった方形開口部４１で終了している。伸
長した往復アクチュエーター４２が、基板１７の上部表面上に設けられており、
その結果、左端部の一部は露出し（図１）、右端部はプラットホーム表面３２お
よび３３の真下に伸びて、特にギャップ３９および開口部４１下方の中心に位置
する。往復アクチュエーター４２には、その上の往復台４３が含まれ、それは該
アクチュエーター４２を作動させる際にプラットホーム３２および３３の表面の
真下のアクチュエーターの長手方向に動く。往復台４３は、略水平に伸びるアク
スル４６の回りの運動のためにそれに枢動可能に固定された直立ポスト機構４４
を有する（図１０）。伸長したロッド４７が、ポスト４４の上端付近に連結され
ており、該ロッドの長手方向軸は矢印Ａ２によって表される経路と略平行に伸び
る。この特別な具体例において、かつ図１０に最も良く示されるように、ロッド
４７の最左端表面４８は直立ポスト４４の最左端表面４９と同一面上にあり、前
記の最左端表面４８、４９は、図１に図示するポスト４４およびロッド４７の右
側上にあることが認識されよう。ポスト４４の下端には、水平に伸びるアクスル
４６の軸の真下に伸びるブラケット５１が含まれる。ポスト直立用ブラケット５
２が、いずれかの慣用的な手段によって支持脚３７に固定されており、往復台４
３が図１０に示された最右端位（図１に示す最左端位）まで移動するに際してブ
ラケット５１に係合して、ポスト４４を矢印Ａ３の方向で時計回りに回転させて
その直立姿勢とする。初期位置Ｐ１から図１０の左側（図１の右側）への往復台
４３の運きは、
ポスト４４をギャップの開口端部に入れ、ブラケット５１を開口部４１付近を向
いた位置Ｐ２でブロック５３と係合させて、直立ポスト４４を矢印Ａ４の方向で
アクスル４６の軸の回りに傾かせ、水平に伸びるロッド４７を開口部４１を通っ
てプラットホーム表面３２および３３の真下の位置まで移動させる。ポスト４４
がプラットホーム表面３２および３３の面の真下の位置にある間に、往復台４３
は図１０中のその最左端位置Ｐ２からその中間位置Ｐ３を通って図１０に示すそ
の初期位置Ｐ１まで移動する。前記した移動が容易に行えるように、開口部４１
の幅は直立ポスト４４上に設けられた伸長したロッド４７の寸法より僅かに大き
い。プラットホーム表面３２および３３の面の上方に向いている間に、伸長した
ロッド４７が図１０に示す位置Ｐ１から位置Ｐ２まで移動することは当業者には
容易に認識されるであろう。
調節可能なストップ５４が移動セクション１２に設置されており、プラットホ
ーム表面３４上に調節可能に位置されている。平行な伸長したスロット５６が、
矢印Ａ２によって規定される経路と略平行な方向でプラットホーム表面３４に対
してストップ５４が容易に移動できるように該ストップ５４上に設置されている
。接近感知センサー５７がストップ５４上に設けられており、該センサーは該ス
トップと共に運くことができ、かつ、移動セクションにおいて移動させる物品群
の存在を検出する。ストップ５４の範囲内で具体化された調節可能な特徴によっ
て、物品取扱い装置１０は異なったサイズの物品群を収容できる。締め具５５は
、ストップ５４をプラットホーム表面３４へロックするのを容易にする。
移動セクション１２には、基板１７の上部表面上に設けられ、かつアクチュエ
ーター４２と略平行に伸び、さらなる伸長した往復アクチュエーター５８が含ま
れる。往復アクチュエーター５８には、該アクチュエーターの長手方向の動きに
適した往復台５９が含まれる。前記した往復台４３と同様に、往復台５９にも直
立ポスト６１が含まれているが、該直立ポスト６１は該往復台５９に固定されて
いる。伸長したロッド６２が直立ポスト６１の上端付近でそれに締結されている
。この特別な具体例において、アクチュエーター５８はプラットホーム表面３４
用の支持脚３８の一方の側に向けられている。しかしながら、ロッド６２は、
図２に示すごとく、直立ポスト６１からストップ５４の最左端付近の位置まで伸
びるのに十分な長さである。さらなる水平に伸びるポスト６３が往復台５９に連
結されており、そこから右方に伸びる。ポスト６３の最右端は、それへ固定され
た側方に伸びるロッド６４を有し、このロッドは支持脚３８に設置された伸長し
たスロット６６を通って伸び、ロッド６２および４７に略平行であるが、該ロッ
ド６２および４７を含む面の下方に向けられている。この特別な具体例において
、スロット６６の長手方向軸はプラットホーム表面３２、３３および３４の面に
平行である。その結果、往復台５９が往復アクチュエーター５８の長さに沿って
前後に移動されると、両ロッド６２および６４はそれと共に移動されるであろう
。
物品逆転セクション１３には、略Ｓ-形状のハウジング６７が含まれ、この具
体例において、これには間隔が空いた平行な３つの平板７１、７２および７３が
含まれ、該平板７１および７２は、壁セクション７６によって一方のエッジ７４
に沿って互いに連結されている。同様に、平板７２および７３は、壁セクション
７８によってエッジ７７に沿って互いに連結されている。壁セクション７６およ
び７８は、互いに平行して伸びるが、図１に示すごとく、ハウジング６７の両側
に配置されている。
Ｓ-形状のハウジング６７は、回転運動のために、基板１７の上部表面上に設
けられた軸受構造上に支持された伸長したアクスル７９の末端側端部に支持され
ているが、図示されていない。アクスル７９は、基板１７上に設けられた回転ア
クチュエーター８１によって駆動回転される。アクチュエーター８１は、１８０
°間隔を通してハウジング６７を回転させるために特別に適用されており、該ハ
ウジング６７の初期位置が図１に示されている。アクスル７９は、プラットホー
ム表面３４の真下および伸長したスロット６６を通って伸びるロッド６４の真下
を伸びている。ロッド６４の長手方向軸を通って伸びる水平面は、平板７２およ
び７３を含む面の間の中程を伸びる。さらに、支持脚３８中のスロット６６の最
右端部は、図２に図示するごとく平板７２および７３間の空間に向けて外側に開
口している。平板７２の上方に面する表面は、ハウジング６７が図１に示すその
初期位置にある場合には、プラットホーム表面３２、３３および３４と同一表面
上
にある。さらに、図１から容易に分かるように、アクチュエーター５８の行程は
アクチュエーター４２の行程よりも短く、ロッド６２は右方に動いてハウジング
６７の少し手前で停止するが、ロッド４７はプラットホーム表面３２および３３
中の開口部４１に向けて全ての経路を動く。
ストップ機構８２が、ハウジング６７の回転角度を前記の１８０°に限定する
ために設置されている。さらに詳細には、ストップ機構８２には、伸長したロッ
ド８４をその長手方向軸の長さ方向に往復させて、シュー８６をハウジング６７
に向かって、およびそれから離して動かすアクチュエーター８３が含まれ、該シ
ュー８６は、図１に示すような、平板７２の真下に伸びるハウジング６７の時計
回りの回転を限定するための脚８７を有する。後にさらに詳細に説明するように
、ハウジング６７を回転させるべき場合、アクチュエーター８３が作動してシュ
ー８６およびその脚８７を左方に引き戻して、該アクチュエーター８１が該ハウ
ジングを時計回りに回転させるようにすることができる。ハウジングがその１８
０°回転位置に到達する少し手前に、アクチュエーター８３が再度作動して、シ
ュー８６および脚８７を右方に動かせて平板７２に係合させ、該ハウジング６７
のさらなる移動を停止させ、平板７２の上部表面とプラットホーム３２、３３お
よび３４との平行配列が保証される。
出口セクション１４には、この特別な具体例において、プラットホーム表面３
２および３３の最も右方部分であるプラットホーム表面８８が含まれる。出口セ
クション１４には、図１に示すその初期位置における場合に、上方に面する表面
を有するさらなるプラットホーム表面８９が含まれ、それはハウジング６７中の
平板７３の上方に面する表面と平行である。プラットホーム表面８９は、基板１
７の上方に面する表面上に設けられ、かつプラットホーム８９の真下に付加され
たそのロッド９２を有する上昇アクチュエーター９１によって上昇可能である。
上昇アクチュエーター９１の作動の結果、プラットホーム８９の上方に面する表
面がプラットホーム８８の上方に面する表面またはハウジング６７の平板７３の
上方に面する表面と同一面となる位置の間でプラットホーム８９を上昇させるこ
とができる。出口セクション１４には、プラットホーム表面８８と同一表面であ
るランプ表面９４を有する出口ランプ９３、および該ランプ表面９４とコンベア
ーベルト９７の上方に面する表面との間の移行を供する傾斜したランプ表面９６
も含まれる。コンベアーベルト９７は、本発明の一部を構成しない装備の補助片
の一部である。
アクチュエーター４２および５８の長手方向軸に対して略垂直な方向で往復台
９９を前後に往復させることができる伸長したアクチュエーター９８は、プラッ
トホーム表面８８および８９ならびに出口ランプ９３の側に沿う位置に設置され
ている。ロッド１０１は往復台９９に固定されており、その初期位置においては
、プラットホーム表面８８に重なっている。アクチュエーター９８の作動は、往
復台９９およびそれに付加されているロッド１０１を図１に示されている位置か
ら図５に示されている位置まで移動させ、そこで該ロッドは出口ランプ９３に重
なる。
図２に示す制御装置１０２は、前記したいくつかのアクチュエーターの作動を
順次制御するために利用される。例えば、制御装置１０２は、ライン１０３を通
してアクチュエーター２９を、ライン１０４を通してアクチュエーター４２を、
ライン１０６を通してアクチュエーター５８を、ライン１０７を通してアクチュ
エーター８１を、ライン１０８を通してアクチュエーター８３を、ライン１０９
を通してアクチュエーター９１を、ライン１１１を通してアクチュエーター９８
を制御する。接近感知センサー５７は、ライン１１２を通して制御装置に連結さ
れている。
物品取扱い装置１０によって取扱うべき物品またはカートンを図１Ａ-１Ｇに
示す。各物品または各カートンは、しっかりとした直方体構造を有するカートン
の輪郭を形成する４つの側壁および２つの端部壁を含む伸長した容器部Ｃを含む
。この特別な具体例において、かつ図１Ａに図示するごとく、容器部Ｃは、容器
部Ｃの側壁の１つとフラップＦが同一面となるように向けられた側方に伸びる当
該フラップＦを有する。この特別な具体例において、フラップＦは、容器部分Ｃ
より前に物品取扱い装置１０の入口セクション１１に入る。この特別のカートン
におけるフラップＦの幅および長さの寸法は、容器部Ｃの幅および長さの寸法に
等
しい。複数の物品群Ａが物品取扱い装置１０の入口セクション１１に入ると、容
器部Ｃは互いに隣接する物品群Ａの容器部に当接し、先導フラップＦは次に隣接
する先導物品の容器部Ｃに重なる。
図１Ａ-１Ｇに示した大きさとは異るが、同一の形状および大きさを有する他
の物品も、前記した物品取扱い装置１０によって処理できることは理解されるべ
きである。重要な要件は、処理すべき物品が同一であり、かつ他端よりも厚い一
端を有すること、ならびに複数の同一に一列に並べた物品を含む入口通路に沿っ
て物品取扱い装置に入っていくことであり、ここに、各物品の先導端部は同一の
厚さである。すなわち、物品Ａの容器部Ｃの厚さはフラップＦの厚さよりも厚い
のである。
操作
本発明を具体化する装置の操作を多少前記したが、本発明のさらに完全な理解
を保証するために、該操作を本明細書に以後に詳細に記載する。
図２は、物品群Ａが入口セクション１１に存在し、先導物品ＡＬ上のフラップ
Ｆが接近感知センサー５７上に位置し、さらに物品群Ａが平板７２および７３の
間のハウジング６７に方向付けられ、その物品群Ａが入口セクション１１の物品
群Ａに対して逆転されている場合の物品取扱い装置１０の初期位置を示している
。この特別な具体例においては、ハウジング６７中の物品数は３個である。さら
に、個々の物品群Ａは、処理されるべき物品群の十分な供給が常に保証されるよ
うに、物品群が物品取扱い装置１０を通過する速度を略超える速度で、一度に一
個で連続的に入口セクション１１に入れられるであろう。入口セクション１１に
入る物品群Ａの数が多過ぎる場合には、サイクルをスピードアップして物品取扱
い装置を通過する物品群数をさらに多くできるように制御装置１０２は調整でき
る。しかしながら、少なくとも物品のうちの１個が往復台４３およびロッド４７
によって出口セクション１４、特にプラットホーム表面８８に移動され、かつ残
りの数がロッド６２によって平板７１および７２間の空間に移動され得るように
、あるいはその逆とできるように、少なくとも２個の物品、開示した具体例にお
いては少なくとも６個の物品が常に移動セクション１２に存在することが必須で
ある。
最初に、直立案内レール２３は図６に示す実線位置に配置されている。アクチ
ュエーター４２および５８の作動と同時に、アクチュエーター２９も作動して直
立案内レールを図６に示すその破線位置に移動させ、物品群Ａを静止した案内レ
ール２４に対して押し付ける。このことにより、さらなるその処理が可能になる
前に、各物品群Ａの端部壁が相互に対して一列に並べられる。この動きは、スト
ップ５４に向けての早まった動きから出口セクション１４に向けて移動されるべ
きでない物品を保持させる。これによって、移動セクション１２中の６個の物品
は拘束されないままである。
続いて、接近感知センサー５７が先導物品ＡＬ上のフラップＦの存在を検知す
るため、制御装置１０２は、往復台４３および５９を図２の位置から図３の位置
にシフトさせ、出口セクション１４中のプラットホーム表面８８に複数の物品（
ここでは３個）を置き、該プラットホーム表面８８上の物品の数に等しい複数の
物品をハウジング６７中の平板７１および７２の間の領域に置く。それと同時に
、往復台５９上のロッド６４は、ハウジング６７の平板７２および７３の間の領
域に以前に存在した３個の物品Ａをプラットホーム表面８９上に強制的に動かす
であろう。上記に説明したように、プラットホーム表面８９上の物品群は、プラ
ットホーム表面８８上の物品群Ａに対して全て逆転されている。
プラットホーム表面８８に物品群が移動した後、図３に示す直立ポスト４４お
よびロッド４７が、前記したごとくブラケット５１（図１０）がブロック５３に
係合するために、開口部４１を通しての落下を直ちに引き起こす。次いで、制御
装置１０２がアクチュエーター２９、４２および５８を作動させて、アクチュエ
ーター２９の直立ロッド３１を図２に示すその初期位置に戻す復路行程を行い、
往復台４３および５９を図２に示すその初期位置に戻す。アクチュエーター５８
の全行程長はアクチュエーター４２の行程長よりも実質的に短いため、ロッド４
７がその初期位置に戻るよりも遥かに早くロッド６２は図３に示すその初期破線
位置に戻る。その結果、直立案内レール２３が図８に示すその実線位置に戻る動
きのために、往復台４３が図８および９に示すその最終目的地に到達する前に、
図８に示すごとく、入口セクション１１から移動セクション１２へと、および上
方
に面するプラットホーム表面３２へと物品群が動くことができる。しかしながら
、直立ポスト４４および４７はプラットホーム表面３３の真下の姿勢まで旋回し
てしまったために、直立ポスト４４上のブラケット（図１０）が直立ブラケット
５２に係合して、ポスト４４およびロッド４７を図２、４、５、６、８および９
位置の場合の直立姿勢まで矢印Ａ３の方向に旋回させる前に、図８に示すごとく
、往復台４３の動きを移動セクション１２に入る物品群Ａの真下で起こすことが
できる。
アクチュエーター２９、４２および５８の復路行程の間に、アクチュエーター
８３が作動されて平板７２の真下からシュー８６および脚部８７を収縮させ、そ
の直後にアクチュエーター８１が作動して図４に示すごとくハウジング６７を時
計回り方向に回転させる。アクチュエーター２９、４２および５８の復路行程と
同時に、上昇アクチュエーター９１も作動されてプラットホーム表面８９を垂直
的に持ち上げ、その上に位置する物品運Ａをプラットホーム表面８８上の物品群
Ａと同じレベルまで運ぶ。プラットホーム表面８９がプラットホーム表面８８と
同じレベルに到達した後に、図４に示すごとく、アクチュエーター９８が作動さ
れて、往復台９９を図２に示すその初期位置から出口コンベアー９７に向けて前
方に動かす。この特定の時点で、プラットホームセクション８８からプラットホ
ームセクション８９に移動された物品群Ａ上のフラップＦが、プラットホーム表
面８９上にすでに存在する物品群のカートン部Ｃに重なり、同様に、以前プラッ
トホーム表面８９上にあった物品群上のフラップが、プラットホーム表面８８か
らプラットホーム表面８９上に現れる物品群の容器部Ｃに重なる。その結果、容
易に梱包でき、かつ無駄な空間をとらないしっかりとした直方体形態を規定する
６個の物品のブロックが形成される。アクチュエーター９８が往復台９９および
ロッド１０１を出口コンベアー９７に向けて動かし続けるにつれて、図５に示す
ごとく、単位とされた物品群Ａはランプ表面９４および９６の上方を出口コンベ
アーへと移動されるであろう。さらに、プラットホーム表面３４に対し一列とな
るように平板７２を効率的に停止させるために、平板７２がその図５の位置に到
達する直前にアクチュエーター８３が続いて作動されてシュー８６および脚８７
をそれらの元の位置に戻す。その結果、ハウジング６７の平板７１および７２の
間の空間にすでに入れられた物品群は依然平板７１および７２の間にあるが、図
５に示すハウジング６７は図２に示すハウジングに対して逆転される。また、ア
クチュエーター９１が続いて作動されて、上昇可能なプラットホーム８９を図５
に示す位置から図２に示す位置まで下降させる。最後に、アクチュエーター９８
が復路行程のために続いて作動し、往復台９９を動かして図２に示すその初期位
置に戻す。アクチュエーター２９、４２、５８、８３、９１および９８の全てが
図２に示す初期位置に到達した後であって、接近感知センサー５７に対して重な
る位置に先導物品ＡＬ上のフラップＦが到達した後に、前記したサイクルが繰り
返されるであろう。
図１Ａ-１Ｇの模式図を参照し、図１Ｂは物品４、５および６がハウジング６
７へすでに移動されたことを模式的に示すために、アクチュエーター５８に対応
する参照符号で印を付けた矢印を示す。物品１、２および３はアクチュエーター
４２によって出口セクション１４、特にプラットホーム表面８８上に移動動され
る（図１Ｄ）。図１Ｃに模式的に示すように、物品４、５および６はハウジング
６７において時計回りに１８０°回転される。図１Ｄによって模式的に示される
ように、アクチュエーター４２および５８は、各々、物品１、２および３をプラ
ットホーム表面８８上に運び、物品４、５および６をプラットホーム表面８９へ
と逆転させるであろう。図１Ｅは、プラットホーム表面８８上の物品１、２およ
び３と同一のレベルまで、逆転した物品４、５および６を運ぶためのプラットホ
ーム表面８９の上昇を模式的に表す。図１Ｆは、アクチュエーター９８によるプ
ラットホーム表面８８からプラットホーム表面８９への物品１、２および３の移
動、ならびに逆転した物品４、５および６と集合単位化させ、そこから、出口コ
ンベアー９７による出口セクション１４からの移動に対応する図１Ｇ位置まで該
単位集合を動かす移動を模式的に示している。物品の単位集合はしっかりとした
直方体形状を形成しているため、物品の単位集合は箔で容易に包装でき、船積み
カートンに容易に梱包できる。
前記に論じた具体例が移動セクション１２において物品を３物品の２群に分割
することを開示しているが、６個を超える（または６個より少ない）物品が移動
セクションに入れるように表面３４上でストップ５４の位置を調節できることは
理解されよう。例えば、出口セクション１４を出る単位集合が２個の物品のみを
含んでいるようにするためには、２個の物品のみを移動セクション１２に入れる
ことは想像でき、１個の物品のみが逆転セクション１３にてある時点で逆転され
ることは理解されよう。
説明する目的のために本発明の特に好ましい具体例を詳細に開示したが、部品
の再配置を含む、開示した装置の変形または修飾も本発明の範囲内にあることは
理解されよう。
特許請求する他にない特性または権利の本発明の具体例は以下のように定義さ
れる：
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(81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，
ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ
Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ
，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，
ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，
ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ
Ｂ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＵ
，ＬＶ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，
ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＳ，Ｕ
Ｚ，ＶＮ