JPH0629300U - 圧電型電気音響変換器 - Google Patents

圧電型電気音響変換器

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JPH0629300U
JPH0629300U JP6480192U JP6480192U JPH0629300U JP H0629300 U JPH0629300 U JP H0629300U JP 6480192 U JP6480192 U JP 6480192U JP 6480192 U JP6480192 U JP 6480192U JP H0629300 U JPH0629300 U JP H0629300U
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JP
Japan
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piezoelectric
case
electroacoustic transducer
sound pressure
piezoelectric electroacoustic
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Pending
Application number
JP6480192U
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English (en)
Inventor
浩章 浅野
泰明 松田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0629300U publication Critical patent/JPH0629300U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 導電性薄板により共鳴室14を構成するケー
ス13が形成され、ケース13の相対向する2つの面に
圧電セラミックス板21、22が接着されている圧電型
電気音響変換器。 【効果】高音圧化、低周波数側への広帯域化を図ること
ができ、したがって音圧を同じレベルにすれば小型化を
図ることができる。また製造における工程数を減少させ
ることができ、コストダウンを図ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は圧電セラミックス板を用いた圧電型電気音響変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来の圧電型電気音響変換器を模式的に示した断面図であり、図中20 は圧電振動板を示している。圧電振動板20は金属板により形成された導電性薄 板23に圧電セラミックス板21が接着されて構成されたものであり、圧電振動 板20は樹脂製の枠体31の内側に固定され、圧電振動板20と枠体31との間 に図中矢印で示した放音方向を有する音響空間33が形成されている。圧電セラ ミックス板21と導電性薄板23との電極部分(図示せず)にはそれぞれリード 線21b、23bが接続されて枠体31の外部に導かれている。枠体31におけ る放音方向と対向した側の周縁部には樹脂製の蓋体32が接着して固定され、空 間34が形成されている。そしてリード線21b、23bを介して交流電圧を印 加すると圧電セラミックス板21に伸縮運動が生じ、この伸縮運動によって導電 性薄板23に屈曲振動が生じて放音方向に音が発生するようになっている。また 圧電振動板20のみでは音圧が小さいため、音響空間33に共鳴現象を起こさせ て音圧を大きくしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記した圧電型電気音響変換器においては、圧電振動板20の両側に音響空間 33及び空間34が必要であり、また枠体31の外径が圧電振動板20の直径よ り枠体31の肉厚tの2倍ほど大きくなるために小型化が困難であるという課題 があった。また同じ大きさのままで音圧をより一層高めることや低周波数側へ音 域を広げることが難しいという課題があった。さらに圧電振動板20を枠体31 へ固定する工程が必要であり、製作に手間取るという課題があった。
【0004】 本考案は上記課題に鑑みなされたものであり、小型化、高音圧化、低周波数側 への広帯域化を図ることができ、工程数を減少させてコストダウンを図ることが できる圧電型電気音響変換器を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案に係る圧電型電気音響変換器は、導電性薄板 により共鳴室を構成するケースが形成され、該ケースの相対向する2つの面に圧 電セラミックス板が接着されていることを特徴としている。
【0006】
【作用】
本考案者等は下記に詳述する図1に示した圧電型電気音響変換器において、2 個の圧電セラミックス板21、22を用いた場合と、圧電セラミックス板21の みを用いた場合とについて音圧の周波数特性を測定して比較を行った。図4はこ の結果を示したグラフであり、図中実線Aは1個の圧電セラミックス板21のみ を用いた場合、破線Bは2個の圧電セラミックス板21、22を用いた場合を示 している。図中矢印Cで示したように2個の圧電セラミックス板を用いた場合は 1個の場合よりケース全体の利用効率が高まり、共鳴効果が大きくなって音圧が 約5dbほど大きくなることが知見された。
【0007】 本考案に係る圧電型電気音響変換器によれば、導電性薄板により共鳴室を構成 するケースが形成され、該ケースの相対向する2つの面に圧電セラミックス板が 接着されているので、従来は圧電振動板の両側に設けられていた空間の片方が排 除され、ケース全体が共鳴器として作用するように構成され、また振動板部分の 直径が前記ケースの外径と略同等となり、小型化、高音圧化、低周波数側への広 帯域化及びコストダウンが図られることとなる。
【0008】
【実施例及び比較例】
以下、本考案に係る圧電型電気音響変換器の実施例を図面に基づいて説明する 。なお、従来例と同一機能を有する構成部品には同一の符号を付すこととする。 図1は本考案に係る圧電型電気音響変換器の一実施例を模式的に示した断面図 であり、図中11は導電性を有する厚さが略0.05mmの鉄−ニッケル合金薄板 の周縁部を折り曲げ成形し、外径が略14mm、高さが略2mmに形成された有底円 筒形状の枠体を示している。枠体11の底部と対向する側には枠体11と同様の 導電性を有する厚さが略0.05mmの鉄−ニッケル合金薄板により形成された蓋 体12が嵌合して接着されてケース13が構成され、このケース13の内部空間 が共鳴室14となっている。ケース13内部の相対向する2つの平坦面中央部に は圧電セラミックス板21、22がそれぞれ接着されている。圧電セラミックス 板21、22の両主面には電極(図示せず)が形成され、また外径が略10mm、 厚さが略0.1mmに成形され、その分極の向きが図中矢印の方向になるように配 置されている。圧電セラミックス板21、22及びケース13の所定箇所の接続 部21a、22a、13aにおいてそれぞれリード線21b、22b、13bが 接続され、ケース13の外方へ導かれている。そしてリード線21b、22b、 13bを介して交流電圧を印加すると圧電セラミックス板21、22に伸縮運動 が生じ、この伸縮運動によって図2に示すごとく、ケース13全体が膨らみ(a )、凹む(b)ような屈曲振動が生じて音が発生するようになっている。
【0009】 このように構成された圧電型電気音響変換器を使用し、駆動電圧としてはピー クからピークの電圧が9VP-P である矩形波を用い、ケース13表面から10cm の距離で音圧の周波数特性を測定した。この場合、圧電型電気音響変換器の取り 付け機器41への取り付け方法は図3(a)に示すようにケース13側面に嵌合 されたOリング42を取り付け機器41に嵌め込むことによって固定させた。な お、比較例としては図6で示した実施例と略同寸法の圧電型電気音響変換器を使 用した。
【0010】 図5は実施例及び比較例における圧電型電気音響変換器の音圧の周波数特性を 示したグラフであり、図中実線Aは実施例の場合、破線Bは比較例の場合を示し ている。図より明らかなように、実施例に係る圧電型電気音響変換器は比較例の ものに比べて特に低周波領域における音圧が大きくなっている。
【0011】 なお圧電型電気音響変換器の取り付け方法は、図3(a)に示した方法の他、 図3(b)で示すようにケース13上部側面に形成された鍔状部43を取り付け 機器41に接着して固定させた場合においても同様の効果を得ることができた。
【0012】 本実施例に係る圧電型電気音響変換器にあっては、導電性薄板により共鳴室1 4を構成するケース13が形成され、ケース13の相対向する2つの面に圧電セ ラミックス板21、22が接着されているので、従来は圧電振動板の両側に設け られていた空間の片方が排除され、ケース全体が共鳴器として作用するように構 成され、また振動板部分の直径が前記ケースの外径と略同等となり、高音圧化、 低周波数側への広帯域化を図ることができ、したがって音圧を同じレベルにする と従来のものより一層の小型化を図ることができる。また圧電振動板20をケー ス13に固定する工程を削減することができ、コストダウンを図ることができる 。
【0013】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案に係る圧電型電気音響変換器にあっては、導電性薄 板により共鳴室を構成するケースが形成され、該ケースの相対向する2つの面に 圧電セラミックス板が接着されているので、高音圧化、低周波数側への広帯域化 を図ることができ、したがって音圧を同じレベルにすると従来のものより一層の 小型化を図ることができる。また製造における工程数を減少させることができ、 コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る圧電型電気音響変換器の一実施例
を模式的に示した断面図である。
【図2】実施例に係る圧電型電気音響変換器に交流電圧
を印加したときの屈曲振動を模式的に示した図であり、
(a)はケースが膨らんだ状態、(b)は凹んだ状態を
示している。
【図3】実施例に係る圧電型電気音響変換器を機器へ取
り付ける方法を示した断面図であり、(a)はOリング
を用いて嵌め込む方法、(b)はケース上部側面に形成
された鍔状部を取り付け機器に接着して固定する方法を
示している。
【図4】本考案に係る圧電型電気音響変換器において電
圧を印加する圧電セラミックス板の数を変えた場合の音
圧の周波数特性を比較して示したグラフである。
【図5】実施例及び比較例における圧電型電気音響変換
器の音圧の周波数特性を示したグラフである。
【図6】従来の圧電型電気音響変換器を模式的に示した
断面図である。
【符号の説明】
13 ケース 14 共鳴室 21 圧電セラミックス板 22 圧電セラミックス板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性薄板により共鳴室を構成するケー
    スが形成され、該ケースの相対向する2つの面に圧電セ
    ラミックス板が接着されていることを特徴とする圧電型
    電気音響変換器。
JP6480192U 1992-09-17 1992-09-17 圧電型電気音響変換器 Pending JPH0629300U (ja)

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JP6480192U JPH0629300U (ja) 1992-09-17 1992-09-17 圧電型電気音響変換器

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JP6480192U JPH0629300U (ja) 1992-09-17 1992-09-17 圧電型電気音響変換器

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JPH0629300U true JPH0629300U (ja) 1994-04-15

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ID=13268713

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009063905A1 (ja) * 2007-11-12 2009-05-22 Nec Corporation 圧電音響素子及び電子機器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009063905A1 (ja) * 2007-11-12 2009-05-22 Nec Corporation 圧電音響素子及び電子機器
JP5428861B2 (ja) * 2007-11-12 2014-02-26 日本電気株式会社 圧電音響素子及び電子機器

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