JPH06289743A - 転写材搬送装置 - Google Patents
転写材搬送装置Info
- Publication number
- JPH06289743A JPH06289743A JP5073270A JP7327093A JPH06289743A JP H06289743 A JPH06289743 A JP H06289743A JP 5073270 A JP5073270 A JP 5073270A JP 7327093 A JP7327093 A JP 7327093A JP H06289743 A JPH06289743 A JP H06289743A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transfer material
- size
- guide member
- transfer
- bowing
- Prior art date
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- Pending
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- Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 転写材のサイズにかかわらず、定着装置の直
前で転写材に良好なボウイング部を形成し、しわの発生
を防止することができるようにする。 【構成】 転写材PがA0、A1等の大サイズの場合に
は、カム53の上死点が転写材ガイド部材42に当接す
る位置に設定される。これにより転写ガイド部材42に
は幅方向の中央部が最大の高さの山型部が形成され、転
写材Pにはそのサイズに応じた大きさのボウイング部が
形成される。一方、転写材PがA2以下の小サイズの場
合には、カム53の下死点が転写材ガイド部材42に当
接する位置に設定されたままであり、転写材ガイド部材
42の山型部は比較的ゆるやかな大きさとなる。転写材
Pにはそのサイズに応じた大きさのボウイング部が形成
され、その結果加圧ローラ15と加熱ローラ16との間
への突入姿勢が安定化し、しわの発生が防止される。
前で転写材に良好なボウイング部を形成し、しわの発生
を防止することができるようにする。 【構成】 転写材PがA0、A1等の大サイズの場合に
は、カム53の上死点が転写材ガイド部材42に当接す
る位置に設定される。これにより転写ガイド部材42に
は幅方向の中央部が最大の高さの山型部が形成され、転
写材Pにはそのサイズに応じた大きさのボウイング部が
形成される。一方、転写材PがA2以下の小サイズの場
合には、カム53の下死点が転写材ガイド部材42に当
接する位置に設定されたままであり、転写材ガイド部材
42の山型部は比較的ゆるやかな大きさとなる。転写材
Pにはそのサイズに応じた大きさのボウイング部が形成
され、その結果加圧ローラ15と加熱ローラ16との間
への突入姿勢が安定化し、しわの発生が防止される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は可視像が感光体から転写
された後の転写材を定着装置へ案内する転写材搬送装置
に係り、特に複数種類の転写材を搬送する転写材搬送装
置に関する。
された後の転写材を定着装置へ案内する転写材搬送装置
に係り、特に複数種類の転写材を搬送する転写材搬送装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子複写機や画像記録装置のよ
うに、乾式トナーを用いる転写材搬送装置においては、
感光体ドラム等の画像担持体に形成されたトナー画像を
転写材に転写し、その転写材を、定着装置に向けて転写
材搬送装置により搬送させる。そしてこの定着装置にお
いて、熱や圧力を加えることによりトナーを溶融させて
画像の定着が行われる。定着装置としては、一般に加圧
ローラと加熱ローラとの間に転写材をニップさせて定着
を行う加熱ローラ方式のものが多く採用されている。
うに、乾式トナーを用いる転写材搬送装置においては、
感光体ドラム等の画像担持体に形成されたトナー画像を
転写材に転写し、その転写材を、定着装置に向けて転写
材搬送装置により搬送させる。そしてこの定着装置にお
いて、熱や圧力を加えることによりトナーを溶融させて
画像の定着が行われる。定着装置としては、一般に加圧
ローラと加熱ローラとの間に転写材をニップさせて定着
を行う加熱ローラ方式のものが多く採用されている。
【0003】また転写材搬送装置としては、転写材の未
定着トナー画像担持側に影響を与えることがないよう
に、その裏面から吸引してベルト等により搬送を行う真
空(バキューム)搬送装置が用いられる。そして、この
ようにして搬送された転写材を、転写材ガイド部材(バ
ッフル)により加熱ローラと加圧ローラとの間のニップ
点に導くようになっている。
定着トナー画像担持側に影響を与えることがないよう
に、その裏面から吸引してベルト等により搬送を行う真
空(バキューム)搬送装置が用いられる。そして、この
ようにして搬送された転写材を、転写材ガイド部材(バ
ッフル)により加熱ローラと加圧ローラとの間のニップ
点に導くようになっている。
【0004】ところで、従来、この種の転写材搬送装置
では、定着装置のニップ部分で、加圧ローラの表面形状
を変形させるとともに、ローラの外形の形状をその長さ
方向に適切なものとすることにより、両ローラ間のニッ
プ部分で、転写材の中央部に対する搬送速度が、両端部
での速度に対して若干遅くなるような状態で搬送してい
る。すなわち転写材を幅方向に引っ張って伸ばし、ボウ
イング部(膨らみ部)を形成することにより、転写材の
突入姿勢の相違や、転写材の吸湿、あるいは定着部の熱
による水分の放出等による転写材のたるみやしわの発生
を防止しようとするものである。
では、定着装置のニップ部分で、加圧ローラの表面形状
を変形させるとともに、ローラの外形の形状をその長さ
方向に適切なものとすることにより、両ローラ間のニッ
プ部分で、転写材の中央部に対する搬送速度が、両端部
での速度に対して若干遅くなるような状態で搬送してい
る。すなわち転写材を幅方向に引っ張って伸ばし、ボウ
イング部(膨らみ部)を形成することにより、転写材の
突入姿勢の相違や、転写材の吸湿、あるいは定着部の熱
による水分の放出等による転写材のたるみやしわの発生
を防止しようとするものである。
【0005】しかし、このように転写材の幅方向の搬送
速度差を調整するだけでは、転写材が高湿度に吸湿して
いる場合には不十分であり、なお転写材にしわが発生す
ることがあった。
速度差を調整するだけでは、転写材が高湿度に吸湿して
いる場合には不十分であり、なお転写材にしわが発生す
ることがあった。
【0006】このようなことから、従来、実開平2−1
36272号公報に記載の用紙案内装置では、転写材ガ
イド部材の転写搬送方向の両側の部分を下方に折り曲げ
て山型にし、中央部を高くし両側を低くしている。この
山型部により吸湿した転写材のボウイング部の乱れを防
止し、これによりしわの発生を防止するものである。
36272号公報に記載の用紙案内装置では、転写材ガ
イド部材の転写搬送方向の両側の部分を下方に折り曲げ
て山型にし、中央部を高くし両側を低くしている。この
山型部により吸湿した転写材のボウイング部の乱れを防
止し、これによりしわの発生を防止するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな山型部を有する転写材ガイド部材を用いた場合に
は、転写材にA0からA4サイズ等の多種類のサイズの
転写材が混在する場合には次のような問題があった。以
下、この点について図12〜図14を参照して説明す
る。
うな山型部を有する転写材ガイド部材を用いた場合に
は、転写材にA0からA4サイズ等の多種類のサイズの
転写材が混在する場合には次のような問題があった。以
下、この点について図12〜図14を参照して説明す
る。
【0008】転写材搬送装置は、感光体ドラム1と定着
装置2との間に配設された真空搬送装置3と、転写材ガ
イド部材4とを有している。定着装置2は、加圧ローラ
5と加熱ローラ6との間に転写材Pをニップさせて熱と
圧力によりトナー画像の定着を行うものである。真空搬
送装置3はバキュームファン3aを備え、このファン3
aにより転写材Pを転写走行面に吸着させながら搬送す
るようになっている。転写材走行面は、搬送ローラ7〜
9の各周面により形成されており、これら搬送ローラ7
〜9には図示しないモータの回転力が伝達される。
装置2との間に配設された真空搬送装置3と、転写材ガ
イド部材4とを有している。定着装置2は、加圧ローラ
5と加熱ローラ6との間に転写材Pをニップさせて熱と
圧力によりトナー画像の定着を行うものである。真空搬
送装置3はバキュームファン3aを備え、このファン3
aにより転写材Pを転写走行面に吸着させながら搬送す
るようになっている。転写材走行面は、搬送ローラ7〜
9の各周面により形成されており、これら搬送ローラ7
〜9には図示しないモータの回転力が伝達される。
【0009】感光体ドラム1から剥離された転写材P
は、真空搬送装置3により矢印に示すように搬送され
る。真空搬送装置3を通過した転写材Pは、転写材ガイ
ド部材4によりその先端が加圧ローラ5と加熱ローラ6
との間のニップ点に導かれる。転写材ガイド部材4は図
13に示すように中央部の高さh1 が両側の高さh2 よ
りわずかに高くなっており、これにより加圧ローラ5と
加熱ローラ6との間に突入される際に転写材Pにボウイ
ング部が形成される。加圧ローラ5と加熱ローラ6とに
より定着が行われた転写材Pは搬送路10に沿って図示
しない排出トレイへ排出される。
は、真空搬送装置3により矢印に示すように搬送され
る。真空搬送装置3を通過した転写材Pは、転写材ガイ
ド部材4によりその先端が加圧ローラ5と加熱ローラ6
との間のニップ点に導かれる。転写材ガイド部材4は図
13に示すように中央部の高さh1 が両側の高さh2 よ
りわずかに高くなっており、これにより加圧ローラ5と
加熱ローラ6との間に突入される際に転写材Pにボウイ
ング部が形成される。加圧ローラ5と加熱ローラ6とに
より定着が行われた転写材Pは搬送路10に沿って図示
しない排出トレイへ排出される。
【0010】しかしながら、この転写搬送装置において
は、1のサイズ、たとえば図14に示したように、たと
えばA0等の幅広の転写材Pを搬送する場合には、良好
なボウイング部100が形成されるが、その他のサイズ
たとえばA2等幅の狭い転写材Pについては、全体的に
加熱ローラ6への突入位置が高くなる。そのため転写材
Pの突入姿勢が不安定になり易く、しわが発生し易いと
いう問題があった。また、このような問題は転写材Pの
材質(特に厚さ)が異なる場合においても生じていた。
は、1のサイズ、たとえば図14に示したように、たと
えばA0等の幅広の転写材Pを搬送する場合には、良好
なボウイング部100が形成されるが、その他のサイズ
たとえばA2等幅の狭い転写材Pについては、全体的に
加熱ローラ6への突入位置が高くなる。そのため転写材
Pの突入姿勢が不安定になり易く、しわが発生し易いと
いう問題があった。また、このような問題は転写材Pの
材質(特に厚さ)が異なる場合においても生じていた。
【0011】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、転写材のサイズや材質にかかわら
ず、定着装置の直前で転写材に良好なボウイング部を形
成し、しわの発生を防止することができる転写材搬送装
置を提供することにある。
ので、その目的は、転写材のサイズや材質にかかわら
ず、定着装置の直前で転写材に良好なボウイング部を形
成し、しわの発生を防止することができる転写材搬送装
置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
る転写材搬送装置は、感光体から可視像が転写された転
写材を、加熱ローラと加圧ローラとからなる定着装置の
前記ローラ間へ向けて搬送する転写材搬送手段と、この
転写材搬送手段と前記定着装置との間に配置されるとと
もに、前記定着装置側の端部に、幅方向の中央部が両端
部各々に比べて高く、かつその高さを調整可能な山型部
を有し、前記転写材にボウイング部を形成する転写材ガ
イド部材と、この転写材ガイド部材の前記山型部の高さ
を前記転写材のサイズに応じて設定し、前記転写材に形
成されるボウイング部の大きさを調整するボウイング部
調整手段とを備えたものである。
る転写材搬送装置は、感光体から可視像が転写された転
写材を、加熱ローラと加圧ローラとからなる定着装置の
前記ローラ間へ向けて搬送する転写材搬送手段と、この
転写材搬送手段と前記定着装置との間に配置されるとと
もに、前記定着装置側の端部に、幅方向の中央部が両端
部各々に比べて高く、かつその高さを調整可能な山型部
を有し、前記転写材にボウイング部を形成する転写材ガ
イド部材と、この転写材ガイド部材の前記山型部の高さ
を前記転写材のサイズに応じて設定し、前記転写材に形
成されるボウイング部の大きさを調整するボウイング部
調整手段とを備えたものである。
【0013】この転写材搬送装置では、転写ガイド部材
の山型部により転写材に形成されるボウイング部が、転
写材個々のサイズに応じて適性な大きさに設定される。
したがって定着装置の加熱ローラと加圧ローラとの間へ
の突入姿勢が安定化し、しわの発生を防止することがで
きる。
の山型部により転写材に形成されるボウイング部が、転
写材個々のサイズに応じて適性な大きさに設定される。
したがって定着装置の加熱ローラと加圧ローラとの間へ
の突入姿勢が安定化し、しわの発生を防止することがで
きる。
【0014】請求項2記載の発明による転写材搬送装置
は、感光体から可視像が転写された転写材を、加熱ロー
ラと加圧ローラとからなる定着装置の前記ローラ間へ向
けて搬送する転写材搬送手段と、この転写材搬送手段と
前記定着装置との間に配置されるとともに、前記定着装
置側の端部に、幅方向の中央部が両端部各々に比べて高
く、かつその高さを調整可能な山型部を有し、前記転写
材にボウイング部を形成する転写材ガイド部材と、この
転写材ガイド部材の前記山型部の高さを前記転写材の材
質に応じて設定し、前記転写材に形成されるボウイング
部の大きさを調整するボウイング部調整手段とを備えた
ものである。
は、感光体から可視像が転写された転写材を、加熱ロー
ラと加圧ローラとからなる定着装置の前記ローラ間へ向
けて搬送する転写材搬送手段と、この転写材搬送手段と
前記定着装置との間に配置されるとともに、前記定着装
置側の端部に、幅方向の中央部が両端部各々に比べて高
く、かつその高さを調整可能な山型部を有し、前記転写
材にボウイング部を形成する転写材ガイド部材と、この
転写材ガイド部材の前記山型部の高さを前記転写材の材
質に応じて設定し、前記転写材に形成されるボウイング
部の大きさを調整するボウイング部調整手段とを備えた
ものである。
【0015】この転写材搬送装置では、転写ガイド部材
の山型部により転写材に形成されるボウイング部が、転
写材個々の材質に応じて適性な大きさに設定される。し
たがって定着装置の加熱ローラと加圧ローラとの間への
突入姿勢が安定化し、しわの発生を防止することができ
る。
の山型部により転写材に形成されるボウイング部が、転
写材個々の材質に応じて適性な大きさに設定される。し
たがって定着装置の加熱ローラと加圧ローラとの間への
突入姿勢が安定化し、しわの発生を防止することができ
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【0017】図1ないし図3は本発明の一実施例に係る
転写材搬送装置を用いた画像形成装置の具体的構成を表
すものである。転写材搬送装置は、感光体ドラム11と
定着装置12との間に配設された真空搬送装置13と、
転写材ガイド装置14とを有している。定着装置12
は、加圧ローラ15と加熱ローラ16との間に転写材P
をニップさせて熱と圧力によりトナー画像の定着を行う
ものである。
転写材搬送装置を用いた画像形成装置の具体的構成を表
すものである。転写材搬送装置は、感光体ドラム11と
定着装置12との間に配設された真空搬送装置13と、
転写材ガイド装置14とを有している。定着装置12
は、加圧ローラ15と加熱ローラ16との間に転写材P
をニップさせて熱と圧力によりトナー画像の定着を行う
ものである。
【0018】感光体ドラム11の上流側には給紙装置1
7が配置されている。給紙装置17には4個のロール紙
18、19、20、21がセットできるようになってい
る。ロール紙18〜20の材質としてはたとえば普通
紙、トレーシングペーパーおよびフィルムの3種類を任
意に選択でき、またそのサイズもA0、A1、A2、A
4サイズの4種類を任意に選択できるようになってい
る。ロール紙18〜20の材質は後述(図9)のように
操作パネル35に設けられた材質選択ボタン36a〜3
6cによりオペレータが設定できるようになっている。
ロール紙18〜21は各々その先端部が送り出しローラ
22〜25により選択的に送り出され、搬送路26〜2
9に沿って合流部30へ搬送されるようになっている。
7が配置されている。給紙装置17には4個のロール紙
18、19、20、21がセットできるようになってい
る。ロール紙18〜20の材質としてはたとえば普通
紙、トレーシングペーパーおよびフィルムの3種類を任
意に選択でき、またそのサイズもA0、A1、A2、A
4サイズの4種類を任意に選択できるようになってい
る。ロール紙18〜20の材質は後述(図9)のように
操作パネル35に設けられた材質選択ボタン36a〜3
6cによりオペレータが設定できるようになっている。
ロール紙18〜21は各々その先端部が送り出しローラ
22〜25により選択的に送り出され、搬送路26〜2
9に沿って合流部30へ搬送されるようになっている。
【0019】合流部30へ送り込まれたロール紙18〜
20の先端部は搬送路32に沿って搬送され、カッタ部
31およびレジストローラ対33を介して感光体ドラム
11の転写部へ送られる。この途中においてロール紙1
8〜20の先端部はカッタ部33において所定の長さに
切断され転写材Pとなる。
20の先端部は搬送路32に沿って搬送され、カッタ部
31およびレジストローラ対33を介して感光体ドラム
11の転写部へ送られる。この途中においてロール紙1
8〜20の先端部はカッタ部33において所定の長さに
切断され転写材Pとなる。
【0020】カッタ部31とレジストローラ対33との
間の搬送路32には転写材サイズに対応するフォトセン
サ34a〜34eが転写材Pの搬送方向に対して直交す
る方向に配置されている。これらフォトセンサ34a〜
34eにより転写材Pのサイズが検知されるようになっ
ている。
間の搬送路32には転写材サイズに対応するフォトセン
サ34a〜34eが転写材Pの搬送方向に対して直交す
る方向に配置されている。これらフォトセンサ34a〜
34eにより転写材Pのサイズが検知されるようになっ
ている。
【0021】感光体ドラム11の転写部には、転写コロ
トロン40aおよび剥離コロトロン40bがそれぞれ感
光体ドラム11に対向して配設されている。給紙装置1
7より送り出された転写材Pは、感光体ドラム11と転
写コロトロン40aとの間を通過し、このとき転写コロ
トロン40aの放電によりトナー像が転写される。トナ
ー像が転写された転写材Pは剥離コロトロン40bによ
り感光体ドラム11面から剥離されるようになってい
る。感光体ドラム11から剥離された転写材Pは、真空
搬送装置13により矢印に示すように搬送される。
トロン40aおよび剥離コロトロン40bがそれぞれ感
光体ドラム11に対向して配設されている。給紙装置1
7より送り出された転写材Pは、感光体ドラム11と転
写コロトロン40aとの間を通過し、このとき転写コロ
トロン40aの放電によりトナー像が転写される。トナ
ー像が転写された転写材Pは剥離コロトロン40bによ
り感光体ドラム11面から剥離されるようになってい
る。感光体ドラム11から剥離された転写材Pは、真空
搬送装置13により矢印に示すように搬送される。
【0022】真空搬送装置13はバキュームファン13
aを備え、このファン13aにより転写材Pを転写走行
面に吸着させながら、搬送させるようになっている。転
写材走行面は搬送ローラ35、36、37の各周面によ
り形成されている。搬送ローラ35にはベルト38を介
して図示しないモータの回転力が伝達されるようになっ
ている。搬送ローラ35の回転力はさらにベルト39を
介して搬送ローラ36、37に順次伝達されるようにな
っている。
aを備え、このファン13aにより転写材Pを転写走行
面に吸着させながら、搬送させるようになっている。転
写材走行面は搬送ローラ35、36、37の各周面によ
り形成されている。搬送ローラ35にはベルト38を介
して図示しないモータの回転力が伝達されるようになっ
ている。搬送ローラ35の回転力はさらにベルト39を
介して搬送ローラ36、37に順次伝達されるようにな
っている。
【0023】真空搬送装置13を通過した転写材Pは、
転写材ガイド装置14によりその先端が、加圧ローラ1
5と加熱ローラ16との間のニップ点に導かれるように
なっている。加圧ローラ15および加熱ローラ16の下
流側の排出ローラ対58の近傍には転写材検出センサ4
1が配設されており、定着装置12を通過した転写材P
の先端の到達を検出するようになっている。転写材検出
センサ41により転写材Pの先端が検出された場合に
は、転写材検出センサ41の検出信号は後述のCPU6
0に送られるようになっている。
転写材ガイド装置14によりその先端が、加圧ローラ1
5と加熱ローラ16との間のニップ点に導かれるように
なっている。加圧ローラ15および加熱ローラ16の下
流側の排出ローラ対58の近傍には転写材検出センサ4
1が配設されており、定着装置12を通過した転写材P
の先端の到達を検出するようになっている。転写材検出
センサ41により転写材Pの先端が検出された場合に
は、転写材検出センサ41の検出信号は後述のCPU6
0に送られるようになっている。
【0024】図5は転写材ガイド装置14の構成を表す
ものである。この転写ガイド装置14は転写材ガイド部
材(バッフル)42を備えている。転写材ガイド部材4
2はたとえばアルミニウム(Al)により形成された平
板状の薄板からなる。この転写材ガイド部材42は保持
部材46の上面に設けられている。転写材ガイド部材4
2の長手方向の両端部にはそれぞれ長手方向に長い長孔
43がそれぞれ形成されている。これら長孔43に対向
して保持部材46側にはねじ孔47が形成されている。
すなわちこれら長孔43およびねじ孔47にショルダー
付きのねじ44、45をねじ止めすることにより転写材
ガイド部材42を保持部材46上に取り付けるようにな
っている。転写材ガイド部材42は加熱ローラ16が発
生する熱により膨張して長手方向に伸びるが、これをシ
ョルダー付きのねじ44、45および長孔43により吸
収するものである。図8はその状態を表すものである。
ものである。この転写ガイド装置14は転写材ガイド部
材(バッフル)42を備えている。転写材ガイド部材4
2はたとえばアルミニウム(Al)により形成された平
板状の薄板からなる。この転写材ガイド部材42は保持
部材46の上面に設けられている。転写材ガイド部材4
2の長手方向の両端部にはそれぞれ長手方向に長い長孔
43がそれぞれ形成されている。これら長孔43に対向
して保持部材46側にはねじ孔47が形成されている。
すなわちこれら長孔43およびねじ孔47にショルダー
付きのねじ44、45をねじ止めすることにより転写材
ガイド部材42を保持部材46上に取り付けるようにな
っている。転写材ガイド部材42は加熱ローラ16が発
生する熱により膨張して長手方向に伸びるが、これをシ
ョルダー付きのねじ44、45および長孔43により吸
収するものである。図8はその状態を表すものである。
【0025】保持部材46の真空搬送装置13側の角部
には転写材ガイド部材42の一部を覆うように前部ガイ
ド部材48が設けられている。前部ガイド部材48は断
面形状がL字状になるように折り曲げ形成されている。
前部ガイド部材48の垂直片48aの中央部には孔49
が形成されている。この孔49に対応して保持部材46
の側面中央部にはねじ孔(図示せず)が形成されてい
る。これら孔49およびねじ孔にねじ47を通して締め
付けることにより前部ガイド部材48が保持部材46に
固定されるようになっている。
には転写材ガイド部材42の一部を覆うように前部ガイ
ド部材48が設けられている。前部ガイド部材48は断
面形状がL字状になるように折り曲げ形成されている。
前部ガイド部材48の垂直片48aの中央部には孔49
が形成されている。この孔49に対応して保持部材46
の側面中央部にはねじ孔(図示せず)が形成されてい
る。これら孔49およびねじ孔にねじ47を通して締め
付けることにより前部ガイド部材48が保持部材46に
固定されるようになっている。
【0026】前部ガイド部材48の水平片48bは転写
材ガイド部材42全体の上方への浮き上がりを押さえる
ためのものであり、通常時は、この水平片48bと転写
材ガイド部材42との間には適度な空間(約2mm)が
設けられている。水平片48bには、両端部が転写搬送
方向の下流側に長く、かつ中央部が短い湾曲面50が形
成されており、転写材ガイド部材42に形成される山形
部51の形状をくずさないようになっている。
材ガイド部材42全体の上方への浮き上がりを押さえる
ためのものであり、通常時は、この水平片48bと転写
材ガイド部材42との間には適度な空間(約2mm)が
設けられている。水平片48bには、両端部が転写搬送
方向の下流側に長く、かつ中央部が短い湾曲面50が形
成されており、転写材ガイド部材42に形成される山形
部51の形状をくずさないようになっている。
【0027】図4は転写ガイド部材42の駆動機構の構
成を表すものである。転写材ガイド部材42の下部には
シャフト52に固定されたカム53、54a、54bが
配置されている。これらカム53、54a、54bは保
持部材46に設けられた切欠き部(図示せず)を介して
転写材ガイド部材42の下面に当接し得るようになって
いる。シャフト52は図示しない軸受け部に回転可能に
支持されており、その端部はリンク部材56の中間部に
固定されている。リンク部材56の下端部には電磁ソレ
ノイド55のプランジャ55aが連結されている。リン
ク部材56の上端部にはスプリング57が連結されてお
り、リンク部材56を図に矢印(破線)で示す方向に付
勢している。
成を表すものである。転写材ガイド部材42の下部には
シャフト52に固定されたカム53、54a、54bが
配置されている。これらカム53、54a、54bは保
持部材46に設けられた切欠き部(図示せず)を介して
転写材ガイド部材42の下面に当接し得るようになって
いる。シャフト52は図示しない軸受け部に回転可能に
支持されており、その端部はリンク部材56の中間部に
固定されている。リンク部材56の下端部には電磁ソレ
ノイド55のプランジャ55aが連結されている。リン
ク部材56の上端部にはスプリング57が連結されてお
り、リンク部材56を図に矢印(破線)で示す方向に付
勢している。
【0028】カム53、54a、54bのうち中央のカ
ム53の偏心高さは両側のカム54a、54bのそれよ
りも高く設定されており、図5および図6にそれぞれ示
したように、転写材ガイド部材42に当接したときに、
常時、転写材ガイド部材42の幅方向の中央部の保持部
材46の表面からの高さh1 が両端部の高さh2 よりも
大きくなるように設定されている。電磁ソレノイド55
は後述の制御部60から出力される制御信号に従って動
作し、転写材質またはサイズに応じて転写材ガイド部材
42の位置(高さ)を変位させるようになっている。す
なわち、転写材Pが小サイズ(A2サイズ以下)の場合
には電磁ソレノイド55がオフ状態であり、このとき転
写材ガイド部材42の山型部51の高さh1 は図6に示
したように低く、一方転写材Pが大サイズ(A1サイズ
以上)の場合には電磁ソレノイド55がオン状態とな
り、このとき転写材ガイド部材42の山型部51の高さ
h1は図5に示したように高くなるようになっている。
ム53の偏心高さは両側のカム54a、54bのそれよ
りも高く設定されており、図5および図6にそれぞれ示
したように、転写材ガイド部材42に当接したときに、
常時、転写材ガイド部材42の幅方向の中央部の保持部
材46の表面からの高さh1 が両端部の高さh2 よりも
大きくなるように設定されている。電磁ソレノイド55
は後述の制御部60から出力される制御信号に従って動
作し、転写材質またはサイズに応じて転写材ガイド部材
42の位置(高さ)を変位させるようになっている。す
なわち、転写材Pが小サイズ(A2サイズ以下)の場合
には電磁ソレノイド55がオフ状態であり、このとき転
写材ガイド部材42の山型部51の高さh1 は図6に示
したように低く、一方転写材Pが大サイズ(A1サイズ
以上)の場合には電磁ソレノイド55がオン状態とな
り、このとき転写材ガイド部材42の山型部51の高さ
h1は図5に示したように高くなるようになっている。
【0029】図9は本実施例の画像形成装置の制御部の
構成を表すものである。この制御部はCPU(中央処理
装置)60を備えている。このCPU60はバス61を
介して装置の各部と接続されている。このうちROM
(リード・オンリ・メモリ)62にはこの装置の各部の
動作を制御するためのプログラムとともに、後述の流れ
図(図10、11)に示すような転写材ガイド部材制御
プログラムが格納されている。RAM(ランダム・アク
セス・メモリ)63には各種演算結果やデータ等が一時
的に格納されるようになっている。入力ポート64は複
数のフォトセンサ34a〜34eおよび材質選択ボタン
36a〜36cからの情報をCPU60へ送るためのイ
ンターフェースである。CPU60はフォトセンサ34
a〜34eからの情報を基に転写材Pのサイズを判定
し、大サイズ(A0、A1)の場合には電磁ソレノイド
52のオン信号、また小サイズ(A2、A4)の場合に
は電磁ソレノイド52のオフ信号をそれぞれ制御信号と
して出力するようになっている。出力ポート65はCP
U60から送出された制御信号を駆動回路66を介して
電磁ソレノイド55へ送るためのインターフェースであ
る。
構成を表すものである。この制御部はCPU(中央処理
装置)60を備えている。このCPU60はバス61を
介して装置の各部と接続されている。このうちROM
(リード・オンリ・メモリ)62にはこの装置の各部の
動作を制御するためのプログラムとともに、後述の流れ
図(図10、11)に示すような転写材ガイド部材制御
プログラムが格納されている。RAM(ランダム・アク
セス・メモリ)63には各種演算結果やデータ等が一時
的に格納されるようになっている。入力ポート64は複
数のフォトセンサ34a〜34eおよび材質選択ボタン
36a〜36cからの情報をCPU60へ送るためのイ
ンターフェースである。CPU60はフォトセンサ34
a〜34eからの情報を基に転写材Pのサイズを判定
し、大サイズ(A0、A1)の場合には電磁ソレノイド
52のオン信号、また小サイズ(A2、A4)の場合に
は電磁ソレノイド52のオフ信号をそれぞれ制御信号と
して出力するようになっている。出力ポート65はCP
U60から送出された制御信号を駆動回路66を介して
電磁ソレノイド55へ送るためのインターフェースであ
る。
【0030】次に、本実施例の転写材搬送装置の転写材
Pのサイズに応じた動作を図10の流れ図を参照して説
明する。
Pのサイズに応じた動作を図10の流れ図を参照して説
明する。
【0031】まず、初期状態では、図2および図6に示
したように、中央のカム53の下死点が転写材ガイド部
材42に当接する位置に設定されたままである。この状
態で給紙装置17から搬送されてきた転写材Pは、転写
コロトロン40aにより感光体ドラム11から可視像が
転写された後、真空搬送装置13の搬送ローラ35〜3
7により加圧ローラ15および加熱ローラ16間のニッ
プ点に向けて導かれる。このとき転写材Pの中央部は転
写ガイド部材42の山型部51の稜線に沿って案内さ
れ、先に加熱ローラ16に突き当たった後、ニップ点に
導かれる。一方、転写材Pの両端部はそれぞれ山形部5
1の両側を走行し、中央部よりも早くニップ点へ導か
れ、これにより転写材Pにはボウイング部が形成され
る。
したように、中央のカム53の下死点が転写材ガイド部
材42に当接する位置に設定されたままである。この状
態で給紙装置17から搬送されてきた転写材Pは、転写
コロトロン40aにより感光体ドラム11から可視像が
転写された後、真空搬送装置13の搬送ローラ35〜3
7により加圧ローラ15および加熱ローラ16間のニッ
プ点に向けて導かれる。このとき転写材Pの中央部は転
写ガイド部材42の山型部51の稜線に沿って案内さ
れ、先に加熱ローラ16に突き当たった後、ニップ点に
導かれる。一方、転写材Pの両端部はそれぞれ山形部5
1の両側を走行し、中央部よりも早くニップ点へ導か
れ、これにより転写材Pにはボウイング部が形成され
る。
【0032】このような過程において、CPU60は複
数のフォトセンサ34a〜34eの検知信号を基に転写
材PのサイズがA0サイズか否かを判断し(ステップS
100)、A0サイズであれば(Y)、電磁ソレノイド
55をオンさせる(ステップS101)。これによりリ
ンク部材56がスプリング54の弾性力に抗してシャフ
ト52を中心に回動し、図1および図5に示したように
中央のカム53の上死点が、転写材ガイド部材42に当
接する位置に設定される。これにより転写ガイド部材4
2には幅方向の中央部が最大の高さの山型部51が形成
される。その結果、転写材Pには、そのサイズに応じた
大きさのボウイング部が形成される。したがって加圧ロ
ーラ15と加熱ローラ16との間への突入姿勢が安定化
し、しわの発生が防止される。加圧ローラ15および加
熱ローラ16により定着が行われた転写材Pは排出ロー
ラ対58により外部へ排出される。
数のフォトセンサ34a〜34eの検知信号を基に転写
材PのサイズがA0サイズか否かを判断し(ステップS
100)、A0サイズであれば(Y)、電磁ソレノイド
55をオンさせる(ステップS101)。これによりリ
ンク部材56がスプリング54の弾性力に抗してシャフ
ト52を中心に回動し、図1および図5に示したように
中央のカム53の上死点が、転写材ガイド部材42に当
接する位置に設定される。これにより転写ガイド部材4
2には幅方向の中央部が最大の高さの山型部51が形成
される。その結果、転写材Pには、そのサイズに応じた
大きさのボウイング部が形成される。したがって加圧ロ
ーラ15と加熱ローラ16との間への突入姿勢が安定化
し、しわの発生が防止される。加圧ローラ15および加
熱ローラ16により定着が行われた転写材Pは排出ロー
ラ対58により外部へ排出される。
【0033】CPU60は転写材Pの定着が行われ、そ
の先端が転写材検出センサ41により検出される(ステ
ップS102;Y)と、電磁ソレノイド55をオフさせ
て図2および図6に示した初期状態に復帰させる(ステ
ップS103)。
の先端が転写材検出センサ41により検出される(ステ
ップS102;Y)と、電磁ソレノイド55をオフさせ
て図2および図6に示した初期状態に復帰させる(ステ
ップS103)。
【0034】転写材PがA0サイズでない場合(ステッ
プS100;N)には、CPU60は次に転写材PがA
1サイズか否かを判断し(ステップS104)、A1サ
イズであれば(Y)、同じく電磁ソレノイドをオンさせ
て上記と同様の動作をさせる(ステップS101〜10
3)。一方、A1サイズでない場合(ステップS10
4;N)には、CPU60は転写材PはA2以下の小サ
イズであるとし、電磁ソレノイド55はオフ状態のまま
とする。この状態では、図2および図6に示したよう
に、中央のカム53の下死点が転写材ガイド部材42に
当接する位置に設定されたままであり、転写材ガイド部
材42の山型部51は小サイズの転写材Pに応じた比較
的ゆるやかな大きさとなる。これにより転写材Pにはそ
のサイズに応じた大きさのボウイング部が形成され、し
わの発生が防止される。
プS100;N)には、CPU60は次に転写材PがA
1サイズか否かを判断し(ステップS104)、A1サ
イズであれば(Y)、同じく電磁ソレノイドをオンさせ
て上記と同様の動作をさせる(ステップS101〜10
3)。一方、A1サイズでない場合(ステップS10
4;N)には、CPU60は転写材PはA2以下の小サ
イズであるとし、電磁ソレノイド55はオフ状態のまま
とする。この状態では、図2および図6に示したよう
に、中央のカム53の下死点が転写材ガイド部材42に
当接する位置に設定されたままであり、転写材ガイド部
材42の山型部51は小サイズの転写材Pに応じた比較
的ゆるやかな大きさとなる。これにより転写材Pにはそ
のサイズに応じた大きさのボウイング部が形成され、し
わの発生が防止される。
【0035】このように本実施例の転写材搬送装置で
は、転写材Pのサイズに応じて転写ガイド部材42に形
成される山型部51の大きさが2段階に切り替わる構成
となっているので、転写材Pのサイズにかかわらず、定
着装置12の直前で良好な大きさのボウイング部を形成
することができ、しわの発生を防止することができる。
は、転写材Pのサイズに応じて転写ガイド部材42に形
成される山型部51の大きさが2段階に切り替わる構成
となっているので、転写材Pのサイズにかかわらず、定
着装置12の直前で良好な大きさのボウイング部を形成
することができ、しわの発生を防止することができる。
【0036】また、本実施例の転写材搬送装置では、転
写材Pの材質に応じても上述のような制御を行うことが
できる。以下、その場合の動作について図11の流れ図
を参照して説明する。
写材Pの材質に応じても上述のような制御を行うことが
できる。以下、その場合の動作について図11の流れ図
を参照して説明する。
【0037】この場合CPU60は材質選択ボタン36
a〜36cの出力信号を監視する。選択された転写材P
の材質が普通紙でなく、トレーシングペーパーまたはフ
ィルムである場合(ステップS110;N))には、厚
さが薄くこしが弱いのでボウイング部を大きくする必要
があり、電磁ソレノイド55をオンさせる(ステップS
111)。これにより転写ガイド部材42には図1およ
び図5に示したように幅方向の中央部が最大の高さの山
型部51が形成される。その結果、転写材Pはこの山型
部51によりニップ部分へ案内され、良好なボウイング
部が形成され、転写材Pの吸湿に起因するしわの発生が
防止される。そしてCPU60は、転写材Pの定着が行
われ、その先端が転写材検出センサ41により検出され
る(ステップS112;Y)と、電磁ソレノイド55を
オフさせて図2および図6に示した状態に復帰させる
(ステップS113)。
a〜36cの出力信号を監視する。選択された転写材P
の材質が普通紙でなく、トレーシングペーパーまたはフ
ィルムである場合(ステップS110;N))には、厚
さが薄くこしが弱いのでボウイング部を大きくする必要
があり、電磁ソレノイド55をオンさせる(ステップS
111)。これにより転写ガイド部材42には図1およ
び図5に示したように幅方向の中央部が最大の高さの山
型部51が形成される。その結果、転写材Pはこの山型
部51によりニップ部分へ案内され、良好なボウイング
部が形成され、転写材Pの吸湿に起因するしわの発生が
防止される。そしてCPU60は、転写材Pの定着が行
われ、その先端が転写材検出センサ41により検出され
る(ステップS112;Y)と、電磁ソレノイド55を
オフさせて図2および図6に示した状態に復帰させる
(ステップS113)。
【0038】転写材Pが普通紙である場合(ステップS
110;Y)には、CPU60は電磁ソレノイド55を
オフ状態のままとする。この状態では、図2および図6
に示したように、中央のカム53の下死点が転写材ガイ
ド部材42に当接する位置に設定されたままであり、山
型部51は薄い材質の転写材Pに応じた比較的ゆるやか
な大きさとなる。これにより転写材Pにはこの山型部5
1の大きさに応じたボウイング部が形成され、しわの発
生が防止される。
110;Y)には、CPU60は電磁ソレノイド55を
オフ状態のままとする。この状態では、図2および図6
に示したように、中央のカム53の下死点が転写材ガイ
ド部材42に当接する位置に設定されたままであり、山
型部51は薄い材質の転写材Pに応じた比較的ゆるやか
な大きさとなる。これにより転写材Pにはこの山型部5
1の大きさに応じたボウイング部が形成され、しわの発
生が防止される。
【0039】以上実施例を挙げて本発明を説明したが、
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要
旨を変更しない範囲で種々変形可能である。たとえば上
記実施例においては、転写材ガイド部材42を駆動させ
るためのカム機構を電磁ソレノイド55により駆動させ
るようにしたが、代わりにステッピングモータを用いる
ようにすれば、多種類の転写材Pの大きさまたは材質に
応じたきめ細かい制御を行うことができる。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要
旨を変更しない範囲で種々変形可能である。たとえば上
記実施例においては、転写材ガイド部材42を駆動させ
るためのカム機構を電磁ソレノイド55により駆動させ
るようにしたが、代わりにステッピングモータを用いる
ようにすれば、多種類の転写材Pの大きさまたは材質に
応じたきめ細かい制御を行うことができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の転写
材搬送装置によれば、転写ガイド部材の山型部により形
成されるボウイング部の大きさを、転写材個々のサイズ
に応じて適性な大きさに設定させるようにしたので、定
着装置への突入姿勢が安定化し、しわの発生を確実に防
止することができる。
材搬送装置によれば、転写ガイド部材の山型部により形
成されるボウイング部の大きさを、転写材個々のサイズ
に応じて適性な大きさに設定させるようにしたので、定
着装置への突入姿勢が安定化し、しわの発生を確実に防
止することができる。
【0041】また請求項2記載の転写材搬送装置によれ
ば、転写ガイド部材の山型部により形成されるボウイン
グ部の大きさを、転写材個々の材質に応じて適性な大き
さに設定させるようにしたので、定着装置への突入姿勢
が安定化し、しわの発生を確実に防止することができ
る。
ば、転写ガイド部材の山型部により形成されるボウイン
グ部の大きさを、転写材個々の材質に応じて適性な大き
さに設定させるようにしたので、定着装置への突入姿勢
が安定化し、しわの発生を確実に防止することができ
る。
【図1】 本発明の一実施例に係る転写材搬送装置の大
サイズ転写材搬送時の動作を説明するための断面図であ
る。
サイズ転写材搬送時の動作を説明するための断面図であ
る。
【図2】 図1の転写材搬送装置の小サイズ転写材搬送
時の動作を説明するための断面図である。
時の動作を説明するための断面図である。
【図3】 図1の転写材搬送装置を用いた画像形成装置
の全体構成を表す断面図である。
の全体構成を表す断面図である。
【図4】 転写ガイド部材駆動機構の構成を表す斜視図
である。
である。
【図5】 大サイズ転写材搬送時のカム機構の動作を説
明するための正面図である。
明するための正面図である。
【図6】 小サイズ転写材搬送時のカム機構の動作を説
明するための正面図である。
明するための正面図である。
【図7】 転写材ガイド装置の構成を表す斜視図であ
る。
る。
【図8】 転写材ガイド部材の一部を表す断面構成図で
ある。
ある。
【図9】 制御部の構成を表すブロック図である。
【図10】 図1の転写材搬送装置の転写材のサイズに
応じた動作を説明するための流れ図である。
応じた動作を説明するための流れ図である。
【図11】 図1の転写材搬送装置の転写材の材質に応
じた動作を説明するための流れ図である。
じた動作を説明するための流れ図である。
【図12】 従来の転写材搬送装置の構成を表す側面図
である。
である。
【図13】 従来の転写材ガイド部材の構成を表す斜視
図である。
図である。
【図14】 従来の転写材ガイド部材の転写材搬送時の
状態を説明するための斜視図である。
状態を説明するための斜視図である。
11…感光体ドラム、12…定着装置、13…真空搬送
装置、14…転写材ガイド装置、15…加圧ローラ、1
6…加熱ローラ、17…給紙装置、18〜21…ロール
紙、42…転写ガイド部材、46…保持部材、52…シ
ャフト、53、54a、54b…カム、55…電磁ソレ
ノイド、56…リンク部材、57…スプリング
装置、14…転写材ガイド装置、15…加圧ローラ、1
6…加熱ローラ、17…給紙装置、18〜21…ロール
紙、42…転写ガイド部材、46…保持部材、52…シ
ャフト、53、54a、54b…カム、55…電磁ソレ
ノイド、56…リンク部材、57…スプリング
Claims (2)
- 【請求項1】 感光体から可視像が転写された転写材
を、加熱ローラと加圧ローラとからなる定着装置の前記
ローラ間へ向けて搬送する転写材搬送手段と、 この転写材搬送手段と前記定着装置との間に配置される
とともに、前記定着装置側の端部に、幅方向の中央部が
両端部各々に比べて高く、かつその高さを調整可能な山
型部を有し、前記転写材にボウイング部を形成する転写
材ガイド部材と、 この転写材ガイド部材の前記山型部の高さを前記転写材
のサイズに応じて設定し、前記転写材に形成されるボウ
イング部の大きさを調整するボウイング部調整手段とを
具備したことを特徴とする転写材搬送装置。 - 【請求項2】 感光体から可視像が転写された転写材
を、加熱ローラと加圧ローラとからなる定着装置の前記
ローラ間へ向けて搬送する転写材搬送手段と、 この転写材搬送手段と前記定着装置との間に配置される
とともに、前記定着装置側の端部に、幅方向の中央部が
両端部各々に比べて高く、かつその高さを調整可能な山
型部を有し、前記転写材にボウイング部を形成する転写
材ガイド部材と、 この転写材ガイド部材の前記山型部の高さを前記転写材
の材質に応じて設定し、前記転写材に形成されるボウイ
ング部の大きさを調整するボウイング部調整手段とを具
備したことを特徴とする転写材搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5073270A JPH06289743A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 転写材搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5073270A JPH06289743A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 転写材搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06289743A true JPH06289743A (ja) | 1994-10-18 |
Family
ID=13513307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5073270A Pending JPH06289743A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 転写材搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06289743A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006178162A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Ricoh Co Ltd | 定着装置及び画像形成装置 |
JP2008120568A (ja) * | 2006-11-15 | 2008-05-29 | Canon Inc | シート搬送装置及び画像形成装置 |
JP2014178673A (ja) * | 2013-02-18 | 2014-09-25 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2015102659A (ja) * | 2013-11-25 | 2015-06-04 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 定着装置、およびこれを備えた画像形成装置 |
JP2016161856A (ja) * | 2015-03-04 | 2016-09-05 | コニカミノルタ株式会社 | 用紙姿勢調整装置、定着装置及び画像形成装置 |
JP2017156626A (ja) * | 2016-03-03 | 2017-09-07 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP5073270A patent/JPH06289743A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006178162A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Ricoh Co Ltd | 定着装置及び画像形成装置 |
JP2008120568A (ja) * | 2006-11-15 | 2008-05-29 | Canon Inc | シート搬送装置及び画像形成装置 |
JP2014178673A (ja) * | 2013-02-18 | 2014-09-25 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2015102659A (ja) * | 2013-11-25 | 2015-06-04 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 定着装置、およびこれを備えた画像形成装置 |
JP2016161856A (ja) * | 2015-03-04 | 2016-09-05 | コニカミノルタ株式会社 | 用紙姿勢調整装置、定着装置及び画像形成装置 |
JP2017156626A (ja) * | 2016-03-03 | 2017-09-07 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
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