JP2009174683A - 樹脂プーリ付き軸受 - Google Patents

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    • F16C2361/63Gears with belts and pulleys

Abstract

【課題】樹脂プーリ付き軸受のシール性を確保しつつ、その組み立て作業性を向上させる。
【解決手段】転がり軸受12の外周に樹脂プーリ13が射出成形により一体化され、転がり軸受12の両側に取り付けられた円環状のダストカバー20により、転がり軸受12の両端面が覆われる。樹脂プーリ13の内周部14の両端面に突条17が全周にわたって形成され、その突条17の内径面と、ダストカバー20の外周部23との間のすき間によってラビリンス30が形成される。この突条17は樹脂プーリ13の成形時に形成可能であるため、ダストカバー20の取り付けにより、前記ラビリンス30が形成される。これにより、樹脂プーリ付き軸受10の組み立て作業性が向上する。
【選択図】図1

Description

この発明は、転がり軸受の外周に射出成形により樹脂プーリが一体化され、前記転がり軸受の内輪の両端部に円環状のダストカバーがそれぞれ取り付けられ、このダストカバーにより転がり軸受の外輪の端面が覆われる樹脂プーリ付き軸受に関するものである。
一般に、自動車エンジンのカム駆動用のタイミングベルトや補機を駆動する補機ベルトの移動を案内するアイドラプーリとして、樹脂プーリ付き軸受が多数使用されている。この樹脂プーリ付き軸受は、軸の外周に固定された転がり軸受の外周に射出成形により樹脂プーリが一体化され、その樹脂プーリが転がり軸受により回転自在に支持されたものである。
この樹脂プーリ付き軸受は、前述のアイドラプーリとして使用される場合、外部からのダスト、泥水などの異物が軸受内部に侵入するのを防止するために、ダストカバーを備えている。このダストカバーとしては、前記転がり軸受の内輪の両端部にそれぞれ取り付けられ、その転がり軸受の外輪の端面を覆うものであり、その形状や、軸への取り付け部の構造を工夫することで、異物の軸受内への浸入を防止する軸受のシール性を高めた技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−180476号公報
前記特許文献1に記載の技術は、補機ベルトの張力調整装置におけるテンションプーリを支持するプーリアームの揺動中心となる軸受部に適用されたものである。この補機ベルトの張力調整装置は、補機駆動用のベルトの弛み側にテンションプーリを接触させ、そのテンションプーリを回転自在に支持し油圧式オートテンショナの調整力が付与されるプーリアームを、エンジンブロックに揺動自在に取り付けたものである(特許文献1 図1参照)。
前記プーリアーム41は、図8に示すように、その端部に設けられたボス部42の中心軸上に形成された軸挿入孔43内にフランジ44を一端に有する一対の筒状のすべり軸受45が圧入され、このすべり軸受45の内部に筒状の支持軸46が挿入され、支持軸46の中心孔に挿入されたボルト47の締め付けによりエンジンブロック48に固定される。
前記ボルト47の頭部と支持軸46との間に設けられた座金49の外周に、ボス部42を覆う円筒部50が設けられる。一方、ボス部42の他端部外周に円筒状のスリンガ51が取り付けられ、このスリンガ51と座金49の円筒部50との間にラビリンスが形成される。
前記座金49は、前述のアイドラプーリに使用されるダストカバーとして機能しており、その座金49(ダストカバー)の円筒部50とスリンガ51との間のすき間によってラビリンスが形成されて、軸受内への異物の浸入を防止することができる。
しかし、前記補機ベルトの張力調整装置では、前記ラビリンスを形成するために、プーリアーム41のボス部42の端部に別途スリンガ51を取り付ける必要があり、エンジン組み立て工程において、部品数が増加し作業性の低下を招く恐れがある。
また、スリンガ51を取り付ける場合、座金49の円筒部50(ダストカバー)との間のすき間で適切なラビリンスを形成するために、スリンガ51を、円筒部50とで形成される間隔が所要の間隔となるように取り付ける必要があり、その取り付けに時間がかかり組み立て作業性が低下する。
ここで、前記特許文献1に記載の技術を、前述のアイドラプーリとしての樹脂プーリ付き軸受に適用した場合、すなわち、樹脂プーリに別途スリンガを取り付けて、転がり軸受に取り付けられるダストカバーの外周部と、前記スリンガとの間でラビリンスを形成した場合、前述の問題と同様の問題が生じ得る。
そこで、この発明の課題は、樹脂プーリ付き軸受のシール性を確保しつつ、その組み立て作業性を向上させることにある。
前記課題を解決するために、この発明は、転がり軸受と、この転がり軸受の外周に射出成形により一体化された樹脂プーリと、前記転がり軸受の内輪の両端部にそれぞれ取り付けられ、その転がり軸受の外輪の端面を覆う円環状のダストカバーとからなる樹脂プーリ付き軸受において、前記樹脂プーリの端面に突条が全周にわたって形成され、前記ダストカバーの外周部と前記突条との間のすき間によってラビリンスが形成された構成を採用したものである。
この構成によると、樹脂プーリの突条は、その樹脂プーリの射出成形時に形成されるため、ダストカバーが内輪に取り付けられることで、このダストカバーと突条との間のすき間によってラビリンスが形成される。その結果、前述の特許文献1に記載のもののように、ラビリンスを形成するためにスリンガを別途取り付ける必要がなく、樹脂プーリ付き軸受の組み立て作業性を向上させることができる。
前記構成において、前記樹脂プーリの内周部の両端面が、前記外輪の両端面よりも軸方向内側に位置し、前記ダストカバーの外周部に軸方向内向きのフランジが設けられ、このフランジの端部が前記突条よりも内径側に、かつ前記外輪の端面よりも軸方向内側に位置し、前記フランジと前記突条の内径部との間、および前記フランジと前記外輪の外径面との間のすき間によってラビリンスが形成された構成を採用することができる。
この構成では、転がり軸受にダストカバーを取り付けると、そのダストカバーのフランジと突条との間、およびフランジと転がり軸受の外輪の外径面との間のすき間によってラビリンスが形成される。これにより、ラビリンスを形成するすき間は、突条の内径面とフランジの外径面の間から、フランジと外輪の外径面との間へと至り屈曲するものとなるので、転がり軸受内への異物の浸入を効果的に防止することができる。
また、前記ダストカバーと前記樹脂プーリの突条との間でラビリンスが形成される構成を採用した場合、前記樹脂プーリの内周部の両端面が、前記外輪の両端面よりも軸方向内側に位置し、前記ダストカバーの外周部の内径側に軸方向内向きに凹む凹部が全周に形成され、その凹部の軸方向内端部が、前記突条よりも内径側に、かつ前記外輪の端面よりも軸方向内側に位置し、前記ダストカバーの外周部と前記突条との間、前記凹部と前記樹脂プーリの端面との間、および前記凹部と前記突条の内径面との間のすき間によってラビリンスが形成された構成を採用することができる。
この構成によると、ラビリンスを形成するすき間が、樹脂プーリの突条とダストカバーの外周部との間から突条の内径部とダストカバーの凹部との間を経て、樹脂プーリの内周部の端面と凹部との間に至り屈曲するように形成されるので、この構成においても、ダストや泥水等の異物が多く存在する劣悪な環境下での使用される際、転がり軸受のシール性を確実に向上させることが可能となる。
前記ダストカバーの外周部の内径側に軸方向内向きに凹む凹部が全周に形成された構成を採用した場合、前記ダストカバーの外周部に軸方向内向きのフランジが設けられ、このフランジと前記樹脂プーリの突条の外径部との間でラビリンスが形成された構成とすることができる。このようにすると、ダストカバーのフランジと樹脂プーリの突条の外径部との間にもラビリンスが形成され、そのラビリンスの開口部(フランジの先端と突条の外径面とのすき間)が軸方向内向きとなるので、軸受内にダストや泥水などの異物が浸入し難くなり、さらに、転がり軸受のシール性を向上させることができる。
また、前記突条の内径面が、外径方向に傾斜するテーパ面、または凹状球面である構成を採用すると、前記ラビリンス内に浸入した異物を樹脂プーリに作用する遠心力を利用して容易に排出することが可能となる。
さらに、前記突条の外径面が、外径方向に傾斜するテーパ面、または凹状球面である構成を採用することができる。このようにすると、樹脂プーリの端面の外周部側から内径向きに伝う泥水などの異物が、突条の先端へ移動し難くなり、その異物のラビリンス内への侵入を防止することができる。
前記課題を解決するために、この発明の樹脂プーリ付き軸受としては、転がり軸受と、この転がり軸受の外周に射出成形により一体化された樹脂プーリと、前記転がり軸受の内輪の両端部にそれぞれ取り付けられ、その転がり軸受の外輪の端面を覆う円環状のダストカバーと、前記内輪の内周に固定される取り付けボルトからなる樹脂プーリ付き軸受において、前記樹脂プーリの両端面に突条が全周にわたって形成され、前記取り付けボルトの頭部に設けた円板状の鍔部が、前記外輪の一端面を覆う前記ダストカバーを兼ねており、その外輪の他端面を覆う前記ダストカバーの外周部と前記突条の間、および前記鍔部の外周部と前記突条との間のすきまによってラビリンスが形成された構成を採用することができる。
この構成では、取り付けボルトの鍔部が、転がり軸受の内輪の端部に取り付けられる一方のダストカバーを兼ねている。このため、この取り付けボルトが内輪の内周に固定されることにより、その鍔部が外輪の一端面を覆い、その鍔部の外周部と樹脂プーリの突条の間とにラビリンスシールが形成される。また、転がり軸受の他端面を覆うダストカバーの外周部と前記突条の間のすき間によってもラビリンスシールが形成される。このように、取り付けボルトが内輪の内周に固定された状態で前記ラビリンスが形成されるので、樹脂プーリ付き軸受の組み立て作業性が向上する。
以上のように、この発明は、転がり軸受の内輪の両端部にダストカバーがそれぞれ取り付けられることで、そのダストカバーの外周部と樹脂プーリの端面の突条との間のすき間によってラビリンスが形成され、転がり軸受のシール性を確保しつつ、樹脂プーリ付き軸受の組み立て作業性を向上することができる。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、転がり軸受12と、この転がり軸受12の外周に射出成形により一体化された樹脂プーリ13と、転がり軸受12の両側にそれぞれ取り付けられ、外輪16の両端面を覆うダストカバー20とからなり、その外輪16によって樹脂プーリ13が回転自在に支持されている。
転がり軸受12は、その外輪16の外周に樹脂プーリ13が射出成形により一体化されている。内輪18の両端部には円環状のダストカバー20がそれぞれ取り付けられ、外輪16の両端面がダストカバー20によって覆われている。なお、転がり軸受12は公知の転がり軸受であり、例えば、深溝玉軸受、アンギュラ玉軸受、円筒ころ軸受、円すいころ軸受等を適用することができる。
前記樹脂プーリ13は、内周部14とベルト(図示省略)が掛けられるプーリ溝を有する外周部15とが一体に形成されたものである。その内周部14は、外輪16の軸幅(軸方向の幅)と同幅に形成され、その端面と転がり軸受12の端面とが一致するようにその転がり軸受12の外周に射出成形により一体化される。
樹脂プーリ13の内周部14の両端面には、軸方向に突き出す突条17が全周にわたって形成される。この突条17は、内輪18に取り付けられるダストカバー20の外周部23よりも外径側に形成され、その内径面および外径面が円筒面とされる。この円筒面は転がり軸受12の軸心と同軸の軸心を有している。
なお、前記突条17の内径面は円筒面であるが、外径方向に傾斜するテーパ面(円すい面)、または凹状球面とすることができる。この場合、突条17の外径面に付着した異物が、樹脂プーリ13に作用する遠心力によって外部に排出され易くなる。また、突条17の外径面も円筒面であるが、外径方向に傾斜するテーパ面(円すい面)または凹状球面としてもよい。樹脂プーリ13の端面の外周部15側から内径方向に伝う泥水などの異物が、突条17の先端へ移動し難くなり、その異物のラビリンス内への侵入が防止されるからである。
前記内輪18に取り付けられるダストカバー20は、円板皿状をなし、中央に取り付けボルト31が挿通する孔を有する。その孔の外周には、内輪18の端部が嵌り合う軸方向外向きの嵌合筒部21が形成される。この嵌合筒部21の軸方向外端には内輪18の端面に突き当てられる突き当て板部22が外径向きに形成される。突き当て板部22の外周には、軸方向外向きに広がるテーパ部を経て外径向きの外周部23が形成される。このテーパ部によって外周部23は、図1に示すように、外輪16の端部と樹脂プーリ13の内周部14の端面の一部を、軸方向のすき間をおいて覆うことができる。
前記ダストカバー20の嵌合筒部21が内輪18の内径面に圧入され、突き当て板部22を転がり軸受12に突き当てることで、内輪18の両端部にダストカバー20がそれぞれ取り付けられる。この取り付けで、ダストカバー20の外周部23の外端縁と樹脂プーリ13の突条17の内径面との間のすき間によるラビリンス30が形成される。
ダストカバー20の取り付けにより、前記ラビリンス30が形成されるので、特許文献1に記載のもののように、ラビリンスを構成するためのスリンガを別途取り付ける必要がないので、樹脂プーリ付き軸受10の組み立て作業性が向上する。
このように構成される樹脂プーリ付き軸受10は、ダストカバー20の孔に挿入されるボルト31の締め付けによりエンジンブロック等のプーリ取り付け対象32に固定される。この樹脂プーリ付き軸受10の固定の際、図1に示すように、プーリ取り付け対象32に設けられたねじ孔にボルト31が締め付けられる。
この締め付けにより、樹脂プーリ付き軸受10が、プーリ取り付け対象32とボルト31の頭部に設けられる鍔部33と間で、ダストカバー20の突き当て板部22を介して挟まれて、プーリ取り付け対象32に固定される。
樹脂プーリ付き軸受10の固定により、樹脂プーリ13の突条17の内径面とダストカバー20の外周部23との間のすき間によってラビリンス30が形成される。その結果、外部からのダストや泥水などの異物が、転がり軸受12とダストカバー20との接触部、あるいは転がり軸受12内部に侵入することを防止することができる。
前記ダストカバー20の構造は、樹脂プーリ付き軸受の取り付け作業性に影響を与えない範囲で、適宜変更することができる。一例として、この発明の第2実施形態を図2に示す。
第2実施形態に係る樹脂プーリ付き軸受10は、図2に示すように、前記樹脂プーリ13の内周部14の両端面が転がり軸受12の両端面よりも軸方向内側に位置し、ダストカバー20の外周部23に軸方向内向きのフランジ24が設けられた点で前述の第1実施形態と相違する。その他の構成は前述の第1実施形態と同様であり、同一に考えられる構成に同符号を用いる。
この実施形態では、ダストカバー20のフランジ24の端部が、樹脂プーリ13の突条17よりも内径側に、かつ転がり軸受12の端面よりも軸方向内側に位置している。前記ダストカバー20が内輪18の両端部にそれぞれ取り付けられることで、そのフランジ24と突条17の内径面との間、およびフランジ24と外輪16の外径面との間のすき間によってラビリンス30が形成される。
このようにダストカバー20を内輪18に取り付けることにより前記ラビリンス30が形成されるので、特許文献1に記載のもののように、ラビリンスを構成するスリンガを別途取り付ける必要がなく、樹脂プーリ付き軸受10の組み立て作業性が向上する。
また、前記ラビリンス30を形成するすき間が、ダストカバー20の突条17の内径面とフランジ24の外径部の間から、フランジ24と外輪16の外径面との間へ至り屈曲するように形成される。その結果、前述の第1実施形態の場合と比して、転がり軸受12内への異物の浸入をより効果的に防止することができる。
この発明の第3実施形態を図3〜図5に示す。
この第3実施形態に係る樹脂プーリ付き軸受10は、図3に示すように、前記樹脂プーリ13の内周部14の両端面が、転がり軸受12の両端面よりも軸方向内側に位置し、前記ダストカバー20の外周部23の内径側に軸方向内向きに凹む凹部25が全周に形成された点で前述の第1実施形態と相違する。その他の構成は前述の第1実施形態と同様であり、同一に考えられる構成に同符号を用いる。
この実施形態では、ダストカバー20の凹部25の軸方向内端部が、樹脂プーリ13の突条17より内径側に、かつ外輪16の端面よりも軸方向内側に位置している。これにより、ダストカバー20が内輪18に取り付けられることで、ダストカバー20の外周部と突条17との間、凹部25と樹脂プーリ13の端面との間、および凹部25と突条17の内径面との間のすき間によってラビリンス30が形成される。
このように、ダストカバー20を内輪18に取り付けることにより前記ラビリンス30が形成される。その結果、特許文献1に記載のもののように、ラビリンスを構成するスリンガを別途取り付ける必要がなく、前記第2実施形態の場合と同様、樹脂プーリ付き軸受10の組み立て作業性が向上する。
また、前記ラビリンス30を形成するすき間が、樹脂プーリ13の突条17とダストカバー20の外周部23との間のすき間から突条17の内径部とダストカバー20の凹部25との間のすき間を経て、樹脂プーリ13の内周部14の端面と凹部25との間のすき間に至り屈曲して形成される。このため、前述の第1実施形態の場合と比して、転がり軸受12内への異物の浸入をより効果的に防止することができる。
また、樹脂プーリ13の突条17は、その内周面が外径方向に傾斜するテーパ面とされる。突条17の内周面がテーパ面であれば、樹脂プーリ付き軸受10の使用時、樹脂プーリ13に作用する遠心力により、ラビリンス30内の泥水などの異物が突条17の内周面に沿って移動し、外部に排出され易くなる。なお、ラビリンス30内の異物を外部に容易に排出させるために、図4に示すように、樹脂プーリ13の突条17の内径面を凹状球面としてもよい。
一方、突条17の外周面は、転がり軸受12の軸心と同心の軸心を有する円筒面とされる。なお、この突条17の外径面を、外径方向に傾斜するテーパ面(円すい面)、または凹状球面となるように形成してもよい(図5参照)。これにより、樹脂プーリ13の端面の外周部15側から内径方向に伝う泥水などの異物が、突条17の先端へ移動し難くなるからである。
前記第3実施形態に係る樹脂プーリ付き軸受の変形例を図6に示す。この変形例において、樹脂プーリ付き軸受10は、ダストカバー20の外周部23に軸方向内向きのフランジ26が設けられ、このフランジ26と樹脂プーリ13の突条17の外径部との間のすき間によってラビリンス30が形成された点で、第3実施形態と相違する。その他の構成は第3実施形態と同様である。
この変形例では、ダストカバー20のフランジ26と樹脂プーリ13の突条17の外径面との間のすき間によってもラビリンス30が形成される。さらにラビリンス30の開口部(フランジ26の先端と突条17の外径面との間)が軸方向内向きとなるので、転がり軸受12内にダストや泥水などの異物が浸入し難くなり、前記第3実施形態の場合と比して、転がり軸受12のシール性を向上させることができる。
この発明の第4実施形態を図7に示す。
第4実施形態に係る樹脂プーリ付き軸受10は、前記転がり軸受12の内輪18の内周に取り付けボルト31が取り付けられ、この取り付けボルト31の頭部に設けられた円板状の鍔部33が、外輪16の一端面を覆うダストカバー20を兼ねる点で第1実施形態と相違する。その他の構成は前述の第1実施形態と同様であり、同一に考えられる構成に同符号を用いる。
この実施形態に係る樹脂プーリ付き軸受10は、図7に示すように、外輪16の他端面がダストカバー20により覆われた転がり軸受12の内周に、他端にフランジを有する円筒状のスペーサ11を介して、取り付けボルト31が固定される。この取り付けボルト31の締め付けにより、エンジンブロック等のプーリ取り付け対象32に取り付けられる。
この取り付けにおいて、スペーサ11のフランジがプーリ取り付け対象32に突き当たっており、取り付けボルト31の鍔部33が座金34の厚み分の間隔をもって、転がり軸受12の一端面を覆っている。
この取り付けボルト31の鍔部33の外縁部が、樹脂プーリ13の突条17の内径面との間によってラビリンス30を形成する。一方、転がり軸受12の他端面を覆うダストカバー20の外周部23も樹脂プーリ13の突条17の内径面との間のすき間によってラビリンス30を形成する。なお、前記鍔部33は、取り付けボルト31に一体に設けられるが、樹脂プーリ付き軸受10の機能に影響を及ぼさない範囲で、取り付けボルト31の頭部に対して別体となるように設けても良い。
このように、前記取り付けボルト31で転がり軸受12がプーリ取り付け対象32に取り付けられることによりラビリンス30が形成される。このため、特許文献1に記載のもののように、ラビリンスを構成するスリンガを別途取り付ける必要がなく、樹脂プーリ付き軸受10の組み立て作業性が向上する。
第1実施形態に係る樹脂プーリ付き軸受を示す縦断面図 第2実施形態に係る樹脂プーリ付き軸受を示す縦断面図 第3実施形態に係る樹脂プーリ付き軸受を示す縦断面図 同上の突条の変形例を示す樹脂プーリ付き軸受を示す縦断面図 同上の突条の他の変形例を示す樹脂プーリ付き軸受を示す縦断面図 第3実施形態に係る樹脂プーリ付き軸受の変形例を示す縦断面図 第4実施形態に係る樹脂プーリ付き軸受を示す縦断面図 従来の樹脂プーリ付き軸受を示す縦断面図
符号の説明
10 樹脂プーリ付き軸受
11 スペーサ
12 転がり軸受
13 樹脂プーリ
14 内周部
15 外周部
16 外輪
17 突条
18 内輪
20 ダストカバー
21 嵌合筒部
22 突き当て板部
23 外周部
24 フランジ
25 凹部
26 フランジ
30 ラビリンス
31 ボルト
32 プーリ取り付け対象
33 鍔部
34 座金
41 プーリアーム
42 ボス部
43 軸挿入孔
44 フランジ
45 すべり軸受
46 支持軸
47 ボルト
48 エンジンブロック
49 座金
50 円筒部
51 スリンガ

Claims (7)

  1. 転がり軸受と、この転がり軸受の外周に射出成形により一体化された樹脂プーリと、前記転がり軸受の内輪の両端部にそれぞれ取り付けられ、その転がり軸受の外輪の端面を覆う円環状のダストカバーとからなる樹脂プーリ付き軸受において、
    前記樹脂プーリの端面に突条が全周にわたって形成され、前記ダストカバーの外周部と前記突条との間のすき間によってラビリンスが形成されたことを特徴とする樹脂プーリ付き軸受。
  2. 前記樹脂プーリの内周部の両端面が、前記外輪の両端面よりも軸方向内側に位置し、前記ダストカバーの外周部に軸方向内向きのフランジが設けられ、このフランジの端部が前記突条よりも内径側に、かつ前記外輪の端面よりも軸方向内側に位置し、前記フランジと前記突条の内径部との間、および前記フランジと前記外輪の外径面との間のすき間によってラビリンスが形成されたことを特徴とする請求項1に記載の樹脂プーリ付き軸受。
  3. 前記樹脂プーリの内周部の両端面が、前記外輪の両端面よりも軸方向内側に位置し、前記ダストカバーの外周部の内径側に軸方向内向きに凹む凹部が全周に形成され、その凹部の軸方向内端部が、前記突条よりも内径側に、かつ前記外輪の端面よりも軸方向内側に位置し、前記ダストカバーの外周部と前記突条との間、前記凹部と前記樹脂プーリの端面との間、および前記凹部と前記突条の内径面との間のすき間によってラビリンスが形成されたことを特徴とする請求項1に記載の樹脂プーリ付き軸受。
  4. 前記ダストカバーの外周部に軸方向内向きのフランジが設けられ、このフランジ部と前記樹脂プーリの突条の外径部との間のすき間によっても前記ラビリンスが形成されたことを特徴とする請求項3に記載の樹脂プーリ付き軸受。
  5. 前記突条の内径面が、外径方向に傾斜するテーパ面、または凹状球面であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂プーリ付き軸受。
  6. 前記突条の外径面が、外径方向に傾斜するテーパ面、または凹状球面であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂プーリ付き軸受。
  7. 転がり軸受と、この転がり軸受の外周に射出成形により一体化された樹脂プーリと、前記転がり軸受の内輪の両端部にそれぞれ取り付けられ、その転がり軸受の外輪の端面を覆う円環状のダストカバーと、前記内輪の内周に固定される取り付けボルトからなる樹脂プーリ付き軸受において、
    前記樹脂プーリの両端面に突条が全周にわたって形成され、前記取り付けボルトの頭部に設けた円板状の鍔部が、前記外輪の一端面を覆う前記ダストカバーを兼ねており、その外輪の他端面を覆う前記ダストカバーの外周部と前記突条の間、および前記鍔部の外周部と前記突条との間のすきまによってラビリンスが形成されたことを特徴とする樹脂プーリ付き軸受。
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