JPH0629717Y2 - 板状試験片の把持装置 - Google Patents

板状試験片の把持装置

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JPH0629717Y2
JPH0629717Y2 JP4249688U JP4249688U JPH0629717Y2 JP H0629717 Y2 JPH0629717 Y2 JP H0629717Y2 JP 4249688 U JP4249688 U JP 4249688U JP 4249688 U JP4249688 U JP 4249688U JP H0629717 Y2 JPH0629717 Y2 JP H0629717Y2
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Inventor
裕 上田
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株式会社東京衡機製造所
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は材料試験機の板状試験片の把持装置に係り、特
に板状試験片を一対のつかみ具によって挟み込むことに
より把持する板状試験片の把持装置に関する。
[従来の技術] 試験片の両端を一対のつかみ具によって把持し、引張試
験荷重や圧縮試験荷重等を与える材料試験機において
は、各つかみ具が試験荷重軸に対して偏心していると、
正確な試験が行なえないばかりでなく、つかみ具に偏荷
重が加わりつかみ具が損傷することもある。そこで、こ
の偏荷重を除去した把持装置が特公昭58−37499
号公報に開示されている。この把持装置は、試験片の両
端を把持した一対のつかみ具とプルロッド先端のつかみ
具取付けフランジとを可とう性の連結棒により連結す
る。この連結棒を介して試験片に引張予荷重を付与しこ
れによる連結棒の変形によって一対のつかみ具を試験荷
重軸に対してセンタリングした後、一対のつかみ具とつ
かみ具取付けフランジとをウッドメタル(低融点合金)
の凝固によって固定する。これにより材料試験を偏荷重
の発生なしに行うことができる。試験後にこのウッドメ
タルを溶融して次の試験片把持に備える。
[考案が解決しようとする課題] ところが、上述の試験片把持装置は偏荷重を取除くのに
連結棒やウッドメタルを使用するため試験片把持に手間
と多くの時間とを必要とするばかりでなく、更には引張
予荷重の付与中にウッドメタルの溶融温度が試験片に伝
わり試験片の材料によっては材料の変質が生じ試験精度
に影響を及ぼすといった問題があった。
そこで、本考案の目的は短時間かつ容易に偏荷重を取除
き試験片を把持することができる板状試験片の把持装置
を提供することにある。
[課題を解決するための手段] この目的を達成するために、本考案は、板状試験片より
も広い幅を有し、この板状試験片を挟み込む一対の板状
つかみ具と;試験機プルロッドの軸心に対称かつほぼ上
記板状試験片の幅だけ離間された位置において上記一対
の板状つかみ具を貫通する一対の仮締付け用軸と;上記
一対の仮締付け用軸に夫々取付けられ、上記一対の板状
つかみ具を圧接して仮締付けする仮締付け用バネ部材
と;上記仮締付けされた状態の一対の板状つかみ具を本
締付け固定する本締付け手段とを具備するものである。
また、上記一対の仮締付け用軸は上記板状試験片の把持
部の軸方向中央部に位置し、上記本締付け手段は、少な
くとも4本の締付けボルトを有し、これらの4本の締付
けボルトは上記一対の仮締付け用軸の上下に位置してい
ることが望ましい。
[作用] 板状試験片を一対の仮締付け用軸の間に位置させた状態
で一対の板状つかみ具によって挟み、この一対の板状つ
かみ具を仮締付け用軸と仮締付け用バネ部材とによって
弾性的に仮締付けする。こうして仮締付けされた試験片
に引張予荷重を加えると、偏心荷重による曲げモーメン
トが試験片に作用し、これにより試験片が板状つかみ具
に対して偏心荷重零の位置まで移動する。この後に、本
締付け手段によって、一対の板状つかみ具を強固に締付
けて試験片を完全に把持する。
このように板状試験片を一対の仮締付け用軸によって位
置決めした状態で弾性的に仮締付けして偏荷重を除去す
るので、試験片の把持を短時間かつ容易に行うことがで
きる。
[実施例] 以下に、本考案による板状試験片の把持装置の実施例を
第1図及び第2図を参照して説明する。
第1図及び第2図において、プルロッド1にはピン2に
よって一対の板状つかみ具3、4が連結されている。こ
れらの板状つかみ具3、4の幅Wは把持すべき板状試験
片5の被把持部5aの幅よりも大きく定められている。
板状つかみ具3、4には仮締付け用軸6、7が貫通して
おり、この仮締付け用軸6、7の貫通位置は、試験片5
が仮締付け用軸6、7の間に位置した時に試験片5の幅
方向中心がプルロッド1の軸心、即ち試験荷重軸1にほ
ぼ一致するように、軸心1に関して対称であって、かつ
ほぼ試験片被把持部5aの幅だけ離間するように定めら
れている。また、仮締付け用軸6、7の軸方向位置は、
板状つかみ具3、4の軸方向中央部に定められている。
仮締付け用軸6は板状つかみ具3側において突出し、こ
の仮締付け用軸6の突出端部には止めネジ8によって座
9が固着されている。この座9と板状つかみ具3との間
にはコイルバネ10が取付けられ、板状つかみ具3を板
状つかみ具4に圧接している。同様に、仮締付け用軸7
は板状つかみ具4側において突出し、この仮締付け用軸
7の突出端部には止めネジ11によって座12が固着さ
れている。この座12と板状つかみ具4との間にはコイ
ルルバネ13が取付けられ、板状つかみ具4を板状つか
み具3に圧接している。これらのコイルバネ10、13
はバネ定数が等しく定められている。
仮締付け用軸6、7の各々の上下位置には本締付けボル
ト14、14、14、14が設けられ、これらの4本の
本締付けボルト14は板状つかみ具3を貫通し板状つか
み具4に螺合し、両板状つかみ具3、4を強固に締付け
る。
次に、この実施例の作用を説明する。
板状つかみ具3、4に仮締付け用軸6、7及びコイルバ
ネ10、13を取付けた状態において、コイルバネ1
0、13の付勢力に抗して板状つかみ具3、4の間に板
状試験片5を挟み込み、この試験片5を仮締付け用軸
6、7の間に位置付けて試験片5の幅方向中心を軸心1
にほぼ一致させる。こうして試験片5は仮締付け用軸
6、7によって位置決めされた状態でコイルバネ10、
13の付勢力により仮締付け、即ち仮把持される。試験
片5の下端についても同様に仮把持される。
この後に、プルロッド1により引張り予荷重Fを試験片
5に加える。試験片5の幅方向中心がプルロッド軸心1
に一致せず偏心していると、上記引張り予荷重Fの付加
により偏荷重が生じ、試験片5の幅方向の曲げモーメン
トMが試験片に作用する。試験片5はこの曲げモーメン
トMによって板状つかみ具3、4に対して偏荷重の生じ
ない位置まで自動的に移動される。
なお、この引張り予荷重Fの値は次の式を満たすように
定められている。
F>P・μ ここで、 P:バネ10、13による弾性把持力 μ:板状つかみ具3、4と試験片5との間の摩擦係数 この時の曲げモーメントMはM=ε・Fとなる。
ただし、ε:軸心1と試験片の幅方向中心とのずれ量 こうして偏心荷重を除去した後に、4本の締付けボルト
14を板状つかみ具3を通し板状つかみ具4に螺合し
て、両板状つかみ具3、4を締付けて試験片5を完全に
固定する。
なお、コイルバネ10、13は試験片の材質や寸法等に
応じて適正なバネ定数のものに取替えられる。
以上の実施例では、バネは仮締付け用軸の一端の突出部
に設置されたが、仮締付け用軸の他端をも突出させて仮
締付け用軸の両端にバネを設置するようにしてもよい。
また、板状つかみ具を強固に締付ける本締付け手段とし
ては、締付けボルトに限らず他の固定部材を使用するこ
ともできる。
[考案の効果] 以上の説明から明らかなように、本考案によれば、板状
試験片は一対の仮締付け用軸 によって位置決めされて一対の板状つかみ具の間に挟ま
れ、仮締付け用バネ部材によって弾性的に仮把持された
状態で予荷重の付加により偏荷重が除去された後、本締
付けされる構成であるため、偏荷重の除去が極めて容易
かつ短時間に行うことができる。
また、ウッドメタルなどを使用しないので、熱により変
質しやすい材料の試験片をも材料試験に供することがで
きる。
更に、一対の仮締付け用軸を上記板状試験片の被把持部
の軸方向中央部に位置させ、かつ本締付け手段として一
対の仮締付け用軸の上下に位置した4本の締付けボルト
を使用する場合には、一対の仮締付け用軸による試験片
の位置決めが確実になると共に本締付けも確実・強固に
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による板状試験片の把持装置の実施例を
示した正面図、第2図は第1図のII-II線矢視の断面図
である。 3、4……板状つかみ具、5……板状試験片、6、7…
…仮締付け用軸、10、13……バネ部材、14……本
締付け手段(本締付けボルト)。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状試験片よりも広い幅を有し、この板状
    試験片を挟み込む一対の板状つかみ具と;試験機プルロ
    ッドの軸心に対称かつほぼ上記板状試験片の幅だけ離間
    された位置において上記一対の板状つかみ具を貫通する
    一対の仮締付け用軸と;上記一対の仮締付け用軸に夫々
    取付けられ、上記一対の板状つかみ具を圧接して仮締付
    けする仮締付け用バネ部材と;上記仮締付けされた状態
    の一対の板状のつかみ具を本締付け固定する本締付け手
    段とを具備することを特徴とする板状試験片の把持装
    置。
  2. 【請求項2】上記一対の仮締付け用軸は上記板状試験片
    の把持部の軸方向中央部に位置し、上記本締付け手段
    は、少なくとも4本の締付けボルトを有し、これらの4
    本の締付けボルトは上記一対の仮締付け用軸の上下に位
    置していることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の板状試験片の把持装置。
JP4249688U 1988-03-30 1988-03-30 板状試験片の把持装置 Expired - Lifetime JPH0629717Y2 (ja)

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JP6406319B2 (ja) * 2016-07-22 2018-10-17 株式会社向洋技研 強度試験機
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