JPH07224895A - ダンパ - Google Patents

ダンパ

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Publication number
JPH07224895A
JPH07224895A JP3926994A JP3926994A JPH07224895A JP H07224895 A JPH07224895 A JP H07224895A JP 3926994 A JP3926994 A JP 3926994A JP 3926994 A JP3926994 A JP 3926994A JP H07224895 A JPH07224895 A JP H07224895A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
inner peripheral
cylindrical
labyrinth seal
flange
Prior art date
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Pending
Application number
JP3926994A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Kinoshita
勝 木下
Toshihiko Ito
俊彦 伊藤
Shuichi Matsumoto
修一 松本
Osamu Inomata
修 猪股
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
N O K MEGURASUTEITSUKU KK
Nok Megulastik Co Ltd
Original Assignee
N O K MEGURASUTEITSUKU KK
Nok Megulastik Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by N O K MEGURASUTEITSUKU KK, Nok Megulastik Co Ltd filed Critical N O K MEGURASUTEITSUKU KK
Priority to JP3926994A priority Critical patent/JPH07224895A/ja
Publication of JPH07224895A publication Critical patent/JPH07224895A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 円筒部1cを備えたハブ1、円筒部1cの外
周側に嵌着された円筒状本体2aの軸方向一端に径方向
内方へ向けてフランジ部2bを設けたスリーブ2、およ
びフランジ部2bに弾性体3を介して接続された質量体
4を有するダンパについて、ダストまたは泥水等が円筒
部1cの内周側へ侵入しにくい構造を提供し、当該ダン
パの正常な作動を確保するとともにスリーブ2の非塗装
部2dが錆びることがないようにする。また泥水等が円
筒部1cの内周側へ侵入してもスリーブ2の非塗装部2
dに接触しにくい構造を提供し、スリーブ2の内側の非
塗装部2dが錆びることがないようにする。 【構成】 フランジ部2bの内周端に、ラビリンスシー
ル部2cを設け、またこれに加えて、円筒部1cとフラ
ンジ部2bの間に、接触形の第二シール部7を設けるこ
とにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダンパに係り、更に詳
しくは、クランクシャフト等の回転シャフトに装着され
て、回転シャフトに生起される振動を吸収抑制するトー
ショナルダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図5に示すように、円筒部2
1aを備えた金属製のハブ21、円筒部21aの外周側
に嵌着された円筒状本体22aの軸方向一端に径方向内
方へ向けてフランジ部22bを設けた板金製のスリーブ
22、およびフランジ部22bにゴム状弾性材製の弾性
体23を介して接続された金属製の質量体(振動リング
とも称する)24を有するトーショナルダンパが知られ
ている。
【0003】この種のダンパは、ハブ21をもってクラ
ンクシャフト(図示せず)の外周に装着され、一種の共
振系を構成して、クランクシャフトに生起される振動を
吸収抑制するが、作動時に、外部のダストまたは泥水等
が、矢示するように、円筒部21aの内周側へ回り込む
ようにして侵入して、詰まることがあるために、当該タ
ンパの正常な作動(弾性体23の弾性変形または質量体
24の振れ回り等)が阻害されたり、スリーブ22が、
その内側の非塗装部22cにおいて、錆びたりする問題
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、ダストまたは泥水等が円筒部の内周側へ侵入しにく
い構造を提供し、もって当該ダンパの正常な作動を確保
するとともに、スリーブが、その内側の非塗装部におい
て、錆びることがないようにすることを目的とする(請
求項1)。また、これに加えて、泥水等が円筒部の内周
側へ侵入してもスリーブの非塗装部に接触しにくい構造
を提供し、もってスリーブが、その内側の非塗装部にお
いて、錆びることがないようにすることを目的とする
(請求項2)。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のダンパは、円筒部を備えたハブ、前記円筒
部の外周側に嵌着された円筒状本体の軸方向一端に径方
向内方へ向けてフランジ部を設けたスリーブ、および前
記フランジ部に弾性体を介して接続された質量体を有す
るダンパにおいて、前記フランジ部の内周端に、ラビリ
ンスシール部を設けることにした(請求項1)。また、
これに加えて、円筒部とフランジ部の間に、接触形の第
二シール部を設けることにした(請求項2)。
【0006】
【作用】この種のダンパは、クランクシャフトの外周に
装着された際に、エンジンブロックに固着された非回転
のフロントカバーと軸方向に並べられることになる。し
たがって本発明のダンパのように、スリーブのフランジ
部の内周端にラビリンスシール部が設けられていると、
このラビリンスシール部とフロントカバーとの組み合わ
せによるラビリンスシール作用により、円筒部の内周側
へ侵入しようとするダストまたは泥水等をシールするこ
とが可能となる(請求項1)。またハブの円筒部とスリ
ーブのフランジ部の間に接触形の第二シール部が設けら
れていると、この第二シール部のシール作用により、円
筒部の内周側へ侵入した泥水等を、それ以上奥へ侵入す
ることがないように、シールすることが可能となる(請
求項2)。
【0007】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。
【0008】図1に示すように、ハブ1が、クランクシ
ャフト8に対する取付部1aと、プーリ部1bと、円筒
部1cとを一体に備えており、円筒部1cの外周側にス
リーブ2が嵌着されている。スリーブ2が、円筒部1c
の外周側に所定の締め代をもって嵌着された円筒状本体
2aと、この円筒状本体2aの軸方向一端に径方向内方
へ向けて設けられたフランジ部2bと、このフランジ部
2bの内周端に軸方向一端側へ向けて設けられた円筒状
のラビリンスシール部2cとを一体に備えており、フラ
ンジ部2bの軸方向他端側に、第一弾性体3を介して第
一質量体4が接続され、円筒状本体2aの外周側に、第
二弾性体5を介して第二質量体6が接続されている。ま
た図2に拡大して示すように、円筒部1cとフランジ部
2bの間に、接触形の第二シール部7が設けられてい
る。
【0009】ハブ1、第一質量体4および第二質量体6
はそれぞれ所定の金属により環状に成形され、スリーブ
2は所定の板金により環状に成形されている。第一弾性
体3は所定のゴム状弾性材により環状に成形されるとと
もに、フランジ部2bおよび第一質量体4に対してそれ
ぞれ加硫接着されている。第二弾性体5は所定のゴム状
弾性材により環状に成形されるとともに、円筒部1cお
よび第二質量体6に対してそれぞれ加硫接着されてい
る。第二シール部7は所定のゴム状弾性材により環状に
成形され、フランジ部2bに対して加硫接着されるとと
もに、フランジ部2bと円筒部1cの間に軸方向に圧縮
された状態で介装されている。
【0010】上記構成のダンパは、ハブ1の取付部1a
をもってクランクシャフト8の外周に装着され、一種の
共振系を構成して、クランクシャフト8に生起される曲
げ振動または捩り振動を吸収抑制する。またクランクシ
ャフト8の外周に装着された際に、エンジンブロック
(図示せず)に固着された非回転のフロントカバー9と
軸方向に並べられる。10は当該ダンパをクランクシャ
フト8に装着するためのボルト、11は当該ダンパをク
ランクシャフト8に対して回り止めするためのキーであ
る。
【0011】しかして上記構成のダンパは、以下の作用
効果を奏する。 A.スリーブ2のフランジ部2bの内周端に設けられた
ラビリンスシール部2cが、エンジンブロックに固着さ
れたフロントカバー9と組み合わされてラビリンスシー
ル作用を奏するために、円筒部1cの内周側へ侵入しよ
うとする外部のダストまたは泥水等を、該部においてシ
ールすることが可能である。ラビリンスシールは、二部
材(ラビリンスシール部2cとフロントカバー9)を微
小間隙をもって対向させることによりシール作用を奏す
るもので、クランクシャフト8のように高速で回転する
ものにとって極めて有効な非接触形のシール手段であ
る。したがってこのラビリンスシール作用により、ダス
トまたは泥水等が円筒部1cの内周側に侵入して詰まる
のを防止することができるために、当該ダンパの正常な
作動を確保することができるとともに、スリーブ2が、
その内側の非塗装部2dにおいて、錆びるのを防止する
ことができる。 B.ラビリンスシール部2cが円筒状に成形されている
ために、このラビリンスシール部2cが、円筒部1cの
内周側へ侵入しようとする外部のダストまたは泥水を直
接、受け止め、受け止めた後に高速回転によりこれを振
り切ることが可能である。したがってこの振切りによる
シール作用と上記したラビリンスシール作用とが相俟っ
て、該部に設定された第一シール部を、そのシール性能
について極めて強力なものとすることができる。
【0012】C.板金製のスリーブ2に、円筒状本体2
a、フランジ部2bおよび円筒状のラビリンスシール部
2cを階段状の断面を呈するように一体成形することに
したために、このスリーブ2をプレスまたは絞り加工等
により容易に製造することができるとともに、スリーブ
2の強度を高めることができる。 D.ラビリンスシール部2cをフランジ部2bの内周端
に設けることにしたために、設計または製作時にフラン
ジ部2bの径方向長さを適宜決定することにより、ラビ
リンスシール部2cの径方向位置を任意の位置に決定す
ることが可能である。したがって共にラビリンスシール
作用をなす相手方であるフロントカバー9の位置または
形状に合わせて、ラビリンスシール部2cの径方向位置
を適切に設定することにより、ラビリンスシール効果を
大きなものとすることができる。 E.円筒部1cとフランジ部2bの間に接触形の第二シ
ール部7が設けられているために、この第二シール部7
のシール作用により、円筒部1cの内周側へ侵入した泥
水等を、それ以上奥へ侵入することがないように、シー
ルすることが可能である。したがって例え、泥水等が円
筒部1cの内周側へ侵入することがあっても、第二シー
ル部7のシール作用により、泥水等がスリーブ2の非塗
装部2dに接触するのを防止することができるために、
スリーブ2が、非塗装部2dにおいて、錆びるのを防止
することができる。
【0013】尚、この第二シール部7は、図2に示した
ように、第一弾性体3と一体である他、図3および図4
に示すように、第一弾性体3と別体であっても良い。ま
たフランジ部2bに加硫接着されて円筒部1cに圧接す
るものである他、円筒部1cに加硫接着されてフランジ
部2bに圧接するものであっても良く、またフランジ部
2bおよび円筒部1cの何れにも接着されずに両者の間
に挾み込まれるものであっても良い。第二シール部7が
第一弾性体3と別体である場合、この第二シール部7は
第一弾性体3と同種または異種のゴム状弾性材により成
形される。
【0014】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。 A.スリーブのフランジ部の内周端に設けられたラビリ
ンスシール部が、エンジンブロックに固着されたフロン
トカバーと組み合わされてラビリンスシール作用を奏す
るために、円筒部の内周側へ侵入しようとする外部のダ
ストまたは泥水等を、該部においてシールすることが可
能である。したがってこのラビリンスシール作用によ
り、ダストまたは泥水等が円筒部の内周側に侵入して詰
まるのを防止することができるために、当該ダンパの正
常な作動を確保することができるとともに、スリーブ
が、その内側の非塗装部において、錆びるのを防止する
ことができる(請求項1および請求項2)。 B.ラビリンスシール部をフランジ部の内周端に設ける
ことにしたために、設計または製作時にフランジ部の径
方向長さを適宜決定することにより、ラビリンスシール
部の径方向位置を任意の位置に決定することが可能であ
る。したがって共にラビリンスシール作用をなす相手方
であるエンジンブロックまたはフロントカバーの位置ま
たは形状に合わせて、ラビリンスシール部の径方向位置
を適切に設定することにより、ラビリンスシール効果を
大きなものとすることができる(請求項1および請求項
2)。 C.円筒部とフランジ部の間に接触形の第二シール部が
設けられているために、この第二シール部のシール作用
により、円筒部の内周側へ侵入した泥水等を、それ以上
奥へ侵入することがないように、シールすることが可能
である。したがって例え、泥水等が円筒部の内周側へ侵
入することがあっても、第二シール部のシール作用によ
り、泥水等がスリーブの非塗装部に接触するのを防止す
ることができるために、スリーブが、非塗装部におい
て、錆びるのを防止することができる(請求項2)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るダンパの半裁断面図
【図2】図1におけるA部拡大図
【図3】本発明の他の実施例に係るダンパの半裁断面図
【図4】図3におけるB部拡大図
【図5】従来例に係るダンパの半裁断面図
【符号の説明】
1 ハブ 1a 取付部 1b プーリ部 1c 円筒部 2 スリーブ 2a 円筒状本体 2b フランジ部 2c ラビリンスシール部 2d 非塗装部 3 第一弾性体 4 第一質量体 5 第二弾性体 6 第二質量体 7 第二シール部 8 クランクシャフト 9 フロントカバー 10 ボルト 11 キー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 修一 神奈川県藤沢市辻堂新町4−3−1 エ ヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会 社内 (72)発明者 猪股 修 神奈川県藤沢市辻堂新町4−3−1 エ ヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会 社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒部(1c)を備えたハブ(1)、前
    記円筒部(1c)の外周側に嵌着された円筒状本体(2
    a)の軸方向一端に径方向内方へ向けてフランジ部(2
    b)を設けたスリーブ(2)、および前記フランジ部
    (2b)に弾性体(3)を介して接続された質量体
    (4)を有するダンパにおいて、前記フランジ部(2
    b)の内周端に、ラビリンスシール部(2c)を設けた
    ことを特徴とするダンパ。
  2. 【請求項2】 請求項1のダンパにおいて、円筒部(1
    c)とフランジ部(2b)の間に、接触形の第二シール
    部(7)を設けたことを特徴とするダンパ。
JP3926994A 1994-02-15 1994-02-15 ダンパ Pending JPH07224895A (ja)

Priority Applications (1)

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JP3926994A JPH07224895A (ja) 1994-02-15 1994-02-15 ダンパ

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JP3926994A JPH07224895A (ja) 1994-02-15 1994-02-15 ダンパ

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JP3926994A Pending JPH07224895A (ja) 1994-02-15 1994-02-15 ダンパ

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JP (1) JPH07224895A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011220389A (ja) * 2010-04-06 2011-11-04 Nok Corp ダンパ
JP2011241891A (ja) * 2010-05-18 2011-12-01 Nok Corp ダンパ
JP2011241907A (ja) * 2010-05-19 2011-12-01 Nok Corp トーショナルダンパ及びその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011220389A (ja) * 2010-04-06 2011-11-04 Nok Corp ダンパ
JP2011241891A (ja) * 2010-05-18 2011-12-01 Nok Corp ダンパ
JP2011241907A (ja) * 2010-05-19 2011-12-01 Nok Corp トーショナルダンパ及びその製造方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040225