JPH06286303A - 感圧記録用顕色剤シート - Google Patents

感圧記録用顕色剤シート

Info

Publication number
JPH06286303A
JPH06286303A JP5075581A JP7558193A JPH06286303A JP H06286303 A JPH06286303 A JP H06286303A JP 5075581 A JP5075581 A JP 5075581A JP 7558193 A JP7558193 A JP 7558193A JP H06286303 A JPH06286303 A JP H06286303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methylbenzyl
developer
zinc salt
salicylic acid
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5075581A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiro Torii
宜弘 鳥居
Hiromune Wada
浩宗 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP5075581A priority Critical patent/JPH06286303A/ja
Publication of JPH06286303A publication Critical patent/JPH06286303A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Printing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】顕色剤シートの弱圧印字濃度と耐光性向上を図
り、発色汚れを防止する。 【構成】有機系顕色剤が3,5−ジ(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸亜鉛塩を主成分とした同族体・異性体の
混合物から成り、該顕色剤層にJIS K5101法に
よる吸油量55ml/100g以上の白色顔料と核粒子
をスチレン系共重合体でとし、表層がブタジエン系共重
合体である二層構造該共重合体を結着剤として含有す
る。 【効果】強圧及び弱圧印字濃度は高く、印字画像の耐光
性にも優れ、更に保存中の発色汚れ防止が図られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感圧記録シートに関し、
更に詳細には感圧記録用顕色剤シートの発色濃度向上と
発色汚れ防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子供与性発色剤と電子受容性顕色剤の
発色反応を利用した記録シートは周知の通り、例えば米
国特許4480052号、同443692号、特公昭6
0−23922号、特開昭57−179836号公報に
記載されているような感圧記録シートがあり、これは既
に歴史もあり、情報産業社会に貢献して大きく発展して
いるが、この原理を利用した記録シートはこの他にもあ
り、例えば感熱記録シート(特開昭52−149123
号、同54−53538号)、感熱熱転写記録シート等
が挙げられる。因って本発明はかかる発色反応を利用し
た記録シートのすべてに亘るものであるが、本明細書に
おいては感圧記録シートにおける本発明の実施例を中心
に詳細に説明する。
【0003】感圧記録シートは、基本的には紙の如き支
持体の裏面に電子供与性発色剤(以下、発色剤と称す)
を内包したマイクロカプセルを塗布して発色剤層を設け
た発色剤シートを上用紙、表面に電子受容性顕色剤(以
下、顕色剤と称す)を塗布して顕色剤層を設けた顕色剤
シートを下用紙として、上用紙−下用紙と塗布面を対向
させ加圧印字すると加圧部のマイクロカプセルが破壊さ
れて流出した発色剤は顕色剤と接触して発色反応を起こ
し、所望の印字発色画像が得られる。又、紙の如き支持
体の表面に顕色剤を塗布し、裏面に発色剤内包マイクロ
カプセルを塗布して顕色剤層、発色剤層を設けたシート
を中用紙として、上用紙−中用紙−中用紙・・下用紙の
ように中用紙を多数枚組み合わせることにより多くの記
録が可能である。
【0004】発色剤としては、例えば3,3−ビス(p
−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタ
リド(クリスタルバイオレットラクトン)、3−(p−
ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルイ
ンドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2
−ジメチルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミ
ノフタリド等のトリアリルメタン系;4,4’−ビス
(ジメチルアミノベンズヒドリルベンジルエーテル)、
N−ハロフェニル−ロイコオーラミン、N−2,4,5
−トリクロロフェニルロイコオーラミン等のジフェニル
メタン系;ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニト
ロベンゾイルロイコメチレンブルー等のチアジン系;3
−メチル−スピロ−ジナフトピラン、3−フェニル−ス
ピロ−ジナフトピラン、3−プロピル−スピロ−ジベン
ゾピラン等のスピロ系;ローダミン−B−アニリノラク
タム、ローダミン(o−クロロアニリノ)ラクタム等の
ラクタム系;3−ジメチルアミノ−7−メトキシフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフ
ルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−
メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−メチ
ルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベン
ジルアミノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイ
ジノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−フェニルアミノ
フルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチルア
ミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、
3−ピペリジノ−メチル−7−フェニルアミノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−キシリジノ
フルオラン等のフルオラン系が挙げられる。
【0005】これらの発色剤は高沸点溶媒であるジイソ
プロピルナフタレンで代表されるアルキルナフタレン
類、フェニルキシリルエタンで代表されるアルキルビフ
ェニル類、その他トリアリルジメタン類、アルキルベン
ゼン類、ベンジルナフタレン類、ジアリルアルキレン
類、アリルインダン類等の芳香族炭化水素;ヒマシ油、
大豆油、綿実油、鯨油等の天然産動植物油脂又はその変
性油;鉱油のような天然高沸点留分(脂肪族炭化水素よ
り成る)等に溶解し、公知のコアセルベーション法、イ
ンサイチュー法、界面重合法等によりマイクロカプセル
化して、発色剤を内包したマイクロカプセルとする。
【0006】顕色剤としては、アタパルガイト・クレ
ー、モンモリロナイト系粘土鉱物酸性白土、酸性白土を
鉱酸で処理した活性白土等の無機系顕色剤;フェノール
化合物、ノボラック型フェノール樹脂、芳香族カルボン
酸の多価金属塩等の有機系顕色剤が挙げられる。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】これら顕色剤のうち
高固形分塗布が可能で高い操業度と省エネルギーが図ら
れ、品質的にも黄変化が少なく、発色濃度が比較的高
く、発色画像の耐湿性にも優れている有機系顕色剤であ
る芳香族カルボン酸の多価金属塩が一般的に使用されて
いる。しかしながら、最近では弱圧印字して発色印字画
像を得るプリンターが宅配便等の伝票類で使用されるよ
うになり、その対応として顕色剤層に占める顕色剤比率
を高くしたり、塗布量を多くしているが、これらの方法
では発色剤シートと組み合わせて伝票類として保存して
いる間に少しの擦れ、接触により顕色剤シートが発色汚
れを起こしたり、又発色不要箇所に印刷する減感インキ
の効果が低下してクレーム発生の原因となる。
【0008】従って、本発明の目的は有機系顕色剤を使
用した感圧記録シートの弱圧印字濃度向上と発色汚れ防
止を図り、実用的に付加価値の高い感圧記録用顕色剤シ
ートを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは広範な実験
・研究を鋭意進めた結果、有機系顕色剤である芳香族カ
ルボン酸多価金属塩を使用して弱圧印字濃度が高く、且
つ鮮明で耐光性にも優れ、更に保存中の発色汚れもない
感圧記録用顕色剤シートを得ることに成功した。即ち、
本発明者らは3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチ
ル酸亜鉛塩を主成分とした同族体・異性体の混合物を該
顕色剤とした顕色剤層にJIS K5101法による吸
油量が55ml/100g以上の白色顔料と核粒子をス
チレン系共重合体とし、その表層がブタジエン系共重合
体である二層構造スチレン−ブタジエン共重合体を結着
剤として含有することにより目的は達成され、更に該同
族体・異性体の混合比率を限定することにより顕著な効
果が得られるという新たな知見をもって本発明に至っ
た。
【0010】本発明に使用する3,5−ジ(α−メチル
ベンジル)サリチル酸亜鉛塩を主成分とした同族体・異
性体の混合物である同族体・異性体とはモノ(α−メチ
ルベンジル)サリチル酸亜鉛塩、3,5以外のジ(α−
メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩、トリ以上の(α−
メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩であり、例えば具体
的には2−モノ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛
塩、3−モノ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛
塩、4−モノ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛
塩、5−モノ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛
塩、2,3−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛
塩、2,4−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛
塩、2,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛
塩、2,3,4−トリ(α−メチルベンジル)サリチル
酸亜鉛塩、2,3,5−トリ(α−メチルベンジル)サ
リチル酸亜鉛塩、2,4,5−トリ(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸亜鉛塩、3,4,5−トリ(α−メチル
ベンジル)サリチル酸亜鉛塩、2,3,4,5−テトラ
(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩等が挙げら
れ、特に好ましい該混合物の混合比率は乾燥重量比率で
3,5−ジ(αメチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩45
〜70重量%、モノ(α−メチルベンジル)サリチル酸
亜鉛塩10〜35重量%、3,5以外のジ(α−メチル
ベンジル)サリチル酸亜鉛塩1〜10重量%、トリ以上
の(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩10〜35
重量%である。
【0011】本発明に使用する該混合物の顕色剤層に占
める比率は乾燥重量比率で3〜20重量%であり、特に
好ましくは5〜10重量%である。3重量%未満では顕
著な弱圧印字濃度向上が得られず、20重量%を越える
と印字画像のにじみが大きくなり、解像力が劣り、又鮮
明性に欠ける。本発明に使用する該混合物粉末はピロリ
ン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ヘキサメ
タリン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、リグ
ニンスルホン酸ナトリウム、ナフタレンスルホン酸ナト
リウム等の無機系、有機系分散剤より1種又は2種以上
選ばれ、ボールミル等により好適粒子径に微粉砕され
る。
【0012】本発明に使用するJIS K5101法に
よる吸油量が55ml/100g以上の白色顔料として
は、カオリン、焼成カオリン、炭酸カルシウム、酸化カ
ルシウム、酸化アルミニウム、シリカ、シリカ−アルミ
ナ等が挙げられ、これらより1種又は2種以上使用す
る。シリカ、シリカ−アルミナ等では、所望によりナト
リウム、カルシウム等で表面被覆して使用する。
【0013】本発明に使用する二層構造スチレン−ブタ
ジエン系共重合体は核粒子をスチレン系共重合体とし
て、その表層がブタジエン系共重合体としたエマルジョ
ンであり、核となる粒子を構成する単量体としては、例
えばスチレン、α−メチルスチレン、2−メチルスチレ
ン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、2−4
−ジメチルスチレン、2−4−ジイソプロピルスチレ
ン、4−tert−ブチルスチレン、5−tert−ブ
チル−2−メチルスチレン、モノクロロスチレン、ジク
ロロスチレン、ヒドロキシメチルスチレン等の芳香族ビ
ニル化合物;塩化ビニル;及びアクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸、ケイ皮酸、イタコン酸、フマル酸、マ
レイン酸、ブテントリカルボン酸、イタコン酸モノブチ
ルエステル等の不飽和カルボン酸又はその塩が挙げら
れ、それらより1種又は2種以上使用する。又その単独
単量体がフィルムを形成する単量体であり、例えば1−
3−ブタジエン、2−メチル−1−3−ブタジエン、2
−クロロ−1−3−ブタジエン等の脂肪族ジオレフィン
を共重合した場合には60℃以下でフィルムを形成しな
い範囲で使用する。上記単量体と共にアクリル酸β−ヒ
ドロキシエチル、アクリル酸β−ヒドロキシブチル、メ
タクリル酸β−ヒドロキシエチル、アクリルアミド、メ
タクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、アク
リル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、アクロレ
イン、アリルアルコール等の親水性単量体を使用する。
【0014】表層を構成する重合体は、それを単独で別
に乳化重合してエマルジョンを作成した場合には、60
℃以下、好ましくは40℃以下でフィルムを形成する必
須成分としてブタジエン、芳香族ビニル化合物、メタク
リル酸エステル、不飽和カルボン酸及び不飽和アミドを
含むブタジエン系共重合体であり、例えばブタジエンと
スチレン、α−メチルスチレン、4−メチルスチレン、
モノクロロスチレン、ヒドロキシメチルスチレン等の芳
香族ビニル化合物;メタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル等のメタクリル酸エステル;アクリル酸、メタク
リル酸、イタコン酸、フマル酸、イタコン酸モノブチル
エステル等の不飽和カルボン酸又はその塩及びアクリル
アミド、メタクリルアミド、N−メチルールアクリルア
ミド等の不飽和アミド又はその誘導体との共重合体であ
る。更に所望によりアクリロニトリル、メタクリロニト
リル等のエチレン系ニトリル;2−メチル−1−3−ブ
タジエン、2−クロロ−1−3−ブタジエン等の脂肪族
ジオレフィン;アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸β−ヒドロキシエチル、アクリル酸グリシジ
ル、アクリル酸アミノエチル等のアクリル酸エステルよ
り少なくとも1種を更に共重合させる。
【0015】本発明に使用する二層構造を有する該共重
合体は公知の重合方法により製造されたエマルジョンで
ある。即ち、核となる共重合体粒子の存在下で表層を形
成する共重合体を乳化重合させ、表層を形成する共重合
体成分が核とは別に粒子を形成しないように水相中に乳
化剤のミセルが存在できないような条件下で重合を行
う。このようにして得られたエマルジョンの平均粒子径
は0.01〜1μmであり、好ましくは0.05〜0.
45μmである。本発明に使用する該二層構造共重合体
エマルジョンの顕色剤層中に占める比率は、乾燥重量比
率で2〜20重量%であり、特に好ましくは5〜15重
量%である。2重量%未満では発色濃度向上に効果が少
なく、20重量部を越えると結着剤として過剰となり発
色阻害を起こす。
【0016】本発明に使用する該二層構造共重合体エマ
ルジョンと混合して使用可能な結着剤としては、例えば
澱粉及びそれらの誘導体、カゼイン、ポリビニルアルコ
ール、カルボキシメチルセルロース等の水溶性高分子;
スチレン−ブタジエン系、アクリル系、酢酸ビニル系等
の疎水性高分子エマルジョンが挙げられるが、特に好ま
しくはポリビニルアルコールである。更に本発明では、
所望により滑剤、消泡剤、蛍光染料、防腐剤と共に混合
されて顕色剤用塗布液と成し、紙、合成紙、フィルムの
如き支持体にエアーナイフ、ブレード、ロール、グラビ
ア、バー、カーテンコーター等の塗布方式により、塗布
量が3〜10g/m2 (乾燥重量固形分)、好ましくは
3.5〜5g/m2 となるように塗布、乾燥して感圧記
録用顕色剤シートを作成する。
【0017】
【実施例】以下、最も代表的な実施例により本発明の好
適態様と優れた効果を具体的に説明する。尚、以下の部
はすべて重量部であり、%はすべて重量%を表す。
【0018】実施例1 〔A分散液;3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩を主成分と した同族体・異性体混合物の粉砕、分散液調成〕 3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩 45部 3−モノ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩 25部 2,3−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩 5部 3,4,5−トリ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩 25部 10%ナフタレンスルホン酸ナトリウム水溶液 25部 水 125部 上記混合液をボールミルで平均粒子径が1μmとなるよ
うに粉砕し、40%該サリチル酸亜鉛塩A分散液を得
た。水75部に10%アクリル酸ナトリウム水溶液5部
を添加した後、JIS K5101法による吸油量が5
5ml/100gの軽質炭酸カルシウム粉末(白石工業
(株)製、ユニバー70)100部を分散、混合し、4
0%該サリチル酸亜鉛塩A分散液25部、10%ポリビ
ニルアルコール水溶液(日本合成化学工業(株)製、ゴ
ーセノールNM−11)100部、50%二層構造スチ
レン−ブタジエン系共重合体エマルジョン(核粒子が
0.25μmのスチレン/アクリルアミド共重合体であ
り、その表層をスチレン/メタクリル酸メチル/アクリ
ルアミド/ブタジエン共重合体とした平均粒子径が0.
35μmのエマルジョン)20部を順次混合して顕色剤
シート用塗布液とした。この塗布液を坪量40g/m2
の上質紙に塗布量が3.8g/m2 (乾燥重量固形分)
となるようにブレードコーターで塗布、乾燥して感圧記
録用顕色剤シートを作成した。
【0019】実施例2 〔B分散液;3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩を主成分と した同族体・異性体混合物の粉砕、分散液調成〕 3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩 70部 5−モノ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩 10部 2,4−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩 10部 2,3,4,5−テトラ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩 10部 10%ナフタレンスルホン酸ナトリウム水溶液 25部 水 125部 上記混合液をボールミルで平均粒子径が1μmとなるよ
うに粉砕し、40%該サリチル酸亜鉛塩B分散液を得
た。実施例1の顕色剤シート用塗布液である吸油量55
ml/100gの軽質炭酸カルシウム粉末(ユニバー7
0)100部と40%該サリチル酸亜鉛塩A分散液25
部をJIS K5101法による吸油量が80ml/1
00gの焼成カオリン粉末(エンゲルハード(株)製、
アンシレックス)と40%該サリチル酸亜鉛塩B分散液
に同量置き換えて顕色剤シート用塗布液とした以外は同
様の方法で感圧記録用顕色剤シートを作成した。
【0020】比較例1 実施例1の顕色剤シート用塗布液である50%二層構造
スチレン−ブタジエン共重合体エマルジョン20部を5
0%カルボキシ変性スチレン−ブタジエン共重合体エマ
ルジョン(日本ゼオン(株)製、NipolLX407
H)に同量置き換えて顕色剤シート用塗布液とした以外
は同様の方法で感圧記録用顕色剤シートを作成した。
【0021】比較例2 実施例1の顕色剤シート用塗布液である吸油量55ml
/100gの軽質炭酸カルシウム粉末(ユニバー70)
100部をJIS K5101法による吸油量が45m
l/100gの軽質炭酸カルシウム粉末(白石工業
(株)製、ブリリアント15)に同量置き換えて顕色剤
シート用塗布液とした以外は同様の方法で感圧記録用顕
色剤シートを作成した。
【0022】比較例3 〔C分散液;3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩を主成分と した同族体・異性体混合物の粉砕、分散液調成〕 3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩 80部 3−モノ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩 5部 2,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩 15部 10%ナフタレンスルホン酸ナトリウム水溶液 25部 水 125部 上記混合液をボールミルで平均粒子径が1μmとなるよ
うに粉砕し、40%該サリチル酸亜鉛塩C分散液を得
た。実施例1の顕色剤シート用塗布液である40%該サ
リチル酸亜鉛塩A分散液25部を40%該サリチル酸亜
鉛塩C分散液に同量置き換えて顕色剤シート用塗布液と
した以外は同様の方法で感圧記録用顕色剤シートを作成
した。
【0023】比較例4 〔D分散液;3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩を主成分と した同族体・異性体混合物の粉砕、分散液調成〕 3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩 100部 10%ナフタレンスルホン酸ナトリウム水溶液 25部 水 125部 上記混合液をボールミルで平均粒子径が1μmとなるよ
うに粉砕し、40%該サリチル酸亜鉛塩D分散液を得
た。実施例1の顕色剤シート用塗布液である40%該サ
リチル酸亜鉛塩A分散液25部を40%該サリチル酸亜
鉛塩D分散液に同量置き換えて顕色剤シート用塗布液と
した以外は同様の方法で感圧記録用顕色剤シートを作成
した。
【0024】試験方法 実施例1〜2、比較例1〜4で作成した感圧記録用顕色
剤シートを下記の試験方法により測定し、その結果を表
1に示した。
【0025】強圧印字発色濃度 市販三菱NCR紙スーパー用発色剤シート(ブルー発色
用上用紙、N−40)と組み合せてタイプライター(ト
ライアンフ・アドラー(株)製、SE1020)により
強圧印字し、24時間後の印字発色部をマクベス濃度計
(PCM−II型)で測定し、その値を表1に示した。
数値は大きい程、濃度が高いことを表す。
【0026】弱圧印字発色濃度 該市販三菱NCR紙スーパー用発色剤シートと組み合せ
てドットプリンター(エプソン(株)製、RP−80F
/TII型)により弱圧印字し、1時間後の印字発色部
をマクベス濃度計で測定し、その値を表1に示した。数
値は大きい程、濃度が高いことを表す。
【0027】発色画像の耐光性 上記の如く強圧印字させて24時間後の発色部を直射日
光に3時間暴露し、その残存発色部をマクベス濃度計で
測定し、下記の値を算出して表1に示した。数値は大き
い程、耐光性が優れていることを表す。 印字発色部の耐光性(%)=暴露後の発色部値/暴露前
の発色部値×100
【0028】発色汚れ 縦15cm×横15cmの該顕色剤シートを縦120c
m×横20cmの該市販三菱NCR紙スーパー用発色剤
シートに重ね合せ、その上に3500gの発色汚れ試験
用オモリを載せ、該顕色剤シートを一定速度で100c
m引っ張った時の該顕色剤シート面の発色汚れ度合いを
色差計(日本電色(株)製)で測定し、下記の値を算出
して表1に示した。数値は大きい程、発色汚れが少ない
ことを表す。 発色汚れ(%)=発色汚れ部の値/白色部の値×100
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明より明かなように、有機系顕色剤
が3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩
を主成分とした同族体・異性体の混合物から成り、塗布
した該顕色剤層にJIS K5101法による吸油量が
55ml/100g以上の白色顔料と核粒子がスチレン
系共重合体であり、その表層がブタジエン共重合体であ
る二層構造該共重合体を結着剤として含有することによ
り、弱圧印字濃度が向上し、印字画像の耐光性にも優
れ、且つ発色汚れが殆どない感圧記録用顕色剤シートが
提供された。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子供与性発色剤と発色反応を有する電子
    受容性顕色剤を紙の如き支持体に塗布して顕色剤層を設
    けて成る顕色剤シートにおいて、該顕色剤が3,5−ジ
    (α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩を主成分とし
    た同族体・異性体の混合物から成り、該顕色剤層にJI
    S K5101法による吸油量が55ml/100gの
    白色顔料と、核粒子をスチレン系共重合体としその表層
    がブタジエン系共重合体である二層構造スチレン−ブタ
    ジエン系共重合体を結着剤として含有する感圧記録用顕
    色剤シート。
  2. 【請求項2】該同族体・異性体がモノ(α−メチルベン
    ジル)サリチル酸亜鉛塩、3,5以外のジ(α−メチル
    ベンジル)サリチル酸亜鉛塩、トリ以上の(α−メチル
    ベンジル)サリチル酸亜鉛塩である請求項1記載の感圧
    記録用顕色剤シート。
  3. 【請求項3】該混合物が乾燥重量比率で3,5−ジ(α
    −メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩45〜70重量
    %、モノ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩10
    〜35重量%、3,5以外のジ(α−メチルベンジル)
    サリチル酸亜鉛塩1〜10重量%、トリ以上の(α−メ
    チルベンジル)サリチル酸亜鉛塩10〜35重量%であ
    る請求項1.2記載の感圧記録用顕色剤シート。
JP5075581A 1993-04-01 1993-04-01 感圧記録用顕色剤シート Pending JPH06286303A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5075581A JPH06286303A (ja) 1993-04-01 1993-04-01 感圧記録用顕色剤シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5075581A JPH06286303A (ja) 1993-04-01 1993-04-01 感圧記録用顕色剤シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06286303A true JPH06286303A (ja) 1994-10-11

Family

ID=13580309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5075581A Pending JPH06286303A (ja) 1993-04-01 1993-04-01 感圧記録用顕色剤シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06286303A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4855282A (en) Recording material and method for producing the same
JPH06286303A (ja) 感圧記録用顕色剤シート
JP2828634B2 (ja) 感圧複写用呈色紙
JP2992061B2 (ja) 感圧複写用呈色紙
JP3373213B2 (ja) ノーカーボン感圧複写紙
JP2870194B2 (ja) 感圧複写紙
JPS609033Y2 (ja) 感圧複写紙用顕色シ−ト
JP3129597B2 (ja) 感圧記録シート
JPH0419184A (ja) ノーカーボン感圧複写紙用顕色シート
JPH04232774A (ja) 改ざん防止用感圧記録シート
JP3215895B2 (ja) 感熱記録材料
JP2918251B2 (ja) 記録材料
JPH01234288A (ja) 感圧記録用顕色シート
JPH061063A (ja) 単一層型自己発色性感圧記録シート
JPH06183140A (ja) 感圧記録用顕色シート
JPH06286300A (ja) 自己発色性感圧記録シート
JPH0357687A (ja) 記録材料
JPH0159118B2 (ja)
JPS60184874A (ja) 記録材料
JPH06239018A (ja) 感圧記録用顕色剤シート
JPH06247049A (ja) 感熱記録シート
JPS62146677A (ja) ビスフェノール化合物を使用した記録材料
JPH02178079A (ja) 感圧記録材料
JPH06183141A (ja) 感圧記録用顕色シート
JPH03147885A (ja) ノーカーボン感圧複写紙用発色剤シート