JPH0628547U - レジスターバレル - Google Patents
レジスターバレルInfo
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- JPH0628547U JPH0628547U JP7014292U JP7014292U JPH0628547U JP H0628547 U JPH0628547 U JP H0628547U JP 7014292 U JP7014292 U JP 7014292U JP 7014292 U JP7014292 U JP 7014292U JP H0628547 U JPH0628547 U JP H0628547U
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- mounting
- diameter portion
- blade
- pair
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 筒状のバレル本体の取付凹所に風向板(ブレ
ード)の取付軸を強制的に嵌め込む際に、取付軸がつぶ
れないようにし、ブレードがスムーズに回動するように
すると共に、風向板が湾曲変形を起こさないようにす
る。 【構成】 筒状のバレル本体12内に、ブレード14が
取付軸20a,20bの軸心回りに回動可能に配設され
てなるレジスターバレルにおいて、バレル本体12の取
付凹所18a,18bが、金型によるバレル本体12の
成形に際して、基部側の大径部と先端側の小径部とそれ
ら大径部と小径部との間の面取り部とを有するスライド
ピンを用いて成形され、下側の取付凹所18bが、スラ
イドピンの大径部に対応する大径の貫通孔として形成さ
れる一方、上側の取付凹所18aが、スライドピンの小
径部及び面取り部に対応する小径で且つ開口部32が面
取りされた凹所として形成されるようにした。
ード)の取付軸を強制的に嵌め込む際に、取付軸がつぶ
れないようにし、ブレードがスムーズに回動するように
すると共に、風向板が湾曲変形を起こさないようにす
る。 【構成】 筒状のバレル本体12内に、ブレード14が
取付軸20a,20bの軸心回りに回動可能に配設され
てなるレジスターバレルにおいて、バレル本体12の取
付凹所18a,18bが、金型によるバレル本体12の
成形に際して、基部側の大径部と先端側の小径部とそれ
ら大径部と小径部との間の面取り部とを有するスライド
ピンを用いて成形され、下側の取付凹所18bが、スラ
イドピンの大径部に対応する大径の貫通孔として形成さ
れる一方、上側の取付凹所18aが、スライドピンの小
径部及び面取り部に対応する小径で且つ開口部32が面
取りされた凹所として形成されるようにした。
Description
【0001】
本考案は、各種の空気吹出口装置に用いられるレジスターバレルに係り、特に 筒状のバレル本体内に風向板(ブレード)が回動可能に配設されてなり、バレル 本体自体の回動と、バレル本体内でのブレードの回動とによって、風向調整を行 なうことができるレジスターバレルに関する。
【0002】
一般に、各種の空気吹出口装置の吹出口部位には、筒状のレジスターバレルが 取り付けられており、該バレルを所定のハウジング内で回動させることによって 、空気の吹出方向を変化させ得るようになっている。そして、例えば、車両の車 室内に空気を吹き出すための空気吹出口装置には、図6及び図7に示されている 如き、筒状のバレル本体2内に複数のブレード4が回動可能に配設された構造の レジスターバレルが用いられている。このようなレジスターバレルは、空気吹出 口装置の吹出口部位でバレル本体2を回動させることによって、またバレル本体 2内でブレード4を回動させることによって、吹出空気の向きを変化させ得るよ うになっているのである。なお、5は、バレル本体2に一体に形成された固定ブ レードである。また、6は連結ロッドであり、複数のブレード4を連結して、一 斉に首振り運動させ得るようになっている。
【0003】 ところで、かかるレジスターバレルのバレル本体2に対して、ブレード4を組 み付けるには、バレル本体2を拡径方向に押し広げて、ブレード4を押し込み、 そしてバレル本体2の対向する内壁面に形成された一対の取付凹所8,8に、ブ レード4の両端に形成された一対の取付軸10,10を強制的に嵌め込むように している。このため、従来では、かかる組付作業において、ブレード4の軸10 が図8のようにつぶれてしまうことがあり、それによって、該ブレード4の操作 荷重が増加し、回動させ難くなる問題が生じていたのである。更に、複数のブレ ード4の1カ所が軸つぶれを生じた場合でも、前述のように連結ロッド6にてブ レード4が互いに連結されていることから、他のブレード4まで動かし難くなり 、甚だしい場合には、全ブレード4の首振り運動が停止してしまう恐れがあった のである。
【0004】 また、ブレード4の高さは、図7に示されるように、通常、ブレード4の端部 とバレル本体2の内壁面との間に間隙が僅かに形成されるように設定されている ところから、軸つぶれが生じた場合には、つぶれた部位が、この間隙に挟み込ま れたり、取付軸10が取付凹所8に正確に嵌まらなくなったりする分、ブレード 4が圧縮方向に押さえられて、弓なりに反ってしまい、見栄えが悪くなる問題を 生じるのである。
【0005】
本考案は、このような事情を背景として為されたものであって、その解決課題 とするところは、筒状のバレル本体に風向板(ブレード)を強制的に嵌め込む際 に発生する、軸つぶれの問題を解消しようとすることにある。
【0006】
そして、上記の課題を解決するために、本考案にあっては、風向板の両端部よ り突出して設けられた一対の取付軸が、筒状のバレル本体の対向する内壁面に設 けられた一対の取付凹所に嵌合せしめられることにより、該風向板が該バレル本 体に組み付けられて、前記取付軸の軸心回りに回動可能に配設されてなるレジス ターバレルにして、前記バレル本体の一対の取付凹所が、金型によるバレル本体 の成形に際して、基部側の大径部と先端側の小径部とそれら大径部と小径部との 間の面取り部とを有するスライドピンを用いて成形され、該取付凹所の対を構成 する一方が、スライドピンの大径部に対応する大径の貫通孔として形成されてい る一方、該取付凹所の対を構成する他方が、スライドピンの小径部及び面取り部 に対応する小径で且つ開口部が面取りされた凹所として形成されていることを特 徴とするレジスターバレルを、その要旨とするものである。
【0007】
要するに、本考案に従うレジスターバレルにあっては、バレル本体の内壁面に 形成された一対の取付凹所の一方において、その開口部が面取りされていること から、かかるバレル本体に対して風向板を強制的に嵌め込む際に、風向板の取付 軸が該面取り部に案内されて、取付凹所内に容易に嵌め込まれ得ることとなるの であり、以て軸つぶれの発生が効果的に防止され得るのである。それ故に、この ようなレジスターバレルでは、風向板の操作荷重が軽くなり、ロッドで連結され ている全ての風向板がスムーズに回動させられて、風向調整が容易に行なわれ得 るのである。また、軸つぶれによる風向板の湾曲変形もなくなるため、見栄えが 良くなるのである。
【0008】
以下に、本考案をより具体的に明らかにするために、本考案に従う構造を有す るレジスターバレルの代表的な実施例について、図面に基づいて詳細に説明する こととする。
【0009】 先ず、図1には、本考案に係るレジスターバレルであって、矩形の筒状を呈す るバレル本体12と、矩形板状のブレード14とから構成される、車両用の風向 調整装置に用いられるレジスターバレルの一例が示されている。そして、ブレー ド14の上下方向の両端部には、一対の取付軸20a,20bが突出して設けら れている一方、バレル本体12の上下に対向する内壁面には、一対の取付凹所1 8a,18bが設けられており、それらが互いに嵌合せしめられることにより、 ブレード14がバレル本体12内に組み付けられ、取付軸20a,20bの軸心 回りに回動可能に配設されるようになっている。
【0010】 なお、ブレード14は、通常、複数枚で配設されることとなるため、各ブレー ド14の後方側(図において右側)の下端部には連結部22が形成されており、 該連結部22に連結ロッド等を連結することによって、複数のブレード14を一 斉に首振り運動させ得るようになっている(図6参照)。また、16は、バレル 本体12に一体に形成された固定ブレードである。
【0011】 ところで、前記バレル本体12の金型による成形に際して、一対の取付凹所1 8a,18bはアンダーカットとなることから、それら取付凹所18a,18b は、図2に示すようにして、一本のスライドピン24を用いて成形される(金型 本体は図示されていない)。そして、ここでは、該スライドピン24として、基 部側の大径部26と先端側の小径部28とそれら大径部26と小径部28との間 のテーパー状の面取り部30とを有するものが用いられるのである。その結果、 前記一対の取付凹所の中の下側の一方(18b)が、スライドピン24の大径部 26に対応する大径の貫通孔として形成されるのであり、また前記一対の取付凹 所の中の上側の他方(18a)は、図3に示されているように、スライドピン2 4の小径部28及び面取り部30に対応して、小径で且つ開口部32がテーパー 状に面取りされた凹所として形成されるのである。
【0012】 そして、かかるバレル本体12に対して前記ブレード14を組み付けるには、 従来と同様にして、バレル本体12を拡径方向に押し広げて、ブレード14を後 方側(図1において右側)から押し込み、バレル本体12の一対の取付凹所18 a,18bに、ブレード14の一対の取付軸20a,20bを強制的に嵌め込む こととなる。而して、その際、上述したように、バレル本体12の上側の取付凹 所18aの開口部32が面取りされていることから、上側の取付軸20aが該開 口部32に案内されて、容易に図4に示す正確な位置に嵌まり込むようになって おり、またそれによって、下側の取付軸20bも対応する取付凹所18bに簡単 に嵌まるようになっているのである。そして、その結果、ブレード14の組付作 業において、それら取付軸20a,20bがつぶれるような事態が極めて効果的 に回避され得るようになっているのである。
【0013】 それ故、かかるレジスターバレルにあっては、軽い操作荷重において、ブレー ド14を操作することができるのであり、連結ロッドで連結された複数のブレー ド14を一斉に回動させて、風向調整を容易に行なうことができる。また、軸つ ぶれが生じないことから、つぶれた部位がブレード14とバレル本体12との間 隙に挟み込まれるようなことがなく、取付軸20は、取付凹所18に正確に嵌合 されることとなるため、ブレード14が弓なりに湾曲変形することがなく、以て 見栄えが良くなるのである。
【0014】 また、ここでは、前記ブレード14の一対の取付軸20a,20bが、バレル 本体12の一対の取付凹所18a,18bに対応して、上側の軸(20a)が小 径に、下側の軸(20b)が大径に形成されている。このように構成することに よって、ブレード14の組付けに際して、誤って上下を逆にして組み付けること が効果的に防止され得る利点が得られるのである。
【0015】 以上、本考案の代表的な実施例について、詳細に説明してきたが、本発明が、 そのような実施例の記載によって、何等の制約をも受けるものでないことは、言 うまでもないところである。また、本考案には、上記の実施例の他にも、本考案 の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正 、改良等を加え得るものであることが、理解されるべきである。
【0016】 例えば、前記実施例では、取付凹所18aの開口部32がテーパー状に面取り されていたが、図5に示すように、R付け形状に面取りしても良い。また、本考 案は、車両用の空気吹出口装置に限らず、各種の空気吹出口装置のレジスターバ レルに適用され得るものであることは言うまでもないところである。
【図1】本考案に係るレジスターバレルの一例につい
て、バレル本体とブレードの組み付け前の状態を示す断
面説明図である。
て、バレル本体とブレードの組み付け前の状態を示す断
面説明図である。
【図2】バレル本体の成形に際して、スライドピンの配
置を説明するための断面説明図である。
置を説明するための断面説明図である。
【図3】スライドピンにて形成される取付凹所を拡大し
て示す断面説明図である。
て示す断面説明図である。
【図4】バレル本体にブレードを組み付けた状態を示す
一部拡大説明図である。
一部拡大説明図である。
【図5】取付凹所の別の例を示す断面説明図である。
【図6】従来のレジスターバレルの一例について、バレ
ル本体とブレードの組み付け前の状態を示す斜視図であ
る。
ル本体とブレードの組み付け前の状態を示す斜視図であ
る。
【図7】図6のレジスターバレルの断面を示す説明図で
ある。
ある。
【図8】ブレードの軸つぶれ部位を拡大して示す説明図
である。
である。
12 バレル本体 14 ブレード 18a,18b 取付凹所 20a,20b 取付軸 24 スライドピン 26 大径部 28 小径部 30 面取り部 32 開口部
Claims (1)
- 【請求項1】 風向板の両端部より突出して設けられた
一対の取付軸が、筒状のバレル本体の対向する内壁面に
設けられた一対の取付凹所に嵌合せしめられることによ
り、該風向板が該バレル本体に組み付けられて、前記取
付軸の軸心回りに回動可能に配設されてなるレジスター
バレルにして、 前記バレル本体の一対の取付凹所が、金型によるバレル
本体の成形に際して、基部側の大径部と先端側の小径部
とそれら大径部と小径部との間の面取り部とを有するス
ライドピンを用いて成形され、該取付凹所の対を構成す
る一方が、スライドピンの大径部に対応する大径の貫通
孔として形成されている一方、該取付凹所の対を構成す
る他方が、スライドピンの小径部及び面取り部に対応す
る小径で且つ開口部が面取りされた凹所として形成され
ていることを特徴とするレジスターバレル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7014292U JPH0628547U (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | レジスターバレル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7014292U JPH0628547U (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | レジスターバレル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0628547U true JPH0628547U (ja) | 1994-04-15 |
Family
ID=13423028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7014292U Pending JPH0628547U (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | レジスターバレル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0628547U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018062281A (ja) * | 2016-10-13 | 2018-04-19 | 豊和化成株式会社 | レジスタのダイヤルノブ装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6038946A (ja) * | 1983-08-11 | 1985-02-28 | Ricoh Co Ltd | 符号伝送方式 |
JPS62112360A (ja) * | 1985-11-12 | 1987-05-23 | Toshiba Corp | 半導体集積回路 |
-
1992
- 1992-09-11 JP JP7014292U patent/JPH0628547U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6038946A (ja) * | 1983-08-11 | 1985-02-28 | Ricoh Co Ltd | 符号伝送方式 |
JPS62112360A (ja) * | 1985-11-12 | 1987-05-23 | Toshiba Corp | 半導体集積回路 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018062281A (ja) * | 2016-10-13 | 2018-04-19 | 豊和化成株式会社 | レジスタのダイヤルノブ装置 |
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