JPH1110611A - 強化長尺木質材 - Google Patents

強化長尺木質材

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JPH1110611A
JPH1110611A JP17002997A JP17002997A JPH1110611A JP H1110611 A JPH1110611 A JP H1110611A JP 17002997 A JP17002997 A JP 17002997A JP 17002997 A JP17002997 A JP 17002997A JP H1110611 A JPH1110611 A JP H1110611A
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JP
Japan
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groove
reinforcing
lengthy
reinforcing material
reinforced
Prior art date
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Pending
Application number
JP17002997A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Morishita
滋 森下
Hiroshi Okamoto
広志 岡本
Kanji Imai
勘二 今井
Kazushi Nanba
一志 南葉
Hisashi Miyato
久士 宮藤
Takahisa Honda
貴久 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daiken Trade and Industry Co Ltd filed Critical Daiken Trade and Industry Co Ltd
Priority to JP17002997A priority Critical patent/JPH1110611A/ja
Publication of JPH1110611A publication Critical patent/JPH1110611A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性が高く、使用範囲が広い強化長尺木質
材を提供することにある。 【解決手段】 長尺木質材11の一側面に全長にわたる
2本の溝12を平行に設ける。ついで、この溝12に補
強材13を嵌合,固定して強化長尺木質材10を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として構造柱、
梁、アーチ材等の耐力部材として建築物の骨組みに用い
られる長尺木質材に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、耐
力部材としては、例えば、実願平1−107640号公
報に開示の集成木材がある。すなわち、角材、LVL、
集成材などの木質材層間に、引張強度の大きい木質材以
外の材料を挾着することにより、曲げ強度を向上させた
ものである。しかしながら、前述の耐力部材では面接着
する必要があり、十分な接着強度を得ようとすると、熱
板プレスを使用するか、コールドプレスで長時間圧縮す
る必要があり、生産性が低かった。
【0003】一方、木質材の表面だけを補強する方法も
提案されているが、この方法では、補強面に釘やネジあ
るいは接合合金などを取り付けることが困難であり、使
用範囲が限定されるという問題点がある。
【0004】本発明は、前記問題点に鑑み、生産性が高
く、使用範囲が広い強化長尺木質材を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる強化長尺
木質材は、前記目的を達成するため、長尺木質材の少な
くとも一側面に全長にわたる少なくとも1本の溝を設け
るとともに、この溝に補強材を嵌合,固定した構成とし
てある。
【0006】前記補強材は、断面略T字形であってもよ
く、また、前記補強材の対向する側面は、前記溝に圧接
するテーパ面であってもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる実施形態を
図1ないし図2の添付図面に従って説明する。第1実施
形態は、図1に示すように、長尺木質材11の一側面に
全長に渡って2本の溝12を平行に形成した後、この溝
12に接着剤を介して補強材13を嵌合,固定した強化
長尺木質材10である。
【0008】前記長尺木質材11は、その樹種は問わな
いが、例えば、角材、LVL、集成材、たてつぎ材、P
SL(Paralle Strand Lumber)が挙げられ、その断面
形状は、方形に限らず、例えば、断面六角形,円形であ
ってもよい。
【0009】前記溝12の深さ寸法は、長尺木質材11
の厚さ寸法の1/4以上、3/4以下であることが好ま
しい。厚さ寸法の1/4未満であると、強化の度合いが
小さいからである。また、厚さ寸法の3/4を越える
と、長尺木質材11の変形などにより、裏面から前記溝
12に達するヒビ割れを発生する可能性が増大するから
である。なお、溝12の形成方法は、例えば、丸鋸14
で形成してもよいが、必ずしもこれに限らず、既存の方
法から任意に選択できる。
【0010】前記補強材13には、曲げ強度,引っ張り
強度の大きい各種の金属板,繊維強化合成樹脂板単体あ
るいはこれらの積層体を用いることができる。
【0011】接着剤は、長尺木質材11および補強材1
3の両方になじみのよいものを選択すればよく、既存の
ものから任意に選択できる。
【0012】前述の実施形態では、長尺木質材11の一
側面に断面長方形の2本の溝12を形成する場合につい
て説明したが、必ずしもこれに限らず、例えば、図2
(a)に示すように、対向する側面に溝12をそれぞれ
形成し、その溝12に補強材13をそれぞれ嵌合,固定
してもよい。また、図2(b)に示すように、隣り合う
側面に溝12をそれぞれ形成し、補強材13をそれぞれ
嵌合,固定してもよい。
【0013】さらに、溝、補強材は必ずしも断面長方形
である必要はなく、例えば、図2(c)に示すように、
断面略T字形状の補強材13を溝12使用してもよい。
この実施形態によれば、最大引張力が作用する最外側面
に補強材が巾広く存在するので、極めて曲げ強度の大き
い強化長尺木質材10が得られる。そして、図2(d)
に示すように、対向する側面がテーパ面である補強材
を、断面長方形の溝12に圧入して接着剤で一体化して
もよい。あるいは、逆に、末広がりの溝に断面台形の補
強材を側方から圧入して固定してもよい(図示せず)。
また、図2(e)に示すように、断面略コ字形の溝12
に断面コ字形の補強材13を嵌合一体化してもよい。
【0014】なお、応力集中を緩和するため、溝12の
底面隅部にアールを設けておいてもよく、あるいは、底
面全体を半円形にしてもよい。
【0015】
【実施例】
(実施例)厚さ105mm、幅105mm、長さ300
0mmの外形寸法を有するホワイトパインの4層集成材
に、図1で示すように、幅3mm、深さ50mmの溝
を、30mmの間隔で2本平行に設ける。そして、表裏
面にエポキシ型接着剤を塗布した厚さ2.5mm、幅5
0mmの鉄板を前記溝に挿入し、そのままの状態で24
時間放置し、接着剤を硬化させてサンプルを得た。そし
て、溝の深さ方向に荷重を負荷した場合における曲げ破
壊係数およびヤング率を測定した。測定結果を下記に示
す。
【0016】(比較例)鋼板を組み込まない点を除き、
他は前述の実施例と同一の集成材に、同一条件で荷重を
負荷して測定した。測定結果を下記に示す。
【0017】 曲げ破壊係数 曲げヤング率 (N/mm2) (kN/mm2) 実施例 120 14 比較例 66 10
【0018】以上の測定結果より、曲げ破壊係数および
曲げヤング率において実施例の方が比較例よりも優れて
いることが明らかとなった。これによって、補強材が効
果的に機能していることが判明した。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる請求項1に記載の強化長尺木質材によれば、長
尺木質材に形成した溝に補強材を嵌合して固定できるの
で、従来例よりも補強材を固定するのに手間,時間がか
からず、生産性が向上する。また、長尺木質材に設けた
溝に補強材を嵌合して補強するので、表面だけを補強す
る場合よりも、釘やネジあるいは接合合金などを取り付
けやすく、使用範囲が広がるという効果がある。
【0020】請求項2によれば、溝に補強材を圧入して
固定できるので、補強材の取り付け時間が短くなり、生
産性がより一層向上する。請求項3によれば、最大引張
力が作用する最外側面に巾広く補強材が位置するので、
大きな曲げ強度が得られるとともに、軸心方向の引張強
度が大きい強化長尺木質材を得られるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる強化長尺木質材を示す斜視図
であり、図(a)は製造方法を示す斜視図であり、製造
後を示す斜視図である。
【図2】 本発明にかかる強化長尺木質材の他の実施形
態を示す断面図であり、図(a)は2枚の補強板を対向
する側面に組み込んだ場合であり、図(b)は2枚の補
強板を隣り合う側面に組み込んだ場合であり、図(c)
は断面T字形の補強材を組み込んだ場合であり、図
(d)はテーパ面を有する補強材を組み込んだ場合であ
り、図(e)は断面略コ字形の補強材を組み込んだ場合
である。
【符号の説明】
10…強化長尺木質材、11…長尺木質材、12…溝、
13…補強材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南葉 一志 富山県東砺波郡井波町井波1番地の1 大 建工業株式会社内 (72)発明者 宮藤 久士 富山県東砺波郡井波町井波1番地の1 大 建工業株式会社内 (72)発明者 本田 貴久 富山県東砺波郡井波町井波1番地の1 大 建工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺木質材の少なくとも一側面に全長に
    わたる少なくとも1本の溝を設けるとともに、この溝に
    補強材を嵌合,固定したことを特徴とする強化長尺木質
    材。
  2. 【請求項2】 前記補強材が、断面略T字形であること
    を特徴とする請求項1に記載の強化長尺木質材。
  3. 【請求項3】 前記補強材の対向する側面が、前記溝に
    圧接するテーパ面であることを特徴とする請求項1に記
    載の強化長尺木質材。
JP17002997A 1997-06-26 1997-06-26 強化長尺木質材 Pending JPH1110611A (ja)

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JP17002997A JPH1110611A (ja) 1997-06-26 1997-06-26 強化長尺木質材

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JPH1110611A true JPH1110611A (ja) 1999-01-19

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11333809A (ja) * 1998-05-28 1999-12-07 Japan Steel Works Ltd:The 鋼補剛集成材
CN100345647C (zh) * 2003-04-11 2007-10-31 杰富意钢铁株式会社 钢的连续铸造方法
JP2015081430A (ja) * 2013-10-22 2015-04-27 Jfe建材株式会社 取付金具および波形鋼板の木造梁取付構造
KR20210017279A (ko) * 2019-08-07 2021-02-17 김선미 세라믹판재 및 목재판재의 합성으로 제공되는 복합판재 및 그 제조방법
KR20210101651A (ko) * 2020-02-10 2021-08-19 김선미 2개의 세라믹판재 및 목재판재의 합성으로 제공되는 복합판재 및 그 제조방법
AU2022202080B1 (en) * 2021-10-19 2022-11-24 Rippleaffect Trust Limited A Structural Beam and Method of Manufacture

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