JPH0710191Y2 - 風向調整装置 - Google Patents

風向調整装置

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JPH0710191Y2
JPH0710191Y2 JP2137390U JP2137390U JPH0710191Y2 JP H0710191 Y2 JPH0710191 Y2 JP H0710191Y2 JP 2137390 U JP2137390 U JP 2137390U JP 2137390 U JP2137390 U JP 2137390U JP H0710191 Y2 JPH0710191 Y2 JP H0710191Y2
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JP
Japan
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drum
movable
fin
shaft
movable fin
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JP2137390U
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JPH03111850U (ja
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光崇 渡辺
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Nihon Plast Co Ltd
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Nihon Plast Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車等の空調用あるいは換気用の空気吹出
し口に設けられる風向調整装置に関するものである。
(従来の技術) 組立成形による風向調整装置として、特公平1-36772号
公報等に示されたものがある。
この公報に示された風向調整装置は、固定フィン部(固
定羽根)を一体に成形した筒状のドラム(外枠)の内側
に、複数の板状の可動フィン(可動羽根)を水平方向回
動自在に設けた構造で、組立成形と呼ばれている方法で
製造され、可動フィンを、先に成形したドラムに組込ん
だ状態で成形することができる。
そして、この風向調整装置は、そのドラム(外枠)を空
気吹出し口の内側に上下方向回動自在に設けることによ
って、ドラムの回動により風向を上下に調整し、可動フ
ィン(可動羽根)の回動により風向を左右に調整するこ
とができる。
ところで、この組立成形による風向調整装置では、可動
フィン(可動羽根)の回動時に、可動フィンの縁部がド
ラム(外枠)の固定フィン部(固定羽根)の縁部を一時
的、連続的あるいは断続的に強く擦るため、可動フィン
の回動が滑らかでなく、しかも、回動トルクが一時的、
連続的あるいは断続的に過大に重くなるものであった。
(考案が解決しようとする課題) 上述したように、従来の組立成形による風向調整装置で
は、可動フィン(可動羽根)の回動時に、可動フィンの
縁部がドラム(外枠)の固定フィン部(固定羽根)の縁
部を一時的、連続的あるいは断続的に強く擦るため、可
動フィンの回動が滑らかでなく、しかも、回動トルクが
一時的、連続的あるいは断続的に過大に重くなるという
問題があった。
本考案は、このような点に鑑みなされたもので、組立成
形による風向調整装置において、可動フィンの回動を滑
らかにすること、及び、可動フィンの回動トルクが過大
にならないようにすることを目的とするものである。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 本考案は、比較的に高融点の素材で成形され相対向する
壁部2,3の内側面に軸孔4,5を形成するとともに壁部2,3,
7の内側に軸孔4,5と交差する方向を向いた板状の固定フ
ィン部6を一体に成形した筒状のドラム1と、このドラ
ム1をインサートした型内において比較的に低融点でド
ラム1の素材と接着性がない素材で成形され両端部にド
ラム1の軸孔4,5に対する軸部14,15を一体に成形しドラ
ム1の内側にこのドラム1の固定フィン部6と交差する
方向を向いて回動自在に設けられた風向調整用の板状の
可動フィン11とを備えた風向調整装置であって、上記可
動フィン11の一方の端部に対する上記ドラム1の壁部2
の軸孔4をこの壁部2の外側面に向かって拡径した形状
に形成し、上記ドラム1をインサートした型内における
上記可動フィン11の成形時に、可動フィン11の一方の端
部にドラム1の壁部2の内側面に対するフランジ部12を
一体に成形するとともに、このフランジ部12に続く軸部
14をドラム1の壁部2の拡径した形状の軸孔4に対する
拡径した形状の軸部14として成形し、上記固定フィン部
6に対する可動フィン11の縁部18の軸心からの距離Lを
この可動フィン11の拡径した形状の軸部14がある一方の
端部側を長くかつ他方の端部側を短くしたものである。
(作用) 本考案の風向調整装置は、可動フィン11の一方の端部に
おいて、可動フィン11の拡径した形状の軸部14とフラン
ジ部12でドラム1の壁部2を挟持し、これによって、可
動フィン11の成形後の合成樹脂の収縮により、可動フィ
ン11の他方の端部側を一方の端部側に向かって移動さ
せ、これによって、ドラム1の固定フィン部6の縁部8
とこれに対する可動フィン11の縁部18との間に間隙αを
設けるものである。
(実施例) 本考案の風向調整装置の一実施例を第1図ないし第3図
を参照して説明する。
1は比較的に高融点のABS樹脂(アクリロニトリル・ブ
タジエン・スチレン共重合樹脂)等の合成樹脂から成る
ドラムで、このドラム1は、前面及び後面を開口した断
面矩形の筒状に成形され、その相対向した上下の水平な
壁部2,3の内側面にはそれぞれ5つの軸孔4,5が、左右方
向に所定の間隔をおいて、上下に同軸上で対向して垂直
方向に形成されている。
そして、このドラム1の上側の壁部2は、下側の壁部3
よりも幅が広く、下側の壁部3よりも前方に突出してお
り、上側の壁部2の軸孔4はこの壁部2の外側面に向か
って拡径して連通する逆円錐台形状で、下側の壁部3の
軸孔5は有底の円柱形状である。
また、上記ドラム1の内側前部には上記上下の壁部2,3
と平行な3つの固定フィン部6が、上下方向に所定の間
隔をおいて、ドラム1の相対向した左右の垂直な壁部7
と一体に形成され、この3つの固定フィン部6は、上側
に位置したものから下側に位置したものにかけて、順次
に後方に変位し、それぞれの後側の縁部8もこれになら
った傾斜面となっている。
さらに、図示しないが、上記ドラム1の左右の壁部7の
外側面の中央部にはそれぞれ支持部が同軸上に形成さ
れ、この左右の支持部によりドラム1を空気吹き出し口
を構成するケースに上下方向回動自在に取付けるように
なっている。
11はそれぞれ比較的に低融点で上記ドラム1のABS樹脂
等の合成樹脂と接着性がないPP樹脂(ポリプロピレン樹
脂)等の合成樹脂から成る可動フィンで、この5つの可
動フィン11は、それぞれ逆台形の板状に成形され、それ
ぞれの上端縁及び下端縁の中央部には円板状のフランジ
部12,13及び断面が円形の軸部14,15が同軸上で順次に一
体に形成されている。
そして、上記5つの可動フィン11の後端縁の一側部には
それぞれ水平な支片16を介して垂直な連結ピン17が一体
に形成されている。
そうして、この5つの可動フィン11は、先に成形したド
ラム1をインサートした金型内において、ドラム1の一
部をキャビティ面として射出成形され、これによって、
第2図に示すように、それぞれの前側の縁部18が上記ド
ラム1の固定フィン部6の後側の縁部8に交差状に対向
するように成形され、そして、それぞれの上下のフラン
ジ部12,13がドラム1の上下の壁部2,3の内側面に対向す
るように成形されているとともに、それぞれの上下の軸
部14,15がドラム1の上下の壁部2,3の内側面の軸孔4,5
を埋めるように成形され、これによって、それぞれの上
端の軸部14は軸孔4と同じ逆円錐台形状で、それぞれの
下端の軸部15は軸孔5と同じ円柱形状となっている。
したがって、この5つの可動フィン11は、成形と同時
に、ドラム1に組込まれた状態となり、その固化時の合
成樹脂の収縮により、それぞれの軸部14,15が縮径する
ことによって、それぞれの軸部14,15がドラム1の軸孔
4,5内で回動自在になり、これによって、5つの可動フ
ィン11の成形と、この5つの可動フィン11とドラム1の
組立が同時に行なわれている。
そして、5つの可動フィン11のそれぞれの上端部におい
て、ドラム1の上側の壁部2の逆円錐台形状の軸孔4に
対する逆円錐台形状の軸部14とフランジ部12との間に合
成樹脂の収縮力が発生するので、軸部14とフランジ部12
が壁部2の一部を挟持することになり、円錐台形状の軸
部14の外周面が軸孔4の内周面に圧接するとともに、フ
ランジ部12の端面が壁部2の内側面に圧接し、可動フィ
ン11の回動時には、この間に摺動抵抗が発生し、可動フ
ィン11の回動に適度の抵抗を得ている。
また、可動フィン11の成形後の合成樹脂の収縮は、その
他の部分にも発生し、とくに、長さ方向つまり軸方向に
顕著に現われるが、ここでは、上述したように、可動フ
ィン11の上端部において、軸部14とフランジ部12が壁部
2の一部を挟持しているため、可動フィン11の上端部は
ドラム1の壁部2に保持されたかたちとなるので、自由
に移動できる可動フィン11の下端部側が上端部側に向か
って第1図A方向に移動することになる。
ここで、5つの可動フィン11において、その前側の縁部
18が逆台形の斜辺を構成し、第2図に示すように、軸心
からの距離Lが、壁部2に保持された軸部14側つまり上
端部側で長く、かつ自由に移動できる軸部15側つまり下
端部側で短くなっているため、合成樹脂の収縮による可
動フィン11の下端部側の第1図A方向の移動によって、
第1図に示すように、可動フィン11の前側の縁部18と固
定フィン部6が後側の縁部8との間に間隙αができる。
21は合成樹脂から成る連結杆で、この連結杆21には5つ
の円弧状の連結部22が等間隔で形成され、この5つの連
結部22が上記5つの可動フィン11の連結ピン17に嵌着さ
れ、これによって、5つの可動フィン11が互いに平行と
なり、しかも、5つの可動フィン11のいずれかを回動す
ると、全部の可動フィン11が連動して回動するようにな
っている。
25は合成樹脂から成るノブで、このノブ25は円弧状の操
作部26の後部に連結部27を突設したもので、この連結部
27が、上記5つの可動フィン11のうちの中央の可動フィ
ン11の前端縁に対して、上記ドラム1の固定フィン部6
の間から連結され、この状態で、操作部26の一部がドラ
ム1の前部に突出し、この操作部26を指で左右に操作す
ることにより、5つの可動フィン11を左右に回動するこ
とができる。
そして、図示しないが、上記ドラム1は、その左右の壁
部7の外側面の支持部を空気吹出し口を構成するケース
の左右の壁部の内側面の受け部に係合することにより、
ケース内に上下方向回動自在に取付けられ、さらに、こ
のケースは、自動車のインストルメントパネル等に取付
けられ、この状態で、ケースの後側の開口部を空調用あ
るいは換気用のダクト等に連結するとともに、ケースの
前側の開口部をインストルメントパネル等の表面に臨ま
せるようになっている。
そうして、この風向調整装置は、上述したような構成に
より、ケースに後方から送込まれた空調用あるいは換気
用の空気をケースの前方に吹出す際に、ケースに対して
ドラム1を回動することにより、風向を上下に調整する
ことができるとともに、ドラム1に対して5つの可動フ
ィン11を左右に回動することにより、風向を左右に調整
することができる。
そして、可動フィン11の左右の回動に際しては、上述し
たように、合成樹脂の収縮による可動フィン11のA方向
の移動によって、可動フィン11の前側の縁部18と固定フ
ィン部6の後側の縁部8との間に間隙αができているた
め、可動フィン11の縁部18が固定フィン部6の縁部8に
強く擦れることがなく、したがって、可動フィン11の回
動が常に滑らかで、可動フィン11の回動トルクが過大に
なることもない。
なお、この実施例では、ドラム1の壁部2の軸孔4及び
可動フィン11の軸部14をしだいに拡径するテーパ状とし
たが、これに限らず、軸孔4及び軸部14の上端部だけを
大径にしてもよい。
〔考案の効果〕
上述したように、本考案によれば、固定フィン部を一体
に成形した筒状のドラムの内側に、組立成形と呼ばれて
いる方法で、可動フィンを回動自在に設けた風向調整装
置において、可動フィンの合成樹脂の収縮により、可動
フィンの一方の軸部側に可動フィンの他方の軸部側を移
動させることにより、可動フィンの縁部の傾斜を利用し
て、交差状に対向した可動フィンの縁部と固定フィン部
の縁部の間に間隙を形成したので、可動フィンの回動時
に、可動フィンが固定フィン部に強く擦れることがな
く、したがって、可動フィンの回動が常に滑らかで、可
動フィンの回動トルクが過大になることもない。
【図面の簡単な説明】 第1図ないし第3図は本考案の風向調整装置の一実施例
を示し、第1図及び第2図はその縦断面図で、とくに、
第1図はその作用を強調して示したものであり、第3図
はその正面図である。 1……ドラム、2,3,7……壁部、4,5……軸孔、6……固
定フィン部、8……固定フィン部6の縁部、11……可動
フィン、12……フランジ部、14,15……軸部、18……可
動フィン11の縁部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】比較的に高融点の素材で成形され相対向す
    る壁部の内側面に軸孔を形成するとともに壁部の内側に
    軸孔と交差する方向を向いた板状の固定フィン部を一体
    に成形した筒状のドラムと、 このドラムをインサートした型内において比較的に低融
    点でドラムの素材と接着性がない素材で成形され両端部
    にドラムの軸孔に対する軸部を一体に成形しドラムの内
    側にこのドラムの固定フィン部と交差する方向を向いて
    回動自在に設けられた風向調整用の板状の可動フィンと
    を備えた風向調整装置であって、 上記可動フィンの一方の端部に対する上記ドラムの壁部
    の軸孔をこの壁部の外側面に向かって拡径した形状に形
    成し、 上記ドラムをインサートした型内における上記可動フィ
    ンの成形時に、可動フィンの一方の端部にドラムの壁部
    の内側面に対するフランジ部を一体に成形するととも
    に、このフランジ部に続く軸部をドラムの壁部の拡径し
    た形状の軸孔に対する拡径した形状の軸部として成形
    し、 上記固定フィン部に対する可動フィンの縁部の軸心から
    の距離をこの可動フィンの拡径した形状の軸部がある一
    方の端部側を長くかつ他方の端部側を短くしたことを特
    徴とする風向調整装置。
JP2137390U 1990-03-02 1990-03-02 風向調整装置 Expired - Lifetime JPH0710191Y2 (ja)

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