JPH0628516U - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】取付け、取外しの容易なドレンポンプを備える
空気調和機を得る。 【構成】本体１内にファン２とその周囲に熱交換器３を
収める。熱交換器３の下面に、上面に溝４ａを設けた遮
蔽部材４を配設し、本体１内のファン２外周の一部を区
画して接続室１０として内部に位置する遮蔽部材４の溝
４ａにドレンポンプ１１を配設する。ドレンポンプ１１
を本体１内上部から垂下した吊下げ金具１５に取付け、
ポンプ１１下部の遮蔽部材４に透孔４ｂを穿設してその
下面を蓋体１６で閉塞する。蓋体１６はボルト１７によ
り吊下げ金具１５に取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は空気調和機に関し、詳しくは天井埋込形空気調和機のドレンポンプの 取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来例による天井埋込形空気調和機は、図２の断面図と図３の底面図に示すよ うに、下方を開放した箱状の本体１内にファン２とこれを囲繞する熱交換器３を 配設し、同熱交換器３の下面に接して開放面を遮蔽部材４で覆い、同遮蔽部材４ には上記ファン２に対向する吸入口５を設けると共に本体１との間に吐出口６を 設けて上記吸入口５をベルマウス７で覆い、一端を本体１の下端に固定され、他 端を支持棒８に支持された４枚の支持板９により上記遮蔽部材４を熱交換器３に 押圧すると共に、上記ベルマウス７を下方から上記支持板９にネジにより固定し ている。上記遮蔽部材４の上面には溝４ａを設けて熱交換器３の凝縮水の流路と している。一方、本体１内のファン２外周の一部を区画して接続室１０とし、同 接続室１０内は熱交換器３を欠いて端部を同室に臨ませ、同端部を外部と接続す る図示していない接続管を設けている。また、同室内に位置する遮蔽部材４上面 の溝４ａにドレンポンプ１１を配設し、排水管を外部に引出している。 上記ドレンポンプ１１はファン２を取り外して内側から着脱するよう設計され 、図４及び図５に示すように、吊下げ金具１３に取付けられ、更に本体１内上部 に固定して垂下された固定金具１２に取付けられている。上記固定金具１２は左 右壁と奥壁を備えて前方に開放するコ字状をなし、上記左右壁の下端を内方に折 曲して案内部１２ａとすると共に同案内部１２ａを前方に延設して下方に折曲さ せた折曲部１２ｂにネジ孔１２ｃを穿設し、奥壁の下端は案内部１２ａ上面より やや高くして間隙１２ｄを有し、上縁を外方に折曲して本体との取付部１２ｅと している。上記吊下げ金具１３は左右側壁と前壁を備えて後方に開放するコ字状 をなし、上記左右壁の上端を外方に折曲して摺動部１３ａとし、その奥端を少し く後方に延設して係止部１３ｂとすると共に、前方に延設して下方に曲折させた 垂下部１３ｃに透孔１３ｄを穿設し、下端を外方に折曲してドレンポンプ１１と の取付部１３ｅとしている。又、係止部１３ｂの巾は後方への勾配を備えている 。そして固定金具１２を本体１上部に取付け、ドレンポンプ１１を吊下げ金具１ ３に４本のネジで固定したのち、その下端が遮蔽部材４上面の溝４ａ周囲より高 くした状態で摺動部１３ａを固定金具１２の左右側壁間に位置させて奥に移動さ せ、上記溝上方に達したとき下げて案内部１２ａの上に置いて押し込み、係止部 １３ｂを間隙１２ｄに挿入して折曲部１２ｂを垂下部１３ｃに重畳させ、二本の ネジ１４で固定している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、保守、点検、或いは修理等でドレンポンプを外すときは、ベル マウス７、ファン２、蓋１０ａを外した上に、狭い入口から懐中電燈で接続室１ ０内を照らしながら片手でネジを取る必要があるため、作業時間が長くなる欠点 があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、この考案においては、下方を開放した箱状の本体内 にファンとこれを囲繞する熱交換器を配設し、同熱交換器の下面に接して開放面 を遮蔽部材で覆い、同遮蔽部材には上記ファンに対向する吸入口を設けると共に 、本体との間に吐出口を設けて上記吸入口をベルマウスで覆ってなる空気調和機 において、上記遮蔽部材の上面に溝を設けて凝縮水の流路とし、上記本体上部か ら垂下した取付金具を設けて同金具にドレンポンプを取付けて上記流路に臨ませ ると共に、上記ポンプに対向する上記遮蔽部材に透孔を穿設して同透孔の下面を 蓋体にて閉塞してなり、上記蓋体はボルトにより上記取付金具に取付け、上記透 孔の深さを溝より大として蓋体を上記流路の最低部にしてなることを特徴として いる。

【０００５】

【作用】

支持板一枚と蓋体を外すことにより、ドレンポンプは下方から簡単に着脱出来 る。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案による空気調和機の実施例を図１乃至図３に基づいて説明する。 図１は本空気調和機の要部断面図で図３のＡ−Ａ部を示し、図２は全体断面図、 図３はその底面図である。図２と図３に示したように本空気調和機は、下方を開 放した箱状の本体１内にファン２とこれを囲繞する熱交換器３を配設し、同熱交 換器３の下面に接して開放面を遮蔽部材４で覆い、同遮蔽部材４には上記ファン ２に対向する吸入口５を設けると共に、本体１との間に吐出口６を設けて上記吸 入口５をベルマウス７で覆い、一端を本体１の下端に固定され、他端を支持棒８ に支持された４枚の支持板９により上記遮蔽部材４を熱交換器３に押圧すると共 に、上記ベルマウス７を下方から上記支持板９にネジにより固定している。上記 遮蔽部材４の上面には溝４ａを設けて熱交換器３の凝縮水の流路としている。一 方、本体１内のファン２外周の一部を区画して接続室１０とし、同接続室１０内 は熱交換器３を欠いて端部を同室に臨ませ、同端部を外部と接続する図示してい ない接続管を設けている。また、同室内に位置する遮蔽部材４上面の溝４ａにド レンポンプ１１を配設し、排水管を外部に引出している。 図１を参照して、ドレンポンプ１１は吊下げ金具１５に取付けられている。こ の吊下げ金具１５は本体１の上部から垂下されて下方に開放した断面コ字状の部 材の下端に外方に延設されたポンプ取付部１５ａを具えてなり、ポンプ取付部１ ５ａにはドレンポンプ１１をネジ止めするための雌ネジ各二個と後述する蓋体１ ６を取付けるボルト１７を止めるための雌ネジ各一個が穿設されている。一方、 凝縮水の流路となる溝４ａを具える遮蔽部材４のドレンポンプ１１に対向する部 分には、ドレンポンプ１１の出入を可能とするための方形の透孔４ｂが穿設され 、透孔４ｂの周囲には壁部４ｃを残して遮蔽部材４の下面に凹部４ｄが設けられ ている。壁部４ｃの高さ即ち透孔４ｂの深さは溝４ａと同じでもよいが、大にす ると透孔４ｂ下面が流路で最低となるのでゴミ、泥等が溜まり、清掃の際好都合 である。上記透孔４ｂの下面を閉塞する蓋体１６は壁部４ｃの外側に位置する縁 立て部１６ａを有する方形の皿状をなし、ボルト１７を挿通する取付孔二個が穿 設されている。ボルト１７にはパッキング１８が挿通されている。そして、ドレ ンポンプ１１が吊下げ金具１５にネジ４本で取付けられ、ボルト１７により蓋体 １６が透孔４ｂ下面を閉塞している。

【０００７】 従って、ドレンポンプ１１を外す際は支持板９の一枚を取去り、ボルト１７二 本を外して蓋体１６を取去る。次いで四本のネジを外してドレンポンプ１１を吊 下げ金具１５から分離し、透孔４ｂを通して下方に取り出す。ドレンポンプ１１ の取付けは上記の手順を逆に行う。

【０００８】

【考案の効果】

遮蔽部材に透孔を設けて同透孔を通してドレンポンプを吊下げ金具にネジ止め するようにしたので、取付け取外しが極めて容易になって作業時間が大幅に短縮 されるのみならず、吊下げ金具の構造が簡単になるので製作費が低廉となり、更 にゴミ、泥等が溜まり易いポンプ吸い込み部を流路の最低部を形成する蓋体とし て取外しを容易にしたので、遮蔽部材を外して清掃する必要がなくなる等、数々 の効果を奏することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による空気調和機の要部の断面図で図３
のＡ−Ａ部を示している。

【図２】本考案及び従来例による空気調和機の断面図で
ある。

【図３】本考案による空気調和機の底面図である。

【図４】従来例による空気調和機の要部の断面図であ
る。

【図５】従来例による空気調和機の要部の分解図であ
る。

【符号の説明】

１ 本体 ２ ファン ３ 熱交換器 ４ 遮蔽部材 ４ａ 溝 ４ｂ 透孔 ４ｃ 壁部 ４ｄ 凹部 ５ 吸入口 ６ 吐出口 ７ ベルマウス ９ 支持体 １１ ドレンポンプ １５ 吊下げ金具 １６ 蓋体 １７ ボルト １８ パッキング

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下方を開放した箱状の本体内にファンと
   これを囲繞する熱交換器を配設し、同熱交換器の下面に
   接して開放面を遮蔽部材で覆い、同遮蔽部材には上記フ
   ァンに対向する吸入口を設けると共に、本体との間に吐
   出口を設けて上記吸入口をベルマウスで覆ってなる空気
   調和機において、上記遮蔽部材の上面に溝を設けて凝縮
   水の流路とし、上記本体上部から垂下した取付金具を設
   けて同金具にドレンポンプを取付けて上記流路に臨ませ
   ると共に、上記ポンプに対向する上記遮蔽部材に透孔を
   穿設して同透孔の下面を蓋体にて閉塞してなることを特
   徴とする空気調和機。
2. 【請求項２】 上記蓋体をボルトにより上記取付金具に
   取付けてなることを特徴とする請求項１記載の空気調和
   機。
3. 【請求項３】 上記透孔の深さを溝より大とし、蓋体を
   上記流路の最低部にしてなることを特徴とする請求項１
   及び２記載の空気調和機。