JPH06288437A - ダンパープーリー及びその製造方法 - Google Patents
ダンパープーリー及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH06288437A JPH06288437A JP5074801A JP7480193A JPH06288437A JP H06288437 A JPH06288437 A JP H06288437A JP 5074801 A JP5074801 A JP 5074801A JP 7480193 A JP7480193 A JP 7480193A JP H06288437 A JPH06288437 A JP H06288437A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- press
- elastic body
- rubber
- damper
- damper pulley
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Pulleys (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な加工により周方向に対するゴム状弾性
体の滑りトルクを大幅に向上させるようにしたダンパー
プーリーを提供する。 【構成】 この発明に係るダンパープーリーEは、ハブ
10とダンパーマス20との間にゴム状弾性体30を圧
入してなっており、ゴム状弾性体30を圧入する各圧入
面11a,20aを粗面に形成してなり、この粗面は不
規則な軸方向の筋40により構成されている。
体の滑りトルクを大幅に向上させるようにしたダンパー
プーリーを提供する。 【構成】 この発明に係るダンパープーリーEは、ハブ
10とダンパーマス20との間にゴム状弾性体30を圧
入してなっており、ゴム状弾性体30を圧入する各圧入
面11a,20aを粗面に形成してなり、この粗面は不
規則な軸方向の筋40により構成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ハブとダンパーマス
との間にゴム状弾性体を圧入してなる、いわゆる嵌合型
のダンパープーリー及びその製造方法に関する。
との間にゴム状弾性体を圧入してなる、いわゆる嵌合型
のダンパープーリー及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、嵌合型のダンパープーリーは、ハ
ブの外周面にゴム状弾性体を介してダンパーマスを同心
的に取付けた構成となっており、ゴム状弾性体を圧入す
る圧入面としてのハブの外周面及びダンパーマスの内周
面の加工は、主として旋盤による機械加工(切削加工)
で行われている。
ブの外周面にゴム状弾性体を介してダンパーマスを同心
的に取付けた構成となっており、ゴム状弾性体を圧入す
る圧入面としてのハブの外周面及びダンパーマスの内周
面の加工は、主として旋盤による機械加工(切削加工)
で行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のダンパープーリーでは、回転時におけるハブとゴム
状弾性体及びゴム状弾性体とダンパーマスの滑りによる
相対的な位置ずれ規制は、ハブの外周面及びダンパーマ
スの内周面に、周方向に沿って形成された旋削溝によっ
て行われており、軸方向に対する相対的な滑りはある程
度防止することができるが、周方向に対する相対的な滑
りの防止は困難である。このため比較的小さなトルク値
でも相対的な周方向への位置ずれが発生し、ダンパー機
能を低下させるおそれがあった。
来のダンパープーリーでは、回転時におけるハブとゴム
状弾性体及びゴム状弾性体とダンパーマスの滑りによる
相対的な位置ずれ規制は、ハブの外周面及びダンパーマ
スの内周面に、周方向に沿って形成された旋削溝によっ
て行われており、軸方向に対する相対的な滑りはある程
度防止することができるが、周方向に対する相対的な滑
りの防止は困難である。このため比較的小さなトルク値
でも相対的な周方向への位置ずれが発生し、ダンパー機
能を低下させるおそれがあった。
【0004】そこで、上記相対的な周方向への位置ずれ
を防止するために、ハブの外周面及びダンパーマスの内
周面に切削加工とは別にローレット加工又はショット加
工等により粗面を設けたダンパープーリーが使用されて
いる。しかし、この種のダンパープーリーでは、ローレ
ット加工又はショット加工等の別加工工程を設けなけれ
ばならないので、製造コストが高くなるという問題があ
った。また、ハブ及びダンパーマスが鋳物製の場合は、
鋳物が固くてもろいため、ローレット加工が困難で、し
かも工具の耐久性が大幅に低下するという問題があっ
た。
を防止するために、ハブの外周面及びダンパーマスの内
周面に切削加工とは別にローレット加工又はショット加
工等により粗面を設けたダンパープーリーが使用されて
いる。しかし、この種のダンパープーリーでは、ローレ
ット加工又はショット加工等の別加工工程を設けなけれ
ばならないので、製造コストが高くなるという問題があ
った。また、ハブ及びダンパーマスが鋳物製の場合は、
鋳物が固くてもろいため、ローレット加工が困難で、し
かも工具の耐久性が大幅に低下するという問題があっ
た。
【0005】この発明は、上記従来技術の問題点を解決
すべくなされたもので、その目的とするところは、極め
て簡単な切削加工により周方向に対するゴム状弾性体の
滑りトルクを向上できるダンパープーリー及びその製造
方法を提供することにある。
すべくなされたもので、その目的とするところは、極め
て簡単な切削加工により周方向に対するゴム状弾性体の
滑りトルクを向上できるダンパープーリー及びその製造
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の請求項1のダンパープーリーは、ハブと
ダンパーマスとの間にゴム状弾性体を圧入してなるダン
パープーリーであって、前記ゴム状弾性体を圧入する各
圧入面を粗面に形成してなり、この粗面は、不規則な軸
方向の筋又は溝により構成したことを特徴としている。
め、この発明の請求項1のダンパープーリーは、ハブと
ダンパーマスとの間にゴム状弾性体を圧入してなるダン
パープーリーであって、前記ゴム状弾性体を圧入する各
圧入面を粗面に形成してなり、この粗面は、不規則な軸
方向の筋又は溝により構成したことを特徴としている。
【0007】また、請求項2のダンパープーリーの製造
方法では、ハブとダンパーマスとの間にゴム状弾性体を
圧入してなるダンパープーリーの製造方法であって、前
記ゴム状弾性体を圧入する各圧入面を切削加工するに際
し、粗面加工用刃具を少許振動させつつ切削し、各圧入
面に不規則な軸方向の筋又は溝を形成するようにしたこ
とを特徴としている。
方法では、ハブとダンパーマスとの間にゴム状弾性体を
圧入してなるダンパープーリーの製造方法であって、前
記ゴム状弾性体を圧入する各圧入面を切削加工するに際
し、粗面加工用刃具を少許振動させつつ切削し、各圧入
面に不規則な軸方向の筋又は溝を形成するようにしたこ
とを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明の方法は、ゴム状弾性体を圧入するハブ
及びダンパーマスの各圧入面を切削加工する際に、粗面
加工用刃具を少許振動させつつ切削することにより、各
圧入面に不規則な軸方向の筋又は溝を形成することがで
きる。
及びダンパーマスの各圧入面を切削加工する際に、粗面
加工用刃具を少許振動させつつ切削することにより、各
圧入面に不規則な軸方向の筋又は溝を形成することがで
きる。
【0009】したがって、本発明の方法で得られたダン
パープーリーによれば、周方向に対するゴム状弾性体の
滑りトルクを大幅に向上させることができ、ハブとゴム
状弾性体及びゴム状弾性体とダンパーマスの周方向への
相対的な位置ずれを防止することができる。
パープーリーによれば、周方向に対するゴム状弾性体の
滑りトルクを大幅に向上させることができ、ハブとゴム
状弾性体及びゴム状弾性体とダンパーマスの周方向への
相対的な位置ずれを防止することができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明を図面に示す実施例に基づい
て説明する。
て説明する。
【0011】図1はダンパープーリーの断面説明図、図
2はこの発明の第1実施例に係るダンパープーリーの要
部を一部切欠いて示す分解斜視説明図、図3はこの発明
の第2実施例に係る図2に相当する分解斜視説明図であ
る。
2はこの発明の第1実施例に係るダンパープーリーの要
部を一部切欠いて示す分解斜視説明図、図3はこの発明
の第2実施例に係る図2に相当する分解斜視説明図であ
る。
【0012】図において、Eはダンパープーリーで、ハ
ブ10とダンパーマス20との間にゴム状弾性体30を
圧入してなっている。
ブ10とダンパーマス20との間にゴム状弾性体30を
圧入してなっている。
【0013】そしてこの発明の第1実施例に係るダンパ
ープーリーEは、特に、ゴム状弾性体30を圧入する各
圧入面11a,20aを粗面に形成してなり、この粗面
は不規則な軸方向の筋40により構成されている。
ープーリーEは、特に、ゴム状弾性体30を圧入する各
圧入面11a,20aを粗面に形成してなり、この粗面
は不規則な軸方向の筋40により構成されている。
【0014】さらに、この発明の詳細について説明す
る。
る。
【0015】ハブ10は、例えば車両用エンジンのクラ
ンクシャフト軸端に取付けられるボス部11と、このボ
ス部11の径方向外側にウェブ部12を介して同心上に
配置された略円筒状のリム部13とからなっている。ダ
ンパーマス20はリング状に形成され、ボス部11の外
周面11aに同心的に配置されている。ゴム状弾性体3
0はリング状に形成され、ボス部11の外周面11aと
ダンパーマス20の内周面20aとの間に圧入されてい
る。
ンクシャフト軸端に取付けられるボス部11と、このボ
ス部11の径方向外側にウェブ部12を介して同心上に
配置された略円筒状のリム部13とからなっている。ダ
ンパーマス20はリング状に形成され、ボス部11の外
周面11aに同心的に配置されている。ゴム状弾性体3
0はリング状に形成され、ボス部11の外周面11aと
ダンパーマス20の内周面20aとの間に圧入されてい
る。
【0016】なお、符号14はベルトを巻回するための
V溝である。
V溝である。
【0017】ゴム状弾性体30との圧入面であるボス部
11の外周面11a及びダンパーマス20の内周面20
aは、その切削加工に際して粗面加工用刃具を少許振動
させつつ切削されており、これによって各圧入面11
a,20aに、不規則な軸方向の筋40が形成されてい
る。
11の外周面11a及びダンパーマス20の内周面20
aは、その切削加工に際して粗面加工用刃具を少許振動
させつつ切削されており、これによって各圧入面11
a,20aに、不規則な軸方向の筋40が形成されてい
る。
【0018】上記振動切削に利用する振動には、刃具の
外部に振動源をもつ強制振動と、切削加工時の刃具の刃
先を振動源とする自励振動とがある。
外部に振動源をもつ強制振動と、切削加工時の刃具の刃
先を振動源とする自励振動とがある。
【0019】また、この発明の第2実施例では、第1実
施例と同様の加工方法で図3に示すように各圧入面11
a,20aに、不規則な軸方向の溝41が形成してい
る。
施例と同様の加工方法で図3に示すように各圧入面11
a,20aに、不規則な軸方向の溝41が形成してい
る。
【0020】上述したダンパープーリーEによれば、ボ
ス部11の外周面11a及びダンパーマス20の内周面
20aに施された不規則な軸方向の筋40又は溝41に
よりゴム状弾性体30の周方向に対する滑りトルクを大
幅に向上させることができる。これによって、ボス部1
1とゴム状弾性体30及びゴム状弾性体30とダンパー
マス20の周方向に対する相対的な滑りを防止すること
ができる。
ス部11の外周面11a及びダンパーマス20の内周面
20aに施された不規則な軸方向の筋40又は溝41に
よりゴム状弾性体30の周方向に対する滑りトルクを大
幅に向上させることができる。これによって、ボス部1
1とゴム状弾性体30及びゴム状弾性体30とダンパー
マス20の周方向に対する相対的な滑りを防止すること
ができる。
【0021】なお、上記各実施例では、ダンパーマス2
0をゴム状弾性体30を介してボス部11の外周面11
aに取付けたが、リム部13の外周面13aに取付ける
ようにしてもよい。
0をゴム状弾性体30を介してボス部11の外周面11
aに取付けたが、リム部13の外周面13aに取付ける
ようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】上述した通り、この発明のダンパープー
リーによれば、別加工工程を設けることなく簡単な切削
加工により周方向に対するゴム状弾性体の滑りトルクを
大幅に向上させることができる。これによって、ハブと
ゴム状弾性体、ゴム状弾性体とダンパーマスの周方向に
対する相対的な滑りを防止することができ、優れたダン
パー機能を有すると共に、低コストのダンパープーリー
を提供することができる。
リーによれば、別加工工程を設けることなく簡単な切削
加工により周方向に対するゴム状弾性体の滑りトルクを
大幅に向上させることができる。これによって、ハブと
ゴム状弾性体、ゴム状弾性体とダンパーマスの周方向に
対する相対的な滑りを防止することができ、優れたダン
パー機能を有すると共に、低コストのダンパープーリー
を提供することができる。
【図1】この発明に係るダンパープーリーの断面説明図
である。
である。
【図2】この発明の第1実施例に係るダンパープーリー
の要部を一部切欠いて示す分解斜視説明図である。
の要部を一部切欠いて示す分解斜視説明図である。
【図3】この発明の第2実施例に係る図2に相当する分
解斜視説明図である。
解斜視説明図である。
【図4】この発明の第1実施例の圧入面を示す拡大斜視
説明図である。
説明図である。
【図5】この発明の第2実施例の圧入面を示す拡大斜視
説明図である。
説明図である。
E ダンパープーリー 10 ハブ 11 ボス部 11a 圧入面(外周面) 13 リム部 13a 外周面 20 ダンパーマス 20a 圧入面(内周面) 30 ゴム状弾性体 40 筋 41 溝
Claims (2)
- 【請求項1】 ハブとダンパーマスとの間にゴム状弾性
体を圧入してなるダンパープーリーであって、前記ゴム
状弾性体を圧入する各圧入面を粗面に形成してなり、こ
の粗面は、不規則な軸方向の筋又は溝により構成したこ
とを特徴とするダンパープーリー。 - 【請求項2】 ハブとダンパーマスとの間にゴム状弾性
体を圧入してなるダンパープーリーの製造方法であっ
て、前記ゴム状弾性体を圧入する各圧入面を切削加工す
るに際し、粗面加工用刃具を少許振動させつつ切削し、
各圧入面に不規則な軸方向の筋又は溝を形成するように
したことを特徴とするダンパープーリーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5074801A JPH06288437A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | ダンパープーリー及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5074801A JPH06288437A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | ダンパープーリー及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06288437A true JPH06288437A (ja) | 1994-10-11 |
Family
ID=13557778
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5074801A Pending JPH06288437A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | ダンパープーリー及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06288437A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001263423A (ja) * | 2000-01-14 | 2001-09-26 | Fukoku Co Ltd | ダンパおよびその製造方法 |
JP2004530081A (ja) * | 2000-07-25 | 2004-09-30 | ザ ゲイツ コーポレイション | 二重リングダンパ |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62155165U (ja) * | 1986-03-26 | 1987-10-02 |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP5074801A patent/JPH06288437A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62155165U (ja) * | 1986-03-26 | 1987-10-02 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001263423A (ja) * | 2000-01-14 | 2001-09-26 | Fukoku Co Ltd | ダンパおよびその製造方法 |
JP2004530081A (ja) * | 2000-07-25 | 2004-09-30 | ザ ゲイツ コーポレイション | 二重リングダンパ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4047276B2 (ja) | 一体的パルスリングを備えたクランクシャフトダンパと製造方法 | |
JPH0155687B2 (ja) | ||
JP2574648B2 (ja) | ねじり振動ダンパー | |
JPH06288437A (ja) | ダンパープーリー及びその製造方法 | |
US20010019975A1 (en) | Power transmission ring and variable diameter pulley assembly using the same | |
JP4632792B2 (ja) | ダンパ機能を備えたプーリ | |
JPH09112658A (ja) | アイドラギヤ支持装置 | |
JPH08285013A (ja) | ダンパ | |
JPH07317841A (ja) | トーショナルダンパ | |
JP3661744B2 (ja) | ダンパ | |
JPH11159577A (ja) | ダンパおよびその製造方法 | |
JPS62215145A (ja) | ダンパプ−リの製造方法 | |
JPH06280887A (ja) | トリポード型等速ジョイント | |
JPH07208553A (ja) | ダンパとその製造方法 | |
JPH11230269A (ja) | ダンパおよびその製造方法 | |
JPH05209615A (ja) | 軸受保持装置 | |
JPH059554Y2 (ja) | ||
JPH0118923Y2 (ja) | ||
JP2544377Y2 (ja) | センサ検出突起をもつプーリ | |
KR200301807Y1 (ko) | 댐퍼 풀리 | |
JP3663534B2 (ja) | ハブ付き伝動回転体 | |
JP3671498B2 (ja) | 始動モータ取り付け用ハウジング及びその製造方法 | |
JPH07224895A (ja) | ダンパ | |
JPH0613593Y2 (ja) | 磁石発電機の回転子 | |
JPH04111943U (ja) | ダンパ |