JPH06289748A - 定着装置 - Google Patents
定着装置Info
- Publication number
- JPH06289748A JPH06289748A JP7376393A JP7376393A JPH06289748A JP H06289748 A JPH06289748 A JP H06289748A JP 7376393 A JP7376393 A JP 7376393A JP 7376393 A JP7376393 A JP 7376393A JP H06289748 A JPH06289748 A JP H06289748A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- roller
- fixing
- heat
- driven
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- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 パルス状通電により発熱する発熱体が、耐熱
性シートを介して未定着画像を転写された転写材を加熱
する定着装置において、転写材と同速度で移動する耐熱
性シートのシワやヨレ発生をなくし、転写不良やトナー
のオフセットを防止すると共に、画像ズレを防止する。 【構成】 矢印Mの方向に駆動されるシート駆動ローラ
33により、定着シート38は図中時計回りに回動す
る。矢印Lの方向に駆動される加圧ロ−ラ34は、定着
シート38を挾んでサーマルヘッド31の発熱部31a
に圧接されている。加圧ロ−ラ34の外周面の線速度を
V1とし、シート駆動ローラ33の外周面の線速度をV2
とすると、V2≧V1となるように設定する。従って、シ
ート駆動ローラ33を駆動すると、定着位置Tとシート
駆動ローラ33の間に位置する定着シート38aに張力
を与え、シワやヨレの発生を防止する。
性シートを介して未定着画像を転写された転写材を加熱
する定着装置において、転写材と同速度で移動する耐熱
性シートのシワやヨレ発生をなくし、転写不良やトナー
のオフセットを防止すると共に、画像ズレを防止する。 【構成】 矢印Mの方向に駆動されるシート駆動ローラ
33により、定着シート38は図中時計回りに回動す
る。矢印Lの方向に駆動される加圧ロ−ラ34は、定着
シート38を挾んでサーマルヘッド31の発熱部31a
に圧接されている。加圧ロ−ラ34の外周面の線速度を
V1とし、シート駆動ローラ33の外周面の線速度をV2
とすると、V2≧V1となるように設定する。従って、シ
ート駆動ローラ33を駆動すると、定着位置Tとシート
駆動ローラ33の間に位置する定着シート38aに張力
を与え、シワやヨレの発生を防止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ、フ
ァクシミリ等の画像形成装置に使用される定着装置に関
するものである。
ァクシミリ等の画像形成装置に使用される定着装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画
像形成装置において、記録紙上に転写された、加熱溶融
性の樹脂等よりなるトナーにより形成された未定着画像
を記録紙に定着させる定着装置として、ヒーターを内蔵
させた定着ローラと加圧ローラとを圧接させ、両ローラ
間に記録紙を通過させ、熱と圧力とにより未定着トナー
像の定着を行なう、ヒートローラ方式の定着装置が従来
より広く利用されている。しかし、このヒートローラ方
式の定着装置では記録紙から定着ローラにトナーが転移
するオフセット現象が生じるという問題がある。この、
オフセットを防止するために、発熱体から耐熱性シート
を介して未定着トナー像を加熱溶融し、記録紙上に定着
させる方式の定着装置が提案されている。この方式の定
着装置では、発熱体にパルス状に通電し、瞬間的に高熱
を発生させている。通常、パルス状通電による発熱体
(以下、サーマルヘッドという)を用いた定着装置で
は、サーマルヘッドに加圧ロ−ラを圧接させ、両者の間
に耐熱性シートを配している。この耐熱性シートは移動
可能に設けられており、記録紙は、耐熱性シートと加圧
ローラの間に挟持されて搬送される。そして、サーマル
ヘッドが耐熱性シートを介して記録紙を加熱し、記録紙
上に転写された未定着画像を定着させている。一般的
に、耐熱性シート(以下、定着シートという)を移動さ
せるには、複数のローラ間に定着シートを掛け渡してエ
ンドレスに回動させるか、定着シートを巻き付けたロー
ラから他のローラへ定着シートを巻き取るという方法を
用いている。
像形成装置において、記録紙上に転写された、加熱溶融
性の樹脂等よりなるトナーにより形成された未定着画像
を記録紙に定着させる定着装置として、ヒーターを内蔵
させた定着ローラと加圧ローラとを圧接させ、両ローラ
間に記録紙を通過させ、熱と圧力とにより未定着トナー
像の定着を行なう、ヒートローラ方式の定着装置が従来
より広く利用されている。しかし、このヒートローラ方
式の定着装置では記録紙から定着ローラにトナーが転移
するオフセット現象が生じるという問題がある。この、
オフセットを防止するために、発熱体から耐熱性シート
を介して未定着トナー像を加熱溶融し、記録紙上に定着
させる方式の定着装置が提案されている。この方式の定
着装置では、発熱体にパルス状に通電し、瞬間的に高熱
を発生させている。通常、パルス状通電による発熱体
(以下、サーマルヘッドという)を用いた定着装置で
は、サーマルヘッドに加圧ロ−ラを圧接させ、両者の間
に耐熱性シートを配している。この耐熱性シートは移動
可能に設けられており、記録紙は、耐熱性シートと加圧
ローラの間に挟持されて搬送される。そして、サーマル
ヘッドが耐熱性シートを介して記録紙を加熱し、記録紙
上に転写された未定着画像を定着させている。一般的
に、耐熱性シート(以下、定着シートという)を移動さ
せるには、複数のローラ間に定着シートを掛け渡してエ
ンドレスに回動させるか、定着シートを巻き付けたロー
ラから他のローラへ定着シートを巻き取るという方法を
用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、定着シ
ートを移動させるとき、ローラ付近やサーマルヘッドと
加圧ローラとの圧接点付近を始めとして定着シートにシ
ワが発生したり、定着シートがヨレたりすることがあ
る。定着シートにシワやヨレが起きると、定着不良やト
ナーのオフセットが発生するという問題があった。この
問題は記録紙がフィルムシートの場合には顕著である。
ートを移動させるとき、ローラ付近やサーマルヘッドと
加圧ローラとの圧接点付近を始めとして定着シートにシ
ワが発生したり、定着シートがヨレたりすることがあ
る。定着シートにシワやヨレが起きると、定着不良やト
ナーのオフセットが発生するという問題があった。この
問題は記録紙がフィルムシートの場合には顕著である。
【0004】定着シートのシワやヨレを防ぐために、定
着シートを移動させるシート駆動ローラと加圧ロ−ラと
を別個に駆動し、シート駆動ローラの外周面の線速度を
加圧ロ−ラの外周面の線速度よりも早くして、定着シー
トに張力を与える方法を本発明者は提案しているが、こ
の方法によれば、所定以上の駆動力がシート駆動ローラ
にかかった場合には、定着シートの移動速度が記録紙の
搬送速度よりも早くなることがある。その場合には、記
録紙上の未定着トナーがズレて定着され、画像ズレが発
生するという問題があった。
着シートを移動させるシート駆動ローラと加圧ロ−ラと
を別個に駆動し、シート駆動ローラの外周面の線速度を
加圧ロ−ラの外周面の線速度よりも早くして、定着シー
トに張力を与える方法を本発明者は提案しているが、こ
の方法によれば、所定以上の駆動力がシート駆動ローラ
にかかった場合には、定着シートの移動速度が記録紙の
搬送速度よりも早くなることがある。その場合には、記
録紙上の未定着トナーがズレて定着され、画像ズレが発
生するという問題があった。
【0005】本発明の課題は、パルス状に通電して発熱
させる発熱体が、耐熱性シートを介して記録紙上に転写
された未定着トナーを加熱する方式の定着装置におけ
る、耐熱性シートのシワやヨレによる定着不良やトナー
のオフセットが発生するという問題及び画像ズレが発生
するという問題を解決することである。
させる発熱体が、耐熱性シートを介して記録紙上に転写
された未定着トナーを加熱する方式の定着装置におけ
る、耐熱性シートのシワやヨレによる定着不良やトナー
のオフセットが発生するという問題及び画像ズレが発生
するという問題を解決することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、未定着画像を転写された転写材と同速度で移動す
る耐熱性シートと、パルス状通電により発熱する発熱体
とを有し、該発熱体が前記耐熱性シートを介して前記転
写材を加熱し、加熱溶融性の樹脂等よりなるトナーによ
り形成された前記未定着画像を定着させる定着装置にお
いて、前記耐熱性シートを移動させるシート駆動ローラ
と、回転駆動され前記耐熱性シートを介して前記発熱体
に圧接される加圧ロ−ラとを設け、前記シート駆動ロー
ラの外周面の線速度が、前記加圧ロ−ラの外周面の線速
度と等しいか又は大きいことことにより解決される。
より、未定着画像を転写された転写材と同速度で移動す
る耐熱性シートと、パルス状通電により発熱する発熱体
とを有し、該発熱体が前記耐熱性シートを介して前記転
写材を加熱し、加熱溶融性の樹脂等よりなるトナーによ
り形成された前記未定着画像を定着させる定着装置にお
いて、前記耐熱性シートを移動させるシート駆動ローラ
と、回転駆動され前記耐熱性シートを介して前記発熱体
に圧接される加圧ロ−ラとを設け、前記シート駆動ロー
ラの外周面の線速度が、前記加圧ロ−ラの外周面の線速
度と等しいか又は大きいことことにより解決される。
【0007】また、本発明は、前記の課題を解決するた
めに、前記シート駆動ローラにトルクリミッタを装着
し、該トルクリミッタを介して前記シート駆動ローラが
駆動されることを提案する。
めに、前記シート駆動ローラにトルクリミッタを装着
し、該トルクリミッタを介して前記シート駆動ローラが
駆動されることを提案する。
【0008】
【作用】耐熱性シートを移動させるシート駆動ローラと
加圧ロ−ラとを別個に駆動し、シート駆動ローラの外周
面の線速度を、加圧ロ−ラの外周面の線速度と等しいか
又は大きくすることにより、耐熱性シートに張力を与
え、耐熱性シートにシワやヨレが発生することを防止す
る。
加圧ロ−ラとを別個に駆動し、シート駆動ローラの外周
面の線速度を、加圧ロ−ラの外周面の線速度と等しいか
又は大きくすることにより、耐熱性シートに張力を与
え、耐熱性シートにシワやヨレが発生することを防止す
る。
【0009】また、トルクリミッタに所定値以上のトル
クが掛かった場合、トルクリミッタが空転する。従っ
て、シート駆動ローラは駆動力の伝達を解除されるの
で、耐熱性シートの移動速度が記録紙の搬送速度以上に
なることがない。
クが掛かった場合、トルクリミッタが空転する。従っ
て、シート駆動ローラは駆動力の伝達を解除されるの
で、耐熱性シートの移動速度が記録紙の搬送速度以上に
なることがない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0011】図4は、本発明の定着装置を装着した複写
機の概略構成を示すものである。図4に示す複写機1に
おいて、原稿台ガラス15上に載置された原稿(図示せ
ず)の画像はスキャナ10により読み取られる。そし
て、読み取られた画像は書き込みユニット4により感光
体ドラム2上に書き込まれ、感光体ドラム2上に静電潜
像が形成される。次に、この静電潜像は現像器5により
現像され、トナー像として可視化される。
機の概略構成を示すものである。図4に示す複写機1に
おいて、原稿台ガラス15上に載置された原稿(図示せ
ず)の画像はスキャナ10により読み取られる。そし
て、読み取られた画像は書き込みユニット4により感光
体ドラム2上に書き込まれ、感光体ドラム2上に静電潜
像が形成される。次に、この静電潜像は現像器5により
現像され、トナー像として可視化される。
【0012】一方、用紙カセット8内に収納された用紙
束(図示せず)から1枚の記録紙がピックアップローラ
11により分離給送され、搬送ローラ12によりレジス
トローラ13に向け搬送される。そして、レジストロー
ラ13で正確なタイミングを取って感光体ドラムの方向
に送られる。その後、転写チャージャ14により感光体
ドラム2上のトナー像が記録紙に転写される。トナー像
転写後、記録紙は感光体ドラム2から分離チャージャ6
により分離され、定着ユニット9に向け搬送される。記
録紙上の未定着トナー像は定着ユニット9により定着さ
れる。その後、記録紙は排紙ローラ対41、42により
装置本体の外へ排出される。
束(図示せず)から1枚の記録紙がピックアップローラ
11により分離給送され、搬送ローラ12によりレジス
トローラ13に向け搬送される。そして、レジストロー
ラ13で正確なタイミングを取って感光体ドラムの方向
に送られる。その後、転写チャージャ14により感光体
ドラム2上のトナー像が記録紙に転写される。トナー像
転写後、記録紙は感光体ドラム2から分離チャージャ6
により分離され、定着ユニット9に向け搬送される。記
録紙上の未定着トナー像は定着ユニット9により定着さ
れる。その後、記録紙は排紙ローラ対41、42により
装置本体の外へ排出される。
【0013】図1は、本発明の定着装置の一実施例を示
すものである。図1に示す定着ユニット9において、シ
ート駆動ローラ33と従動ローラ32の間にサーマルヘ
ッド31が設置されている。そして、これらを覆うよう
に定着シート38が掛け渡され、両ローラ32、33と
サーマルヘッドの発熱点31aとを結ぶ略3角形に定着
シート38が張られている。シート駆動ローラ33は図
示しない駆動源により矢印Mの方向に回転駆動され、そ
れによって定着シート38は図中時計回りに回動する。
一方、サーマルヘッドの発熱部31aのほぼ真下には加
圧ローラ34が設けられており、加圧ローラ34は定着
シート38を挾んで発熱部31aに圧接されている。加
圧ロ−ラ34は図示しない駆動手段により矢印Lの方向
に回転駆動され、定着位置(発熱部31aと加圧ロ−ラ
34との圧接点)Tに送られてきた記録紙は、定着シー
ト38と加圧ロ−ラ34とに挟持されて搬送される。ま
た、定着ユニット9の入口側には、定着ユニット9へ送
られてきた記録紙を定着位置Tへと案内する入口ガイド
板35が、また、出口側には定着後の記録紙を排紙ロー
ラ対41及び42へと案内する出口ガイド板36が設け
られている。
すものである。図1に示す定着ユニット9において、シ
ート駆動ローラ33と従動ローラ32の間にサーマルヘ
ッド31が設置されている。そして、これらを覆うよう
に定着シート38が掛け渡され、両ローラ32、33と
サーマルヘッドの発熱点31aとを結ぶ略3角形に定着
シート38が張られている。シート駆動ローラ33は図
示しない駆動源により矢印Mの方向に回転駆動され、そ
れによって定着シート38は図中時計回りに回動する。
一方、サーマルヘッドの発熱部31aのほぼ真下には加
圧ローラ34が設けられており、加圧ローラ34は定着
シート38を挾んで発熱部31aに圧接されている。加
圧ロ−ラ34は図示しない駆動手段により矢印Lの方向
に回転駆動され、定着位置(発熱部31aと加圧ロ−ラ
34との圧接点)Tに送られてきた記録紙は、定着シー
ト38と加圧ロ−ラ34とに挟持されて搬送される。ま
た、定着ユニット9の入口側には、定着ユニット9へ送
られてきた記録紙を定着位置Tへと案内する入口ガイド
板35が、また、出口側には定着後の記録紙を排紙ロー
ラ対41及び42へと案内する出口ガイド板36が設け
られている。
【0014】ところで、定着シート38は耐熱性が高く
離型性の高いテフロン等の樹脂材料を用いて形成されて
いる。また、シート駆動ローラ33とサーマルヘッドの
発熱部31aの間の定着シート38aが、定着位置Tよ
り下流側の記録紙搬送経路39と所定の角度θを持つよ
うに、シート駆動ローラ33の位置が設定されている。
この角度θは、定着後の記録紙が定着シート38から離
型しやすいように決定されている。
離型性の高いテフロン等の樹脂材料を用いて形成されて
いる。また、シート駆動ローラ33とサーマルヘッドの
発熱部31aの間の定着シート38aが、定着位置Tよ
り下流側の記録紙搬送経路39と所定の角度θを持つよ
うに、シート駆動ローラ33の位置が設定されている。
この角度θは、定着後の記録紙が定着シート38から離
型しやすいように決定されている。
【0015】図2に示すように、シート駆動ローラ33
にはトルクリミッタ55を介してローラ駆動ギヤ51が
装着されおり、ローラ駆動ギヤ51はアイドラーギヤ5
2に噛み合わされている。そして、図示しないモータの
回転力が、アイドラーギヤ52を介してローラ駆動ギヤ
51に伝えられ、シート駆動ローラ33を回転させる。
前述の加圧ローラ34の外周面の線速度をV1とし、シ
ート駆動ローラ33の外周面の線速度をV2とすると、
V2≧V1となるように設定されている。また、トルクリ
ミッタ55の定格は、加圧ローラ34による記録紙搬送
トルクよりも低いトルク値にセットされている。さら
に、図1に示した従動ローラ32には、加圧ローラ34
の記録紙搬送トルクよりも低い所定の負荷が与えられて
いる。
にはトルクリミッタ55を介してローラ駆動ギヤ51が
装着されおり、ローラ駆動ギヤ51はアイドラーギヤ5
2に噛み合わされている。そして、図示しないモータの
回転力が、アイドラーギヤ52を介してローラ駆動ギヤ
51に伝えられ、シート駆動ローラ33を回転させる。
前述の加圧ローラ34の外周面の線速度をV1とし、シ
ート駆動ローラ33の外周面の線速度をV2とすると、
V2≧V1となるように設定されている。また、トルクリ
ミッタ55の定格は、加圧ローラ34による記録紙搬送
トルクよりも低いトルク値にセットされている。さら
に、図1に示した従動ローラ32には、加圧ローラ34
の記録紙搬送トルクよりも低い所定の負荷が与えられて
いる。
【0016】次に、この定着ユニット9の動作について
説明する。加熱溶融性のトナーにより形成された未定着
画像Gを転写された記録紙45が定着ユニット9へ搬送
されてくると、記録紙45は入口ガイド板35に案内さ
れて転写位置Tへと導かれる。記録紙45は定着シート
38と加圧ロ−ラ34とに挟持され搬送される。このと
き、サーマルヘッド31はパルス状に通電され、発熱部
31aが瞬間的に高熱を発生する。そして、未定着画像
Gを形成するトナーを瞬時に溶融させ、未定着画像Gを
記録紙45に定着させる。記録紙45は、この後すぐに
定着領域温度内で定着シート38から離反する。そし
て、記録紙45は出口ガイド板36に案内されて排紙ロ
ーラ対41及び42の間に導かれ、装置外へ排出され
る。
説明する。加熱溶融性のトナーにより形成された未定着
画像Gを転写された記録紙45が定着ユニット9へ搬送
されてくると、記録紙45は入口ガイド板35に案内さ
れて転写位置Tへと導かれる。記録紙45は定着シート
38と加圧ロ−ラ34とに挟持され搬送される。このと
き、サーマルヘッド31はパルス状に通電され、発熱部
31aが瞬間的に高熱を発生する。そして、未定着画像
Gを形成するトナーを瞬時に溶融させ、未定着画像Gを
記録紙45に定着させる。記録紙45は、この後すぐに
定着領域温度内で定着シート38から離反する。そし
て、記録紙45は出口ガイド板36に案内されて排紙ロ
ーラ対41及び42の間に導かれ、装置外へ排出され
る。
【0017】前述したように、定着シート38は、矢印
Mの方向に駆動されるシート駆動ローラ33により回動
させられている。また、加圧ロ−ラ34は図示しない駆
動手段により矢印Lの方向に駆動されている。ここで、
シート駆動ローラ33の外周面の線速度V2と加圧ロ−
ラ34の外周面の線速度V1との関係は、V2≧V1に設
定されている。また、定着シート38は、定着位置Tで
サーマルヘッド31と加圧ロ−ラ34とに所定の圧力で
挾まれている。従って、シート駆動ローラ33が駆動さ
れると、定着位置Tとシート駆動ローラ33の間に位置
する定着シート38aには常に張力が働き、この部分の
定着シート38aは常に張られた状態となる。そのた
め、定着位置Tにおける定着シート38にシワやヨレが
発生することがなく、定着不良やトナーのオフセットを
防止することができる。
Mの方向に駆動されるシート駆動ローラ33により回動
させられている。また、加圧ロ−ラ34は図示しない駆
動手段により矢印Lの方向に駆動されている。ここで、
シート駆動ローラ33の外周面の線速度V2と加圧ロ−
ラ34の外周面の線速度V1との関係は、V2≧V1に設
定されている。また、定着シート38は、定着位置Tで
サーマルヘッド31と加圧ロ−ラ34とに所定の圧力で
挾まれている。従って、シート駆動ローラ33が駆動さ
れると、定着位置Tとシート駆動ローラ33の間に位置
する定着シート38aには常に張力が働き、この部分の
定着シート38aは常に張られた状態となる。そのた
め、定着位置Tにおける定着シート38にシワやヨレが
発生することがなく、定着不良やトナーのオフセットを
防止することができる。
【0018】また、シート駆動ローラ33に装着された
トルクリミッタ55の定格は、加圧ロ−ラ34による記
録紙搬送トルクよりも低い値に設定されている。そのた
め、定格以上のトルクがトルクリミッタ55に掛かった
場合、トルクリミッタ55が作動して空転する。その結
果、シート駆動ローラ33に、加圧ロ−ラ34による記
録紙搬送トルクよりも大きなトルクが掛かることがな
く、定着シート38の移動速度が記録紙搬送速度よりも
早くなることがない。従って、画像ズレの発生を防止す
ることができる。また、定着シート38に必要以上の力
が掛からないので、定着シート38の破損の心配がな
く、定着シート38の寿命を伸ばすことができる。
トルクリミッタ55の定格は、加圧ロ−ラ34による記
録紙搬送トルクよりも低い値に設定されている。そのた
め、定格以上のトルクがトルクリミッタ55に掛かった
場合、トルクリミッタ55が作動して空転する。その結
果、シート駆動ローラ33に、加圧ロ−ラ34による記
録紙搬送トルクよりも大きなトルクが掛かることがな
く、定着シート38の移動速度が記録紙搬送速度よりも
早くなることがない。従って、画像ズレの発生を防止す
ることができる。また、定着シート38に必要以上の力
が掛からないので、定着シート38の破損の心配がな
く、定着シート38の寿命を伸ばすことができる。
【0019】さらに、本実施例においては、図1に示す
従動ローラ32に加圧ロ−ラ34による記録紙搬送トル
クよりも低い所定の負荷が与えられている。従って、定
着シート38が回動するとき、定着位置Tと従動ローラ
32との間に位置する定着シート38bにも常に張力が
働き、この部分の定着シート38bは張られた状態にな
る。よって、この部分の定着シート38bにシワやヨレ
が発生することがなく、定着不良やトナーのオフセット
をより確実に防止することができる。
従動ローラ32に加圧ロ−ラ34による記録紙搬送トル
クよりも低い所定の負荷が与えられている。従って、定
着シート38が回動するとき、定着位置Tと従動ローラ
32との間に位置する定着シート38bにも常に張力が
働き、この部分の定着シート38bは張られた状態にな
る。よって、この部分の定着シート38bにシワやヨレ
が発生することがなく、定着不良やトナーのオフセット
をより確実に防止することができる。
【0020】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。
る。
【0021】図3は本発明定着装置の他の実施例を示す
正面図である。図3に示す定着ユニット9において、サ
ーマルヘッド31を挾んで送り出しローラ53と、巻き
取りローラ54が配置されている。送り出しローラ53
に巻装された定着シート58は、サーマルヘッド31の
発熱点を経て巻き取りローラ54に固着されている。巻
き取りローラ54は図示しない駆動手段により矢印Mの
方向に回転駆動され、定着シート58を巻き取る。送り
出しローラ53には所定の負荷が与えられ、巻き取りロ
ーラ54が定着シート58を巻き取るとき、巻き取り量
以上に送り出しローラが回転して定着シート58が弛ま
ないようになっている。また、巻き取りローラ54には
図示しないトルクリミッタが装着されている。その他の
構成は、図1により説明した定着ユニット9と同様であ
る。
正面図である。図3に示す定着ユニット9において、サ
ーマルヘッド31を挾んで送り出しローラ53と、巻き
取りローラ54が配置されている。送り出しローラ53
に巻装された定着シート58は、サーマルヘッド31の
発熱点を経て巻き取りローラ54に固着されている。巻
き取りローラ54は図示しない駆動手段により矢印Mの
方向に回転駆動され、定着シート58を巻き取る。送り
出しローラ53には所定の負荷が与えられ、巻き取りロ
ーラ54が定着シート58を巻き取るとき、巻き取り量
以上に送り出しローラが回転して定着シート58が弛ま
ないようになっている。また、巻き取りローラ54には
図示しないトルクリミッタが装着されている。その他の
構成は、図1により説明した定着ユニット9と同様であ
る。
【0022】本実施例の定着ユニット59において、巻
き取りローラ54に定着シート58が巻き取られてくる
と、巻き取りローラ54に定着シート58の厚みを加え
た直径は次第に大きくなってくる。巻き取りローラ54
に定着シート58の厚みを加えた外周面の線速度をV3
とすると、V3と加圧ロ−ラ34の外周面の線速度V1と
の関係は、前記実施例の定着ユニット9におけるシート
駆動ローラと加圧ロ−ラの関係と同じく、V3≧V1とな
るように設定されている。また、巻き取りローラ54に
装着されたトルクリミッタの定格は、加圧ロ−ラ34に
よる記録紙搬送トルクよりも低いトルク値にセットされ
ている。さらに、送り出しローラ53に与えられた負荷
も加圧ロ−ラ34による記録紙搬送トルクよりも低いト
ルク値に設定されている。従って、定着シート58が巻
き取りローラ54に巻き取られるとき、定着シート58
には常に張力が働き、定着シート58にシワやヨレが発
生することがない。従って、定着不良やトナーのオフセ
ットを防止することができる。また、巻き取りローラ5
4に定格以上の負荷が掛かった場合、トルクリミッタが
作動して空転する。従って、定着シート58の移動速度
が記録紙の搬送速度よりも早くなることがないので、画
像ズレの発生を防止することができる。さらに、定着シ
ート58に必要以上の力が掛からないので、定着シート
58の破損の心配がなく、寿命を伸ばすこともできる。
き取りローラ54に定着シート58が巻き取られてくる
と、巻き取りローラ54に定着シート58の厚みを加え
た直径は次第に大きくなってくる。巻き取りローラ54
に定着シート58の厚みを加えた外周面の線速度をV3
とすると、V3と加圧ロ−ラ34の外周面の線速度V1と
の関係は、前記実施例の定着ユニット9におけるシート
駆動ローラと加圧ロ−ラの関係と同じく、V3≧V1とな
るように設定されている。また、巻き取りローラ54に
装着されたトルクリミッタの定格は、加圧ロ−ラ34に
よる記録紙搬送トルクよりも低いトルク値にセットされ
ている。さらに、送り出しローラ53に与えられた負荷
も加圧ロ−ラ34による記録紙搬送トルクよりも低いト
ルク値に設定されている。従って、定着シート58が巻
き取りローラ54に巻き取られるとき、定着シート58
には常に張力が働き、定着シート58にシワやヨレが発
生することがない。従って、定着不良やトナーのオフセ
ットを防止することができる。また、巻き取りローラ5
4に定格以上の負荷が掛かった場合、トルクリミッタが
作動して空転する。従って、定着シート58の移動速度
が記録紙の搬送速度よりも早くなることがないので、画
像ズレの発生を防止することができる。さらに、定着シ
ート58に必要以上の力が掛からないので、定着シート
58の破損の心配がなく、寿命を伸ばすこともできる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の定着装置
によれば、定着シートを移動させる際に、定着シートに
シワやヨレが発生することを防ぎ、定着不良やトナーの
オフセットを防止することができる。
によれば、定着シートを移動させる際に、定着シートに
シワやヨレが発生することを防ぎ、定着不良やトナーの
オフセットを防止することができる。
【0024】請求項2の構成により、定着シートの移動
速度が記録紙の搬送速度よりも早くなることがないの
で、画像ズレを起こすことがない。また、定着シートに
必要以上の力が掛からないので、定着シート破損の心配
がなく、定着シートの寿命を伸ばすこともできる。
速度が記録紙の搬送速度よりも早くなることがないの
で、画像ズレを起こすことがない。また、定着シートに
必要以上の力が掛からないので、定着シート破損の心配
がなく、定着シートの寿命を伸ばすこともできる。
【図1】図1は本発明定着装置の一実施例を示す正面図
である。
である。
【図2】図2は、図1に示した定着装置のシート駆動ロ
ーラと、そのシート駆動ローラに装着されたトルクリミ
ッタを示す部分斜視図である。
ーラと、そのシート駆動ローラに装着されたトルクリミ
ッタを示す部分斜視図である。
【図3】図3は本発明の他の実施例を示す正面図であ
る。
る。
【図3】図4は本発明の定着装置が装着される複写機の
構成を説明する概略構成図である。
構成を説明する概略構成図である。
1 複写機 9、59 定着ユニット 31 サーマルヘッド 31a 発熱部 32 従動ローラ 33 シート駆動ローラ 34 加圧ローラ 35 入口ガイド板 36 出口ガイド板 38 定着シート 45 記録紙 53 送り出しローラ 54 巻き取りローラ 55 トルクリミッタ G 未定着画像 T 定着位置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明定着装置の一実施例を示す正面図
である。
である。
【図2】図2は、図1に示した定着装置のシート駆動ロ
ーラと、そのシート駆動ローラに装着されたトルクリミ
ッタを示す部分斜視図である。
ーラと、そのシート駆動ローラに装着されたトルクリミ
ッタを示す部分斜視図である。
【図3】図3は本発明の他の実施例を示す正面図であ
る。
る。
【図4】図4は本発明の定着装置が装着される複写機の
構成を説明する概略構成図である。
構成を説明する概略構成図である。
【符号の説明】 1 複写機 9、59 定着ユニット 31 サーマルヘッド 31a 発熱部 32 従動ローラ 33 シート駆動ローラ 34 加圧ローラ 35 入口ガイド板 36 出口ガイド板 38 定着シート 45 記録紙 53 送り出しローラ 54 巻き取りローラ 55 トルクリミッタ G 未定着画像 T 定着位置
Claims (2)
- 【請求項1】 未定着画像を転写された転写材と同速度
で移動する耐熱性シートと、パルス状通電により発熱す
る発熱体とを有し、該発熱体が前記耐熱性シートを介し
て前記転写材を加熱し、加熱溶融性の樹脂等よりなるト
ナーにより形成された前記未定着画像を定着させる定着
装置において、前記耐熱性シートを移動させるシート駆
動ローラと、回転駆動され前記耐熱性シートを介して前
記発熱体に圧接される加圧ロ−ラとを設け、前記シート
駆動ローラの外周面の線速度が、前記加圧ロ−ラの外周
面の線速度と等しいか又は大きいことを特徴とする定着
装置。 - 【請求項2】 前記シート駆動ローラにトルクリミッタ
を装着し、該トルクリミッタを介して前記シート駆動ロ
ーラが駆動されることを特徴とする、請求項1に記載の
定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7376393A JPH06289748A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7376393A JPH06289748A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 定着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06289748A true JPH06289748A (ja) | 1994-10-18 |
Family
ID=13527592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7376393A Pending JPH06289748A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06289748A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5873020A (en) * | 1995-11-13 | 1999-02-16 | Minolta Co., Ltd. | Fixing device with endless belt |
JP2011141415A (ja) * | 2010-01-07 | 2011-07-21 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 記録材の表面処理装置および画像形成装置 |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP7376393A patent/JPH06289748A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5873020A (en) * | 1995-11-13 | 1999-02-16 | Minolta Co., Ltd. | Fixing device with endless belt |
JP2011141415A (ja) * | 2010-01-07 | 2011-07-21 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 記録材の表面処理装置および画像形成装置 |
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