JPH0629799Y2 - ビデオテ−プレコ−ダ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、ビデオテープの再生コントロール信号によ
り、再生時のヘツドトラツキングの位置を調整するビデ
オテープレコーダに関する。

〔従来の技術〕 従来、この種ビデオテープレコーダは、再生時に、ビデ
オテープを再生して得られた再生コントロール信号の立
上りまたは立下りを検出するとともに、検出した立上り
または立下りを基準としてヘツドトラツキングの位置決
めパルスを形成し、該位置決めパルスによつてヘツドト
ラツキングの位置を調整する。

そして位置決めパルスの形成には、一般に複数の単安定
マルチバイブレータ（以下モノマルチと称する）の縦列
回路が用いられ、この場合、再生コントロール信号の立
上りまたは立下りにより初段のモノマルチをトリガし、
該トリガから各モノマルチの時定数によつて設定される
遅延時間後に、終段のモノマルチから前記位置決めパル
スを出力する。

ところでコントロール信号は記録するビデオ信号中の同
期信号を基準にしてビデオテープに記録されるが、この
とき記録するビデオテープレコーダ毎に、コントロール
信号の記録タイミングが異なる。

したがつて、たとえば前記各モノマルチの時定数を固定
しておくと、とくに別のビデオテープレコーダで記録さ
れたビデオテープを再生するときには、位置決めパルス
の形成タイミングのずれにより、ヘツドトラツキングの
位置が最適位置からずれてしまう。

そこで通常は、再生コントロール信号の立上りまたは立
下りから位置決めパルスが形成されるまでの遅延時間，
すなわち前述の時定数を可変するための半固定抵抗およ
びトラツキングボリウムが設けられ、再生時に、トラツ
キングボリウムを操作することにより、位置決めパルの
形成タイミングを、ヘツドトラツキングの位置が最適位
置になるタイミングに調整している。

しかし、半固定抵抗およびトラツキングボリウムによつ
て時定数を可変する場合は、時定数回路の抵抗値および
容量値の温度変化，電源変動などにもとづき、調整を正
確かつ安定に行なうことが困難になる。

そこで実願昭59-122148号の出願の明細書および図面に
は、モノマルチを用いる代わりに、スイツチ手段によつ
て形成されたトリガ信号によりトラツキングボリウムの
出力電圧を記憶する記憶手段と、該記憶手段の記憶電圧
とトラツキングボリウムの出力電圧との差により遅延時
間可変用の制御信号を作成する制御信号作成回路と、制
御信号により遅延時間が制御され，入力された再生コン
トロール信号を設定された遅延時間だけ遅延して前述の
位置決めパルスを出力する遅延回路とを設け、トラツキ
ングボリウムの抵抗値の温度変化，電源変動などに対し
て遅延回路の遅延時間を不変にし、調整を正確かつ安定
に行なうことが記載されている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

ところで前述のモノマルチを用いる場合および遅延回路
を用いる場合は、トラツキングボリウムによつて調整す
ると、つぎにトラツキングボリウムを操作して再調整を
行なうまで、以前の時定数または遅延時間に保持され
る。

したがつて、たとえば別のビデオテープレコーダで記録
されたビデオテープ（以下他機記録テープと称する）に
適合するようにトラツキングボリウムを操作して調整
し、他機記録テープを再生した後、ビデオテープのカセ
ツト交換により、当該ビデオテープレコーダによつて記
録されたビデオテープ（以下自己記録テープと称する）
を再生すると、このとき位置決めパルスの形成タイミン
グが他機記録テープに対する最適タイミングに設定され
ているため、トラツキングボリウムを再び操作して自己
記録テープに対する最適タイミングに可変し、トラツキ
ングの位置の調整を行なう必要があり、再生操作が煩雑
化する問題点がある。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案は、前記の点に留意してなされたものであり、
挿入カセツトの有無から再生するビデオテープのカセツ
ト交換を検出するカセツト交換検出手段と、この検出手
段のカセツト交換の検出時に再生コントロール信号の立
上りまたは立下りから位置決めパルスの形成までの遅延
時間として標準時間が初期設定されるメモリと、このメ
モリの記憶時間の増，減指令用の１対の操作釦と、両操
作釦それぞれの操作回数または操作期間に比例して前記
メモリの記憶時間を増，減可変する時間変更手段と、再
生コントロール信号の立上りまたは立下り毎にセツトさ
れ，該セツトからの経過時間を計時するタイマ手段と、
このタイマ手段の計時がメモリの記憶時間に達したとき
に位置決めパルスを形成して出力する位置決めパルス形
成回路とを備えたビデオテープレコーダである。

〔作用〕

したがつて、本考案のビデオテープレコーダの場合、カ
セツト交換検出手段により再生するビデオテープのカセ
ツト交換が検出されると、メモリに位置決めパルスを形
成する遅延時間として標準時間が初期設定される。

また、メモリの記憶時間は１対の操作釦の操作により初
期設定の標準時間から増，減可変される。

そして、タイマ手段の計時により、ビデオテープの再生
コントロール信号の立上り又は立下り毎に、メモリの記
憶時間遅れて位置決めパルス形成回路がヘツドトラツキ
ングの位置決めパルスを形成する。

そのため、たとえば前記標準時間を自己記録テープに適
した時間に設定すれば、メモリの記憶時間を標準時間か
ら可変して他機記録テープを再生した後、カセツト交換
により自己記録テープを再生するときに、メモリの記憶
時間が自動機に他機記録テープに適した時間から自己記
録テープに適した標準時間に戻り、操作性が著しく向上
する。

〔実施例〕

つぎに、この考案を、その１実施例を示した第１図ない
し第３図の図面とともに詳細に説明する。

（構成） 第１図において、(1)は電源の投入を示すシステム制御
部（図示せず）の電源投入表示信号が入力される電源投
入表示入力端子、(2)はビデオテープのカセツト挿入を
示すシステム制御部のカセツト挿入表示信号が入力され
るカセツト挿入表示入力端子、(3)はビデオテープの再
生コントロール信号が入力されるコントロール信号入力
端子、(4)は時計用のクロツクパルス信号が入力される
クロツク入力端子である。

(5)は入力端子(1)，(2)に接続された標準時間設定回路
であり、たとえば読出し専用メモリからなり、入力端子
(1)の電源投入表示信号の入力開始時，すなわち電源投
入時およびカセツト挿入表示信号の入力遮断時，すなわ
ちカセツト交換時に、予め記憶した標準時間Ｔ_０のデー
タ（以下標準データと称する）を出力する。(6)は位置
決めパルス形成の遅延時間を記憶するメモリであり、書
き換え自在のメモリからなり、標準データの入力毎に記
憶時間Ｔ_ｍが標準データの標準時間Ｔ_０に初期設定さ
れ、後述の記憶時間増加，減少変更指令信号の入力によ
り、記憶時間Ｔ_ｍが標準データの標準時間Ｔ_０から増，
減変更される。

(7a),(7b)はメモリ(6)の記憶時間Ｔ_ｍの増，減指令用の
１対の操作釦を有する１対の操作スイツチであり、両ス
イツチ(7a),(7b)の一端がアースされている。(8)は両ス
イツチ(7a),(7b)の他端に接続された時間変更回路であ
り、時間変更手段を形成し、スイツチ(7a)の操作釦の操
作回数または操作時間に比例した記憶時間増加変更指令
信号をメモリ(6)に出力するとともに、スイツチ(7b)の
操作釦の操作回数または操作時間に比例した記憶時間減
少変更指令信号をメモリ(6)に出力する。

(9)は入力端子(3)の再生コントロール信号の立上り毎に
計数開始にセツトトリガされるタイマカウンタであり、
タイマ手段を形成して入力端子(4)のクロツクパルス信
号の計数によりセツトトリガからの経過時間を計数し、
計数時間Ｔ_ｘのデータ（以下計数データと称する）を出
力する。

(10)はメモリ(6)の記憶時間Ｔ_ｍのデータ（以下記憶デ
ータと称する）とカウンタ(9)の計数データとが入力さ
れる判別回路であり、両データが一致してカウンタ(9)
の計数時間Ｔ_ｘがメモリ(6)の気温時間Ｔ_ｍに達したと
きに、位置決めパルスの形成開始判別信号を出力する。

(11)は判別回路(10)の形成開始判別信号が入力される位
置決めパルス形成回路であり、形成開始判別信号の前縁
でトリガされるモノマルチからなり、形成開始判別信号
の前縁から所定期間のパルス幅の位置決めパルスを出力
する。(12)は形成回路(11)の位置決めパルスが入力され
るサーボ制御回路であり、位置決めパルスによりキヤプ
スタンモータの回転位相をサーボ制御してヘツドトラツ
キングの位置を制御する。

ところで設定回路(5)，メモリ(6)，変更回路(8)，カウ
ンタ(9)，判別回路(10)はマイクロコンピュータ(13)に
より形成されている。

そして、このコンピュータ(13)は電源投入検出手段によ
り入力端子(1)の表示信号の有，無からビデオテープレ
コーダの電源投入（オン），電源遮断（オフ）を検出
し、カセツト交換検出手段により入力端子(2)の表示信
号の有，無からビデオテープのカセツト挿入，排出を検
出してカセツト交換を検出する。

一方、自己記録テープのときに、再生コントロール信号
の立上りからヘツド位置決めパルスの形成開始までの遅
延時間の最適値が約１３msecであるため、設定回路(5)
に記憶された標準データの時間，すなわち標準時間Ｔ_０
は１３msecに設定されている。

また、種々の他機記録テープのときの前記遅延時間の最
適値が標準時間Ｔ_０±１０msecの範囲内の時間になるた
め、変更回路(8)からメモリ(9)に出力される記憶時間増
加，減少変更指令信号にもとづくメモリ(9)の記憶時間
Ｔ_ｍの可変範囲は、標準時間Ｔ_０±１０msecに設定され
ている。

（動作） つぎに、第１図の動作を第２図のフローチヤートおよび
第３図のタイミングチヤートを参照して説明する。

まず、ビデオテープレコーダに電源が投入されると、入
力端子(1)の電源投入表示信号により、電源投入が検出
されて設定回路(5)からメモリ(6)に標準データが出力さ
れ、メモリ(6)の記憶時間Ｔ_ｍが標準時間Ｔ_０に初期設
定される。

そして自己記録テープを再生するときは、メモリ(6)に
標準時間Ｔ_０が初期設定された後に、スイツチ(7a),(7
b)を操作しないため、メモリ(6)の記憶時間Ｔ_ｍが標準
時間Ｔ_０に固定される。

さらに、自己記録テープのカセツトを挿入して再生を開
始し、入力端子(3)に、第３図(a)に示すように一定周期
すなわち1/30secの再生コントロール信号が入力され始
めると、再生コントロール信号の各立上りのタイミング
ｔ_０がカウンタ(9)がセツトトリガされ、カウンタ(9)が
入力端子(4)のクロツクパルス信号を計数し、カウンタ
(9)から判別回路(10)に、ｔ_０からの経過時間を示す計
数データが出力される。

そして判別回路(10)がメモリ(8)の記憶データとカウン
タ(9)の計数データとを取込み、計数データが記憶デー
タに一致し、計数時間Ｔ_ｘが記憶時間Ｔ_ｍに達したとき
に、判別回路(10)から形成回路(11)にハイレベルの形成
開始判別信号が出力される。

ところで記憶時間Ｔ_ｍが電源投入の初期設定によつて標
準時間Ｔ_０に設定されているため、形成開始判別信号は
再生コントロール信号の各立上りから標準時間Ｔ_０だけ
遅れて出力される。

そして形成開始判別信号の前縁，すなわち立上りによ
り、形成回路(11)を形成するモノマルチがトリガされ、
形成回路(11)から制御回路(12)に、第３図(b)に示すよ
うにタイミングｔ_０から標準時間Ｔ_０だけ遅れたタイミ
ングｔ_αで、所定パルス幅の位置決めパルスが出力さ
れ、制御回路(12)のサーボ制御により、ヘツドトラツキ
ングの位置が、標準時間Ｔ_０で設定される位置，すなわ
ち自己記録テープの最適位置に調整制御される。

つぎに、再生するビデオテープを他機記録テープに変え
ると、このとき挿入カセツトが自己記録テープのカセツ
トから他機記録テープのカセツトに交換され、入力端子
(2)に入力されていたカセツト挿入表示信号が一旦遮断
されるため、カセツト交換が検出され、カセツトの交換
と同時に設定回路(5)からメモリ(6)に標準データが読出
され、メモリ(6)の記憶時間Ｔ_ｍが再び標準時間Ｔ_０に
初期設定される。

そして再生コントロール信号の立上りからヘツドトラツ
キングの最適位置までの遅延時間が、自己記録テープの
ときの標準時間Ｔ_０からずれている場合、スイツチ(7a)
または(7b)の操作釦を操作して記憶時間Ｔ_ｍの変更を指
令すると、変更回路(8)からメモリ(6)に、スイツチ(7
a)，(7b)それぞれの操作回数あるいは操作時間に比例し
た時間だけ記憶時間Ｔ_ｍを増，減変更するためのデジタ
ルの記憶時間増加，減少変更指令信号が出力される。

さらに、メモリ(6)は、増加変更指令信号が入力される
と、記憶時間Ｔ_ｍを、標準時間Ｔ_０＋１０msecの最長時
間Ｔ_ＭＸまで、増加変更指令信号に比例した時間だけ増
加変更する。

また、減少変更指令信号が入力されると、記憶時間Ｔ_ｍ
を、標準時間Ｔ_０−１０msecの最短時間Ｔ_ＭＮまで、減
少変更指令信号に比例した時間だけ減少変更される。

そしてメモリ(6)の記憶時間Ｔ_ｍにＴ_ＭＸに変更される
と、前述と同様に、カウンタ(9)の計数時間Ｔ_Ｘとメモ
リ(6)の記憶時間Ｔ_ｍとにもとづき、第３図(c)に示すよ
うに再生コントロール信号の各立上りのタイミングｔ_０
から時間Ｔ_ＭＸだけ遅れたタイミングｔ_βで、形成回路
(11)から制御回路(12)に位置決めパルスが出力され、ヘ
ツドトラツキングの位置が標準時間Ｔ_０の位置から１０
msec遅れた位置に可変される。

また、メモリ(6)の記憶時間Ｔ_ｍがＴ_ＭＮに変更される
と、第３図(d)に示すように再生コントロール信号の各
立上りのタイミングｔ_０から時間Ｔ_ＭＮだけ遅れたタイ
ミングｔ_γで、形成回路(11)から制御回路(12)に位置決
めパルスが出力され、ヘツドトラツキングの位置が標準
時間Ｔ_０の位置から１０msec進んだ位置に可変される。

したがつて、他機記録テープを再生するときに、前述の
遅延時間が標準時間Ｔ_０よりずれていれば、スイツチ(7
a)または(7b)を操作し、メモリ(6)の記憶時間Ｔ_ｍを、
ヘツドトラツキングの位置が最適位置になる遅延時間に
変更することにより、変更された位置決めパルスにもと
づき、ヘツドトラツキングの位置が、当該他機記録テー
プの最適位置に調整制御される。

なお、記憶時間Ｔ_ｍの変更は再生中にくり返し行なえ、
たとえば再生中に、メモリ(6)に設定した変更後の記憶
時間Ｔ_ｍを再び変更することもできる。

また、たとえば再生コントロール信号の立上り後，すな
わちカウンタ(9)の計数開始後に、記憶時間Ｔ_ｍの減少
変更が行なわれた場合、カウンタ(9)の計数時間Ｔ_ｘが
変更された記憶時間Ｔ_ｍをすでに越えていれば、判別回
路(10)が直ちに形成開始判別信号を出力し、位置決めパ
ルが直ちに形成される。

そして電源の投入時に、メモリ(6)の記憶時間Ｔ_ｍが常
に標準時間Ｔ_０に初期設定されるため、投入前のヘツド
トラツキングの位置が他機記録テープの最適位置に調整
設定されていても、電源投入直後にはヘツドトラツキン
グの位置が自動的に自己記録テープの最適位置に調整さ
れ、電源投入後にヘツドトラツキングの位置の調整を行
なうことはなく、自己記録テープの再生が行なえる。

また、メモリ(6)の記憶データとカウンタ(9)の計数デー
タとにもとづく判別回路(10)の判別により、位置決めパ
ルスの形成タイミングが設定され、デジタル処理の手法
によつてヘツドトラツキングの位置が制御されるため、
温度変化，電源変動などが生じても、ヘツドトラツキン
グの位置決めパルスの形成タイミングが変動せず、部品
点数の少ない簡単な構成でヘツドトラツキングの位置が
正確かつ安定に調整制御される。

つぎに、挿入カセツトの交換が行なわれ、入力端子(2)
のカセツト挿入表示信号が一時的に遮断されると、カセ
ツト挿入表示信号の遮断毎に、設定回路(5)の標準デー
タにより、メモリ(6)の記憶時間Ｔ_ｍが標準時間Ｔ_０に
初期設定される。

したがつて、たとえばメモリ(6)の記憶時間Ｔ_ｍを標準
時間Ｔ_０から変更して他機記録テープを再生した後に、
挿入カセツトを自己記録テープのカセツトに交換する
と、この場合にも電源投入時と同様に、メモリ(6)の記
憶時間Ｔ_ｍが自動的に標準時間Ｔ_０になり、メモリ(6)
の記憶時間Ｔ_ｍの変更を行なうことなく、ヘツドトラツ
キングの位置が当該自己記録テープの最適位置に調整さ
れる。

一方、第２図からも明らかなように、自己記録テープお
よび他機記録テープの再生を終了しても、挿入カセツト
の交換を行なわない限り、入力端子(2)にカセツト挿入
表示信号が入力され続けるため、メモリ(6)の記憶時間
Ｔ_ｍの初期設定は行なわれない。

そこで再生の終了した自己記録テープあるいは他機記録
テープを、巻戻した後に再び再生するときは、メモリ
(6)の記憶時間Ｔ_ｍの変更を行なう必要がなく、ヘツド
トラツキングの位置の調整が省ける。

したがつて、簡単な構成のデジタル処理により位置決め
パルスの形成開始タイミングが設定されるとともに、１
対の操作釦(7a)，(7b)の操作によりメモリ(6)の記憶時
間の変更によつて前記形成開始タンミングの変更が容易
に行なえ、温度変化，電源変動などに影響されることな
く、正確かつ安定にヘツドトラツキングの位置を調整す
ることができる。

しかも、電源投入時およびカセツト交換時には、メモリ
(6)の記憶時間が自動機に標準時間に設定され、ヘツド
トラツキングの位置が自動的に標準時間によつて設定さ
れる一定の位置に調整され、操作性が著しく向上する。

なお、挿入カセツトの交換時の初期設定を禁止する必要
がある場合、たとえば挿入カセツトを他機記録テープか
ら他機記録テープに交換することがある場合には、たと
えば、入力端子(2)と設定回路(5)との間に初期設定禁止
用のオアゲートを設けるとともに、禁止する場合にのみ
スイツチ操作などによつて前記オアゲートにカセツト挿
入表示信号と同一の禁止信号を供給し、交換によつてカ
セツト挿入表示信号が遮断されたときにも設定回路(5)
をトリガしないようにすればよい。

また、前記実施例では再生コントロール信号の立上りを
基準として位置決めパルスを形成したが、再生コントロ
ール信号の立下りを基準として位置決めパルスを形成し
てもよく、この場合はカウンタ(9)を再生コントロール
信号の立下り毎にセツトトリガされるカウンタの変更す
ればよい。

さらに、標準時間Ｔ_０およびスイツチ(7a)，(7b)の操作
による記憶時間Ｔ_ｍの変更範囲が実施例以外であつてよ
いのは勿論である。

〔考案の効果〕

以上のように、この考案のビデオテープレコーダによる
と、カセツト交換手段が再生するビデオテープレコーダ
のカセツト交換を検出すると、位置決めパルスを形成す
る遅延時間として標準時間がメモリに初期設定され、メ
モリの記憶時間は１対の操作釦の操作により初期設定の
標準時間から増，減可変される。

そして、ビデオテープの再生コントロール信号の立上り
又は立下り毎に、タイマ手段の計時にもとづき、位置決
めパルス形成回路がメモリの記憶時間遅れてヘツドトラ
ツキングの位置決めパルスを形成する。

そのため、前記標準時間を自己記録テープに適した時間
に設定すれば、メモリの記憶時間を標準時間から増，減
可変して他機記録テープを再生した後、カセツト交換し
て自己記録テープを再生するときに、メモリの記憶時間
が自動的に他機記録テープに適した時間から自己記録テ
ープに適した標準時間に戻り、操作性を著しく向上する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案のビデオテープレコーダの１実施例の
ブロツク図、第２図は第１図の動作説明用のフローチヤ
ート、第３図(a)〜(d)は第１図の動作説明用の波形図で
ある。 (1)……電源投入表示入力端子、(3)……コントロール信
号入力端子、(5)……標準時間設定回路、(6)……メモ
リ、(7a),(7b)……操作スイツチ、(8)……時間変更回
路、(9)……タイマカウンタ、(10)……判別回路、(11)
……位置決めパルス形成回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ビデオテープの再生コントロール信号の立
   上りまたは立下りを基準としてヘツドトラツキングの位
   置決めパルスを形成し、該位置決めパルスによりキヤプ
   スタンモータの回転位相を制御して再生時の前記ヘツド
   トラツキングの位置を調整するビデオテープレコーダに
   おいて、 挿入カセツトの有無から再生するビデオテープのカセツ
   ト交換を検出するカセツト交換検出手段と、 該交換検出手段のカセツト交換の検出時に前記再生コン
   トロール信号の立上りまたは立下りから前記位置決めパ
   ルスの形成までの遅延時間として標準時間が初期設定さ
   れるメモリと、 該メモリの記憶時間の増，減指令用の１対の操作釦と、 該両操作釦それぞれの操作回数または操作期間に比例し
   て前記メモリの記憶時間を増，減可変する時間変更手段
   と、 前記再生コントロール信号の立上りまたは立下り毎にセ
   ツトされ，該セツトからの経過時間を計時するタイマ手
   段と、 該タイマ手段の計時が前記メモリの記憶時間に達したと
   きに前記位置決めパルスを形成して出力する位置決めパ
   ルス形成回路と を備えたビデオテープレコーダ。