JPH08157096A - 画像形成装置のシート搬送装置 - Google Patents
画像形成装置のシート搬送装置Info
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- JPH08157096A JPH08157096A JP6297667A JP29766794A JPH08157096A JP H08157096 A JPH08157096 A JP H08157096A JP 6297667 A JP6297667 A JP 6297667A JP 29766794 A JP29766794 A JP 29766794A JP H08157096 A JPH08157096 A JP H08157096A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- image forming
- conveying
- forming apparatus
- reverse load
- Prior art date
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- Pending
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- Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 駆動系に悪影響を及ぼしにくく、かつ無調整
でシートに適度な張力を付与できるようにする。 【構成】 シート搬送装置は、複写機の内部で用紙を搬
送する装置であって、用紙をその間で挟んで搬送する転
写ローラ対２７並びに定着装置の熱ローラ及び加圧ロー
ラと、定着装置の搬送速度が転写前ローラ対２７の搬送
速度より速くなるように各ローラを駆動する駆動系４６
と、転写前ローラ対２７と駆動軸４５との間に設けら
れ、転写前ローラ対２７からの逆負荷を規制するワンウ
ェイクラッチ４４とを備えている。
でシートに適度な張力を付与できるようにする。 【構成】 シート搬送装置は、複写機の内部で用紙を搬
送する装置であって、用紙をその間で挟んで搬送する転
写ローラ対２７並びに定着装置の熱ローラ及び加圧ロー
ラと、定着装置の搬送速度が転写前ローラ対２７の搬送
速度より速くなるように各ローラを駆動する駆動系４６
と、転写前ローラ対２７と駆動軸４５との間に設けら
れ、転写前ローラ対２７からの逆負荷を規制するワンウ
ェイクラッチ４４とを備えている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、シート搬送装置、特
に、画像形成装置の内部でシートを搬送する画像形成装
置のシート搬送装置に関する。
に、画像形成装置の内部でシートを搬送する画像形成装
置のシート搬送装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ装置、ページプリ
ンタ等の画像形成装置の用紙搬送装置の下流側には、ト
ナー画像を用紙に溶融定着する定着装置が設けられてい
る。この定着装置や用紙搬送装置には、用紙を挟んで搬
送する１対の定着ローラや搬送ローラが設けられてい
る。この種の画像形成装置では、長寸原稿の画像を用紙
に転写する場合、用紙の斜行やしわ寄せ等の不安定な搬
送状態で用紙を定着ローラに噛み込むと、シワや白抜け
等の問題が発生する。このため、通常、定着ローラの周
速が他の搬送ローラの周速より多少速くなるように調整
して上流側の搬送ローラをスリップさせ、破れない程度
の適度な張力を用紙に付与している。
ンタ等の画像形成装置の用紙搬送装置の下流側には、ト
ナー画像を用紙に溶融定着する定着装置が設けられてい
る。この定着装置や用紙搬送装置には、用紙を挟んで搬
送する１対の定着ローラや搬送ローラが設けられてい
る。この種の画像形成装置では、長寸原稿の画像を用紙
に転写する場合、用紙の斜行やしわ寄せ等の不安定な搬
送状態で用紙を定着ローラに噛み込むと、シワや白抜け
等の問題が発生する。このため、通常、定着ローラの周
速が他の搬送ローラの周速より多少速くなるように調整
して上流側の搬送ローラをスリップさせ、破れない程度
の適度な張力を用紙に付与している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
適度の張力を付与するための搬送ローラの速度調整がロ
ーラ径のばらつき等に左右され、個々の画像形成装置毎
に微妙な調整が必要となり、その調整を完全に行うこと
が困難である。また、上流側の搬送ローラが用紙によっ
て引っ張られて駆動系で駆動される回転数より速く回転
しようとするため、その駆動系に逆負荷が作用して駆動
系に悪影響を及ぼすおそれがある。
適度の張力を付与するための搬送ローラの速度調整がロ
ーラ径のばらつき等に左右され、個々の画像形成装置毎
に微妙な調整が必要となり、その調整を完全に行うこと
が困難である。また、上流側の搬送ローラが用紙によっ
て引っ張られて駆動系で駆動される回転数より速く回転
しようとするため、その駆動系に逆負荷が作用して駆動
系に悪影響を及ぼすおそれがある。
【０００４】本発明の目的は、駆動系に悪影響を及ぼし
にくく、かつ無調整で適度な張力をシートに付与できる
ようにすることにある。
にくく、かつ無調整で適度な張力をシートに付与できる
ようにすることにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】発明１に係るシート搬送
装置は、画像形成装置の内部でシートを搬送する装置で
あって、シートをその間で挟んで搬送する少なくとも２
組の１対の循環部材と、駆動手段と、逆負荷規制手段と
を備えている。駆動手段は、搬送方向下流側の循環部材
の搬送速度が上流側より速くなるように各循環部材を駆
動する。逆負荷規制手段は、上流側の循環部材と駆動手
段との間に設けられ、循環部材側からの逆負荷を規制す
る。
装置は、画像形成装置の内部でシートを搬送する装置で
あって、シートをその間で挟んで搬送する少なくとも２
組の１対の循環部材と、駆動手段と、逆負荷規制手段と
を備えている。駆動手段は、搬送方向下流側の循環部材
の搬送速度が上流側より速くなるように各循環部材を駆
動する。逆負荷規制手段は、上流側の循環部材と駆動手
段との間に設けられ、循環部材側からの逆負荷を規制す
る。
【０００６】発明２に係るシート搬送装置は、発明１に
記載の装置において、前記画像形成装置は複写機であ
り、前記上流側の循環部材は複写機の感光体ドラムの上
流側に配置された１対の搬送ローラであり、前記下流側
の循環部材は複写機の１対の定着ローラである。発明３
に係るシート搬送装置は、発明１又は２に記載の装置に
おいて、前記逆負荷規制手段は、駆動手段からの一方向
の駆動力のみを伝達するワンウェイクラッチである。
記載の装置において、前記画像形成装置は複写機であ
り、前記上流側の循環部材は複写機の感光体ドラムの上
流側に配置された１対の搬送ローラであり、前記下流側
の循環部材は複写機の１対の定着ローラである。発明３
に係るシート搬送装置は、発明１又は２に記載の装置に
おいて、前記逆負荷規制手段は、駆動手段からの一方向
の駆動力のみを伝達するワンウェイクラッチである。
【０００７】発明４に記載のシート搬送装置は、発明１
又は２に記載の装置において、前記逆負荷規制手段は、
所定値以下の負荷のみを伝達するトルクリミッタであ
る。
又は２に記載の装置において、前記逆負荷規制手段は、
所定値以下の負荷のみを伝達するトルクリミッタであ
る。
【０００８】
【作用】発明１に係るシート搬送装置では、シートの搬
送の際に駆動手段によって下流側の循環部材が上流側の
循環部材より速い速度で用紙を搬送する。従って、両循
環部材にシートが挟持されると、シートに張力が付与さ
れるとともシートによって上流側の循環部材が引っ張ら
れて駆動手段による駆動速度より速く循環しようとし、
駆動手段に逆負荷が作用して駆動手段に悪影響を及ぼ
す。しかし、逆負荷規制手段によって、上流側の循環部
材から駆動手段への逆負荷が規制されるため、駆動手段
へ悪影響を及ぼしにくい。また、逆負荷規制手段によっ
て規制された逆負荷しか作用しないので、無調整で適度
な張力をシートに付与できる。
送の際に駆動手段によって下流側の循環部材が上流側の
循環部材より速い速度で用紙を搬送する。従って、両循
環部材にシートが挟持されると、シートに張力が付与さ
れるとともシートによって上流側の循環部材が引っ張ら
れて駆動手段による駆動速度より速く循環しようとし、
駆動手段に逆負荷が作用して駆動手段に悪影響を及ぼ
す。しかし、逆負荷規制手段によって、上流側の循環部
材から駆動手段への逆負荷が規制されるため、駆動手段
へ悪影響を及ぼしにくい。また、逆負荷規制手段によっ
て規制された逆負荷しか作用しないので、無調整で適度
な張力をシートに付与できる。
【０００９】発明２に係るシート搬送装置では、複写機
の定着ローラが搬送ローラより周速が速く駆動され、か
つ搬送ローラとその駆動手段との間に逆負荷規制手段が
設けられる。ここでは、定着ローラが搬送ローラより速
く駆動されても搬送ローラの駆動手段へ悪影響を及ぼし
にくい。また、逆負荷規制手段によって規制された逆負
荷しか駆動手段に作用しないので、無調整で適度な張力
をシートに付与できる。
の定着ローラが搬送ローラより周速が速く駆動され、か
つ搬送ローラとその駆動手段との間に逆負荷規制手段が
設けられる。ここでは、定着ローラが搬送ローラより速
く駆動されても搬送ローラの駆動手段へ悪影響を及ぼし
にくい。また、逆負荷規制手段によって規制された逆負
荷しか駆動手段に作用しないので、無調整で適度な張力
をシートに付与できる。
【００１０】発明３に係るシート搬送装置では、上流側
の循環部材から逆負荷がワンウェイクラッチに作用する
と、ワンウェイクラッチは僅かな抵抗で空転して逆負荷
を駆動手段にほとんど伝達しない。このため、シートに
僅かに張力を付与した状態で駆動手段に悪影響を及ぼす
ことなくシートを搬送できる。発明４に係るシート搬送
装置では、上流側の循環部材から逆負荷がトルクリミッ
タに作用すると、トルクリミッタは所定値以下の逆負荷
しか駆動手段に伝達しない。このため、シートに張力を
適度に付与した状態で駆動手段に悪影響を及ぼすことな
くシートを搬送できる。
の循環部材から逆負荷がワンウェイクラッチに作用する
と、ワンウェイクラッチは僅かな抵抗で空転して逆負荷
を駆動手段にほとんど伝達しない。このため、シートに
僅かに張力を付与した状態で駆動手段に悪影響を及ぼす
ことなくシートを搬送できる。発明４に係るシート搬送
装置では、上流側の循環部材から逆負荷がトルクリミッ
タに作用すると、トルクリミッタは所定値以下の逆負荷
しか駆動手段に伝達しない。このため、シートに張力を
適度に付与した状態で駆動手段に悪影響を及ぼすことな
くシートを搬送できる。
【００１１】
【実施例】本発明の一実施例を採用した複写機を示す図
１において、複写機本体１の上面には原稿台２ａと操作
パネル２ｂとが設けられており、原稿台２ａ上には原稿
押え３が開閉自在に設けられている。複写機本体１の内
部において、その上部には原稿読み取りのための露光部
４が設けられている。露光部４は、光源，ミラー，レン
ズユニット等から構成されている。また、複写機本体２
の中央部には、読み取った原稿のトナー画像を形成する
ための画像形成部５が設けられている。画像形成部５
は、表面に静電潜像が形成される感光体ドラム６を有し
ている。感光体ドラム６の周囲には、帯電装置７と現像
装置８と転写分離装置９とクリーニング装置１０とが配
置されている。
１において、複写機本体１の上面には原稿台２ａと操作
パネル２ｂとが設けられており、原稿台２ａ上には原稿
押え３が開閉自在に設けられている。複写機本体１の内
部において、その上部には原稿読み取りのための露光部
４が設けられている。露光部４は、光源，ミラー，レン
ズユニット等から構成されている。また、複写機本体２
の中央部には、読み取った原稿のトナー画像を形成する
ための画像形成部５が設けられている。画像形成部５
は、表面に静電潜像が形成される感光体ドラム６を有し
ている。感光体ドラム６の周囲には、帯電装置７と現像
装置８と転写分離装置９とクリーニング装置１０とが配
置されている。
【００１２】複写機本体１の下部には給紙部１１が設け
られている。給紙部１１は、複写機本体１の図１右側に
設けられたバイパステーブル１２と、複写機本体１の下
部に上下に並べて配置された３つの給紙カセット１３，
１４，１５と、給紙カセット１３，１４，１５の図右方
に配置された大型給紙カセット１６と、バイパステーブ
ル１２または給紙カセット１３〜１６に収納された用紙
を画像形成部５に搬送するための用紙送り出し装置１７
とから構成されている。用紙送り出し装置１７は、給紙
カセット１３〜１６内の最上位の用紙を取り出すための
給紙ローラ１８〜２１と、取り出された用紙を１枚ずつ
に捌くための捌きローラ２２〜２５とを有している。
られている。給紙部１１は、複写機本体１の図１右側に
設けられたバイパステーブル１２と、複写機本体１の下
部に上下に並べて配置された３つの給紙カセット１３，
１４，１５と、給紙カセット１３，１４，１５の図右方
に配置された大型給紙カセット１６と、バイパステーブ
ル１２または給紙カセット１３〜１６に収納された用紙
を画像形成部５に搬送するための用紙送り出し装置１７
とから構成されている。用紙送り出し装置１７は、給紙
カセット１３〜１６内の最上位の用紙を取り出すための
給紙ローラ１８〜２１と、取り出された用紙を１枚ずつ
に捌くための捌きローラ２２〜２５とを有している。
【００１３】画像形成部５の用紙搬送方向上流側には、
図２に示すように、１対の転写前ローラ対２７と、１対
のレジストローラ対２６とが配置されている。これらの
ローラ対２７，２６は、上側のローラが従動ローラであ
り、下側のローラが駆動ローラである。また、画像形成
部５の用紙搬送方向下流側には、用紙を装置の図２左側
に搬送するための排紙搬送コンベア３０と、用紙上のト
ナー画像を用紙に溶融定着するための定着装置３１と、
定着後の用紙を排出するための排出ローラ３２と、用紙
を受けるための排紙トレイ３３とが設けられている。定
着装置３１は、内部にヒータを有する熱ローラ３４と、
この熱ローラ３４の下方に、熱ローラ３４に対して圧接
して配置された加圧ローラ３５とを有している。熱ロー
ラ３４と加圧ローラ３５とはギア（図示せず）によって
連結されており、加圧ローラ３５から熱ローラ３４に駆
動力が伝達される。この加圧ローラ３５は、転写前ロー
ラ対２７より周速が速くなるように複写機の駆動系によ
って駆動されている。
図２に示すように、１対の転写前ローラ対２７と、１対
のレジストローラ対２６とが配置されている。これらの
ローラ対２７，２６は、上側のローラが従動ローラであ
り、下側のローラが駆動ローラである。また、画像形成
部５の用紙搬送方向下流側には、用紙を装置の図２左側
に搬送するための排紙搬送コンベア３０と、用紙上のト
ナー画像を用紙に溶融定着するための定着装置３１と、
定着後の用紙を排出するための排出ローラ３２と、用紙
を受けるための排紙トレイ３３とが設けられている。定
着装置３１は、内部にヒータを有する熱ローラ３４と、
この熱ローラ３４の下方に、熱ローラ３４に対して圧接
して配置された加圧ローラ３５とを有している。熱ロー
ラ３４と加圧ローラ３５とはギア（図示せず）によって
連結されており、加圧ローラ３５から熱ローラ３４に駆
動力が伝達される。この加圧ローラ３５は、転写前ロー
ラ対２７より周速が速くなるように複写機の駆動系によ
って駆動されている。
【００１４】図３に示すように、転写前ローラ対２７の
下側のローラ４０の回転軸４１にはピニオンギア４２が
取り付けられている。ピニオンギア４２は駆動ギア４３
に噛み合っている。駆動ギア４３にはワンウェイクラッ
チ４４が嵌め込まれており、ワンウェイクラッチ４４
は、複写機の駆動系４６に連結された駆動軸４５の先端
に取り付けられている。
下側のローラ４０の回転軸４１にはピニオンギア４２が
取り付けられている。ピニオンギア４２は駆動ギア４３
に噛み合っている。駆動ギア４３にはワンウェイクラッ
チ４４が嵌め込まれており、ワンウェイクラッチ４４
は、複写機の駆動系４６に連結された駆動軸４５の先端
に取り付けられている。
【００１５】ワンウェイクラッチ４４は、図４に示すシ
ェル型のものであり、その内周面に傾斜したカム面５１
が形成された外輪５０と、外輪５０と駆動軸４５との間
に保持器５２により保持された多数のコロ５３とから構
成されている。保持器５２は、コロ５３をカム面５１に
向けて押圧するバネ５４を支えている。この外輪５０が
駆動ギア４３に嵌め込まれている。
ェル型のものであり、その内周面に傾斜したカム面５１
が形成された外輪５０と、外輪５０と駆動軸４５との間
に保持器５２により保持された多数のコロ５３とから構
成されている。保持器５２は、コロ５３をカム面５１に
向けて押圧するバネ５４を支えている。この外輪５０が
駆動ギア４３に嵌め込まれている。
【００１６】このワンウェイクラッチ４４では、駆動軸
４５が時計回りに回転しようとすると、保持器５２に支
えられたバネ５４がコロ５３を押圧し、コロ５３を外輪
５０のカム面５１の噛み合い位置に進出させ、カム面５
１と駆動軸４５とのくさび作用で外輪５０を駆動する。
逆に、外輪５０が駆動軸４５に対して、時計回りに回転
すると、駆動軸４５は外輪５０に対して反時計回りに回
転することになり、コロ５３は、カム面５１から離脱し
て、外輪５０は、駆動軸４５に対して空転する。
４５が時計回りに回転しようとすると、保持器５２に支
えられたバネ５４がコロ５３を押圧し、コロ５３を外輪
５０のカム面５１の噛み合い位置に進出させ、カム面５
１と駆動軸４５とのくさび作用で外輪５０を駆動する。
逆に、外輪５０が駆動軸４５に対して、時計回りに回転
すると、駆動軸４５は外輪５０に対して反時計回りに回
転することになり、コロ５３は、カム面５１から離脱し
て、外輪５０は、駆動軸４５に対して空転する。
【００１７】次に、上述の実施例の動作について説明す
る。コピー動作の開始が操作パネル２ｂに配置されたプ
リントキーの操作によって指令されると、露光部４が原
稿台２ａ上の原稿の画像を読み取り、所望の用紙が給紙
カセット１３〜１６またはバイパステーブル１２から画
像形成部５に供給される。画像形成部５では、原稿から
読み取られた画像をトナー像とし、供給されてきた用紙
に転写する。画像が転写された用紙は、排紙搬送コンベ
ア３０によって定着装置３１に搬送されて定着処理を受
けた後、排紙トレイ３３に排出される。
る。コピー動作の開始が操作パネル２ｂに配置されたプ
リントキーの操作によって指令されると、露光部４が原
稿台２ａ上の原稿の画像を読み取り、所望の用紙が給紙
カセット１３〜１６またはバイパステーブル１２から画
像形成部５に供給される。画像形成部５では、原稿から
読み取られた画像をトナー像とし、供給されてきた用紙
に転写する。画像が転写された用紙は、排紙搬送コンベ
ア３０によって定着装置３１に搬送されて定着処理を受
けた後、排紙トレイ３３に排出される。
【００１８】この搬送処理中に、転写前ローラ対２７と
定着装置３１の熱ローラ３４及び加圧ローラ３５とで大
判の用紙を挟持して搬送すると、定着装置３１側の搬送
速度が転写前ローラ対２７の搬送速度より速く設定され
ているので、転写前ローラ対２７が駆動ギア４３による
回転より速い速度で回転しようとする。すると、ワンウ
ェイクラッチ４４の外輪５０側の回転速度が駆動軸４５
の回転速度より速くなるのでワンウェイクラッチ４４は
空転する。このため、転写前ローラ対２７の駆動系４６
に逆負荷が作用せず、逆負荷による悪影響を受けにく
い。しかし、ワンウェイクラッチ４４は僅かに回転抵抗
があるため、定着装置３１と転写前ローラ対２７とで挟
持された用紙には僅かに張力が付与され、用紙が斜行し
たりしわになったりすることがない。 〔他の実施例〕 （ａ） ワンウェイクラッチの代わりに、図５に示すよ
うなトルクリミッタを用いてもよい。このトルクリミッ
タ６０は駆動ギア４３の内部に嵌め込まれている。トル
クリミッタ６０は、駆動軸４５の周囲に巻き付けられる
摩擦部材６１と、摩擦部材６１の外周に固着されたバネ
部材６２とを有している。摩擦部材６１及びバネ部材６
２の両端部には、径方向に突出するように折り曲げられ
た係止部６３が形成されている。この係止部６３によ
り、トルクリミッタ６０が駆動ギア４３に係止されてい
る。摩擦部材６１は、たとえばクラリーノ（商標）等の
合成皮革製であり、バネ部材６２はステンレス鋼製であ
る。バネ部材６２は自由状態では駆動軸４５の直径より
僅かに大きい径に湾曲している。また、摩擦部材６１の
係止部６３には、駆動ギア４３に嵌め込まれた状態で僅
かな隙間が形成されている。
定着装置３１の熱ローラ３４及び加圧ローラ３５とで大
判の用紙を挟持して搬送すると、定着装置３１側の搬送
速度が転写前ローラ対２７の搬送速度より速く設定され
ているので、転写前ローラ対２７が駆動ギア４３による
回転より速い速度で回転しようとする。すると、ワンウ
ェイクラッチ４４の外輪５０側の回転速度が駆動軸４５
の回転速度より速くなるのでワンウェイクラッチ４４は
空転する。このため、転写前ローラ対２７の駆動系４６
に逆負荷が作用せず、逆負荷による悪影響を受けにく
い。しかし、ワンウェイクラッチ４４は僅かに回転抵抗
があるため、定着装置３１と転写前ローラ対２７とで挟
持された用紙には僅かに張力が付与され、用紙が斜行し
たりしわになったりすることがない。 〔他の実施例〕 （ａ） ワンウェイクラッチの代わりに、図５に示すよ
うなトルクリミッタを用いてもよい。このトルクリミッ
タ６０は駆動ギア４３の内部に嵌め込まれている。トル
クリミッタ６０は、駆動軸４５の周囲に巻き付けられる
摩擦部材６１と、摩擦部材６１の外周に固着されたバネ
部材６２とを有している。摩擦部材６１及びバネ部材６
２の両端部には、径方向に突出するように折り曲げられ
た係止部６３が形成されている。この係止部６３によ
り、トルクリミッタ６０が駆動ギア４３に係止されてい
る。摩擦部材６１は、たとえばクラリーノ（商標）等の
合成皮革製であり、バネ部材６２はステンレス鋼製であ
る。バネ部材６２は自由状態では駆動軸４５の直径より
僅かに大きい径に湾曲している。また、摩擦部材６１の
係止部６３には、駆動ギア４３に嵌め込まれた状態で僅
かな隙間が形成されている。
【００１９】このような構成のトルクリミッタ６０を用
いると、定着装置３０の搬送速度が速く、転写前ローラ
対２７が駆動ギア４３による回転より速い速度で回転し
ようとすると、トルクリミッタ６０がすべるので、逆負
荷が駆動軸４５に作用しにくい。このため、転写前ロー
ラ対２７の駆動系４６に逆負荷があまり作用せず、逆負
荷による悪影響を受けにくい。また、ワンウェイクラッ
チ４４に比べて簡素な構成で逆負荷を規制できる。 （ｂ） 複写機に代えて、ファクシミリ装置やページプ
リンタ等の他の画像形成装置に本発明を適用してもよ
い。
いると、定着装置３０の搬送速度が速く、転写前ローラ
対２７が駆動ギア４３による回転より速い速度で回転し
ようとすると、トルクリミッタ６０がすべるので、逆負
荷が駆動軸４５に作用しにくい。このため、転写前ロー
ラ対２７の駆動系４６に逆負荷があまり作用せず、逆負
荷による悪影響を受けにくい。また、ワンウェイクラッ
チ４４に比べて簡素な構成で逆負荷を規制できる。 （ｂ） 複写機に代えて、ファクシミリ装置やページプ
リンタ等の他の画像形成装置に本発明を適用してもよ
い。
【００２０】
【発明の効果】発明１に係るシート搬送装置では、逆負
荷規制手段によって、上流側の循環部材から駆動手段へ
の逆負荷が規制されるため、駆動手段へ悪影響を及ぼし
にくい。また、逆負荷規制手段によって規制された逆負
荷しか作用しないので、無調整で適度な張力をシートに
付与できる。
荷規制手段によって、上流側の循環部材から駆動手段へ
の逆負荷が規制されるため、駆動手段へ悪影響を及ぼし
にくい。また、逆負荷規制手段によって規制された逆負
荷しか作用しないので、無調整で適度な張力をシートに
付与できる。
【００２１】発明２に係るシート搬送装置では、定着ロ
ーラが搬送ローラより速く駆動されても搬送ローラの駆
動手段へ悪影響を及ぼしにくい。また、逆負荷規制手段
によって規制された逆負荷しか駆動手段に作用しないの
で、無調整で適度な張力をシートに付与できる。発明３
に係るシート搬送装置では、シートに僅かに張力を付与
した状態で駆動手段に悪影響を及ぼすことなくシートを
搬送できる。
ーラが搬送ローラより速く駆動されても搬送ローラの駆
動手段へ悪影響を及ぼしにくい。また、逆負荷規制手段
によって規制された逆負荷しか駆動手段に作用しないの
で、無調整で適度な張力をシートに付与できる。発明３
に係るシート搬送装置では、シートに僅かに張力を付与
した状態で駆動手段に悪影響を及ぼすことなくシートを
搬送できる。
【００２２】発明４に係るシート搬送装置では、シート
に張力を適度に付与した状態で駆動手段に悪影響を及ぼ
すことなくシートを搬送できる。
に張力を適度に付与した状態で駆動手段に悪影響を及ぼ
すことなくシートを搬送できる。
【図１】本発明の一実施例が採用された複写機の断面模
式図。
式図。
【図２】その用紙搬送系の断面部分図。
【図３】転写前ローラ対の正面部分図。
【図４】ワンウェイクラッチの正面部分図。
【図５】トルクリミッタの正面図。
１ 複写機本体 ２７ 転写前ローラ対 ３１ 定着装置 ４３ 駆動ギア ４４ ワンウェイクラッチ ４５ 駆動軸 ６０ トルクリミッタ
Claims (4)
- 【請求項１】画像形成装置の内部でシートを搬送する画
像形成装置のシート搬送装置であって、 前記シートをその間で挟んで搬送する少なくとも２組の
１対の循環部材と、 搬送方向下流側の循環部材の搬送速度が上流側より速く
なるように各循環部材を駆動する駆動手段と、 前記上流側の循環部材と前記駆動手段との間に設けら
れ、循環部材側からの逆負荷を規制する逆負荷規制手段
と、を備えた画像形成装置のシート搬送装置 - 【請求項２】前記画像形成装置は複写機であり、前記上
流側の循環部材は、前記複写機の感光体ドラムの上流側
に配置された１対の搬送ローラであり、前記下流側の循
環部材は、前記複写機の１対の定着ローラである、請求
項１に記載の画像形成装置のシート搬送装置。 - 【請求項３】前記逆負荷規制手段は、前記駆動手段から
の一方向の駆動力のみを伝達するワンウェイクラッチで
ある、請求項１または２に記載の画像形成装置のシート
搬送装置。 - 【請求項４】前記逆負荷規制手段は、所定値以下の負荷
のみを伝達するトルクリミッタである、請求項１または
２に記載の画像形成装置のシート搬送装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6297667A JPH08157096A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 画像形成装置のシート搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6297667A JPH08157096A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 画像形成装置のシート搬送装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08157096A true JPH08157096A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=17849577
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6297667A Pending JPH08157096A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 画像形成装置のシート搬送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08157096A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0783139A1 (en) * | 1996-01-08 | 1997-07-09 | Mita Industrial Co. Ltd. | Image recording apparatus |
| KR20190027241A (ko) * | 2017-09-06 | 2019-03-14 | 주식회사 에이텍에이피 | 매체보관함 및 금융기기 |
| CN110550472A (zh) * | 2018-06-01 | 2019-12-10 | 夏普株式会社 | 片材传送装置及具备其的图像形成装置以及片材传送方法 |
-
1994
- 1994-11-30 JP JP6297667A patent/JPH08157096A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0783139A1 (en) * | 1996-01-08 | 1997-07-09 | Mita Industrial Co. Ltd. | Image recording apparatus |
| KR20190027241A (ko) * | 2017-09-06 | 2019-03-14 | 주식회사 에이텍에이피 | 매체보관함 및 금융기기 |
| CN110550472A (zh) * | 2018-06-01 | 2019-12-10 | 夏普株式会社 | 片材传送装置及具备其的图像形成装置以及片材传送方法 |
| CN110550472B (zh) * | 2018-06-01 | 2021-08-31 | 夏普株式会社 | 片材传送装置及具备其的图像形成装置以及片材传送方法 |
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