JPH0629662A - 多層配線構成体およびポリイミド系絶縁膜のパターン加工方法 - Google Patents
多層配線構成体およびポリイミド系絶縁膜のパターン加工方法Info
- Publication number
- JPH0629662A JPH0629662A JP18412492A JP18412492A JPH0629662A JP H0629662 A JPH0629662 A JP H0629662A JP 18412492 A JP18412492 A JP 18412492A JP 18412492 A JP18412492 A JP 18412492A JP H0629662 A JPH0629662 A JP H0629662A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyimide
- insulating film
- layer
- based insulating
- substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】本発明は、基板上に形成した第1層の金属配線
と該第1層の金属配線を覆う第1層のポリイミド系絶縁
膜と、該第1層のポリイミド系絶縁膜に形成された開口
を介して前記第1層の金属配線に接続された第2層の金
属配線とを最小構成単位として具備した多層配線構成体
において、上記ポリイミド系絶縁膜の周縁部が外方側に
下降した傾斜状、または階段状に形成することを特徴と
する多層配線構成体に関するものである。 【効果】本発明によると、ポリイミド系絶縁膜の端部に
応力が集中することを抑制し、ポリイミド系絶縁膜と基
板との接着性低下を防止することにより、基板からの剥
離および剥離に伴うクラックを抑制することができる信
頼性が高い多層配線構成体を安定して製造することがで
きる。
と該第1層の金属配線を覆う第1層のポリイミド系絶縁
膜と、該第1層のポリイミド系絶縁膜に形成された開口
を介して前記第1層の金属配線に接続された第2層の金
属配線とを最小構成単位として具備した多層配線構成体
において、上記ポリイミド系絶縁膜の周縁部が外方側に
下降した傾斜状、または階段状に形成することを特徴と
する多層配線構成体に関するものである。 【効果】本発明によると、ポリイミド系絶縁膜の端部に
応力が集中することを抑制し、ポリイミド系絶縁膜と基
板との接着性低下を防止することにより、基板からの剥
離および剥離に伴うクラックを抑制することができる信
頼性が高い多層配線構成体を安定して製造することがで
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多層配線構成体および
ポリイミド系絶縁膜のパターン加工方法に関するもので
あり、さらに詳しくは、ポリイミド系樹脂を層間絶縁膜
として用いた高密度実装用多層配線構成体および該多層
配線構成体に用いられるポリイミド系絶縁膜のパターン
加工方法に関するものである。
ポリイミド系絶縁膜のパターン加工方法に関するもので
あり、さらに詳しくは、ポリイミド系樹脂を層間絶縁膜
として用いた高密度実装用多層配線構成体および該多層
配線構成体に用いられるポリイミド系絶縁膜のパターン
加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリイミドはその熱的、機械的、および
電気的に優れた特性を有することなどから電子デバイス
実装基板における多層配線の層間絶縁膜、および半導体
における保護膜やα線遮蔽膜などに用いられている。こ
れらの用途に用いられるポリイミドのパターン形成方法
としては、フォトレジストをマスクとして非感光性ポリ
イミド前駆体またはこれを加熱処理した膜を、エッチン
グする方法、および感光性の付与された感光性ポリイミ
ド前駆体を用い直接パターンを形成する方法(例えば、
特開昭54−145794号公報)などが挙げられる。
電気的に優れた特性を有することなどから電子デバイス
実装基板における多層配線の層間絶縁膜、および半導体
における保護膜やα線遮蔽膜などに用いられている。こ
れらの用途に用いられるポリイミドのパターン形成方法
としては、フォトレジストをマスクとして非感光性ポリ
イミド前駆体またはこれを加熱処理した膜を、エッチン
グする方法、および感光性の付与された感光性ポリイミ
ド前駆体を用い直接パターンを形成する方法(例えば、
特開昭54−145794号公報)などが挙げられる。
【0003】このうち感光性ポリイミド前駆体を用いて
ポリイミドパターンを形成する方法は、工程が簡略であ
るので最近主流となりつつある。一般的な感光性ポリイ
ミド・パターン形成工程の一例を次に記す。
ポリイミドパターンを形成する方法は、工程が簡略であ
るので最近主流となりつつある。一般的な感光性ポリイ
ミド・パターン形成工程の一例を次に記す。
【0004】(1) 基板上に感光性ポリイミド前駆体を塗
布する。
布する。
【0005】(2) 感光性ポリイミド前駆体をプリベーク
する。
する。
【0006】(3) マスクを用い感光性ポリイミド前駆体
に紫外線を照射する。
に紫外線を照射する。
【0007】(4) 現像液で現像することによりポリイミ
ド前駆体をパターン加工する。
ド前駆体をパターン加工する。
【0008】(5) ポリイミド前駆体パターンをリンス後
乾燥する。
乾燥する。
【0009】(6) キュアすることによりポリイミド前駆
体パターンをポリイミドに変換する。 しかしながら、図7に示すような紫外線透過率がほぼ1
00%の中央方形部分9と、その周面の紫外線透過率0
%の部分10および中央部分に紫外線透過率0%の開口
パターン12を有しているような従来のマスクを用い
て、感光性ポリイミド前駆体をパターン加工すると、多
くの場合、該ポリイミド前駆体の周縁部の形状は、ほぼ
垂直に切り立ったり、オーバー現像や露光不足のために
オーバーハングになる傾向がある。一方基板上にポリイ
ミド膜を形成した場合、基板とポリイミドとの熱膨張係
数の差によりポリイミド膜には熱応力が発生する。特に
ポリイミド膜が厚い場合に、熱応力は大きな値となる。
ポリイミド膜中に発生した熱応力は特にポリイミド膜の
周縁部において基板とポリイミド膜の界面に集中する。
このためポリイミド膜の周縁部の現像後の形状が、垂直
に切り立っていたり、オーバーハングになっている場
合、基板とポリイミド膜との界面に発生した熱応力によ
りポリイミド膜の周縁部において基板との接着性が低下
し易く、しばしば基板からポリイミド膜が浮き上がった
り、クラックが生じたりするなどの問題があった。特に
基板にアルカリ水溶液処理を施した場合、これらの現象
が発生しやすい。
体パターンをポリイミドに変換する。 しかしながら、図7に示すような紫外線透過率がほぼ1
00%の中央方形部分9と、その周面の紫外線透過率0
%の部分10および中央部分に紫外線透過率0%の開口
パターン12を有しているような従来のマスクを用い
て、感光性ポリイミド前駆体をパターン加工すると、多
くの場合、該ポリイミド前駆体の周縁部の形状は、ほぼ
垂直に切り立ったり、オーバー現像や露光不足のために
オーバーハングになる傾向がある。一方基板上にポリイ
ミド膜を形成した場合、基板とポリイミドとの熱膨張係
数の差によりポリイミド膜には熱応力が発生する。特に
ポリイミド膜が厚い場合に、熱応力は大きな値となる。
ポリイミド膜中に発生した熱応力は特にポリイミド膜の
周縁部において基板とポリイミド膜の界面に集中する。
このためポリイミド膜の周縁部の現像後の形状が、垂直
に切り立っていたり、オーバーハングになっている場
合、基板とポリイミド膜との界面に発生した熱応力によ
りポリイミド膜の周縁部において基板との接着性が低下
し易く、しばしば基板からポリイミド膜が浮き上がった
り、クラックが生じたりするなどの問題があった。特に
基板にアルカリ水溶液処理を施した場合、これらの現象
が発生しやすい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の欠点に鑑み創案されたもので、その目的とすると
ころは、ポリイミド系樹脂を層間絶縁膜として用いた高
密度実装用多層配線構成体において、ポリイミド系絶縁
膜の周縁部の端部に応力が集中することを抑制し、ポリ
イミド系絶縁膜と基板との接着性低下を防止することに
より、基板からの剥離、クラックの発生を抑制すること
のできる多層配線構成体および該多層配線構成体に用い
られるポリイミド系絶縁膜のパターン加工方法を提供す
ることにある。
技術の欠点に鑑み創案されたもので、その目的とすると
ころは、ポリイミド系樹脂を層間絶縁膜として用いた高
密度実装用多層配線構成体において、ポリイミド系絶縁
膜の周縁部の端部に応力が集中することを抑制し、ポリ
イミド系絶縁膜と基板との接着性低下を防止することに
より、基板からの剥離、クラックの発生を抑制すること
のできる多層配線構成体および該多層配線構成体に用い
られるポリイミド系絶縁膜のパターン加工方法を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
以下の構成により達成される。
以下の構成により達成される。
【0012】(1)基板上に形成した第1層の金属配線
と該第1層の金属配線を覆う第1層のポリイミド系絶縁
膜と、該第1層のポリイミド系絶縁膜に形成された開口
を介して前記第1層の金属配線に接続された第2層の金
属配線とを最小構成単位として具備した多層配線構成体
において、上記ポリイミド系絶縁膜の周縁部が外方側に
下降した傾斜状に形成されていることを特徴とする多層
配線構成体。
と該第1層の金属配線を覆う第1層のポリイミド系絶縁
膜と、該第1層のポリイミド系絶縁膜に形成された開口
を介して前記第1層の金属配線に接続された第2層の金
属配線とを最小構成単位として具備した多層配線構成体
において、上記ポリイミド系絶縁膜の周縁部が外方側に
下降した傾斜状に形成されていることを特徴とする多層
配線構成体。
【0013】(2)基板上に形成した第1層の金属配線
と該第1層の金属配線を覆う第1層のポリイミド系絶縁
膜と、該第1層のポリイミド系絶縁膜に形成された開口
を介して前記第1層の金属配線に接続された第2層の金
属配線とを最小構成単位として具備した多層配線構成体
において、上記ポリイミド系絶縁膜の周縁部が外方側に
下降した階段状に形成されていることを特徴とする多層
配線構成体。
と該第1層の金属配線を覆う第1層のポリイミド系絶縁
膜と、該第1層のポリイミド系絶縁膜に形成された開口
を介して前記第1層の金属配線に接続された第2層の金
属配線とを最小構成単位として具備した多層配線構成体
において、上記ポリイミド系絶縁膜の周縁部が外方側に
下降した階段状に形成されていることを特徴とする多層
配線構成体。
【0014】(3)前記(1)記載の多層配線構成体に
使用されるポリイミド系絶縁膜のパターン加工におい
て、ポリイミド系絶縁膜を構成する樹脂として感光性ポ
リイミド前駆体を用い、該ポリイミド系絶縁膜の周縁側
所定位置に対応して光学濃度の連続的に変化した部分を
備えたマスクを用いてパターン加工することにより、該
ポリイミド系絶縁膜の周縁部を傾斜状に形成することを
特徴とするポリイミド系絶縁膜のパターン加工方法。
使用されるポリイミド系絶縁膜のパターン加工におい
て、ポリイミド系絶縁膜を構成する樹脂として感光性ポ
リイミド前駆体を用い、該ポリイミド系絶縁膜の周縁側
所定位置に対応して光学濃度の連続的に変化した部分を
備えたマスクを用いてパターン加工することにより、該
ポリイミド系絶縁膜の周縁部を傾斜状に形成することを
特徴とするポリイミド系絶縁膜のパターン加工方法。
【0015】(4)前記(2)記載の多層配線構成体に
使用されるポリイミド系絶縁膜のパターン加工におい
て、ポリイミド系絶縁膜を構成する樹脂として感光性ポ
リイミド前駆体を用い、該ポリイミド系絶縁膜の周縁側
所定位置に対応して光学濃度の非連続的に変化した部分
を備えたマスクを用いてパターン加工することにより、
該ポリイミド系絶縁膜の周縁部を階段状に形成すること
を特徴とするポリイミド系絶縁膜のパターン加工方法。
使用されるポリイミド系絶縁膜のパターン加工におい
て、ポリイミド系絶縁膜を構成する樹脂として感光性ポ
リイミド前駆体を用い、該ポリイミド系絶縁膜の周縁側
所定位置に対応して光学濃度の非連続的に変化した部分
を備えたマスクを用いてパターン加工することにより、
該ポリイミド系絶縁膜の周縁部を階段状に形成すること
を特徴とするポリイミド系絶縁膜のパターン加工方法。
【0016】(5)前記(1)記載の多層配線構成体に
使用されるポリイミド系絶縁膜のパターン加工におい
て、ポリイミド系絶縁膜を構成する樹脂としてポリイミ
ド前駆体を用い、ポリイミド前駆体の塗布前に、基板周
縁部のポリイミド系絶縁膜を形成しない部分に、予めテ
ープを貼り、ついで、基板中央部にポリイミド前駆体を
塗布した後、テープを剥すことにより、該ポリイミド系
絶縁膜の周縁部を傾斜状に形成することを特徴とするポ
リイミド系絶縁膜のパターン加工方法。
使用されるポリイミド系絶縁膜のパターン加工におい
て、ポリイミド系絶縁膜を構成する樹脂としてポリイミ
ド前駆体を用い、ポリイミド前駆体の塗布前に、基板周
縁部のポリイミド系絶縁膜を形成しない部分に、予めテ
ープを貼り、ついで、基板中央部にポリイミド前駆体を
塗布した後、テープを剥すことにより、該ポリイミド系
絶縁膜の周縁部を傾斜状に形成することを特徴とするポ
リイミド系絶縁膜のパターン加工方法。
【0017】以下、本発明を詳細に説明する。
【0018】本発明における基板としてはシリコン、ア
ルミニウム、窒化アルミニウム、アルミナセラミック
ス、ガラスセラミックス、サファイヤなどが用いられる
が、これらに限定されない。
ルミニウム、窒化アルミニウム、アルミナセラミック
ス、ガラスセラミックス、サファイヤなどが用いられる
が、これらに限定されない。
【0019】これらの基板の上に第1層の金属配線が形
成される。本発明における金属配線としては、金、銅、
ニッケルおよび/または、銅合金、ニッケル合金が、単
独或いはアルミニウム、金、クロム、白金、銀など電気
伝導性の材料との複層で、所望の機能を果たすように、
パターン状または全面に形成された層であることが好ま
しい。これらの配線は、通常、真空蒸着、スパッタリン
グ、メッキなどの方法により形成される。
成される。本発明における金属配線としては、金、銅、
ニッケルおよび/または、銅合金、ニッケル合金が、単
独或いはアルミニウム、金、クロム、白金、銀など電気
伝導性の材料との複層で、所望の機能を果たすように、
パターン状または全面に形成された層であることが好ま
しい。これらの配線は、通常、真空蒸着、スパッタリン
グ、メッキなどの方法により形成される。
【0020】第1層の金属配線が形成された基板の上
に、第1層のポリイミド系絶縁膜が形成される。本発明
におけるポリイミド系絶縁膜としては、テトラカルボン
酸二無水物とジアミンを選択的に組み合わせ、これらを
N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセト
アミドなどの極性溶媒中で反応させて、ポリイミド前駆
体のワニスとした後、このポリイミド前駆体のワニスを
基板上に塗布して200〜400℃の範囲で熱処理を行
ない脱水縮合することにより得られるものを挙げること
ができ、公知のものが使用しうる。具体的な例として、
ピロメリット酸二無水物と4,4´−ジアミノジフェニ
ルエーテル、3,3´,4,4´−ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸二無水物と4,4´−ジアミノジフェニル
エーテル、3,3´,4,4´−ビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物と4,4´−ジアミノジフェニルエーテ
ル、ピロメリット酸二無水物と3,3´(または4,4
´)−ジアミノジフェニルスルホン、ピロメリット酸二
無水物および3,3´,4,4´−ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸二無水物と3,3´(または4,4´)−
ジアミノジフェニルスルホン、3,3´,4,4´−ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物と3,3´−
(または4,4´)ジアミノジフェニルスルホン、3,
3´,4,4´−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
と3,3´(または4,4´)−ジアミノジフェニルス
ルホン、ピロメリット酸二無水物と4,4´−ジアミノ
ジフェニルスルフィド、3,3´,4,4´−ベンゾフ
ェノンテトラカルボン酸二無水物と4,4´−ジアミノ
ジフェニルスルフィド、3,3´,4,4´−ビフェニ
ルテトラカルボン酸二無水物と4,4´−ジアミノジフ
ェニルスルフィド、3,3´,4,4´−ベンゾフェノ
ンテトラカルボン酸二無水物とパラフェニレンジアミ
ン、3,3´,4,4´−ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物とパラフェニレンジアミン、ピロメリット酸二
無水物および3,3´,4,4´−ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸二無水物とパラフェニレンジアミン、ピロ
メリット酸二無水物および3,3´,4,4´−ビフェ
ニルテトラカルボン酸二無水物とパラフェニレンジアミ
ン、3,3´,4,4´−ジフェニルエーテルテトラカ
ルボン酸二無水物と4,4´−ジアミノジフェニルエー
テル、3,3´,4,4´−ジフェニルエーテルテトラ
カルボン酸二無水物とパラフェニレンジアミン、ピロメ
リット酸二無水物と4,4´−ジアミノジフェニルエー
テルおよびビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジ
シロキサン、などから合成されたポリイミド前駆体のワ
ニスを挙げることができる。さらに、これらのポリイミ
ド前駆体に感光性を付与した感光性ポリイミド前駆体は
好ましく使用される。ポリイミド前駆体に感光性を付与
するために使用される感光性化合物としては、アクリル
エステル化合物、アクリルアミド化合物、メタクリルエ
ステル化合物、ビスアジド、ビニル基を有するアミノ化
合物などが例として挙げられる。具体的な感光性ポリイ
ミド前駆体の組成としては、例えば特公昭55−302
07号公報、特公昭59−52822号公報、特開昭5
3−127723号公報などに記載されているものが挙
げられる。
に、第1層のポリイミド系絶縁膜が形成される。本発明
におけるポリイミド系絶縁膜としては、テトラカルボン
酸二無水物とジアミンを選択的に組み合わせ、これらを
N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセト
アミドなどの極性溶媒中で反応させて、ポリイミド前駆
体のワニスとした後、このポリイミド前駆体のワニスを
基板上に塗布して200〜400℃の範囲で熱処理を行
ない脱水縮合することにより得られるものを挙げること
ができ、公知のものが使用しうる。具体的な例として、
ピロメリット酸二無水物と4,4´−ジアミノジフェニ
ルエーテル、3,3´,4,4´−ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸二無水物と4,4´−ジアミノジフェニル
エーテル、3,3´,4,4´−ビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物と4,4´−ジアミノジフェニルエーテ
ル、ピロメリット酸二無水物と3,3´(または4,4
´)−ジアミノジフェニルスルホン、ピロメリット酸二
無水物および3,3´,4,4´−ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸二無水物と3,3´(または4,4´)−
ジアミノジフェニルスルホン、3,3´,4,4´−ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物と3,3´−
(または4,4´)ジアミノジフェニルスルホン、3,
3´,4,4´−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
と3,3´(または4,4´)−ジアミノジフェニルス
ルホン、ピロメリット酸二無水物と4,4´−ジアミノ
ジフェニルスルフィド、3,3´,4,4´−ベンゾフ
ェノンテトラカルボン酸二無水物と4,4´−ジアミノ
ジフェニルスルフィド、3,3´,4,4´−ビフェニ
ルテトラカルボン酸二無水物と4,4´−ジアミノジフ
ェニルスルフィド、3,3´,4,4´−ベンゾフェノ
ンテトラカルボン酸二無水物とパラフェニレンジアミ
ン、3,3´,4,4´−ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物とパラフェニレンジアミン、ピロメリット酸二
無水物および3,3´,4,4´−ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸二無水物とパラフェニレンジアミン、ピロ
メリット酸二無水物および3,3´,4,4´−ビフェ
ニルテトラカルボン酸二無水物とパラフェニレンジアミ
ン、3,3´,4,4´−ジフェニルエーテルテトラカ
ルボン酸二無水物と4,4´−ジアミノジフェニルエー
テル、3,3´,4,4´−ジフェニルエーテルテトラ
カルボン酸二無水物とパラフェニレンジアミン、ピロメ
リット酸二無水物と4,4´−ジアミノジフェニルエー
テルおよびビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジ
シロキサン、などから合成されたポリイミド前駆体のワ
ニスを挙げることができる。さらに、これらのポリイミ
ド前駆体に感光性を付与した感光性ポリイミド前駆体は
好ましく使用される。ポリイミド前駆体に感光性を付与
するために使用される感光性化合物としては、アクリル
エステル化合物、アクリルアミド化合物、メタクリルエ
ステル化合物、ビスアジド、ビニル基を有するアミノ化
合物などが例として挙げられる。具体的な感光性ポリイ
ミド前駆体の組成としては、例えば特公昭55−302
07号公報、特公昭59−52822号公報、特開昭5
3−127723号公報などに記載されているものが挙
げられる。
【0021】また、感光性ポリイミド前駆体として、市
販のものも使用することができる。市販の感光性ポリイ
ミド前駆体としては、“フォトニース”UR−314
0、UR−3180(いずれも東レ(株)製)、“パイ
メル”G−6246A,TL(いずれも旭化成(株)
製)、“パイラリン”PD−2720、PD−2740
(いずれもデュポン(株)製)、“フォトパル”PL−
3000(日立化成(株)製)などが好ましく用いられ
る。
販のものも使用することができる。市販の感光性ポリイ
ミド前駆体としては、“フォトニース”UR−314
0、UR−3180(いずれも東レ(株)製)、“パイ
メル”G−6246A,TL(いずれも旭化成(株)
製)、“パイラリン”PD−2720、PD−2740
(いずれもデュポン(株)製)、“フォトパル”PL−
3000(日立化成(株)製)などが好ましく用いられ
る。
【0022】本発明において、ポリイミド系絶縁膜の周
縁部が外方側に下降した傾斜状あるいは階段状に形成さ
れていることが重要である。これを図1および図2でよ
り具体的に説明する。
縁部が外方側に下降した傾斜状あるいは階段状に形成さ
れていることが重要である。これを図1および図2でよ
り具体的に説明する。
【0023】すなわち、図1は本発明にかかる多層配線
構成体の基板端部の一例を示す要部概略断面図である。
図1において、2は基板、5はポリイミド系絶縁膜を表
し、該ポリイミド系絶縁膜5の周縁部に、外方側に下降
した傾斜状の端面7が形成されている。ここで、傾斜状
であるとは、必ずしも、傾斜状端面が図1の7のような
平面であることを意味しない。本発明の効果を損わない
範囲で、曲面や非平面などであってもよい。なお、1は
基板端部、3は第1層金属配線、4は第2層金属配線、
6は傾斜角を表す。傾斜角6とは、図1に示す如くポリ
イミド系絶縁膜の周縁部の傾斜状端面7と基板2のなす
角度のことをいう。傾斜角としては、10〜80度が好
ましい。より好ましくは10〜70度であり、さらに好
ましくは10〜60度である。さらに好ましくは、10
〜50度であり、さらに好ましくは10〜40度であ
る。傾斜状部分の幅L1 としては、特に限定されない
が、好ましくは10μm以上であり、より好ましくは5
0μm以上であり、さらに好ましくは100μm以上で
ある。
構成体の基板端部の一例を示す要部概略断面図である。
図1において、2は基板、5はポリイミド系絶縁膜を表
し、該ポリイミド系絶縁膜5の周縁部に、外方側に下降
した傾斜状の端面7が形成されている。ここで、傾斜状
であるとは、必ずしも、傾斜状端面が図1の7のような
平面であることを意味しない。本発明の効果を損わない
範囲で、曲面や非平面などであってもよい。なお、1は
基板端部、3は第1層金属配線、4は第2層金属配線、
6は傾斜角を表す。傾斜角6とは、図1に示す如くポリ
イミド系絶縁膜の周縁部の傾斜状端面7と基板2のなす
角度のことをいう。傾斜角としては、10〜80度が好
ましい。より好ましくは10〜70度であり、さらに好
ましくは10〜60度である。さらに好ましくは、10
〜50度であり、さらに好ましくは10〜40度であ
る。傾斜状部分の幅L1 としては、特に限定されない
が、好ましくは10μm以上であり、より好ましくは5
0μm以上であり、さらに好ましくは100μm以上で
ある。
【0024】図2は本発明にかかる多層配線構成体の基
板端部の他の例を示す要部概略断面図である。ポリイミ
ド系絶縁膜5の周縁部に、外方側に下降した階段状の端
面8が形成されている。ここで、階段状であるとは、必
ずしも、階段状端面が図2の8に示されるように、完全
な水平部と垂直部から構成されていることを意味しな
い。本発明の効果を損わない範囲であれば、完全に水
平、垂直でなくてもよい。また、上記図1の7のような
傾斜状部分を一部に含んでいてもよい。階段状部分の水
平部および垂直部の長さは特に限定はしないが、水平部
の長さが垂直部の長い方が好ましい。また階段の段数に
ついては特に限定しないが、好ましくは3段以上であり
より好ましくは4段以上であり、さらに好ましくは5段
以上である。段数の多い方が垂直部に発生する熱応力が
分散されるからである。階段状部分の全体の幅L2 とし
ては特に限定しないが、好ましくは10μm以上であ
り、より好ましくは50μm以上であり、さらに好まし
くは100μm以上である。
板端部の他の例を示す要部概略断面図である。ポリイミ
ド系絶縁膜5の周縁部に、外方側に下降した階段状の端
面8が形成されている。ここで、階段状であるとは、必
ずしも、階段状端面が図2の8に示されるように、完全
な水平部と垂直部から構成されていることを意味しな
い。本発明の効果を損わない範囲であれば、完全に水
平、垂直でなくてもよい。また、上記図1の7のような
傾斜状部分を一部に含んでいてもよい。階段状部分の水
平部および垂直部の長さは特に限定はしないが、水平部
の長さが垂直部の長い方が好ましい。また階段の段数に
ついては特に限定しないが、好ましくは3段以上であり
より好ましくは4段以上であり、さらに好ましくは5段
以上である。段数の多い方が垂直部に発生する熱応力が
分散されるからである。階段状部分の全体の幅L2 とし
ては特に限定しないが、好ましくは10μm以上であ
り、より好ましくは50μm以上であり、さらに好まし
くは100μm以上である。
【0025】本発明を満足するポリイミド系絶縁膜のパ
ターン加工方法として以下のような方法が挙げられる。
ターン加工方法として以下のような方法が挙げられる。
【0026】ポリイミド系絶縁膜に感光性ポリイミド前
駆体を使用する場合、光学濃度を変化させたマスクを使
用する方法が挙げられる。感光性ポリイミド前駆体がネ
ガ型の場合、図3で示されるようなマスクを、ポジ型の
場合、図4で示されるようなマスクを使用することがで
きる。ここでネガ型感光性ポリイミド前駆体とは、紫外
線が照射された部分が現像液に不溶となる感光性ポリイ
ミド前駆体をいい、ポジ型感光性ポリイミド前駆体と
は、紫外線が照射された部分が現像液に可溶となる感光
性ポリイミド前駆体をいう。
駆体を使用する場合、光学濃度を変化させたマスクを使
用する方法が挙げられる。感光性ポリイミド前駆体がネ
ガ型の場合、図3で示されるようなマスクを、ポジ型の
場合、図4で示されるようなマスクを使用することがで
きる。ここでネガ型感光性ポリイミド前駆体とは、紫外
線が照射された部分が現像液に不溶となる感光性ポリイ
ミド前駆体をいい、ポジ型感光性ポリイミド前駆体と
は、紫外線が照射された部分が現像液に可溶となる感光
性ポリイミド前駆体をいう。
【0027】すなわち、図3のマスクは、中央部の紫外
線透過率がほぼ100%の方形状の紫外線透過部9と、
その周面に所定間隔をおいて、図示の如く紫外線透過率
が0%の紫外線遮蔽部10とを有し、その間の所定間隔
部分に、図示の如く紫外線透過率調整部分11を有する
マスクである。一方、図4に示されるマスクは、中央部
の紫外線透過率が0%の紫外線遮蔽部10と、その周面
側に所定間隔をおいた紫外線透過率がほぼ100%の紫
外線透過部9とを有し、その間の所定間隔部分に、紫外
線透過率調整部分11を有するマスクである。紫外線透
過率調整部分の紫外線透過率は、図3においては、中央
部から周面に向けて、ほぼ100%から0%まで減少し
ていくように、図4においては、0%から100%まで
増加していくように構成すればよい。
線透過率がほぼ100%の方形状の紫外線透過部9と、
その周面に所定間隔をおいて、図示の如く紫外線透過率
が0%の紫外線遮蔽部10とを有し、その間の所定間隔
部分に、図示の如く紫外線透過率調整部分11を有する
マスクである。一方、図4に示されるマスクは、中央部
の紫外線透過率が0%の紫外線遮蔽部10と、その周面
側に所定間隔をおいた紫外線透過率がほぼ100%の紫
外線透過部9とを有し、その間の所定間隔部分に、紫外
線透過率調整部分11を有するマスクである。紫外線透
過率調整部分の紫外線透過率は、図3においては、中央
部から周面に向けて、ほぼ100%から0%まで減少し
ていくように、図4においては、0%から100%まで
増加していくように構成すればよい。
【0028】紫外線透過率調整部分11の紫外線透過率
が連続的に変化するマスクを用いてポリイミド系絶縁膜
をパターン加工する場合は、該絶縁膜の周縁部端面が傾
斜状となり、非連続的に変化するマスクの場合は、階段
状となる。また図3および図4のマスクの形状は、どち
らも正方形として図示されているが、その形状は特に限
定されるものではない。
が連続的に変化するマスクを用いてポリイミド系絶縁膜
をパターン加工する場合は、該絶縁膜の周縁部端面が傾
斜状となり、非連続的に変化するマスクの場合は、階段
状となる。また図3および図4のマスクの形状は、どち
らも正方形として図示されているが、その形状は特に限
定されるものではない。
【0029】また図3および図4においては、中央方形
部分に、配線パターンに対応する開口(ビアホール)パ
ターン(12および13)を設けた例が示されている
が、なくても構わない。開口パターンを有する場合、図
3のようなマスクでは、開口パターン部分12の紫外線
透過率は0%、図4のようなマスクでは、開口パターン
部分13の紫外線透過率はほぼ100%にすればよい。
部分に、配線パターンに対応する開口(ビアホール)パ
ターン(12および13)を設けた例が示されている
が、なくても構わない。開口パターンを有する場合、図
3のようなマスクでは、開口パターン部分12の紫外線
透過率は0%、図4のようなマスクでは、開口パターン
部分13の紫外線透過率はほぼ100%にすればよい。
【0030】紫外線透過率調整部分を有するマスクパタ
ーンの作り方の一例としては、マスクパターンの形成に
用いられる金属膜の厚みを変化させる方法が挙げられ
る。具体的には、一定の厚みの金属膜をスパッタリン
グ、蒸着、メッキ等により基材の上に設け、該基材の一
部をエッチング液に浸漬し、その浸漬時間を変化させる
方法を挙げることができる。金属膜を形成する金属とし
ては、クロム、タンタル、金などが好ましく使用され
る。また、エッチング方法は、ドライエッチング、ウェ
ットエッチングのいずれでもよい。
ーンの作り方の一例としては、マスクパターンの形成に
用いられる金属膜の厚みを変化させる方法が挙げられ
る。具体的には、一定の厚みの金属膜をスパッタリン
グ、蒸着、メッキ等により基材の上に設け、該基材の一
部をエッチング液に浸漬し、その浸漬時間を変化させる
方法を挙げることができる。金属膜を形成する金属とし
ては、クロム、タンタル、金などが好ましく使用され
る。また、エッチング方法は、ドライエッチング、ウェ
ットエッチングのいずれでもよい。
【0031】マスクの基材としては、従来から良く使わ
れているものが全て使用でき、特に限定はされない。具
体的には、石英ガラス、ホウケイ酸ガラス、ソーダライ
ムガラス、高ケイ酸ガラス、ポリプロピレン、ポリエチ
レンテレフタレートなどが挙げられる。
れているものが全て使用でき、特に限定はされない。具
体的には、石英ガラス、ホウケイ酸ガラス、ソーダライ
ムガラス、高ケイ酸ガラス、ポリプロピレン、ポリエチ
レンテレフタレートなどが挙げられる。
【0032】ポリイミド系絶縁膜に感光性を有しないポ
リイミド前駆体を用いる場合、本発明を満足させるよう
なポリイミド系絶縁膜のパターン加工方法として、テー
プを貼る方法が挙げられる。
リイミド前駆体を用いる場合、本発明を満足させるよう
なポリイミド系絶縁膜のパターン加工方法として、テー
プを貼る方法が挙げられる。
【0033】すなわち、ポリイミド前駆体の塗布前に、
基板周縁部のポリイミド系被膜を形成しない部分に、図
5の如く予め所定幅のテープ14を貼り付ける。つい
で、該テープ部分を除く中央方形部にポリイミド前駆体
を塗布した後、ただちに、テープを剥がすというもので
ある。塗布後、ただちに剥すことにより、塗布されたポ
リイミド前駆体の周縁部の端面はだれることにより傾斜
状になる。
基板周縁部のポリイミド系被膜を形成しない部分に、図
5の如く予め所定幅のテープ14を貼り付ける。つい
で、該テープ部分を除く中央方形部にポリイミド前駆体
を塗布した後、ただちに、テープを剥がすというもので
ある。塗布後、ただちに剥すことにより、塗布されたポ
リイミド前駆体の周縁部の端面はだれることにより傾斜
状になる。
【0034】本発明において使用されるテープとして
は、市販のセロハンテープ、ビニールテープなどを挙げ
ることができるが、ポリイミド前駆体のワニスに侵され
にくい材質のものが好ましい。
は、市販のセロハンテープ、ビニールテープなどを挙げ
ることができるが、ポリイミド前駆体のワニスに侵され
にくい材質のものが好ましい。
【0035】次に、本発明の多層配線構成体の製造方法
の一例について説明する。
の一例について説明する。
【0036】電源と接地層を含む多層アルミナ・セラミ
ックス等の基板上に第1層の金属配線を形成する。配線
は基板上に銅等をスパッタリング等で0.3 μm程度形成
し、電解メッキ等でさらに10μm程度形成後、クロムな
どをスパッタリング等で0.1μm程度形成し、フォトエ
ッチングすることにより、所望の配線パターンを得る。
ックス等の基板上に第1層の金属配線を形成する。配線
は基板上に銅等をスパッタリング等で0.3 μm程度形成
し、電解メッキ等でさらに10μm程度形成後、クロムな
どをスパッタリング等で0.1μm程度形成し、フォトエ
ッチングすることにより、所望の配線パターンを得る。
【0037】この第1層の金属配線を形成した基板上
に、第1層のポリイミド系絶縁膜を形成する。通常、上
部配線との開口(接続孔)を設けるため、該ポリイミド
系絶縁膜をパターン加工する。パターン加工はいくつか
の方法で行うことができる。
に、第1層のポリイミド系絶縁膜を形成する。通常、上
部配線との開口(接続孔)を設けるため、該ポリイミド
系絶縁膜をパターン加工する。パターン加工はいくつか
の方法で行うことができる。
【0038】ポリイミド前駆体として感光性ポリイミド
前駆体を用いる場合は、一例として次の方法が挙げられ
る。すなわち、ポリイミド前駆体を塗布、乾燥後、感光
性ポリイミド前駆体の膜上にマスクを置き、紫外線を照
射する。ついで、現像を行う。現像方法としては、ディ
ップ現像法、スプレーパドル現像法などが挙げられる。
現像後、熱処理することにより端面が傾斜状のポリイミ
ド系絶縁膜を得る。この熱処理の温度としては、120
〜450℃が好ましい。マスクとしては、ネガ型の感光
性ポリイミド前駆体の場合は図3に示されるようなマス
ク、ポジ型感光性ポリイミド前駆体の場合は、図4に示
されるようなマスクを用いる。
前駆体を用いる場合は、一例として次の方法が挙げられ
る。すなわち、ポリイミド前駆体を塗布、乾燥後、感光
性ポリイミド前駆体の膜上にマスクを置き、紫外線を照
射する。ついで、現像を行う。現像方法としては、ディ
ップ現像法、スプレーパドル現像法などが挙げられる。
現像後、熱処理することにより端面が傾斜状のポリイミ
ド系絶縁膜を得る。この熱処理の温度としては、120
〜450℃が好ましい。マスクとしては、ネガ型の感光
性ポリイミド前駆体の場合は図3に示されるようなマス
ク、ポジ型感光性ポリイミド前駆体の場合は、図4に示
されるようなマスクを用いる。
【0039】感光性を有しないポリイミド前駆体を用い
る場合は、一例として図5によって説明した方法を上げ
ることができる。
る場合は、一例として図5によって説明した方法を上げ
ることができる。
【0040】つぎに乾燥および熱処理を施した後、金属
酸化膜や酸化珪素などをマスクにして、酸素プラズマで
ポリイミドをエッチングしパターンを形成できる。乾燥
は、60〜160℃の範囲で行なうのが好ましい。熱処
理は窒素雰囲気中で、室温から450℃の温度を選び、
段階的に昇温するかある温度範囲を選び連続的に昇温し
ながら5分〜5時間実施する。この熱処理の最高温度
は、120〜450℃、好ましくは、130〜450℃
で行うのがよい。例えば、130℃、200℃、400
℃で各々30分熱処理する。また、室温から400℃ま
で2時間かけて直線的に昇温してもよい。このテープを
用いる方法は感光性を有するポリイミド前駆体にも適用
可能である。
酸化膜や酸化珪素などをマスクにして、酸素プラズマで
ポリイミドをエッチングしパターンを形成できる。乾燥
は、60〜160℃の範囲で行なうのが好ましい。熱処
理は窒素雰囲気中で、室温から450℃の温度を選び、
段階的に昇温するかある温度範囲を選び連続的に昇温し
ながら5分〜5時間実施する。この熱処理の最高温度
は、120〜450℃、好ましくは、130〜450℃
で行うのがよい。例えば、130℃、200℃、400
℃で各々30分熱処理する。また、室温から400℃ま
で2時間かけて直線的に昇温してもよい。このテープを
用いる方法は感光性を有するポリイミド前駆体にも適用
可能である。
【0041】パターン加工の後、さらに、上部配線との
開口(接続孔)部は接触抵抗を下げるため、過硫酸アン
モニウム水溶液で表面をエッチングするかプラズマ処理
するのが望ましい。
開口(接続孔)部は接触抵抗を下げるため、過硫酸アン
モニウム水溶液で表面をエッチングするかプラズマ処理
するのが望ましい。
【0042】次に、このようにして得た配線基板上に第
2層の金属配線を形成する。配線は第1層の配線と同様
に、基板上に銅などをスパッタリング等で0.3 μm程度
形成し、電解メッキ等でさらに10μm程度形成後、クロ
ムなどをスパッタリング等で0.1 μm程度形成し、フォ
トエッチングすることにより、2層配線構成体が得られ
る。
2層の金属配線を形成する。配線は第1層の配線と同様
に、基板上に銅などをスパッタリング等で0.3 μm程度
形成し、電解メッキ等でさらに10μm程度形成後、クロ
ムなどをスパッタリング等で0.1 μm程度形成し、フォ
トエッチングすることにより、2層配線構成体が得られ
る。
【0043】つづいて、第1層と同様に、2層配線構成
体の上に、第2層のポリイミド系絶縁膜を形成し、さら
に、その上に第3層の金属配線を形成すると3層配線構
成体が得られる。第2層のポリイミド系絶縁膜は、第1
層のポリイミド系絶縁膜と同様に、周縁部が傾斜状ある
いは階段状になっていることが好ましい。第2層のポリ
イミド系絶縁膜は、第1層のポリイミド系絶縁膜を覆う
ような形で形成されることが好ましい。すなわち、第1
層ポリイミド系絶縁膜の周縁部端面が基板と接している
部分、あるいはそれよりも外側で基板と接していること
が好ましい。なぜなら、ポリイミド系絶縁膜がむきだし
になっていると、金属配線のパターン形成のエッチング
の際に、エッチング液がポリイミド系絶縁膜にかかり、
膜の性質が悪くなるからである。以下同様に、上記作業
を繰り返すことによりさらに高次の多層配線構成体が得
られる。もちろん、全ての層のポリイミド系絶縁膜の周
縁部が傾斜状あるいは階段状になっていることが好まし
い。
体の上に、第2層のポリイミド系絶縁膜を形成し、さら
に、その上に第3層の金属配線を形成すると3層配線構
成体が得られる。第2層のポリイミド系絶縁膜は、第1
層のポリイミド系絶縁膜と同様に、周縁部が傾斜状ある
いは階段状になっていることが好ましい。第2層のポリ
イミド系絶縁膜は、第1層のポリイミド系絶縁膜を覆う
ような形で形成されることが好ましい。すなわち、第1
層ポリイミド系絶縁膜の周縁部端面が基板と接している
部分、あるいはそれよりも外側で基板と接していること
が好ましい。なぜなら、ポリイミド系絶縁膜がむきだし
になっていると、金属配線のパターン形成のエッチング
の際に、エッチング液がポリイミド系絶縁膜にかかり、
膜の性質が悪くなるからである。以下同様に、上記作業
を繰り返すことによりさらに高次の多層配線構成体が得
られる。もちろん、全ての層のポリイミド系絶縁膜の周
縁部が傾斜状あるいは階段状になっていることが好まし
い。
【0044】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されない。
明するが、本発明はこれらに限定されない。
【0045】実施例1 99.5%アルミナ・セラミックス基板(10x10x0.2cm) 上に
銅をスパッタリングで0.3 μm形成し、電解メッキでさ
らに10μm形成後、クロムをスパッタリングで0.1 μm
形成し、フォトエッチングすることにより、第1層の金
属配線パターンを作成した。この第1層の金属配線を形
成した基板上にネガ型の感光性ポリイミド前駆体“フォ
トニース”UR−3180(東レ(株)製)を塗布、8
0℃で120分窒素雰囲気中で乾燥し、膜厚40μmの感
光性ポリイミド前駆体被膜を形成した。
銅をスパッタリングで0.3 μm形成し、電解メッキでさ
らに10μm形成後、クロムをスパッタリングで0.1 μm
形成し、フォトエッチングすることにより、第1層の金
属配線パターンを作成した。この第1層の金属配線を形
成した基板上にネガ型の感光性ポリイミド前駆体“フォ
トニース”UR−3180(東レ(株)製)を塗布、8
0℃で120分窒素雰囲気中で乾燥し、膜厚40μmの感
光性ポリイミド前駆体被膜を形成した。
【0046】一方、一辺が10cmの正方形であるホウ
ケイ酸ガラスを基材とし、その上に厚さ約0.5μmの
クロムの金属膜をスパッタリングにより設け、赤血塩3
0g、水酸化ナトリウム5g 、水100ccの割合から
成るクロムエッチング液を用い、図3に示されるような
マスクを形成した。すなわち、中央部(一辺8cmの正
方形)の紫外線透過率がほぼ100%の紫外線透過部と
その周囲の紫外線透過率が0%の紫外線遮蔽部との境界
に、中央部から周面にむけて紫外線透過率がほぼ100
%から連続的に0%まで減少していく部分を有し、かつ
その中に配線パターンに対応する開口(ビアホール)パ
ターンを持つマスクである。
ケイ酸ガラスを基材とし、その上に厚さ約0.5μmの
クロムの金属膜をスパッタリングにより設け、赤血塩3
0g、水酸化ナトリウム5g 、水100ccの割合から
成るクロムエッチング液を用い、図3に示されるような
マスクを形成した。すなわち、中央部(一辺8cmの正
方形)の紫外線透過率がほぼ100%の紫外線透過部と
その周囲の紫外線透過率が0%の紫外線遮蔽部との境界
に、中央部から周面にむけて紫外線透過率がほぼ100
%から連続的に0%まで減少していく部分を有し、かつ
その中に配線パターンに対応する開口(ビアホール)パ
ターンを持つマスクである。
【0047】第1層金属配線の上に形成された第1層の
感光性ポリイミド前駆体被膜に対し、キヤノン(株)線
露光機PLA−501Fを用い、上記マスクを介して6
00mJ/cm2 露光した。現像液DV−605(東レ
(株)製)中に超音波を印加しながら浸漬現像し、2−
プロパノールでリンス、窒素ブローして乾燥した。次
に、130℃、200℃、400℃で各々30分窒素雰
囲気中で熱処理し、開口(ビアホール)を有し端面が傾
斜状の膜厚20μmのポリイミド系絶縁膜を形成した。傾
斜角は40度、傾斜上部分の幅は、約24μmであっ
た。
感光性ポリイミド前駆体被膜に対し、キヤノン(株)線
露光機PLA−501Fを用い、上記マスクを介して6
00mJ/cm2 露光した。現像液DV−605(東レ
(株)製)中に超音波を印加しながら浸漬現像し、2−
プロパノールでリンス、窒素ブローして乾燥した。次
に、130℃、200℃、400℃で各々30分窒素雰
囲気中で熱処理し、開口(ビアホール)を有し端面が傾
斜状の膜厚20μmのポリイミド系絶縁膜を形成した。傾
斜角は40度、傾斜上部分の幅は、約24μmであっ
た。
【0048】次に、このようにして得た配線基板上に第
2層の金属配線を形成した。第1層の金属配線と同様
に、基板上に銅をスパッタリングで0.3 μm形成し、電
解メッキでさらに10μm形成後、クロムをスパッタリン
グで0.1 μm形成し、フォトエッチングすることによ
り、2層配線構成体を得た。
2層の金属配線を形成した。第1層の金属配線と同様
に、基板上に銅をスパッタリングで0.3 μm形成し、電
解メッキでさらに10μm形成後、クロムをスパッタリン
グで0.1 μm形成し、フォトエッチングすることによ
り、2層配線構成体を得た。
【0049】つづいて、2層配線構成体の上に第2層の
ポリイミド系絶縁膜を形成し、第1層のポリイミド系絶
縁膜と同様にパターン加工した。その上に第3層の金属
配線を形成し、3層配線構成体を得た。
ポリイミド系絶縁膜を形成し、第1層のポリイミド系絶
縁膜と同様にパターン加工した。その上に第3層の金属
配線を形成し、3層配線構成体を得た。
【0050】以下同様にこの工程を2回繰り返すことに
より5層配線構成体を得た。
より5層配線構成体を得た。
【0051】このアルミナ・セラミックス基板を、5%
の水酸化カリウム水溶液に20分間浸した後のポリイミ
ド系絶縁膜と基板との接着性および膜のクラックを光学
顕微鏡を用い20倍の倍率で調べた。その結果、基板か
らの剥離や膜のクラックなどは見られなかった。
の水酸化カリウム水溶液に20分間浸した後のポリイミ
ド系絶縁膜と基板との接着性および膜のクラックを光学
顕微鏡を用い20倍の倍率で調べた。その結果、基板か
らの剥離や膜のクラックなどは見られなかった。
【0052】実施例2 マスクの中央部とその周囲との境界部分の紫外線透過率
が非連続的に変化する(中央部から周面にむけてほぼ1
00%から0%まで、25%ずつ減少していく)こと以
外は全く実施例1で使用したものと同様のマスクを用い
て、実施例1と同様に第1層の金属配線およびポリイミ
ド系絶縁膜を形成を行い、開口(ビアホール)を有し端
面が階段状の膜厚20μmのポリイミド系絶縁膜を形成し
た。ここで階段状部分の階段の段数は4段であった。ま
た階段状部分の幅は110μmであった。次に第1層の
金属配線と同様にして第2層の金属配線を形成し、2層
配線構成体を得た。この工程を3回くりかえし、5層配
線構成体を得た。
が非連続的に変化する(中央部から周面にむけてほぼ1
00%から0%まで、25%ずつ減少していく)こと以
外は全く実施例1で使用したものと同様のマスクを用い
て、実施例1と同様に第1層の金属配線およびポリイミ
ド系絶縁膜を形成を行い、開口(ビアホール)を有し端
面が階段状の膜厚20μmのポリイミド系絶縁膜を形成し
た。ここで階段状部分の階段の段数は4段であった。ま
た階段状部分の幅は110μmであった。次に第1層の
金属配線と同様にして第2層の金属配線を形成し、2層
配線構成体を得た。この工程を3回くりかえし、5層配
線構成体を得た。
【0053】このアルミナ・セラミックス基板を、5%
の水酸化カリウム水溶液に20分間浸した後のポリイミ
ド系絶縁膜と基板との接着性および膜のクラックを光学
顕微鏡を用い20倍の倍率で調べた。その結果、基板か
らの剥離や膜のクラックなどは見られなかった。
の水酸化カリウム水溶液に20分間浸した後のポリイミ
ド系絶縁膜と基板との接着性および膜のクラックを光学
顕微鏡を用い20倍の倍率で調べた。その結果、基板か
らの剥離や膜のクラックなどは見られなかった。
【0054】実施例3 実施例1と同様に第1層の金属配線を形成し、アルミナ
・セラミックス基板上に幅2cmの市販のセロハンテー
プを基板の辺に沿って貼り付け(図5)、その後感光性
ポリイミド前駆体“フォトニース”UR−3180(東
レ(株)製)を塗布し、セロハンテープをすべて剥がし
た後、80℃で120分窒素雰囲気中で乾燥し、膜厚40
μmの感光性ポリイミド前駆体被膜を形成した。つづい
て、配線パターンに対応する開口(ビアホール)パター
ンのみを持つマスク(図6)を用いて、実施例1と同様
の条件で露光し、開口(ビアホール)を有し端面が傾斜
状の膜厚20μmのポリイミド系絶縁膜を形成した。傾斜
角は約35度であった。次に第1層の金属配線と同様に
して第2層の金属配線を形成し、2層配線構成体を得
た。この工程を3回くりかえし、5層配線構成体を得
た。
・セラミックス基板上に幅2cmの市販のセロハンテー
プを基板の辺に沿って貼り付け(図5)、その後感光性
ポリイミド前駆体“フォトニース”UR−3180(東
レ(株)製)を塗布し、セロハンテープをすべて剥がし
た後、80℃で120分窒素雰囲気中で乾燥し、膜厚40
μmの感光性ポリイミド前駆体被膜を形成した。つづい
て、配線パターンに対応する開口(ビアホール)パター
ンのみを持つマスク(図6)を用いて、実施例1と同様
の条件で露光し、開口(ビアホール)を有し端面が傾斜
状の膜厚20μmのポリイミド系絶縁膜を形成した。傾斜
角は約35度であった。次に第1層の金属配線と同様に
して第2層の金属配線を形成し、2層配線構成体を得
た。この工程を3回くりかえし、5層配線構成体を得
た。
【0055】このアルミナ・セラミックス基板を、5%
の水酸化カリウム水溶液に20分間浸した後のポリイミ
ド系絶縁膜と基板との接着性および膜のクラックを光学
顕微鏡を用い20倍の倍率で調べた。その結果、基板か
らの剥離や膜のクラックなどは見られなかった。
の水酸化カリウム水溶液に20分間浸した後のポリイミ
ド系絶縁膜と基板との接着性および膜のクラックを光学
顕微鏡を用い20倍の倍率で調べた。その結果、基板か
らの剥離や膜のクラックなどは見られなかった。
【0056】比較例1 図7に示されるような従来のマスクを使用した以外は全
く実施例1と同様に、第1層の金属配線およびポリイミ
ド系絶縁膜を形成した。その結果、ポリイミド系絶縁膜
端面はほぼ垂直に切り立った形状となった。(図8)。
傾斜角は約90度であった。次に第1層の金属配線と同
様にして第2層の金属配線を形成し、2層配線構成体を
得た。この工程を3回くりかえし、5層配線構成体を得
た。
く実施例1と同様に、第1層の金属配線およびポリイミ
ド系絶縁膜を形成した。その結果、ポリイミド系絶縁膜
端面はほぼ垂直に切り立った形状となった。(図8)。
傾斜角は約90度であった。次に第1層の金属配線と同
様にして第2層の金属配線を形成し、2層配線構成体を
得た。この工程を3回くりかえし、5層配線構成体を得
た。
【0057】このアルミナ・セラミックス基板を、5%
の水酸化カリウム水溶液に20分間浸した後のポリイミ
ド系絶縁膜と基板との接着性および膜のクラックを調べ
た。その結果、ポリイミド系絶縁膜の端部において基板
からの剥離および剥離に伴うクラックが肉眼で観察され
た。
の水酸化カリウム水溶液に20分間浸した後のポリイミ
ド系絶縁膜と基板との接着性および膜のクラックを調べ
た。その結果、ポリイミド系絶縁膜の端部において基板
からの剥離および剥離に伴うクラックが肉眼で観察され
た。
【0058】
【発明の効果】本発明によると、基板上に形成した第1
層の金属配線と該第1層の金属配線を覆う第1層のポリ
イミド系絶縁膜と、該第1層のポリイミド系絶縁膜に形
成された開口を介して前記第1層の金属配線に接続され
た第2層の金属配線とを最小構成単位として具備した多
層配線構成体において、ポリイミド系絶縁膜の周縁部の
端部に応力が集中することを抑制し、ポリイミド系絶縁
膜と基板との接着性低下、基板からの剥離および剥離に
伴うクラックを防止することができ、信頼性が高い多層
配線構成体を安定して製造することができる。
層の金属配線と該第1層の金属配線を覆う第1層のポリ
イミド系絶縁膜と、該第1層のポリイミド系絶縁膜に形
成された開口を介して前記第1層の金属配線に接続され
た第2層の金属配線とを最小構成単位として具備した多
層配線構成体において、ポリイミド系絶縁膜の周縁部の
端部に応力が集中することを抑制し、ポリイミド系絶縁
膜と基板との接着性低下、基板からの剥離および剥離に
伴うクラックを防止することができ、信頼性が高い多層
配線構成体を安定して製造することができる。
【図1】本発明にかかる多層配線構成体の一例を示す要
部概略断面図である。
部概略断面図である。
【図2】本発明にかかる多層配線構成体の他の例を示す
要部概略断面図である。
要部概略断面図である。
【図3】本発明の多層配線構成体の製造に使用されるマ
スクの一例を示す平面図である。
スクの一例を示す平面図である。
【図4】本発明の多層配線構成体の製造に使用されるマ
スクの他の一例を示す平面図である。
スクの他の一例を示す平面図である。
【図5】本発明の多層配線構成体を製造する際の、テー
プを貼り付けた状態の基板の上面図である。
プを貼り付けた状態の基板の上面図である。
【図6】本発明の多層配線構成体の製造に使用される、
配線パターンに対応する開口(ビアホール)パターンの
みを持つマスクの上面図である。
配線パターンに対応する開口(ビアホール)パターンの
みを持つマスクの上面図である。
【図7】従来のマスクの上面図である。
【図8】従来技術にかかる多層配線構成体の要部概略断
面図である。
面図である。
1:基板端部 2:基板 3:第1層の金属配線 4:第2層の金属配線 5:ポリイミド系絶縁膜 6:傾斜角 7:ポリイミド系絶縁膜の周縁部の傾斜状端面 8:ポリイミド系絶縁膜の周縁部の階段状端面 9:紫外線透過率がほぼ100%の紫外線透過部 10:紫外線透過率が0%の紫外線遮蔽部 11:紫外線透過率調整部分 12:開口(ビアホール)パターン(紫外線透過率0
%) 13:開口(ビアホール)パターン(紫外線透過率ほぼ
100%) 14:テープ部
%) 13:開口(ビアホール)パターン(紫外線透過率ほぼ
100%) 14:テープ部
Claims (5)
- 【請求項1】基板上に形成した第1層の金属配線と該第
1層の金属配線を覆う第1層のポリイミド系絶縁膜と、
該第1層のポリイミド系絶縁膜に形成された開口を介し
て前記第1層の金属配線に接続された第2層の金属配線
とを最小構成単位として具備した多層配線構成体におい
て、上記ポリイミド系絶縁膜の周縁部が外方側に下降し
た傾斜状に形成されていることを特徴とする多層配線構
成体。 - 【請求項2】基板上に形成した第1層の金属配線と該第
1層の金属配線を覆う第1層のポリイミド系絶縁膜と、
該第1層のポリイミド系絶縁膜に形成された開口を介し
て前記第1層の金属配線に接続された第2層の金属配線
とを最小構成単位として具備した多層配線構成体におい
て、上記ポリイミド系絶縁膜の周縁部が外方側に下降し
た階段状に形成されていることを特徴とする多層配線構
成体。 - 【請求項3】請求項1記載の多層配線構成体に使用され
るポリイミド系絶縁膜のパターン加工において、ポリイ
ミド系絶縁膜を構成する樹脂として感光性ポリイミド前
駆体を用い、該ポリイミド系絶縁膜の周縁側所定位置に
対応して光学濃度の連続的に変化した部分を備えたマス
クを用いてパターン加工することにより、該ポリイミド
系絶縁膜の周縁部を傾斜状に形成することを特徴とする
ポリイミド系絶縁膜のパターン加工方法。 - 【請求項4】請求項2記載の多層配線構成体に使用され
るポリイミド系絶縁膜のパターン加工において、ポリイ
ミド系絶縁膜を構成する樹脂として感光性ポリイミド前
駆体を用い、該ポリイミド系絶縁膜の周縁側所定位置に
対応して光学濃度の非連続的に変化した部分を備えたマ
スクを用いてパターン加工することにより、該ポリイミ
ド系絶縁膜の周縁部を階段状に形成することを特徴とす
るポリイミド系絶縁膜のパターン加工方法。 - 【請求項5】請求項1記載の多層配線構成体に使用され
るポリイミド系絶縁膜のパターン加工において、ポリイ
ミド系絶縁膜を構成する樹脂としてポリイミド前駆体を
用い、ポリイミド前駆体の塗布前に、基板周縁部のポリ
イミド系絶縁膜を形成しない部分に、予めテープを貼
り、ついで、基板中央部にポリイミド前駆体を塗布した
後、テープを剥すことにより、該ポリイミド系絶縁膜の
周縁部を傾斜状に形成することを特徴とするポリイミド
系絶縁膜のパターン加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18412492A JPH0629662A (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | 多層配線構成体およびポリイミド系絶縁膜のパターン加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18412492A JPH0629662A (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | 多層配線構成体およびポリイミド系絶縁膜のパターン加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0629662A true JPH0629662A (ja) | 1994-02-04 |
Family
ID=16147801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18412492A Pending JPH0629662A (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | 多層配線構成体およびポリイミド系絶縁膜のパターン加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0629662A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014123671A (ja) * | 2012-12-21 | 2014-07-03 | Renesas Electronics Corp | 半導体装置および半導体装置の製造方法 |
JP2020069713A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | Agc株式会社 | 積層体、導通チェック方法、および、電子デバイスの製造方法 |
-
1992
- 1992-07-10 JP JP18412492A patent/JPH0629662A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014123671A (ja) * | 2012-12-21 | 2014-07-03 | Renesas Electronics Corp | 半導体装置および半導体装置の製造方法 |
US9818815B2 (en) | 2012-12-21 | 2017-11-14 | Renesas Electronics Corporation | Semiconductor device and method of manufacturing the same |
US10157974B2 (en) | 2012-12-21 | 2018-12-18 | Renesas Electronics Corporation | Semiconductor device and method of manufacturing the same |
JP2020069713A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | Agc株式会社 | 積層体、導通チェック方法、および、電子デバイスの製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0290222B1 (en) | A multilayer interconnection system for multichip high performance semiconductor packaging | |
KR960006986B1 (ko) | 통공 구조체 및 그의 제조방법 | |
JPS61182245A (ja) | 複数の半導体集積回路を接続する薄膜状の相互接続信号面を形成する方法及び素子 | |
JPH0818227A (ja) | マルチチップ・モジュールの製造方法 | |
JP2002033215A (ja) | 導体パターンおよび該導体パターンを備えた電子部品 | |
JPH05129760A (ja) | 導体パターンの形成方法 | |
JPH06120659A (ja) | 多層配線構成体 | |
JPH0629662A (ja) | 多層配線構成体およびポリイミド系絶縁膜のパターン加工方法 | |
JPS58143554A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH06209165A (ja) | 多層配線構成体 | |
JPS61187346A (ja) | 絶縁膜構造および半導体装置 | |
JPH07273470A (ja) | 多層配線構成体 | |
JPH06244172A (ja) | 多層配線構成体 | |
JP2882065B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH05267843A (ja) | 多層配線構成体 | |
JPH07231172A (ja) | 多層配線基板 | |
JPH06224477A (ja) | 回路基板 | |
JPH0612789B2 (ja) | 半導体装置 | |
JPH0897525A (ja) | 配線構造体とその製造法 | |
JPS5867043A (ja) | 半導体装置の装造方法 | |
JPH07283544A (ja) | 配線構造体とその製造法 | |
WO1988005990A1 (en) | Cladding of substrates with thick metal circuit patterns | |
JPH03108798A (ja) | 多層配線基板およびその製造方法 | |
JPH03268392A (ja) | 多層配線板の製造法 | |
KR100252757B1 (ko) | 금속패턴 형성방법 |