JPH0629529Y2 - スプリングナット - Google Patents

スプリングナット

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Publication number
JPH0629529Y2
JPH0629529Y2 JP5170889U JP5170889U JPH0629529Y2 JP H0629529 Y2 JPH0629529 Y2 JP H0629529Y2 JP 5170889 U JP5170889 U JP 5170889U JP 5170889 U JP5170889 U JP 5170889U JP H0629529 Y2 JPH0629529 Y2 JP H0629529Y2
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JP
Japan
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hole
mounting member
spring nut
bracket
tapping screw
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Application number
JP5170889U
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English (en)
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JPH02141712U (ja
Inventor
秀之 水谷
Original Assignee
日野自動車工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、取付部材に対し装着部材をタッピングスクリ
ュによって取り付ける際に用いられるスプリングナット
に関するものである。
[従来の技術] 一般に、自動車に於いては、走行中タイヤによってはね
飛ばされた小石等がボディ下部に当たりその塗膜を傷付
けること(チッピング)があり、これは錆の発生原因と
なるため、第12図に示されるように、後部ホィールアー
チ1前縁部に、ボディ2下部を保護するためのポリプロ
ピレン等の合成樹脂から成るチッピングプロテクタ3を
取付けてある。
一方、前記ホィールアーチ1周縁部には、車両の仕様に
よりホィールアーチモール4を前記チッピングプロテク
タ3と一部ラップさせて取り付ける場合と、取り付けな
い場合とがあり、ホィールアーチモール4を取り付ける
車両のチッピングプロテクタ3にはホィールアーチモー
ル4取付用の孔が予め穿設されているものが使用され、
又、ホィールアーチモール4を取り付けない車両のチッ
ピングプロテクタ3には前記孔のないものが使用されて
いた。
しかしながら、前述の如く孔の有無によって2種類のチ
ッピングプロテクタ3を用意するのでは、部品管理上不
利となりコストアップにつながっていた。このため、全
車共通としてホィールアーチモール4取付用の孔が穿設
されているチッピングプロテクタ3を使用することも考
えられるが、この場合、ホィールアーチモール4を取り
付けない車両については、前記孔よりボディ2とチッピ
ングプロテクタ3との間の空間部に水が侵入しボディ2
に錆が生じやすくなるという不具合があり、結局はチッ
ピングプロテクタ3を2種類用意せざるを得なかった。
こうした不具合を解消し、ホィールアーチモール4の取
付有無にかかわらずチッピングプロテクタ3の全車共通
化を図るために、第8図乃至第11図に示されるようなチ
ッピングプロテクタ3が考案されている。
即ち、第8図乃至第11図に示されるように、ホィールア
ーチ1のボディ2から一体に延びるフランジ部1aと一部
重合するフランジ部3aと、該フランジ部3aから前記ボデ
ィ2下部を覆うように延び且つ該ボディ2との間に水密
な空間5を形成する被覆部3bとからチッピングプロテク
タ3を形成し、該チッピングプロテクタ3のフランジ部
3a表面下部の前記フランジ部1aと重合しない所要位置
に、ホィールアーチモール4取付用の穴6を、該穴6の
底部に前記ホィールアーチモール4取付用のタッピング
スクリュ7にて貫通可能な厚さ約0.2mm程度の薄肉部8
が形成されるよう設けると共に、前記フランジ部3a裏面
に、前記薄肉部8を貫通するタッピングスクリュ7の螺
着強度の低下を補うための補強リブ9を、前記穴6を挟
んでその間隔がタッピングスクリュ7と螺着し得る寸法
となるよう、対向配置せしめてある。尚、図中10は前記
チッピングプロテクタ3取付用のタッピングスクリュ、
11は前記ホィールアーチモール4のフランジ部4a下部に
穿設された固定孔を示している。
これにより、チッピングプロテクタ3は、そのフランジ
部3aをフランジ部1aと一部重合させ図示しないクリップ
等を嵌合せしめた状態でタッピングスクリュ10を締付け
ることにより全車共通に取付けられ、ホィールアーチモ
ール4を装着しない場合、第9図に示される如く前記チ
ッピングプロテクタ3に設けられている穴6はその底部
に薄肉部8を残して貫通していないため、ボディ2とチ
ッピングプロテクタ3との間の空間5に水が入り込ま
ず、ボディ2に錆が生じることを予防できる一方、ホィ
ールアーチモール4を装着する場合には、第11図に示さ
れる如く該ホィールアーチモール4のフランジ部4aに穿
設されている固定孔11を前記チッピングプロテクタ3の
穴6に合致させた状態で、前記固定孔11から穴6に対し
タッピングスクリュ7をねじ込むことにより、該タッピ
ングスクリュ7は薄肉部8を突き破り、前記穴6を挟ん
で対向配置されている補強リブ9と螺着し、更に、図示
しないが前記ホィールアーチモール4のフランジ部4aに
穿設されているその他の固定孔とホィールアーチ1のフ
ランジ部1aに穿設されている孔とを夫々合致させタッピ
ングスクリュをねじ込むようにしている。
前述の如きチッピングプロテクタ3に於いては、前記薄
肉部8を貫通するタッピングスクリュ7の螺着強度の低
下を補うために補強リブ9を前記フランジ部3a裏面に形
成してあるものの、補強リブ9も樹脂であるため、実際
には前記タッピングスクリュ7による締付トルクが充分
に上がらず、さらに改良の余地があった。
このため、第5、6図に示されるように、前記フランジ
部3a裏面に、薄肉部8下側からフランジ部3aに対しほぼ
直角に張り出す基部12aと、該基部12a先端からフランジ
部3aに対しほぼ平行に上方へ立ち上がり且つ前記薄肉部
8に対向する部分に切欠き13が形成された保持部12bと
からなるブラケット12を一体に設け、該ブラケット12の
保持部12bに、第7図に示されるように板ばね14′をU
字状に折り返した一方の係合片15a′に挿通孔16′が形
成され且つ他方の挟持片15b′の前記挿通孔16′と対向
する位置に該挿通孔16′側からタッピングスクリュ7′
をねじ込むため反係合片15a′側の面に膨出したボス2
0′を有する螺合孔17′が形成されたスプリングナット1
5′を、第6図の如く、前記係合片15a′の挿通孔16′が
前記薄肉部8と対向し係合片15a′及び挟持片15b′によ
って前記ブラケット12の保持部12bが挟み込まれるよう
に取り付けてあり、ホィールアーチモール4の装着時に
は、該ホィールアーチモール4のフランジ部4aの固定孔
11を穴6に合致させた状態で、固定孔11から穴6に対し
タッピングスクリュ7′をねじ込んで薄肉部8を突き破
り、スプリングナット15′の係合片15a′の挿通孔16′
及びブラケット12の保持部12bの切欠き13を貫通させ、
前記スプリングナット15′の挟持片15b′の螺合孔17′
にねじ込むようにしている。
[考案が解決しようとする課題] 前述の如きスプリングナット15′を用いれば高い締付ト
ルクが得られるが、第6図に示される保持部12bとフラ
ンジ部3a間の寸法Dは、チッピングプロテクタ3成形用
の型の構造上の問題から最低5mm以上となってしまうた
め、その分タッピングスクリュ7′は長さの長いものが
必要となり、ホィールアーチモール4の固定孔11以外の
固定孔からホィールアーチ1のフランジ部1aに対しねじ
込まれるタッピングスクリュと共通のものが使用でき
ず、作業性が悪くなると共に、部品の種類が増えコスト
アップにもつながるという問題を有していた。
本考案は、斯かる実情に鑑み、高い締付トルクが得られ
ると共に作業性の向上及びコストダウンを図り得るスプ
リングナットを提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、タッピングスクリュによって装着部材が取り
付けられ、該装着部材を取り付ける面の裏面と所要間隔
を開けてほぼ平行に延び前記装着部材取付用の穴と対向
する保持部を有するブラケットが裏面に設けられた取付
部材の、前記ブラケットに取り付けられる板ばねからな
るスプリングナットに於いて、板ばねを少なくともU字
状に折り返して、前記取付部材と前記ブラケットの保持
部間に挿入され前記取付部材の裏面に密着可能な押付片
と、前記ブラケットの保持部に対し圧接可能な係合片と
を形成し、前記押付片に、係合片に対向する面側に膨出
したボスを有するタッピングスクリュの螺合孔を形成し
たことを特徴とするものである。
[作用] 従って、螺合孔が取付部材の装着部材取付用の穴の位置
と一致するよう押付片を取付部材裏面に密着させ且つ係
合片をブラケットの保持部に係合させることによってス
プリングナットを取付部材裏面に取り付けておけば、長
さの短いタッピングスクリュによって取付部材に対し装
着部材を高い締付トルクで装着できる。
[実施例] 以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
第1図及び第2図は本考案の一実施例であり、図中第
6、7図と同一の符号を付した部分は同一物を表わして
いる。
第1、2図に示す如く、ブラケット12の保持部12bに対
し圧接する係合片15a先端に、該係合片15a先端から一体
に延び折り返されてチッピングプロテクタ3のフランジ
部3a裏面に密着する押付片15cを形成し、該押付片15cの
薄肉部8と当接する位置に、該薄肉部8側からタッピン
グスクリュ7をねじ込むため係合片15aに対向する面側
に膨出したボス20を有する螺合孔17を設け、前記係合片
15aの前記螺合孔17と対向する位置に挿通孔16を穿設す
ると共に、挟持片15bの前記挿通孔16と対向する位置に
軽量化のための孔18を穿設してスプリングナット15を構
成し、該スプリングナット15を前記ブラケット12に対
し、挟持片15b及び係合片15aが保持部12bを挟み込み且
つ押付片15cがチッピングプロテクタ3のフランジ部3a
裏面に密着して螺合孔17が薄肉部8部分に位置するよう
取り付ける。
前述の如く押付片15cを備えたスプリングナット15をブ
ラケット12に取り付けてあるので、ホィールアーチモー
ル4を装着する場合、該ホィールアーチモール4のフラ
ンジ部4aの固定孔11を穴6に合致させた状態で、固定孔
11から穴6へタッピングスクリュ7をねじ込むと、該タ
ッピングスクリュ7は薄肉部8を突き破ると共に押付片
15cの螺合孔17とすぐに螺合する。
このため、前記タッピングスクリュ7は長いものが必要
なくなってホィールアーチモール4取付用の他のタッピ
ングスクリュとの共通化が可能となり、短いタッピング
スクリュ7で高い締付トルクが得られると共に作業性の
向上及びコストダウンに役立つ。
又、第3図及び第4図は本考案の他の実施例を示すもの
であり、板ばね14をその両端部の間隔が保持部12bとフ
ランジ部3a間の寸法Dより若干大きくなるようU字状に
折り返してフランジ部3a裏面及び保持部12bに夫々押し
付けられる押付片15c及び係合片15aを形成すると共に、
押付片15cの薄肉部8と当接する位置に、該薄肉部8側
からタッピングスクリュ7をねじ込むため係合片15aに
対向する面側に膨出したボス20を有する螺合孔17を設
け、前記係合片15aの前記螺合孔17と対向する位置に挿
通孔16を穿設し、更に、前記係合片15aの幅端部に、前
記保持部12bに対して噛み込む脱落防止用爪19を設けて
スプリングナット15を構成し、該スプリングナット15を
前記ブラケット12に対し、前記押付片15c及び係合片15a
が夫々の突張り力によってフランジ部3aの裏面及び保持
部12bに密着し且つ螺合孔17が薄肉部8部分に位置する
よう取り付ける。
第3、4図に示すスプリングナット15を用いても第1、
2図に示すスプリングナット15の場合と同様にタッピン
グスクリュ7の共通化による作業性の向上及びコストダ
ウンが可能になることは勿論であり、更に、挟持片15b
がない分小型軽量化されコスト的にも有利となると共
に、挟持片15bのないことによるスプリングナット15の
固定の不安定化は脱落防止用爪19が保持部12bに噛み込
むことにより回避される。
尚、本考案のスプリングナットは、上述の実施例にのみ
限定されるものではなく、チッピングプロテクタ3とホ
ィールアーチモール4に限らず、樹脂部材以外の高い締
付トルクの得られない他の取付部材と該取付部材への装
着部材に対しても適用し得ること、又、穴6を貫通させ
ておいてもよいこと等、本考案の要旨を逸脱しない範囲
内において種々変更を加え得ることは勿論である。
[考案の効果] 以上説明したように本考案のスプリングナットによれ
ば、必要以上に長いタッピングスクリュを用いることな
く、高い締付トルクが得られると共に作業性の向上及び
コストダウンを図ることができるという優れた効果を奏
し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例のスプリングナットの取付状
態を示す側断面図(第5図のVI−VI断面相当図)、第2
図は第1図に示すスプリングナットの斜視図、第3図は
本考案の他の実施例のスプリングナットの取付状態を示
す側断面図(第5図のVI−VI断面相当図)、第4図は第
3図に示すスプリングナットの斜視図、第5図はスプリ
ングナットが取り付けられるチッピングプロテクタと該
チッピングプロテクタに装着されるホィールアーチモー
ルを示す斜視図、第6図は第5図のVI−VI断面図で従来
のスプリングナットの取付状態を示す側断面図、第7図
は第6図に示す従来のスプリングナットの斜視図、第8
図はスプリングナットを取り付けないチッピングプロテ
クタと該チッピングプロテクタに装着されるホィールア
ーチモールを示す斜視図、第9図は第8図のIX−IX断面
図、第10図は第9図のX−X断面図、第11図はホィール
アーチモール装着状態を示す断面図、第12図はチッピン
グプロテクタ及びホィールアーチモールの取付位置を示
す全体側面図である。 3はチッピングプロテクタ(取付部材)、4はホィール
アーチモール(装着部材)、6は穴、7はタッピングス
クリュ、8は薄肉部、11は固定孔、12はブラケット、12
aは基部、12bは保持部、14は板ばね、15はスプリングナ
ット、15aは係合片、15cは押付片、16は挿通孔、17は螺
合孔、20はボスを示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】タッピングスクリュによって装着部材が取
    り付けられ、該装着部材を取り付ける面の裏面と所要間
    隔を開けてほぼ平行に延び前記装着部材取付用の穴と対
    向する保持部を有するブラケットが裏面に設けられた取
    付部材の、前記ブラケットに取り付けられる板ばねから
    なるスプリングナットに於いて、板ばねを少なくともU
    字状に折り返して、前記取付部材と前記ブラケットの保
    持部間に挿入され前記取付部材の裏面に密着可能な押付
    片と、前記ブラケットの保持部に対し圧接可能な係合片
    とを形成し、前記押付片に、係合片に対向する面側に膨
    出したボスを有するタッピングスクリュの螺合孔を形成
    したことを特徴とするスプリングナット。
JP5170889U 1989-05-01 1989-05-01 スプリングナット Expired - Lifetime JPH0629529Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5170889U JPH0629529Y2 (ja) 1989-05-01 1989-05-01 スプリングナット

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JP5170889U JPH0629529Y2 (ja) 1989-05-01 1989-05-01 スプリングナット

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Publication Number Publication Date
JPH02141712U JPH02141712U (ja) 1990-11-29
JPH0629529Y2 true JPH0629529Y2 (ja) 1994-08-10

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ID=31571380

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JP5170889U Expired - Lifetime JPH0629529Y2 (ja) 1989-05-01 1989-05-01 スプリングナット

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JPH02141712U (ja) 1990-11-29

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