JPH0628585Y2 - 建築用集成材 - Google Patents
建築用集成材Info
- Publication number
- JPH0628585Y2 JPH0628585Y2 JP1987059136U JP5913687U JPH0628585Y2 JP H0628585 Y2 JPH0628585 Y2 JP H0628585Y2 JP 1987059136 U JP1987059136 U JP 1987059136U JP 5913687 U JP5913687 U JP 5913687U JP H0628585 Y2 JPH0628585 Y2 JP H0628585Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pulling
- laminated
- laminated wood
- floor beam
- metal plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、主として建築物の梁材として使用される建
築用集成材に関するものである。
築用集成材に関するものである。
従来の技術 いわゆる多数のひき板を集成接着して一つの建築用材を
形成する集成材は、近年広く使用されている。例えば、
ツーバイフォー構法においては、大スパンの床梁或いは
大荷重を支える床梁として、このような集成材による梁
が多く使用されている。
形成する集成材は、近年広く使用されている。例えば、
ツーバイフォー構法においては、大スパンの床梁或いは
大荷重を支える床梁として、このような集成材による梁
が多く使用されている。
周知のように、このような集成材は、第６図の如くひき
板と呼ばれる木材を多数集成接着してなるものであり、
通常、その材質として針葉樹が用いられているが、断面
強度が弱いため、上記のような大スパンの床梁や大荷重
を支える床梁として用いるためには、断面強度を稼ぐた
め非常に多くのひき板を集成して、大きな断面積のもの
を作らなければならないという欠点がある。そのため、
例えば２階の床梁等では階高が大きくなることから、そ
れだけ他の部材に余分なものが必要となる等してコスト
高になるといった問題点がある。
板と呼ばれる木材を多数集成接着してなるものであり、
通常、その材質として針葉樹が用いられているが、断面
強度が弱いため、上記のような大スパンの床梁や大荷重
を支える床梁として用いるためには、断面強度を稼ぐた
め非常に多くのひき板を集成して、大きな断面積のもの
を作らなければならないという欠点がある。そのため、
例えば２階の床梁等では階高が大きくなることから、そ
れだけ他の部材に余分なものが必要となる等してコスト
高になるといった問題点がある。
そこで、このような不具合を解消するため、従来、金属
材等の補強材を複合したものがもある。
材等の補強材を複合したものがもある。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、そのように補強材を複合させた従来の集
成材においては、製造コストが高くなり、或は、補強材
が大きく外部に露出するため、木材の持つ外観的特徴が
失われてしまうという欠点があった。
成材においては、製造コストが高くなり、或は、補強材
が大きく外部に露出するため、木材の持つ外観的特徴が
失われてしまうという欠点があった。
この発明は、かかる従来の欠点を解消して、安価で且つ
外観に優れた複合構造の建築用集成材を提供することを
目的とするものである。
外観に優れた複合構造の建築用集成材を提供することを
目的とするものである。
課題を解決するための手段 上記の課題を解決するため、この発明では、大スパンの
床梁或は大荷重を支える床梁として使用され、且つ、多
数の帯板状のひき板を積層状に集成してなる建築用材に
おいて、一部若しくは全部の各ひき板間に、そのひき板
と略同形状の補強金属板をその面が上下となるようにし
て介装して複合されていることを特徴とする。
床梁或は大荷重を支える床梁として使用され、且つ、多
数の帯板状のひき板を積層状に集成してなる建築用材に
おいて、一部若しくは全部の各ひき板間に、そのひき板
と略同形状の補強金属板をその面が上下となるようにし
て介装して複合されていることを特徴とする。
作用 上記のように、ひき板と同形状の補強金属板をひき板間
に介装しているので、断面強度が増大するのみならず、
ひき板の寸法内に金属板が納まることから外観が良好と
なり、また、単純にひき板間に介装するのみであるか
ら、低コストに製作することができる。
に介装しているので、断面強度が増大するのみならず、
ひき板の寸法内に金属板が納まることから外観が良好と
なり、また、単純にひき板間に介装するのみであるか
ら、低コストに製作することができる。
実施例 第１図及び第２図は、この考案の実施例を示し、多数の
帯板状のひき板（１）（１）…を、上下に積層して集成
するものにおいて、ひき板（１）（１）…間に、それら
ひき板（１）（１）…と略同形状の補強用鉄板（２）
（２）を、上部側と下部側に夫々２枚ずつ介装したもの
である。この場合、第２図で示すように、各鉄板（２）
は、その上面と下面と、多数の切起こし爪（３）を予め
形成しておき、ひき板（２）の間に介装する際、これら
のひき起こし爪（３）を各ひき板（１）（１）へ喰込ま
せると同時に、接着剤を併用して相互に固着させるよう
にしている。
帯板状のひき板（１）（１）…を、上下に積層して集成
するものにおいて、ひき板（１）（１）…間に、それら
ひき板（１）（１）…と略同形状の補強用鉄板（２）
（２）を、上部側と下部側に夫々２枚ずつ介装したもの
である。この場合、第２図で示すように、各鉄板（２）
は、その上面と下面と、多数の切起こし爪（３）を予め
形成しておき、ひき板（２）の間に介装する際、これら
のひき起こし爪（３）を各ひき板（１）（１）へ喰込ま
せると同時に、接着剤を併用して相互に固着させるよう
にしている。
考案の効果 以上のように、この考案によれば、木材を多数集成する
集成材において、その一部に補強用金属材を複合させて
いるので、それだけ従来の集成材に比較して断面強度が
大幅に向上し、そのため、例えば床梁においては、断面
寸法の小さいものを使用することができて、階高の減少
によるコストダウンを図り得るという効果がある。他
方、従来と同一断面寸法のものを用いればよりスパンの
長いものを使用でき、長大スパンの梁を用いることも可
能となる。また、この建築材についても、ひき板の量が
減少し全体の断面が小さくなることから、金属材を用い
ることを勘案してもそれ自身のコストダウンをも図るこ
とができる。加えて、この考案では、補強金属板をひき
板と略同形状として、ひき板間に介装するので、その金
属板の端面は外部に露出するとしても、表面部分は完全
にひき板内に隠れることとなって、木材の外観的特徴を
損なうことがない。しかも、ひき板の集成時に金属板を
単純に介装して接着するなどすれば良く、集成作業と複
合作業を同時に行えるとともに、特にひき板側に特別の
加工する必要がないことから、低コストに製作できる効
果がある。特に、本考案では、金属板をその面が上下と
なるようにして水平方向に介装することにより、梁全体
の断面二次モーメントを増加させたものであり、金属板
を縦方向に介装するものに比較して、大荷重を受ける床
梁や大スパンの床梁として優れた構造特性を得ることが
出来たものであり、このような一方向曲げ荷重を受ける
梁材として最適のものが得られるという効果がある。
集成材において、その一部に補強用金属材を複合させて
いるので、それだけ従来の集成材に比較して断面強度が
大幅に向上し、そのため、例えば床梁においては、断面
寸法の小さいものを使用することができて、階高の減少
によるコストダウンを図り得るという効果がある。他
方、従来と同一断面寸法のものを用いればよりスパンの
長いものを使用でき、長大スパンの梁を用いることも可
能となる。また、この建築材についても、ひき板の量が
減少し全体の断面が小さくなることから、金属材を用い
ることを勘案してもそれ自身のコストダウンをも図るこ
とができる。加えて、この考案では、補強金属板をひき
板と略同形状として、ひき板間に介装するので、その金
属板の端面は外部に露出するとしても、表面部分は完全
にひき板内に隠れることとなって、木材の外観的特徴を
損なうことがない。しかも、ひき板の集成時に金属板を
単純に介装して接着するなどすれば良く、集成作業と複
合作業を同時に行えるとともに、特にひき板側に特別の
加工する必要がないことから、低コストに製作できる効
果がある。特に、本考案では、金属板をその面が上下と
なるようにして水平方向に介装することにより、梁全体
の断面二次モーメントを増加させたものであり、金属板
を縦方向に介装するものに比較して、大荷重を受ける床
梁や大スパンの床梁として優れた構造特性を得ることが
出来たものであり、このような一方向曲げ荷重を受ける
梁材として最適のものが得られるという効果がある。
第１図は、この考案の集成建築材の横断面図、第２図
は、補強鉄板の取付け方法を示す要部の分解斜視図であ
る。 （１）……ひき板、（２）……鉄板。
は、補強鉄板の取付け方法を示す要部の分解斜視図であ
る。 （１）……ひき板、（２）……鉄板。
Claims (1)
- 【請求項１】大スパンの床梁或は大荷重を支える床梁と
して使用され、且つ、多数の帯板状のひき板を積層状に
集成してなる建築用材において、一部若しくは全部の各
ひき板間に、そのひき板と略同形状の補強金属板をその
面が上下となるようにして介装して複合されていること
を特徴とする建築用集成材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987059136U JPH0628585Y2 (ja) | 1987-04-17 | 1987-04-17 | 建築用集成材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987059136U JPH0628585Y2 (ja) | 1987-04-17 | 1987-04-17 | 建築用集成材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63165020U JPS63165020U (ja) | 1988-10-27 |
| JPH0628585Y2 true JPH0628585Y2 (ja) | 1994-08-03 |
Family
ID=30890346
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987059136U Expired - Lifetime JPH0628585Y2 (ja) | 1987-04-17 | 1987-04-17 | 建築用集成材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0628585Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01314098A (ja) * | 1988-06-13 | 1989-12-19 | Foster Electric Co Ltd | サラウンド・ヘッドホン |
| JPH1061101A (ja) * | 1996-08-27 | 1998-03-03 | Shierutaa:Kk | 建築物における構造用集成材 |
| JP5769200B2 (ja) * | 2012-01-27 | 2015-08-26 | 日本スピンドル製造株式会社 | 枠材 |
| JP6421292B2 (ja) * | 2014-04-23 | 2018-11-14 | アローテックジャパン株式会社 | 木造建築工法 |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS53125424U (ja) * | 1977-03-16 | 1978-10-05 | ||
| JPS55119824U (ja) * | 1979-02-19 | 1980-08-25 | ||
| JPS58101914U (ja) * | 1981-12-30 | 1983-07-11 | 沖森 勝 | 鉄筋強化集成木材 |
| JPS60101108U (ja) * | 1983-12-14 | 1985-07-10 | 丸玉産業株式会社 | 集成木材 |
| JPS60162612U (ja) * | 1984-04-06 | 1985-10-29 | 貝本 冨作 | プレストレス構造用集成材 |
| JPH047924Y2 (ja) * | 1985-01-31 | 1992-02-28 |
-
1987
- 1987-04-17 JP JP1987059136U patent/JPH0628585Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63165020U (ja) | 1988-10-27 |
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