JP2575994Y2 - 成形部品の車体組付構造 - Google Patents

成形部品の車体組付構造

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JP2575994Y2
JP2575994Y2 JP1992051921U JP5192192U JP2575994Y2 JP 2575994 Y2 JP2575994 Y2 JP 2575994Y2 JP 1992051921 U JP1992051921 U JP 1992051921U JP 5192192 U JP5192192 U JP 5192192U JP 2575994 Y2 JP2575994 Y2 JP 2575994Y2
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義則 今村
一英 河本
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西川化成株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、成形部品の車体組付構
造に関し、特に位置決めピンの先端形状の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、成形部品を車体に組み付ける
組付構造として、例えば実開昭59―136016号公
報に開示されているように、成形部品としてのインスト
ルメントパネルの裏面に位置決めピンを一体に成形し、
この位置決めピンを車体側の位置決め孔に挿入してその
先端に膨出形成された係合段部を位置決め孔の係合部に
係合させることによりインストルメントパネルを車体に
位置決めし、この状態でインストルメントパネルを車体
に組み付けるようにした組付構造が知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
の組付構造では、位置決めピン先端の係合段部は、ピン
軸心を境に両側に膨出形成されていることから、インス
トルメントパネル成形時にこの両係合段部によってアン
ダーカット部がピン軸心を境に両側に2箇所形成され、
このため、スライド型を上記アンダーカット部に対応し
て2つ設けなければインストルメントパネルを脱型する
ことができなくなり、型構造が複雑になるという問題が
ある。
【0004】また、上述の如く係合段部がピン軸心を境
に両側に膨出形成されていると、組付け後のインストル
メントパネルを車体から取り外す際、位置決めピンを上
下左右に傾けてもどちらか一方の係合段部が係合してい
て両係合段部の係合状態を同時に解除することが難し
く、インストルメントパネルを車体から取り外し難いと
いう問題もある。
【0005】本考案はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、位置決めピン先端に膨
出形成された係合段部の形状を改良することにより、イ
ンストルメントパネル等の成形部品の脱型を1つのスラ
イド型で可能にして型構造の簡素化を図るとともに、位
置決めピンを一方向に傾けるだけで係合段部の係合を容
易に解除して成形部品を車体から簡単に取り外さんとす
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案は、インストルメントパネル等の成形部品に
一体に成形された位置決めピンを車体に設けられた筒体
の貫通孔に先端が該貫通孔から突出するように挿入し、
先端突出部に膨出形成された係合段部を上記筒体のピン
突出側開口端に係合させることにより上記成形部品を車
体に位置決めし、この状態で成形部品を車体に組み付け
る組付構造を対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0007】すなわち、本考案の解決手段は、上記位置
決めピンの係合段部をピン軸心を境に片側にのみ設け
る。一方、上記筒体の先端側に先細テーパ形状部を形成
するとともに、該先細テーパ形状部に先端に開口するス
リットを上記筒体の軸心方向に形成し、上記先細テーパ
形状部を上記スリットによって上記筒体の軸心と直交す
る外径方向に撓むように構成したことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記の構成により、本考案では、成形部品を組
付けに際し車体に位置決めした時、上記成形部品に一体
に成形された位置決めピンは、車体に設けられた筒体の
貫通孔に先端が該貫通孔から突出するように挿入され、
先端突出部に膨出形成された係合段部が上記筒体のピン
突出側開口端に係合せしめられる。
【0009】この場合、上記位置決めピンの係合段部は
ピン軸心を境に片側にのみ設けられていることから、成
形時に係合段部によってアンダーカット部はピン軸心を
境に片側にのみ1箇所形成され、したがって、スライド
型は上記アンダーカット部に対応して1つ設けるだけで
成形部品の脱型が可能となって型構造が簡素になる。
【0010】また、組付け後の成形部品を車体から取り
外す際には、位置決めピンを一方向に傾けるだけで筒体
の先端部が筒体の軸心(ピン軸心)と直交する外径方向
に撓んで係合段部の係合が容易に解除されることから、
成形部品の車体からの取外しが簡単になる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0012】図1および図2は成形部品としての樹脂製
の自動車用バンパーBを示し、該バンパーB上端の車幅
方向中程には裏側に水平に延びる位置決めピン1が一
体に突出して成形されている。該位置決めピン1の先端
突出部には、図3に拡大詳示するように、係合段部3が
膨出形成され、本考案の特徴として、該係合段部3はピ
ン軸心Cを境に片側(図3上半分)にのみ形成されてい
る。
【0013】一方、図4に示すように、上記バンパーB
が組み付けられる車体Mには、取付孔m1 が形成され、
該取付孔m1 には、貫通孔5を有する樹脂製の筒体7が
基端に形成されたフランジ8と、外周に形成された4個
(図4には2個示してある)の弾性爪9,9,…との間
に取付孔m1 開口端縁を係止せしめて車体M内側(図4
右側)に突出するように取り付けられている。該筒体7
の先端側は先細テーパ形状部11が形成されていると
ともに、この先細テーパ形状部11には、図5に示すよ
うに、先端に開口するスリット13が上記筒体7の軸心
方向に複数(図5では1つのみ表われる)形成されてい
て、該各スリット13によって先細テーパ形状部11が
上記筒体7の軸心(ピン軸心Cと直交する外径方向に
撓むように構成されている。
【0014】そして、上記バンパーBを車体Mに組み付
ける際には、位置決めピン1を筒体7の貫通孔5に先端
が該貫通孔5から突出するように挿入する。この際、筒
体7の先細テーパ形状部11が位置決めピン1の先端突
出部に膨出形成された係合段部3で外側に押し拡げら
れ、その後、この係合段部3が上記筒体7のピン突出側
開口端(先細テーパ形状部11先端)15に係合せしめ
られて上記バンパーBが車体Mに位置決めされる。そし
て、この状態でバンパーBを車体Mに組み付けるように
なされている。
【0015】このように、本実施例では、位置決めピン
1の係合段部3をピン軸心Cを境に片側にのみ形成して
いることから、成形時に形成されるアンダーカット部は
ピン軸心Cを境に片側にのみ1箇所だけであり、これに
よりスライド型を上記アンダーカット部に対応して1つ
設けるだけでバンパーBを脱型でき型構造を簡素にする
ことができる。
【0016】なお、上述の如くして車体Mに組み付けら
れたバンパーBを取り外す際には、図6に示すように、
位置決めピン1をピン先端部を支点として矢印Aのよう
に一方向(上方)に傾ければよく、これにより先細テー
パ形状部11の下側を下方に押し拡げながら上記係合段
部3をピン突出側開口端(先細テーパ形状部11先端)
15から外して係合状態を解除でき、その後はバンパー
Bを手前に移動させて位置決めピン1を筒体7の貫通孔
5から引き抜くことによってバンパーBを車体Mから簡
単に取り外すことができるのである。
【0017】なお、上記実施例では、位置決めピン1の
係合段部3をピン軸心Cを境に上半分に形成したが、ピ
ン軸心Cを境に片側にのみ形成されていれば、半分より
も少ない領域に形成されていてもよい。
【0018】また、上記実施例では、成形部品がバンパ
ーBである場合を示したが、これに限らず、従来例のよ
うなインストルメントパネルであってもよい。
【0019】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
成形部品に一体に成形された位置決めピンを車体に設け
られた筒体の貫通孔に先端が該貫通孔から突出するよう
に挿入し、先端突出部に膨出形成された係合段部を上記
筒体のピン突出側開口端に係合させることにより上記成
形部品を車体に位置決めする場合において、上記位置決
めピンの係合段部をピン軸心を境に片側にのみ設け、一
方、上記筒体の先端部をそれに形成したスリットによっ
て筒体の軸心と直交する外径方向に撓せるようにし
た。したがって、成形部品の脱型を1つのスライド型で
できて型構造の簡素化を図ることができるとともに、位
置決めピンを一方向に傾けるだけで係合段部の係合を容
易に解除できて成形部品の車体からの取外しを簡単に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バンパーの正面図である。
【図2】図1のII−II線における断面図である。
【図3】バンパーの位置決めピン部分を拡大して示す縦
断側面図である。
【図4】バンパーの車体への取付け状態を示す縦断側面
図である。
【図5】筒体の先細テーパ形状部を示す平面図である。
【図6】筒体に対する位置決めピンの係合状態を解除す
る要領を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 位置決めピン 3 係合段部 5 貫通孔 7 筒体11 先細テーパ形状部 13 スリット 15 ピン突出側開口端 B バンパー(成形部品) C ピン軸心 M 車体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 19/02 B60K 37/00 F16B 5/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形部品に一体に成形された位置決めピ
    ンを車体に設けられた筒体の貫通孔に先端が該貫通孔か
    ら突出するように挿入し、先端突出部に膨出形成された
    係合段部を上記筒体のピン突出側開口端に係合させるこ
    とにより上記成形部品を車体に位置決めし、この状態で
    成形部品を車体に組み付ける組付構造であって、 上記位置決めピンの係合段部は、ピン軸心を境に片側に
    のみ設けられ 一方、上記筒体の先端側には、先細テーパ形状部が形成
    されているとともに、該先細テーパ形状部には、先端に
    開口するスリットが上記筒体の軸心方向に形成され、上
    記先細テーパ形状部が上記スリットによって上記筒体の
    軸心と直交する外径方向に撓むように構成され ているこ
    とを特徴とする成形部品の車体組付構造。
JP1992051921U 1992-07-23 1992-07-23 成形部品の車体組付構造 Expired - Fee Related JP2575994Y2 (ja)

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JPH0744507Y2 (ja) * 1990-09-19 1995-10-11 いすゞ自動車株式会社 自動車のレインホースパネルに対するインストルメントパネルの取り付け用クリップ

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